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【発明の名称】 集塵袋用口板ホルダ、電気掃除機の集塵装置および電気掃除機
【発明者】 【氏名】平原 嘉幸
【住所又は居所】静岡県三島市南町6番78号 東芝テック株式会社三島事業所内

【要約】 【課題】従来の集塵袋を使用可能としつつ取り外しの際の塵埃のこぼれを防止して塵埃を確実に廃棄できる集塵袋用口板ホルダを提供する。

【解決手段】集塵袋本体38の口板37の吸込開口41の下方に位置し吸込開口41からこぼれた集塵袋本体38内の塵埃を受容する塵埃受け空間部を、集塵袋本体38に口板37を着脱可能なホルダ本体48の着脱開口49を開閉する開閉蓋51に設ける。従来の集塵袋を使用可能としつつ本体集塵室からの取り外しの際の塵埃のこぼれを防止できる。内部に捕集した塵埃とともに集塵袋本体38を廃棄する際に開閉蓋51にて着脱開口49を開くと、塵埃受け空間部で受容した塵埃をも同時に廃棄でき、塵埃を確実に廃棄できる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホルダ本体と、
このホルダ本体に設けられ、集塵袋の口板を前記ホルダ本体に着脱可能にする着脱開口と、
この着脱開口を開閉する開閉蓋とを具備し、
前記開閉蓋は、前記口板の開口部の下方に位置し前記開口部からこぼれた前記集塵袋内の塵埃を受容する受容部を備えている
ことを特徴とした集塵袋用口板ホルダ。
【請求項2】
着脱開口は、ホルダ本体の下端部に設けられ、
開閉蓋は、一端部が前記ホルダ本体に回動可能に軸支され、この回動により前記着脱開口を開閉する
ことを特徴とした請求項1記載の集塵袋用口板ホルダ。
【請求項3】
掃除機本体に収容された電動送風機の駆動により吸い込まれた塵埃を導入する開口部を有する口板、および、通気性素材により袋状に形成され、前記開口部から導入された塵埃を捕集する袋体を備えた集塵袋としての集塵袋本体と、
前記口板を保持する請求項1または2記載の集塵袋用口板ホルダと
を具備したことを特徴とした電気掃除機の集塵装置。
【請求項4】
電動送風機を収容するとともに、この電動送風機の吸込側に連通する集塵室を備えた掃除機本体と、
前記集塵室に着脱可能に設けられた請求項1または2記載の集塵袋用口板ホルダと
を具備したことを特徴とした電気掃除機。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、集塵袋の口板を着脱可能な集塵袋用口板ホルダ、これを有する電気掃除機の集塵装置、および、これを備えた電気掃除機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の電気掃除機は、電動送風機を収容した掃除機本体を備えている。この掃除機本体内には、電動送風機の吸込側に連通し蓋体により開閉可能な本体集塵室が設けられているとともに、この本体集塵室と掃除機本体の外部とを連通する本体吸込口が開口形成されている。この本体吸込口には、ホース体、延長管および床ブラシが順次連通接続される。
【0003】
また、本体集塵室には、集塵装置としての集塵パックが着脱可能に設けられている。さらに、この集塵パックには、通気性を有するパック本体と、このパック本体に一体的に設けられ集塵パックを本体集塵室に着脱可能にする口板とが設けられている。この口板は、前後方向に薄い略箱状に形成されており、この口板の中央部には、集塵パックを本体集塵室に取り付け掃除機本体の本体吸込口にホース体を接続した状態でホース体の下流側端部が挿入されてこのホース体に連通する開口部が開口形成されている。
【0004】
そして、この電気掃除機は、電動送風機の駆動により空気とともに吸い込まれた塵埃が床ブラシ、延長管およびホース体を順次通過して本体吸込口および開口部を介してパック本体内に流入し、空気のみがパック本体を通過して電動送風機へと吸い込まれることで、塵埃が集塵パック内に捕集される。
【0005】
さらに、集塵パック内に所定量以上の塵埃が溜まった場合には、蓋体を操作して本体集塵室を開けて集塵パックを本体集塵室から取り外す。このとき、開口部からこぼれた集塵パック内の塵埃を口板に溜め、集塵パックを内部に捕集した塵埃とともに廃棄する。(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】実開平3−950号公報(第1−2頁、第2−4図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述の電気掃除機では、集塵室内に塵埃をこぼすことなく集塵袋を容易に廃棄できるものの、箱状の口板を設けることで、このような口板を有さない集塵袋と比較して集塵袋のコストが上がってしまうという問題がある。
【0007】
また、箱状の口板は、集塵袋とともに一回の使用で廃棄されてしまい、再利用されないため、資源としても無駄が生じる。
【0008】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、従来の集塵袋を使用可能としつつ取り外しの際の塵埃のこぼれを防止して塵埃を確実に廃棄できる集塵袋用口板ホルダ、電気掃除機の集塵装置および電気掃除機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、ホルダ本体に設けられ、集塵袋の口板を前記ホルダ本体に着脱可能にする着脱開口を開閉する開閉蓋が、口板の開口部の下方に位置し開口部からこぼれた集塵袋内の塵埃を受容する受容部を備えているものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、集塵袋の口板の開口部の下方に位置し開口部からこぼれた集塵袋内の塵埃を受容する受容部を、集塵袋の口板を着脱可能なホルダ本体の着脱開口を開閉する開閉蓋に設けることで、従来の集塵袋を使用可能としつつ取り外しの際の塵埃のこぼれを防止でき、かつ、捕集した塵埃とともに集塵袋を廃棄する際に、開閉蓋により着脱開口を開くことで受容部にて受容した塵埃をも集塵袋と同時に廃棄でき、塵埃を確実に廃棄できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の一実施の形態の電気掃除機の構成を図1ないし図6を参照して説明する。
【0012】
図5および図6において、1は掃除機本体であり、この掃除機本体1は床面を走行可能な、いわゆるキャニスタ型の電気掃除機である。また、この掃除機本体1は、下部ケース2と、この下部ケース2の上側の後部を覆うとともに前部を枠状に囲む上部ケース3と、この上部ケース3に後部が連結して回動により下部ケース2の前側の上部を開放可能に覆って取り付けられる蓋体4とを備えた本体ケース5を有し、この本体ケース5内には、電動送風機6が収容されている。
【0013】
本体ケース5内の前側下部には、前方に向けて本体吸込口9が開口されている。また、この本体吸込口9には、可撓性を有し伸縮可能なホース体11の排気側、すなわち基端側が着脱可能に連通接続される。このホース体11の吸気側である先端側には、操作部としての手元操作部12が設けられている。この手元操作部12には、掃除する際に作業者が把持する把持部13が基端側に向けて突設され、この把持部13には、掃除機本体1内の電動送風機6などを複数の駆動モードに設定する複数の設定ボタン14が設けられている。さらに、手元操作部12の吸気側である先端側には、伸縮可能な接続管としての直線状の延長管16を介して吸込口体としての床ブラシ17が着脱可能に連通されて接続される。
【0014】
電動送風機6は、本体ケース5の前後方向の中心域よりも若干後側に偏位して収容されている。また、この電動送風機6の前側である吸込側は、本体ケース5内の前側に設けられた集塵室としての紙パック収納部である本体集塵室18に連通している。
【0015】
なお、以下、電動送風機6の吸い込みの上流側を前側、電動送風機6の吸い込みの下流側を後側として説明する。
【0016】
本体集塵室18は、前側に位置する前壁部21、電動送風機6の吸込側に対向する後壁部22、左右両側の側壁部23(一方のみ図示)および底壁24により、上側に蓋体4により開閉可能な開口25を備えた空間部として本体ケース5内に区画形成され、内部に集塵装置26が着脱可能となっている。
【0017】
また、この本体集塵室18の前壁部21には、本体吸込口9に連通する吸込口27が開口形成され、この吸込口27の縁部には、この吸込口27を集塵装置26に気密に接続するパッキン28が設けられている。さらに、この前壁部21には、吸込口27の下方に、集塵装置26の下部を受ける下側受部31が突設されているとともに、吸込口27の上方に、集塵装置26の上部に係合して集塵装置26を本体集塵室18内に固定する固定腕部32が作動可能に設けられている。
【0018】
一方、本体集塵室18の後壁部22には、電動送風機6の吸込側に連通する図示しない連通孔が多数穿設されている。そして、本体集塵室18の開口25と、蓋体4の下部に取り付けられたフィルタ34とがこの蓋体4を閉じた状態で嵌合する。
【0019】
そして、集塵装置26は、図1ないし図3に示すように、紙パックである袋体36およびこの袋体36と一体的に設けられた正面視四角形状の口板37を備えた集塵袋としての集塵袋本体38と、口板37を着脱可能に保持して集塵袋本体38を図5に示す本体集塵室18に取り付け可能にする集塵袋用口板ホルダ39(以下、単にホルダ39という)とを有している。
【0020】
袋体36は、例えばパルプと合成繊維とで形成された不織布などの通気性素材を複数層に重ねて形成された四角形シート状のフィルタ体を袋状にして形成されている。そして、この袋体36は、使用前の状態で小さく折り畳まれており、集塵装置26を本体集塵室18に取り付けた状態で電動送風機6の駆動により内部を空気が通過することで、本体集塵室18内に沿って膨らみ、内部に塵埃を収容可能となっている。
【0021】
また、口板37は、例えばボール紙などの厚紙により正方形状に形成され、中央部に開口部としての丸孔状の吸込開口41が穿設され、袋体36に例えば接着剤などで固着されている。そして、吸込開口41は、集塵装置26を本体集塵室18に取り付けた状態で図5に示すように、吸込口27を介して本体吸込口9に気密に連結され、電動送風機6の駆動により空気とともに吸い込まれた塵埃を集塵装置26の集塵袋本体38内に導入するものである。
【0022】
さらに、ホルダ39は、互いに略平行に離間されて対向する端板43,44、これら端板43,44の両側部をそれぞれ連結する側板45,46およびこれら両端板43,44と両側板45,46との上側を連結する上板47を有するホルダ本体48を備えている。そして、このホルダ本体48の下端部には、両端板43,44および両側板45,46により着脱開口49の周縁が区画され、この着脱開口49に、この着脱開口49を開閉する開閉蓋51が回動可能に設けられているとともに、端板43,44および上板47に連続して、切欠部52が切り欠き形成されている。
【0023】
端板43は、図5に示すように、集塵装置26を本体集塵室18に取り付けた状態で前側に位置するもので、図1および図2に示すように、正面視で口板37よりも若干大きい四角形状に形成されている。また、この端板43には、丸孔状の連通開口54が穿設されている。この連通開口54は、図2および図3(b)に示すように、端板44側の周囲にパッキン55が設けられ、このパッキン55により、図5に示すように、集塵袋本体38をホルダ39に取り付けた状態で連通開口54が口板37の吸込開口41に気密に接続され、集塵装置26を本体集塵室18に取り付けた状態で連通開口54が本体吸込口9の下流側に連通する。
【0024】
さらに、図1および図3(a)に示すように、この端板43の前部かつ側板46側の下端部には、開閉蓋51に嵌合する壁部56が突設されている。
【0025】
また、端板44は、集塵装置26を本体集塵室18に取り付けた状態で後側に位置するもので、端板43に対して集塵袋本体38の口板37の厚さ寸法以上の距離に離間されており、図1ないし図3(a)に示すように、角孔状の嵌合開口57が穿設されている。この嵌合開口57は、集塵袋本体38をホルダ39に取り付ける際に、口板37と袋体36との間の部分が嵌合するもので、端板44の下端部の着脱開口49から連続し、上端部が連通開口54よりも上側に位置し、切欠部52に連続している。
【0026】
さらに、この嵌合開口57は、口板37よりも小さい幅寸法を有しており、集塵袋本体38をホルダ39に取り付けた状態で口板37の袋体36側の面が端板44の前側の面に係合して集塵袋本体38がホルダ39から外れないようになっている。
【0027】
そして、側板45は、図1に示す左側すなわち図2に示す右側に位置し、この側板45の下端部には、開閉蓋51を軸支する回動用の軸受61が設けられている。
【0028】
また、側板46は、図1に示す右側すなわち図2に示す左側に位置し、この側板46の下端部には、開閉蓋51を着脱可能にする着脱機構63を収容する収容部64がホルダ39の側方に突出するように区画形成されている。
【0029】
ここで、着脱機構63は、図1に示すように、作業者が操作する操作ボタン部66と、この操作ボタン部66を付勢する付勢体としてのばね67とを備えている。
【0030】
操作ボタン部66は、収容部64の側部に設けられた図示しない孔部から側方に突出して作業者が押圧するボタン部66aと、このボタン部66aから収容部64内で下方に延設され、この収容部64内で操作ボタン部66が回動可能となるように軸支された軸支部66bと、この軸支部66bの下端部からホルダ39の幅方向の中心側に向けて突設された爪部66cとを有している。
【0031】
また、ばね67は、ボタン部66aと側板46の間に介在され、ボタン部66aをホルダ39の幅方向外側へと付勢している。
【0032】
さらに、上板47は、下面から着脱開口49までの距離が口板37の上下寸法以上に形成されている。
【0033】
そして、着脱開口49は、ホルダ39に集塵袋本体38を取り付ける際に口板37が挿脱されるもので、開閉蓋51の回動により開閉される。
【0034】
一方、開閉蓋51は、平面視四角形状の底板71と、この底板71から立ち上がる端壁72とを有している。
【0035】
底板71は、集塵装置26の底部となるもので、開閉蓋51の回動により着脱開口49を閉塞する。また、この底板71は、図3に示す上側すなわち図5に示す右側の端部がホルダ本体48の端板44の後面と略面一となっているとともに、図3に示す下側すなわち図5に示す左側の端部が端板43よりも前方に突出している。
【0036】
さらに、底板71は、図3に示す左側部に、ホルダ本体48の軸受61に回動可能に軸支される回動軸74を有しているとともに、図3に示す右側部に、着脱機構63の操作ボタン部66の爪部66cに対して係脱可能な係止爪75aを先端に備えた係止爪部75が突設されている。
【0037】
そして、端壁72は、底板71の図3に示す下側である図5に示す左側、すなわち前端部から立ち上がるもので、開閉蓋51を上側に回動させて係止爪75aをホルダ本体48の着脱機構63の操作ボタン部66の爪部66cに係止させた開閉蓋51の閉状態で端板43から前方に離間されて位置する。
【0038】
また、端壁72の回動軸74側の側部には、ホルダ本体48の端板43側に向けて側壁77が突設されている。したがって、図3に示すように、開閉蓋51の閉状態で、端板43と開閉蓋51の底板71、端壁72および側壁77との間に、受容部としての塵埃受け空間部78が形成される。この塵埃受け空間部78は、図5に示すように、吸込開口41および連通開口54の下方に位置し、吸込開口41からこぼれた塵埃を受容する部分である。
【0039】
さらに、図1および図3に示すように、端壁72の側壁77と反対側の側部は、底板71の図1および図3に示す右側端に対して幅方向の中心側に若干偏倚し、壁部が形成されておらず、塵埃受け空間部78に連通する廃棄開口部79となっている。この廃棄開口部79は、開閉蓋51の閉状態でホルダ本体48に突設された壁部56により閉塞されている。
【0040】
そして、切欠部52は、ホルダ39の上側の幅方向の中心域に設けられ、集塵袋本体38をホルダ39に取り付けた状態で口板37の上端部が露出し、集塵装置26を本体集塵室18に取り付ける際にこの切欠部52から露出した口板37に対して図5に示すように、固定腕部32が係合することで集塵装置26を本体集塵室18に固定可能とするものである。
【0041】
次に、上記一実施の形態による掃除動作を説明する。
【0042】
まず、予めホルダ39に集塵袋本体38を取り付けた集塵装置26を本体集塵室18に収容しておく。
【0043】
なお、集塵装置26の組み立てに際しては、図4の想像線に示すように、着脱機構63の操作ボタン部66のボタン部66aをばね67の付勢力に抗して収容部64側へと押し込むことにより、操作ボタン部66が回動して爪部66cと係止爪75aとの係止を外して図1の実線に示すように開閉蓋51を開け、集塵袋本体38の口板37を着脱開口49へと下方から挿入し、袋体36を嵌合開口57に嵌合させてホルダ39の外部に突出させた後、開閉蓋51を上方へと回動させて、図4の実線に示すように、爪部66cと係止爪75aとを再度係合させるとともに図1の想像線に示すように壁部56にて廃棄開口部79を閉塞するとともに開閉蓋51にて着脱開口49を閉塞する。
【0044】
この状態で、口板37の前面がパッキン55に押圧されて、連通開口54と吸込開口41とが気密に接続される。
【0045】
また、集塵装置26の本体集塵室18への取り付けに際しては、本体ケース5の蓋体4を開け、本体集塵室18内の下側受部31に集塵装置26の開閉蓋51の底板71を載置して集塵装置26の上側を前方に回動させ、切欠部52から露出した口板37の上端部を固定腕部32に係止して、蓋体4を閉じる。
【0046】
この状態で、集塵装置26の端板43の前面がパッキン28に押圧されて吸込口27と連通開口54とが気密に接続される。
【0047】
次いで、本体吸込口9にホース体11、延長管16および床ブラシ17を順次連通接続した後、把持部13を把持しつつ、この把持部13の所定の設定ボタン14をオンして本体ケース5内の電動送風機6を駆動させる。
【0048】
そして、作業者は把持部13により床ブラシ17を前後方向に向けて操作して掃除する。
【0049】
このとき、電動送風機6の駆動により、床面上の塵埃が床ブラシ17から空気とともに吸い込まれる。
【0050】
この床ブラシ17から吸い込まれた空気は吸込風となり、塵埃とともに延長管16、手元操作部12、ホース体11を順次通過し、本体吸込口9、吸込口27および連通開口54を介して吸込開口41へと導入される。
【0051】
そして、吸込風は、袋体36の通気性素材を順次内側から外側へと通過する際に、塵埃が捕集される。
【0052】
この塵埃が捕集された吸込風は、電動送風機6を通過して排気風となり、図示しない排気孔から本体ケース5の外部に排気される。
【0053】
さらに、袋体36内に塵埃がいっぱいに溜まった際には、蓋体4を開けて固定腕部32を上方へと作動させ、集塵装置26を本体集塵室18から取り外す。このとき、吸込開口41からこぼれた塵埃が塵埃受け空間部78に受容される。この塵埃受け空間部78に受容された塵埃は、壁部56および側壁77により側方への漏れが防止される。
【0054】
そして、例えばごみ箱などの上方で図1の実線に示すように開閉蓋51を回動させることで着脱開口49を開け、集塵袋本体38をホルダ39から取り外してごみ箱に廃棄する。このとき、開閉蓋51の塵埃受け空間部78に受容された塵埃がこの開閉蓋51の回動に伴い、廃棄開口部79からごみ箱へと落下して廃棄される。
【0055】
この後、新たな集塵袋本体38をホルダ39に取り付けた集塵装置26を本体集塵室18に装着して蓋体4を閉じることで、電気掃除機での掃除が再度可能になる。
【0056】
上述したように、上記一実施の形態によれば、集塵袋本体38の口板37の吸込開口41の下方に位置し吸込開口41からこぼれた集塵袋本体38内の塵埃を受容する塵埃受け空間部78を、集塵袋本体38に口板37を着脱可能なホルダ本体48の着脱開口49を開閉する開閉蓋51に設けることで、従来の集塵袋を使用可能としつつ本体集塵室18からの取り外しの際の塵埃のこぼれを防止でき、かつ、内部に捕集した塵埃とともに集塵袋本体38を廃棄する際に開閉蓋51にて着脱開口49を開くと、塵埃受け空間部78で受容した塵埃をも同時に廃棄でき、塵埃を確実に廃棄できる。
【0057】
そして、このように塵埃を本体集塵室18内などにこぼすことなく確実に廃棄できることで、従来の電気掃除機のように本体集塵室内にこぼれた塵埃を掃除する必要などもなく、電気掃除機の使い勝手を向上できるとともに、さらに、従来の電気掃除機のように本体集塵室内にこぼれた塵埃を電動送風機6に吸い込んでしまうことなどをも確実に防止できる。
【0058】
また、ホルダ39は、集塵袋本体38を交換することで繰り返し使用できるため、例えば吸込開口からこぼれた塵埃を受容する部分を使い捨ての集塵袋本体の口板自体に設ける場合と比較して、資源として無駄が生じることもない。
【0059】
さらに、塵埃受け空間部78を、連通開口54よりも前方に離間することにより、吸込開口41および連通開口54からこぼれた塵埃をより確実に受容できる。
【0060】
そして、開閉蓋51の一側部に設けた回動軸74を着脱開口49の側部のホルダ本体48の軸受61に軸支し、この回動により着脱開口49を開閉することで、着脱開口49を開放するために開閉蓋51を回動させると、この開閉蓋51の塵埃受け空間部78に受容した塵埃が同時に落ちるので、集塵袋本体38と塵埃受け空間部78に受容した塵埃とをワンタッチで同時に廃棄でき、使い勝手をより向上できる。
【0061】
特に、開閉蓋51の回動軸74と反対側に廃棄開口部79を設けることにより、開閉蓋51を開状態とした際に、塵埃受け空間部78に受容された塵埃を作業者が手を触れることなく廃棄開口部79から廃棄できる。また、この廃棄開口部79は、開閉蓋51の閉状態ではホルダ本体48から突設した壁部56により閉塞されているので、開閉蓋51の閉状態では塵埃受け空間部78から塵埃が側方にこぼれることを確実に防止できる。
【0062】
また、ホルダ本体48の上部に、口板37が外部に露出する切欠部52を設けたことにより、この露出した口板37を作業者が握ることで集塵装置26を容易に把持できるとともに、従来の電気掃除機の固定腕部32をそのまま利用して集塵装置26を本体集塵室18に固定でき、使い勝手をより向上できる。
【0063】
なお、上記一実施の形態において、塵埃受け空間部78の形状は、集塵装置26を本体集塵室18から取り外す際に吸込開口41からこぼれる塵埃を受容できれば、上記構成に限定されるものではない。
【0064】
また、開閉蓋51をホルダ本体48に回動可能に軸支する構成に代えて、例えば開閉蓋51をホルダ本体48に対して着脱することで着脱開口49を開閉する構成など、開閉蓋51により着脱開口49を開閉する構成も上記構成に限定されるものではない。
【0065】
さらに、集塵装置26の取り外しの際に吸込開口41から塵埃がこぼれるおそれがある電気掃除機であれば、キャニスタ型に限らず、例えば自走式の電気掃除機などでもよく、また、例えば床ブラシ17が掃除機本体1の下面に直接形成されたアップライト型、あるいはハンディ型などであっても対応させて用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】本発明の一実施の形態の電気掃除機の集塵装置を示す正面図である。
【図2】同上電気掃除機の集塵装置のホルダ本体を示す裏面図である。
【図3】(a)は同上電気掃除機の集塵装置を示す平面図、(b)は同上電気掃除機の集塵装置の一部を拡大して示す平面図である。
【図4】同上電気掃除機の集塵装置の開閉蓋の開閉動作を拡大して示す説明図である。
【図5】同上電気掃除機の集塵装置を備えた電気掃除機を示す断面図である。
【図6】同上電気掃除機を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0067】
1 掃除機本体
6 電動送風機
18 集塵室としての本体集塵室
26 集塵装置
36 袋体
37 口板
38 集塵袋としての集塵袋本体
39 集塵袋用口板ホルダ
41 開口部としての吸込開口
48 ホルダ本体
49 着脱開口
51 開閉蓋
78 受容部としての塵埃受け空間部
【出願人】 【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
【住所又は居所】東京都品川区東五反田二丁目17番2号
【出願日】 平成17年3月1日(2005.3.1)
【代理人】 【識別番号】100062764
【弁理士】
【氏名又は名称】樺澤 襄

【識別番号】100092565
【弁理士】
【氏名又は名称】樺澤 聡

【公開番号】 特開2006−238993(P2006−238993A)
【公開日】 平成18年9月14日(2006.9.14)
【出願番号】 特願2005−55819(P2005−55819)