| 【発明の名称】 |
MRI装置、画像均一度評価方法および画像均一度評価装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】椛沢 宏之 【住所又は居所】東京都日野市旭ケ丘4丁目7番地の127 ジーイー横河メディカルシステム株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】どの程度の感度均一性を持つ画像であるかを示す画像均一度指標を出力する。
【解決手段】画像均一度を評価したい対象画像I(x,y)を取得し(S1)、対象画像I(x,y)と同じ被写体を撮影した画像均一度が高い基準画像Iref(x,y)を取得し(S2)、対象画像I(x,y)を基準画像Iref(x,y)で除算して感度画像H(x,y)を作成し(S3)、感度画像H(x,y)の画素値分布の均一性を数値的に示す値を対象画像I(x,y)の画像均一度指標として算出する(S4)。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 感度分布の均一度が高い基準コイルを用いて被検体を撮影し基準画像を得る基準画像撮影手段と、前記基準コイルとは異なる本コイルを用いて被検体を撮影し本画像を得る本画像撮影手段と、前記基準画像で前記本画像を除算して感度画像を作成する感度画像作成手段と、前記感度画像中に複数の関心領域を設定する関心領域設定手段と、前記各関心領域の画素値を表す統計値のバラツキを数値的に示す値を前記本画像の画像均一度指標として算出する統計値演算手段とを具備したことを特徴とするMRI装置。 【請求項2】 請求項1に記載のMRI装置において、前記統計値のバラツキを数値的に示す値としてF値を用いることを特徴とするMRI装置。 【請求項3】 画像均一度を評価したい対象画像を該対象画像と同じ被写体を撮影した画像均一度が高い基準画像で除算して感度画像を作成する感度画像作成過程と、前記感度画像の画素値分布の均一性を表す値を前記対象画像の画像均一度指標として算出する画像均一度指標算出過程とを有することを特徴とする画像均一度評価方法。 【請求項4】 請求項3に記載の画像均一度評価方法において、前記画像均一度指標算出過程が、前記感度画像中に複数の関心領域を設定する関心領域設定過程と、前記各関心領域の画素値を表す統計値のバラツキを数値的に示す値を前記対象画像の画像均一度指標として算出する統計値演算過程とからなることを特徴とする画像均一度評価方法。 【請求項5】 請求項4に記載の画像均一度評価方法において、前記統計値のバラツキを数値的に示す値としてF値を用いることを特徴とする画像均一度評価方法。 【請求項6】 画像均一度を評価したい対象画像を得る対象画像取得手段と、前記対象画像と同じ被写体を撮影した画像均一度が高い基準画像を得る基準画像取得手段と、前記対象画像を前記基準画像で除算して感度画像を作成する感度画像作成手段と、前記感度画像の画素値分布の均一性を表す値を前記対象画像の画像均一度指標として算出する画像均一度指標算出手段とを有することを特徴とする画像均一度評価装置。 【請求項7】 請求項6に記載の画像均一度評価装置において、前記画像均一度指標算出手段が、前記感度画像中に複数の関心領域を設定する関心領域設定手段と、前記各関心領域の画素値を表す統計値のバラツキを数値的に示す値を前記対象画像の画像均一度指標として算出する統計値演算手段とからなることを特徴とする画像均一度評価装置。 【請求項8】 請求項8に記載の画像均一度評価装置において、前記統計値がF値であることを特徴とする画像均一度評価装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置、画像均一度評価方法および画像均一度評価装置に関し、更に詳しくは、どの程度の感度均一性を持つ画像であるかを示す画像均一度指標を出力することが出来るMRI装置、画像均一度評価方法および画像均一度評価装置に関する。 【背景技術】 【0002】 従来、不均一な感度分布を持つコイルで撮影した画像を感度補正処理して、あたかも均一な感度分布を持つコイルで撮影したかの如き画像を作成するMRI装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。 【特許文献1】特開2004−008533号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 従来のMRI装置では、不均一な感度分布を持つコイルで撮影した原画像を感度補正処理して、均一な感度分布を持つコイルで撮影したかの如き補正画像を作成している。 しかし、原画像の感度不均一性がどの程度であるのか、補正画像の感度均一性がどの程度になっているのかを客観的に評価できない問題点があった。 そこで、本発明の目的は、ある画像がどの程度の感度均一性を持つ画像であるかを示す画像均一度指標を出力することが出来るMRI装置、画像均一度評価方法および画像均一度評価装置を提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0004】 第1の観点では、本発明は、感度分布の均一度が高い基準コイルを用いて被検体を撮影し基準画像を得る基準画像撮影手段と、前記基準コイルとは異なる本コイルを用いて被検体を撮影し本画像を得る本画像撮影手段と、前記基準画像で前記本画像を除算して感度画像を作成する感度画像作成手段と、前記感度画像中に複数の関心領域を設定する関心領域設定手段と、前記各関心領域の画素値を表す統計値のバラツキを数値的に示す値を前記本画像の画像均一度指標として算出する統計値演算手段とを具備したことを特徴とするMRI装置を提供する。 上記第1の観点によるMRI装置において、基準画像の画素値をIref(x,y)とし、本画像の画素値をI(x,y)とし、感度画像の画素値をH(x,y)とするとき、 H(x,y)=I(x,y)/Iref(x,y) となる。もし、基準画像Iref(x,y)と本画像I(x,y)の画素対応が完全で且つ本コイルの感度分布が均一なら、感度画像H(x,y)の画素値は一定値(=本コイルと基準コイルの感度比)になる。他方、本コイルの感度分布が不均一なら、その不均一に対応して感度画像H(x,y)の画素値もばらつくことになる。よって、感度画像H(x,y)の画素値分布の均一性を数値的に示す値を求めれば、それを本画像I(x,y)の画像均一度指標として利用できる。 ところが、実際には、基準画像Iref(x,y)と本画像I(x,y)の画素対応は完全でない。このため、感度画像H(x,y)の画素値分布には、本コイルの感度分布だけでなく、被検体からのNMR信号の強弱の影響が含まれてしまう。つまり、感度の絶対値は、その影響を受け、定数倍の任意性をもってしまう。 そこで、上記第1の観点によるMRI装置では、感度画像H(x,y)中に複数の関心領域Rjを設定し、それら関心領域Rjの画素値を表す統計値のバラツキを数値的に示す値を算出し、その値を本画像の画像均一度指標とする。この画像均一度指標により、本画像の感度不均一性がどの程度であるのかを客観的に評価できるようになる。 【0005】 なお、本画像は、感度補正処理前の原画像でもよいし、感度補正処理後の補正画像でもよい。感度補正処理前の原画像の感度不均一性を評価すれば、どの程度の感度補正を行うべきかの指針になる。また、感度補正処理後の原画像の感度不均一性を評価すれば、感度補正が適正化否かの判断基準になる。 【0006】 第2の観点では、本発明は、上記構成のMRI装置において、前記統計値のバラツキを数値的に示す値としてF値を用いることを特徴とするMRI装置を提供する。 本願発明者が鋭意研究したところ、各関心領域Rjの画素値を表す統計値のバラツキを数値的に示す値として、分散分析におけるF値を利用可能であることを見出した。 なお、関心領域Rjが2つなら、t検定におけるt値も利用可能である。 【0007】 第3の観点では、本発明は、画像均一度を評価したい対象画像を該対象画像と同じ被写体を撮影した画像均一度が高い基準画像で除算して感度画像を作成する感度画像作成過程と、前記感度画像の画素値分布の均一性を数値的に示す値を前記対象画像の画像均一度指標として算出する画像均一度指標算出過程とを有することを特徴とする画像均一度評価方法を提供する。 上記第3の観点による画像均一度評価方法において、対象画像の画素値をI(x,y)とし、基準画像の画素値をIref(x,y)とし、感度画像の画素値をH(x,y)とするとき、 H(x,y)=I(x,y)/Iref(x,y) となる。もし、対象画像I(x,y)と基準画像Iref(x,y)の画素対応が完全なら、感度画像H(x,y)の画素値は撮影条件としての感度分布を表すことになる。よって、感度画像H(x,y)の画素値分布の均一性を数値的に示す値を求めれば、それを本画像I(x,y)の画像均一度指標として利用できる。 なお、撮影条件としての感度分布とは、例えばMRI装置におけるコイルの感度分布の如きセンサの感度分布や光学写真における照明光分布などを意味する。 【0008】 第4の観点では、本発明は、上記構成の画像均一度評価方法において、前記画像均一度指標算出過程が、前記感度画像中に複数の関心領域を設定する関心領域設定過程と、前記各関心領域の画素値を表す統計値のバラツキを数値的に示す値を前記対象画像の画像均一度指標として算出する統計値演算過程とからなることを特徴とする画像均一度評価方法を提供する。 対象画像I(x,y)と基準画像Iref(x,y)の画素対応が完全でない場合、感度画像H(x,y)の画素値分布には、撮影条件としての感度分布だけでなく、被検体からの信号の強弱の影響が含まれてしまう。 そこで、上記第4の観点による画像均一度評価方法では、感度画像H(x,y)中に複数の関心領域Rjを設定し、それら関心領域Rjの画素値を表す統計値のバラツキを数値的に示す値を算出し、その値を対象画像の画像均一度指標とする。この画像均一度指標により、対象画像の感度不均一性がどの程度であるのかを客観的に評価できるようになる。 【0009】 第5の観点では、本発明は、上記構成の画像均一度評価方法において、前記統計値のバラツキを数値的に示す値としてF値を用いることを特徴とする画像均一度評価方法を提供する。 本願発明者が鋭意研究したところ、各関心領域Rjの画素値を表す統計値のバラツキを数値的に示す値として、分散分析におけるF値を利用可能であることを見出した。 なお、関心領域Rjが2つなら、t検定におけるt値も利用可能である。 【0010】 第6の観点では、本発明は、画像均一度を評価したい対象画像を得る対象画像取得手段と、前記対象画像と同じ被写体を撮影した画像均一度が高い基準画像を得る基準画像取得手段と、前記対象画像を前記基準画像で除算して感度画像を作成する感度画像作成手段と、前記感度画像の画素値分布の均一性を表す値を前記対象画像の画像均一度指標として算出する画像均一度指標算出手段とを有することを特徴とする画像均一度評価装置を提供する。 上記第6の観点による画像均一度評価装置では、前記第3の観点による画像均一度評価方法を好適に実施できる。 【0011】 第7の観点では、本発明は、上記構成の画像均一度評価装置において、前記画像均一度指標算出手段が、前記感度画像中に複数の関心領域を設定する関心領域設定手段と、前記各関心領域の画素値を表す統計値のバラツキを数値的に示す値を前記対象画像の画像均一度指標として算出する統計値演算手段とからなることを特徴とする画像均一度評価装置を提供する。 上記第7の観点による画像均一度評価装置では、前記第4の観点による画像均一度評価方法を好適に実施できる。 【0012】 第8の観点では、本発明は、上記構成の画像均一度評価装置において、前記統計値がF値であることを特徴とする画像均一度評価装置を提供する。 上記第8の観点による画像均一度評価装置では、前記第5の観点による画像均一度評価方法を好適に実施できる。 【発明の効果】 【0013】 本発明のMRI装置、画像均一度評価方法および画像均一度評価装置によれば、どの程度の感度均一性を持つ画像であるかを示す画像均一度指標を出力することが出来る。 【発明を実施するための最良の形態】 【0014】 以下、図に示す実施の形態により本発明をさらに詳細に説明する。なお、これにより本発明が限定されるものではない。 【実施例1】 【0015】 図1は、実施例1に係るMRI装置100を示すブロック図である。 このMRI装置100において、マグネットアセンブリ1は、内部に被検体を挿入するための空間部分(ボア)を有し、この空間部分を取りまくようにして、X軸勾配磁場を形成するX軸勾配コイル1Xと、Y軸勾配磁場を形成するY軸勾配コイル1Yと、Z軸勾配磁場を形成するZ軸勾配コイル1Zと、被検体内の原子核のスピンを励起するためのRFパルスを与える送信コイル1Tと、被検体からのNMR信号を検出する受信コイル1Rと、静磁場を形成する永久磁石対1Mとを具備している。なお、永久磁石対1Mの代わりに超電導マグネットを用いてもよい。 【0016】 X軸勾配コイル1X,Y軸勾配コイル1Y,Z軸勾配コイル1Z,送信コイル1Tおよび受信コイル1Rは、それぞれX軸勾配コイル駆動回路3X,Y軸勾配コイル駆動回路3Y,Z軸勾配コイル駆動回路3Z,RF電力増幅器4および前置増幅器5に接続されている。 【0017】 シーケンス記憶回路8は、計算機7からの指令に従い、記憶しているパルスシーケンスに基づいて勾配コイル駆動回路3X,3Y,3Zを操作し、勾配コイル1X,1Y,1Zから勾配磁場を発生させると共に、ゲート変調回路9を操作し、RF発振回路10の搬送波出力信号を所定タイミング・所定包絡線形状・所定位相のパルス状信号に変調し、それをRFパルスとしてRF電力増幅器4に加え、RF電力増幅器4でパワー増幅した後、送信コイル1Tに印加する。 【0018】 前置増幅器5は、受信コイル1Rで受信された被検体からのNMR信号を増幅し、位相検波器12に入力する。位相検波器12は、RF発振回路10の搬送波出力信号を参照信号とし、前置増幅器5からのNMR信号を位相検波して、AD変換器11に与える。AD変換器11は、位相検波後のアナログ信号をデジタルデータに変換して、計算機7に入力する。 【0019】 計算機7は、操作卓13から入力された情報を受け取るなどの全体的な制御を受け持つ。また、計算機7は、AD変換器11からデジタルデータを読み込み、演算処理を行って画像を生成する。 表示装置6は、画像やメッセージを表示する。 【0020】 図2は、受信コイル1Rとして選択的に用いるフェーズドアレイコイル1R−Aとボディコイル1R−Bとを示す斜視図である。 フェーズドアレイコイル1R−Aは、被検体に密接できるため感度が高いが、感度領域に比べてコイルが小さいため感度分布が不均一である。 ボディコイル1R−Bは、感度領域に比べてコイルが大きいため感度分布が均一であるとみなせるが、被検体に密接できないため感度が低い。 【0021】 図3は、MRI装置100で実施する画像均一度評価処理を示すフロー図である。 ステップS1では、受信コイル1Rとしてフェーズドアレイコイル1R−Aを用いて例えば被検体の頭部を撮影し、対象画像I(x,y)−1を取得する。 【0022】 ステップS2では、受信コイル1Rとしてボディコイル1R−Bを用いて対象画像I(x,y)−1と同じ部位を撮影し、基準画像Iref(x,y)を取得する。 【0023】 ステップS3では、画素対応に対象画像I(x,y)−1の画素値を基準画像Iref(x,y)の画素値で除算し、商を画素値とする感度画像H(x,y)を作成する。 【0024】 ステップS4では、感度画像H(x,y)の画素値分布の均一性を表す値を、対象画像I(x,y)の画像均一度指標Eとして算出する。そして、処理を終了する。 【0025】 図4は、図3のステップS4(画像均一度指標算出処理)の詳細を示すフロー図である。 ステップS41では、感度画像H(x,y)中に複数の関心領域Rjを設定する。これは、操作者が手動で設定してもよいし、計算機7が自動で設定してもよい。 【0026】 ステップS42では、各関心領域Rjの画素値Rj(x,y)を表す統計値のバラツキを数値的に示す値を、対象画像I(x,y)の画像均一度指標Eとして算出する。 【0027】 各関心領域Rjの画素値Rj(x,y)を表す統計値のバラツキを数値的に示す値は、例えば分散分析におけるF値を利用できる。すなわち、関心領域Rjの数をkとし、全画素数をnとし、関心領域Rj毎の画素数をnjとし、全画素値の平均値をGとし、関心領域Rj毎の画素値の平均値をGjとし、関心領域Rjのi番目の画素値をgijとするとき、F値は次式で算出できる。
【0028】 実施例1のMRI装置100によれば、対象画像I(x,y)の感度不均一性がどの程度であるのかを画像均一度指標Eにより客観的に評価可能なる。 【実施例2】 【0029】 関心領域Rjを2つだけ設定するなら、画像均一度指標Eとしてt検定におけるt値も利用できる。 【実施例3】 【0030】 MR画像以外の画像にも本発明を適用できる。 【産業上の利用可能性】 【0031】 本発明のMRI装置、画像均一度評価方法および画像均一度評価装置は、画像の信頼性の評価に利用できる。 【図面の簡単な説明】 【0032】 【図1】実施例1に係るMRI装置の構成を示すブロック図である。 【図2】感度分布の均一度が高いボディコイルとそれとは異なる感度分布を持つフェーズドアレイコイルを示す斜視図である。 【図3】実施例1に係る画像均一度評価処理を示すフロー図である。 【図4】実施例1に係る画像均一度指標算出処理を示すフロー図である。 【符号の説明】 【0033】 1R 受信コイル 1R−A フェーズドアレイコイル 1R−B ボディコイル 7 計算機
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| 【出願人】 |
【識別番号】300019238 【氏名又は名称】ジーイー・メディカル・システムズ・グローバル・テクノロジー・カンパニー・エルエルシー 【住所又は居所】アメリカ合衆国・ウィスコンシン州・53188・ワウケシャ・ノース・グランドヴュー・ブールバード・ダブリュー・710・3000
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| 【出願日】 |
平成16年9月10日(2004.9.10) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100095511 【弁理士】 【氏名又は名称】有近 紳志郎
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| 【公開番号】 |
特開2006−75375(P2006−75375A) |
| 【公開日】 |
平成18年3月23日(2006.3.23) |
| 【出願番号】 |
特願2004−263246(P2004−263246) |
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