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【発明の名称】 断熱風呂蓋
【発明者】 【氏名】柴山 卓人
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内

【要約】 【課題】断熱風呂蓋は湿度の高い中で使うので真空断熱材の中に水が浸入し、真空度が下がり、断熱性能が劣化する問題がある。

【解決手段】ラミネートフィルム9で複数の芯材8を覆い、同一平面上の独立空間に芯材8を真空密封した真空断熱材6と、真空断熱材6を覆う防水性のカバー部材7とからなり、カバー部材7の芯材8間を覆っている個所が屈曲可能である断熱風呂蓋5であり、真空断熱材6が防水性のカバー部材7に覆われているので、真空断熱材6が水に触れることを低減でき、真空断熱材6の内部への水の侵入を低減することができる。それにより、真空度が低下しないので、断熱性能劣化を抑えることができ、長期間の断熱性能の維持が可能となる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ラミネートフィルムで複数の芯材を覆い、同一平面上の独立空間に前記芯材を真空密封した真空断熱材と、前記真空断熱材を覆う防水性のカバー部材とからなり、前記カバー部材の前記芯材間を覆っている個所が屈曲可能である断熱風呂蓋。
【請求項2】
ラミネートフィルムで複数の芯材を覆い、同一平面上の独立空間に前記芯材を真空密封した真空断熱材と、前記真空断熱材を密封する防水性のカバー部材とからなり、前記カバー部材の前記芯材間を覆っている個所が屈曲可能である断熱風呂蓋。
【請求項3】
カバー部材が耐透湿性の部材からなる請求項1または請求項2に記載の断熱風呂蓋。
【請求項4】
カバー部材が低ガス透過性の部材からなる請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の断熱風呂蓋。
【請求項5】
カバー部材に撥水処理を施した請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の断熱風呂蓋。
【請求項6】
真空断熱材とカバー部材の間に吸着剤を入れた請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の断熱風呂蓋。
【請求項7】
耐透湿性のあるラミネートフィルムで構成した請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の断熱風呂蓋。
【請求項8】
真空断熱材とカバー部材との間に、少なくとも芯材間を埋めるように屈曲可能な断熱材を配置した請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の断熱風呂蓋。
【請求項9】
真空断熱材とカバー部材との間に、ラミネートフィルムの芯材を覆う個所を覆うように耐透湿性の断熱材を配置した請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の断熱風呂蓋。
【請求項10】
真空断熱材の各芯材が配置された個所とカバー部材との間の空間が各々独立空間になるようにカバー部材を配置した請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の断熱風呂蓋。
【請求項11】
芯材の片面とラミネートフィルムの片面が同一平面上にある請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の断熱風呂蓋。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、浴槽の開口上部を塞ぐ風呂蓋に真空断熱材を適用した断熱風呂蓋に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の断熱材を適用した風呂蓋として、発泡体の断熱材を適用したものがある。(例えば、特許文献1参照)また、高断熱性能な断熱材として真空断熱材というものがある。真空断熱材とは、ラミネートフィルムで芯材を覆い真空密封したものであり、芯材内部を真空状態にすることにより、気体による熱伝導率を下げ、低熱伝導率を実現したものである。
【0003】
図7は、特許文献1に記載された従来の浴槽の概略図である。
【0004】
構成は、図7に示すように、浴槽1の開口上部を塞ぐ風呂蓋2が、独立気泡を有する発泡体で構成された複数枚の断熱材3を、折曲可能な部材4で接続してなるものである。
【0005】
以上のように構成された風呂蓋について、以下その作用を説明する。
【0006】
独立気泡を有する発泡体で構成された上蓋は、浴槽1開口上部を塞いで配置されており、浴槽1内空気層から外部への熱の移動を防ぐ。
【特許文献1】実公平5−21788号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
発泡系断熱材を真空断熱材に変えることにより断熱性能は上がるが、以下の問題が生じる。一つ目として、断熱風呂蓋は湿度の高い中で使うので真空断熱材の中に水が浸入し、真空度が下がり、断熱性能が劣化すること。二つ目として、真空断熱材が複数枚必要になり、コストがかかることである。
【0008】
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、高断熱性能の真空断熱材を用い、コストを抑え、断熱性能の劣化を抑えた、断熱効果が高い断熱風呂蓋を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明の断熱風呂蓋は、ラミネートフィルムで複数の芯材を覆い、同一平面上の独立空間に前記芯材を真空密封した真空断熱材と、前記真空断熱材を覆う防水性のカバー部材とからなり、前記カバー部材の前記芯材間を覆っている個所が屈曲可能となったものである。
【0010】
これにより、高断熱性能の真空断熱材を用い、コストを抑え、断熱性能の劣化を抑えた、断熱効果が高い断熱風呂蓋を提供できる。
【発明の効果】
【0011】
真空断熱材が防水性のカバー部材に覆われているので、真空断熱材が水に触れることを低減でき、真空断熱材の内部への水の侵入を低減することができる。それにより、真空度が低下しないので、断熱性能の劣化を抑えることができ、長期間の断熱性能の維持が可能となる。
【0012】
また、単一芯材からなる真空断熱材を複数枚使うことに比べ、真空断熱材を作製する工数が下がるので、コスト削減になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
請求項1に記載の発明は、ラミネートフィルムで複数の芯材を覆い、同一平面上の独立空間に前記芯材を真空密封した真空断熱材と、前記真空断熱材を覆う防水性のカバー部材とからなり、前記カバー部材の前記芯材間を覆っている個所が屈曲可能である断熱風呂蓋であり、真空断熱材が防水性のカバー部材に覆われているので、真空断熱材が水に触れることを低減でき、真空断熱材の内部への水の侵入を低減することができる。それにより、真空度が低下しないので、断熱性能劣化を抑えることができ、長期間の断熱性能の維持が可能となる。
【0014】
真空断熱材が複数の芯材からなり、同一平面上の独立空間に芯材を配置しているので、芯材が配置されていない個所で折り曲げることができる。また、カバー部材も芯材が配置されていない個所で折り曲げることができる。それにより、断熱風呂蓋を折り曲げることが可能となり、折りたたむことや、巻くことが可能となるので、収納性が向上する。
【0015】
また、単一芯材からなる真空断熱材を複数枚使うことに比べ、真空断熱材を作製する工数が下がるので、コスト削減になる。
【0016】
請求項2に記載の発明は、ラミネートフィルムで複数の芯材を覆い、同一平面上の独立空間に前記芯材を真空密封した真空断熱材と、前記真空断熱材を密封する防水性のカバー部材とからなり、前記カバー部材の前記芯材間を覆っている個所が屈曲可能である断熱風呂蓋であり、真空断熱材が防水性のカバー部材に密封されているので、真空断熱材がカバー部材外部の水や空気に触れることを低減でき、真空断熱材の内部への水の侵入を低減することができる。それにより、真空度が低下しないので、断熱性能劣化を抑えることができ、長期間の断熱性能の維持が可能となる。
【0017】
真空断熱材が複数の芯材からなり、同一平面上の独立空間に芯材を配置しているので、芯材が配置されていない個所で折り曲げることができる。また、カバー部材も芯材が配置されていない個所で折り曲げることができる。それにより、断熱風呂蓋を折り曲げることが可能となり、折りたたむことや、巻くことが可能となるので、収納性が向上する。
【0018】
また、単一芯材からなる真空断熱材を複数枚使うことに比べ、真空断熱材を作製する工数が下がるので、コスト削減になる。
【0019】
請求項3に記載の発明は、カバー部材が耐透湿性の部材からなる請求項1または請求項2に記載の断熱風呂蓋であり、真空断熱材とカバー部材の間に水蒸気が侵入するのを低減することができる。それにより、真空断熱材が水に触れることを低減でき、真空断熱材の内部への水の侵入を低減することができる。以上のことから、真空断熱材の真空度が低下しないので、断熱性能劣化を抑えることができ、長期間の断熱性能の維持が可能となる。
【0020】
請求項4に記載の発明は、カバー部材が低ガス透過性の部材からなる請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の断熱風呂蓋であり、真空断熱材とカバー部材の間に空気が侵入するのを低減することができる。それにより、真空断熱材の内部への空気の侵入を低減することができ、真空度が低下しないので、断熱性能劣化を抑えることができ、長期間の断熱性能の維持が可能となる。
【0021】
請求項5に記載の発明は、カバー部材に撥水処理を施した請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の断熱風呂蓋であり、真空断熱材とカバー部材の間に水蒸気が侵入するのを低減することができる。それにより、真空断熱材が水に触れることを低減でき、真空断熱材の内部への水の侵入を低減することができる。以上のことから、真空断熱材の真空度が低下しないので、断熱性能劣化を抑えることができ、長期間の断熱性能の維持が可能となる。
【0022】
請求項6に記載の発明は、真空断熱材とカバー部材の間に吸着剤を入れた請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の断熱風呂蓋であり、真空断熱材とカバー部材の間に入ってきた水や空気を吸着することにより、真空断熱材が水や空気に触れることを低減でき、真空断熱材の内部への水や空気の侵入を低減することができる。それにより、真空度が低下しないので、断熱性能劣化を抑えることができ、長期間の断熱性能の維持が可能となる。
【0023】
請求項7に記載の発明は、耐透湿性のあるラミネートフィルムで構成した請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の断熱風呂蓋であり、真空断熱材の内部への水や空気の侵入を低減することができる。それにより、真空度が低下しないので、断熱性能劣化を抑えることができ、長期間の断熱性能の維持が可能となる。
【0024】
請求項8に記載の発明は、真空断熱材とカバー部材との間に、少なくとも芯材間を埋めるように屈曲可能な断熱材を配置した請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の断熱風呂蓋であり、芯材が配置されておらず断熱性能の低い部分が高くなり、断熱風呂蓋全体の断熱性能が向上する。
【0025】
請求項9に記載の発明は、真空断熱材とカバー部材との間に、ラミネートフィルムの芯材を覆う個所を覆うように耐透湿性の断熱材を配置した請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の断熱風呂蓋であり、真空断熱材の芯材が配置された個所のラミネートフィルムに水蒸気が触れるのを低減できるので、真空断熱材の内部への水の侵入を低減することができる。それにより、真空度が低下しないので、断熱性能劣化を抑えることができ、長期間の断熱性能の維持が可能となる。
【0026】
請求項10に記載の発明は、真空断熱材の各芯材が配置された個所とカバー部材との間の空間が各々独立空間になるようにカバー部材を配置した請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の断熱風呂蓋であり、一つのカバー部材が壊れてカバー部材と真空断熱材の間に水が侵入し、真空断熱材の一つの芯材が配置された個所のラミネートフィルムが水に濡れてしまっても、他の芯材が配置された個所のラミネートフィルムが水に濡れることがなく、断熱風呂蓋全体の断熱性能の劣化を抑えることができる。
【0027】
請求項11に記載の発明は、芯材の片面とラミネートフィルムの片面が同一平面上にある請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の断熱風呂蓋であり、真空断熱材の片面が平らに形成されるので、断熱風呂蓋の片面を平らに形成し易くなり、浴槽に密着して使用できる。それによって、浴槽から逃げる暖気を閉じ込めやすくなり、保温効果が向上する。
【0028】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0029】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における断熱風呂蓋の斜視図である。図2は、本発明の実施の形態1における図1の断熱風呂蓋の破線a−aにおける断面図である。
【0030】
構成として、図1、図2のように、断熱風呂蓋5は、真空断熱材6と、真空断熱材6を覆う防水性のカバー部材7とからなり、真空断熱材6は、複数の芯材8と、複数の芯材8を覆うラミネートフィルム9とからなる。複数の芯材8は、ラミネートフィルム9内の同一平面上の独立空間に真空密封されてある。また、芯材8の片面とラミネートフィルム9の片面は同一平面上にある。また、各芯材8間での空気や水の移動を低減するように、各芯材8の間を溶着してもよい。防水性のカバー部材7とは、樹脂や金属、または水を通さないように表面処理を施したものである。
【0031】
以上のように、本実施の形態においては、ラミネートフィルム9で複数の芯材8を覆い、同一平面上の独立空間に前記芯材8を真空密封した真空断熱材6と、前記真空断熱材6を覆う防水性のカバー部材7とからなり、前記カバー部材7の前記芯材8間を覆っている個所が屈曲可能であり、真空断熱材6が防水性のカバー部材7に覆われているので、真空断熱材6が水に触れることを低減でき、真空断熱材6の内部への水の侵入を低減することができる。それにより、真空度が低下しないので、断熱性能の劣化を抑えることができ、長期間の断熱性能の維持が可能となる。
【0032】
真空断熱材6が複数の芯材8からなり、同一平面上の独立空間に芯材8を配置しているので、芯材8が配置されていない個所で折り曲げることができる。また、カバー部材7も芯材8が配置されていない個所で折り曲げることができる。それにより、風呂蓋を折り曲げることが可能となり、折りたたむことや、巻くことが可能となるので、収納性が向上する。
【0033】
複数の芯材8が独立空間に配置され、各芯材8の間が溶着され分断されている真空断熱材6なので、一部の芯材8空間に水や空気が入り、真空度が低下しても、他の芯材8空間の真空度が低下することがない。それにより、真空断熱材6の一部の個所での断熱性能劣化で抑えられ、真空断熱材6全体としての断熱性能の低下を抑えることができる。
【0034】
また、単一芯材8からなる真空断熱材6を複数枚揃えることに比べて、真空断熱材6を作製する工数が下がるので、コスト削減になる。
【0035】
また、芯材8の片面とラミネートフィルム9の片面が同一平面上にあり、真空断熱材6の片面が平らに形成されるので、断熱風呂蓋5の片面を平らに形成し易くなり、浴槽に密着して使用できる。それによって、浴槽から逃げる暖気を閉じ込めやすくなり、保温効果が向上する。
【0036】
(実施の形態2)
図3は、本発明の実施の形態2における断熱風呂蓋の断面図である。
【0037】
構成として、本実施の断熱風呂蓋5は、実施の形態1の真空断熱材6とカバー部材7の間に吸着剤10を入れたものであり、真空断熱材6がカバー部材7により密封されている。
【0038】
また、カバー部材7が耐透湿性や低ガス透過性に優れる部材でもよい。例えば、耐透湿性に優れた部材として、天然ゴム、フッ素系樹脂、スチレン系樹脂、エチレン系樹脂等が挙げられる。また、低ガス透過性に優れた部材として、ポリビニルアルコール、ポリアクリロニトリル、エチレン−ビニルアルコール樹脂(EVOH)、セルロース、ポリ塩化ビニリデン、ポリアミドなどを含む部材が挙げられる。
【0039】
また、カバー部材7に撥水処理をすると望ましい。撥水処理として、フッ素樹脂などを用いるとよい。
【0040】
また、耐透湿性のラミネートフィルム9であってもよい。例えば、ラミネートフィルム9の1層として、金属箔を入れるとよく、アルミニウム、ステンレス、チタン、銅などが挙げられる。また、ポリビニリデンクロライド、エチレン−ビニルアルコール樹脂(EVOH)、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンなどを層としていれてもよい。
【0041】
以上のように、本実施の形態においては、実施の形態1の断熱風呂蓋5の真空断熱材6とカバー部材7の間に吸着剤10を入れたものであり、真空断熱材6がカバー部材7により密封したものである。よって、実施の形態1の効果に加え、真空断熱材6がカバー部材7に密封されているので、真空断熱材6がカバー部材7外部の水や空気に触れることを低減でき、真空断熱材6の内部への水や空気の侵入を低減することができる。それにより、真空度が低下しないので、断熱性能の劣化を抑えることができ、長期間の断熱性能の維持が可能となる。
【0042】
また、複数の芯材8が独立空間に配置され、各芯材8の間が溶着され分断されている真空断熱材6なので、一部の芯材8空間に水や空気が入り、真空度が低下して断熱性能が劣化しても、他の芯材8空間に影響を与えることがない。それにより、真空断熱材6全体としての断熱性能の低下を抑えることができる。
【0043】
また、真空断熱材6とカバー部材7の間に吸着剤10があるので、真空断熱材6とカバー部材7の間に入ってきた水や空気を吸着することができる。それにより、真空断熱材6が水や空気に触れることを低減でき、真空断熱材6の内部への水や空気の侵入を低減することができる。以上のことから、真空断熱材6の真空度が低下しないので、断熱性能劣化を抑えることができ、長期間の断熱性能の維持が可能となる。図3では、吸着材10を入れるスペースのために芯材8を薄くしているが、カバー部材7の方に吸着剤10埋め込むようにして、芯材8を厚くしてもよい。
【0044】
また、カバー部材7が耐透湿性の部材からなることにより、真空断熱材6とカバー部材7の間に水蒸気が侵入するのを低減することができる。それにより、真空断熱材6が水に触れることを低減でき、真空断熱材6の内部への水の侵入を低減することができる。以上のことから、真空断熱材6真空度が低下しないので、断熱性能劣化を抑えることができ、長期間の断熱性能の維持が可能となる。
【0045】
また、カバー部材7が低ガス透過性の部材からなることにより、真空断熱材6とカバー部材7の間に空気が侵入するのを低減することができる。それにより、真空断熱材6の内部への空気の侵入を低減することができる。以上のことから、真空断熱材6の真空度が低下しないので、断熱性能劣化を抑えることができ、長期間の断熱性能の維持が可能となる。
【0046】
また、カバー部材7に撥水処理を施すことにより、真空断熱材6とカバー部材7の間に水蒸気が侵入するのを低減することができる。それにより、真空断熱材6が水に触れることを低減でき、真空断熱材6の内部への水の侵入を低減することができる。以上のことから、真空断熱材6の真空度が低下しないので、断熱性能劣化を抑えることができ、長期間の断熱性能の維持が可能となる。
【0047】
(実施の形態3)
図4は、本発明の実施の形態3における断熱風呂蓋の断面図である。
【0048】
構成として、本実施の形態の断熱風呂蓋5は、実施の形態2の断熱風呂蓋5の一部を変更したものであり、真空断熱材6とカバー部材7の間に芯材8間を埋めるように屈曲可能な断熱材、例えばグラスウール11を入れたものである。
【0049】
以上のように、本実施の形態においては、実施の形態2の効果に加え、真空断熱材6とカバー部材7との間に、少なくとも芯材8間を埋めるように屈曲可能な断熱材を配置したので、芯材8が配置されておらず断熱性能の低い部分の断熱性能が高くなり、断熱風呂蓋5全体の断熱性能が向上する。それによって、浴槽内の空気から断熱風呂蓋5を通して外気に逃げる熱を低減することができ、保温効果が向上する。
【0050】
(実施の形態4)
図5は、本発明の実施の形態4における断熱風呂蓋の断面図である。
【0051】
構成として、本実施の形態の断熱風呂蓋5は、実施の形態2の断熱風呂蓋5の一部を変更したものであり、真空断熱材6とカバー部材7との間に、ラミネートフィルム9の芯材8を覆う個所を覆うように耐透湿性の断熱材を配置したものである。耐透湿性の断熱材として、発泡プラスチック系の断熱材が挙げられ、ポリスチレンフォーム、押出発泡ポリスチレン、ウレタンフォーム等の断熱材が挙げられ、本実施の形態ではウレタンフォーム12を用いた。
【0052】
以上のように、本実施の形態においては、実施の形態2の効果に加え、真空断熱材6の芯材8にあたる個所を耐透湿性の断熱材で覆ったので、真空断熱材6の芯材8が配置されたラミネートフィルム9に水蒸気が触れるのを低減でき、真空断熱材6の内部への水の侵入を低減することができる。それにより、真空度が低下しないので、断熱性能劣化を抑えることができ、長期間の断熱性能の維持が可能となる。また、ウレタンフォーム12で覆っていることにより断熱性能が高くなり、断熱風呂蓋5全体の断熱性能が向上する。それによって、浴槽内の空気から断熱風呂蓋5を通して外気に逃げる熱を低減することができ、保温効果が向上する。
【0053】
(実施の形態5)
図6は、本発明の実施の形態5における断熱風呂蓋の断面図である。
【0054】
構成として、本実施の形態の断熱風呂蓋5は、実施の形態2の断熱風呂蓋5の一部を変更したものであり、真空断熱材6の各芯材8が配置された個所とカバー部材7との間の空間が各々独立空間になるようにカバー部材7を配置したものである。
【0055】
以上のように、本実施の形態においては、実施の形態2の効果に加え、真空断熱材6の各芯材8が配置された個所とカバー部材7との間の空間が各々独立空間になるようにカバー部材7を配置したので、一つのカバー部材7が壊れてカバー部材7と真空断熱材6の間に水が侵入し、真空断熱材6の一つの芯材8が配置された個所のラミネートフィルム9が水に濡れてしまっても、他の芯材8が配置された個所のラミネートフィルムが水に濡れることがないので、断熱風呂蓋5全体の断熱性能の劣化を抑えることができる。
【産業上の利用可能性】
【0056】
以上のように、本発明による真空断熱材を適用した断熱風呂蓋の構造は、断熱が必要な容器の蓋として転用することができる。例えば、鍋の蓋、保温容器等の蓋である。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】本発明の実施の形態1における断熱風呂蓋の斜視図
【図2】本発明の実施の形態1における断熱風呂蓋の破線a−aの断面図
【図3】本発明の実施の形態2における断熱風呂蓋の概略図
【図4】本発明の実施の形態3における断熱風呂蓋の断面図
【図5】本発明の実施の形態4における断熱風呂蓋の断面図
【図6】本発明の実施の形態5における断熱風呂蓋の断面図
【図7】従来の浴槽の概略図
【符号の説明】
【0058】
5 断熱風呂蓋
6 真空断熱材
7 カバー部材
8 芯材
9 ラミネートフィルム
10 吸着剤
11 グラスウール
12 ウレタンフォーム
【出願人】 【識別番号】000005821
【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地
【出願日】 平成16年12月1日(2004.12.1)
【代理人】 【識別番号】100097445
【弁理士】
【氏名又は名称】岩橋 文雄

【識別番号】100103355
【弁理士】
【氏名又は名称】坂口 智康

【識別番号】100109667
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 浩樹

【公開番号】 特開2006−149907(P2006−149907A)
【公開日】 平成18年6月15日(2006.6.15)
【出願番号】 特願2004−348070(P2004−348070)