| 【発明の名称】 |
複合型放射線撮像システム |
| 【発明者】 |
【氏名】樋口 晃 【住所又は居所】京都市中京区西ノ京桑原町1番地 株式会社島津製作所内
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| 【要約】 |
【課題】RI分布画像あるいはX線断層画像に基づく所見を求める際の医師や技師にかかる負担を軽減する。
【解決手段】この発明のシステムは、検査室Aの本体側画像表示モニタ6と読影室Bの別置き画像表示モニタ17にRI分布画像やX線CT画像が同時表示されると共に、PET画像用やX線CT画像用のライン群像重畳部18,19でRI分布画像やX線CT画像について画像上における位置を特定するのに用いられる位置特定用ライン群像が個々のライン毎に特定する為のライン特定用指標付きで重畳される。その結果、検査室Aの技師と読影室Bの医師がライン特定用指標で位置特定用ライン群像の中の適当なラインを特定することでRI分布画像やX線CT画像の上の位置を正確に確認し合いながら所見を具体的に伝達できるので、検査室Aの技師が読影室Bに出向いたり、読影室Bの医師が検査室Aに出向く必要がなくなり、医師や技師の負担を軽減できる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 天板に載置された被検体に投与された放射線同位元素(RI)から発生するγ線を検出するγ線検出手段と、γ線検出手段から出力されるγ線検出信号に基づき画像再構成を行なってRI分布画像(放射線同位元素の分布画像)を取得するRI分布画像取得手段と、被検体におけるRI分布画像を取得するRI分布像撮影位置を設定するRI分布像撮影位置設定手段とを備えた核医学画像撮像装置と、天板に載置された被検体にX線を照射するX線照射手段と、被検体を透過したX線を検出するX線検出手段と、X線照射手段による被検体へのX線照射に伴ってX線検出手段から出力されるX線検出信号に基づき画像再構成を行なってX線断層画像を取得するX線断層画像取得手段と、被検体におけるX線断層画像を取得するX線断層像撮影位置を設定するX線断層像撮影位置設定手段とを備えたX線断層撮影装置とが同一の天板を使用する状態でシステム本体を構成していて、システム本体側においてRI分布画像ないしX線断層画像が映し出される本体側画像表示モニタと、システム本体から離れた処において本体側画像表示モニタで表示されるのと同一のRI分布画像ないしX線断層画像が同時並行で映し出される別置き画像表示モニタとを備えていると共に、RI分布画像ないしX線断層画像について画像上における位置を特定するのに用いられる位置特定用ライン群像を個々のライン毎に特定する為のライン特定用指標付きでRI分布画像ないしX線断層画像に重畳するライン群像重畳手段を備えていることを特徴とする複合型放射線撮像システム。 【請求項2】 請求項1に記載の複合型放射線撮像システムにおいて、ライン群像重畳手段により重畳される位置特定用ライン群像が、被検体の体軸と直交する向きに真っ直ぐ延びて互いに平行で等間隔である複数本の直線型ラインからなる複合型放射線撮像システム。 【請求項3】 請求項1または2に記載の複合型放射線撮像システムにおいて、ライン群像重畳手段により重畳される位置特定用ライン群像を個々のライン毎に特定する為のライン特定用指標が、数字記号、アルファベット記号、数字とアルファベットを組み合わせた複合記号のうちのいずれかである複合型放射線撮像システム。 【請求項4】 請求項1から3のいずれかに記載の複合型放射線撮像システムにおいて、核医学画像撮像装置が、被検体に投与されたポジトロン放出型の放射線同位元素のポジトロンの消滅に伴って発生するγ線を検出してRI分布画像を取得するPET装置である複合型放射線撮像システム。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 この発明は、例えばPET(ポジトロン・エミッション・トモグラフィ)装置のように、被検体に投与された放射線同位元素(RI)から発生するγ線を検出してRI分布画像を取得する核医学画像撮像装置と、被検体にX線を照射すると共に被検体を透過したX線を検出してX線断層画像を取得するX線断層撮影装置が同一の天板を使用する状態でシステム本体を構成している複合型放射線撮像システムに係り、特にRI分布画像あるいはX線断層画像に基づく所見を求める際の医師や技師にかかる負担を軽減するための技術に関する。 【背景技術】 【0002】 近年、RI分布画像の撮影を行なうPET装置と、X線CT画像(X線断層画像)の撮影を行なうX線CT装置(X線断層撮影装置)が同一の天板を使用する状態でシステム本体を構成している複合型放射線撮像システムが、病院等の臨床分野の診断に利用されている(例えば特許文献1参照。)。 【0003】 PET装置は、被検体に投与されたポジトロン放出型のRIにより体外に放射される511keVのエネルギーの消滅γ線をγ線検出器で検出すると共に、γ線検出器から出力されるγ線検出信号に基づき画像再構成を行なってRI分布画像を取得する。 【0004】 X線CT装置は、X線管で被検体にX線を照射すると共に、被検体を透過したX線をX線検出器で検出し、さらにX線検出器から出力されるX線検出信号に基づき画像再構成を行なってX線CT画像を取得する。 【0005】 この複合型放射線撮像システムの場合、通常、先ずPET装置で被検体の関心部位について広めに撮影しRI分布画像を取得してから、RI分布画像のうちで特に精密に観察したい箇所をX線CT装置で撮影しX線CT画像を取得する。普通、X線CT画像を取得する前に、RI分布画像を医師に見せて所見を求めた上でX線CT撮影計画を立案する。そして、撮影されたRI分布画像とX線CT画像を並べて比較したり、あるいは、RI分布画像とX線CT画像をフュージョンしたりして、診断を下す。 【0006】 勿論、先にX線CT装置で撮影しX線CT画像を取得してから、X線CT画像のうちで特に精密に観察したい箇所をPET装置で撮影しRI分布画像を取得することも可能である。この時も、RI分布画像を取得する前に、やはりX線CT画像を医師に見せて所見を求めた上でPET撮影計画を立案する。 【特許文献1】特開平7−20245号公報(3頁〜4頁、図1) 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0007】 しかしながら、上記従来の複合型放射線撮像システムの場合、往々にしてRI分布画像やX線断層画像の所見を求める際に担当医師や撮影技師(オペレータ)にかかる負担が大きいという問題がある。 【0008】 RI分布画像あるいはX線CT画像に基づいて所見を出す医師は、複合型放射線撮像システムが据え付けられている検査室とは別の読影室にいることが多く、RI分布画像あるいはX線CT画像に基づく所見が必要な場合、技師が検査室から読影室に出向くか、逆に医師が読影室から検査室に出向かなければならない。PET装置とX線CT装置が同一の天板を使用する状態でシステム本体を構成している複合型放射線撮像システムの場合、被検体を天板の上に載せて待たせたままにしておくので、所見を速やかに出す必要があり、勢い医師や技師は迅速に行動しなければならず、医師や技師の負担はどうしても大きくなる。 【0009】 また、複合型放射線撮像システムとして、システム本体の在る検査室に配備されてRI分布画像ないしX線断層画像が映し出される本体側画像表示モニタに加えて、システム本体から離れた読影室に配備されて本体側画像表示モニタで表示されるのと同一のRI分布画像ないしX線断層画像が映し出される別置き画像表示モニタが配備されているシステムも従来ある。この従来システムの場合、技師が検査室の本体側画像表示モニタでRI分布画像を観察するのと同時並行で、医師も読影室の別置き画像表示モニタでRI分布画像あるいはX線CT画像を観察しながら、電話で所見を伝達することも可能である。 【0010】 しかしながら、電話では所見を抽象的にしか伝達できないので、医師と技師の間で認識のズレが生じ易くて、時として正確な所見が得られない。特にRI分布画像の場合は画像の鮮明性が低いので、どうしても医師の所見が正確に伝わらない。やはり正確な所見を得るには、技師が検査室から読影室に出向くか、逆に医師が読影室から検査室に出向かなければならない。 【0011】 この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、RI分布画像あるいはX線断層画像に基づく所見を求める際の医師や技師にかかる負担を軽減することができる複合型放射線撮像システムを提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0012】 この発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。 【0013】 すなわち、請求項1に記載の発明に係る複合型放射線撮像システムは、天板に載置された被検体に投与された放射線同位元素(RI)から発生するγ線を検出するγ線検出手段と、γ線検出手段から出力されるγ線検出信号に基づき画像再構成を行なってRI分布画像(放射線同位元素の分布画像)を取得するRI分布画像取得手段と、被検体におけるRI分布画像を取得するRI分布像撮影位置を設定するRI分布像撮影位置設定手段とを備えた核医学画像撮像装置と、天板に載置された被検体にX線を照射するX線照射手段と、被検体を透過したX線を検出するX線検出手段と、X線照射手段による被検体へのX線照射に伴ってX線検出手段から出力されるX線検出信号に基づき画像再構成を行なってX線断層画像を取得するX線断層画像取得手段と、被検体におけるX線断層画像を取得するX線断層像撮影位置を設定するX線断層像撮影位置設定手段とを備えたX線断層撮影装置とが同一の天板を使用する状態でシステム本体を構成していて、システム本体側においてRI分布画像ないしX線断層画像が映し出される本体側画像表示モニタと、システム本体から離れた処において本体側画像表示モニタで表示されるのと同一のRI分布画像ないしX線断層画像が同時並行で映し出される別置き画像表示モニタとを備えていると共に、RI分布画像ないしX線断層画像について画像上における位置を特定するのに用いられる位置特定用ライン群像を個々のライン毎に特定する為のライン特定用指標付きでRI分布画像ないしX線断層画像に重畳するライン群像重畳手段を備えていることを特徴とするものである。 【0014】 [作用・効果]請求項1の発明の複合型放射線撮像システムの場合、核医学画像撮像装置による撮影では、γ線検出手段により被検体に投与された放射線同位元素(RI)から発生するγ線が検出されると共に、RI分布画像取得手段によりγ線検出手段から出力されるγ線検出信号に基づく画像再構成が行なわれてRI分布像撮影位置設定手段で設定されたRI分布像撮影位置のRI分布画像が取得される。 【0015】 また、X線断層撮影装置による撮影では、X線照射手段から被検体へX線が照射されると共に、X線検出手段によって被検体を透過したX線が検出され、さらにX線断層画像取得手段によりX線検出手段から出力されるX線検出信号に基づく画像再構成が行なわれてX線断層像撮影位置設定手段で設定されたX線断層像撮影位置のX線断層画像が取得される。 【0016】 加えて、核医学画像撮像装置とX線断層撮影装置は、同一の天板を使用する状態でシステム本体を構成しているので、RI分布像撮影位置とX線断層像撮影位置が共通の天板の位置で定められる。その結果、RI分布画像に従ってX線断層像撮影位置を定めてX線断層画像の撮影計画を立案するのも、逆にX線断層画像に従ってRI分布像撮影位置を定めてRI分布画像の撮影計画を立案するのも容易である。 【0017】 さらに、請求項1の発明のシステムの場合、RI分布画像あるいはX線断層画像に従って撮影計画を立案する際は、システム本体側(例えば検査室)の本体側画像表示モニタとシステム本体から離れた処(例えば読影室)の別置き画像表示モニタとでRI分布画像ないしX線断層画像を映し出して同時表示すると共に、ライン群像重畳手段によりRI分布画像ないしX線断層画像について画像上における位置を特定するのに用いられる位置特定用ライン群像が個々のライン毎に特定する為のライン特定用指標付きでRI分布画像ないしX線断層画像に重畳される。したがって、読影室の担当医師と検査室の撮影技師が同一のRI分布画像ないしX線断層画像を観察している状況下において、医師と技師は電話等を通してライン特定用指標で位置特定用ライン群像の中の適当なラインを特定することでRI分布画像ないしX線断層画像の上の位置を正確に確認し合いながら、医師は技師へ所見を具体的に伝える。その結果、技師が検査室から読影室に出向いたり、逆に医師が読影室から検査室に出向いたりせずとも、RI分布画像あるいはX線断層画像に基づく所見が正確に伝達される。 【0018】 即ち、請求項1の発明の複合型放射線撮像システムの場合、同一の天板を使用する核医学画像撮像装置とX線断層撮影装置とで構成されているシステム本体側(例えば検査室)の本体側画像表示モニタとシステム本体から離れた処(例えば読影室)の別置き画像表示モニタとでRI分布画像ないしX線断層画像を映し出して同時表示すると共に、ライン群像重畳手段によりRI分布画像ないしX線断層画像について画像上における位置を特定するのに用いられる位置特定用ライン群像が個々のライン毎に特定する為のライン特定用指標付きでRI分布画像ないしX線断層画像に重畳される。 【0019】 したがって、読影室の担当医師と検査室の撮影技師が同一のRI分布画像ないしX線断層画像を観察している状況下において、医師と技師は電話等を通してライン特定用指標で位置特定用ライン群像の中の適当なラインを特定することでRI分布画像ないしX線断層画像の上の位置を正確に確認し合いながら、医師は技師へ所見を具体的に伝達できる。 【0020】 その結果、撮影技師が検査室から読影室に出向いたり、逆に担当医師が読影室から検査室に出向いたりせずとも、RI分布画像あるいはX線断層画像に基づく所見が正確に伝達されるようになり、医師や技師の負担が少なくなる。 【0021】 また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の複合型放射線撮像システムにおいて、ライン群像重畳手段により重畳される位置特定用ライン群像が、被検体の体軸と直交する向きに真っ直ぐ延びて互いに平行で等間隔である複数本の直線型ラインからなるものである。 【0022】 [作用・効果]請求項2の発明のシステムの場合、RI分布画像ないしX線断層画像が画像上を被検体の体軸が走る状態で映し出された時は、RI分布画像ないしX線断層画像に重畳される位置特定用ライン群像を構成する各直線型ラインが被検体の体軸と直交しながら被検体の体軸に沿って等間隔で並ぶので、ライン特定用指標で位置特定用ライン群像の中の適当なラインを特定することにより、被検体の体軸上の位置を示すことができる。その結果、RI分布像撮影位置やX線断層像撮影位置が被検体の体軸上の位置で設定される通常の撮影計画の場合、撮影計画を立て易い。 【0023】 また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の複合型放射線撮像システムにおいて、ライン群像重畳手段により重畳される位置特定用ライン群像を個々のライン毎に特定する為のライン特定用指標が、数字記号、アルファベット記号、数字とアルファベットを組み合わせた複合記号のうちのいずれかであるものである。 【0024】 [作用・効果]請求項3の発明のシステムの場合、ライン特定用指標が、数字記号、アルファベット記号、数字とアルファベットを組み合わせた複合記号のうちのいずれかであるので、数字やアルファベットを呼称ないし表記することで位置特定用ライン群像の中の個々のラインを簡単に特定できる。 【0025】 また、請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれかに記載の複合型放射線撮像システムにおいて、核医学画像撮像装置が、被検体に投与されたポジトロン放出型の放射線同位元素のポジトロンの消滅に伴って発生するγ線を検出してRI分布画像を取得するPET装置であるものである。 【0026】 [作用・効果]請求項4の発明のシステムの場合、核医学画像撮像装置がPET装置であるので、被検体に投与されたポジトロン放出型の放射線同位元素の分布を示すRI分布画像を取得できる。 【発明の効果】 【0027】 この発明の複合型放射線撮像システムの場合、同一の天板を使用する核医学画像撮像装置とX線断層撮影装置とで構成されているシステム本体側(例えば検査室)の本体側画像表示モニタとシステム本体から離れた処(例えば読影室)の別置き画像表示モニタとでRI分布画像ないしX線断層画像を映し出して同時表示すると共に、ライン群像重畳手段によりRI分布画像ないしX線断層画像について画像上における位置を特定するのに用いられる位置特定用ライン群像が個々のライン毎に特定する為のライン特定用指標付きでRI分布画像ないしX線断層画像に重畳される。 【0028】 したがって、読影室の担当医師と検査室の撮影技師が同一のRI分布画像ないしX線断層画像を観察している状況下において、医師と技師は電話等を通してライン特定用指標で位置特定用ライン群像の中の適当なラインを特定することでRI分布画像ないしX線断層画像の上の位置を正確に確認し合いながら、医師は技師へ所見を具体的に伝達できる。 【0029】 その結果、撮影技師が検査室から読影室に出向いたり、逆に担当医師が読影室から検査室に出向いたりせずとも、RI分布画像あるいはX線断層画像に基づく所見が正確に伝達される。 【0030】 よって、この発明の複合型放射線撮像システムによれば、RI分布画像あるいはX線断層画像に基づく所見を求める際の医師や技師にかかる負担を軽減することができる。 【実施例】 【0031】 この発明の複合型放射線撮像システムの実施例について図面を参照しながら詳しく説明する。図1は実施例に係る複合型放射線撮像システムであるPET・X線CT撮像システムの全体的構成を示すブロック図である。 【0032】 実施例のPET・X線CT撮像システムは、図1に示すように、RI分布画像の撮影を行なうPET装置1と、X線CT画像(X線断層画像)の撮影を行なうX線CT装置(X線断層撮影装置)2が同じ天板3を使用する状態(1台の天板3を共用する状態で)でシステム本体を構成して検査室Aに据え付けられている。 【0033】 PET装置1は、撮影対象の被検体Mを載置する天板3に加えて、被検体Mを載置した天板3が出入りすると共に被検体Mに投与されたポジトロン型の放射線同位元素(RI)から発生するγ線を検出するγ線検出器4が設置されているPET用ガントリG1と、RI分布画像の撮影に必要な制御やγ線検出器4から出力されるγ線検出信号の処理を行なうPET用制御処理部5を備えている他、検査室Aのシステム本体側においてRI分布画像や操作メニュー画像を表示する本体側画像表示モニタ6をX線CT装置2と共用する状態で備えている。 【0034】 PET用制御処理部5には、γ線検出器4から出力されるγ線検出信号に基づき画像再構成を行なってRI分布画像(PET画像)を取得するRI分布画像取得部7と、被検体MにおけるRI分布画像を取得するRI分布像撮影位置を設定するRI分布像撮影位置設定部8などが配設されている。RI分布画像取得部7で取得されるRI分布画像としては、サジタル画像やコロナル画像の他にMIP画像などが挙げられる。 【0035】 被検体MにおけるRI分布像撮影位置を設定する場合、例えば、表示モニタ6にRI分布像撮影位置の設定メニュー画面を映し出しておいて、操作部9による入力操作でRI分布像撮影位置を画面上で指定する。そうすると、操作部9で指定されたRI分布像撮影位置がRI分布像撮影位置設定部8で設定される。RI分布像撮影位置は被検体Mが載置されている天板3の位置と対応しているので、RI分布像撮影位置設定部8は操作部9で指定されたRI分布像撮影位置を天板3の位置で設定する。 【0036】 そして、PET装置1によるRI分布画像の撮影の際は、天板3が天板移動機構10によってRI分布像撮影位置設定部8で設定されたRI分布像撮影位置に相応する位置に移動させられ、γ線検出器4によるγ線の検出が行なわれる。 【0037】 なお、RI分布像撮影を実行する際は、撮影技師が操作部9で撮影指令操作を行なう。そうするとγ線検出器4によるγ線の検出が行なわれ、最終的にRI分布像撮影位置設定部8で設定されたRI分布像撮影位置のRI分布画像がRI分布画像取得部7で取得される。 【0038】 X線CT装置2は、撮影対象の被検体Mを載置する天板3に加えて、被検体MにX線を照射するX線管11と、被検体Mを載置した天板3が出入りすると共に被検体Mを透過したX線を検出するX線検出器12が設置されているX線CT用ガントリG2と、X線CT画像の撮影に必要な制御やX線検出器12から出力されるX線検出信号の処理を行なうX線CT用制御処理部13を備えている他、検査室Aのシステム本体側においてX線CT画像や操作メニュー画像を表示する本体側画像表示モニタ6をPET装置1と共用する状態で備えている。 【0039】 X線CT用制御処理部13には、X線管11によるX線の照射を制御するX線照射制御部14と、X線照射制御部14にしたがってX線管11がX線を照射するのに伴ってX線検出器12から出力されるX線検出信号に基づき画像再構成を行なってX線CT画像を取得するX線CT画像取得部15と、被検体MにおけるX線CT画像を取得するX線CT像撮影位置を設定するX線CT像撮影位置設定部16などが配設されている。 【0040】 被検体MにおけるX線CT像撮影位置を設定する場合、例えば、本体側画像表示モニタ6にX線CT像撮影位置の設定メニュー画面を映し出しておいて、操作部9による入力操作でX線CT像撮影位置を画面上で指定する。そうすると、操作部9で指定したX線CT像撮影位置がX線CT像撮影位置設定部16で設定される。X線CT像撮影位置は被検体Mが載置されている天板3の位置と対応しているので、X線CT像撮影位置設定部16は操作部9で指定されたX線CT像撮影位置を天板3の位置で設定することになる。 【0041】 そして、X線CT装置2によるX線CT画像の撮影を行なう際は、天板3が天板移動機構10によってX線CT像撮影位置設定部16で設定されたX線CT像撮影位置に相応する位置に移動させられ、X線管11によるX線の照射とX線検出器12によるX線の検出が行なわれる。 【0042】 前述したように、PET装置1とX線CT装置2は1台の天板3を共用している。したがって、被検体MにおけるX線CT像撮影位置は、天板3の長手方向に関しては、RI分布像撮影位置にPET用ガントリG1の中心とX線CT用ガントリG2の中心との距離Lを加えた位置になり、天板3の短手方向に関しては、RI分布像撮影位置と同じ位置になる。 【0043】 逆に、被検体MにおけるRI分布像撮影位置は、天板3の長手方向に関しては、X線CT像撮影位置からPET用ガントリG1の中心とX線CT用ガントリG2の中心との距離Lを差し引いた位置になり、天板3の短手方向に関しては、X線CT像撮影位置と同じ位置になる。 【0044】 つまり、X線CT像撮影位置設定部16で設定される撮影位置とRI分布像撮影位置設定部8で設定される撮影位置とは、PET用ガントリG1とX線CT用ガントリG2の間の距離Lを媒介にして正確な対応が付けられる。 【0045】 したがって、PET用ガントリG1とX線CT用ガントリG2の間の距離Lを媒介にして正確な対応が付けられる実施例のシステムの場合、本体側画像表示モニタ6に映し出されたRI分布画像上でX線CT像撮影位置を画面入力することで設定したり、逆に本体側画像表示モニタ6に映し出されたX線CT画像上でRI分布像撮影位置を画面入力することで設定したりできる構成とすることができる。 【0046】 なお、X線CT撮影を実行する際は、撮影技師が操作部9でX線CT撮影の実行指令操作を行なう。そうするとX線管11によるX線照射とX線検出器12によるX線の検出が行なわれ、最終的にX線CT像撮影位置設定部16で設定されたX線CT像撮影位置のX線CT画像がX線CT画像取得部15で取得される。 【0047】 また、実施例のシステムは、システム本体から離れた処にある読影室Bにおいて本体側画像表示モニタ6で表示されるのと同一のRI分布画像ないしX線CT画像が本体側画像表示モニタ6と同時表示で映し出される別置き画像表示モニタ17を備えている。本体側画像表示モニタ6で表示されるRI分布画像ないしX線CT画像は、別置き画像表示モニタ17にも電話用回線経由で別置き画像表示モニタ17に分配されて映し出される構成となっているのである。したがって、検査室Aと読影室Bで全く同一のRI分布画像ないしX線CT画像を同時に見ることができる。 【0048】 さらに、実施例のシステムの場合、PET用制御処理部5にはRI分布画像について画像上における位置を特定するのに用いられる位置特定用ライン群像を個々のライン毎に特定する為のライン特定用指標付きでRI分布画像に重畳するPET画像用ライン群像重畳部18が配設されている。加えてX線CT用制御処理部13にも、X線CT画像について画像上における位置を特定するのに用いられる位置特定用ライン群像を個々のライン毎に特定する為のライン特定用指標付きでX線CT画像に重畳するX線CT画像用ライン群像重畳部19が配設されている。 【0049】 PET画像用ライン群像重畳部18によりRI分布画像PAに重畳される位置特定用ライン群像の場合は、図2に示すように、被検体Mの体軸Zと直交する向きに真っ直ぐ延びて互いに平行で等間隔である20本の直線型ラインLAからなり、各直線型ラインLAそれぞれに、ライン特定用指標としての数字記号である1〜20迄の番号が割り振られる構成とされている。 【0050】 X線CT画像用ライン群像重畳部19によりX線CT画像PBに重畳される位置特定用ライン群像の場合も、図3に示すように、被検体Mの体軸Zと直交する向きに真っ直ぐ延びて互いに平行で等間隔である20本の直線型ラインLBからなり、各直線型ラインLBそれぞれに、ライン特定用指標としての数字記号である1〜20迄の番号が割り振られる構成とされている。 【0051】 したがって、図2のRI分布画像PAや、図3のX線CT画像PBのように画像上を被検体Mの体軸Zが走る状態で映し出された時は、RI分布画像PA或いはX線CT画像PBに重畳される位置特定用ライン群像を構成する各直線型ラインLA,LBが被検体Mの体軸Zと直交しながら被検体Mの体軸Zに沿って等間隔で並ぶので、ライン特定用指標である数字記号の番号で位置特定用ライン群像の中の適当なラインを特定することにより、被検体Mの体軸Z上の位置を示すことができる。実施例のスシテムの場合、番号だけで位置特定用ライン群像の中の個々のラインが至極簡単に特定できるので便利である。 【0052】 また、実施例のシステムでは、位置特定用ライン群像の中の適当なラインを特定することにより被検体Mの体軸Z上の位置を示せるので、RI分布像撮影位置やX線断層像撮影位置が被検体Mの体軸Z上の位置で設定される通常の撮影計画の場合、撮影計画が立て易いという利点もある。 【0053】 もちろん、RI分布画像やX線CT画像が、被検体Mの体軸Zが画像上を走る状態で映し出されていない場合、各直線型ラインLA,LBは被検体Mの体軸Zと直交する状態で表示されないことになる。 【0054】 また、RI分布画像あるいはX線CT画像に位置特定用ライン群像を重畳するか、逆に重畳しないかは、操作部9による入力操作で選択設定できる構成とされている。操作部9で位置特定用ライン群像を重畳する側にセットしておけば、RI分布画像あるいはX線CT画像に位置特定用ライン群像が自動的に重畳される。 【0055】 次に、以上の構成を有する実施例のシステムにおいて、位置特定用ライン群像が重畳されたRI分布画像に基づいて担当医師から撮影技師に所見が伝達される時のプロセスを図面を参照しながら説明する。図4は、実施例のシステムにおけるRI分布画像に基づく医師の所見伝達プロセスを示すフローチャートである。 【0056】 なお、以下、撮影技師は検査室Aに居て、担当医師は読影室Bに居り、撮影対象の被検体Mは天板3の上に載置されていて、RI分布像撮影位置の設定も既に完了しているものとする。 【0057】 〔ステップS1〕撮影技師がPET装置1を作動させてRI分布画像の撮影をスタートさせると、PET装置1による撮影が実行され、RI分布像撮影位置設定部8で設定されたRI分布像撮影位置のRI分布画像がRI分布画像取得部7で取得される。 【0058】 〔ステップS2〕RI分布画像取得部7で取得されたRI分布画像にPET画像用ライン群像重畳部18により位置特定用ライン群像が重畳される。 【0059】 〔ステップS3〕検査室Aの本体側画像表示モニタ6と読影室Bの別置き画像表示モニタ17の画面に、図2に示すように、位置特定用ライン群像が重畳されたRI分布画像PAが同時に映し出される。 【0060】 〔ステップS4〕検査室Aの技師と読影室Bの医師が位置特定用ライン群像が重畳された同一のRI分布画像PAを観察している状況下において、医師と技師は電話Ta,Tbを通して数字記号の番号で位置特定用ライン群像の中の適当な直線型ラインを特定することでRI分布画像の上の位置を正確に確認し合いながら、担当医師は撮影技師へ所見を具体的に伝えられる。 【0061】 例えば15番のラインLAから18番の直線型ラインLA迄とか、10番の直線型ラインLAの前後各5cmというかたちで、RI分布画像の上の位置を正確に確認し合える。したがって、医師と技師の間で認識のズレが生じることはない。なお、電話Ta,Tbによる数字記号の番号の確認は音声のみならず電子メールで行なうこともできる。 【0062】 〔ステップS5〕担当医師の所見が全て伝えられると、RI分布画像に基づく医師の所見伝達プロセスは終了となる。 【0063】 技師が検査室Aから読影室Bに出向いたり、逆に医師が読影室Bから検査室Aに出向いたりせずとも、RI分布画像あるいはX線断層画像に基づく所見は正確に伝達される。 【0064】 また、実施例のシステムにおいて、位置特定用ライン群像が重畳されたX線CT画像に基づいて担当医師から撮影技師に所見が伝達される時も、RI分布画像PAがX線CT画像に変る他は、事実上、RI分布画像PAの場合と同様のプロセスとなる。 【0065】 以上に述べたように、実施例のシステムの場合、同一の天板3を使用するPET装置1とX線CT装置2とで構成されているシステム本体のある検査室Aの本体側画像表示モニタ6とシステム本体から離れた処の読影室Bの別置き画像表示モニタ17にRI分布画像ないしX線CT画像を映し出して同時表示するのに加え、PET画像用ライン群像重畳部18あるいはX線CT画像用ライン群像重畳部19によりRI分布画像ないしX線CT画像について画像上における位置を特定するのに用いられる位置特定用ライン群像が個々のライン毎に特定する為のライン特定用指標付きでRI分布画像ないしX線CT画像に重畳される。したがって、検査室Aの技師と読影室Bの医師が同一のRI分布画像ないしX線CT画像を観察している状況下において、医師と技師は電話等を通して数字記号で位置特定用ライン群像の中の適当なラインを特定することでRI分布画像ないしX線CT画像の上の位置を正確に確認し合いながら、医師は技師へ所見を具体的に伝達できる。 【0066】 その結果、技師が検査室Aから読影室Bに出向いたり、逆に医師が読影室Bから検査室Aに出向いたりせずとも、RI分布画像あるいはX線断層画像に基づく所見が正確に伝達される。 【0067】 よって、実施例のシステムによれば、RI分布画像あるいはX線断層画像に基づく所見を求める際の医師や技師にかかる負担を軽減することができる。 【0068】 この発明は、上記の実施例に限られるものではなく、以下のように変形実施することも可能である。 【0069】 (1)実施例のシステムの場合、RI分布画像に位置特定用ライン群像を重畳するPET画像用ライン群像重畳部18とX線CT画像に位置特定用ライン群像を重畳するX線CT画像用ライン群像重畳部19が別個に配設されていたが、1個のライン群像重畳部を共用してRI分布画像に位置特定用ライン群像を重畳すると共にX線CT画像に位置特定用ライン群像を重畳する以外は実施例と同一の構成としたシステムが、変形例として挙げられる。 【0070】 (2)実施例のシステムは、核医学画像撮像装置がPET装置であったが、この発明のシステムに用いられる核医学画像撮像装置は、PET装置に限られるものではない。 【0071】 (3)実施例のシステムの場合、位置特定用ライン群像を個々のライン毎に特定する為のライン特定用指標が数字記号であったが、ライン特定用指標は数字記号に限らず、アルファベット記号、数字とアルファベットを組み合わせた複合記号であってもよい。アルファベット記号、数字とアルファベットを組み合わせた複合記号でも、位置特定用ライン群像の中の個々のラインが簡単に特定できる。さらに、ライン特定用指標として数字やアルファベット以外の記号を用いることも可能である。 【図面の簡単な説明】 【0072】 【図1】実施例のPET・X線CT撮像システムの全体的構成を示すブロック図である。 【図2】実施例のシステムにおいて位置特定用ライン群像が重畳されたRI分布画像の一例を示す模式図である。 【図3】実施例のシステムにおいて位置特定用ライン群像が重畳されたX線CT画像の一例を示す模式図である。 【図4】実施例のシステムにおけるRI分布画像に基づく医師の所見伝達プロセスを示すフローチャートである。 【符号の説明】 【0073】 1 …PET装置(核医学画像撮像装置) 2 …X線CT装置(X線断層撮影装置) 3 …天板 4 …γ線検出器(γ線検出手段) 6 …本体側画像表示モニタ 7 …RI分布画像取得部(RI分布画像取得手段) 8 …RI分布像撮影位置設定部(RI分布像撮影位置設定手段) 11 …X線管(X線照射手段) 12 …X線検出器(X線検出手段) 15 …X線CT画像取得部(X線CT画像取得手段) 16 …X線CT像撮影位置設定部(X線CT像撮影位置設定手段) 17 …別置き画像表示モニタ 18 …PET画像用ライン群像重畳部(ライン群像重畳手段) 19 …X線CT画像用ライン群像重畳部(ライン群像重畳手段) LA,LB …直線型ライン PA …RI分布画像 PB …X線CT画像 M …被検体 Z …体軸
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001993 【氏名又は名称】株式会社島津製作所 【住所又は居所】京都府京都市中京区西ノ京桑原町1番地
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| 【出願日】 |
平成16年9月22日(2004.9.22) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100093056 【弁理士】 【氏名又は名称】杉谷 勉
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| 【公開番号】 |
特開2006−87594(P2006−87594A) |
| 【公開日】 |
平成18年4月6日(2006.4.6) |
| 【出願番号】 |
特願2004−275501(P2004−275501) |
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