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【発明の名称】 電気掃除機
【発明者】 【氏名】波戸 成典
【住所又は居所】大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内

【要約】 【課題】電機掃除機の小型化を図るとともに、操作性の向上を図ることを可能とする電機掃除機を提供する。

【解決手段】掃除機本体1の一方の側面には、一方端が吸込口体6に連結され、塵埃を集塵室3へ導くための第1吸気路7が配設されている。また、第1吸気路7と並列に、掃除機本体1の他方の側面には、集塵室3によって濾過された空気を電動送風機2へ導くための第2吸気路8が配設されている。吸込口体6から吸引された塵埃は、接続管9により第1吸気路7の下端に導かれ、第1吸気路7を通過して集塵室3に送り込まれる。集塵室3によって濾過された空気は第2吸気路8によって電動送風機2へ送り込まれ、掃除機本体1の外側に排気される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電動送風機を内蔵する掃除機本体と、
前記掃除機本体の前部に設けられる集塵室と、
前記掃除機本体の下方に配設され塵埃を吸引する吸込口体と、
前記集塵室の後方であって前記掃除機本体の上方に配設される操作用のハンドル体と、
前記掃除機本体の一方の側面に配設され、一方が前記吸込口体に連通し他方が前記集塵室に連通する第1吸気路と、
前記掃除機本体の他方の側面に配設され、一方が前記集塵室に連通し他方が前記電動送風機に連通する第2吸気路と、を備え、
前記吸込口体から吸引された塵埃は、前記第1吸気路に導かれた後に前記集塵室に送り込まれ、前記集塵室によって塵埃が濾過された空気は前記第2吸気路によって電動送風機へ送り込まれ、前記掃除機本体の外側に排気される空気流れが形成されることを特徴とする、電気掃除機。
【請求項2】
前記ハンドル体は前記掃除機本体に着脱自在に取付けられ、
前記ハンドル体に中空形状の吸気路を形成し、
前記吸込口体に連結された第1吸気路の他方を、中空形状の吸気路を有する前記操作用ハンドル体に連結し、
前記ハンドル体の後部には、可撓性ホースの一端が接続され、
前記可撓性ホースの他端が前記集塵室と連結されることを特徴とする、請求項1に記載の電気掃除機。
【請求項3】
前記吸込口体と吸気路とを連結する接続管と、前記操作用ハンドル体との間の前記掃除機本体内にコードリールを配設し、
前記掃除機本体の側面に設けた前記第1および第2吸気路の、それぞれの外側の間の間隔によって規定される当該電気掃除機の幅寸法と、前記コードリールの最大径寸法とをほぼ等しくしたことを特徴とする、請求項1または2に記載の電気掃除機。
【請求項4】
前記集塵室の形態を、塵埃を遠心分離するサイクロン式の集塵室としたことを特徴する、請求項1から3のいずれかに記載の電気掃除機。
【請求項5】
前記掃除機本体の上部に、アーチ形状の持ち運び用把手を設置したことを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の電気掃除機。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、一般家庭で使用される電気掃除機に関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1に開示される電機掃除機の概略構成を、図10および図11に示す。この電機掃除機は、電動送風機24を収容した掃除機本体23と、この掃除機本体23の下方に設けられ、塵埃を吸引するための吸込具69と、掃除機本体23に台座部49を設け、この台座部49に対して着脱自在な集塵器54とが設けられている。また、吸込具69と連通し掃除機本体23の一方の側面に設けた接続口70と、掃除機本体23の他方の側面に設けた塵埃吸気口60とがホース66にて連結されている。ホース66と接続口70との連結には、接続口70に対して着脱自在な接続管67が配設されている。さらに、ホース66は、集塵器54上方に設けた本体運搬用の把手65の上方に配設される構成が採用されている。
【特許文献1】特開2003−61878号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上述した電機掃除機の構成によれば、その電気掃除機の運搬時には、把手65を用いて運搬することになるが、把手65の上にはホース66が配設されているため、電気掃除機が大型化する問題がある。また、把手65を握る際にはホース66も同時に握る必要が生じ、使用性の悪い一面があった。また、ホース66は一方の先端に接続管67が着脱自在に設けられており、接続口70からホースを外して使用する場合、把手65の上に配置されるホース66も把手65から外れるが、この場合には、把手65の厚みが薄くなるために、把手65が握り難くなる問題もある。したがって、この発明は上記課題を解決するためになされたものであり、電機掃除機の小型化を図るとともに、操作性の向上を図ることを可能とする電機掃除機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
この発明に基づいた電機掃除機においては、電動送風機を内蔵する掃除機本体と、上記掃除機本体の前部に設けられる集塵室と、上記掃除機本体の下方に配設され塵埃を吸引する吸込口体と、上記集塵室の後方であって上記掃除機本体の上方に配設される操作用のハンドル体と、上記掃除機本体の一方の側面に配設され、一方が上記吸込口体に連通し他方が上記集塵室に連通する第1吸気路と、上記掃除機本体の他方の側面に配設され、一方が上記集塵室に連通し他方が上記電動送風機に連通する第2吸気路とを備え、上記吸込口体から吸引された塵埃は、上記第1吸気路に導かれた後に上記集塵室に送り込まれ、上記集塵室によって塵埃が濾過された空気は上記第2吸気路によって電動送風機へ送り込まれ、上記掃除機本体の外側に排気される空気流れが形成されることを特徴としている。
【発明の効果】
【0005】
この発明に基づいた電気掃除機によれば、吸込口体から吸引された塵埃は、第1吸気路に導かれ、第1吸気路を通過して集塵室に送り込まれる。集塵室によって濾過された空気は第2吸気路によって電動送風機へ送り込まれ、掃除機本体の外側に排気されることになる。このように、掃除機本体の側面に設けた第1吸気路および第2吸気路を用いて、塵埃を吸込口体から取り込み、集塵室を経て、電動送風機へ至る一連の空気の流れが形成されることから、ハンドル体を取囲むような吸気路が不要となり、掃除機本体の小型化を可能としている。また、ハンドル体を利用した吸気路を形成する必要がないため、ハンドル体の形状を持ちやすい形状に設計でき、電気掃除機の操作性の向上を図ることを可能としている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明に基づいた各実施の形態における電気掃除機の構造について、図を参照しながら説明する。なお、各実施の形態において、同一または相当部分については、同一の参照番号を付すことにより、重複する説明は繰り返さないこととする。
【0007】
(実施の形態1)
図1から図3を参照して、本実施の形態における電気掃除機の構造について説明する。なお、図1は、本実施の形態における電気掃除機を正面から見た場合の内部構造を示す図であり、図2は、図1中II−II線矢視断面図であり、図3は、図1中II−II線矢視断面に対応する要部断面図である。
【0008】
図1から図3を参照して、本実施の形態における電気掃除機は、掃除機本体1を備え、電動送風機2が内蔵されている。掃除機本体1の前側であって電動送風機2の上部には、集塵室3が掃除機本体1に対して着脱自在に設置されている。掃除機本体1の下方部には、吸込口体6が配設されている。集塵室3には、集塵袋4が内蔵されており、集塵室3の後方であって掃除機本体1の一方の側面には、一方端が吸込口体6に連結され、塵埃を集塵室3へ導くための第1吸気路7が配設されている。また、第1吸気路7と並列に、掃除機本体1の他方の側面には、集塵室3によって濾過された空気を電動送風機2へ導くための第2吸気路8が配設されている。第1吸気路7の上端においては、集塵室3に連通する曲がり管10が配設されている。集塵室3と第2吸気路8とは、接続管11により連通されている。吸込口体6は、接続管9により第1吸気路7の下端に接続されている。集塵室3の後方であって掃除機本体1の上部領域には、操作用のハンドル体5が設置されている。また、吸込口体6と第1吸気路7とを連結する接続管9と、掃除機本体1の上部に設けた曲がり管10との間にコードリール15が配設されている。
【0009】
上記構成からなる電気掃除機によれば、吸込口体6から吸引された塵埃は、接続管9により第1吸気路7の下端に導かれ、第1吸気路7を通過して集塵室3に送り込まれる。集塵室3によって濾過された空気は第2吸気路8によって電動送風機2へ送り込まれ、掃除機本体1の外側に排気されることになる。このように、掃除機本体1の側面に設けた第1吸気路7および第2吸気路8を用いて、塵埃を吸込口体6取り込み、集塵室3を経て、電動送風機2へ至る一連の空気の流れが形成されることから、ハンドル体5を取囲むような吸気路が不要となり、掃除機本体1の小型化を可能としている。また、ハンドル体5を利用した吸気路を形成する必要がないため、ハンドル体5の形状を持ちやすい形状に設計でき、電気掃除機の操作性の向上を図ることを可能としている。
【0010】
(実施の形態2)
以下、図4〜図6を参照して、本実施の形態における電気掃除機の構造について説明する。なお、図4は、本実施の形態における電気掃除機を背面から見た場合の内部構造を示す図であり、図5は、図4中V−V線矢視断面図であり、図6は、図5中VI−VI線矢視断面に対応する要部断面図である。
【0011】
本実施の形態における電気掃除機の特徴は、操作用のハンドル体5は、掃除機本体1の保持部12を介して着脱自在に取付けられており、中空形状の吸気路を形成する構成を有している。また、ハンドル体5の開口端5aは、ハンドル体5を保持部12に収容した状態においては、吸込口体6に連結している第1吸気路7の上端側に設けられた曲がり管10の開口端10aと連通している。また、ハンドル体5の後部には、可撓性ホース13の一端が接続され、この可撓性ホース13の他端が連結管14を介して集塵室3に連結されている。
【0012】
この構成によれば、操作用のハンドル体5を掃除機本体1の保持部12に収納した状態においては、上記実施の形態1の場合と同様の電気掃除機の使用形態が得られる。一方、操作用のハンドル体5を掃除機本体1の保持部12から取り外した状態においては、ハンドル体5の開口端5aが塵埃の吸込口となり、また、可撓性ホース13により自由自在にハンドル体5を移動させることが可能となることから、自動車内、机上、階段、その他狭い領域での掃除等を容易に行なうことが可能となる。
【0013】
また、図1に示すように、吸込口体6と第1吸気路7を連結する接続管9と掃除機本体1の上部に設けたハンドル体5の保持部12との間の空間15Aにコードリール15を配設している。また、掃除機本体3の側面に設けた第1吸気路7および第2吸気路8の、それぞれの外側の間の間隔によって規定される電気掃除機の幅寸法(W)と、コードリール15の最大径寸法(D1)とをほぼ等しくするか、または、最大径寸法(D1)が幅寸法(W)内に収まるように、空間15Aにコードリール15を配設している。これにより、掃除機本体1のスペースを有効利用できるとともに、電気掃除機の小型化を可能としている。
【0014】
(実施の形態3)
以下、図7および図8を参照して、本実施の形態における電気掃除機の構造について説明する。なお、図7は、本実施の形態における電気掃除機を正面から見た場合の内部構造を示す図であり、図8は、図7中VIII−VIII線矢視断面図である。
【0015】
本実施の形態における電気掃除機の特徴は、掃除機本体1に着脱自在に設置された集塵室3を、塵埃を遠心分離して補塵するサイクロン式の集塵室とした点にある。サイクロン式の集塵室3は、掃除機本体1とパッキン19を介して密着しており、ダストカップ17の内部に内筒16を備え、ダストカップ17の内部で塵埃を遠心分離し、内筒16を通過した気流がダストカップ17上部に具備されたフィルタ18を通過し排出される。このため第1吸気路7の接続方法は、上記各実施の形態の場合と同等であるが、図8に示すように、ダストカップ17で濾過された気流を電動送風機2へ導くための第2吸気路8と集塵室3の出口との接続方法は、サイクロン式の集塵室3の上部すなわちダストカップ17の上部に具備されたフィルタ18を通過した後連結する。
【0016】
この構成により、掃除機本体1の構成を大きく変えることなく、2種類の集塵方式を一つの掃除機本体1で具現化できる。その結果、集塵室3の付け替えにより、集塵方式の異なる2種類の掃除機を一つの掃除機本体1にて提供することが可能となる。
【0017】
(実施の形態4)
以下、図9を参照して、本実施の形態における電気掃除機の構造について説明する。なお、図9は、本実施の形態における電気掃除機を正面から見た場合の内部構造を示す図である。
【0018】
本実施の形態における電気掃除機の特徴は、掃除機本体1の上方であって、第1吸気路7と第2吸気路8の上部にアーチ形状の持ち運び用把手20を設けた点にある。この構成により、掃除機本体1の持ち運びが容易となる。また、上記実施の形態2に示したように、操作用のハンドル体5を掃除機本体1から取外し、ハンドル体5の先端において塵埃を吸引する場合、アーチ形状の持ち運び用把手20により掃除機本体1を容易に持ち運びすることが可能となる。
【0019】
なお、今回開示した上記実施の形態はすべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。したがって、本発明の技術的範囲は、上記した実施の形態のみによって解釈されるのではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】実施の形態1における電気掃除機を正面から見た場合の内部構造を示す図である。
【図2】図1中II−II線矢視断面図である。
【図3】図1中II−II線矢視断面に対応する要部断面図である。
【図4】実施の形態2における電気掃除機を背面から見た場合の内部構造を示す図である。
【図5】図4中V−V線矢視断面図である。
【図6】図5中VI−VI線矢視断面に対応する要部断面図である。
【図7】実施の形態3における電気掃除機を正面から見た場合の内部構造を示す図である。
【図8】図7中VIII−VIII線矢視断面図である。
【図9】実施の形態4における電気掃除機を正面から見た場合の内部構造を示す図である。
【図10】特許文献1に開示される電気掃除機の側方断面図である。
【図11】特許文献1に開示される電気掃除機の前方断面図である。
【符号の説明】
【0021】
1 掃除機本体、2 電動送風機、3 集塵室、4 集塵袋、5 ハンドル体、5a 開口端、6 吸込口体、7 第1吸気路、8 第2吸気路、9 接続管、10 曲がり管、10a 開口端、11 接続管、12 保持部、13 可撓性ホース、14 連結管、15 コードリール、15A 空間、16 内筒、17 ダストカップ、18 フィルタ、19 パッキン、20 持ち運び用把手。
【出願人】 【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
【住所又は居所】大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号
【出願日】 平成16年8月26日(2004.8.26)
【代理人】 【識別番号】100064746
【弁理士】
【氏名又は名称】深見 久郎

【識別番号】100085132
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 俊雄

【識別番号】100083703
【弁理士】
【氏名又は名称】仲村 義平

【識別番号】100096781
【弁理士】
【氏名又は名称】堀井 豊

【識別番号】100098316
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 久登

【識別番号】100109162
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 將行

【公開番号】 特開2006−61369(P2006−61369A)
【公開日】 平成18年3月9日(2006.3.9)
【出願番号】 特願2004−246859(P2004−246859)