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【発明の名称】 電気掃除機およびその吸込具
【発明者】 【氏名】松本 良昭
【住所又は居所】大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内

【氏名】鹿野 裕隆
【住所又は居所】大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内

【氏名】秋山 真一
【住所又は居所】大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内

【氏名】松橋 弘道
【住所又は居所】大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内

【要約】 【課題】把持部を握って掃除を行ないやすい電気掃除機用吸込具を提供する。

【解決手段】吸込部2が連結された第1接続管7と、把持部5が連結された第2接続管8とを、連結装置6により連結する。連結装置6は、第1接続管7に連結される第1連結部9と、第2接続管8に連結される第2連結部10とを備える。第2連結部10に対して第1連結部9を回転させることにより、把持部5を回転させることなく、吸込部本体11を回動させて、吸込部本体11の底面が床面Fに対向する状態(基本姿勢)から、吸込部本体11の前面が床面Fに対向する状態で直立した姿勢(直立姿勢)とすることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の幅、厚みおよび奥行を有するハウジングと、ハウジングの底面に形成されたハウジングの幅方向に長手の主吸込口と、ハウジングの前面に形成され、主吸込口とつながった副吸込口と、筒状部材であって、その一端はハウジングに対し、筒状部材の突出方向が変位可能に連結されていて、その他端側はハウジングから突出している接続筒とを備える吸込具と、
接続筒の他端側に一端が連結され、その他端は操作部に連結された長手の吸込パイプと、
操作部と電動送風機が内蔵された掃除機本体との間を接続する可撓性を有する吸込ホースと、
操作部に備えられたグリップと、
を含む電気掃除機であって、
前記吸込パイプをその軸回りにひねることにより、前記吸込具の姿勢を、主吸込口が被清掃面に対向した状態でハウジングを奥行方向前後へ移動させ得る基本姿勢と、副吸込口が被清掃面に対向した状態でハウジングを幅方向前後へ移動させ得る起立姿勢とに切り換えることができることを特徴とする、電気掃除機。
【請求項2】
前記吸込パイプは、前記グリップを回動させることによってひねることができることを特徴とする、請求項1記載の電気掃除機。
【請求項3】
前記操作部には、前記吸込ホースの一端を操作部に対してホースの軸回りに回動自在に連結する回動機構が備えられていることを特徴とする、請求項2記載の電気掃除機。
【請求項4】
前記接続筒には、接続筒の一端側と、接続筒の他端側に連結された前記吸込パイプとを、互いに回動可能に連結する連結装置が備えられていることを特徴とする、請求項1記載の電気掃除機。
【請求項5】
前記吸込パイプの途中部には、吸込パイプの一端側と他端側とを互いに回動可能に連結する連結装置が備えられていることを特徴とする、請求項1記載の電気掃除機。
【請求項6】
前記連結装置は、吸込パイプの他端寄りで、操作部の近傍に設けられていることを特徴すとる、請求項5記載の電気掃除機。
【請求項7】
前記吸込具のハウジング内には、ハウジングの幅方向に延びる回転軸を有し、主吸込口および副吸込口に臨む回転ブラシと、
回転ブラシを回転させるためのモータとが備えられていることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の電気掃除機。
【請求項8】
前記吸込具が起立姿勢において、吸込具が基本姿勢のときとモータの駆動の仕方を変える制御手段が備えられていることを特徴とする、請求項7記載の電気掃除機。
【請求項9】
前記制御手段は、吸込具が起立姿勢において、前記回転ブラシの回転が停止するようモータを制御することを特徴とする、請求項8記載の電気掃除機。
【請求項10】
前記制御手段は、吸込具が起立姿勢において、吸込具が基本姿勢のときと、回転ブラシの回転方向が逆になるようにモータを制御することを特徴とする、請求項8記載の電気掃除機。
【請求項11】
電気掃除機本体に接続され、床面上の塵埃を吸い込んで、上記電気掃除機本体側へ送るための電気掃除機用吸込具であって、
所定の厚みを有し、その厚み方向に略直交する一方向に沿って長尺形状に形成され、上記厚み方向の一方面としての底面に、床面上の塵埃を吸い込むための吸込口が形成された吸込部と、
上記吸込部に回動可能に接続され、上記吸込口から吸い込まれた塵埃を上記電気掃除機本体側へ送るための接続管と、
上記接続管の上記吸込部と反対側に形成され、上記接続管とともに上記吸込部を床面に沿って移動させるために把持される把持部とを備え、
上記吸込部は、上記把持部を回転させることなく、上記接続管に対して、上記底面が床面に対向する基本姿勢と、上記厚み方向に略直交する短手方向の一方面が床面に対向する状態で直立した直立姿勢との間で回動可能であることを特徴とする電気掃除機用吸込具。
【請求項12】
上記接続管の途中部に介装され、上記接続管の上記吸込部側と上記把持部側とを互いに回転可能に連結する連結装置をさらに備え、
上記吸込部は、上記連結装置により上記接続管の上記吸込部側と上記把持部側とが互いに回転されることで、上記把持部を回転させることなく、上記接続管に対して、上記基本姿勢と上記直立姿勢との間で回動可能であることを特徴とする請求項11記載の電気掃除機用吸込具。
【請求項13】
上記吸込部が上記直立姿勢となった状態で上記連結装置の回転位置を保持する連結装置保持手段をさらに備えることを特徴とする請求項12記載の電気掃除機用吸込具。
【請求項14】
上記吸込部を、上記接続管に対して、上記直立姿勢において平面視で上記接続管が延びる方向に長手方向が沿った回動位置で保持する吸込部保持手段をさらに備えることを特徴とする請求項13記載の電気掃除機用吸込具。
【請求項15】
上記連結装置保持手段が上記連結装置の回転位置を保持する保持力は、上記吸込部保持手段が上記吸込部の回動位置を保持する保持力よりも大きいことを特徴とする請求項14記載の電気掃除機用吸込具。
【請求項16】
上記吸込部を、上記接続管に対して、上記直立姿勢において平面視で上記接続管が延びる方向に長手方向が沿った回動位置で保持する吸込部保持手段をさらに備えることを特徴とする請求項11または12記載の電気掃除機用吸込具。
【請求項17】
上記接続管は、上記吸込部の上記短手方向の他方面における長手方向および厚み方向の中央部に回動可能に接続されていることを特徴とする請求項11〜16のいずれかに記載の電気掃除機用吸込具。
【請求項18】
上記吸込部の上記短手方向の一方面には、上記吸込部が上記直立姿勢のときに床面上の塵埃を吸い込むためのサブ吸込口が形成されていることを特徴とする請求項11〜17のいずれかに記載の電気掃除機用吸込具。
【請求項19】
電気掃除機本体に接続され、床面上の塵埃を吸い込んで、上記電気掃除機本体側へ送るための電気掃除機用吸込具であって、
所定の厚みを有し、その厚み方向に略直交する一方向に沿って長尺形状に形成され、上記厚み方向の一方面としての底面に、床面上の塵埃を吸い込むための吸込口が形成された吸込部を備え、
上記吸込部の上記厚み方向に略直交する短手方向の一方面には、上記吸込部の上記底面が床面に対向する基本姿勢のときには現れないが、上記吸込部の上記短手方向の一方面が床面に対向する状態で直立した直立姿勢のときに現れるサブ吸込口が形成されていることを特徴とする電気掃除機用吸込具。
【請求項20】
上記吸込部が上記基本姿勢のときには、上記サブ吸込口を閉塞し、上記吸込部が上記直立姿勢のときには、床面に当接して変位することにより、上記サブ吸込口を開放することができる開閉部をさらに備えることを特徴とする請求項18または19記載の電気掃除機用吸込具。
【請求項21】
上記吸込部が上記基本姿勢のときに、床面に当接して上記吸込部側に変位する変位部材と、
上記変位部材の変位を検知する検知手段と、
上記開閉部により上記サブ吸込口が開放されることに連動して、上記変位部材を上記吸込部側に変位した状態で保持する手段とをさらに備えることを特徴とする請求項20記載の電気掃除機用吸込具。
【請求項22】
上記吸込部が上記直立姿勢のときに、上記吸込口を閉塞する手段をさらに備えることを特徴とする請求項11〜21のいずれかに記載の電気掃除機用吸込具。
【請求項23】
上記吸込部が上記直立姿勢となり、上記開閉部が床面に当接して変位することにより上記サブ吸込口が開放されることに連動して、上記吸込口を閉塞する手段をさらに備えることを特徴とする請求項20または21記載の電気掃除機用吸込具。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
この発明は、電気掃除機および電気掃除機本体に接続され、被清掃面上の塵挨を吸い込んで、電気掃除機本体側へ送るための吸込具に関する。
【背景技術】
【0002】
電気掃除機は、一般に、電動送風機を備えた本体と、本体に後端が取り付けられ、その先端には操作部が備えられた吸込ホースと、吸込ホースの操作部に後端が接続され、その先端側には吸込具が接続される吸込パイプとを有している。ユーザは、操作部に設けられたグリップを握り、吸込具を被清掃面に沿って前後に移動させることにより、清掃を行う。
【0003】
従来の吸込具は、前後に移動される際に効率良く被清掃面の塵挨を吸い込めるよう、吸込パイプにいわゆるT字状に接続される形状をしている。すなわち、吸込具は、所定の幅、厚みおよび奥行を有するハウジングを有していて、ハウジングの幅方向は厚みおよび奥行に比べて長くされている。そしてハウジングの幅方向中央に接続筒が設けられ、接続筒が吸込パイプの先端に連結される。
【0004】
ユーザは、操作部に備えられたグリップを握り、吸込パイプの先端に連結された吸込具を、ハウジングの幅方向が吸込パイプの長さ方向に対してほぼ直交方向になる状態にし、吸込具を前後させて清掃を行う。これにより、被清掃面をハウジングの幅単位で効率良く清掃することが可能である。
ところで、被清掃面には、面積の広い床面中央部だけではなく、床面隅の壁との境界部、ベッドの下、壁と家具との隙間等もあり、かかる被清掃面に対しても、吸込具によって良好に塵挨が捕獲できなければならない。
【0005】
そこで従来、吸込具は、吸込パイプに対して回動可能になっており、吸込パイプの先端で、吸込具がその角度や方向を変えられるようにされている。
このような構成の一例が、特開平10−262878号公報(特許文献1)の第19図などに示されている。
【特許文献1】特開平10−262878号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に提案されている構成では、吸込パイプの先端に取り付けられた吸込具は、ハウジングの幅方向を吸込パイプの長さ方向と平行な方向になるように、吸込具を回動させることができる。これにより、吸込具はハウジングの奥行方向以上の隙間があれば、その隙間に挿入することができ、清掃を行えるというものである。
しかしながら、特許文献1に提案されている構成では、吸込具のハウジングの奥行方向長さよりも狭い幅しかない隙間には、吸込具を挿入することはできず、清掃を行うことができない。ところが、家具と壁との隙間や、家具と家具との隙間は、吸込パイプがようやく入る程度の狭い幅しかないことが多い。そのため、従来は、吸込具を吸込パイプから外して、吸込パイプの先端等を用いて隙間清掃を行っている場合があった。
【0007】
そこでこの発明は、上述のような狭い隙間であっても、吸込具を用いて良好に清掃できるように改良された電気掃除機を提供することを主たる目的とする。
またこの発明は、グリップを握って清掃を行い易く、特に、被清掃面が狭い隙間の場合であっても、グリップを握って吸込具が操作し易い電気掃除機を提供することを他の目的とする。
【0008】
さらにこの発明は、被清掃面が広い場合であっても、狭い場合であっても、それに適した形態に切り換わる電気掃除機用吸込具を提供することを目的とする。
さらにこの発明は、隙間清掃が安定してかつ良好に行える電気掃除機用吸込具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1記載の発明は、所定の幅、厚みおよび奥行を有するハウジングと、ハウジングの底面に形成されたハウジングの幅方向に長手の主吸込口と、ハウジングの前面に形成され、主吸込口とつながった副吸込口と、筒状部材であって、その一端はハウジングに対し、筒状部材の突出方向が変位可能に連結されていて、その他端側はハウジングから突出している接続筒とを備える吸込具と、接続筒の他端側に一端が連結され、その他端は操作部に連結された長手の吸込パイプと、操作部と電動送風機が内蔵された掃除機本体との間を接続する可撓性を有する吸込ホースと、操作部に備えられたグリップと、を含む電気掃除機であって、前記吸込パイプをその軸回りにひねることにより、前記吸込具の姿勢を、主吸込口が被清掃面に対向した状態でハウジングを奥行方向前後へ移動させ得る基本姿勢と、副吸込口が被清掃面に対向した状態でハウジングを幅方向前後へ移動させ得る起立姿勢とに切り換えることができることを特徴とする、電気掃除機である。
【0010】
請求項2記載の発明は、前記吸込パイプは、前記グリップを回動させることによってひねることができることを特徴とする、請求項1記載の電気掃除機である。
請求項3記載の発明は、前記操作部には、前記吸込ホースの一端を操作部に対してホースの軸回りに回動自在に連結する回動機構が備えられていることを特徴とする、請求項2記載の電気掃除機である。
【0011】
請求項4記載の発明は、前記接続筒には、接続筒の一端側と、接続筒の他端側に連結された前記吸込パイプとを、互いに回動可能に連結する連結装置が備えられていることを特徴とする、請求項1記載の電気掃除機である。
請求項5記載の発明は、前記吸込パイプの途中部には、吸込パイプの一端側と他端側とを互いに回動可能に連結する連結装置が備えられていることを特徴とする、請求項1記載の電気掃除機である。
【0012】
請求項6記載の発明は、前記連結装置は、吸込パイプの他端寄りで、操作部の近傍に設けられていることを特徴すとる、請求項5記載の電気掃除機である。
請求項7記載の発明は、前記吸込具のハウジング内には、ハウジングの幅方向に延びる回転軸を有し、主吸込口および副吸込口に臨む回転ブラシと、回転ブラシを回転させるためのモータとが備えられていることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の電気掃除機である。
【0013】
請求項8記載の発明は、前記吸込具が起立姿勢において、吸込具が基本姿勢のときとモータの駆動の仕方を変える制御手段が備えられていることを特徴とする、請求項7記載の電気掃除機である。
請求項9記載の発明は、前記制御手段は、吸込具が起立姿勢において、前記回転ブラシの回転が停止するようモータを制御することを特徴とする、請求項8記載の電気掃除機である。
【0014】
請求項10記載の発明は、前記制御手段は、吸込具が起立姿勢において、吸込具が基本姿勢のときと、回転ブラシの回転方向が逆になるようにモータを制御することを特徴とする、請求項8記載の電気掃除機である。
請求項11記載の発明は、電気掃除機本体に接続され、床面上の塵埃を吸い込んで、上記電気掃除機本体側へ送るための電気掃除機用吸込具であって、所定の厚みを有し、その厚み方向に略直交する一方向に沿って長尺形状に形成され、上記厚み方向の一方面としての底面に、床面上の塵埃を吸い込むための吸込口が形成された吸込部と、上記吸込部に回動可能に接続され、上記吸込口から吸い込まれた塵埃を上記電気掃除機本体側へ送るための接続管と、上記接続管の上記吸込部と反対側に形成され、上記接続管とともに上記吸込部を床面に沿って移動させるために把持される把持部とを備え、上記吸込部は、上記把持部を回転させることなく、上記接続管に対して、上記底面が床面に対向する基本姿勢と、上記厚み方向に略直交する短手方向の一方面が床面に対向する状態で直立した直立姿勢との間で回動可能であることを特徴とする電気掃除機用吸込具である。
【0015】
請求項12記載の発明は、上記接続管の途中部に介装され、上記接続管の上記吸込部側と上記把持部側とを互いに回転可能に連結する連結装置をさらに備え、上記吸込部は、上記連結装置により上記接続管の上記吸込部側と上記把持部側とが互いに回転されることで、上記把持部を回転させることなく、上記接続管に対して、上記基本姿勢と上記直立姿勢との間で回動可能であることを特徴とする請求項11記載の電気掃除機用吸込具である。
【0016】
請求項13記載の発明は、上記吸込部が上記直立姿勢となった状態で上記連結装置の回転位置を保持する連結装置保持手段をさらに備えることを特徴とする請求項12記載の電気掃除機用吸込具である。
請求項14記載の発明は、上記吸込部を、上記接続管に対して、上記直立姿勢において平面視で上記接続管が延びる方向に長手方向が沿った回動位置で保持する吸込部保持手段をさらに備えることを特徴とする請求項13記載の電気掃除機用吸込具である。
【0017】
請求項15記載の発明は、上記連結装置保持手段が上記連結装置の回転位置を保持する保持力は、上記吸込部保持手段が上記吸込部の回動位置を保持する保持力よりも大きいことを特徴とする請求項14記載の電気掃除機用吸込具である。
請求項16記載の発明は、上記吸込部を、上記接続管に対して、上記直立姿勢において平面視で上記接続管が延びる方向に長手方向が沿った回動位置で保持する吸込部保持手段をさらに備えることを特徴とする請求項11または12記載の電気掃除機用吸込具である。
【0018】
請求項17記載の発明は、上記接続管は、上記吸込部の上記短手方向の他方面における長手方向および厚み方向の中央部に回動可能に接続されていることを特徴とする請求項11〜16のいずれかに記載の電気掃除機用吸込具である。
請求項18記載の発明は、上記吸込部の上記短手方向の一方面には、上記吸込部が上記直立姿勢のときに床面上の塵埃を吸い込むためのサブ吸込口が形成されていることを特徴とする請求項11〜17のいずれかに記載の電気掃除機用吸込具である。
【0019】
請求項19記載の発明は、電気掃除機本体に接続され、床面上の塵埃を吸い込んで、上記電気掃除機本体側へ送るための電気掃除機用吸込具であって、所定の厚みを有し、その厚み方向に略直交する一方向に沿って長尺形状に形成され、上記厚み方向の一方面としての底面に、床面上の塵埃を吸い込むための吸込口が形成された吸込部を備え、上記吸込部の上記厚み方向に略直交する短手方向の一方面には、上記吸込部の上記底面が床面に対向する基本姿勢のときには現れないが、上記吸込部の上記短手方向の一方面が床面に対向する状態で直立した直立姿勢のときに現れるサブ吸込口が形成されていることを特徴とする電気掃除機用吸込具である。
【0020】
請求項20記載の発明は、上記吸込部が上記基本姿勢のときには、上記サブ吸込口を閉塞し、上記吸込部が上記直立姿勢のときには、床面に当接して変位することにより、上記サブ吸込口を開放することができる開閉部をさらに備えることを特徴とする請求項18または19記載の電気掃除機用吸込具である。
請求項21記載の発明は、上記吸込部が上記基本姿勢のときに、床面に当接して上記吸込部側に変位する変位部材と、上記変位部材の変位を検知する検知手段と、上記開閉部により上記サブ吸込口が開放されることに連動して、上記変位部材を上記吸込部側に変位した状態で保持する手段とをさらに備えることを特徴とする請求項20記載の電気掃除機用吸込具である。
【0021】
請求項22記載の発明は、上記吸込部が上記直立姿勢のときに、上記吸込口を閉塞する手段をさらに備えることを特徴とする請求項11〜21のいずれかに記載の電気掃除機用吸込具である。
請求項23記載の発明は、上記吸込部が上記直立姿勢となり、上記開閉部が床面に当接して変位することにより上記サブ吸込口が開放されることに連動して、上記吸込口を閉塞する手段をさらに備えることを特徴とする請求項20または21記載の電気掃除機用吸込具である。
【発明の効果】
【0022】
請求項1記載の発明によれば、吸込パイプをその軸回りにひねることによって、吸込具を基本姿勢と起立姿勢とに切り換えることができる。吸込具は、基本姿勢では、その幅方向が吸込パイプと交差方向(ほぼ直交方向)に延びていて、被清掃面に対して広い範囲(広い幅)を清掃できる一方で、起立姿勢に切り換えられると、吸込具のハウジングの前面の副吸込口が被清掃面に対向した状態で、ハウジングを幅方向前後へ移動させることができる。よって、この場合の吸込具の移動方向と直交方向の幅は、ハウジングの厚みである。それゆえ、吸込具を用いて狭い所、たとえば家具と壁との間の隙間などの被清掃面に対しても、清掃を行うことができる。
【0023】
請求項2記載の発明では、吸込パイプの他端には操作部が連結されており、この操作部にはグリップが備えられている。そして通常は、このグリップが握られて吸込具が操作されるが、グリップを回動させることにより、容易に吸込パイプを軸回りにひねることができる。
請求項3記載の発明では、グリップを握って吸込パイプを軸回りにひねる際に、操作部には吸込ホースがつながっているので、吸込ホースも一緒に回ろうとして、ひねり難い。また、吸込ホースを一緒にひねろうとすると、操作性が悪くなる。そこで、この構成のように、回動機構を設け、操作部に対して吸込ホースの一端が回動自在に連結されていると、吸込ホースは回動させる必要がない。すなわち、グリップを持って、操作部および吸込パイプを回動させればよく、吸込ホースは操作部の回動にかかわらず、回動する必要がない。よって、吸込パイプを回動させるためのひねり操作が容易に行える。
【0024】
請求項4の発明では、接続筒に連結装置が備えられている。よって、たとえばグリップから一旦手を離し、吸込具と吸込パイプの一端側とを握って、吸込具を基本姿勢から起立姿勢へと切り換えることができる。あるいは、吸込具を、足などで固定して、グリップを握った状態で吸込パイプを回動させることにより、吸込具を基本姿勢から起立姿勢へと切り換えることができる。そして、吸込具を起立姿勢にした後も、操作し易い位置のままのグリップを握り、起立状態の吸込具を容易に操作することができる。
【0025】
請求項5の構成では、吸込パイプの途中部に連結装置が備えられている。よって、連結装置よりも前方側(吸込具が接続された一端側)だけを軸回りに回動させることができ、操作部およびグリップの位置は操作に適した状態のままで、吸込パイプの一端側を回動させて、吸込具を基本姿勢から起立姿勢へと切り換えることが可能である。よって、吸込具を起立姿勢にした後も、操作し易い位置のままのグリップを握り、起立状態の吸込具を容易に操作することができる。
【0026】
請求項6記載の発明でも、請求項5記載の発明と同様の作用効果を奏する。また、請求項6記載の発明では、連結装置が操作部の近傍にあるから、グリップを握った状態のままで、吸込パイプの一端側を回動させるのがより容易であるという利点がある。
以上のように、請求項4〜6の発明では、連結装置によって、吸込具を基本姿勢と起立姿勢との間で切り換えることができる。
【0027】
請求項7の構成では、吸込具に回転ブラシおよびそれを回転させるためのモータが備えられているので、吸込具は、回転ブラシの回転により良好に塵挨を吸引する。
請求項8記載の構成では、吸込具は起立姿勢において、回転ブラシが起立姿勢に適した状態に駆動制御される。
駆動制御の内容は、具体的には、たとえば、請求項9記載のように、回転ブラシが回転しないようにされる。これにより、起立姿勢において、吸込具のハウジング側面に開口している主吸込口に臨んだ回転ブラシが、基本姿勢のときのように回転していては、回転ブラシにより家具などを傷める虞れがあるが、そのような虞れをなくすることができる。
【0028】
また、請求項10記載のように、回転ブラシを、基本姿勢のときと逆方向に回転するように制御した場合、起立姿勢においてハウジングの側面に開口している主吸込口から、回転ブラシによって掻き上げられる塵挨が側方へ飛び散らず、回転ブラシの回転により塵挨がハウジング内に入るように掻き下げられ、良好な吸込が可能となる。
このように、起立姿勢における回転ブラシの回転制御を、起立姿勢において適した制御とすることによって、吸込具を起立姿勢にして、より良好に清掃が行えるという作用効果を奏する。
【0029】
請求項11の構成によれば、把持部を回転させることなく、吸込部を接続管に対して基本姿勢と直立姿勢との間で回動させることができる。したがって、吸込部が基本姿勢および直立姿勢のいずれのときでも、把持部を回転させることなく握って掃除を行うことができるので、掃除を行ないやすい。
広い床面上を掃除する際には、吸込部を基本姿勢とすることにより、吸込部の底面に形成された吸込口から塵埃を良好に吸い込むことができる。一方、床面上の狭い隙間を掃除する際には、吸込部を直立姿勢とすることにより、吸込部の短手方向の長さよりも狭い幅の隙間に吸込部を挿入して掃除を行うことができる。したがって、より狭い隙間の掃除を良好に行うことができる。
【0030】
請求項12の構成によれば、連結装置により接続管の吸込部側と把持部側とを互いに回転させることで、把持部を回転させることなく、吸込部を接続管に対して基本姿勢と直立姿勢との間で容易に回動させることができる。
請求項13の構成によれば、連結装置の回転位置を、吸込部が直立姿勢となった状態で保持することができるので、狭い隙間の掃除を行う際に、吸込部を直立姿勢で安定して移動させることができる。したがって、狭い隙間の掃除をさらに良好に行うことができる。
【0031】
請求項14の構成によれば、吸込部の回動位置を、直立姿勢において平面視で接続管が延びる方向に長手方向が沿った状態で保持することができるので、狭い隙間の掃除を行う際に、平面視で接続管が延びる方向に沿って接続管をスライドさせることにより、吸込部を直立姿勢で長手方向に沿って安定して移動させることができる。したがって、狭い隙間の掃除をさらに良好に行うことができる。
【0032】
請求項15の構成によれば、連結装置保持手段の保持力に抗して連結装置を回転させることに追従させて、吸込部を吸込部保持手段の保持力に抗して基本姿勢と直立姿勢との間で回動させることができる。したがって、連結装置を回転させるだけで、吸込部を基本姿勢と直立姿勢との間で容易に回動させることができるので、操作性が向上する。
また、吸込部を直立姿勢として掃除を行なっているときに、吸込部が障害物に衝突した場合、連結装置よりも吸込部の方が回転しやすい。回転した連結装置を元の回転位置に戻すためには、接続管の吸込部側と把持部側とを両手で握り、それらを相対的に回転させる必要があるが、回転した吸込部を直立姿勢に戻す場合には、把持部を片手で握ったまま吸込部を移動させて、吸込部を障害物に衝突させるなどして、吸込部保持手段の保持力により再び吸込部を直立姿勢に保持すればよい。したがって、連結装置よりも吸込部の方が回転しやすい構成とすることにより、吸込部を直立姿勢として掃除を行ないやすく、狭い隙間の掃除をさらに良好に行うことができる。
【0033】
請求項16の構成によれば、吸込部の回動位置を、直立姿勢において平面視で接続管が延びる方向に長手方向が沿った状態で保持することができるので、狭い隙間の掃除を行う際に、平面視で接続管が延びる方向に沿って接続管をスライドさせることにより、吸込部を直立姿勢で長手方向に沿って安定して移動させることができる。したがって、狭い隙間の掃除をさらに良好に行うことができる。
【0034】
請求項17の構成によれば、吸込部が直立姿勢のときに、接続管から吸込部に対して鉛直下方に外力が加わった場合でも、その外力が吸込部に対して短手方向に沿って作用するので、吸込部が直立姿勢から転倒し難い。したがって、狭い隙間の掃除をさらに良好に行うことができる。
請求項18の構成によれば、狭い隙間の掃除を行う際、吸込部を直立姿勢とすることにより、床面上の塵埃をサブ吸込口から良好に吸い込むことができる。したがって、狭い隙間の掃除をさらに良好に行うことができる。
【0035】
請求項19の構成によれば、広い床面上を掃除する際には、吸込部を基本姿勢とすることにより、吸込部の底面に形成された吸込口から塵埃を良好に吸い込むことができる。一方、床面上の狭い隙間を掃除する際には、吸込部を直立姿勢とすることにより、吸込部の短手方向の長さよりも狭い幅の隙間に吸込部を挿入して、サブ吸込口から塵埃を良好に吸い込むことができる。したがって、より狭い隙間の掃除を良好に行うことができる。
【0036】
請求項20の構成によれば、吸込部が基本姿勢のときには、サブ吸込口を開閉部で閉塞することにより、吸込口から塵埃を良好に吸い込むことができ、吸込部が直立姿勢のときには、サブ吸込口を開放することにより、サブ吸込口から塵埃を良好に吸い込むことができる。
請求項21の構成によれば、吸込部が基本姿勢のときには、変位部材が底面に当接することにより、変位部材が吸込部側に変位した状態となり、吸込部が直立姿勢のときには、開閉部が床面に当接して変位し、サブ吸込口が開放されることに連動して、変位部材が吸込部側に変位した状態となる。したがって、たとえば、吸込部が基本姿勢または直立姿勢のときには、変位部材が変位したことを検知手段で検知して、吸込部に備えられた回転ブラシの回転を継続させることができる一方、吸込部が上下反転した姿勢となったときなどには、変位部材が変位しないことを検知手段で検知して、回転ブラシの回転を停止させることにより、安全性を向上することができる。
【0037】
また、吸込部が直立姿勢のときには、変位部材が吸込部側に変位した状態となるので、吸込部に対する変位部材の突出量が小さくなり、より狭い隙間に吸込部を挿入することができる。したがって、狭い隙間の掃除をさらに良好に行うことができる。
請求項22の構成によれば、吸込部が直立姿勢のときには、吸込口が閉塞されるので、サブ吸込口から塵埃を良好に吸い込むことができ、狭い隙間の掃除をさらに良好に行うことができるとともに、回転ブラシが露出したまま回転するのを防止できるので、安全性が向上する。
【0038】
請求項23の構成によれば、吸込部が直立姿勢のときには、開閉部が床面に当接して変位することによりサブ吸込口が開放されることに連動して、吸込口が閉塞されるので、サブ吸込口から塵埃を良好に吸い込むことができ、狭い隙間の掃除をさらに良好に行うことができるとともに、回転ブラシが露出したまま回転するのを防止できるので、安全性が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0039】
図1は、この発明の一実施形態に係る電気掃除機200の右側面図である。
以下、説明の便宜上、図1において左側を前方、右側を後方、手前側を左、奥側を右として説明し、電気掃除機200の各構成部材について説明する際も、その方向に従って、前後、左右および上下を区別しながら説明する。
電気掃除機200には、電気掃除機本体201、吸込ホース202、操作部203、吸込パイプ204および吸込具205が含まれている。電気掃除機本体201には電動送風機(図示せず)が内蔵されていて、この電動送風機により吸引力が発生する。
【0040】
電気掃除機本体201の正面側には吸込ホース202の後端側に備えられた接続部205が着脱可能に連結されている。吸込ホース202は可撓性を有し、任意の形態に曲げることができる。吸込ホース202の反対側(先端側)には操作部203が取り付けられている。操作部203は、吸込ホース202の軸方向に延びるパイプ部206と、パイプ部206から軸方向と交差方向後方側へ延び出したグリップ207と、パイプ部206の中心軸に対して、グリップ207と反対側(180°隔たる側)に設けられたサブグリップ208とを具備している。また、吸込ホース202の先端側と操作部203との間には回動機構209が介在されていて、操作部203と吸込ホース202とは、互いに軸回りに回動自在に連結されている。
【0041】
吸込パイプ204は、操作部203と吸込具205との間を連結する長手の、たとえば樹脂製のパイプである。
吸込パイプ204は、その長さ方向ほぼ中央部を境に、先端側(吸込具205が取り付けられた側)211が、後端側(操作部203が接続された側)212内に同軸上に収納され、長さが可変できるように構成されている。この長さの可変は、吸込パイプ204の中央部に備えられたロックボタン213を操作することにより行うことができる。
【0042】
吸込具205には、ハウジング214と、接続筒215と、接続筒215をハウジング214に対して取り付けている連結機構216とが含まれている。
なお、吸込パイプ204の後端側212は、操作部203から取り外し可能であり、操作部203を吸込具205の接続筒215と直接連結することも可能である。
この実施形態に係る電気掃除機200の特徴は、図2および図3に示されるように、吸込パイプ204をその軸回りにひねることにより、吸込具205の姿勢を切り換えることができることである。
【0043】
より具体的には、吸込具205は、通常、図1に示す基本姿勢をとっており、この基本姿勢では、後述する主吸込口が被清掃面400に対向した状態になっている。この状態から、吸込パイプ204を軸回りに約90°ひねると、図2に示すように、吸込具205は被清掃面400(図2では被清掃面400を理解の便宜のためにフローリング面として示し、紙面方向に広がっている状態で表わしている。)に対し、基本姿勢のままであるが、90°回転した状態となる。そしてさらに吸込パイプ204を軸回りにひねり、操作し易い斜め後方へ立ち上がった状態にすると、図3に示すように、吸込具205が起立姿勢に切り換わる。
【0044】
吸込具205が起立姿勢とは、後述するように、吸込具205のハウジング214に形成されている副吸込口が被清掃面400に対向した状態を言い、ハウジング214が厚み方向が水平方向になるように立ち上がり、ハウジング214の幅方向に吸込パイプ204が延び出ている状態をいう。
この状態では、吸込パイプ204に連結された操作部203では、サブグリップ208が上方に位置し、グリップ207は下方に位置する。従って、サブグリップ208を握って吸込具205を操作することになる。
【0045】
このように、吸込パイプ204をその軸回りにひねること(回動させること)により、吸込具205の姿勢を、基本姿勢と起立姿勢との間で切り換えることができるのが、この実施形態の特徴の1つである。
吸込パイプ204を軸回りにひねる場合は、グリップ207を握ったまま、グリップ207を回動させればよい。つまり、ユーザは、図1に示すように、吸込具205を基本姿勢にした通常の操作状態から、グリップ207を回せば、その操作に伴い吸込パイプ204が軸回りに回動する。そしてグリップ207をほぼ180°回転させ、サブグリップ208が上方になったときに、ユーザはサブグリップ208を握り直せばよい。ユーザは、サブグリップ208を握って、起立姿勢の吸込具205を操作して、隙間清掃等を行うことができる。
【0046】
この場合において、図1で説明したように、吸込ホース202は回動機構209を介して操作部203とつながっているから、吸込ホース202を回動させる必要はなく、吸込ホース202はそのままの状態で、グリップ207をひねることができ、吸込パイプ204をその軸回りに回動させることができる。よって、グリップ207および吸込パイプ204の回動を容易に行える。
【0047】
図4は、回動機構209の具体的な構成を示す図であり、操作部203部分の軸方向縦断面図である。
図4を参照して、操作部203には、パイプ部206と、パイプ部206から上部後方に向かって突出しているグリップ207と、パイプ部206の外周面から突出し、パイプ部206の軸方向にグリップ207と180°反対側に設けられているサブグリップ208とが含まれている。パイプ部206の後方には、吸込ホース202の先端が同心円上に、回動自在に内嵌合されている。
【0048】
具体的には、吸込ホース202の先端には、円筒状の連結筒217が固定されており、連結筒217の後部には、カバー筒218が同心円上に外嵌されている。そして連結筒217の前部はパイプ部206に同心円上に内嵌されている。また、連結筒217の前方側には、一対のフランジ219,220が形成され、その間に操作部203に設けられた抜け止め突起221が嵌められることにより、連結筒217はパイプ部206に対して回動自在に、かつ抜けないように連結されている。なお、パイプ部206と連結筒217との隙間から空気が漏れるのを防止するため、シールパッキン222が両者の間に配置されている。
【0049】
かかる構成により、吸込ホース202ならびにそれに固定された連結筒217およびカバー筒218に対して、操作部203は軸方向に回動自在につながっている。
次に、吸込パイプ204をひねることにより、基本姿勢および起立姿勢に切り換え可能な吸込具205の構成について詳細に説明をする。
図5は、吸込具205の右側面図であり、被清掃面400上で基本姿勢になった状態が示されている。図6は、吸込具205を左右方向中央で切断した縦断面図である。また、図7は吸込具205の平面図である。
【0050】
図5〜図7を参照して、吸込具205は、ハウジング214、接続筒215および連結機構216を含む。
ハウジング214は、幅Wと、厚みTと、奥行Dとを有しており、幅W>奥行D>厚みTの寸法関係になっている。
ハウジング214の底面223には、その前方寄りに、ハウジング214の幅方向に長手の主吸込口224が形成されていて、基本姿勢では、主吸込口224は被清掃面400に対向しており、塵挨は主吸込口224から吸い込まれる。
【0051】
ハウジング214には、また、その前面に開閉可能なシャッター225が備えられている。シャッター225はハウジング214の幅方向に延びてハウジング214の前面に取り付けられている。シャッター225には、その左右両側に、斜め方向に突出する回動自在なコロ226が取り付けられている。コロ226は、吸込具205が起立姿勢になったとき、吸込具205が移動する際の移動補助部材として機能する。
【0052】
シャッター225には、さらに、ハウジング214の幅方向に延びる衝撃吸収バー227が備えられている。衝撃吸収バー227は弾性体で形成されており、吸込具205の前面が壁などにぶつかるとき、この吸収バー227が最初に壁にぶつかり、ぶつかったときの衝撃を緩和するものである。衝撃吸収バー227は、また、吸込具205が壁や家具にぶつかった際に、壁や家具を傷つけることのない傷つけ防止部材としても機能するものである。衝撃吸収バー227は、シャッター225と一体に形成された膨出部であって、その外表面に起毛布が貼着された構成としてもよい。
【0053】
なお、この衝撃吸収バー227以外にも、傷つけ防止部材が、吸込具205には必要に応じて配置されている。具体的には、ハウジング214の上面には、平面視円弧状の傷つけ防止起毛布228が貼着され、ハウジング214の左右両側面には傷つけ防止用の弾性シート229が設けられている。さらに連結機構216にも、傷つけ防止用の起毛布230がその外周面に貼着されている。
【0054】
また、ハウジング214内には、回転ブラシ232が備えられている。回転ブラシ232は、ハウジング214の幅方向に延びる回転軸233を有しており、回転軸233の周面に複数種類のブラシ234,235および弾力のあるへら236がそれぞれ螺旋状に植立された構成である。この回転ブラシ232は主吸込口242を介して被清掃面400に臨んでいる。
【0055】
連結機構216は、ハウジング214と接続筒215とを連結しており、接続筒215の突出方向を、ハウジング214に対して変位可能にしている。
具体的には、連結機構216は接続筒215の先端231をハウジング214の厚み方向に揺動自在に保持している。また、連結機構216自身は、ハウジング214に対して回動自在に取り付けられている。回動方向は、接続筒215の軸回りにされている。
【0056】
従って、ハウジング214に対して連結機構216を90°回動し、その状態でハウジング214の前面を被清掃面400に対向させることにより、吸込具205は図8〜図10に示すように、被清掃面400に対して、ハウジング214の奥行方向が上下を向いて立ち上がった起立姿勢にすることができる。
ここに、図8は吸込具205を起立姿勢にしたときの背面図であり、図9は、図8の部分断面図であり、図10は吸込具205を起立姿勢にしたときの右側面図である。さらに、図11は、起立姿勢の吸込具205の底面図である。
【0057】
図9の部分断面図では、起立姿勢のハウジング214内における回転ブラシ232の状態、シャッター225の状態および回転ブラシ232を回転させるためのモータ237の存在が示されている。この部分断面は、ハウジング214の幅方向の中央断面ではなく、幅方向右寄りの部分の断面となっている。
図8〜図11を参照して説明すると、吸込具205を起立姿勢にすると、シャッター225は被清掃面400により押し上げられて開く。シャッター225は、吸込具205が基本姿勢の場合は、図示しないばねの付勢力によって下方に下がりハウジング214の前面を閉じた閉状態となる。ところが、吸込具205が起立姿勢に切り換えられる際に、シャッター225は被清掃面400により押し上げられて、ハウジング214の前面を開いた開状態になる。これにより、ハウジング214の前面に形成された副吸込口238が開き、副吸込口238は被清掃面400と対向する。よって吸込具205は起立姿勢において、被清掃面400と対向した副吸込口238から塵挨を吸い込むことができる。
【0058】
副吸込口238は主吸込口224とつながっており、回転ブラシ232は副吸込口238および主吸込口224に臨んでいる。
さらに、図8を参照して、シャッター225が開いた起立姿勢になると、ハウジング214の幅方向両端であって、ハウジング214の前面側(図8の起立姿勢において、被清掃面400に対向する側)に、補助吸込口239が現れる。補助吸込口239は、吸込具205がハウジング214の幅方向に移動する際、すなわち吸込具205が起立姿勢において前後に移動される際に、その移動方向側に開いた吸込口である。よって、吸込具205が移動する際、その移動方向側には補助吸込口239があるため、被清掃面400上に比較的大きな塵挨があっても、その塵挨はこの補助吸込口239から良好にハウジング214内へと吸い込まれる。
【0059】
吸込具205が起立姿勢では、被清掃面400にはコロ226および起毛布240が当接している。コロ226は、前述したように、シャッター225の両端(ハウジング214の幅方向に見て両端)に取り付けられている。一方、起毛布240は、図11に示すように、コロ226が配置されていない側の底面両隅に設けられている。従って、底面視において、起立姿勢の吸込具205は、被清掃面400に対向する四隅が、2つのコロ226および2つの起毛布240により安定して支えられている。
【0060】
表現を変えると、図8および図11を参照して、起立姿勢の吸込具205は、被清掃面400と対向するハウジング214の前面四隅に、それぞれ、コロ226および起毛布240が配置されていて、これら4点によってハウジング214は安定した起立姿勢になるように支えられている。そして、被清掃面400との接点241の間に、副吸込口238が開口した状態となっている。
【0061】
ところで、コロ226および起毛布240は、起立姿勢の吸込具205が被清掃面400を移動する際、すなわち図10において吸込具205が左右方向に移動する際、その移動をスムーズに行わせるための、移動補助部材として機能している。よって、図3に示す状態で、サブグリップ208を握り、吸込パイプ204を介して吸込具205を前後に移動させる際に、吸込具205は安定した起立姿勢を保ちながら、被清掃面400上をスムーズに移動し得る。
【0062】
また、図10において、ハウジング214に対して90°回動された連結機構216に対し、接続筒215はその先端231が揺動自在に保持されており、この揺動方向は、図10においては矢印242で示す左上がりの斜め左右方向である。よって、接続筒215に接続された吸込パイプ204(図3参照)およびサブグリップ208の角度および位置を操作しやすい角度および位置にして、起立姿勢の吸込具205を操作することができる。
【0063】
またその場合において、図8に示すように、起立姿勢のハウジング214に対して、接続筒215はハウジング214の厚み方向中心線上に軸芯が位置している。よって、起立姿勢のハウジング214は接続筒215を介して、安定した、扱い易いバランス状態に保たれている。
図12および図13は、吸込具205における、ハウジング214と連結機構216との回動可能な接続構造を説明するための図であり、ハウジング214を幅方向に垂直に切断した状態を正面側から見た正面側断面図である。
【0064】
図12は、ハウジング214と接続機構216とが図5,7に示す位置関係の断面図であり、図13は、ハウジング214と連結機構216とが図8,10に示す位置関係の断面図である。
図12,13を参照して、連結機構216には、その先端側に、ハウジング214内に配置されたフランジ243を備えている。フランジ243は、その内周縁244が吸込口を形成しており、その外周は、円弧状周面245、中心に対して180°隔たる位置に切り欠かれた2つのロック用凹欠面246およびロック用凹欠面246と中心に対して90°隔たる位置に形成された2つの位置決め用平面247を含んでいる。
【0065】
一方、ハウジング214内には、フランジ243に隣接して、ロック片248が配置されている。ロック片248はコイルばね249によって常時フランジ243の外周に向かって弾力付勢されている。
図12に示すように、ロック片248がフランジ243の位置決め用平面247の一方と当接している場合には、連結機構216は、ハウジング214が基本姿勢のときに適した回動位置で止まるように係止されている。連結機構216は、位置決め用平面247とロック片248とが当接した状態で回動角度が位置決めされるが、その状態から連結機構216をハウジング214に対して回動させることは容易に行える。
【0066】
一方、図13に示すように、連結機構216をハウジング214が起立姿勢に適した角度まで回動させたときには、ロック用凹欠面246にロック片248が嵌まる。そしてこの状態では、ハウジング214と連結機構216とをかなり強い力でひねらなければ、両者の角度位置を変えることができなくなる。すなわち、吸込具205を起立姿勢にしたとき、ハウジング214に対して連結機構216は図10に示す回動位置になっているが、この状態のとき、ハウジング214に対する連結機構216の回動位置は、図13に示すように、ロック用凹欠面246とロック片248とが係合することにより、この角度位置にロックされている。従って、図10に示す起立姿勢においては、連結機構216はハウジング214に対して安易に回動せず、ハウジング214と連結機構216との角度位置が固定された状態のまま、接続筒215だけが矢印242方向に回動可能である。よって、接続筒215、換言すれば接続筒に連結された吸込パイプ204の長手方向に、ハウジング214は起立状態で延びており、ハウジング214は回動しないので、ハウジング214を起立姿勢のままスムーズに隙間清掃に用いることができるという利点がある。
【0067】
図14は、吸込具205に備えられている移動補助部材の変形例を説明するための図であり、吸込具205が起立姿勢における背面図を示している。また、図15は図14に示す吸込具205の底面図である。
図14および図15を参照して、吸込具205には、ハウジング214が起立姿勢において、ハウジング214が幅方向へ移動するのを補助するための対をなすコロ(ダブルコロ)250が備えられている。ダブルコロ250は、ハウジング214の前面側であって、ハウジング214の幅方向両側に配置されている。従って、ハウジング214が起立姿勢になったとき、その四隅は、ダブルコロ250で安定して支持された状態となる。ダブルコロ250は、また、回動自在に取り付けられている。よって、ハウジングはスムーズに幅方向前後に移動し得る。
【0068】
より具体的には、ダブルコロ250は、ハウジング214の前面側であって、幅方向両側に配置された支持部材251と、支持部材251に保持された、ハウジング214の厚み方向に延びる支軸252と、支軸252の両端に回動自在に保持された2つのコロ253とを有する構成である。
なおこの構成では、ダブルコロ250はシャッターに取り付けられてはおらず、シャッターの開閉動作は、ダブルコロ250の状態とは無関係になっている。
【0069】
図16は、吸込具205が起立姿勢において、ハウジング214の移動を補助するための移動補助部材のさらに他の構成例を説明するための図であり、起立姿勢の吸込具205の背面図である。また、図17は、図16に示す吸込具205の底面図である。
図16および図17を参照して、この実施形態に係る吸込具205には、移動補助部材としてのコロは設けられておらず、シャッター225が開いたとき、被清掃面400に対向するシャッターの面に貼着された起毛布254が移動補助部材として機能する。
【0070】
すなわち、吸込具205が起立姿勢において、吸込具205は、起毛布254および起毛布240によって被清掃面400に接している。それゆえ、これら起毛布254,240が、吸込具205が被清掃面400上を、ハウジング214の幅方向へ移動するのを補助する。
かかる構成は、コロ226やダブルコロ250を設ける構成に比べ、構成の簡素化を図ることができるという利点がある。
【0071】
図18Aおよび図18Bは、それぞれ、起立姿勢の吸込具205の底面図であり、被清掃面に対向するシャッター面に、被清掃面の塵挨を副吸込口へ案内するための起毛布255,256が貼り付けられた構成を示している。吸込具205は、図18Aにおいて、上下方向に移動されるので、その際に、塵挨が副吸込口238、特に副吸込口238の上方に開口している接続筒の孔215aに誘導するような形状にするのが望ましい。
【0072】
すなわち、ハウジング214の幅方向において、幅方向中央部で、塵挨をハウジング214の厚み方向中央側へ案内するガイド面257が設けられている。ガイド面257は、図18Aに示すように、ハウジング214の幅方向中央が盛り上がった直線状の山形でもよいし、図18Bに示すように、湾曲した山を描くガイド面258であってもよい。
さらに、これらガイドは、起毛布255,256で構成せず、たとえばシャッター255の被清掃面400に対向する面に、ガイド面257または258を形成する段差を形成したものであってもよい。
【0073】
図19は、シャッター225の変形例を示す図で、吸込具205の正面図である。図19に示すように、シャッター225が閉じた状態において、シャッター225の下辺259と被清掃面400との間に隙間260が形成されるように、シャッター225を構成してもよい。この場合、吸込具205が基本姿勢のとき、吸込具205の前面側に、シャッター225で塞がれていない隙間260が存在する。ハウジング214は、その底面に主吸込口224が形成されているのに加え、その前面には主吸込口224につながった副吸込口238が存在する。そしてシャッター225と被清掃面400との間には隙間260があるから、この隙間260を介して副吸込口238から塵挨が吸い込まれる。
【0074】
特に、吸込具205が基本姿勢で前進する際、その前方にある被清掃面400上の塵挨を、上記隙間260から良好に吸い込むことができる。
図20は、シャッター225のさらに他の変形例を示す図であり、吸込具205が基本姿勢における正面図である。
図20の構成では、シャッター225は、その下辺259が、ハウジング214の幅方向に凹凸を有する辺となっている。このため、被清掃面400とシャッター225の下辺259との間には、小さな隙間260および大きな隙間261が、幅方向に交互に形成されている。これら隙間を利用して、吸込具205は基本姿勢において、前方移動される際、その前方にある塵挨を良好に吸引することが可能である。
【0075】
図21〜図23は、この発明の他の実施形態に係る吸込具265の基本姿勢の右側面図、基本姿勢の正面図および起立姿勢の正面図である。
図21〜図23を参照して、吸込具265の特徴は、ハウジング214の前面は前板266で閉塞されており、前板266に複数の通気窓267が形成されていることである。複数の通気窓267は、具体的にはたとえば5つ配列されていて、これら通気窓267は吸込具265の幅方向に配列されている。よって、吸込具265はこれら複数の通気窓267を介してその前方にある塵挨を吸い込むことができる。
【0076】
また、前板266は、その下辺268がハウジング214の幅方向に凹凸を有する辺となっており、被清掃面400との間に隙間268を生ずるようにされている。それゆえ、この隙間269を介しても、ハウジング214前方の塵挨を吸い込むことが可能である。 かかる構成にすると、吸込具265を起立姿勢にした状態において、通気窓267が被清掃面400と対向し、被清掃面400の塵挨を通気窓267を通して吸引できる。従って、この構成によれば、シャッターを設けない、より簡素な構成の吸込具265とすることができる。
【0077】
なお、図21〜23において、270はコロ、271は起毛布であり、これらは起立姿勢におけるハウジング214の移動補助部材として機能するものである。
その余の構成は、先に説明した実施形態における吸込具205と同様であるから、対応する部分には対応の番号を付して重複した説明は省略する。
図24は、吸込具の他の構成を示す図であり、吸込具が基本姿勢のときの平面図である。図24に示す吸込具275は、図7に示す吸込具205と比べて、ハウジング214に対して接続筒215を接続するための連結機構276の構成が異なっている。
【0078】
図25は図24に示す吸込具275の中央を前後方向に切断した縦断面を右側から見た右側縦断面図である。
図24および25を参照して、連結機構276は、接続筒215を、その先端を中心にして左右方向へ回動自在に保持するとともに、連結機構276自体が、ハウジング214に対して厚み方向に回動自在に連結されている。それゆえ、ハウジング214が基本姿勢では、ハウジング214に対して連結機構276は上下方向に回動するので、連結機構276に先端が保持された接続筒215および接続筒の後端側に連結される吸込パイプは、ハウジング214に対して斜め後方へ所望の角度で延び上がるようにすることができる。また、その角度は、連結機構276の回動により変位するから、操作性が損なわれることはない。
【0079】
さらに、接続筒215は、連結機構276によって、ハウジング214の幅方向に回動し得る。従って、ハウジング214は、接続筒215すなわち接続筒215の後方へ延びる吸込パイプ204に対して左右方向へ振れるので、操作性が損なわれることはない。
一方、図25に示すように、接続筒215がハウジング214の後方にほぼ水平に突出した状態において、連結機構276がハウジング214に対して回動するのを規制するための規制ピン277が備えられている。規制ピン277は、コイルばね278によって常時上方へ弾力付勢されている。そして、連結機構276には、連結機構276の回動角度が、ハウジング214に対して水平方向になった際に、規制ピン277の先端を受け入れる凹部279が備えられている。
【0080】
それゆえ、吸込具275において、ハウジング214の後方へ接続筒215が水平に突出した状態にし、その状態でハウジング214を起立姿勢とすることによって、連結機構276は起立姿勢のハウジング214に対して左右方向(ハウジングの厚み方向)へは回動せず、起立姿勢のハウジング214から上方に突出した位置で固定される。そしてこの固定されている連結機構276に対して、接続筒215はハウジング214の幅方向に回動し得るので、接続筒215をハウジング214の幅方向に傾けて、起立姿勢のハウジング214を幅方向前後に容易に操作させることができる。
【0081】
つまり、この発明の吸込具は、ハウジング、連結機構および接続筒を具備しているが、連結機構および接続筒の構成は、図7等で説明した連結機構、接続筒に限定されず、図24,25で説明した連結機構、接続筒の構成を用いることも可能である。
図26は図8に示す吸引具205を隙間清掃のために隙間に挿入した状態を示す模式図である。図26に示すように、吸込具205を起立状態にすると、ハウジング214の厚みよりもやや広い程度の隙間に対して吸込具205を挿入することができ、かかる隙間の清掃を容易に行うことができる。そして、隙間に挿入された吸込具205のハウジング214や連結機構216には、傷つけ防止のための起毛布228、弾性シート229、起毛布230等が備えられているから、吸込具205が家具や壁にぶつかっても、家具や壁が傷つくことを防止できる。
【0082】
なお、ここまで説明した実施形態では、起立姿勢におけるハウジング214は、シャッター225が開いた状態において、その下端部の厚みと上方部の厚みとがほぼ等しいものを例示した。しかし、図27に示すように、吸込具205が起立姿勢のときに、シャッター225が開くことによって、ハウジング214の下端部と上端部とでは、下端部の方がその厚みが広いような構成としてもよい。こうすることにより、起立姿勢のハウジング214の安定度が増す。
【0083】
ところで、吸込具205を起立姿勢にして清掃を行う場合、回転ブラシ232の回転を工夫するのが好ましい。
吸込具205を起立姿勢にしたとき、図9に示すように、起立姿勢のハウジング214は、その側面に主吸込口224が開口している。それゆえ、ハウジング214が基本姿勢のときと同様に、回転ブラシ232を回転させた場合、回転ブラシ232は図9において左回りに回転するから、回転ブラシ232によって掻き上げられる被清掃面400上の塵挨が、主吸込口224から側方へ飛び出すことがある。
【0084】
そこで、ハウジング214を起立姿勢にした場合、回転ブラシ232の回転を、基本姿勢の場合よりも低速にするのが好ましい。
また、ハウジング214を起立姿勢にした場合、回転ブラシ232の回転を停止してもよい。
あるいは、ハウジング214を起立姿勢にしたとき、回転ブラシ232の回転方向を、ハウジング214が基本姿勢のときと逆転させてもよい。すなわち、図9において、回転ブラシ232を左回りに回転させる。こうすると、回転ブラシ232によって掻き回される塵挨の流れが、主吸込口224側ではなく、ハウジング内方へ向くため、ハウジング214が起立姿勢であっても、塵挨が主吸込口224から側方へ飛び出すという虞れがない。
【0085】
回転ブラシ232を上述のように逆方向に回転する場合において、回転ブラシ232の回転速度を低く抑えてもよい。
なお、回転ブラシ232を、上述のように逆回転にした場合、壁の床面付近の段差部が回転ブラシ232の起こす風によって掻かれ、段差面や床近くの桟に溜まっている挨を良好に掻き落とすことができるという利点もある。
【0086】
さらに、図28に模式的に示すように、吸込具205を起立姿勢にし、電気掃除機本体201の電動送風機を動作させない状態で、回転ブラシ232だけを順方向(吸込具205が基本姿勢のときと同じ方向)へ回転させた場合、回転ブラシ232が被清掃面400上の塵挨を箒で掃きあげるように機能する。つまり、吸込具205を起立姿勢にし、電気掃除機本体201の電動送風機を動作させず、回転ブラシ232だけを回転させれば、電気掃除機を箒のごとく使用することができるという用途もある。
【0087】
図29〜図32は、この発明の別の実施形態に係る電気掃除機の構成を説明するための図である。特に、図29は操作部203、吸込パイプ204および吸込具205の右側面図であって、吸込具205が基本姿勢の状態を示しており、図30は、同じく操作部023、吸込パイプ204および吸込具205の右側面図であって、吸込具205が起立姿勢の状態を示している。
【0088】
図29および図30を参照して、この実施形態に係る電気掃除機では、操作部203にグリップ207が備えられているが、前述した実施例に設けられていたサブグリップは省略されている。というのは、この実施形態に係る電気掃除機では、グリップ207をひねる必要はなく、吸込具205が基本姿勢であっても(図29)、起立姿勢であっても(図30)、グリップ207の操作位置は変わることがないように構成されている。そのために、吸込具205の接続筒215には、その後端寄りに回動機構280が備えられている。これがこの実施形態の特徴である。
【0089】
図31は、吸込具205の平面図であり、ハウジング214が基本姿勢の状態が示されている。吸込具205に含まれるハウジング214、接続筒215および連結機構216の構造は、先に説明した実施形態(図5〜14を参照して説明した吸込具205)と同様である。
この実施形態に係る吸込具205の特徴は、接続筒215の他端である後端に、回動機構280が備えられていて、回動機構280の後端側が吸込パイプ204の先端と連結され得る構成になっていることである。
【0090】
回動機構280は、接続筒215に対して接続筒215の軸回りに回動可能であり、この回動は、接続筒215と回動機構280との間に一定以上の力(モーメント力)が働いたときに可能である。すなわち、回動機構280に備えられたコイルばね281で弾力付勢された係止ピン282の先端が、接続筒215の係止凹部に係合していることにより、通常は、接続筒215と回動機構280とは互いに回動しない状態になっている。そして、係止ピン282が係止溝に係止している力以上の回動力が接続筒215と回動機構280との間に加わると、接続筒215に対して回動機構280が回動し得る。
【0091】
図32は、この回動機構280の構成例を説明するための、吸込具205の中央前後方向の縦断面図であり、左側から見た左断面図を示している。
接続筒215は、その後端(図32において左側)に、回動機構280に内嵌される円筒部283と、円筒部283の前方寄りに設けられた係合フック体284とを備えている。
【0092】
一方、回動機構282は、その後端に吸込パイプ204の先端が嵌合可能な嵌合部285が設けられ、その前方寄りには接続筒215の円筒部283を係止する係止突起286および係合フック体284を係止する係止フック287が備えられている。さらに、係止フック体284に設けられた係合凹部288に先端が係合する係止ピン282および係止ピン282をその先端が係合凹部288に係合する方向に弾力付勢するコイルばね281が備えられている。
【0093】
また、回動機構282は、円筒部283を外嵌するように、かつ円筒部283と同心上に外嵌円筒部289が設けられていて、その間は気密性を保つためのOリング状のパッキン290が介在されている。
回動機構280を設けたことにより、回動機構280の前方にある接続筒215が図29の状態から図30に示す軸方向に180°回動した状態に変位しても、回動機構280に接続されている吸込パイプ204およびその後方の部材の状態は何ら変わることがない。従って、この実施形態では、吸込パイプ204をひねって回動させる必要はなく、吸込パイプ204を回動させなくても、回動機構280から前方にある吸込具205を基本姿勢と起立姿勢とに変位させることができる。
【0094】
なお、回動機構280は、この実施形態では吸込具205の接続筒215に一体的に設けられた例を説明したが、回動機構280は、操作部203寄りの吸込パイプ204に設けられていてもよい。かかる構成については、この後に出てくる実施形態において詳細に説明をする。
図33は、この発明の実施形態に係る電気掃除機用吸込具1の構成を示す側面図である。以下では、図33における左側を前方、右側を後方とし、図33における手前側を左方、奥側を右方として説明する。
【0095】
図33を参照して、この電気掃除機用吸込具1は、電動送風機を備えた電気掃除機本体(図示せず)に接続され、床面上の塵埃を吸い込んで、電気掃除機本体側へ送るためのものであって、床面Fに沿って移動され、床面F上の塵埃を吸い込むための吸込部2と、一端部が吸込部2に対して回動可能に接続され、吸込部2から吸い込まれた塵埃を電気掃除機本体側へ送るための接続管3とを備えている。
【0096】
接続管3は、一直線状に延びるほぼ可撓性を有しない略円筒状部材であって、その他端部に、可撓性を有する蛇腹状の可撓性ホース4の一端部が接続されている。可撓性ホース4の他端部は、電気掃除機本体に接続されており、吸込部2から吸い込まれた床面F上の塵埃は、接続管3および可撓性ホース4を介して電気掃除機本体に送られ、電気掃除機本体内で捕獲される。
【0097】
接続管3の他端部(吸込部2と反対側の端部)には、掃除を行う際にユーザが把持するための把持部5が形成されている。把持部5は、接続管3の他端部の外周面から突出し、吸込部2と反対側に向かって略円弧状に湾曲して延びるような姿勢で、接続管3に片持ち支持されている。ユーザは、把持部5を握って、接続管3を所定の姿勢で保持し、接続管3とともに吸込部2を床面Fに沿って移動させることにより、床面F上の所望の箇所にある塵埃を吸込部2から吸い込ませることができる。
【0098】
把持部5の上面には、電気掃除機の運転の開始または終了を指示したり、電動送風機の駆動の強弱を調整したりするための操作キー(図示せず)が配置されている。把持部5には、可撓性ホース4内を通って電気掃除機本体に至る配線が接続されていて、操作キーの操作に基づく信号が、その配線を介して電気掃除機本体に入力されるようになっている。 接続管3の途中部(把持部5よりも吸込部2側)には、連結装置6が着脱可能に介装されている。これにより、接続管3は、連結装置6に対して吸込部2側の第1接続管7と、連結装置6に対して把持部5側の第2接続管8とにより構成されている。連結装置6は、第1接続管7に連結される略円筒状の第1連結部9と、第2接続管8に連結される略円筒状の第2連結部10とを備えている。第1連結部9および第2連結部10は、それぞれの軸線がほぼ同一直線上に延びるように配置され、互いに同一軸線を中心にして回転可能に連結されている。
【0099】
図34は、図33に示す吸込部2の平面図である。図35は、図33に示す吸込部2の底面図である。図36は、図33に示す吸込部2を前後方向に沿った鉛直面で切断したときの断面を左方から見た左側断面図である。
図33〜図36を参照して、この吸込部2は、所定の厚みを有し、その厚み方向(鉛直方向
)に略直交する一方向(図34における左右方向)に沿って長尺形状に形成された平面視略長方形状の吸込部本体11と、この吸込部本体11の厚み方向に略直交する長手方向の中央部に回転可能に取り付けられた回転支持部12と、この回転支持部12により回動可能に支持された継手部13とを備えている。
【0100】
回転支持部12は、吸込部本体11に対して、吸込部本体11の厚み方向に略直交する短手方向(前後方向)に延びる回転軸線を中心に回転可能に取り付けられている。
継手部13は、その一端部が球面状に形成された球面部14となっていて、この球面部14が回転支持部12に遊嵌されることにより、回転支持部12に対して球面支持にて回動可能に取り付けられている(図36参照)。継手部13の他端部側は、第1接続管9に嵌め込まれて連結される嵌合部15となっている。接続管3は、その第1接続管7が継手部13の嵌合部15に嵌め込まれることにより、吸込部2に対して回動可能に接続される。
【0101】
吸込部本体11の厚み方向の一方面としての底面には、塵埃を吸い込むための吸込口16が形成されている。吸込口16は、吸込部本体11の底面の前端部に、吸込部本体11の長手方向に沿って略長方形状に形成されている。吸込部本体11内には、吸込口16および継手部13を連通し、吸込口16から吸い込まれた塵埃が通過する塵埃通過領域17が形成されている。
【0102】
吸込部本体11内(塵埃通過領域17)には、吸込部本体11の長手方向に沿って延びる回転軸(図示せず)を中心に回転可能な回転ブラシ18が配置されている。回転ブラシ18の外周面は吸込口16に臨んでおり、回転ブラシ18を高速で回転させることにより吸込口16から塵埃を掻き込むことができる。回転ブラシ18は、吸込部本体11内に備えられたモータ89(図49参照)により回転される。
【0103】
吸込部本体11の短手方向の一方面としての前面には、塵埃を吸い込むためのサブ吸込口19が、吸込口16に連続するように形成されている。サブ吸込口19は、塵埃通過領域17に臨んでいる。
サブ吸込口19は、開閉部としてのシャッター20により開閉可能となっている。シャッター20は、吸込部本体11の前面に沿って左右方向に長尺形状に形成され、その左右両端部が、吸込部本体11の前面に対して回動可能に取り付けられている。シャッター20は、図示しないばねなどの付勢手段により、サブ吸込口19を閉塞する方向(図36における反時計回り)に付勢されている。
【0104】
図36に示すように、吸込部本体11の底面が床面Fに対向する状態(基本姿勢)であって、シャッター20に外力が加わっていないときには、付勢手段により付勢されるシャッター20がサブ吸込口19の前方に位置し、サブ吸込口19が閉塞されている。
図36に示す状態から、シャッター20に前方から壁などの障害物が当接して、シャッター20に後方に向かって外力が加わった場合には、付勢手段の付勢力に抗して、シャッター20が図36における時計回りに回転し、図37に示すように、サブ吸込口19が開放される。サブ吸込口19を開放する方向に回動したシャッター20は、吸込部本体11内における塵埃通過領域17の上方前側に形成されたシャッター収容領域21に収容される。
【0105】
シャッター20の前面下部には、その左端部から右端部にかけて、シャッター20に前方から障害物が当接したときの衝撃を和らげるための緩衝部材22が備えられ、本実施形態では、緩衝部材22は、表面に起毛布を装着させた回転自在なローラで構成し、障害物に当接すると、ローラが回転しながらシャッター20が開放されるようになっている。シャッター20が、図37に示す状態まで回動してシャッター収容領域21に収容されると、緩衝部材22がシャッター収容領域21の入口21Aに引っ掛かり、サブ吸込口19を開放する方向(図37における時計回り)にそれ以上回動しなくなる。この状態では、シャッ
ター20の下端部が略鉛直方向に沿って延び、その前面が鉛直方向に沿った平坦面23を形成している。
【0106】
図38は、図33に示す連結装置6の平面図である。図39は、図38に示す矢印A−Aに沿って見た連結装置6の断面図である。図40は、図39に示す矢印B1−B1に沿って見た連結装置6の断面図である。
図38〜図40を参照して、第1連結部9には、内部に第1接続管7が挿入される略円筒状の筒部24と、この筒部24の上面にビス止めされ、その外周面が筒部24の外周面に連続するように取り付けられた第1カバー25とが備えられている。筒部24の上面と第1カバー25の下面との間には空間26が形成されており、この空間26内に、筒部24内に挿入される第1接続管7を係止するための係止爪27が回動可能に配置されている。係止爪27は、ばね28により、図39における時計回りに付勢されている。係止爪27の一端部には、筒部24の上面に形成された開口29から筒部24内に臨み、第1接続管7に係止するための係止部30が形成されている。係止爪27の他端部には、第1接続管7に対する係止部30の係止状態を解除するために操作される操作部31が形成されている。第1カバー25には、係止爪27の操作部31に対向する位置に貫通孔32が形成されていて、この貫通孔32に操作部31が挿通されることにより、操作部31が上方から操作可能となっている。
【0107】
第2連結部10には、その前端部に第1連結部9の後端部が嵌め込まれるとともに、その後端部が第2接続管8に挿入される内筒部33と、この内筒部33の前端部の径方向外側に一定間隔を空けて形成された外筒部34とが備えられている。外筒部34の上側部分には切欠き35が形成されており、内筒部33の上面には、切欠き35により形成された開口を覆うように第2カバー36がビス止めされている。第2カバー36は、内筒部33の上面に取り付けられた状態で、その外周面が外筒部34の外周面に連続している。第1連結部9の筒部24には、その後端部の外周面に、円環状のパッキン37が取り付けられていて、このパッキン37の外周面が第2連結部10の内筒部33の内周面に圧接されることにより、第1連結部9と第2連結部10とが、密閉された状態で回転可能に連結されている。
【0108】
第2連結部10の内筒部33の上面と第2カバー36との間には空間38が形成されており、この空間38内に、第1連結部9と第2連結部10とを所定の回転位置で保持するためのストッパ39が、前後方向にスライド可能に配置されている。ストッパ39は、第1連結部9と第2連結部10とが並ぶ方向(前後方向)に沿って延び、その前端部に、平面視略三角形状に先細りした係止部40が形成されている。ストッパ39の後側には、ストッパ39を前方に向かって付勢するためのばね41が配置されている。第2カバー36が第2連結部10の内筒部33の上面に取り付けられると、第2カバー36の下面後部から下方に突出する突出板42がばね41の後方に対向し、この突出板42の前面とストッパ39の後面との間に、ばね41がある程度縮んだ状態で挟持される。
【0109】
第2連結部10には、金属製の2本の接続ピン43が、後方に向かって突出形成されている。第2連結部10が第2接続管8に連結されると、2本の接続ピン43が、それぞれ第2接続管8に備えられた金属製のピン受け部(図示せず)に挿入され、電気的に接続される。一方、第1連結部9には、金属製の2つのピン受け部44が、前後方向に延びるように形成されている。第1連結部9が第1接続管7に連結されると、第1接続管7に備えられた金属製の2本の接続ピン(図示せず)が、それぞれピン受け部44に挿入され、電気的に接続される。第2連結部10に備えられた2本の接続ピン43と、第1連結部9に備えられた2つのピン受け部44とは、2本のリード線45を介して接続されている。2本のリード線45は、第2連結部10の内筒部33と外筒部34および第2カバー36との間の空間38に、周方向に沿って延びるように収容されている。
【0110】
連結装置6により第1接続管7と第2接続管8とを連結した状態では、第1接続管7側と第2接続管8側とがリード線45を介して電気的に接続される。2本の接続ピン43は、上述した電気掃除機本体から可撓性ホース4内を通って把持部5に至る配線に接続され、電気掃除機本体に対して通電可能に接続される。第1接続管7内には、吸込部2に至る配線が内装されており、電気掃除機本体からの電力を、連結装置6を介して吸込部2へと供給することができるようになっている。したがって、電気掃除機本体から吸込部2に供給する電力を用いて吸込部2側に備えられた電気部品(たとえば、吸込部本体11内に備えられた回転ブラシ18を回転させるためのモータ)を動作させることができる。
【0111】
第1連結部9の筒部24の外周面には、その前後方向中央部(第2連結部10の外筒部34の前端部に対向する部分の近傍)に、外側後方に向かって延びるように突出形成された突出部46が形成されている。突出部46の後端面は、筒部24に取り付けられた第1カバー25の後端面に連続しており、突出部46の後部および第1カバー25の後部は、第2連結部10の内筒部33と外筒部34との間の空間38に前方から入り込んでいる。第1カバー25の後端面には、その最上部(左右方向中央部)に、ストッパ39の係止部40に対応する略三角形状の凹部(上凹部47)が、前方に向かって窪むように形成されている。第1連結部9の突出部46の後端面には、その最下部、最左部および最右部に、それぞれ上凹部47と同一形状を有する略三角形状の凹部(下凹部48、左凹部49および右凹部50)が、前方に向かって窪むように形成されている。
【0112】
図33、図38〜図40に示すように、第1連結部9における係止爪27の操作部31が上側(第2連結部10におけるストッパ39がある側)に位置している状態(基準回転位置)では、上凹部47がストッパ39に対向し、ストッパ39がばね41によって前方に付勢されて、ストッパ39の係止部40が上凹部47内に進入する。これにより、第1連結部9および第2連結部10が、ばね41の付勢力により基準回転位置において所定の保持力で保持され、図33に示すように、吸込部2を基本姿勢として掃除を行ないやすい。
【0113】
第1連結部9および第2連結部10を基準回転位置から互いに回転させると、ストッパ39が、ばね41の付勢力に抗して第1連結部9の突出部46および第1カバー25の後端面により後方側に押圧され、ストッパ39の係止部40が上凹部47内から後方に退避する。これにより、基準回転位置におけるストッパ39による保持力が解除され、第1連結部9および第2連結部10が互いに回転可能となる。
【0114】
第1連結部9を、第2連結部10に対して基準回転位置から左側に約90°回転させると、右凹部50がストッパ39に対向し、ストッパ39がばね41によって前方に付勢されて、ストッパ39の係止部40が右凹部50内に進入する。一方、第1連結部9を、第2連結部10に対して基準回転位置から右側に約90°回転させると、左凹部49がストッパ39に対向し、ストッパ39がばね41によって前方に付勢されて、ストッパ39の係止部40が左凹部49内に進入する。また、第1連結部9を、第2連結部10に対して基準回転位置から左側または右側に約180°回転させると、下凹部48がストッパ39に対向し、ストッパ39がばね41によって前方に付勢されて、ストッパ39の係止部40が下凹部48内に進入する。ストッパ39の係止部40が、右凹部50内、左凹部49内、下凹部48内にそれぞれ進入した状態では、ばね41の付勢力により、第1連結部9および第2連結部10が、それぞれの回転位置において所定の保持力で保持される。
【0115】
図41は、図39に示す矢印B2−B2に沿って見た連結装置6の断面図であって、(a)は基準回転位置、(b)は第1連結部9を基準回転位置から右側に約180°回転させた状態、(c)は第1連結部9を基準回転位置から左側に約180°回転させた状態を示している。
図39および図41を参照して、第2連結部10の内筒部33には、第2連結部10に取り付けられる第2カバー36の突出板42に対向する位置に貫通孔51が形成されていて、第2カバー36が第2連結部10に取り付けられると、突出板42の先端部が貫通孔51を貫通して、内筒部33内に挿入されている第1連結部9の筒部24に対向する。第1連結部9の筒部24の外周面には、周方向に沿って環状溝52が形成されていて、この環状溝52内に、第2カバー36の突出板42の先端部が進入することにより、第1連結部9と第2連結部10とが回転可能に連結される。
【0116】
環状溝52は、突出板42の厚みと同程度の幅(前後方向の長さ)で形成された第1溝部53と、基準回転位置において突出板42と反対側となる部分に、周方向に沿って所定長さだけ、第1溝部53よりも大きい幅で形成された第2溝部54とからなる。第2溝部54内には、この第2溝部54内の周方向に沿って変位可能な変位部材55が配置されている。
【0117】
図41(a)に示すように、第1連結部9が第2連結部10に対して基準回転位置にあるときには、変位部材55は、第1連結部9および第2連結部10の回転中心に対して突出板42と反対側にあり、突出板42に接触することはない。
図41(b)に示すように、第1連結部9を第2連結部10に対して基準回転位置から右側(図41における時計回り)に約180°回転させると、突出板42が第1溝部53から第2溝部54に進入し、変位部材55の一側面に接触して、変位部材55が図41における反時計回りに変位される。この状態では、変位部材55の他側面が、第1溝部53と第2溝部54とを接続する段差面56に当接し、第1連結部9が右側にこれ以上回転しないように規制される。
【0118】
一方、図41(c)に示すように、第1連結部9を第2連結部10に対して基準回転位置から左側(図41における反時計回り)に約180°回転させると、突出板42が第1溝部53から第2溝部54に進入し、変位部材55の他側面に接触して、変位部材55が図41における時計回りに変位される。この状態では、変位部材55の一側面が、第1溝部53と第2溝部54とを接続する段差面56に当接し、第1連結部9が左側にこれ以上回転しないように規制される。
【0119】
このように、第1連結部9および第2連結部10は、基準回転位置に対して回転方向両側(左右両側)に約180°の角度範囲までしか回転できないので、第1連結9および第2連結部10の回転角度が大きくなりすぎてリード線45が切断されるのを防止できる。 図42は、図33に示す状態から第1連結部9を第2連結部10に対して左側に約90°回転させた状態における電気掃除機用吸込具1の平面図である。また、図43は、図42に示す状態から第1連結部9を第2連結部10に対して左側に約90°回転させた状態、すなわち、図33に示す状態から第1連結部9を第2連結部10に対して左側に約180°回転させた状態における電気掃除機用吸込具1の側面図である。
【0120】
図33に示す状態から、第2連結部10を回転させることなく、第1連結部9を第2連結部10に対して基準回転位置から左側に約90°回転させると、第1連結部9に連結されている第1接続管7も左側に約90°回転する。第1接続管7が回転すると、この第1接続管7に連結されている吸込部2の回転支持部12が回転し、それに伴なって、吸込部本体11が平面視で反時計回りに回転して、吸込部本体11の右端および左端が前後に延びる状態、すなわち、平面視で第1接続管7が延びる方向とほぼ平行に吸込部本体11の長手方向が延びる状態(平行姿勢)となる。
【0121】
この状態から第1連結部9を第2連結部10に対してさらに左側に回転させると、吸込部本体11の後端部(回転支持部12側)が前端部(シャッター20側)を軸に上方へと持ち上げられる。そして、第1連結部9を第2連結部10に対して基準回転位置から左側に約180°回転させた状態では、図43に示すように、吸込部本体11が、その前面が床面Fに対向する状態で直立した姿勢(直立姿勢)となる。この状態では、平面視で接続管3が延びる方向に吸込部本体11の長手方向が沿った状態となり、回転支持部12は、この回動位置で、吸込部本体11に対して所定の保持力で保持されるようになっている。回転支持部12を吸込部本体11に対して所定の保持力で保持するための機構は、図38〜図41において説明したような第1連結部9および第2連結部10を連結する機構と同様の機構、すなわち、回転支持部12および吸込部本体11が互いに回転されるのに伴なって係止されるストッパと凹部とを備えた機構を採用できる。
【0122】
吸込部本体11が直立姿勢になると、シャッター20が床面Fに当接し、付勢手段の付勢力に抗してシャッター20が回転することにより、図37において説明したような態様でサブ吸込口19が開放される(現れる)。開放されたサブ吸込口19は床面Fに対向しており、吸込部本体11が直立姿勢のときには、サブ吸込口19から床面F上の塵埃を吸い込むことができる。吸込部本体11が直立姿勢のときには、シャッター20の平坦面23(図37参照)が床面Fに対向し、吸込部本体11を直立姿勢で安定して保持することができるようになっている。
【0123】
なお、図33に示す状態から第1連結部9を第2連結部10に対して右側に回転させた場合には、図42および図43を用いて説明したのと同様の態様により、第1連結部9を右側に約90°回転させた状態で、吸込部本体11の左端および右端が前後に延びる平行姿勢となり、第1連結部9をさらに右側に約90°回転させた状態(図33に示す状態から右側に約180°回転させた状態)で、吸込部本体11の前面が床面Fに対向する状態で直立した直立姿勢となる。
【0124】
この実施形態では、第2連結部10に対して第1連結部9を回転させることにより、把持部5を回転させることなく、吸込部2を接続管3に対して基本姿勢、平行姿勢および直立姿勢の間で回動させることができる。したがって、吸込部2が基本姿勢、平行姿勢および直立姿勢のいずれのときでも(吸込部2の接続管3に対する回動位置に関わらず)、把持部5を回転させることなく握って掃除を行うことができるので、掃除を行ないやすい。
【0125】
広い床面F上を掃除する際には、吸込部2を基本姿勢とすることにより、サブ吸込口19をシャッター20で閉塞し、吸込部本体11の底面に形成された吸込口16から塵埃を良好に吸い込むことができる。一方、図44および図45に示すように、狭い間隔を空けて配置された家具57の隙間のような床面F上の狭い隙間を掃除する際には、吸込部2を直立姿勢とすることにより、吸込部本体11の短手方向の長さよりも狭い幅の隙間に吸込部2を挿入し、床面F上の塵埃をサブ吸込口19から良好に吸い込むことができる。したがって、より狭い隙間の掃除を良好に行うことができる。
【0126】
また、第1連結部9を第2連結部10に対して回転させるだけで、把持部5を回転させることなく、吸込部2を接続管3に対して基本姿勢、平行姿勢および直立姿勢の間で容易に回動させることができる。そのため、吸込部2の接続管3に対する回動位置に関わらず、把持部5を回転させることなく握って掃除を行うことができるので、掃除を行ないやすい。
【0127】
図42に示すように、第1連結部9を第2連結部10に対して基準回転位置から約90°回転させた状態では、図38〜図41において説明したように、ストッパ39の係止部40が、左側に回転させたときには右凹部50に、右側に回転させたときには左凹部49に進入し、連結装置6の回転位置を、吸込部2が平行姿勢となった状態で保持することができる。したがって、壁際を掃除する際に、吸込部2を平行姿勢で保持し、吸込部本体11をその長手方向が壁Wに沿うように安定して移動させることができるので、さらに掃除を行ないやすい。
【0128】
シャッター20の前面の左右両端部には、補助ローラ58が回転可能に取り付けられており、図42に示す状態では、各補助ローラ58の外周面が壁Wに当接する。したがって、吸込部本体11を壁Wに沿って移動させたときに、各補助ローラ58を壁に沿って転動させることができるので、吸込部本体11を移動させやすい。
図43に示すように、第1連結部9を第2連結部10に対して基準回転位置から約180°回転させた状態では、図38〜図41において説明したように、ストッパ39の係止部40が下凹部48に進入し、連結装置6の回転位置を、吸込部2が直立姿勢となった状態で保持することができる。したがって、狭い隙間の掃除を行う際に、吸込部2を直立姿勢で安定して移動し、吸込部本体11の短手方向の長さよりも狭い幅の隙間に吸込部2を安定して挿入することができるので、掃除を行ないやすく、狭い隙間の掃除をさらに良好に行うことができる。
【0129】
図43に示す状態では、各補助ローラ58の外周面が床面Fに当接する。したがって、吸込部本体11を床面Fに沿って移動させたときに、各補助ローラ58を床面Fに沿って転動させることができるので、吸込部本体11を移動させやすい。
また、吸込部本体11の回動位置を、直立姿勢において平面視で接続管3が延びる方向に長手方向が沿った状態で保持することができるので、狭い隙間の掃除を行う際に、平面視で接続管3が延びる方向に沿って接続管3をスライドさせることにより、吸込部2を直立姿勢で長手方向に沿って安定して移動させることができる。したがって、狭い隙間の掃除をさらに良好に行うことができる。
【0130】
ストッパ39により連結装置6の回転位置を保持する保持力は、吸込部本体11の回動位置を、直立姿勢において平面視で接続管3が延びる方向に長手方向が沿った状態で保持する保持力よりも大きいことが好ましい。
この場合、連結装置6に作用する保持力に抗して連結装置6を回転させることに追従させて、吸込部本体11に作用する保持力に抗して吸込部2を基本姿勢と直立姿勢との間で回動させることができる。したがって、連結装置6を回転させるだけで、吸込部2を基本姿勢と直立姿勢との間で容易に回動させることができるので、操作性が向上する。
【0131】
また、吸込部2を直立姿勢として掃除を行なっているときに、吸込部本体11が障害物に衝突した場合、連結装置6よりも吸込部本体11の方が回転しやすい。回転した連結装置6を元の回転位置に戻すためには、第1接続管7と第2接続管8(の把持部5)とを両手で握り、それらを相対的に回転させる必要があるが、回転した吸込部本体11を直立姿勢に戻す場合には、把持部5を片手で握ったまま吸込部本体11を移動させて、吸込部本体11を障害物に衝突させるなどして、吸込部本体11に作用する保持力により再び吸込部2を直立姿勢に保持すればよい。したがって、連結装置6よりも吸込部本体11の方が回転しやすい構成とすることにより、吸込部2を直立姿勢として掃除を行ないやすく、狭い隙間の掃除をさらに良好に行うことができる。
【0132】
さらに、この実施形態では、接続管3(第2接続管8)が、継手部13を介して、吸込部本体11の後面における長手方向および厚み方向の中央部に回動可能に接続されているので、吸込部2が直立姿勢のときに、接続管3から吸込部2に対して鉛直下方に外力が加わった場合でも、その外力が吸込部本体11に対して短手方向に沿って作用するので、吸込部2が直立姿勢から転倒し難い。したがって、狭い隙間の掃除をさらに良好に行うことができる。
【0133】
図46は、連結装置6の変形例を示す断面図であって、連結装置6を前後方向に沿
った鉛直面で切断したときの断面を左方から見た図を示している。
図46を参照して、この変形例に係る連結装置6は、第1接続管7に連結される略円筒状の第1連結部59と、第2接続管8に連結される略円筒状の第2連結部60とを備えている。第1連結部59および第2連結部60は、それぞれの軸線がほぼ同一直線上に延びるように配置され、互いに同一軸線を中心にして回転可能に連結されている。
【0134】
第1連結部59には、内部に第1接続管7が挿入される略円筒状の筒部61と、この筒部61の上面にビス止めされ、その外周面が筒部61の外周面に連続するように取り付けられた第1カバー62とが備えられている。筒部61の上面と第1カバー62の下面との間には空間63が形成されており、この空間63内に、筒部61内に挿入される第1接続管7を係止するための係止爪64が回動可能に配置されている。係止爪64は、ばね65により、図46における時計回りに付勢されている。係止爪64の一端部には、筒部61の上面に形成された開口66から筒部61内に臨み、第1接続管7に係止するための係止部67が形成されている。係止爪64の他端部には、第1接続管7に対する係止爪64の係止状態を解除するために操作される操作部68が形成されている。第1カバー62には、係止爪64の操作部68に対向する位置に貫通孔69が形成されていて、この貫通孔69に操作部68が挿通されることにより、操作部68が上方から操作可能となっている。
【0135】
第2連結部60には、その前端部に第1連結部59の後端部が嵌め込まれるとともに、その後端部が第2接続管8に挿入される筒部70と、この筒部70の上面にビス止めされ、その外周面が筒部70の外周面に連続するように取り付けられた第2カバー71とが備えられている。第1連結部59の筒部61には、その後端部の外周面に、円環状のパッキン72が取り付けられていて、このパッキン72の外周面が第2連結部60の筒部70の内周面に圧接されることにより、第1連結部59と第2連結部60内とが、密閉された状態で回転自在に連結されている。
【0136】
第2連結部60の筒部70の上面と第2カバー71との間には空間73が形成されており、この空間73内に、第1連結部59と第2連結部60とを所定の回転位置で保持するためのストッパ(図示せず)が配置されている。第1連結部59および第2連結部60は、図38〜図41において説明した上述の実施形態に係る連結装置6と同様の構成により、ストッパを介して所定の保持力で保持される。
【0137】
第2カバー71の下面には、下方に向かって突出する突出板74が形成されている。第2カバー71が第2連結部60の筒部70に取り付けられると、突出板74の先端部が、第2連結部60の筒部70内に挿入されている第1連結部59の筒部61に対向する。第1連結部59の筒部61の外周面には、周方向に沿って環状溝75が形成されていて、この環状溝75内に、第2カバー71の突出板74の先端部が挿入されることにより、第1連結部59と第2連結部60とが回転自在可能に連結される。
【0138】
図47は、変形例に係る連結装置6の第1連結部59の平面図であって、第1カバー62を取り外した状態を示している。
図46および図47を参照して、第1連結部59の筒部61には、その後端部(環状溝75よりも前側)の外周面に、それぞれ金属製で円環状の2つのリング状配線76が、前後に所定の間隔を空けて並べて取り付けられている。第1連結部59には、2つのピン受け部77が、前後方向に延びるように形成されていて、これらの2つのピン受け部77が、それぞれリード線78を介して2つのリング状配線76に接続されている。第1連結部59が第1接続管7に連結されると、第1接続管7に備えられた2本の接続ピン(図示せず)が、それぞれピン受け部77に挿入され、電気的に接続される。
【0139】
一方、第2連結部60の第2カバー71には、その前端面に形成された係止孔79と、突出板74に形成された係止孔80とに係止された状態で、保持板81が保持されている。この保持板81の下面には、金属製の2つの接点部材82が、前後に所定の間隔を空けて並べて取り付けられている。第1連結部59と第2連結部60とが連結された状態では、第1連結部59の2つのリング状配線76に第2連結部60の2つの接点部材82がそれぞれ当接し、第1連結部59と第2連結部60との相対的な回転に伴なって、各接点部材82が、対応するリング状配線76に摺接する。第2連結部60には、金属製の2本の接続ピン83が、後方に向かって突出形成されていて、これらの2つの接続ピン83が、それぞれリード線84を介して2つの接点部材82に接続されている。第2連結部60が第2接続管8に連結されると、2本の接続ピン83が、それぞれ第2接続管8に備えられたピン受け部(図示せず)に挿入され、電気的に接続される。
【0140】
連結装置6により第1接続管7と第2接続管8とを連結した状態では、第1接続管7側と第2接続管8側とがリング状配線76および接点部材82を介して電気的に接続される。第1連結部59と第2連結部60との相対的な回転に伴なって互いに摺接するリング状配線76および接点部材82を用いて、第1接続管7側と第2接続管8側との通電を行なうことにより、第1連結部59および第2連結部60の回転位置に関わりなく、電気掃除機本体側から吸込部2側に常時電力を供給することができる。したがって、回転自在に連結された第1連結部59および第2連結部60を任意の回転位置まで回転させることができるので、使い勝手がよい。
【0141】
図48は、連結装置6の他の変形例を示す左側面図である。この変形例に係る連結装置6において、先の連結装置6の各部に対応する部分には、同一の参照符号を付して示し、以下では、その部分についての詳細な説明を省略する。
図48を参照して、連結装置6は、第1連結部9に第1接続管7が連結されていないときに使用可能な補助具85を備えている。補助具85は、第1連結部9に対して左右方向に延びる回動軸86を中心に回動可能に取り付けられた取付部87と、取付部87の回動軸86と反対側に植設された複数の毛からなるブラシ部88とを含む。
【0142】
第1連結部9に第1接続管7が連結されているときには、補助具85は、図48に実線で示すように、取付部87が回動軸86に対して下方に延びるような姿勢で、第1連結部9の外周面に沿った状態とされる。この状態では、ブラシ部88が取付部87から第1連結部9の外面に沿って後方に延びている。
壁際の隅を掃除する場合などには、第1接続管7を第1連結部9から取り外し、回動軸86を中心に補助具85を図48における時計回りに回動させることにより、補助具85を使用可能な状態とすることができる。すなわち、補助具85を回動させて、図48に破線で示すように、取付部87が回動軸86に対して上方に延びるような姿勢で、第1連結部9の外周面に沿った状態にすると、ブラシ部88が取付部87から前方に向かって延び、第1連結部9の前端面よりも前方に張り出した状態となる。したがって、ブラシ部88を用いて塵埃を掻き寄せることにより、壁際の隅などの掃除を良好に行うことができる。
【0143】
連結装置6は、第1連結部9および第2連結部10が互いに回転可能に連結された構成となっているので、補助具85を使用する際、第2連結部10に対して第1連結部9を回転させることにより、把持部5を回転させることなく補助具85の角度を調整することができる。したがって、補助具85を用いて天井の掃除を行なう際などには、補助具85の角度を、図48に示す状態から180°反転させて使用することができるので、掃除を行ないやすい。
【0144】
図49は、図33に示す吸込部2の平面図であって、吸込部本体11の一部を断面で示している。
図35および図49を参照して、吸込部本体11の後部左側には、回転ブラシ18を回転させるためのモータ89が備えられている。モータ89の駆動軸90は左方に向かって延び、その途中部にプーリ91が取り付けられている。モータ89の駆動軸90に取り付けられたプーリ91と、回転ブラシ18の回転軸(図示せず)との間には、ベルト92が掛け回されており、モータ89を駆動させると、その駆動力がプーリ91およびベルト92を介して回転ブラシ18の回転軸に伝達され、回転ブラシ18が回転する。
【0145】
吸込部本体11の後部右側には、左右方向に沿って延びる回転軸93を中心に、ローラ94が回転自在に支持されている。ローラ94は、吸込部2が基本姿勢のときには、その外周面が床面Fに当接し、吸込部2の移動に伴なって床面F上を転動する。ローラ94は、その回転軸93が支持部材95(図50参照)に固定されることにより、支持部材95に対して回転自在に取り付けられている。
【0146】
図50は、ローラ94および支持部材95の構成を示す図であって、(a)は正面図、(b)は右側面図を示している。
図49および図50を参照して、支持部材95は、左右方向に延びる軸部96と、軸部96の右側から径方向の同じ向きに突出する2つの支持板97と、軸部96の左側から径方向に突出する規制部98とが一体的に形成された構成を有している。
【0147】
支持部材95は、その軸部96が、吸込部本体11内に取り付けられたカバー部材99により回動可能に保持されている。ローラ94は、2つの支持板97間に配置され、2つの支持板97間に架け渡された回転軸93により回転可能に支持されている。規制部98は、軸部96から径方向に突出し、軸部96の軸方向に略直交する面内で、その先端に向かって略円弧状に湾曲した形状に形成されている。支持部材95の軸部96がカバー部材99に回動可能に保持された状態では、カバー部材99に形成された規制部収容室100に規制部98が収容される。規制部収容室100には、規制部98に係止して支持部材95の回動を規制するための球体101が収容されている。球体101は、規制部収容室100の内壁面(後壁面100A、左壁面100Bおよび右壁面100C)と、規制部98の内面102(軸部96に対向する側の面)との間に形成される空間内に配置されている。
【0148】
吸込部本体11内におけるカバー部材99の左側には、支持部材95の回動を検知するための回動検知スイッチ103が配置されている。支持部材95の軸部96の左端部には、回動検知スイッチ103の下方に対向する位置に、軸部96の径方向に突出する検知用突部104が形成されている。
図51は、図49に示す矢印C−Cに沿って見た断面図であって、回動検知スイッチ103の近傍のみを示している。回動検知スイッチ103が、図51(a)に示すような状態のときには、検知用突部104により回動検知スイッチ103のアクチュエータ105が押圧され、回動検知スイッチ103がオン状態となっている。一方、回動検知スイッチ103が、図51(b)に示すような状態のときには、検知用突部104による回動検知スイッチ103のアクチュエータ105に対する押圧が解除され、回動検知スイッチ103がオフ状態となっている。
【0149】
図52は、図49に示す矢印D−Dに沿って見た断面図であって、(a)は、吸込部本体11が基本姿勢で床面Fに当接している状態、(b)は、吸込部本体11を基本姿勢で床面Fから持ち上げた状態を示している。
吸込部本体11が基本姿勢で床面Fに当接している状態では、吸込部本体11の自重により、床面Fに当接しているローラ94が上方に押圧され、図52(a)に示すように、ローラ94が吸込部本体11内(カバー部材99内)に収容された状態となる。この状態では、支持部材95が吸込部本体11側に回動し、検知用突部104が図51(a)に示すような回動位置となることにより、回動検知スイッチ103がオン状態となる。
【0150】
吸込部本体11が基本姿勢で床面Fから持ち上げられると、ローラ94の自重により、図52(b)に示すように、支持部材95が反時計回りに回動し、ローラ94が吸込部本体11内(カバー部材99内)から下方に張り出した状態となる。この状態では、支持部材95が吸込部本体11側と反対側に回動し、検知用突部104が図51(b)に示すような回動位置となることにより、回動検知スイッチ103がオフ状態となる。
【0151】
図52(b)に示すような状態から吸込部本体11が上下反転した姿勢になった場合などには、ローラ94の自重により、支持部材95が吸込部本体11側に変位しようとするが、この場合には、支持部材95の回動が、規制部98と球体101との係止により規制されるようになっている。より具体的には、吸込部本体11が基本姿勢で床面Fから持ち上げられた状態では、支持部材95が図52(b)に示すような回動位置となり、図49に示す規制部98の先端面106と規制部収容室100の後壁面100Aとの間に、球体101の直径と同程度の間隔が形成される。この状態から吸込部本体11が上下反転すると、規制部収容室100内に配置されている球体101が自重により下方(図49における紙面手前側、すなわち規制部98の先端面106側)に移動し、規制部98の先端面106と規制部収容室100の後壁面100Aとの間に球体101が位置した状態となる。この状態では、規制部98が球体101に阻まれて元の位置(図49に示す位置)に戻ることができず、支持部材95が図52(b)に示すような回動位置のまま保持される。したがって、検知用突部104が図51(b)に示すような回動位置のまま保持され、回動検知スイッチ103がオフ状態で維持される。
【0152】
このような構成によれば、回動検知スイッチ103がオン状態のときには、吸込部本体11が基本姿勢で床面Fに当接した状態であると判断し、モータ89を駆動させて回転ブラシ18を回転させることができ、回動検知スイッチ103がオフ状態のときには、吸込部本体11が基本姿勢のまま床面Fから持ち上げられたり、吸込部本体11が上下反転されるなど、床面Fに当接した状態ではなくなったと判断し、モータ89の駆動を停止させて回転ブラシ18を停止させることができる。したがって、吸込部本体11が床面Fに当接していない状態で、回転ブラシ18が露出したまま回転するのを防止できるので、安全性が向上する。
【0153】
しかし、上記のような構成の場合、吸込部本体11を直立姿勢として使用する場合にも、規制部98の先端面106と規制部収容室100の後壁面100Aとの間に球体101が位置した状態となり、規制部98が球体101に阻まれて元の位置(図49に示す位置)に戻ることができず、支持部材95が図52(b)に示すような回動位置のまま保持される。したがって、検知用突部104が図51(b)に示すような回動位置のまま保持され、回動検知スイッチ103がオフ状態で維持されることとなり、回転ブラシ18の回転が停止してしまうので、回転ブラシ18により塵埃をサブ吸込口19に掻き込むことができない。
【0154】
そこで、この実施形態では、吸込部本体11が直立姿勢のときには、支持部材95が図52(a)に示すような回動位置で保持され、検知用突部104が図51(a)に示すような回動位置のまま保持されることにより、回動検知スイッチ103がオン状態で維持されるようになっている。そのために、支持部材95の右端部には、径方向(前方側)に突出するリンク用突部107が形成され、吸込部本体11内におけるリンク用突部107の前方には、前後方向にスライドしてリンク用突部107に接触可能なスライド部材108が配置されている(図49および図50参照)。
【0155】
図53は、図49に示す矢印E−Eに沿って見た断面図であって、(a)は、吸込部本体11が基本姿勢で床面Fに当接している状態、(b)は、吸込部本体11が直立姿勢で床面Fに当接している状態を示している。
吸込部本体11が基本姿勢で床面Fに当接している状態では、吸込部本体11の自重により、床面Fに当接しているローラ94が上方に押圧され、図53(a)に示すように、ローラ94が吸込部本体11内(カバー部材99内)に収容されている。この状態では、リンク用突部107が図53(a)に示すような回動位置にあり、スライド部材108が前方に退避している。したがって、支持部材95は、リンク用突部107がスライド部材108に接触することなく、図53における反時計回りに回動可能であり、図53(a)に示す状態から吸込部本体11を持ち上げた場合には、ローラ94の自重により、支持部材95が反時計回りに回動し、ローラ94が吸込部本体11内(カバー部材99内)から下方に張り出した状態となる。
【0156】
吸込部本体11が直立姿勢にされると、シャッター20が床面Fに当接することにより、付勢手段の付勢力に抗してシャッター20が回動され、サブ吸込口19が解放されるとともに、シャッター20がシャッター収容領域21に収容される。このとき、スライド部材108がシャッター20の上端面により後方に押圧され、図53(b)に示すような位置までスライドする。この状態では、リンク用突部107がスライド部材108に接触し、支持部材95の回動が規制されるので、ローラ94が吸込部本体11内(カバー部材99内)に収容された状態のまま保持され、回動検知スイッチ103が、図52(a)に示すようにオン状態で維持される。
【0157】
この構成によれば、吸込部本体11が基本姿勢のときには、ローラ94が底面Fに当接することにより、支持部材95が吸込部本体11側に変位した状態となり、吸込部本体11が直立姿勢のときには、シャッター20が床面Fに当接して変位し、サブ吸込口19が開放されることに連動して、支持部材95が吸込部本体11側に変位した状態となる。したがって、吸込部本体11が基本姿勢または直立姿勢のときには、回動検知スイッチ103がオン状態であること検知し、モータ89の駆動を維持して回転ブラシ18の回転を継続させることができる一方、吸込部本体11が上下反転した姿勢となったときなどには、回動検知スイッチ103がオフ状態であることを検知し、モータ89の駆動を停止して回転ブラシ18の回転を停止させることにより、安全性を向上することができる。
【0158】
また、吸込部本体11が直立姿勢のときには、支持部材95(およびローラ94)が吸込部本体11側に変位した状態(吸込部本体11内に収容された状態)となるので、吸込部本体11に対するローラ94の突出量が小さくなり、より狭い隙間に吸込部本体11を挿入することができる。したがって、狭い隙間の掃除をさらに良好に行うことができる。 図54は、この発明の他の実施形態に係る電気掃除機用吸込具1の吸込部2の構成を示す底面図である。この吸込部2において、先の実施形態に係る吸込部2の各部に対応する部分には、同一の参照符号を付して示し、以下では、その部分についての詳細な説明を省略する。
【0159】
この吸込部2には、吸込部本体11が直立姿勢になるのに連動して吸込口16を閉塞する開閉板109が、吸込部本体11の底面に取り付けられている。開閉板109は、吸込口16よりも若干大きい略長方形状に形成され、その一方の長辺に沿って左右方向に延びる回動軸109A(図55〜図57参照)を中心に、吸込部本体11の底面に対して回動可能に取り付けられている。
【0160】
図55は、吸込部本体11の一部を断面で示した吸込部2の左側面図であって、吸込部2が基本姿勢で、シャッター20が閉じた状態を示している。
開閉板109は、可撓性を有する複数(たとえば、3つ)のフィルム部材110を介して、シャッター20に連結されている。各フィルム部材110は、回転ブラシ18の後方側に配置され、前端部がシャッター20の上端部に固定されるとともに、後端部が吸込部本体11の底面に形成された貫通孔111を通って開閉板109の上面に固定されている。図55に示すように吸込部2が基本姿勢で、シャッター20が閉じた状態では、各フィルム部材110が回転ブラシ18に対して反対側に凸湾曲した状態となっている。
【0161】
図56は、吸込部本体11の一部を断面で示した吸込部2の左側面図であって、吸込部2が基本姿勢で、シャッター20が開いた状態を示している。
壁際の掃除を行なう際には、シャッター20が壁Wに当接して回動することにより、図56に示すように、吸込部2が基本姿勢のまま、シャッター20が開き、サブ吸込口19が開放された状態となる。このとき、シャッター20が回動してシャッター収容領域21に収容されるのに伴なって、各フィルム部材110の前端部が後方に変位される。しかし、開閉板109は、床面Fに対向しているために、回転軸109Aを中心に吸込口16を閉塞する方向(図56における時計回り)に回転することができず、各フィルム部材110の後端部は変位しない。したがって、各フィルム部材110は、前端部と後端部との距離が縮まることにより、図55に示す状態よりも大きく撓むこととなる。
【0162】
図57は、吸込部本体11の一部を断面で示した吸込部2の左側面図であって、吸込部2が直立姿勢となった状態を示している。
吸込部2を直立姿勢とした場合には、シャッター20が床面Fに当接して回動することにより、図57に示すように、シャッター20が開き、サブ吸込口19が開放された状態となる。このとき、シャッター20が回動してシャッター収容領域21に収容されるのに連動して、各フィルム部材110も変位される。この場合、図56の場合とは異なり、開閉板109が床面Fに対向していないので、各フィルム部材110の変位に伴なって、開閉板109が回転軸109Aを中心に図25における時計回りに回転し、吸込口16が閉塞される。したがって、吸込部2が直立姿勢のときには、吸込口16が閉塞されるので、サブ吸込口19から塵埃を良好に吸い込むことができ、狭い隙間の掃除をさらに良好に行うことができるとともに、回転ブラシ18が露出したまま回転するのを防止できるので、安全性が向上する。
【0163】
図58は、この発明のさらに他の実施形態に係る電気掃除機用吸込具1の吸込部2の構成を示す底面図である。この実施形態に係る吸込部2において、先の実施形態に係る吸込部2の各部に対応する部分には、同一の参照符号を付して示し、以下では、その部分についての詳細な説明を省略する。
この吸込部2における吸込部本体11の後部左右両端には、それぞれ、前後方向に延びる回転軸112を中心に、ローラ113が回転自在に支持されている。各ローラ113は、その回転軸112が対応する支持部材114(図59および図60参照)に固定されることにより、各支持部材114に対して回転可能に取り付けられている。
【0164】
図59は、図58に示す吸込部2の吸込部本体11を前後方向に沿った鉛直面で切断したときの断面を左方から見た断面図であって、シャッター20が閉じた状態を示している。
図59に示すように、各支持部材114は、側面視略L字状に形成され、その屈曲部に形成された左右方向に延びる回動軸115を中心に、吸込部本体11に対して回動可能に取り付けられている。各支持部材114は、吸込部本体11内に配置され、その一端部に回転軸112を介してローラ113が回転自在に取り付けられている。各支持部材114の他端部には、ばね116の一端部を嵌め込むための突起117が後方に向かって突出形成されている。
【0165】
吸込部本体11内には、その上面から下方に向かって突出する突出板118が形成されていて、この突出板118が、各支持部材114の後方に対向している。突出板118には、各支持部材114の突起117に対向する位置に、ばね116の他端部を嵌め込むための突起119が前方に向かって突出形成されている。
各支持部材114の突起117にばね116の一端部を嵌め込み、対応する突出板118の突起119にばね116の他端部を嵌め込むことにより、各支持部材114の突出板118との間に、ばね116をある程度縮めた状態で挟持することができる。このばね116の付勢力により、各支持部材114は、図59における反時計回りに付勢され、図59のように、各支持部材114に外力が加わっていない状態では、各支持部材114の一端部に取り付けられているローラ113が、吸込部本体11内に収容された状態となっている。
【0166】
図60は、図58に示す吸込部2の吸込部本体11を前後方向に沿った鉛直面で切断したときの断面を左方から見た断面図であって、シャッター20が開いた状態を示している。
壁際の掃除を行なう際には、シャッター20が壁Wに当接して回動することにより、図60に示すように、シャッター20が開き、サブ吸込口19が開放された状態となる。このとき、シャッター20が回動して吸込部本体11内に収容されるのに伴なって、シャッター20の上端部が各支持部材114の他端部に当接し、各支持部材114がばね116の付勢力に抗して時計回りに回転する。これにより、各支持部材114の一端部に取り付けられているローラ113が、吸込部本体11の底面に形成された開口120から下方に露出し、床面Fに当接する。この状態で吸込部本体11を左右方向に移動させた場合には、床面Fに当接する各ローラ113が回転軸112を中心に回転するので、吸込部本体11を移動させやすい。
【0167】
したがって、壁際の掃除を行う際には、シャッター20を壁Wに当接させて回動させることによりサブ吸込口19を開放し、各ローラ113を転動させて吸込部本体11を左右方向に移動させることにより、壁際の塵埃をサブ吸込口19から一気に吸い込むことができる。したがって、壁際の掃除をより良好に行うことができる。
図61は、この発明のさらに他の実施形態に係る電気掃除機用吸込具1の吸込部2の構成を示す左側面図である。この実施形態に係る吸込部2において、先の実施形態に係る吸込部2の各部に対応する部分には、同一の参照符号を付して示し、以下では、その部分についての詳細な説明を省略する。
【0168】
この吸込部2における吸込部本体11の前部左右両端には、壁際の隅などを掃除する際に用いる補助具121が備えられている。補助具121は、前後方向に延び、吸込部本体11に対して前後方向にスライド可能に取り付けられた棒状の取付部122と、取付部122の前端部の下面から下方に向かって延びるように植設された複数の毛からなるブラシ部123とを含む。
【0169】
吸込部本体11内には、左右方向に延びる回転軸(図示せず)を中心に回転可能なギア124が配置されており、補助具121の取付部122の上面には、ギア124の歯に噛み合うラック(図示せず)が形成されている。ギア124の回転軸はシャッター20に連結されていて、シャッター20の開閉に伴なってギア124が回転することにより、このギア124に噛み合う補助具121が前後方向にスライドするようになっている。
【0170】
図62は、図61に示す吸込部2のシャッター20が開いた状態を示す左側面図である。
図61に示すように、シャッター20が閉じた状態では、補助具121は吸込部本体11内に収容されているが、壁際の掃除を行う際には、シャッター20が壁Wに当接して回動することにより、シャッター20が開き、サブ吸込口19が開放された状態となる。このとき、シャッター20が開くのに伴なってギア124が時計回りに回転し、ギア124に噛み合う補助具121が前方に向かってスライドする。そして、図62に示すように、シャッター20が完全に開いた状態では、補助具121の前端が、平面視でシャッター20の最前部(補助ローラ58の外周面)とほぼ同じ位置まで突出した状態となる。したがって、図62に示す状態から吸込部本体11を壁Wに沿って移動させれば、各補助ローラ58を壁Wに沿って転動させて吸込部本体11を容易に移動させることができるとともに、補助具121の前端に備えられたブラシ部123を壁際に沿って移動させて塵埃を掻き寄せることができるので、壁際の隅などの掃除を良好に行うことができる。
【0171】
この発明は、以上の実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0172】
【図1】この発明の一実施形態に係る電気掃除機200の右側面図である。
【図2】電気掃除機200における吸込具205の姿勢を切り換える操作を説明するための図である。
【図3】吸込具205が起立姿勢に切り換えられた状態の電気掃除機200の右側面図である。
【図4】回動機構209の具体的な構成例を示す図であり、操作部203部分の軸方向縦断面図である。
【図5】吸込具205の右側面図であり、被清掃面400上で基本姿勢になった状態の図である。
【図6】吸込具205を左右方向中央で切断した縦断面図である。
【図7】吸込具205の平面図である。
【図8】吸込具205を起立姿勢にしたときの背面図である。
【図9】図8の部分断面図である。
【図10】吸込具205を起立姿勢にしたときの右側面図である。
【図11】起立姿勢の吸込具205の底面図である。
【図12】吸込具205における、ハウジング214と連結機構216との回動可能な接続構造を説明するための図であり、ハウジング214を幅方向に垂直に切断した状態を正面側から見た正面側断面図である。
【図13】吸込具205における、ハウジング214と連結機構216との回動可能な接続構造を説明するための図であり、ハウジング214を幅方向に垂直に切断した状態を正面側から見た正面側断面図である。
【図14】吸込具205に備えられている移動補助部材の変形例を説明するための図であり、吸込具205が起立姿勢における背面図である。
【図15】図14に示す吸込具205の底面図である。
【図16】吸込具205が起立姿勢において、ハウジング214の移動を補助するための移動補助部材のさらに他の構成例を説明するための図であり、起立姿勢の吸込具205の背面図である。
【図17】図16に示す吸込具205の底面図である。
【図18】A,Bは、それぞれ、起立姿勢の吸込具205の底面図である。
【図19】シャッター225の変形例を示す図で、吸込具205の正面図である。
【図20】シャッター225のさらに他の変形例を示す図であり、吸込具205が基本姿勢における正面図である。
【図21】この発明の他の実施形態に係る吸込具265の基本姿勢の右側面図である。
【図22】この発明の他の実施形態に係る吸込具265の基本姿勢の正面図である。
【図23】この発明の他の実施形態に係る吸込具265の起立姿勢の正面図である。
【図24】この発明のさらに他の実施形態に係る吸込具275の基本姿勢のときの平面図である。
【図25】図24に示す吸込具275の中央を前後方向に切断した縦断面を右側から見た右側縦断面図である。
【図26】図8に示す吸込具205を隙間清掃のために隙間に挿入した状態を示す模式図である。
【図27】吸込具205を変形し、ハウジング214の下端部と上端部とを比べると、下端部の方がその厚みが広いように構成された例を示す起立状態の背面図である。
【図28】吸込具205を起立姿勢にし、電気掃除機を箒のごとく使用する状態を説明するための模式図である。
【図29】この発明の別の実施形態に係る電気掃除機の構成を説明するための図であり、操作部203、吸込パイプ204および吸込具205の右側面図であって、吸込具205が基本姿勢の状態の図である。
【図30】この発明の別の実施形態に係る電気掃除機の構成を説明するための図であり、操作部203、吸込パイプ204および吸込具205の右側面図であって、吸込具205が起立姿勢の状態の図である。
【図31】吸込具205の平面図であり、ハウジング214が基本姿勢の状態の図である。
【図32】回動機構280の構成例を説明するための、吸込具205の中央前後方向の縦断面図であり、左側から見た右断面図である。
【図33】この発明の一実施形態に係る電気掃除機用吸込具の構成を示す側面図である。
【図34】図33に示す吸込部の平面図である。
【図35】図33に示す吸込部の底面図である。
【図36】図33に示す吸込部を前後方向に沿った鉛直面で切断したときの断面を左方から見た左側断面図であって、シャッターが閉じた状態を示している。
【図37】図33に示す吸込部を前後方向に沿った鉛直面で切断したときの断面を左方から見た左側断面図であって、シャッターが開いた状態を示している。
【図38】図33に示す連結装置の平面図である。
【図39】図38に示す矢印A−Aに沿って見た連結装置の断面図である。
【図40】図39に示す矢印B1−B1に沿って見た連結装置の断面図である。
【図41】図39に示す矢印B2−B2に沿って見た連結装置の断面図であって、(a)は基準回転位置、(b)は第1連結部を基準回転位置から右側に約180°回転させた状態、(c)は第1連結部を基準回転位置から左側に約180°回転させた状態を示している。
【図42】図33に示す状態から第1連結部を第2連結部に対して左側に約90°回転させた状態における電気掃除機用吸込具の平面図である。
【図43】図42に示す状態から第1連結部を第2連結部に対して左側に約90°回転させた状態、すなわち、図33に示す状態から第1連結部を第2連結部に対して左側に約180°回転させた状態における電気掃除機用吸込具の側面図である。
【図44】吸込部を直立姿勢として掃除を行う際の態様を示す平面図である。
【図45】図44に示す状態を水平方向後側から見た図である。
【図46】連結装置の変形例を示す断面図であって、連結装置を前後方向に沿った鉛直面で切断したときの断面を左方から見た図を示している。
【図47】変形例に係る連結装置の第1連結部の平面図であって、第1カバーを取り外した状態を示している。
【図48】連結装置の他の変形例を示す左側面図である。
【図49】図33に示す吸込部の平面図であって、吸込部本体の一部を断面で示している。
【図50】ローラおよび支持部材の構成を示す図であって、(a)は正面図、(b)は右側面図を示している。
【図51】図49に示す矢印C−Cに沿って見た断面図であって、回動検知スイッチの近傍のみを示している。
【図52】図49に示す矢印D−Dに沿って見た断面図であって、(a)は、吸込部本体が基本姿勢で床面に当接している状態、(b)は、吸込部本体を基本姿勢で床面から持ち上げた状態を示している。
【図53】図49に示す矢印E−Eに沿って見た断面図であって、(a)は、吸込部本体が基本姿勢で床面に当接している状態、(b)は、吸込部本体が直立姿勢で床面に当接している状態を示している。
【図54】この発明の他の実施形態に係る電気掃除機用吸込具の吸込部の構成を示す底面図である。
【図55】吸込部本体の一部を断面で示した吸込部の左側面図であって、吸込部が基本姿勢で、シャッターが閉じた状態を示している。
【図56】吸込部本体の一部を断面で示した吸込部の左側面図であって、吸込部が基本姿勢で、シャッターが開いた状態を示している。
【図57】吸込部本体の一部を断面で示した吸込部の左側面図であって、吸込部が直立姿勢となった状態を示している。
【図58】この発明のさらに他の実施形態に係る電気掃除機用吸込具の吸込部の構成を示す底面図である。
【図59】図58に示す吸込部の吸込部本体を前後方向に沿った鉛直面で切断したときの断面を左方から見た断面図であって、シャッターが閉じた状態を示している。
【図60】図58に示す吸込部の吸込部本体を前後方向に沿った鉛直面で切断したときの断面を左方から見た断面図であって、シャッターが開いた状態を示している。
【図61】この発明のさらに他の実施形態に係る電気掃除機用吸込具の吸込部の構成を示す左側面図である。
【図62】図61に示す吸込部のシャッターが開いた状態を示す左側面図である。
【符号の説明】
【0173】
1 電気掃除機用吸込具
2 吸込部
3 接続管
5 把持部
6 連結装置
16 吸込口
19 サブ吸込口
20 シャッター
39 ストッパ
41 ばね
48 下凹部
94 ローラ
95 支持部材
103 回動検知スイッチ
107 リンク用突部
108 スライド部材
109 開閉板
F 床面
200 電気掃除機
202 吸込ホース
203 操作部
204 吸込パイプ
205 吸込具
207 グリップ
208 サブグリップ
209 回動機構
214 ハウジング
215 接続筒
216 連結機構
223 底面
224 主吸込口
225 シャッター
226 コロ
232 回転ブラシ
233 軸
234,235 ブラシ
236 へら
237 モータ
238 副吸込口
239 補助吸込口
240 起毛布
250 ダブルコロ
254,255,256 起毛布
265 吸込具
275 吸込具
276 連結機構
400 被清掃面
【出願人】 【識別番号】000001889
【氏名又は名称】三洋電機株式会社
【住所又は居所】大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号
【出願日】 平成17年5月26日(2005.5.26)
【代理人】 【識別番号】100087701
【弁理士】
【氏名又は名称】稲岡 耕作

【識別番号】100101328
【弁理士】
【氏名又は名称】川崎 実夫

【公開番号】 特開2006−263431(P2006−263431A)
【公開日】 平成18年10月5日(2006.10.5)
【出願番号】 特願2005−154459(P2005−154459)