トップ :: A 生活必需品 :: A61 医学または獣医学;衛生学




【発明の名称】 乳房画像生成システム
【発明者】 【氏名】赤木 英一
【住所又は居所】東京都八王子市石川町2970番地 コニカミノルタエムジー株式会社内

【氏名】梅木 守
【住所又は居所】東京都八王子市石川町2970番地 コニカミノルタエムジー株式会社内

【要約】 【課題】読影対象の乳房画像の態様に応じて適切なフォーマットで記録媒体上に乳房画像を記録してハードコピー出力する乳房画像生成システムを提供する。

【解決手段】本発明に係る乳房画像生成システムによれば、入力された乳房画像データに対し第1のフォーマットを設定し画像記録装置から左右一対の乳房画像の互いの胸壁を向き合わせて大四切サイズのフィルム上の略中央部に記録して出力する第1のモードと、入力された乳房画像データに対し第2のフォーマットを設定し左又は右の何れか一の乳房画像を六切サイズのフィルム上の略中央部に位置するように記録して出力する第2のモードを有し、入力された乳房画像とともに表示されるモード選択キーを介して選択された出力モードで画像を記録し出力する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
胸壁を含む乳房の撮影情報から乳房画像を生成する画像生成手段と、前記生成された乳房画像を複数の異なるサイズの記録媒体上に選択的に記録して出力する画像記録手段を備えた乳房画像生成システムであって、
前記画像生成手段により生成された乳房画像に対して、左右一対の乳房画像を互いの胸壁を向き合わせて第1のサイズの記録媒体上に記録する記録フォーマットを設定する第1のフォーマット手段と、
前記画像生成手段により生成された乳房画像に対して、一の乳房画像を第2のサイズの記録媒体上の略中央部に記録する記録フォーマットを設定する第2のフォーマット手段と、
前記記録フォーマットの設定を第1のフォーマット手段により行うか又は第2のフォーマット手段により行うかを選択する選択手段と、
を備え、
前記画像記録手段は、前記選択手段により選択された第1のフォーマット手段又は第2のフォーマット手段により設定された記録フォーマットに基づいて、前記生成された乳房画像を前記第1又は第2のサイズの記録媒体上に選択的に記録して出力することを特徴とする乳房画像生成システム。
【請求項2】
前記第1のサイズ>第2のサイズであることを特徴とする請求項1に記載の乳房画像生成システム。
【請求項3】
胸壁を含む乳房の撮影情報から乳房画像を生成する画像生成手段と、前記画像生成手段により生成された乳房画像を記録媒体上に記録し出力する画像記録手段とを備えた乳房画像生成システムにおいて、
前記画像生成手段により生成された乳房画像に対して、左右一対の乳房画像の胸壁を互いに向き合わせて並べて読影可能に、左右一対の乳房画像の夫々を、記録媒体上に、胸壁が記録媒体の側縁に位置するような配置で個別に記録する記録フォーマットを設定する第1のフォーマット手段と、
前記画像生成手段により生成された乳房画像に対して、一の乳房画像を記録媒体上の略中央部に記録する記録フォーマットを設定する第2のフォーマット手段と、
前記記録フォーマットの設定を第1のフォーマット手段により行うか又は第2のフォーマット手段により行うかを選択する選択手段と、
を備え、
前記画像記録手段は、前記選択手段により選択された第1のフォーマット手段又は第2のフォーマット手段により設定された記録フォーマットに基づいて、前記生成された乳房画像を記録媒体上に記録して出力することを特徴とする乳房画像生成システム。
【請求項4】
前記選択手段は、前記画像生成手段により生成された乳房画像が同一患者を同一撮影方向から撮影した左右一対の乳房画像であるか否かを判別し、左右一対の乳房画像である場合には前記第1のフォーマット手段を、左又は右の単独の乳房画像である場合には前記第2のフォーマット手段を選択することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の乳房画像生成システム。
【請求項5】
前記選択手段は、前記生成された乳房画像に付帯される付帯情報に基づいて前記画像生成手段により生成された乳房画像が同一患者を同一撮影方向から撮影した左右一対の乳房画像であるか否かを判別し、左右一対の乳房画像である場合には前記第1のフォーマット手段を、左又は右の単独の乳房画像である場合には前記第2のフォーマットを選択することを特徴とする請求項4に記載の乳房画像生成システム。
【請求項6】
前記選択手段は、前記画像生成手段から一の乳房画像が出力されてから予め設定された時間が経過する前に同一患者の同一撮影方向から撮影された乳房画像が出力されたか否かに基づいて、前記画像生成手段により生成された乳房画像が左右一対の乳房画像であるか又は単独の乳房画像であるかを判別し、左右一対の乳房画像である場合には前記第1のフォーマット手段を、単独の乳房画像である場合には前記第2のフォーマット手段を選択することを特徴とする請求項4に記載の乳房画像生成システム。
【請求項7】
前記画像生成手段により生成された同一患者の乳房画像を表示する表示手段と、
前記第1のフォーマット又は第2のフォーマットを選択操作するための操作手段を備え、
前記選択手段は、前記操作手段の操作に基づいて前記第1のフォーマット手段又は前記第2のフォーマット手段を選択することを特徴とする請求項4に記載の乳房画像生成システム。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、乳房画像を生成し、生成された乳房画像をフィルム等の記録媒体上に記録し出力する乳房画像生成システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、放射線を利用したCT(Computed Tomography)、MRI(Magnetic Resonance Imaging)、CR(Computed Radiography)、FPD(Flat Panel Detector)、超音波診断装置等の各種画像生成装置(モダリティ)によりデジタル画像として入力された医用画像は、階調処理を始めとする各種画像処理が施された後、CRT(Cathode Ray Tube)等のモニタに表示され、医師によりモニタ上で読影観察される。或いは、各種画像処理が施された後、医用画像は、画像記録装置によりフィルム等の記録媒体上に記録されてハードコピー出力され、医師によりシャーカステン上で読影観察される。
【0003】
医師が乳房の医用画像(マンモグラフィ)を読影する際には、左右の乳房画像を並べて比較する比較読影が行われることが多く、乳房画像を記録媒体上に記録する際のフォーマット(記録フォーマット)も、比較読影を前提としたものとなっている。例えば、特許文献1においては、撮影条件に基づいて、予め設定された出力制御情報が取得され、その出力制御情報に基づき出力イメージを構成しフィルム出力する技術が記載されており、その出力イメージの例として、左右の乳房をそれぞれ真上から(CC;Cranio-Caudal)、斜め上から(MLO;Medio-Lateral Oblique)の2つの撮影方向から撮影した画像のうち、撮影方向が同じ左右の乳房画像どうしの胸壁を向かい合わせて並べた出力イメージが記載されている。
【0004】
また、特許文献2には、左右の乳房画像を個別にフィルム上に再生する際に、比較読影しやすいように、左右乳房の胸壁側がフィルムの側縁に出力されるように位置調整する技術が開示されている。
【特許文献1】特開2002−158862号公報
【特許文献1】特開2002−158853号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1、2においては、乳房画像は、左右一対の乳房画像を比較読影することを前提としたフォーマットでフィルム上に記録されるため、片方の乳房を切除した患者の乳房画像等、右又は左の乳房画像を単独に撮影した乳房画像の場合、フィルム内に占める乳房画像の位置に偏りが生じ、シャーカステンに装填して読影する際に、シャーカステンの光と読影医が注目する被写体領域とを一定の距離に保つことができず、読影しづらいという問題があった。
【0006】
本発明の課題は、読影対象の乳房画像の態様に応じて適切なフォーマットで記録媒体上に乳房画像を記録してハードコピー出力する乳房画像生成システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
胸壁を含む乳房の撮影情報から乳房画像を生成する画像生成手段と、前記生成された乳房画像を複数の異なるサイズの記録媒体上に選択的に記録して出力する画像記録手段を備えた乳房画像生成システムであって、
前記画像生成手段により生成された乳房画像に対して、左右一対の乳房画像を互いの胸壁を向き合わせて第1のサイズの記録媒体上に記録する記録フォーマットを設定する第1のフォーマット手段と、
前記画像生成手段により生成された乳房画像に対して、一の乳房画像を第2のサイズの記録媒体上の略中央部に記録する記録フォーマットを設定する第2のフォーマット手段と、
前記記録フォーマットの設定を第1のフォーマット手段により行うか又は第2のフォーマット手段により行うかを選択する選択手段と、
を備え、
前記画像記録手段は、前記選択手段により選択された第1のフォーマット手段又は第2のフォーマット手段により設定された記録フォーマットに基づいて、前記生成された乳房画像を前記第1又は第2のサイズの記録媒体上に選択的に記録して出力することを特徴としている。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記第1のサイズ>第2のサイズであることを特徴としている。
【0009】
請求項3に記載の発明は、
胸壁を含む乳房の撮影情報から乳房画像を生成する画像生成手段と、前記画像生成手段により生成された乳房画像を記録媒体上に記録し出力する画像記録手段とを備えた乳房画像生成システムにおいて、
前記画像生成手段により生成された乳房画像に対して、左右一対の乳房画像の胸壁を互いに向き合わせて並べて読影可能に、左右一対の乳房画像の夫々を、記録媒体上に、胸壁が記録媒体の側縁に位置するような配置で個別に記録する記録フォーマットを設定する第1のフォーマット手段と、
前記画像生成手段により生成された乳房画像に対して、一の乳房画像を記録媒体上の略中央部に記録する記録フォーマットを設定する第2のフォーマット手段と、
前記記録フォーマットの設定を第1のフォーマット手段により行うか又は第2のフォーマット手段により行うかを選択する選択手段と、
を備え、
前記画像記録手段は、前記選択手段により選択された第1のフォーマット手段又は第2のフォーマット手段により設定された記録フォーマットに基づいて、前記生成された乳房画像を記録媒体上に記録して出力することを特徴としている。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の発明において、
前記選択手段は、前記画像生成手段により生成された乳房画像が同一患者を同一撮影方向から撮影した左右一対の乳房画像であるか否かを判別し、左右一対の乳房画像である場合には前記第1のフォーマット手段を、左又は右の単独の乳房画像である場合には前記第2のフォーマット手段を選択することを特徴としている。
【0011】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、
前記選択手段は、前記生成された乳房画像に付帯される付帯情報に基づいて前記画像生成手段により生成された乳房画像が同一患者を同一撮影方向から撮影した左右一対の乳房画像であるか否かを判別し、左右一対の乳房画像である場合には前記第1のフォーマット手段を、左又は右の単独の乳房画像である場合には前記第2のフォーマットを選択することを特徴としている。
【0012】
請求項6に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、
前記選択手段は、前記画像生成手段から一の乳房画像が出力されてから予め設定された時間が経過する前に同一患者の同一撮影方向から撮影された乳房画像が出力されたか否かに基づいて、前記画像生成手段により生成された乳房画像が左右一対の乳房画像であるか又は単独の乳房画像であるかを判別し、左右一対の乳房画像である場合には前記第1のフォーマット手段を、単独の乳房画像である場合には前記第2のフォーマット手段を選択することを特徴としている。
【0013】
請求項7に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、
前記画像生成手段により生成された同一患者の乳房画像を表示する表示手段と、
前記第1のフォーマット又は第2のフォーマットを選択操作するための操作手段を備え、
前記選択手段は、前記操作手段の操作に基づいて前記第1のフォーマット手段又は前記第2のフォーマット手段を選択することを特徴としている。
【発明の効果】
【0014】
請求項1に記載の発明によれば、画像生成手段により生成される乳房画像の態様に応じた記録フォーマットが設定されるように第1又は第2のフォーマット手段を選択することができるので、乳房画像の態様に応じた適切な記録フォーマットで、その記録フォーマットに応じたサイズの記録媒体上に乳房画像を記録してハードコピー出力することができる。生成された乳房画像が左右一対の乳房画像である場合には、第1のフォーマット手段を選択することで、左右一対の乳房画像が互いの胸壁を向き合わせて、第1のサイズの記録媒体上に記録されるので、比較読影がしやすい画像を提供することができる。生成された乳房画像が一の乳房画像である場合には、第2のフォーマット手段を選択することで、一の乳房画像が第2のサイズの記録媒体上の略中央部に記録されるので、出力画像をシャーカステンに装填した際に、シャーカステンの光と読影医が注目する被写体領域と一定の距離を保つことができ、読影時の眩惑を防止し、読影医の目の疲労を低減させることができる。
【0015】
請求項2に記載の発明によれば、一の乳房画像の記録には、左右の乳房画像の記録に用いる第1のサイズより小さい第2のサイズの記録媒体を用いるので、乳房画像の態様に応じた適切なサイズの記録媒体上に乳房画像を記録することが可能となる。
【0016】
請求項3に記載の発明によれば、画像生成手段により生成される乳房画像の態様に応じた記録フォーマットが設定されるように第1又は第2のフォーマット手段を選択することができるので、乳房画像の態様に応じた適切な記録フォーマットで記録媒体上に乳房画像を記録してハードコピー出力することができる。生成された乳房画像が左右一対の乳房画像である場合には、第1のフォーマット手段を選択することで、比較読影がしやすい画像を提供することができる。生成された乳房画像が一の乳房画像である場合には、第2のフォーマットを選択することで、一の乳房画像が記録媒体上の略中央部に記録されるので、出力画像をシャーカステンに装填した際に、シャーカステンの光と読影医が注目する被写体領域と一定の距離を保つことができ、読影時の眩惑を防止し、読影医の目の疲労を低減させることができる。
【0017】
請求項4に記載の発明によれば、画像生成手段により生成された乳房画像が同一患者を同一撮影方向から撮影した左右一対の乳房画像であるか否かを判別し、判別結果に基づいて、自動的に第1のフォーマット手段又は第2のフォーマット手段を選択するので、生成された乳房画像の態様に応じた適切な記録フォーマットで画像を記録媒体上に記録し出力することができる。
【0018】
請求項5に記載の発明によれば、画像生成手段により生成された乳房画像に付帯される付帯情報に基づいて画像生成手段により生成された乳房画像が同一患者を同一撮影方向から撮影した左右一対の乳房画像であるか否かを判別し、判別結果に基づいて自動的に、第1のフォーマット手段又は第2のフォーマット手段を選択するので、生成された乳房画像の態様に応じた適切な記録フォーマットで画像を記録媒体上に記録し出力することができる。
【0019】
請求項6に記載の発明によれば、画像生成手段から一の乳房画像が出力されてから予め設定された時間が経過する前に同一患者の同一撮影方向から撮影された乳房画像が出力されたか否かに基づいて、自動的に第1のフォーマット手段又は第2のフォーマット手段を選択するので、画像生成手段により生成された乳房画像の態様に応じた適切な記録フォーマットで画像を記録媒体上に記録し出力することができる。
【0020】
請求項7に記載の発明によれば、画像生成手段により生成された乳房画像を表示し、操作手段からの選択入力に基づいて、第1のフォーマット手段又は第2のフォーマット手段を選択するので、ユーザが表示された乳房画像を確認した上で第1のフォーマット手段又は第2のフォーマット手段を選択することが可能となり、乳房画像の態様に応じた適切な記録フォーマットで画像を記録媒体上に記録し出力することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
〔第1の実施の形態〕
まず、本発明の第1の実施の形態の構成について説明する。
図1は、第1の実施の形態における乳房画像生成システム100の全体構成を示す概念図である。図1に示すように、乳房画像生成システム100は、画像生成装置1、画像処理装置2、画像記録装置3等がネットワークNを介して、相互にデータ送受信可能なように接続されている。
【0022】
なお、本実施の形態では、画像生成装置1、画像処理装置2及び画像記録装置3がネットワーク接続された例を説明するが、これに限らず、各装置が直接有線接続されたシステム構成であってもよい。また、各装置の台数及び設置場所は特に限定されない。
【0023】
ネットワークNは、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)、インターネット等の様々な回線形態を適用可能である。なお、病院等の医療機関内で許可されるのであれば、無線通信や赤外線通信であってもよいが、重要な患者情報を含むため、送受信される情報は暗号化することが好ましい。また、病院内の通信方式としては、一般的に、DICOM(Digital Image and Communications in Medicine)規格が用いられており、上述したネットワークN上の各装置間の通信では、DICOM MWM(Modality Worklist Management)やDICOM MPPS(Modality Performed Procedure Step)が用いられる。
【0024】
画像生成装置1は、画像生成手段であり、例えば、CR(Computed Radiography)、FPD(Flat Panel Detector)、CT(Computed Tomography)、MRI(Magnetic Resonance Imaging)等のモダリティから構成され、人体を撮影し、その撮影情報をデジタル変換して、医用画像の画像データを生成する装置である。本実施の形態においては、画像生成装置1は、胸壁を含む乳房の放射線撮影を行い、同一患者に対して1以上の読影対象となる乳房画像データを生成するものとして説明する。
【0025】
なお、画像生成装置1は上述したDICOM規格に準拠した装置であり、医用画像に対して、DICOMの付帯情報を入力させたり、自動生成したりすることができる。画像生成装置1は、生成された医用画像の画像データとともにその付帯情報を画像データのヘッダ情報としてネットワークNを介して画像処理装置2へ出力するものとするが、DICOM規格に不準拠の場合、図示しないDICOM変換装置を用い、付帯情報を入力させることができる。
【0026】
医用画像の付帯情報としては、例えば、撮影された患者の患者氏名、患者ID、年齢、性別等の患者に関する患者情報、撮影日、撮影ID、撮影部位、撮影条件(左右の乳房の区別、撮影方向等)等の撮影情報が含まれる。
【0027】
画像処理装置2は、画像生成装置1から供給される医用画像を記録媒体上に読影に適したフォーマットで記録できるようにフォーマット設定処理を行う装置である。
【0028】
画像記録装置3は、画像記録手段であり、画像処理装置2から受信された画像データ及びフォーマット情報に基づいて、記録媒体(ここでは、フィルムとする)上に医用画像を記録し、可視像として再生したハードコピーを出力するものである。ここで、画像記録装置3は、2つのトレイT1及びT2を有している。トレイT1及びトレイT2には、異なる複数サイズのマンモグラフィ(乳房画像)用フィルムが装填されており、画像記録装置3は、画像処理装置2からの指示に応じたサイズのフィルムが装填されたトレイからフィルムを搬送し、搬送されたフィルム上に画像を記録し出力する。例えば、トレイT1には、最高濃度Dmax=4.0の大四切サイズ(第1のサイズ)のフィルムが装填され、トレイT2には、最高濃度Dmax=4.0の六切サイズ(第2のサイズ)のフィルムが装填されている。
【0029】
以下、画像処理装置2の内部構成について説明する。
図2は、画像処理装置2の機能的構成を示すブロック図である。図2に示すように、画像処理装置2は、CPU21、操作部22、表示部23、RAM24、記憶部25、通信制御部26等を備えて構成され、各部はバス27により接続されている。
【0030】
CPU21は、記憶部25に記憶されているシステムプログラムを読み出し、RAM24内に形成されたワークエリアに展開し、該システムプログラムに従って各部を制御する。また、CPU21は、記憶部25に記憶されているフォーマット設定処理Aプログラム、画像処理プログラムを始めとする各種処理プログラム、各種アプリケーションプログラムを読み出してワークエリアに展開し、後述するフォーマット設定処理A(図3参照)を始めとする各種処理を実行する。
【0031】
操作部22は、カーソルキー、数字入力キー、及び各種機能キー等を備えたキーボードと、マウス等のポインティングデバイスを備えて構成され、キーボードに対するキー操作やマウス操作により入力された指示信号をCPU21に出力する。また、操作部22は、表示部23の表示画面にタッチパネルを備えても良く、この場合、タッチパネルを介して入力された指示信号をCPU21に出力する。
【0032】
表示部23は、LCD(Liquid Crystal Display)やCRT等のモニタにより構成され、CPU21から入力される表示信号の指示に従って、操作部22からの入力指示やデータ等を表示する。
【0033】
RAM24は、CPU21により実行制御される各種処理において、記憶部25から読み出されたCPU21で実行可能な各種プログラム、入力若しくは出力データ、及びパラメータ等の一時的に記憶するワークエリアを形成する。
【0034】
記憶部25は、HDD(Hard Disc Drive)や不揮発性の半導体メモリ等により構成され、CPU21で実行されるシステムプログラム、当該システムプログラムに対応する、フォーマット設定処理Aプログラム、画像処理プログラムを始めとする各種処理プログラム、各種アプリケーションプログラム、各種データ等を記憶する。これらの各種プログラムは、読取可能なプログラムコードの形態で格納され、CPU21は、当該プログラムコードに従った動作を逐次実行する。
【0035】
また、記憶部25は、第1のフォーマット情報251及び第2のフォーマット情報252を記憶している。各フォーマット情報は、画像記録装置3に出力する乳房画像データに対して画像記録時のフォーマットを設定するための情報であり、例えば、図4に示す乳房画像の向きを基準とした場合の左右の各乳房画像の回転方向、回転角度、フィルム枠(出力するサイズのフィルム端面に対応)に対する画像の配置方向、フィルム枠に対する画像の配置位置、フィルム枠に対するスタンプ情報(付帯情報に含まれる、患者ID、撮影条件等の画像属性情報)の配置位置、フィルムサイズ、画像記録装置3への画像データのない空き領域に対する黒化処理の指示等に関する情報により構成されている。
【0036】
第1のフォーマット情報251は、画像記録装置3に出力する各乳房画像データに、第1のフォーマットを設定するための情報である。第1のフォーマットは、大四切サイズのフィルムに、左右一対の乳房画像を互いの胸壁を向き合わせるように並べてフィルムの略中央部に位置するように配置して記録するとともに、スタンプ情報をフィルムの端部に位置するように配置して記録するフォーマットである。第1のフォーマットにおいては、フィルム枠の長手方向に対して左右一対の乳房画像を並べたときの胸壁の境界線が垂直となるように、乳房画像が記録される(図6参照)。
第2のフォーマット情報252は、画像記録装置3に出力する各乳房画像データに、第2のフォーマットを設定するための情報である。第2のフォーマットは、六切サイズのフィルムに、左又は右の何れか一の乳房画像をフィルムの略中央部に位置するように記録するとともに、スタンプ情報を画像領域の近傍に位置するように配置して記録するフォーマットである。第2のフォーマットにおいては、フィルム枠の長手方向に対して乳房画像の胸壁側端面が平行となるように、乳房画像が記録される(図7参照)。
【0037】
通信制御部26は、LANアダプタやルータやTA(Terminal Adapter)等を備え、ネットワークNに接続された各装置との間の通信を制御し、各装置との間でデータの入出力を行う。
【0038】
次に、本実施の形態における動作について説明する。
図3は、画像処理装置2のCPU21により実行されるフォーマット設定処理Aを示すフローチャートである。CPU21は、記憶部25に記憶されたフォーマット設定処理Aプログラムとの協働によるソフトウエア処理により、当該処理を実行する。
【0039】
まず、通信制御部26を介して、画像生成装置1から一の患者を撮影して得られた乳房画像データ及びその付帯情報が入力が開始されると(ステップS1)、計時が開始され(ステップS2)、入力された乳房画像データに基づく画像が順次表示部23の表示画面上に表示される(ステップS3)。乳房画像データ及び付帯情報の入力開始から所定時間が経過すると(ステップS4)、ビープ音が出力されるとともに、画像が表示された表示部23の表示画面上に操作手段としてのモード選択キーが表示される(ステップS5)。ここで、計時開始からモード選択キーが表示されるまでの所定時間は、画像生成装置1において同一患者の左右の乳房画像が同一の撮影方向(CC(Cranio-Caudal;上下方向)又はMLO(Medio-Lateral Oblique;斜位方向))から撮影されて左右一対の乳房画像データが生成され、ネットワークNを介して画像処理装置2に対して出力されるまでに必要な平均時間に基づいて予め設定されている。
【0040】
図5に、ステップS5において、表示部23の表示画面上に表示される画面231の一例を示す。図5に示すように、画面231においては、入力された乳房画像データの画像とともにモード選択キー(第1のモードを選択するための第1のモードキーK1、第2のモードを選択するための第2のモードキーK2)及び各出力モードにより出力されるフォーマットの簡単な説明が表示されている。第1のモードは、第1のフォーマット手段(特許請求の範囲の請求項1における第1のフォーマット手段)を実現するものであり、入力された乳房画像データを記録するフォーマットとして第1のフォーマットを設定し、画像記録装置3から第1のフォーマットで記録されたハードコピーを出力するモードであり、第2のモードは、第2のフォーマット手段(特許請求の範囲の請求項1における第2のフォーマット手段)を実現するものであり、入力された乳房画像データを記録するフォーマットとして第2のフォーマットを設定し、画像記録装置3から第2のフォーマットで記録されたハードコピーを出力するモードである。図5は、撮影方向がCCの右乳房画像データのみが所定時間内に画像生成装置1から入力された場合を示している。ユーザは、画面231に表示された画像に基づいて、操作部22を介してモード選択キーを押下(選択入力)して出力モードを選択することができる。例えば、図5に示す画面231においては、左右のうち一方の乳房画像のみが表示されているので、フィルムの略中央部に乳房画像を記録する第2のモードを選択することが好ましい。左右一対の乳房画像が表示されている場合には、左右一対の乳房画像の胸壁を向き合わせて記録する第1のモードを選択することが好ましい。
【0041】
なお、ここでは、図3のステップS2における計時開始から所定時間経過後にモード選択キーを表示し、選択手段としてのステップS6において、ユーザによるキーの選択操作に基づいて出力モードを選択することとしたが、撮影時又は撮影予約時に、予め左右の何れかのみの乳房撮影しか行わないことが判明した場合には、画像生成装置1で得られた左又は右の何れか一方の乳房画像データに、単独撮影であるフラグを付帯情報に付加して付帯させ、画像処理装置2においては、モード選択キーを表示せずに、付帯情報に基づいて、画像生成装置1により生成された乳房画像が左右一対の乳房画像であるか、左右一対とならない右又は左の単独の乳房画像であるかを判別し、左右一対の乳房画像である場合には第1のモードを、右又は左の単独の乳房画像である場合には第2のモードを自動的に選択することとしてもよい。また、計時開始後所定時間が経過する前に同一患者の同一撮影方向から撮影された乳房画像データが画像生成装置1から入力された場合、画像生成装置1により生成された乳房画像が左右一対の乳房画像であると判別し、モード選択キーを表示せずに自動的に第1のモードを選択し、計時開始後所定時間が経過しても乳房画像データが一つのみしか入力されない場合には、画像生成装置1により生成された乳房画像が左右一対の乳房画像ではなく、左又は右の単独の乳房画像であると判別し、モード選択キーを表示せずに自動的に第2のモードを選択することとしてもよい。
【0042】
操作部22を介してモードキーK1が押下され、第1のモードが選択されると(ステップS6;第1のモード)、入力された乳房画像データのそれぞれに、読影に適した画像とするための画像処理が施される(ステップS7)。
【0043】
画像処理には、画像のコントラストを調整する階調処理、鮮鋭度を調整する周波数処理やダイナミックレンジの広い画像を被写体の細部のコントラストを低下させることなく見やすい濃度範囲に収めるためのダイナミックレンジ圧縮処理等が含まれる。また、各乳房画像データのそれぞれを解析してそれぞれの画像の被写体領域を認識し、被写体領域以外の領域を最高濃度値に変換する濃度補正処理が含まれる。この濃度補正は、観察時にフィルムを透過するシャーカステンの光の影響を抑えるために行われるものである。
【0044】
被写体領域の認識は、例えば、乳房画像データを解析し、被写体の輪郭線を抽出する等により行う。例えば、乳房画像データの濃度データを適当な閾値を用いて2値化し、「0」と「1」の境界を追跡して輪郭線とし、この輪郭線及び撮影部位/体位、撮影方向に応じて被写体領域を決定する。或いは、人体領域又は人体内部の所定の解剖学的構造に対応する領域の輪郭線抽出方法(日本乳癌検診学会誌,Vol.17,No.1,pp87-102,1998、特開昭63−240832号公報)を用いて被写体領域を決定するようにしてもよい。
【0045】
次いで、記憶部25に記憶されている第1のフォーマット情報251に基づき左右の乳房画像データが配置され、表示部23に表示される(ステップS8)。具体的には、画像生成装置1から入力された左右一対の乳房画像データが互いの胸壁を向き合わせるように並べて配置され、表示部23に表示される。表示された左右の乳房画像について、左右の乳房の胸壁の境界線の延在方向における左右の乳房位置に相対的なずれが生じている場合、微調整を施すことができる。例えば、操作部22のマウス等により位置を移動させたい乳房画像を選択してドラッグする等により、調整を行うことが可能である。
【0046】
操作部22を介して、確定が指示されると(ステップS9;YES)、処理はステップS11に移行する。ステップS9において確定が指示されず(ステップS9;NO)、左右の乳房画像データの位置調整が入力されると、左右の乳房画像データの配置位置が入力に基づいて位置調整されて表示され(ステップS10)、処理はステップS9に戻る。位置調整後、確定が指示されると(ステップS9;YES)、処理はステップS11に移行する。このとき、位置調整結果が位置調整情報としてRAM24に記憶される。
【0047】
ステップS11において、入力された乳房画像データの付帯情報に基づきスタンプ情報が生成されるとともに、記憶部25から第1のフォーマット情報251の読み出しが行われる。RAM24に位置調整情報が記憶されている場合には、読み出された第1のフォーマット情報251に位置調整情報が付加される(ステップS11)。そして、左右の乳房画像データに、各乳房画像データに対する第1のフォーマット情報251及びスタンプ情報が付帯されて第1のフォーマットが設定され、通信制御部26を介して画像記録装置3に出力され(ステップS12)、本処理は終了する。
【0048】
一方、ステップS6において、操作部22を介してモードキーK2が押下され、第2のモードが選択されると(ステップS6;第2のモード)、処理はステップS13に移行し、画像処理プログラムが読み出され、入力された乳房画像データを読影に適した画像とするための画像処理が施される(ステップS13)。ここで乳房画像データに施される画像処理は、図3のステップS7で説明したのと同様である。また、入力された乳房画像データから被写体領域が認識され、認識された被写体領域を含む所定の矩形領域(略被写体領域の最長の縦の長さ×最長の横の長さ)が切り出され、乳房画像データから被写体領域でない余分な領域が削除される(ステップS14)。
【0049】
被写体領域を含む所定の矩形領域の切り出し画像処理が終了すると、入力された乳房画像データの付帯情報に基づきスタンプ情報が生成されるとともに、記憶部25から第2のフォーマット情報252の読み出しが行われ(ステップS15)、切り出された乳房画像データに、第2のフォーマット情報252及びスタンプ情報が付帯されて第2のフォーマットが設定され、通信制御部26を介して画像記録装置3へ出力され(ステップS15)、本処理は終了する。
【0050】
画像記録装置3において、画像処理装置2から左右の乳房画像データ、第1のフォーマット情報251及びスタンプ情報が入力されると、第1のフォーマット情報251に基づいて、トレイT1から大四切サイズのフィルムが搬送され、大四切サイズのフィルム上に画像及びスタンプ情報が記録され、出力される。また、画像記録装置3において、画像処理装置2から一の乳房画像データ、第2のフォーマット情報252及びスタンプ情報が入力されると、トレイT2から六切サイズのフィルムが搬送され、第2のフォーマット情報252に基づいて、六切サイズのフィルム上に画像及びスタンプ情報が記録され、ハードコピーが出力される。
【0051】
図6に、画像記録装置3において第1のフォーマットで画像を記録し出力されたハードコピーP1をシャーカステンSHに装填した例を示す模式図である。図6に示すように、ハードコピーP1においては、大四切サイズのフィルムの略中央部に右乳房画像と左乳房画像が互いの胸壁を向き合わせるように配置され、フィルム端部(右下辺縁)にスタンプ情報STが配置されている。
【0052】
図7に、画像記録装置3において第2のフォーマットで画像を記録し出力されたハードコピーP2をシャーカステンSHに装填した例を示す模式図である。図7に示すように、ハードコピーP2においては、六切サイズのフィルムの略中央部に、左又は右(図7においては右)の単独の乳房画像が配置され、乳房画像の近傍真下にスタンプ情報が配置されている。
【0053】
第2のフォーマットは、例えば、片方の乳房を切除した患者の乳房画像等、画像生成装置1から左又は右の一の乳房画像データしか生成されない場合に対して設けられたフォーマットである。左又は右の何れか一方の乳房画像データしか生成されない場合に対して、第1のフォーマットと同様のフォーマットで大四切サイズのフィルムを用いてハードコピーPを作成すると、図8に示すようになる。これでは、読影すべき対象がフィルム上に偏って配置されてしまい、読影しづらく、更に読影対象の乳房画像とスタンプ情報とが離間するので読影医の視線の移動距離が長くなり、読影医の目の疲労を助長しかねない。そこで、第2のフォーマットでハードコピーP2を生成し出力することにより、読影対象の乳房画像がフィルムの略中央部に偏りなく配置されるので、シャーカステンの光と読影医が注目する被写体領域と一定の距離を保つことができ、読影時の眩惑を防止し、読影医の目の疲労を低減させることができる。また、スタンプ情報が被写体領域の近傍に配置されるので、読影医の視線の移動距離を抑え、読影医の目の疲労を軽減することができる。
【0054】
このように、画像処理装置2によれば、読影対象の乳房画像の態様、即ち、左右一対の乳房画像であるか単独の乳房画像であるかに応じて適切なフォーマットで乳房画像のハードコピーを出力することができ、その結果、読影医の目の疲労を抑制することができる。
【0055】
なお、上記第1の実施の形態においては、第1のフォーマットにおいて、左右の乳房画像のそれぞれを画像記録装置3に出力し、画像記録装置3で第1のフォーマットに基づいてフィルム上に記録して出力することとしたが、画像処理装置2において、左右の乳房画像の合成を行い、合成画像データを画像記録装置3に出力するようにしてもよい。
【0056】
〔第2の実施の形態〕
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
第2の実施の形態において、乳房画像生成システム100は、第1のモード及び第2のモードのいずれにおいても、左右のうち一方の乳房画像を個別にフィルム上に記録して出力するものである。第1のモードは、シャーカステンに左右一対の乳房画像を2枚並べて配置して比較読影を行う際に読影しやすいように、画像生成装置1から入力された乳房画像データを胸壁側がフィルムの側縁となるようにフィルム上に記録して出力する。第2のモードは、左右何れかの乳房画像を単独でシャーカステンに配置した場合に読影しやすいように、画像生成装置1から入力された乳房画像がフィルムの略中央部に位置するようにフィルム上に記録して出力する。
【0057】
まず、構成について説明する。
第2の実施の形態における乳房画像生成システム100の全体構成は、図1で説明したのと同様である。ただし、画像記録装置3は、乳房画像記録用のフィルムとしてDmax=4.0の六切サイズのフィルムを使用するものとする。また、画像処理装置2の内部構成は、図2で説明したのと略同様であるので相違点のみを下記に説明する。
【0058】
CPU21は、記憶部25に記憶されているシステムプログラムを読み出し、RAM24内に形成されたワークエリアに展開し、該システムプログラムに従って各部を制御する。また、CPU21は、記憶部25に記憶されているフォーマット設定処理Bプログラム、画像処理プログラムを始めとする各種処理プログラム、各種アプリケーションプログラムを読み出してワークエリアに展開し、後述するフォーマット設定処理B(図9参照)を始めとする各種処理を実行する。
【0059】
記憶部25は、HDD(Hard Disc Drive)や不揮発性の半導体メモリ等により構成され、CPU21で実行されるシステムプログラム、当該システムプログラムに対応する、フォーマット設定処理Bプログラム、画像処理プログラムを始めとする各種処理プログラム、各種アプリケーションプログラム、各種データ等を記憶する。これらの各種プログラムは、読取可能なプログラムコードの形態で格納され、CPU21は、当該プログラムコードに従った動作を逐次実行する。
【0060】
また、記憶部25は、第1のフォーマット情報253及び第2のフォーマット情報254を記憶している。各フォーマット情報は、画像記録装置3に出力する乳房画像データに対して画像記録時のフォーマットを設定するための情報であり、例えば、図4に示す乳房画像の向きを基準とした場合の左右の各乳房画像データの回転方向、回転角度、フィルム枠(出力するサイズのフィルム端面に対応)に対する画像の配置方向、フィルム枠に対する画像の配置位置、フィルム枠に対するスタンプ情報の配置位置、画像記録装置3への画像データのない空き領域に対する黒化処理の指示等に関する情報により構成されている。
【0061】
第1のフォーマット情報253は、画像記録装置3に出力する各乳房画像データに、第1のフォーマットを設定するための情報である。第1のフォーマットは、画像生成装置1により生成された左右一対の乳房画像の胸壁を互いに向き合わせて並べて読影可能に、左右一対の乳房画像の夫々を、六切サイズのフィルム上に、胸壁が記録媒体の側縁に位置するような配置で個別に記録するとともに、各乳房画像に対するスタンプ情報を各フィルムの端部に位置するように配置して記録するフォーマットである(図10参照)。
第2のフォーマット情報254は、画像記録装置3に出力する各乳房画像データに、第2のフォーマットを設定するための情報である。第2のフォーマットは、左又は右の何れか一の乳房画像を六切サイズのフィルムの略中央部に位置するように記録するとともに、スタンプ情報を画像領域の近傍に位置するように配置して記録するフォーマットである(図11参照)。
【0062】
次に、第2の実施の形態の動作について説明する。
図9は、画像処理装置2のCPU21により実行されるフォーマット設定処理Bを示すフローチャートである。CPU21は、記憶部25に記憶されたフォーマット設定処理Bプログラムとの協働によるソフトウエア処理により、当該処理を実行する。
【0063】
まず、通信制御部26を介して、画像生成装置1から一の患者を撮影して得られた乳房画像データ及びその付帯情報が入力が開始されると(ステップS21)、計時が開始され(ステップS22)、入力された乳房画像データに基づく画像が順次表示部23の表示画面上に表示される(ステップS23)。乳房画像データ及び付帯情報の入力開始から所定時間が経過すると(ステップS24)、ビープ音が出力されるとともに、画像が表示された表示部23の表示画面上に操作手段としてのモード選択キーが表示される(ステップS25)。ここで、計時開始からモード選択キーが表示されるまでの所定時間は、画像生成装置1において同一患者の左右の乳房画像が同一の撮影方向(CC又はMLO)から撮影されて左右一対の乳房画像データが生成され、ネットワークNを介して画像処理装置2に対して出力されるまでに必要な平均時間に基づいて予め設定されている。
【0064】
ステップS25において、表示部23の表示画面上に表示される画面は図5で説明した画面231と同様である(本実施の形態においては、第1のモードの説明は、「フィルム側縁個別出力」、第2のモードの説明は、「フィルム中央単独出力」となる)。当該フォーマット設定処理Bにおける第1のモードは、第1のフォーマット手段(特許請求の範囲の請求項3における第1のフォーマット手段)を実現するものであり、入力された乳房画像データを記録するフォーマットとして、第1のフォーマットを設定し、画像記録装置3から第1のフォーマットで記録されたハードコピーを出力するモードであり、第2のモードは、第2のフォーマット手段(特許請求の範囲の請求項3における第2のフォーマット手段)を実現するものであり、入力された乳房画像データを記録するフォーマットとして第2のフォーマットを設定し、画像記録装置3から第2のフォーマットで記録されたハードコピーを出力するモードである。ユーザは、画面231に表示された画像に基づいて、操作部22を介してモード選択キーを押下(選択入力)して出力モードを選択することができる。例えば、図5に示す画面231においては、左右のうち一方の乳房画像のみが表示されているので、被写体がフィルムの略中央部に位置するようにしてハードコピーを生成して出力する第2のモードを選択することが好ましい。左右双方の乳房画像が表示されている場合には、左右の乳房画像の胸壁側を合わせて二面並べた場合に比較読影し易いように、各乳房画像の胸壁側がフィルム側縁に位置するようにしてハードコピーを出力する第1のモードを選択することが好ましい。
【0065】
なお、ここでは、図9のステップS22における計時開始から所定時間経過後にモード選択キーを表示し、選択手段としてのステップS26において、ユーザによるキーの選択操作に基づいて出力モードを選択することとしたが、撮影時又は撮影予約時に、予め左右の何れかのみの乳房撮影しか行わないことが判明した場合には、画像生成装置1で得られた左又は右の何れか一方の乳房画像データに、単独撮影であるフラグを付帯情報に付加して付帯させ、画像処理装置2においては、モード選択キーを表示せずに、付帯情報に基づいて、画像生成装置1により生成された乳房画像が左右一対の乳房画像であるか単独の乳房画像であるかを判別し、左右一対の乳房画像である場合には第1のモードを、単独の乳房画像である場合には第2のモードを自動的に選択することとしてもよい。また、計時開始後所定時間が経過する前に同一患者の同一撮影方向から撮影された乳房画像データが画像生成装置1から入力された場合、画像生成装置1により生成された乳房画像が左右一対の乳房画像であると判別し、モード選択キーを表示せずに自動的に第1のモードを選択し、計時開始後所定時間が経過しても乳房画像データが一つのみしか入力されない場合には、画像生成装置1により生成された乳房画像が左右一対の乳房画像ではなく、左又は右の単独の乳房画像であると判別し、モード選択キーを表示せずに自動的に第2のモードを選択することとしてもよい。
【0066】
操作部22を介してモードキーK1が押下され、第1のモードが選択されると(ステップS26;第1のモード)、画像処理プログラムが読み出され、入力された乳房画像データに画像処理が施される(ステップS27)。ここで乳房画像データに施される画像処理は、図3のステップS7で説明したのと同様である。
【0067】
次いで、記憶部25に記憶されている第1のフォーマット情報253に基づき左右の乳房画像データが配置され、表示部23に表示される(ステップS28)。具体的には、画像生成装置1から入力された左右一対の各乳房画像データが互いの胸壁を向き合わせるように並べて配置され、表示部23に表示される。表示された左右の乳房画像について、左右の乳房の胸壁の境界線の延在方向における左右の乳房位置に相対的なずれが生じている場合、微調整を施すことができる。例えば、操作部22のマウス等により位置を移動させたい乳房画像を選択してドラッグする等により、調整を行うことが可能である。
【0068】
操作部22を介して、確定が指示されると(ステップS29;YES)、処理はステップS31に移行する。ステップS29において確定が指示されず(ステップS29;NO)、左右の乳房画像データの位置調整が入力されると、左右の乳房画像データの配置位置が入力に基づいて位置調整されて表示され(ステップS30)、処理はステップS29に戻る。位置調整後、確定が指示されると(ステップS29;YES)、処理はステップS31に移行する。このとき、位置調整結果が位置調整情報としてRAM24に記憶される。
【0069】
ステップS31においては、入力された乳房画像データの付帯情報に基づきスタンプ情報が生成されるとともに、記憶部25から第1のフォーマット情報253の読み出しが行われる。RAM24に位置調整情報が記憶されている場合には、読み出された第1のフォーマット情報253に位置調整情報が付加される(ステップS31)。そして、左右の乳房画像データのそれぞれに、各乳房画像データに対する第1のフォーマット情報及びスタンプ情報が付帯されて第1のフォーマットが設定され、通信制御部26を介して画像記録装置3に出力され(ステップS32)、本処理は終了する。
【0070】
一方、ステップS26において、操作部22を介してモードキーK2が押下され、第2のモードが選択されると(ステップS26;第2のモード)、処理はステップS33に移行し、画像処理プログラムが読み出され、入力された乳房画像データに画像処理が施される(ステップS33)。ここで乳房画像データに施される画像処理は、図3のステップS7で説明したのと同様である。また、入力された乳房画像データから被写体領域が認識され、認識された被写体領域を含む所定の矩形領域(略被写体領域の最長の縦の長さ×最長の横の長さ)が切り出され、乳房画像データから被写体領域でない余分な領域が削除される(ステップS34)。
【0071】
被写体領域を含む所定の矩形領域の切り出しが終了すると、入力された乳房画像データの付帯情報に基づきスタンプ情報が生成されるとともに、記憶部25から第2のフォーマット情報254の読み出しが行われ(ステップS35)、切り出された乳房画像データに第2のフォーマット情報254及びスタンプ情報が付帯されて第2のフォーマットが設定され、通信制御部26を介して画像記録装置3へ出力され(ステップS36)、本処理は終了する。
【0072】
画像記録装置3において、画像処理装置2から乳房画像データ、第1のフォーマット情報253及びスタンプ情報が入力されると、第1のフォーマット情報253に基づいて、六切サイズのフィルム上に画像及びスタンプ情報が記録され、出力される。また、画像記録装置3において、画像処理装置2から乳房画像データ、第2のフォーマット情報254及びスタンプ情報が入力されると、第2のフォーマット情報254に基づいて、六切サイズのフィルム上に画像及びスタンプ情報が記録され、ハードコピーが出力される。
【0073】
図10に、画像記録装置3において、第1のフォーマットで右乳房画像を記録し出力されたハードコピーP3及び左乳房画像を記録し出力されたハードコピーP4をシャーカステンSHに装填した例を示す模式図である。図10に示すように、ハードコピーP3とP4は、右乳房画像と左乳房画像を互いの胸壁側を合わせるように配置することが可能なようにフォーマットされており、医師が比較読影を容易に行うことが可能となる。
【0074】
図11に、画像記録装置3において、第2のフォーマットで画像を記録し出力されたハードコピーP5をシャーカステンSHに装填した例を示す模式図である。図11に示すように、ハードコピーP5においては、左又は右(図11においては右)の何れか一方の乳房画像がフィルムの略中央部に配置されているので、図10に示すフォーマットで1枚の乳房画像を読影するときのように、シャーカステンの光により胸壁側がまぶしくなるといったことがなくなり、効率的に読影を行うことが可能となる。
【0075】
なお、上記第1及び第2の実施の形態における記述内容は、本発明に係る乳房画像生成システム100の好適な一例であり、これに限定されるものではない。
【0076】
また、乳房画像生成システム100を構成する各装置の細部構成及び細部動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
【図面の簡単な説明】
【0077】
【図1】本発明に係る乳房画像生成システム100の全体構成を示す図である。
【図2】図1の画像処理装置2の機能的構成を示すブロック図である。
【図3】図2のCPU21により実行されるフォーマット設定処理Aを示すフローチャートである。
【図4】乳房画像の向きを説明するための図である。
【図5】図3のステップS5で表示部23に表示される画面231の一例を示す図である。
【図6】第1の実施の形態において、画像記録装置3により第1のフォーマットで左右一対の乳房画像を記録し出力したハードコピーP1をシャーカステンSHに装填した例を示す模式図である。
【図7】第1の実施の形態において、画像記録装置3において第2のフォーマットで単独の乳房画像を記録し出力したハードコピーP2をシャーカステンSHに装填した例を示す模式図である。
【図8】画像記録装置3において第1のフォーマットで単独の乳房画像を記録し出力したハードコピーPをシャーカステンSHに装填した例を示す模式図である。
【図9】図2のCPU21により実行されるフォーマット設定処理Bを示すフローチャートである。
【図10】第2の実施の形態において、画像記録装置3により第1のフォーマットで左右一対の乳房画像を記録し出力したハードコピーP3、P4をシャーカステンSHに装填した例を示す模式図である。
【図11】第2の実施の形態において、画像記録装置3において第2のフォーマットで単独の乳房画像を記録し出力したハードコピーP5をシャーカステンSHに装填した例を示す模式図である。
【符号の説明】
【0078】
100 乳房画像生成システム
1 画像生成装置
2 画像処理装置
3 画像記録装置
21 CPU
22 操作部
23 表示部
24 RAM
25 記憶部
26 通信制御部
27 バス
【出願人】 【識別番号】303000420
【氏名又は名称】コニカミノルタエムジー株式会社
【住所又は居所】東京都新宿区西新宿1丁目26番2号
【出願日】 平成16年11月2日(2004.11.2)
【代理人】 【識別番号】100090033
【弁理士】
【氏名又は名称】荒船 博司

【公開番号】 特開2006−129925(P2006−129925A)
【公開日】 平成18年5月25日(2006.5.25)
【出願番号】 特願2004−319184(P2004−319184)