| 【発明の名称】 |
浴槽のシール構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】馬越 朝康 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株式会社内
|
| 【要約】 |
【課題】浴槽と浴室の壁面との間に生じる間隙をシールすると共に排水溝を形成してフランジや浴室の壁面の水を洗い場に排出し同時に意匠性を向上させることを課題とする。
【解決手段】浴室に浴槽を設置した場合に生じる間隙を用いてパッキンやコーキング材のシール性のある材料で浴室と浴槽との間をシールすると共に、浴槽の洗い場の反対側から洗い場に向かって下り勾配の排水溝を形成し、端部が洗い場に解放されているのでフランジや壁面の水が浴槽に入ることがなく、同時にシール部がフランジより上に出ないので意匠性が良くなるものである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 浴室の壁面とそれに接して設置される浴槽のフランジとの間に生じる間隙をシールすると共に、該シールを用いて洗い場側に向けて下り勾配となる排水溝を形成したことを特徴とする浴槽のシール構造。 【請求項2】 浴室の壁面とそれに接するように設置される浴槽のフランジの間に生じる間隙をシールすると共に、該シールを用いて浴槽の長辺から短辺にかけて連通する下り勾配の排水溝を形成し、排水溝の先端が洗い場に開放されていることを特徴とする特許請求範囲第1項記載の浴槽のシール構造。 【請求項3】 排水溝を形成するシールが軟質のゴム、プラスチックよりなるパッキンであることを特徴とする特許請求範囲第1項ないし第2項いずれか記載の浴槽のシール構造。 【請求項4】 排水溝を形成するシールがコーキング剤を充填して形成されていることを特徴とする特許請求範囲第1項ないし第2項いずれか記載の浴槽のシール構造。 【請求項5】 排水溝を形成するシールがパッキンとコーキング剤を組み合わせたものであることを特徴とする特許請求範囲第1項ないし第2項いずれか記載の浴槽のシール構造。
|
【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は浴槽の周辺を美麗に化粧すると共に浴槽のフランジ面の残水を無くし飛散水の浴槽への流入を防止する浴槽のシール構造に関するものである。 【背景技術】 【0002】 従来、浴室に浴槽を設置する場合、浴室が形成された後浴槽を設置するので壁面と浴槽のフランジとの間に隙間を生ずるのが不可避であり、コーキング材を充填して隙間を塞いでいた。しかしコーキング材の充填には手間が掛り、浴槽を交換する場合には、古いコーキング材を綺麗に取り除き新たに施工する必要があった。これらの問題点を解決する方法として例えば化粧性のある水切り目地を用いることが提案されている。 【特許文献1】特開平11−336208号公報(第4ページ第2図) 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 上記特許文献1おける化粧目地材は弾力性のある斜片部とその中途部から垂設される縦片部とからなり、縦片部下部に係止部を設けて浴槽周辺部垂下壁側面に取り付けるものであり、浴室壁と浴槽周辺部との間の隙間をなくし良好な防水性と仕上りを得ることが可能であるが、縦片部は薄いので長年の使用により劣化し弾力性が失われ易く斜片部と壁面との間に隙間が生じることがある。 【0004】 本発明は壁面と浴槽のフランジとの間に生じる隙間をシールすると共に排水溝を設けることにより良好な仕上りを得ると共に残水がなくなり、その結果フランジ部にゴミなどの付着を防止され、飛散水が浴槽に流入することがなく清掃等が容易にできることをその課題とする。 【課題を解決するための手段】 【0005】 上記課題を解決するために、本発明に係る浴槽のシール構造での第一の特徴構成は、請求項1に記載した如く、浴室の壁面とそれに接して設置される浴槽のフランジにとの間に生じる間隙をシールすると共に、該シールを用いて洗い場側に向けて下り勾配となる排水溝を形成した点にある。 【0006】 同第二の特徴構成は、請求項2に記載した如く、上記の特徴構成に加えて浴室の壁面とそれに接するように設置される浴槽のフランジの間に生じる間隙をシールすると共に、該シールを用いて浴槽の長辺から短辺にかけて連通する下り勾配の排水溝を形成し、排水溝の先端が洗い場に開放されている点にある。 【0007】 同第三の特徴構成は請求項3に記載した如く、排水溝を形成するシールが軟質のゴム、プラスチックよりなるパッキンである点にある。 【0008】 同第四の特徴構成は、請求項4に記載した如く、排水溝を形成するシールがコーキング剤を充填して形成されている点にある。 【0009】 同第五の特徴構成は、請求項5に記載した如く、排水溝を形成するシールがパッキンとコーキング剤を組み合わせたものである点にある。 【発明の効果】 【0010】 請求項1に記載された浴槽のシール構造は前記構成であり浴槽の浴室の壁面に接する部分の排水溝が洗い場側に下り勾配であるので、浴槽と壁面の間をシールすることが出来ると共に浴槽のフランジや壁面に付着した水滴が排水溝に流れ込み浴槽に流れ込むことがない。したがって浴槽の一面や二面が壁面に接している場合にも適応出来るものである。 【0011】 請求項2に記載された浴槽のシール構造は前記構成であり、浴槽の三面が壁面に接している場合にも適応出来るものであり、浴槽の壁面に接する部分全面に排水溝が設けられているので、ユニットバスなどの比較的広くない浴室でも使用できる。この場合排水溝は浴槽の洗い場と反対の側から浴槽の両側にかけて連通ししかも下り勾配となっており排水溝の端部は洗い場に解放されている。そして排水溝は浴槽の洗い場の反対側から両側に分かれるように形成するのが好ましい。 【0012】 請求項3に記載された浴槽のシール構造は前記構成であり、浴槽のシールは軟質のゴム、プラスチックからなるパッキンであるために施工が容易に出来る利点がある。 【0013】 請求項4に記載された浴槽のシール構造はは前記構成であるから、浴槽と浴室の壁面間が均一で無い場合又はパッキンが利用できない場合でも排水溝を構成することができる。 【0014】 請求項5に記載された浴槽のシール構造は前記構成であるからパッキンとコーキング剤を併用するものであるのでパッキンを用いても隙間が生じる間隙であっても浴槽と浴室の壁面に隙間を生じることがない様に施工できる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0015】 以下、本発明の実施形態について図面を参照して、詳細に説明する。図1ないし図5は本発明に係る浴槽のシール構造の実施例を示すものである。図1は浴槽2の三面が浴室の壁面1に接している状態を示しており、浴槽2と浴室の壁面1との間には間隙3が生じている。そしてこの間隙3を利用して排水溝4が形成される。排水溝4は浴槽2のフランジ21、22に添って形成され洗い場5から見て奥より洗い場5に向かって下り勾配となるように形成されている。 【0016】 図2は浴槽2の洗い場5の反対側にある長辺のフランジ22と壁面1との間に形成した排水溝4の中央部から端辺のフランジ21と壁面1との間に形成した両排水溝4に沿っての水の流れを示すものであり、図3および図4では凹状の排水溝4を示している。排水溝4は浴槽2と浴室の壁面1との間の間隙3を排水溝4の立上り部とし、当該間隙3の底面にパッキン6やコーキング剤7を充填している。このように排水溝4は浴槽2のフランジ21、22より低い位置で間隙3をシールすると共に洗い場5に向かって下り勾配になっており排水溝4の端部は洗い場5に解放されているので浴槽2のフランジ21、22や浴室の壁面1に付着した水はこの排水溝4に流れ込み洗い場5に排水されるので浴槽2に流れ込むことがない。凹状の排水溝4は軟質のゴム、プラスチックのパッキン6或いはコーキング剤7と言ったシール材であるため浴槽と浴室の壁面をシールすると共に浴槽の上に出ることがないため意匠性が向上し、浴室の壁面に付着した飛散水が浴槽に流入することがなく又目地上の残水がないのでゴミなどが入り込んでも水と共に洗い場に流出するので清掃が容易となる。なお図面にある様に浴槽2のフランジ21、22の外部に排水溝4の勾配に沿った段部8を設けておけておけば排水溝4の形成は容易にできる。 【図面の簡単な説明】 【0017】 【図1】本発明に係る浴槽が設置された状態を示す概要図。 【図2】本発明に係る浴槽の周囲に設けた排水溝の水の流れを示す概要図。 【図3】排水溝の断面図。 【図4】排水溝の別の実施例を示す断面図。 【符号の説明】 【0018】 1 浴室の壁面 2 浴槽 21 浴槽の短辺部のフランジ 22 浴槽の長辺部のフランジ 3 浴槽と浴室の壁面との間の間隙 4 凹条の排水溝 5 洗い場 6 パッキン 7 コーキング剤 8 段部
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000005832 【氏名又は名称】松下電工株式会社 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1048番地
|
| 【出願日】 |
平成17年2月18日(2005.2.18) |
| 【代理人】 |
|
| 【公開番号】 |
特開2006−223607(P2006−223607A) |
| 【公開日】 |
平成18年8月31日(2006.8.31) |
| 【出願番号】 |
特願2005−41458(P2005−41458) |
|