| 【発明の名称】 |
医療用照明灯 |
| 【発明者】 |
【氏名】菅谷 昭正
|
| 【要約】 |
【課題】スイッチの操作と、従来の医療用照明灯に対する取り付けを容易にする。
【解決手段】補助照明灯7の照射筒1にスイッチ2を設けてスイッチ2の手元操作を可能にし、照射筒1と光源ユニット56との間をスパイラル管6にて連結し軽量化して、取付金具31を介してスパイラル管6の部分を旋回アーム53に着脱可能にし、スパイラル管6に設けられた固定部材28と照射筒1との間をインターロックタイプのスパイラル管29にて連結して照射方向の変更及び固定を可能にする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ポール上端に水平旋回アームが回動自在に設けられ、該水平旋回アームの先端に治療部を照射するライトヘッドが設けられた医療用照明灯において、 治療部を照射する照射筒と、該照射筒に設けられたスイッチと、該照射筒と光源ユニットとの間を連結する光ファイバー及びスイッチ用のリード線を挿通したスパイラル管とからなる補助照明灯を構成し、前記照射筒を前記医療用照明灯のライトヘッドの周辺に位置させると共に前記スパイラル管を前記旋回アームの先端近傍に固定することを特徴とする医療用照明灯。 【請求項2】 前記スパイラル管の中間に中空の固定部材を設け、該固定部材を介して前記旋回アームに着脱自在に構成して成ることを特徴とする請求項1記載の医療用照明灯。 【請求項3】 前記照射筒と前記固定部材とを連結するスパイラル管が屈曲形状の固定が可能なインターロックタイプであることを特徴とする請求項1記載の医療用照明灯。
|
【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は歯科等において治療部を照射する医療用照明灯に関する。 【背景技術】 【0002】 従来の医療用照明灯は、図7に示すように、直立のポール51上端に第1アーム52、第2アーム53からなる水平旋回アームが旋回自在に連結され、第2旋回アーム53の先端部分に口腔内を照射するライトヘッド54が設けられている。そしてこの照明灯は一般にハロゲンランプを光源としてハロゲンランプの後方に電球を中心にした長方形の反射ミラー55が設けられ、照射野を広げて臼歯部を見えやすくする方策が採られている。しかし反射ミラー55の中心部に設けられた電球62はカバー63で覆われており、このカバー63の両側方には光の出射孔63aが開口していてこの出射孔からあたかも2灯式のように光が出射されているので照射野は広くなるがカバー63の中心部からは出射していないために口腔内の深部に到達する光が極小となっている。この問題を解決するためにキセノンライトファイバー仕様の補助ライトを直立のポール51に取り付けたり、天井や、床上に設置、あるいはキャスターを介して床上を移動可能な方式にしたりして使用していた。 【0003】 また、このような問題を解決するために本願出願者が先に出願した特許文献1に示される医療用照明灯を用いて口腔の深部まで無影照射すれば何も問題はないが、現在歯科で多く使用されている従来型の医療用照明灯を生かし、キセノンライトを付加して中心部から照射する照射方式のものもある。しかしこれはライトを操作するスイッチがライトから大きく離れた第1アーム52の先端部に取り付けられていて操作が困難であり、またフットスイッチにした場合には足元に別のエアータービン用の重要なスイッチなどが配置されているために複数のフットスイッチを間違いなく操作することが困難になる。また、歯科ユニットにはハロゲン球の手術灯も使用されている。この手術灯を使用する場合は、ポール51にレントゲンの一部品である図示しないディスプレーが取り付けられていて補助灯であるキセノンライトはどんな形態であっても邪魔者になるという問題があった。 【0004】 【特許文献1】特願2002−155720号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 解決しょうとする問題点は、従来は医療用照明灯に補助ライトを取り付ける際に、障害にならない位置に容易に着脱することができなかったことと、補助ライトのスイッチがライトから遠く離れた位置に設けられているためにスイッチ操作がしにくかったことである。 【課題を解決するための手段】 【0006】 本発明は、従来の医療用照明灯に対して補助ライトを容易かつ着脱自在にすると共にライトのスイッチを操作しやすい位置に設けるために、 請求項1は、ポール上端に水平旋回アームが回動自在に設けられ、該水平旋回アームの先端に治療部を照射するライトヘッドが設けられた医療用照明灯において、 治療部を照射する照射筒と、該照射筒に設けられたスイッチと、該照射筒と光源ユニットとの間を連結する光ファイバー及びスイッチ用のリード線を挿通したスパイラル管とからなる補助照明灯を構成し、前記照射筒を前記医療用照明灯のライトヘッドの周辺に位置させると共に前記スパイラル管を前記旋回アームの先端近傍に固定することを特徴とする医療用照明灯である。 【0007】 請求項2は、前記スパイラル管の中間に中空の固定部材を設け、該固定部材を介して前記旋回アームに着脱自在に構成して成ることを特徴とする請求項1記載の医療用照明灯である。 【0008】 請求項3は、前記照射筒と前記固定部材とを連結するスパイラル管が屈曲形状の固定が可能なインターロックタイプであることを特徴とする請求項1記載の医療用照明灯である。 【発明の効果】 【0009】 本発明の医療用照明灯は、照射筒にスイッチが設けられ、光源ユニットとの間が光ファイバーとリード線が挿通されたスパイラル管にて連結された軽量(約150gr)な補助照明灯を旋回アームに取り付ける構成であるので取り付けが容易である。また取り付けは固定金具を介して着脱自在であるので如何なるユニットに対しても可能であり、狭い診療室でも邪魔扱いされない。 【0010】 スイッチは照射筒に設けられているので手元で容易に操作することができる。スパイラル管の固定部分に設けられた固定部材と照射筒との間はインターロックタイプのスパイラル管にて連結されているので、スパイラル管の屈曲形状が自動的に固定され、照射筒の照射方向を任意に定めることができるという利点がある。 【0011】 以上により、ライトアームを増やすこともなく、照射の操作性もよく、補助照明灯からの照射が前記医療用照明灯からの照射に付加されて口腔内の深部まで無影照射することが可能となる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0012】 補助照明灯の照射筒にスイッチを設けてスイッチの手元操作を可能にし、照射筒と光源ユニットとの間をスパイラル管にて連結し軽量化して取付金具を介してスパイラル管を旋回アームに着脱可能にし、スパイラル管の固定部材と照射筒との間をインターロックタイプのスパイラル管にて連結して照射方向の変更及び固定を可能にして、従来の医療用照明灯に取り付けても邪魔にならない補助照明灯を実現した。 【実施例】 【0013】 図1から図5は,本発明の実施例に係り、図1は補助照明灯を取り付けた医療用照明灯の全体図、図2は補助照明灯を示す図、図3は照射筒の断面図、図4はスイッチ取付金具の側面図、図5は取付金具の分解図、図6はスパイラル管の止め具を示す図である。 【0014】 本発明の医療用照明灯は、図2に示すように照射筒1基端部にスイッチ2を設け、照射筒1と光源ユニット56との間を光ファイバー4及びスイッチ用のリード線5を挿通したスパイラル管6にて連結した構成の補助照明灯7を図1に示すように従来の医療用照明灯8に取り付けることにより口腔内の深部まで照射すると共に無影照射を可能にするものである。 【0015】 前記補助照明灯7の照射筒1は図3に示すように第1レンズ9を内装した第1レンズ筒10、第2レンズ11を内装した第2レンズ筒12、第2レンズ筒12とスパイラル管6との連結部に設けられたスイッチ取付金具13及びスイッチ2とにより大略構成されている。第1レンズ筒10は内外径が2段に形成され大径側から挿入された第1レンズ9はネジ14を介して固定リング15により固定されている。第1レンズ筒10の小径側からは第2レンズ筒12の一端が挿入され、第2レンズ筒12の挿入部外周の軸方向に刻設された溝16及び第1レンズ筒10側に設けられたビス17を介して第1レンズ筒10が軸方向に摺動自在であり焦点を調整してその位置をビス17にて固定することができるようになっている。 【0016】 第2レンズ筒12の挿入端側から挿入された第2レンズ11はネジ18を介して固定リング19により固定されている。第2レンズ筒12の他端側からは、スパイラル管6と略等径の外径を有する接続用筒20の一端が挿入され接続用筒20の他端が第2レンズ筒12から突出した状態になっていて、この挿入部は例えば接着剤等にて固定されている。そして接続用筒20の突出端とスパイラル管6又は後述のスパイラル管29との一端は対向状態でスイッチ取付金具13に嵌合され、嵌合部は例えば接着剤にて固定されている。 【0017】 スイッチ取付金具13は、図3及び図4に示すように、接続用筒20及びスパイラル管6を挿入する穴21が貫通した角材からなり、上端の両面に連結板22がビス23a,23bにて固定され、連結板22の外面をまたぐようにコの字形のスイッチ取付枠24がビス25a,25bにて固定され、取付枠24にはスイッチ2がビス26a,26bにて固定されている。またスイッチ2にはスパイラル管6 に挿通されたリード線5 が電気的に接続されている。なお符号27 はスイッチのスライドボタンを示す。 【0018】 また図2に示すように、スパイラル管6 の中間に、スパイラル管6 を第2旋回アーム53に着脱可能にするための中空の固定部材28として本実施例ではステンレス製のパイプ(外径15mm、長さ200mm)が設けられている。そしてこの固定部材28は図1に示すように照射筒1をライトヘッド54の周辺に位置させ、かつスパイラル管6を第2旋回アーム53の先端近傍に固定し得る位置に設けられている。固定部材28と照射筒1との間は照射筒1の照射方向を固定することができるように、屈曲した形状を固定することができるインターロックタイプのスパイラル管29にて連結されている。一方、固定部材28と光源ユニット56との間はスパイラル管6の屈曲形状を固定する必要がないので普通の屈曲自在なスパイラル管6(外径9mm、長さ約4m)にて連結されている。 【0019】 なお、固定部材28はステンレスパイプに限らず固定を容易にすることができれば他の材質のものでもよい。また固定部材28は必ずしも取り付ける必要がなくスパイラル管6を直接固定する方式でもよい。この場合は取付金具31の形状に一考を要する。前記スイッチ2の取り付け位置は、照射筒1の基端部に限らず、固定部材28の先端側に取り付けてもよい。 【0020】 スパイラル管6及び29内には光ファイバー4とスイッチ用のリード線5が挿通されており、光ファイバー4は一端が光源ユニット56に接続され、他端がスペーサー30にて接続用筒20の軸芯に保持され、その端面4aが第2レンズに対向している。スイッチ用のリード線5はその一端が光源ユニット56に接続され、他端がスイッチ2に電気的に接続されている。 なお図1中の符合57はユニット、58はユニットテーブルアーム、59は電源ユニット、60はスイッチケーブル、61は電光源接続ケーブル、62は電源差込プラグを示す。 【0021】 また、図1に示すように補助照明灯7を従来の医療用照明灯8に取り付ける取付金具31は、図5に示すように対向する山形片に形成され、スパイラル管6に設けられた固定部材28を固定するための取付金具A及び第2旋回アーム53に固定する取り付け金具Bとからなっている。それぞれの締付金具には締付穴が穿設されており、締付穴32a,32bは締付金具A及びBをビス33とナット34にて共通に締めてその相互間を連結し、2箇所の締付穴35a,35bはビス36a,36b及びナット37a,37bにて第2旋回アームを締め付けて固定し、締付穴38aはビス39とナット40にて中空固定部材28を締め付けて固定する。 なお光源ユニット56及び電源ユニット59は図2に示すように床置き、あるいは図示しないキャスター等により移動可能にしてもよい。 【0022】 上記構成の補助照明灯は、従来の医療用照明灯8に適用する場合に、図1に示すように補助照明灯7の照射筒1を従来のライトヘッド54周辺に位置させつつ中空の固定部材28を第2旋回アーム53の先端近傍に固定する。この場合、先ず取付金具31の締付穴32a,32bにビス33を通してナット34にて緩く止めておく。次に取付金具Aにて固定部材28 を挟み、締付穴38にビス39を通して仮締めする。更に取付金具Bにて第2旋回アーム53を挟んで締付穴35a,35bに2本のビス36a,36bを通してナット37a,37bにて仮締めする。この状態で照射筒1の位置を再確認し、適切な位置に調整した後に全ての締付部を本締めして固定する。 【0023】 次に、固定部材28から光源ユニット56に伸びるスパイラル管6の各部が邪魔にならないようにバンド41等にて旋回アーム52,53の複数箇所に固定して全ての取り付けが完了する。 【0024】 なお、第1旋回アーム52及び第2旋回アーム53が断面角型の場合は、例えば図6に示すようにアーム52,53の上面にパイプ止め42を用いて止めてもよい。また断面丸形のときはテープ式パイプ止め43を用いる等により確実に止めることができる。 なおスパイラル管6の各部固定に際しては、水平旋回アーム52,53が旋回しても無理が生じないように長さに余裕を持たせて固定することが望ましい。 以上、本発明の補助照明灯7は、操作性がよく、口腔内の照射に際しては、従来のライトヘッド54からの照射スポットに重合照射することにより口腔内の深部まで無影照射が可能であり、治療部を明瞭に視認することができる。 【図面の簡単な説明】 【0025】 【図1】補助照明灯を取り付けた医療用照明灯の全体図である。 【図2】補助照明灯を示す図である。 【図3】照射筒の断面図である。 【図4】スイッチ取付金具の側面図である。 【図5】取付金具の分解図である。 【図6】スパイラル管の止め具を示す図である。 【図7】従来の医療用照明灯を示す図である。 【符号の説明】 【0026】 1 照射筒 2 スイッチ 4 光ファイバー 5 リード線 6 スパイラル管 7 補助照明灯 8 従来の医療用照明灯 9 第1レンズ 10 第1レンズ筒 11 第2レンズ 12 第2レンズ筒 13 スイッチ取付金具 14,18 ネジ 15,19 固定リング 16 溝 17,23,25,26,33,36,39 ビス 20 接続用筒 21 挿入穴 22 連結板 24 スイッチ取付枠 27 スライドボタン 28 中空固定部材 29 インターロックタイプスパイラル管 30 スペーサー 31 スパイラル管取付金具 32,35,38 締付穴 34,37,40 ナット 41 バンド 42 パイプ止め 43 テープ式パイプ止め
|
| 【出願人】 |
【識別番号】502193152 【氏名又は名称】菅谷 昭正
|
| 【出願日】 |
平成16年10月14日(2004.10.14) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100069420 【弁理士】 【氏名又は名称】奈良 武
|
| 【公開番号】 |
特開2006−110019(P2006−110019A) |
| 【公開日】 |
平成18年4月27日(2006.4.27) |
| 【出願番号】 |
特願2004−299461(P2004−299461) |
|