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【発明の名称】 乾電池型クリーナ
【発明者】 【氏名】川合 良和
【住所又は居所】大阪府大東市中垣内7丁目7番1号 船井電機株式会社内

【要約】 【課題】様々な構造の電池ケースの−電極端子と+電極端子とを清掃し、錆(酸化)、又は埃の付着などによる接触不良を防止する乾電池型クリーナを提供する。

【解決手段】−電極対応部19、つまりケーシング10の底面は、弾性体で形成されている。乾電池型クリーナ1を電池ケース2にセットすると、電池ケース2の+電極端子4および−電極端子5に乾電池型クリーナ1の+電極対応部18および−電極対応部19が接触することにより、ケーシング10の−電極対応部19が図3において下方から押圧される。−電極対応部19が押下し凹んだ形状となると、導体部20と接点部21とが当接し、スイッチ部22は電源回路15をオンする。電源回路15がオンされると、モータ12が駆動し、硬質スポンジ11が回転する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケース内に電池と小型モータを内蔵した円筒形状のクリーナにおいて、
全体が乾電池形状の装置本体と、
前記装置本体の一方の端部に回転可能に設けられたクリーニング部と、
前記装置本体の内部に設けられ、前記クリーニング部に連結されたモータと、
前記モータに駆動電流を供給する電源回路と、
前記装置本体の前記一方の端部又は他方の端部が押圧されると接点が閉じることにより前記電源回路をオンするスイッチ部と、を備え、
前記装置本体の側面は、弾性体で形成され、
電池ケースにセットされていない未セット状態において、中央部の径が中央部以外の径と比し、僅かに膨らんだ形状であり、
前記装置本体の前記一方の端部又は他方の端部が押圧された際、前記中央部の径が弾性変形により前記未セット状態より増大することにより、前記接点が閉じ、
前記クリーニング部は、硬質のスポンジ又はブラシである乾電池型クリーナ。
【請求項2】
ケース内に電池と小型モータを内蔵した円筒形状のクリーナにおいて、
全体が乾電池形状の装置本体と、
前記装置本体の一方の端部に回転可能に設けられたクリーニング部と、
前記装置本体の内部に設けられ、前記クリーニング部に連結されたモータと、
前記モータに駆動電流を供給する電源回路と、
前記装置本体の前記一方の端部又は他方の端部が押圧されると接点が閉じることにより前記電源回路をオンするスイッチ部と、を備え、
前記装置本体の前記一方の端部又は他方の端部は弾性体で形成され、
前記装置本体の前記一方の端部又は他方の端部が押圧された際、一方の端部又は他方の端部が弾性変形することにより前記接点が閉じ、
前記装置本体の側面に該装置本体の回転を防止する突起物を備え、又は前記他方の端部に回転可能に設けられ、前記クリーニング部の回転方向と逆方向に回転するように前記モータに連結された回転部を備え、
前記クリーニング部は、硬質のスポンジ又はブラシである乾電池型クリーナ。
【請求項3】
ケース内に電池と小型モータを内蔵した円筒形状のクリーナにおいて、
全体が乾電池形状の装置本体と、
前記装置本体の一方の端部に回転可能に設けられたクリーニング部と、
前記装置本体の内部に設けられ、前記クリーニング部に連結されたモータと、
前記モータに駆動電流を供給する電源回路と、
前記装置本体の前記一方の端部又は他方の端部が押圧されると接点が閉じることにより前記電源回路をオンするスイッチ部と、を備える乾電池型クリーナ。
【請求項4】
前記装置本体の前記一方の端部又は他方の端部は弾性体で形成され、
前記装置本体の前記一方の端部又は他方の端部が押圧された際、一方の端部又は他方の端部が弾性変形することにより前記接点が閉じる請求項3記載の乾電池型クリーナ。
【請求項5】
前記装置本体の側面に該装置本体の回転を防止する突起物を備える請求項3又は4記載の乾電池型クリーナ。
【請求項6】
前記装置本体の側面は、弾性体で形成され、
電池ケースにセットされていない未セット状態において、中央部の径が中央部以外の径と比し、僅かに膨らんだ形状であり、
前記装置本体の前記一方の端部又は他方の端部が押圧された際、前記中央部の径が弾性変形により前記未セット状態より増大することにより、前記接点が閉じる請求項3記載の乾電池型クリーナ。
【請求項7】
前記他方の端部に回転可能に設けられ、前記クリーニング部の回転方向と逆方向に回転するように前記モータに連結された回転部を備える請求項3又は4記載の乾電池型クリーナ。
【請求項8】
前記クリーニング部は、硬質のスポンジ又はブラシである請求項3〜7のいずれかに記載の乾電池型クリーナ。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、主として電池ケースの−電極端子および+電極端子など、通常の清掃具では汚れを落とし難い部分を清掃するための、乾電池形状の乾電池型クリーナに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、乾電池を利用する電子機器には、単一形から単四形などの乾電池を収容する電池ケースが設けられている。電池ケースは、−電極端子と+電極端子とを有している。一般に、+電極端子はボタン状の形状をしており、−電極端子は円錐状バネからなる。
【0003】
上記電池ケースに、例えば円筒形状の乾電池が収容されると、乾電池の長手方向両端に形成された電極部が、電池ケースに設けられた−電極端子と+電極端子とに当接した状態になる。すると、この−電極端子と+電極端子とを介して、乾電池から電流が供給される。
【0004】
上記−電極端子と+電極端子とにおいては、錆(酸化)、又は埃の付着などにより接触不良となることがしばしば起こる。この接触不良を防ぐためには、上記−電極端子と+電極端子との清掃が必要となる。
【0005】
そこで、電池ケースの−電極端子と+電極端子とが乾電池投入口近辺にある等、電池ケースが−電極端子と+電極端子とを容易に清掃できる構造の場合には、綿棒などにより清掃可能である。
【0006】
また、上記の−電極端子と+電極端子とを清掃するのに、特許文献1に記載されているようなミニクリーナを使用することも可能である。
【特許文献1】特開昭61−272025号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、綿棒などにより清掃する場合において、電池ケースの−電極端子と+電極端子とがセット内部にある等、電池ケースが−電極端子と+電極端子とを容易に清掃できない構造である場合には、−電極端子と+電極端子とを清掃することが困難である。
【0008】
また、特許文献1において、このミニクリーナは吸込み式であるため、−電極端子と+電極端子との埃を吸込むことはできても、錆(酸化)を研磨等により清掃することができない。また、電池ケースの−電極端子と+電極端子とがセット内部にある等、電池ケースが−電極端子と+電極端子とを容易に清掃できない構造である場合には、上記ミニクリーナでは−電極端子と+電極端子とを清掃することが困難である。
【0009】
本発明はこのような従来の課題を解決しようとするものであり、様々な構造の電池ケースの−電極端子と+電極端子とを清掃し、錆(酸化)、又は埃の付着などによる接触不良を防止する乾電池型クリーナを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の乾電池型クリーナは、前記課題を解決するために以下の構成を備えている。
(1)ケース内に電池と小型モータを内蔵した円筒形状のクリーナにおいて、
全体が乾電池形状の装置本体と、
前記装置本体の一方の端部に回転可能に設けられたクリーニング部と、
前記装置本体の内部に設けられ、前記クリーニング部に連結されたモータと、
前記モータに駆動電流を供給する電源回路と、
前記装置本体の前記一方の端部又は他方の端部が押圧されると接点が閉じることにより前記電源回路をオンするスイッチ部と、を備える。
【0011】
前記スイッチ部は、装置本体内部にあり、導体部と接点部とから接点を構成している。導体部は、装置本体の一方の端部又は他方の端部の内側に形成されている。接点部は、導体部と対向する位置に設けられている。
【0012】
乾電池型クリーナを電池ケースにセットすると、電池ケースの−電極端子と+電極端子とに装置本体の両方の端部が接触することにより、装置本体の一方の端部又は他方の端部が押圧される。この押圧により、導体部と接点部とが当接し、前記スイッチ部は電源回路をオンする。電源回路がオンされると、モータが駆動し、クリーニング部が回転する。
【0013】
上記クリーニング部の回転により、電池ケースの−電極端子と+電極端子とが清掃され、錆(酸化)、又は埃の付着などによる接触不良を防止する。
【0014】
装置本体の一方の端部又は他方の端部が押圧された時にスイッチ部が電源回路をオンするため、乾電池型クリーナを電池ケースにセットした時に、クリーニング部を自動的に回転させることができる。
(2)前記装置本体の前記一方の端部又は他方の端部は弾性体で形成され、
前記装置本体の前記一方の端部又は他方の端部が押圧された際、一方の端部又は他方の端部が弾性変形することにより前記接点が閉じる。
【0015】
この構成において、装置本体の一方の端部又は他方の端部は弾性体で形成されている。そのため、装置本体の一方の端部又は他方の端部が押圧されると、装置本体の一方の端部又は他方の端部は押下し凹んだ形状となる。押圧がなくなると、装置本体の一方の端部又は他方の端部は押圧前の形状に戻る。
(3)前記装置本体の側面に該装置本体の回転を防止する突起物を備える。
【0016】
乾電池型クリーナを電池ケースにセットすると、上述のように、クリーニング部が回転する。この際、電池ケースの−電極端子又は+電極端子とクリーニング部とが接触するため、その接触する力の度合いによっては、装置本体も回転してしまう。これによって、クリーニング部の回転が遅くなる。
【0017】
しかし、上記(3)の構成を備えると、突起物によって装置本体が回転することがなくなり、装置本体の回転を防止できる。
(4)前記装置本体の側面は、弾性体で形成され、
電池ケースにセットされていない未セット状態において、中央部の径が中央部以外の径と比し、僅かに膨らんだ形状であり、
前記装置本体の前記一方の端部又は他方の端部が押圧された際、前記中央部の径が弾性変形により前記未セット状態より増大することにより、前記接点が閉じる。
【0018】
装置本体の側面は、弾性体で形成されている。そのため、装置本体の一方の端部又は他方の端部が押圧されると、装置本体の側面中央部の径が弾性変形により未セット状態より増大する。押圧がなくなると、装置本体の側面は押圧前の形状に戻る。
【0019】
上記(3)は突起物によって装置本体の回転を防止していたが、ここでは、装置本体の一方の端部又は他方の端部が押圧された際、装置本体の側面中央部の径が弾性変形により未セット状態より増大し、装置本体の側面と電池ケースとを密着させることで、装置本体の回転を防止する。
(5)前記他方の端部に回転可能に設けられ、前記クリーニング部の回転方向と逆方向に回転するように前記モータに連結された回転部を備える。
【0020】
上記(3)は突起物によって装置本体の回転を防止していたが、ここでは、装置本体の他方の端部に回転部を設け、クリーニング部の回転方向と逆方向に回転部を回転させることで、装置本体の回転を防止する。
【0021】
回転部を第ニのクリーニング部としても良い。こうすることで、電池ケースの−電極端子と+電極端子とを同時に清掃できる。
(6)前記クリーニング部は、硬質のスポンジ又はブラシである。
【0022】
前記クリーニング部は、電池ケースの−電極端子と+電極端子とに対し研磨などをすることにより清掃できる素材で構成される。特に、硬質のスポンジ又はブラシが望ましい。
【発明の効果】
【0023】
この発明によれば、電池ケースの−電極端子と+電極端子とが清掃され、錆(酸化)、又は埃の付着などによる接触不良を防止する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、本発明の第一の実施形態である乾電池型クリーナについて説明する。
【0025】
図1は、電池ケースの正面断面図、図2は、上面図である。
【0026】
電池ケース2は、乾電池を投入する乾電池投入口3と、+電極端子4と、−電極端子5と、乾電池を収容する収容ケース6とを備える。+電極端子4はボタン状の形状をしており、−電極端子5は円錐状バネからなる。
【0027】
図3は、本発明の第一の実施形態である乾電池型クリーナの正面断面図、図4は、上面図である。図5は、同乾電池型クリーナが投入された電池ケースの上面図である。
【0028】
乾電池型クリーナ1は、全体が乾電池形状のケーシング10と、ケーシング10の+電極対応部18に回転可能に設けられた硬質スポンジ11と、ケーシング10の内部に設けられ、硬質スポンジ11に連結されたモータ12と、モータ12に駆動電流を供給する電源回路15と、ケーシング10の下端(他方の端部)が押圧されると接点が閉じることにより電源回路15をオンするスイッチ部22と、を備える。
【0029】
ケーシング10は、ケーシング10の上端(一方の端部)に形成された+電極対応部18と、ケーシング10の下端(他方の端部)に形成された−電極対応部19とを有する。
【0030】
硬質スポンジ11は、図4に示すように、電池ケース2の+電極端子4に対し研磨などの清掃をすることができる素材で構成されている。また、硬質スポンジ11は、ベース16によって、図3において上方からの押圧によりケーシング10内部に陥没することを防止される。ベース16は、硬質スポンジ11の回転を阻害しないように、滑らかな素材で構成されている。
【0031】
モータ12は、硬質スポンジ11を回転させる。硬質スポンジ11とモータ12とは、回転軸13によって連結されている。また、モータ12は、モータ固定部材14A及びモータ固定部材14Bによって、ケーシング10に固定されている。
【0032】
電源回路15は、ボタン電池17Aと、ボタン電池17Bと、これらとモータ12を接続する電源ラインとにより形成されている。
【0033】
スイッチ部22は、導体部20と接点部21とから接点を構成している。この接点が前記電源ラインに直列に接続される。
【0034】
ボタン電池17A及びボタン電池17Bは、モータ12に駆動電流を供給する。導体部20は、−電極対応部19の内側(裏面側)に形成されている。接点部21は、導体部20と対向する位置に設けられている。
【0035】
なお、この実施形態では、乾電池型クリーナ1は、電池ケース2の+電極端子4を清掃するため、+電極対応部18に硬質スポンジ11を形成した構成となっているが、モータ12などを図3において逆向きに配置し、−電極対応部19に硬質スポンジ11を形成した構成としてもよい。−電極対応部19に硬質スポンジ11を形成することで、電池ケース2の−電極端子5を清掃することが可能となる。
【0036】
−電極対応部19、つまりケーシング10の底面は、弾性体で形成されている。
【0037】
図5に示すように乾電池型クリーナ1を電池ケース2にセットすると、電池ケース2の+電極端子4および−電極端子5に乾電池型クリーナ1の+電極対応部18および−電極対応部19が接触することにより、ケーシング10の−電極対応部19が図3において下方から押圧される。−電極対応部19が押下し凹んだ形状となると、導体部20と接点部21とが当接し、スイッチ部22は電源回路15をオンする。電源回路15がオンされると、モータ12が駆動し、硬質スポンジ11が回転する。
【0038】
なお、乾電池型クリーナ1を電池ケース2から外すと、図3において下方からの押圧がなくなり、−電極対応部19は押圧前の形状に戻る。
【0039】
以上より、硬質スポンジ11の回転により電池ケース2の+電極端子4が清掃され、錆(酸化)、又は埃の付着などによる接触不良を防止する。
【0040】
また、ケーシング10の−電極対応部19が押圧された時にスイッチ部22が電源回路15をオンするため、乾電池型クリーナ1を電池ケース2にセットした時に、硬質スポンジ11を自動的に回転させることができる。
【0041】
ここで、硬質スポンジ11が、本発明の「クリーニング部」に相当する。また、ケーシング10が、本発明の「装置本体」に相当する。
【0042】
以下、本発明の第二の実施形態である乾電池型クリーナについて説明する。図6は、本発明の第二の実施形態である乾電池型クリーナの正面断面図である。図7は、同乾電池型クリーナが投入された電池ケースの上面図である。
【0043】
図6の乾電池型クリーナ101が図3の乾電池型クリーナ1と構成において相違する点は、ケーシング10の側面にケーシング10の回転を防止する突起部材131を設けた点である。
【0044】
図5に示すように、乾電池型クリーナ1を電池ケース2にセットすると、上述のように、クリーニング部11が回転する。この際、電池ケース2の+電極端子4とクリーニング部11とが接触するため、その接触する力の度合いによっては、ケーシング10も回転してしまう。これによって、クリーニング部11の回転が遅くなる。
【0045】
しかし、上記突起部材131を備えると、図7に示すように突起部材131によってケーシング10が回転することがなくなり、ケーシング10の回転を防止できる。
【0046】
ここで、突起部材131が、本発明の「突起物」に相当する。
【0047】
以下、本発明の第三の実施形態である乾電池型クリーナについて説明する。図8は、本発明の第三の実施形態である乾電池型クリーナの押圧前後の正面断面図である。図8の(a)は、押圧前の正面断面図、図8の(b)は、押圧後の正面断面図である。図9は、同乾電池型クリーナが投入された電池ケースの上面図である。
【0048】
図8の乾電池型クリーナ201が図3の乾電池型クリーナ1と構成において相違する点は、ケーシング210の側面が弾性体で形成されている点である。
【0049】
電池ケース2にセットされていない未セット状態において、ケーシング210の側面は、中央部の径が中央部以外の径と比し、僅かに膨らんだ形状である(図8(a)参照)。
【0050】
図9に示すように乾電池型クリーナ201を電池ケース2にセットすると、電池ケース2の+電極端子4および−電極端子5に乾電池型クリーナ201の+電極対応部18および−電極対応部19が接触することにより、ケーシング210の+電極対応部18(一方の端部)または−電極対応部19(他方の端部)が図8において上方下方から押圧される。押圧された際、ケーシング210の側面中央部の径が弾性変形により上記未セット状態より増大するとともに、ケーシング210の長手方向の長さが減少する(図8(b)参照)。ケーシング210の長手方向の長さが減少することにより導体部20と接点部21とが当接し、スイッチ部22は電源回路15をオンする。電源回路15がオンされると、モータ12が駆動し、硬質スポンジ11が回転する。
【0051】
なお、乾電池型クリーナ201を電池ケース2から外すと、図8において上方下方からの押圧がなくなり、ケーシング210の側面は押圧前の形状(図8(a)参照)に戻る。
【0052】
乾電池型クリーナ101では突起部材131によってケーシング10の回転を防止していたが、乾電池型クリーナ201では、ケーシング210の+電極対応部18または−電極対応部19が押圧された際、ケーシング210の側面中央部の径が弾性変形により未セット状態より増大し(図8(b)参照)、ケーシング210の側面と電池ケース202とを密着させることで、ケーシング210の回転を防止する(図9参照)。
【0053】
図10は、本発明の第二の実施形態である乾電池型クリーナと本発明の第三の実施形態である乾電池型クリーナとを電池ケースに収容する際の電池ケースの正面断面図である。図10の(a)は、本発明の第二の実施形態である乾電池型クリーナを電池ケースに収容する際の電池ケースの正面断面図、図10の(b)は、本発明の第三の実施形態である乾電池型クリーナを電池ケースに収容する際の電池ケースの正面断面図である。
【0054】
図10の電池ケース202が、図1の電池ケース2と構成において相違する点は、収容ケース206が乾電池を直列に2個収容できる点である。電池ケース202は、+電極端子4が乾電池投入口3近辺でなくセット内部にあり、+電極端子4を容易に清掃できない構造である。この構造は、綿棒等により清掃しにくい構造である。
【0055】
乾電池を直列に複数個収容することができるタイプの収容ケースでは、突起部材131の存在により乾電池型クリーナ101を収容し難いことがある。例えば、収容ケース206では、突起部材131の存在により乾電池型クリーナ101を図10の(a)において左方に収容できない。
【0056】
しかし、乾電池型クリーナ201では、押圧される前、つまり未セット状態であれば図10の(a)において左方にスムーズに収容できる。そして、乾電池207によって図10(b)において右方から押圧された際、ケーシング210の側面中央部の径が弾性変形により上記未セット状態より増大し、ケーシング210の回転を防止する(図10(b)参照)。そのため、+電極端子4を効率良く清掃できる。
【0057】
ここで、乾電池207は、乾電池型クリーナ201を図10(b)において右方から押圧するために用いただけである。
【0058】
なお、乾電池型クリーナ1でも、電池ケース202の+電極端子4を清掃できる。
【0059】
以上より、電池ケースが+電極端子を容易に清掃できない構造である場合でも、ケーシング210および乾電池型クリーナ1を用いることで、+電極端子を清掃できる。
【0060】
以下、本発明の第四の実施形態である乾電池型クリーナについて説明する。図11は、本発明の第四の実施形態である乾電池型クリーナの押圧前後の正面断面図である。図11の(a)は、押圧前の正面断面図、図11の(b)は、押圧後の正面断面図である。図12は、同乾電池型クリーナの下面図である。図13は、同乾電池型クリーナが投入された電池ケースの上面図である。
【0061】
図11の乾電池型クリーナ301が図3の乾電池型クリーナ1と構成において最も相違する点は、−電極対応部19(他方の端部)に回転可能に設けられ、第一の硬質スポンジ311と逆方向に回転するようにモータ12に連結された第二の硬質スポンジ325を設けた点である。
【0062】
第一の硬質スポンジ311と第二の硬質スポンジ325(図12参照)とは、図4に示す硬質スポンジ11と同様の素材で構成されている。同様に、第二の硬質スポンジ325は、ベース324によって、図11において下方からの押圧によりケーシング310内部に陥没することを防止される。図3に示すベース16とベース324とは、同じ素材で構成されている。
【0063】
また、第一の硬質スポンジ311の裏面は、図11(a)に示すように、回転軸313Aの先端と上下方向着脱可能となるように、凹形状に加工しておく(図11(a)点線参照)。同様に、回転軸313Aの先端は凸形状に加工しておく(図11(a)実線参照)。上方からの押圧により、+電極対応部18が押下し凹んだ形状となると、回転軸313Aの先端の凸形状と第一の硬質スポンジ311裏面の凹形状とが接合する(図11(b)参照)。
【0064】
図11に示すように、第二の硬質スポンジ325とモータ12とは、第一の硬質スポンジ311と逆方向且つ等速に回転するように、ギア323と回転軸313とを介して連結されている。ギア323A、ギア323B、ギア323C及びギア323Eは、ギアの直径が「ギア323Aの直径(mm):ギア323Bの直径(mm)=ギア323Cの直径(mm):ギア323Eの直径(mm)」となるギアを使用する。ギア323Dの直径は、任意である。
【0065】
第二の硬質スポンジ325を設けたことに伴ない、ギア323と回転軸313との配置関係から、スイッチ部322を+電極対応部18側に配置した。
【0066】
スイッチ部322は、導体部320と接点部321とから接点を構成している。この接点が前記電源ラインに直列に接続される。
【0067】
導体部320は、+電極対応部18の内側(裏面側)に形成されている。接点部321は、導体部320と対向する位置に設けられている。
【0068】
+電極対応部18とケーシング310の上面と(一方の端部)は、弾性体で形成されている。
【0069】
図13に示すように乾電池型クリーナ301を電池ケース2にセットすると、電池ケース2の+電極端子4および−電極端子5に乾電池型クリーナ301の+電極対応部18および−電極対応部19が接触することにより、ケーシング310の+電極対応部18(一方の端部)が上方から押圧される(図11(b))。+電極対応部18とケーシング310の上面とが押下し凹んだ形状となると、導体部320と接点部321とが当接し、スイッチ部322は電源回路15をオンする。電源回路15がオンされると、モータ12が駆動し、第一の硬質スポンジ311と第二の硬質スポンジ325とが回転する。
【0070】
以上より、ケーシング310の−電極対応部19に第二の硬質スポンジ325を設け、第一の硬質スポンジ311の回転方向と逆方向に第二の硬質スポンジ325を回転させることで、ケーシング310の回転を防止するとともに、電池ケース2の+電極端子4と−電極端子5とを同時に清掃できる(図13参照)。これにより、電池ケース2の+電極端子4と−電極端子5との錆(酸化)、又は埃の付着などによる接触不良を防止する。
【0071】
また、ケーシング310の一方の端部が押圧された時にスイッチ部322が電源回路15をオンするため、乾電池型クリーナ301を電池ケース2にセットした時に、第一の硬質スポンジ311と第二の硬質スポンジ325とを自動的に回転させることができる。
【0072】
また、乾電池型クリーナ301は、電池ケース202の清掃にも適している。乾電池型クリーナ301は、突起部材131の存在により電池ケース202の左方に収容し難いことがある乾電池型クリーナ101と比し(図10の(a)参照)、図10の(a)において電池ケース202の左方にスムーズに収容できる。さらに、上述したようにケーシング310の回転を防止できるため、電池ケース202の+電極端子4を効率良く清掃できる(図10(b)参照)。そのため、電池ケースが+電極端子を容易に清掃できない構造である場合でも、乾電池型クリーナ301を用いることで、+電極端子を清掃できる。
【0073】
ここで、本発明の「端部」とは、ケーシング310の上面と+電極対応部18とを含む概念である。また、第二の硬質スポンジ325が、本発明の「回転部」に相当する。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】電池ケースの正面断面図
【図2】電池ケースの上面図
【図3】本発明の第一の実施形態である乾電池型クリーナの正面断面図
【図4】本発明の第一の実施形態である乾電池型クリーナの上面図
【図5】本発明の第一の実施形態である乾電池型クリーナが投入された電池ケースの上面図
【図6】本発明の第二の実施形態である乾電池型クリーナの正面断面図
【図7】本発明の第二の実施形態である乾電池型クリーナが投入された電池ケースの上面図
【図8】本発明の第三の実施形態である乾電池型クリーナの押圧前後の正面断面図
【図9】本発明の第三の実施形態である乾電池型クリーナが投入された電池ケースの上面図
【図10】本発明の第二の実施形態である乾電池型クリーナと本発明の第三の実施形態である乾電池型クリーナとを電池ケースに収容する際の電池ケースの正面断面図
【図11】本発明の第四の実施形態である乾電池型クリーナの押圧前後の正面断面図
【図12】本発明の第四の実施形態である乾電池型クリーナの下面図
【図13】本発明の第四の実施形態である乾電池型クリーナが投入された電池ケースの上面図
【符号の説明】
【0075】
1−乾電池型クリーナ
2−電池ケース
3−乾電池投入口
4−+電極端子
5−−電極端子
6−収容ケース
10−ケーシング
11−硬質スポンジ
12−モータ
13−回転軸
14−モータ固定部材
15−電源回路
16−ベース
17−ボタン電池
18−+電極対応部
19−−電極対応部
20−導体部
21−接点部
22−スイッチ部
101−乾電池型クリーナ
131−突起部材
201−乾電池型クリーナ
202−電池ケース
206−収容ケース
207−乾電池
210−ケーシング
301−乾電池型クリーナ
310−ケーシング
311−第一の硬質スポンジ
313−回転軸
320−導体部
321−接点部
322−スイッチ部
323−ギア
324−ベース
325−第二の硬質スポンジ
【出願人】 【識別番号】000201113
【氏名又は名称】船井電機株式会社
【住所又は居所】大阪府大東市中垣内7丁目7番1号
【出願日】 平成17年3月14日(2005.3.14)
【代理人】
【公開番号】 特開2006−247232(P2006−247232A)
【公開日】 平成18年9月21日(2006.9.21)
【出願番号】 特願2005−70339(P2005−70339)