| 【発明の名称】 |
電子内視鏡システム |
| 【発明者】 |
【氏名】渡邉 博人 【住所又は居所】東京都板橋区前野町2丁目36番9号 ペンタックス株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 GUIを実装するプロセッサと、体腔内に挿入され生体組織を撮像する電子スコープと、を有する電子内視鏡システムにおいて、 前記電子スコープに形成された装着部に着脱自在に構成され、前記プロセッサに関するGUIによる操作をするための第一操作手段を有し、 前記プロセッサは、前記第一操作手段の操作に対応した処理が行われるように制御する制御手段を有することを特徴とする電子内視鏡システム。 【請求項2】 請求項1に記載の電子内視鏡システムにおいて、 前記装着部は、前記電子スコープの把持部に形成されていることを特徴とする電子内視鏡システム。 【請求項3】 請求項2に記載の電子内視鏡システムにおいて、 前記把持部は、少なくとも前記電子スコープの動作に関する操作を行うための第二操作手段を有していることを特徴とする電子内視鏡システム。 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれかに記載の電子内視鏡システムにおいて、 前記第一操作手段は、防水加工が施されていることを特徴とする電子内視鏡システム。 【請求項5】 請求項1から請求項4のいずれかに記載の電子内視鏡システムは、 前記第一操作手段を装着しない場合に、前記装着部を保護する保護手段を有することを特徴とする電子内視鏡システム。 【請求項6】 請求項5に記載の電子内視鏡システムにおいて、 前記保護手段は、前記装着部に装着される防水性を有するキャップであることを特徴とする電子内視鏡システム。 【請求項7】 請求項1から請求項6に記載の電子内視鏡システムにおいて、 前記装着部に装着された前記第一操作手段と前記制御手段は、有線により電気的接続されていることを特徴とする電子内視鏡システム。 【請求項8】 請求項1から請求項6に記載の電子内視鏡システムにおいて、 前記装着部に装着された前記第一操作手段と前記制御手段は、無線により電気的接続されていることを特徴とする電子内視鏡システム。 【請求項9】 請求項7に記載の電子内視鏡システムにおいて、 前記第一操作手段と前記装着部は、各々、互いに電気的接続するためのコネクタを有し、 前記第一操作手段は、前記コネクタの形状により、前記電子スコープに対する位置決めがなされることを特徴とする電子内視鏡システム。 【請求項10】 請求項7から請求項9のいずれかに記載の電子内視鏡システムにおいて、 前記第一操作手段は、前記装着部に対向する面に少なくとも一つの爪部を有し、 前記装着部は、前記爪部に適合する形状の凹部を所定位置に有し、 前記第一操作手段は、前記爪部を前記凹部に嵌合することにより、前記電子スコープに対する位置決めがなされることを特徴とする電子内視鏡システム。 【請求項11】 請求項1から請求項10のいずれかに記載の電子内視鏡システムにおいて、 前記第一操作手段は、押し込み自在なトラックボールを有していることを特徴とする電子内視鏡システム。 【請求項12】 請求項1から請求項11のいずれかに記載の電子内視鏡システムにおいて、 前記プロセッサは、前記電子スコープを介して前記生体組織を照明するための光を照射する光源部を有し、 前記GUIによる操作は、前記光源部に関する操作を含むことを特徴とする電子内視鏡システム。 【請求項13】 請求項1から請求項12のいずれかに記載の電子内視鏡システムにおいて、 前記プロセッサは、前記電子スコープによって撮像された画像データに画像処理を施す画像処理部を有し、 前記GUIによる操作は、前記画像処理部に関する操作を含むことを特徴とする電子内視鏡システム。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 この発明は、体内の部位の観察等に使用される先端に固体撮像素子を備えた電子内視鏡システムに関する。 【背景技術】 【0002】 一般的に、体内を観察するための医療用内視鏡システムは、光源部や画像処理部を備えるプロセッサと、湾曲可能な挿入部の先端に体内を照明することにより撮像を行う撮像素子を有する電子スコープとから構成される。近年のプロセッサには、外部入力装置例えばキーボードやマウス等のポインティングデバイスを用いて多くの処理に関する操作が可能なGUI(Graphical User Interface)が実装されている。また、電子スコープには、把持部に、該電子スコープに所定の動作(例えば、湾曲部の回動、湾曲動作や送水動作等)を実行させるための複数のボタンやレバー等からなる操作部が配設される。このように、ポインティングデバイスを備えるプロセッサおよび把持部に操作部を持つ電子スコープ等からなる従来の電子内視鏡システムは、例えば以下の特許文献1に開示される。 【0003】 【特許文献1】特開2003−250756号公報 【0004】 一般に、内視鏡観察時、実際に電子スコープを用いて内視鏡観察を実行する術者は、電子スコープ把持部に設けられた操作部を主として操作する。そして、ポインティングデバイスを介したプロセッサに関する操作は、該術者をサポートする看護士等の補助者によって行われる。しかし、例えば中規模、小規模の病院や診療所のように、内視鏡観察に十分な人員を充てることが難しい場合、術者が電子スコープ把持部の操作手段のみならず、ポインティングデバイスによる操作をする必要に迫られる場合がある。その場合、術者は、電子スコープを安全、確実に把持して、被検者の体腔内を傷つけることなく生体組織の観察ができるように留意しつつ、ポインティングデバイスを適切なタイミングで正確に操作しなければならない。そのため、術者に、煩雑さや精神的に過大な負担を与えるおそれがある。 【0005】 しかし、内視鏡観察に十分な人員を充てることが可能な状況下においては、多くの術者は従前と同様、電子スコープの操作にのみ専念することを望む。従って、内視鏡観察を行う術者毎に異なる、操作に関する要望に対して、柔軟に対応することができる電子内視鏡システムの実用化が望まれている。 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 そこで本発明は、上記の事情に鑑み、術者が必要とする場合には、術者自身が、従来プロセッサに接続されていたポインティングデバイスを用いて行われていたGUIによる操作を、煩雑さや無用の負担を感じることなく実行することができる電子内視鏡システムを提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0007】 このため、請求項1に記載の電子内視鏡システムは、GUIを実装するプロセッサと、体腔内に挿入され生体組織を撮像する電子スコープと、を有する電子内視鏡システムにおいて、電子スコープに形成された装着部に着脱自在に構成され、プロセッサに関するGUIによる操作をするための第一操作手段を有し、プロセッサは、第一操作手段の操作に対応した処理が行われるように制御する制御手段を有することを特徴とする。 【0008】 請求項1に記載の電子内視鏡システムによれば、電子スコープに第一操作手段を配設したことにより、術者がGUIによる操作をするにあたり、術者から離れた位置にあるポインティングデバイスを用いる必要がない。そのため、該操作が内視鏡観察に支障をきたすおそれもなく、術者は負担を感じることなく簡易にGUIによる操作を実行することができる。 【0009】 しかも、術者が自らGUIによる操作を行うという要望を持っているか否かに対応して、上記第一操作手段を電子スコープに対して装着したり、取り外したりすることができる。つまり請求項1に記載の電子内視鏡システムは、術者の要望に柔軟に対応することができる構成といえる。 【0010】 請求項2に記載の発明によれば、装着部は、電子スコープにおける把持部に配設することが望ましい。そして把持部には少なくとも電子スコープの動作に関する操作を行うための第二操作手段も配設することが望ましい(請求項3)。これにより、一連の操作手段を把持部に集中して配設することができる。そのため、術者は電子スコープを把持する側の手の指のみで全ての操作を実行することができ、術者の操作性を向上させることができる。 【0011】 なお、第一操作手段には防水加工が施されていることが望ましい(請求項4)。 【0012】 また、請求項5に記載の発明によれば、第一操作手段を装着しない場合に、前記装着部を保護する保護手段を有することが望ましい。これにより、GUIによる操作を行わない術者が使用した場合にも柔軟に対応した電子スコープが提供される。 【0013】 上記保護手段は、例えば、前記装着部に装着される防水性を有するキャップがよい(請求項6)。 【0014】 なお、装着部に装着された第一操作手段と制御手段は、有線により電気的接続されていてもよく(請求項7)、無線により電気的接続されていても良い(請求項8)。 【0015】 第一操作手段と制御手段を有線により接続する場合、第一操作手段と装着部は、互いに電気的接続するためのコネクタを有しており、コネクタの形状により、第一操作手段の電子スコープに対する位置決めをすることができる(請求項9)。これにより、簡易に位置決めしつつ第一操作手段を装着部に装着することができる。 【0016】 また、第一操作手段と制御手段を有線、無線いずれの方法によって電気的接続する場合であっても、第一操作手段における装着部に対向する面に少なくとも一つの爪部を配設し、該爪部に適合する形状の凹部を装着部の所定位置に配設すれば、爪部を凹部に嵌合することにより、第一操作手段の電子スコープに対する位置決めをすることができる(請求項10)。 【0017】 例えば、第一操作手段は、押し込み自在なトラックボールを有するような構成にすることができる(請求項11)。 【0018】 具体的には、プロセッサが生体組織を照明するための光を照射する光源部を有する場合には、上記GUIによる操作に、該光源部に関する操作が含まれる(請求項12)。またプロセッサが電子スコープによって撮像された画像データに画像処理を施す画像処理部を有する場合には、上記GUIによる操作に、該画像処理部に関する操作が含まれる(請求項13)。 【発明の効果】 【0019】 このように、本発明によれば、GUIに関する操作を行うための第一操作手段を電子スコープに配設することができる構成にしたことより、内視鏡観察中において、術者は電子スコープを把持した状態で、把持する側の指を用いてプロセッサのGUIによる操作を実行することができる。従って本発明によれば、従来の電子内視鏡システムとは異なり、術者は、負担や煩雑さを感じることなく、プロセッサのGUIによる操作を簡易に実行することができる。 【0020】 また、上記第一操作手段を電子スコープに対して着脱自在に構成したことにより、自らGUIによる操作をすることを望まない術者のニーズにも柔軟に対応することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0021】 以下、本発明の実施形態の電子内視鏡システム100について説明する。図1は、本実施形態の電子内視鏡システム100の概略構成を示す図である。電子内視鏡システム100は、電子スコープ100a、プロセッサ100b、モニタ100cから構成される。 【0022】 電子スコープ100aは、把持部10、固体撮像素子(光学ユニットを含む、以下同様とする)60、駆動回路部80を有する。把持部10には、トラックボール11aを持つ第一操作部11が装着される装着部13と、複数のレバーやボタンから構成される第二操作部12を有する。第一操作部11および第二操作部12は、いずれも飛散した液体が付着しても影響がないように防水加工が施されている。 【0023】 第一操作部11は、電子スコープ100aに対して着脱自在となるように構成されている。図2は、本実施形態の第一操作部11を示す図であり、図2(A)が第一操作部11の側面図、図2(B)が第一操作部11の分解図である。 【0024】 図2(A)、(B)に示すように第一操作部11は、本体1と枠体2から構成される。トラックボール11aが配設される本体1は、電子スコープ100aに装着する時電子スコープ100aに対向する面(下面)6の外周を所定量延出して形成された係止部3、下面6から略直角に突出する3つの爪部4と第一コネクタ5を有する。3つの爪部4は、第一操作部11の上下、左右方向が規定されるような位置関係にある。例えば、各爪部4は、図2(A)に示すように、下面6において、各々が同一直線上に存在しないような位置であって且つ2つが互いに近接した位置に配設される。第一コネクタ5は、下面6の略中央部に設けられている。また第一コネクタ5には、中空状の直方体状のベース部5aに突出方向に沿って延出する突起部5bが形成されている。つまり第一コネクタ5は、突出方向と直交する面での断面が凸字状となるような形状に形成される。ベース部5a内部には複数の端子が配設されている。 【0025】 枠体2は、円筒状の貫通孔7を持つリング状になっている。貫通孔7の外周つまり枠体2の内周にはねじ溝が形成されている。貫通孔7の径は係止部3を含む下面6の径と略同一に設計される。但し、枠体2における本体1に対向する側の端部8における貫通孔7の径は、下面6の径よりも所定量小さく設計される。このような径止部3と端部8の径の違いにより、枠体2は、径止部3に端部8が引っ掛かった状態で本体1に保持される。より詳しくは、枠体2は、本体1に対して回動自在に保持される。 【0026】 図3(A)は、電子スコープ100aの装着部13の上面図、図3(B)は、装着部13の側面図である。図3(A)、(B)に示すように、装着部13は、円筒形状を有しており、枠体2の内周のねじ溝に対応してねじ切りされた外周13a、三つの開口部13b、第二コネクタ13cを有する。外周13aは枠体2の貫通孔7と略同一の径を有している。各開口部13bは、枠体2の下面6における三つの爪部4の配置関係と同一の関係となるように配置されている。また、第二コネクタ13cは、第一コネクタ5が隙間無く挿入されるような形状の開口を有している。 【0027】 第一操作部11は、枠体2を外周13aに螺合することにより、装着部13に装着される。このとき、各爪部4が各開口部13bに、さらには第一コネクタ5が第二コネクタ13cにそれぞれ嵌め込まれることにより、第一操作部11は、電子スコープ100aに対しての位置決めも同時になされる。つまり、第一操作部11は、極めて容易に位置決めしつつ装着部13に装着することができる。図4に、第一操作部11が装着された装着部13近傍を拡大して示す。なお、図4では、便宜上、各開口部13bは各爪部4よりも若干大きく描いているが、実際は上述した通り略同一形状である。第二コネクタ13cについても同様である。 【0028】 上記のように装着部13に螺合され装着された第一操作部11は、装着部13に密着した状態となる。そのため、第一操作部11と装着部13の間から液体が電子スコープ100a内部に浸入するおそれはない。ここで、より防水効果を高めるのであれば、枠体2の電子スコープ100a表面と当接する部位近傍を弾性体でコートし、より密着性を高めると良い。 【0029】 なお、第一操作部11を装着しない場合、装着部13には図5に示すような保護キャップ11Xが装着される。保護キャップ11Xは、図2に示した第一操作部11からトラックボール11aや信号を送信するための構造を省いた構成になっている。従って、図5では、保護キャップ11Xを構成する各部材に図2に示した符号と同一のものを付し、ここでの説明は省略する。第一操作部11を装着部13に装着しない場合、保護キャップ11Xを装着することにより、装着部13、より具体的には第二コネクタ13cの電気的接続部が外部に露出することがなくなり、防水、防汚、防錆といった効果が得られる。 【0030】 図1に示すように、プロセッサ100bは、メイン制御部20、光源部30、画像処理回路40、ライトガイド50、フロントパネル70を有している。また、プロセッサ100bは、外部入力装置、例えばマウス(不図示)を接続することができる。なお、プロセッサ100bは、GUIを実装しており、モニタ100cに表示される視覚的情報に基づいた操作ができるように構成されている。 【0031】 電子内視鏡システム100を使用して行われる内視鏡観察について、図1を参照しつつ説明する。まず、術者が電子スコープを被検者の体腔内に挿入する。プロセッサ100bでは、メイン制御部20が光源部30に対して発光制御を行う。光源部30から照射された光は、ライトガイド50内を通り、ライトガイド先端50aから外部(体腔内)に照射される。 【0032】 電子スコープ先端に配設された固体撮像素子60は、駆動回路部80により駆動制御され、ライトガイド先端50aから照射された光によって照明される生体組織を撮像し、撮像された画像データを画像信号としてプロセッサ100bの画像処理回路40に送信する。 【0033】 画像処理回路40は、メイン制御部20の制御の下、駆動回路部80によって駆動している固体撮像素子60から送信された画像信号に所定の画像処理を施し、モニタ100cに出力する。術者等はモニタ100cに表示される画像を観察することにより、体腔内の病変部等を特定したり、摘除したりする。 【0034】 以上の内視鏡観察中は、直接術者が電子内視鏡システム100に設けられた複数の操作手段を操作することにより、任意のタイミングで、電子内視鏡システム100の設定を行ったり、所定の動作を実行させたりすることができる。上記の操作手段とは、具体的には、把持部10に配設された第一操作部11と第二操作部12がある。 【0035】 第一操作部11のトラックボール11aは、回転自在に構成されている。また、トラックボール11aは、押し込み自在なボタンとしても機能する。術者がトラックボール11aを回転させると、第一操作部11は、互いに直交する二方向の動きを検出する一対のエンコーダ(不図示)を内部に備えている。該一対のエンコーダによって検出された回転方向や回転速度は、対応する電気信号に変換される。また、術者がトラックボール11aを押し込む操作をすると、第一操作部11内部に配設されている一対の接点が接触状態となり、電気信号が発生する。上記の各電気信号は、メイン制御部20の第一ポート21に送信される。なお、厳密には、各エンコーダからの電気信号および接触状態の接点からの電気信号は、それぞれ異なる信号線を介して、異なる第一ポート21に送信される。つまり、図1では便宜上、一本の信号線と一個の第一ポート21のみ示しているが、実際は、第一操作部11とメイン制御部20間には、信号線と第一ポート21の組が三組配設されている。本実施形態において、第一ポート21はデジタル入力である。よって、第一ポート21に入力される電気信号は、HIGHかLOWのいずれかのレベルとして認識される。メイン制御部20は、各第一ポート21にどのような電気信号が入力したかによって、術者によるトラックボール11aの操作状態を判断する。そしてメイン制御部20は、判断結果に基づいて、様々な制御を行う。 【0036】 図6は、メイン制御部20によって制御される画像処理回路40からの出力に基づきモニタ100cに表示される画面Dの一例を示す。画面Dには、各々異なる機能が割り振られたボタン200a〜200e、カーソル201、撮像画像202a、202bが表示される。術者は、モニタ100cに表示される画像Dを見つつ、トラックボール11aを回転操作する。メイン制御部20はトラックボール11aの回転操作に対応して第一操作部11から送信される電気信号に基づいて、画面D上でカーソル201を移動させる。術者は、画面D上において、カーソル201が所定の位置まで移動した状態でトラックボール11aを押し込む。トラックボール11aが押し込まれたことによる電気信号を受信すると、制御部20は、カーソル201の位置が確定されたものとして、現在のカーソル201の位置に対応した処理を実行する。言い換えると、術者がトラックボール11aを回転操作してカーソル201を所望の機能に対応した位置まで移動させ、トラックボール11aを押し込むことにより、その機能が選択されて実行される。 【0037】 例えば、カーソル201がメニューボタン200aに位置する状態でトラックボール11aが押し込まれると、図7(A)に示すように、複数の第一下位項目により分割された複数の領域(以下、第一下位項目領域という)からなる第一プルダウンメニューP1を表示する。図3(A)では、第一プルダウンメニューP1を構成する第一下位項目として「操作」、「文字入力」、「照明」、「設定」を例示する。 【0038】 図7(A)に示すプルダウンメニューが表示された状態で、術者は、さらにトラックボール11aを回転操作してカーソル201をいずれかの第一下位項目領域まで移動させる。制御部20は、カーソル201がいずれかの第一下位項目領域まで移動すると、図7(B)〜(D)に示すように、各第一下位項目に対応した第二下位項目により分割された複数の領域(以下、第二下位項目領域という)からなる第二プルダウンメニューP21〜P23を表示する。 【0039】 例えば、カーソル201を第一プルダウンメニューP1における「操作」項目まで移動させると、メイン制御部20は、「操作」項目に対応する第二プルダウンメニューP21を表示する。図7(B)では、第二プルダウンメニューP21を構成する第二下位項目として「マーキング」、「拡大」、「置換」を例示する。 【0040】 術者は、現在アクティブである撮像画像202aを他の撮像画像と区別しておきたい場合、トラックボール11aを操作して「マーキング」を選択する。術者によって「マーキング」が選択された場合の画面Dにおける撮像画像202aの状態を図8に示す。図8に示すように、術者によって「マーキング」が選択されると、メイン制御部20は、画像処理回路40を介して、画面D上で現在アクティブである撮像画像202aがマーキングされたことを示すマークMを表示させる。 【0041】 なお、図7(B)に示す第二プルダウンメニュー21において、「拡大」が選択されると、メイン制御部20は、現在アクティブである撮像画像202aが拡大表示、例えば全画面表示されるように、画像処理回路40を駆動制御する。また、「置換」が選択されると、メイン制御部20は、現在アクティブである撮像画像202aを非アクティブにして、現在非アクティブである撮像画像202bをアクティブにするように画像処理回路40を駆動制御する。メイン制御部20によって「置換」に対応する処理が実行されると、画面D上では、撮像画像202bが前面に表示され、撮像画像202aが撮像画像202bの背面に移動する。 【0042】 術者は、撮像画像202aを観察し、何らかのコメントを付したい場合、第一プルダウンメニューP1において、カーソル201を「文字入力」項目まで移動させる。カーソル201が「文字入力」領域に入ると、メイン制御部20は、「文字入力」項目に対応する第二プルダウンメニューP22を表示する。図7(C)では、第二プルダウンメニューP22を構成する第二下位項目として「定型文A〜C」、「キーボード」、「定型文作成」を例示する。なお、定型文A〜Cとしては、例えば、「陽性」、「陰性」、「進行レベル大」、「進行レベル小」といった、術者が後日撮像画像を診察等に用いる場合の指標となるような用語が例示される。定型文A〜Cは、出荷当初予め登録されていても良く、「定型文作成」を選択することにより術者の任意の語句に設定することも可能である。 【0043】 術者が「定型文A」を選択した場合の画面Dにおける撮像画像202aの状態を図9(A)に示す。図9(A)に示すように、術者によって「定型文A」が選択されると、メイン制御部20の制御下、画像処理回路40は、撮像画像202aの一部領域に定型文Aをスーパーインポーズする。 【0044】 また、術者が「キーボード」を選択した場合の画面Dを図9(B)に示す。「キーボード」を選択する状況としては、術者が定型文以外のコメントを画像に付しておきたい場合等が考えられる。術者が「キーボード」を選択すると、画像処理回路40により、画面Dの最前面にキーボード領域200fが表示され、現在アクティブである撮像画像202a内にテキスト入力領域205を形成する。術者は、図9(B)に示す画面Dを参照しつつ、トラックボール11aを介してキーボード領域200f内から画像に付すコメントの語句に対応した文字を選択し、テキスト入力領域205に入力する。入力が完了した術者は、画面D右下に設けられた「CLOSE」ボタンを選択する。これにより、画像処理回路40は、キーボード領域200fの表示処理を終了し、撮像画像202aに入力された語句を該画像202aにスーパーインポーズする。 【0045】 さらに、術者が画面Dにおける撮像画像202a、202bが暗すぎるまたは明るすぎると判断した場合、カーソル201を第一プルダウンメニューP1における「照明」項目まで移動させる。カーソル201が「照明」領域にはいると、メイン制御部20は、「照明」項目に対応する第二プルダウンメニューP23を表示する。図7(D)では、第二プルダウンメニューP23を構成する第二下位項目として、「明るさUP」、「明るさDOWN」を例示する。術者が、トラックボール11aを用いて「明るさUP」、「明るさDOWN」のいずれかを選択することにより、メイン制御部20は、該選択に対応して光源部から発光される照明光の光量を調整する。 【0046】 図6に示す画面D下部に配設されるボタン200b〜200eは、上述した種々の第二下位項目のうち、術者が頻繁に使用する項目が割り振られた、いわゆるショートカットボタンである。各ボタン200b〜200eへの項目の割り振りは、図7(A)に示す第一プルダウンメニューP1における「設定」項目の下位項目における処理により実行される。各ボタン200b〜200eを使用することにより、術者はメニュー200aから必要とする下位項目までたどる操作が不要となる。例えば、図6に示す画面Dにおいて、術者により、カーソル201がメニューボタン200bに位置する状態でトラックボール11aが押し込まれてメニューボタン200bが選択されると、メイン制御部20は、画像処理回路40に直ちに図8に示す撮像画像202aの状態となるように画像処理回路40を駆動制御する。これにより、術者にとって、より一層の操作性の向上と負担の軽減が達成される。以上が術者が第一操作部11を操作した場合のメイン制御部20を中心としたプロセッサ100bの処理の説明である。 【0047】 第二操作部12は、主として電子スコープ100a自体に関する動作、例えば、先端部の湾曲動作や送水動作等を行うための部位である。術者が第二操作部12を操作すると、該操作に対応する電気信号がメイン制御部20に送信される。該電気信号は制御部20の第二ポート22に入力する。ここで、厳密には、第二操作部12には複数の操作部材(ボタンやレバー等)が配設されている。従って、第二ポート22も第二操作部12の操作部材と同数だけ設けられている。また、各操作部材と各第二ポート22は、複数の信号線によって各々一対一で対応するように接続されている。但し、図1では説明の便宜上、一つの操作部材についての信号線と第二ポート22のみ示す。第二ポート22による電気信号の認識処理は第一ポート21と同一であるためここでの説明は省略する。 【0048】 メイン制御部20は、各第二ポート22にどのような電気信号が入力したかによって、術者による第二操作部12の操作状態を判断する。そしてメイン制御部20は、判断結果に基づいて、様々な制御を行う。例えば、術者が第二操作部12により静止画を得るためのフリーズ動作が設定されたボタンを押した場合、メイン制御部20は、駆動回路部80を駆動制御し、撮像画像を画像処理回路40に送信する。そして、画像処理回路40は、メイン制御部の制御下、モニタ100cに静止画像をスーパーインポーズして表示させる。 【0049】 本実施形態の電子内視鏡システム100は、フロントパネル70を用いて該システム100に関するいくつかの操作を実行可能に構成されている。これは、補助者がいる場合に、術者の指示に従って補助者が操作をできるようにするためである。フロントパネル70を用いて行える操作としては、例えばホワイトバランス調整等がある。 【0050】 以上が本発明の実施形態である。本発明に係る電子内視鏡システム100は、上記実施形態に限定されるものではなく、例えば以下に説明するような変形をしても上記実施形態と同様の効果を奏することができる。 【0051】 例えば上記実施形態では、装着部13に装着された第一操作部11を操作することにより発生する電気信号は、電子スコープ100a内部に配設された信号線を介してメイン制御部20に入力される構成であると説明した。本発明は該構成に限定されるものではない。例えば、図10に本発明の他の実施形態である電子内視鏡システム100αを示す。電子内視鏡システム100αは、第一操作部11の代替として第一操作部11Wを使用する。そして第一操作部11Wとメイン制御部20は無線により電気的に接続されている。そのため、信号線の本数を減らし、内視鏡可撓管のより一層の細径化が図られる。なお、電子内視鏡システム100αにおいて、電子内視鏡システム100と同一部材、回路には同一の符号を付しここでの説明は省略する。 【0052】 図11に第一操作部11Wの概略構成を示す。第一操作部11Wは、第一コネクタ5の代替として無線通信ユニット9を有する。無線通信ユニット9は、電源を有しており、第一操作部11Wを操作すると該操作に対応する電気信号を発生させる構成になっている。そして、無線通信ユニット9は、該電気信号を図11に示すプロセッサ100bに配設された受信部90に送信する。メイン制御部20は受信部90が受信した電気信号に基づき、光源部30や画像処理回路40を駆動制御して、上述したようなプロセッサ100bに関する処理を実行する。第一操作部11Wと受信部90間の無線通信技術としては、赤外線通信やBluetooth(登録商標)等が例示される。なお、無線通信ユニット9は、駆動回路80から供給される構成であっても良い。 【0053】 また、上記実施形態において、第一操作部11や保護キャップ11Xは、第一操作部11等の枠体2の内周に形成されたネジ溝と、装着部13の外周に形成されたネジ溝を螺合することにより、装着部13に装着されると説明した。しかし本発明は、上記のような方法以外によって第一操作部11等を装着部13に装着することも可能である。例えば、枠体2の外周と装着部13の内周にネジ溝を形成し、両者を螺合することにより第一操作部11等を装着部13に装着することも可能である。他にも、装着時に装着部13を介して電子スコープ100a内部に液体が浸入するおそれがないのであれば、螺合以外の手法をもって第一操作部11等を装着部13に装着しても良い。 【0054】 さらに、上記実施形態では、第一操作部11等は、3つの爪部4の配置および第一コネクタ5の形状により電子スコープ100aに対して位置決めされると説明した。本発明において、第一操作部11等の位置決めは、必ずしも3つの爪部4の配置および第一コネクタ5の形状を用いて行う必要はない。例えば、任意の数の爪部4の配置や形状によってのみ位置決めしても良い。 【0055】 上記実施形態では、回転操作と押し込み操作が可能なトラックボール11aを有する構成の第一操作部11を説明した。第一操作部11は、プロセッサ100bにおけるGUIによる操作が可能であれば、該構成に限定されるものではない。例えば、トラックボール11aの代わりに圧電素子ジョイスティックのような二次元的な操作を行うことができる操作部材を使用する構成であってもよい。 【0056】 また、図6〜図9に示すGUIによる操作時における画面Dの表示態様もあくまで一例であり、これに限定されるものではない。画面Dにおいて、カーソル201で選択可能な複数の項目もあくまで例示であり、該複数の項目のいずれかを削除したり、他の項目を追加したりすることも可能である。 【図面の簡単な説明】 【0057】 【図1】本発明の実施形態の電子内視鏡システムの概略構成図である。 【図2】本発明の実施形態の第一操作部の概略構成図である。 【図3】本発明の実施形態の装着部の概略構成図である。 【図4】第一操作部を装着部に装着した状態を示す図である。 【図5】本発明の実施形態の保護キャップの概略構成図である。 【図6】本発明の実施形態のGUIによる操作時にモニタに表示される画面の一例を示す。 【図7】本発明の実施形態のGUIによる操作時にモニタに表示される画面の一例を示す。 【図8】本発明の実施形態のGUIによる操作時にモニタに表示される画面の一例を示す。 【図9】本発明の実施形態のGUIによる操作時にモニタに表示される画面の一例を示す。 【図10】本発明の他の実施形態の電子内視鏡システムの概略構成図である。 【図11】他の実施形態の第一操作部の概略構成図である。 【符号の説明】 【0058】 100 電子内視鏡システム 100a 電子スコープ 100b プロセッサ 11 第一操作部 13 装着部 11a トラックボール 20 メイン制御部 30 光源部 40 画像処理回路 11X 保護キャップ
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000527 【氏名又は名称】ペンタックス株式会社 【住所又は居所】東京都板橋区前野町2丁目36番9号
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| 【出願日】 |
平成16年11月15日(2004.11.15) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100078880 【弁理士】 【氏名又は名称】松岡 修平
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| 【公開番号】 |
特開2006−136661(P2006−136661A) |
| 【公開日】 |
平成18年6月1日(2006.6.1) |
| 【出願番号】 |
特願2004−331044(P2004−331044) |
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