| 【発明の名称】 |
電気掃除機 |
| 【発明者】 |
【氏名】村田 博光 【住所又は居所】神奈川県秦野市堀山下43番地 東芝テック株式会社秦野工場内
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| 【要約】 |
【課題】送風機室に連通する格子部を後板に有する集塵ケースを下ケースの前端側に設けて、隔壁のない下ケースの製作を容易にした電気掃除機を提供する。
【解決手段】上方に開放する樹脂製の下ケース17の後部側に上ケース18を配置して下ケース17後部側と前記上ケース18との間に電動送風機が配設される送風機室38を設けると共に、下ケース17の前部側を集塵室カバーにより開閉自在にして下ケース17前部側に集塵室20を形成した電気掃除機において、底壁31の周縁に上下に向けて連設された前板32、後板33と左右側板34,35とを巡らして上方に開口する集塵ケース24を前記下ケース17の前端側に配設することにより前記集塵ケース24内に前記集塵室20を設けると共に、前記集塵室20を前記送風機室38に連通させる格子部40を前記後板33に形成してある。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 上方に開放する樹脂製の下ケースの後部側に上ケースを配置して下ケース後部側と前記上ケースとの間に電動送風機が配設される送風機室を設けると共に、下ケースの前部側を集塵室カバーにより開閉自在にして下ケース前部側に集塵室を形成した電気掃除機において、 底壁の周縁に上下に向けて連設された前後板と左右側板とを巡らして上方に開口する集塵ケースを前記下ケースの前端側に配設することにより前記集塵ケース内に前記集塵室を設けると共に、前記集塵室を前記送風機室に連通させる格子部を前記後板に形成したことを特徴とする電気掃除機。 【請求項2】 前記下ケースは上下に延びる位置決め用の複数の第1のボスを周辺部に有すると共に、前記集塵ケースは前記第1のボスにそれぞれ嵌合して下ケースに位置決めされる嵌合穴を有する第2のボスを備えていることを特徴とする請求項1に記載の電気掃除機。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、集塵室を送風機室に連通させる格子部を集塵室の後板に設けた電気掃除機に関するものである。 【背景技術】 【0002】 従来の電気掃除機には、樹脂製の掃除機本体の本体ケースの前部に集塵室を形成し、この集塵室内に紙パックフィルタを配設すると共に、本体ケースの後部側に送風機室を形成し、集塵室に吸込負圧を作用させる電動送風機を送風機室に配設して、電動送風機の吸込負圧により紙パックフィルタに塵埃を捕集させるようにしたものがある。 【0003】 しかも、掃除機本体の本体ケースとしては、上方に開放する下ケースと、下ケースの後部側を覆う上ケースと、下ケースの前側を開閉可能に覆う集塵室カバー等を備えるものがある。そして、この下ケースの前側の部分と集塵室カバーとの間に集塵室が形成され、下ケースの後部側と上ケースとの間に送風機室が形成されている。 【0004】 ところで、このような電気掃除機としては、集塵室と送風機室を区画する隔壁を下ケースに一体に形成し、この隔壁に集塵室と電動送風機の吸込側を連通させる格子部を設けたものが知られている。 【0005】 このような隔壁を設けた下ケースを射出成形に形成する場合、例えば、上金型と下金型とを型締めして溶融樹脂を成型硬化させたのち、上下の金型を型開きすることにより行われている。隔壁には下ケースの前後方向に開口している格子部(通気穴)が設けられているので、この格子部を形成するためのスライド機構を設ける必要があって下ケースの金型が複雑になる問題がある。 【0006】 そこで、この問題に対処するために格子部を有するフィルタ支持部材を隔壁から独立させて、このフィルタ支持部材を隔壁の嵌合部に上部側から挿入して隔壁に配設することにより下ケースを構成するようにした電気掃除機が知られている(例えば、特許文献1参照)。 【特許文献1】特開平10−211137号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0007】 しかしながら、下ケースの隔壁にフィルタ支持部材を着脱自在に装着した電気掃除機においては、フィルタ支持部材と嵌合部との間をシールする必要があり、好ましいものではなかった。 【0008】 また、下ケースに集塵室を設けるために下ケースに隔壁を一体的に形成する構造では、下ケースの金型が複雑になると共に、隔壁に充分な補強が必要となる。しかし、金型の構成上、隔壁を補強できる範囲に限りがある上、隔壁を厚くすると下ケースの形成時にひけ等が発生し易くなって外観を損ねる虞があった。 【0009】 本発明は、送風機室に連通する格子部が後板に設けられた集塵ケースを下ケースの前部側に配設して、集塵ケース及び隔壁のない下ケースの製作を容易にした電気掃除機を提供することを目的とするものである。 【課題を解決するための手段】 【0010】 本発明は、上述事情に鑑みなされたものであって、請求項1に記載の発明は、上方に開放する樹脂製の下ケースの後部側に上ケースを配置して下ケース後部側と前記上ケースとの間に電動送風機が配設される送風機室を設けると共に、下ケースの前部側を集塵室カバーにより開閉自在にして下ケース前部側に集塵室を形成した電気掃除機において、底壁の周縁に上下に向けて連設された前後板と左右側板とを巡らして上方に開口する集塵ケースを前記下ケースの前端側に配設することにより前記集塵ケース内に前記集塵室を設けると共に、前記集塵室を前記送風機室に連通させる格子部を前記後板に形成したことを特徴としている。 【発明の効果】 【0011】 請求項1に係わる発明によれば、紙パックフィルタを収納する集塵室を下ケースとは別部材の集塵ケースにより構成して下ケースの前端側に設けると共に、この集塵ケースの後板に集塵室を送風機室に連通させる格子部を設けたことにより、格子部を通過しない空気が集塵室から送風機室へ漏れる現象及びこれによる電動送風機の弊害を防止することができる。 【0012】 また、集塵ケースを1つの部品として構成しているので、集塵ケースを作る金型に補強リブが構成し易いと共に、下ケースからは隔壁が省略されていることにより下ケースの金型を構成し易くなって、電気掃除機本体の製造が容易化されると共にコストダウンを実現することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0013】 以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。 【0014】 図1は電気掃除機10を示している。この電気掃除機10は樹脂製の本体ケース11を有する。上記本体ケース11は、上方に開放する下ケース17と、この下ケースの後部側上部を覆う上ケース18と、下ケース17の前部側上部を覆う開閉自在の集塵室カバー(集塵蓋)19とを有している。また、本体ケース11内には、集塵室20と、この集塵室20を負圧にする電動送風機21とが設けられている。 【0015】 集塵室カバー19には差込口12が形成され、この差込口12には集塵ホース13の一端に設けられた接続筒体13aが接続されている。集塵ホース13の他端13bに設けられた手元操作管14には延長管15が着脱自在に接続されており、この延長管15の先端部には吸込口体16が着脱自在に接続されている。上記手元操作管14には、電源スイッチSWが設けられている。 【0016】 図2(a)は、図1に示す電気掃除機10の集塵室カバー19を外した状態の本体ケース11の斜視図を示している。前述の下ケース17は、下ケース本体22とこの下ケース本体22の上に接続されている中ケース23とから構成されている。 【0017】 本体ケース11の前部側には上方に開口している集塵ケース24が配設されており、この集塵ケース24の内部には前記の集塵室20が形成されている。この集塵室20内には紙パックフィルタ25(図1参照)が収納されている。 【0018】 上記紙パックフィルタ25は、袋状のフィルタ本体25aと、このフィルタ本体25aの開口に連通している口枠開口を有する方形板状の口枠(図示せず)とを備えている。 【0019】 図2(a)において、集塵ケース24には集塵室20の前部側に位置させたU字状の口枠ホルダ26が取り付けられている。この口枠ホルダ26は、対向する一対の枠保持部26a,26b及びこの枠保持部26a,26bの下端(前端)を連設する連設部26cを有している。 【0020】 上記一対の枠保持部26a,26bには、互いに対向し且つ上端に開放する係合溝が設けられている。この係合溝に上記口枠の両側縁部を挿入することにより紙パックフィルタ25は口枠ホルダ26に着脱自在に装着される。 【0021】 また、この口枠ホルダ26の一対の枠保持部26a,26b間には、図1の集塵室カバー19の上面側に設けられたホース差込口12が位置させられている。上記口枠ホルダ26の連設部26cは、集塵ケース24の前端部の両側に設けられた左右一対の支持部材27,28に支軸29より回動自在に支持されている。なお、口枠ホルダ26は図示しないバネの弾力により上記ホース差込口側に回動付勢されている。 【0022】 図3は、図2(a)における口枠ホルダ26を取り外した状態の本体ケース11を示している。 【0023】 図4に示す集塵ケース24は、図5に示す下ケース17(図2(a)参照)の下ケース本体22から独立した1つの部品からなっている。 【0024】 図4において、集塵ケース24は合成樹脂製の部品からなっている。この集塵ケース24は、底壁31と、前板32、後板33、側板34、側板35を有している。 【0025】 そして、前板32及び後板33と左右の側板34,35は、集塵室20を形成するように連設されていると共に、底壁31の周縁から上方に向けて連設されている。この集塵ケース24には、上方に開口する開口部30が形成されている。 【0026】 上記前後板32,33及び左右の側板34,35には複数のリブ36がそれぞれ一体的に形成されている。また、図5に示す下ケース本体22の底板22aの前後には、図4の集塵ケース24の底壁31を支持するための複数の突部37がそれぞれ一体的に設けられている。 【0027】 図2(a)、図3及び図4において、集塵ケース24の後板33は、本体ケース11の前部側の集塵室20と電動送風機21(図1参照)が収納されている送風機室38(図2参照)とを区画させる隔壁として機能している。 【0028】 この後板33には、集塵ケース24の集塵室20を送風機室38に連通させるための通気穴39が設けられており、この通気穴39には格子部40が配設されている。図2(b)において、格子部40の左右の前部側には一対のフィルタ保持部材41,42がそれぞれ配設されている。 【0029】 そして、図2(b)に示すように、後板33の格子部40の前部には2次フィルタ43が配設されていて上記のフィルタ保持部材41,42により保持されている。 【0030】 さらに、前記の送風機室38は本体ケース11の後部側とこれを覆う上ケース18と集塵ケース24の後板33により形成されているので、従来使用されていた下ケース本体22と一体の隔壁を不必要とすることができる。 【0031】 すなわち、集塵ケース24の後板33は、集塵ケース24を構成する壁板の一部として機能すると共に、集塵室20と送風機室38とを区画する隔壁として兼用しているので、下ケース本体22と一体の隔壁を省略することができる。 【0032】 これにより、本体ケース11の下ケース本体22を製作するための金型が単純化されて金型のコストダウン、ひいては電気掃除機のコストダウンを図ることができる。 【0033】 次に、本体ケース11の下ケース本体22に対する集塵ケース24の取り付け構造について説明する。 【0034】 図6〜図8は集塵ケース24の取付構造の概念を示す概略図である。 【0035】 図5、図7及び図8(a)に示すように、下ケース本体22の底板22aの左右には中央の位置において位置決め用の第1のボス45が一体的に設けられている。 【0036】 図6において、集塵ケース24の両側板34,35の外面には、中間部の位置において筒状の第2のボス46が一体的に形成されており、この第2のボス46には図7に示すように嵌合穴47が設けられている。 【0037】 図8(a)は集塵ケース24の第2のボス46と下ケース本体22の第1のボス45との嵌合状態を示し、図8(b)は集塵ケース24の第2のボス46の斜視図を示している。 【0038】 集塵ケース24の第2のボス46を下ケース本体22の第1のボス45に挿入させることで集塵ケース24は下ケース本体22の所定の位置に位置決めされる。 【0039】 図9は本体ケース11の集塵ケース24部の断面図を示している。下ケース17の中ケース23は接合部50において下ケース本体22に接合される。さらに、中ケース23の上部は係止部51において集塵ケース24の上部を係止して集塵ケース24を下ケース本体22に固定する。 【0040】 図10は集塵ケース24の上記第1のボス45及び第2のボス46の位置における断面図、図11は集塵ケース24のリブ36の位置における断面図をそれぞれ示している。図10及び図11において、中ケース23の上部には下向きの係止片52が形成され、また集塵ケース24の上部には上記係止片52により押圧される段部53が形成されている。 【0041】 本体ケース11に対する集塵ケース24の取り付けは次のようにして行われる。すなわち、集塵ケース24を上記のように第1のボス45及び第2のボス46により位置決めして下ケース本体22上に載置したのち中ケース23を下ケース本体22の上に接合される。 【0042】 次に、中ケース23の前部を図2及び図3に示すようにネジ55により下ケース本体22に固定し、中ケース23の後部も図示しないネジにより下ケース本体22に固定することにより、下ケース本体22に対する集塵ケース24及び中ケース23の固定が行われる。 【0043】 このように、集塵ケース24に対して第2のボス46(図4、図6〜図8、図10参照)を設けることにより、下ケース本体22に対する集塵ケース24の位置決めができると共に、集塵ケース24の両側板34,35を補強することができる。 【0044】 以上説明した発明の実施の形態の電気掃除機(10)は、上方に開放する樹脂製の下ケース(17)の後部側に上ケース(18)を配置して下ケース(17)後部側と前記上ケース(18)との間に電動送風機(21)が配設される送風機室(38)を設けると共に、下ケース(17)の前部側を集塵室カバー(19)により開閉自在にして下ケース(17)前部側に集塵室(20)を形成した電気掃除機(10)において、底壁(31)の周縁に上下に向けて連設された前後板(32,33)と左右側板(34,35)とを巡らして上方に開口する集塵ケース(24)を前記下ケース(17)の前端側に配設することにより前記集塵ケース(24)内に前記集塵室(20)を設けると共に、前記集塵室(20)を前記送風機室(38)に連通させる格子部(40)を前記後板(33)に形成してある。 【0045】 この構成によれば、紙パックフィルタ(25)を収納する集塵室(20)を下ケース(17)とは別部材の集塵ケース(24)により構成して下ケース(17)の前端側に設けると共に、この集塵ケース(24)の後板(33)に集塵室(24)を送風機室(38)に連通させる格子部(40)を設けたことにより、フィルタ支持部材を着脱自在に嵌合した隔壁に見られるフィルタ支持部材と隔壁の嵌合部との隙間がなくなって、この隙間を介して集塵室(24)から送風機室(38)へ空気が漏れる現象、及びこれによる電動送風機(21)の弊害を防止することができる。 【0046】 また、集塵ケース(24)を1つの部品として構成しているので、集塵ケース(24)を作る金型に補強リブが構成し易いと共に、下ケース(17)からは隔壁が省略されていることにより下ケース(17)の金型が構成し易くなって、電気掃除機本体(11)の製造が容易化されると共にコストダウンを実現することができる。 【0047】 また、この発明の実施の形態の電気掃除機は、前記下ケース(17)は上下に延びる位置決め用の複数の第1のボス(45)を周辺部に有すると共に、前記集塵ケース(24)は前記第1のボス(45)にそれぞれ嵌合して下ケース(17)に位置決めされる嵌合穴(47)を有する第2のボス(46)を備えている。 【0048】 この構成によれば、下ケース(17)に第1のボス(45)を設け、集塵ケース24には嵌合穴(47)を有する第2のボス(46)を設けたので、集塵ケース(24)の第2のボス(47)を、下ケース(17)の第1のボス(45)に嵌合させることで下ケース(17)に対する集塵ケース(24)の位置決めを容易に行うことができると共に、さらに第2のボス(46)により集塵ケース(24)の強度を高めることができる。 【図面の簡単な説明】 【0049】 【図1】本発明の実施の形態に係わる電気掃除機の斜視図である。 【図2】集塵室部を示す電気掃除機の斜視図である。 【図3】図2における口枠ホルダを除いた集塵室を示す電気掃除機の斜視図である。 【図4】集塵ケースの斜視図である。 【図5】本体ケースの下ケース本体の斜視図である。 【図6】集塵ケースの概略を示す横断平面図である。 【図7】図6におけるA−A線断面矢視図である。 【図8】(a)は集塵ケースの第2のボス及び下ケース本体部を示す斜視図、(b)は集塵ケースの第2のボス及びリブを斜め下方から見た斜視図である。 【図9】本体ケースの集塵ケース部を示す斜視図である。 【図10】集塵ケースの第2のボス部の位置における縦断正面図である。 【図11】集塵ケースのリブの位置における縦断正面図である。 【符号の説明】 【0050】 10 電気掃除機 17 下ケース 18 上ケース 19 集塵室カバー 20 集塵室 21 電動送風機 24 集塵ケース 31 集塵ケースの底壁 32 集塵ケースの前板 33 集塵ケースの後板 34,35 集塵ケースの側板 38 送風機室 40 格子部 45 第1のボス 46 第2のボス
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003562 【氏名又は名称】東芝テック株式会社 【住所又は居所】東京都品川区東五反田二丁目17番2号
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| 【出願日】 |
平成16年7月29日(2004.7.29) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100082670 【弁理士】 【氏名又は名称】西脇 民雄
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| 【公開番号】 |
特開2006−34762(P2006−34762A) |
| 【公開日】 |
平成18年2月9日(2006.2.9) |
| 【出願番号】 |
特願2004−221531(P2004−221531) |
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