| 【発明の名称】 |
浴槽蓋 |
| 【発明者】 |
【氏名】和田 正行 【住所又は居所】大阪市平野区平野北2丁目3−9 永大化工株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】キャップを要しない構成であって、キャップ装着、溶着等の作業を要せず生産性良く生産され得て低コストであると共に、軽量であり、且つ十分な強度を備えた浴槽蓋を提供する。
【解決手段】この発明に係る浴槽蓋1は、硬質樹脂発泡体からなる長尺の中実発泡体2が複数本平行状に配置され、隣り合う中実発泡体同士が軟質樹脂からなる長尺の連結片3によって連結一体化されてなり、前記中実発泡体2が熱膨張性マイクロカプセルによる発泡体構造を備えることを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 硬質樹脂発泡体からなる長尺の中実発泡体が複数本平行状に配置され、隣り合う中実発泡体同士が軟質樹脂からなる長尺の連結片によって連結一体化されてなり、前記中実発泡体が熱膨張性マイクロカプセルによる発泡体構造を備えることを特徴とする浴槽蓋。 【請求項2】 前記中実発泡体は、熱可塑性樹脂100質量部に対し熱膨張性マイクロカプセルを1〜4質量部含有した樹脂組成物の発泡体からなる請求項1に記載の浴槽蓋。 【請求項3】 硬質樹脂発泡体からなる長尺の中実発泡体が複数本平行状に配置され、隣り合う中実発泡体同士が軟質樹脂からなる長尺の連結片によって連結一体化されてなり、前記中実発泡体が熱膨張性マイクロカプセルと化学発泡剤との併用による発泡体構造を備えることを特徴とする浴槽蓋。 【請求項4】 前記中実発泡体は、熱可塑性樹脂100質量部に対し、熱膨張性マイクロカプセル1〜3質量部と、化学発泡剤0.1〜1質量部とを含有した樹脂組成物の発泡体からなる請求項3に記載の浴槽蓋。 【請求項5】 前記化学発泡剤/前記熱膨張性マイクロカプセルの質量比が1/2〜1/10の範囲である請求項4に記載の浴槽蓋。 【請求項6】 前記中実発泡体は、発泡押出成形により形成されたものである請求項1〜5のいずれか1項に記載の浴槽蓋。 【請求項7】 前記中実発泡体の発泡倍率が2.5〜6倍である請求項1〜6のいずれか1項に記載の浴槽蓋。 【請求項8】 前記中実発泡体の厚さが10〜20mmの範囲である請求項1〜7のいずれか1項に記載の浴槽蓋。 【請求項9】 前記中実発泡体を構成する樹脂がポリオレフィンである請求項1〜8のいずれか1項に記載の浴槽蓋。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 この発明は、例えばシャッター式浴槽蓋、折り畳み式浴槽蓋等として用いられる巻取り又は折畳み自在な浴槽蓋に関する。 【背景技術】 【0002】 例えば巻取り自在なシャッター式浴槽蓋としては、硬質樹脂製の長尺の中空部材が複数本平行状に配置され、隣り合う中空部材同士が軟質樹脂からなる長尺の連結片によって連結一体化され、各中空部材の両端開口部に合成樹脂製のキャップが装着されたものが公知である(特許文献1参照)。 【特許文献1】特開平7−96560号公報(請求項1、段落0029) 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 しかしながら、上記構成の浴槽蓋を製作するには、キャップを製作しなければならず、部品点数が多くなってコスト高になるという問題があった。また、中空部材の両端開口部に合成樹脂製のキャップを装着する作業、更にキャップを中空部材の端部開口面に溶着せしめる作業を行わなければならず、このために工程数が多くなって生産効率が悪いという問題もあった。 【0004】 この発明は、かかる技術的背景に鑑みてなされたものであって、キャップを要しない構成であって、キャップ装着、溶着等の作業を要せず生産性良く生産され得て低コストであると共に、軽量であり、且つ十分な強度を備えた浴槽蓋を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0005】 前記目的を達成するために、本発明者は、キャップを要しない構成として、従来の長尺の中空部材に代えて、化学発泡剤により発泡押出成形した長尺の中実発泡体を用いる構成を着想して鋭意検討したが、高発泡の押出成形を良好に行い難い上に、長尺の中実発泡体の表面がクレーター状に荒れた状態となって表面外観に劣ることがわかった。そこで、本発明者は更に鋭意研究した結果、従来の長尺の中空部材に代えて、熱膨張性マイクロカプセルにより発泡成形した長尺の中実発泡体を用いる構成を採用することによって、前記目的を達成することができることを見出すに至り、この発明を完成した。即ち、本発明は以下の手段を提供する。 【0006】 [1]硬質樹脂発泡体からなる長尺の中実発泡体が複数本平行状に配置され、隣り合う中実発泡体同士が軟質樹脂からなる長尺の連結片によって連結一体化されてなり、前記中実発泡体が熱膨張性マイクロカプセルによる発泡体構造を備えることを特徴とする浴槽蓋。 【0007】 [2]前記中実発泡体は、熱可塑性樹脂100質量部に対し熱膨張性マイクロカプセルを1〜4質量部含有した樹脂組成物の発泡体からなる前項1に記載の浴槽蓋。 【0008】 [3]硬質樹脂発泡体からなる長尺の中実発泡体が複数本平行状に配置され、隣り合う中実発泡体同士が軟質樹脂からなる長尺の連結片によって連結一体化されてなり、前記中実発泡体が熱膨張性マイクロカプセルと化学発泡剤との併用による発泡体構造を備えることを特徴とする浴槽蓋。 【0009】 [4]前記中実発泡体は、熱可塑性樹脂100質量部に対し、熱膨張性マイクロカプセル1〜3質量部と、化学発泡剤0.1〜1質量部とを含有した樹脂組成物の発泡体からなる前項3に記載の浴槽蓋。 【0010】 [5]前記化学発泡剤/前記熱膨張性マイクロカプセルの質量比が1/2〜1/10の範囲である前項4に記載の浴槽蓋。 【0011】 [6]前記中実発泡体は、発泡押出成形により形成されたものである前項1〜5のいずれか1項に記載の浴槽蓋。 【0012】 [7]前記中実発泡体の発泡倍率が2.5〜6倍である前項1〜6のいずれか1項に記載の浴槽蓋。 【0013】 [8]前記中実発泡体の厚さが10〜20mmの範囲である前項1〜7のいずれか1項に記載の浴槽蓋。 【0014】 [9]前記中実発泡体を構成する樹脂がポリオレフィンである前項1〜8のいずれか1項に記載の浴槽蓋。 【発明の効果】 【0015】 [1]の発明では、キャップを要しない構成でありキャップを製作する必要がなく部品点数が少なくて済むから、コストを低減できる。また、キャップの装着、溶着等の作業を要しないから生産性に優れており、コストを一層低減できる。更に、発泡体を用いて構成されているから、軽量であると共に断熱性にも優れているし、発泡体は中実であるから良好な強度も得られる。また、長尺の中実発泡体は熱膨張性マイクロカプセルによる発泡体構造を備えているから、その表面肌が荒れることはなく表面外観が良好なものとなる。 【0016】 [2]の発明では、より軽量化できると共に十分な強度も確保することができる。 【0017】 [3]の発明では、キャップを要しない構成でありキャップを製作する必要がなく部品点数が少なくて済むから、コストを低減できる。また、キャップの装着、溶着等の作業を要しないから生産性に優れており、コストを一層低減できる。更に、発泡体を用いて構成されているから、軽量であると共に断熱性にも優れているし、発泡体は中実であるから良好な強度も得られる。また、長尺の中実発泡体は熱膨張性マイクロカプセルによる発泡体構造を備えているから、その表面肌が荒れることはなく表面外観が良好なものとなる。また、化学発泡剤の併用による発泡体構造を備えているから、中実発泡体の発泡セルが微細になって強度をより向上させることができる利点がある。 【0018】 [4]の発明では、より軽量化できると共に十分な強度も確保することができる。 【0019】 [5]の発明では、より一層軽量化しつつ十分な強度を確保することができる。 【0020】 [6]の発明では、中実発泡体が押出成形により形成されているので、生産性がさらに向上してコストを一層低減し得る。 【0021】 [7]の発明では、中実発泡体の発泡倍率が2.5〜6倍であるから、十分に軽量化できると共に高強度なものとなる。 【0022】 [8]の発明では、中実発泡体の厚さが10〜20mmの範囲であるから、軽量性を確保しつつ、中実発泡体の強度を十分に確保することができる。 【0023】 [9]の発明では、中実発泡体を構成する樹脂がポリオレフィンであるから、特に押出成形の際の成形性が向上し、中実発泡体の表面平滑性を向上させることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0024】 この発明に係る浴槽蓋の一実施形態を図1、2に示す。この浴槽蓋(1)は、巻取り自在なシャッター式浴槽蓋であり、図1、2に示すように、硬質樹脂発泡体からなる長尺の中実発泡体(2)…が一定間隔をあけて複数本平行状に配置され、隣り合う中実発泡体(2)同士がその下面の幅方向縁部において軟質樹脂からなる長尺の連結片(3)によって連結一体化されてなる。 【0025】 前記中実発泡体(2)は、熱膨張性マイクロカプセルによる発泡体構造を備えている。即ち、前記中実発泡体(2)は、熱可塑性樹脂および熱膨張性マイクロカプセルを含有した樹脂組成物を発泡して得られる硬質発泡体からなる。この中実発泡体(2)は、発泡押出成形により形成されたものである。そして、前記中実発泡体(2)の表面には、平滑なスキン層が形成されている(クレーターが認められない、即ち発泡セルが露出していない)。 【0026】 上記構成の浴槽蓋(1)は、従来必要であったキャップを要しない構成であり、キャップを製作する必要がなく部品点数が少なくて済むから、コストを低減できる。また、キャップの装着、溶着等の作業を要しないから生産性に優れており、コストをさらに低減できる。更に、発泡体を用いて構成されているから、軽量であると共に断熱性にも優れているし、発泡体は中実であるから良好な強度も得られる。また、長尺の中実発泡体(2)は熱膨張性マイクロカプセルによる発泡体構造を備えているから、その表面にはスキン層が形成されており、その表面肌が荒れることはなく、このように表面外観が良好なものとなる。また、熱膨張性マイクロカプセルによる発泡体構造であるから、均一で非常に微細な発泡セルが形成され、これにより十分な強度が確保される。更に、発泡体は独立気泡構造であり、破れもなくガス抜けも生じないので、後収縮が発生しない。従って、製品形状の中央部等にくぼみを生じることもなく所望形状の製品を精度高く成形できる利点がある。これに対し、例えば、化学発泡剤単独で発泡させた場合には、中央部等の発泡セル部分の隔膜が破れてガスが抜けやすく、このために冷却終了後に後収縮が生じて製品形状の中央部等にくぼみを生じていた。 【0027】 前記樹脂組成物としては、熱可塑性樹脂100質量部に対し熱膨張性マイクロカプセルを1〜4質量部含有した樹脂組成物を用いるのが好ましい。1質量部未満では、軽量性を十分に確保できなくなるので好ましくないし、4質量部を超えると中実発泡体(2)として十分な強度が得られなくなるので好ましくない。中でも、前記樹脂組成物としては、熱可塑性樹脂100質量部に対し熱膨張性マイクロカプセルを2〜3質量部含有した樹脂組成物を用いるのが特に好ましい。 【0028】 前記中実発泡体(2)は、熱膨張性マイクロカプセルと化学発泡剤との併用による発泡体構造を備えた構成であっても良い。即ち、前記中実発泡体(2)は、熱可塑性樹脂、熱膨張性マイクロカプセル及び化学発泡剤を含有した樹脂組成物を発泡して得られる硬質発泡体からなる構成であっても良い。この場合、前記樹脂組成物としては、熱可塑性樹脂100質量部に対し、熱膨張性マイクロカプセル1〜3質量部、化学発泡剤0.1〜1質量部含有した樹脂組成物を用いるのが好ましい。熱膨張性マイクロカプセルの量が3質量部を超えると成形性が低下する上に強度も低下するので好ましくない。また熱膨張性マイクロカプセルの量が1質量部未満では十分に軽量化することができなくなるので好ましくない。また化学発泡剤の量が1質量部を超えると前記中実発泡体(2)の表面にクレーターが生じやすくなるので好ましくない。中でも、前記樹脂組成物としては、熱可塑性樹脂100質量部に対し、熱膨張性マイクロカプセル1〜3質量部、化学発泡剤0.1〜0.5質量部含有した樹脂組成物を用いるのがより好ましい。この場合、化学発泡剤の量を0.5質量部以下に規定しているので、浴槽蓋の表面外観を十分に良好な状態にすることができる。 【0029】 熱膨張性マイクロカプセルと化学発泡剤を併用する構成において、化学発泡剤/熱膨張性マイクロカプセルの質量比は1/2〜1/10の範囲に設定されるのが好ましい。化学発泡剤の併用比率が前記上限を上回ると、前記中実発泡体(2)の表面にクレーターが生じやすくなって表面外観が低下するので好ましくない。 【0030】 この発明において、前記中実発泡体(2)の発泡倍率は2.5〜6倍であるのが好ましい。2.5倍未満では十分な軽量性を確保できないので好ましくないし、6倍を超えると中実発泡体(2)の強度が低下するので好ましくない。中でも、前記中実発泡体(2)の発泡倍率は3〜5倍であるのがより好ましい。 【0031】 また、前記中実発泡体(2)の厚さは10〜20mmの範囲に設定されるのが好ましい。厚さが10mm未満では中実発泡体(2)の強度を十分に確保できなくなるので好ましくない。一方厚さが20mmを超えると、軽量化が困難になる上に、嵩張るものとなるし、浴槽蓋の巻き取り性も悪くなるので、好ましくない。 【0032】 前記熱膨張性マイクロカプセルは、液状ガス等を内包したポリマー殻からなる。熱膨張前のカプセルの粒径は5〜40μmであるのが好ましい。この熱膨張性マイクロカプセルは、加熱された際、殻内の内部ガス圧が増大してポリマー殻が軟化膨張して拡径する。この拡径したマイクロカプセルが樹脂中で発泡セルとなる。 【0033】 前記熱膨張性マイクロカプセルの市販品としては、例えば「エクスパンセル930DUX120」(エクスパンセル株式会社製)、「エクスパンセル092DU120」(エクスパンセル株式会社製)、「エクスパンセル095DUX120」(エクスパンセル株式会社製)、「エクスパンセル092MB120」(エクスパンセル株式会社製)等が挙げられる。 【0034】 前記化学発泡剤としては、無機系発泡剤、有機系発泡剤のいずれをも使用できる。前記無機系発泡剤としては、特に限定されるものではないが、例えば炭酸水素ナトリウム(重曹)等が挙げられる。 【0035】 前記有機系発泡剤としては、アゾジカルボンアミド(ADCA)やアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)の如きアゾ系発泡剤、N,N’−ジニトロソペンタメチレンテトラミン(DPT)やN,N’−ジニトロソ−N,N’ジメチルテレフタルアミド(DNDMTA)の如きニトロソ系発泡剤、P−トルエンスルホニルヒドラジド(TSH),4,4’−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)(OBSH),ベンゼンスルホニルヒドラジド(BSH)の如きヒドラジド系発泡剤、更にはトリヒドラジノトリアジン(THT)、P−トルエンスルホニルセミカルバジッド(TSSC)等が挙げられる。 【0036】 前記中実発泡体(2)を構成する硬質樹脂としては、特に限定されるものではないが、例えばポリプロピレン、ポリエチレン、ABS樹脂等が挙げられる。中でも、ポリプロピレン、ポリエチレン、EVA等のポリオレフィンを用いるのが好ましく、この場合には特に押出成形の際の成形性が向上するし、焼却処理の際等に有害ガスを発生することがなく環境保護の要請に十分に応えることができる。これらの中でも、耐熱性、耐薬品性に優れる点で、ポリプロピレンを用いるのが特に好ましい。 【0037】 前記連結片(3)を構成する軟質樹脂としては、特に限定されるものではないが、例えば熱可塑性エラストマー、あるいはポリプロピレン等の硬質樹脂に改質剤を添加して軟質化した軟質樹脂等が挙げられる。 【0038】 前記前者の熱可塑性エラストマーとしては、例えばポリプロピレン系熱可塑性エラストマー等の他に、水素添加スチレン・ブタジエンラバー(HSBR)等に代表される水素添加スチレン・共役ジエン系ラバー、あるいはスチレン・エチレン/ブチレン・スチレンブロック共重合体等に代表される水素添加スチレン・共役ジエン・スチレンブロック共重合体、あるいはまたエチレン、プロピレン、ブテン−1よりなる群から選択される2種以上の成分の共重合体(例えばエチレン・ブテン共重合体ゴム、プロピレン・ブテン共重合体ゴム、エチレン・プロピレン・ブテン共重合体ゴムなど)等が挙げられる。 【0039】 前記後者における軟質化のための改質剤としては、例えば前者の熱可塑性エラストマーが挙げられる。 【0040】 なお、前記硬質樹脂、軟質樹脂いずれにおいても、必要に応じて酸化防止剤、安定剤、充填剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、顔料等の各種添加剤を添加しても良い。 【0041】 上記実施形態では、中実発泡体(2)は、発泡押出成形により形成されているが、その他の発泡成形法により形成されたものであっても良い。 【0042】 また、上記実施形態では、巻取り自在なシャッター式浴槽蓋に構成されているが、特にこれに限定されるものではなく、例えば図3に示すような折り畳み自在な浴槽蓋に構成されても良い。即ち、この浴槽蓋では、中実発泡体(2)の上面縁部同士を連結する第1連結態様、中実発泡体(2)の下面縁部同士を連結する第2連結態様の2種類採用されて、これら第1連結態様と第2連結態様が交互配置となるようになされており、容易に折り畳むことが可能である。 【実施例】 【0043】 次に、この発明の具体的実施例について説明する。 【0044】 <実施例1> ポリプロピレン100質量部に対して熱膨張性マイクロカプセル(エクスパンセル株式会社製の「エクスパンセル930DUX120」)を2質量部混合せしめた樹脂組成物(中実発泡体成形用)を得た。また、連結片用軟質樹脂としてポリプロピレン系熱可塑性エラストマーを準備した。これら2種類の樹脂を用いて2色同時押出成形することによって、図1に示すような構成のシャッター式浴槽蓋(1)を製造した。中実発泡体(2)の発泡倍率は3倍であった。また中実発泡体(2)の厚さは15mmであった。 【0045】 <実施例2、3、比較例3> 中実発泡体成形用樹脂組成物の組成等の製造条件を表に示すとおりとした以外は、実施例1と同様にしてシャッター式浴槽蓋(1)を製造した。 【0046】 <実施例4> ポリプロピレン100質量部に対して、熱膨張性マイクロカプセル(エクスパンセル株式会社製の「エクスパンセル930DUX120」)2質量部と、アゾジカルボンアミド(化学発泡剤)0.3質量部とを混合せしめた樹脂組成物(中実発泡体成形用)を得た。また、連結片用軟質樹脂としてポリプロピレン系熱可塑性エラストマーを準備した。これら2種類の樹脂を用いて2色同時押出成形することによって、図1に示すような構成のシャッター式浴槽蓋(1)を製造した。中実発泡体(2)の発泡倍率は3.5倍であった。また中実発泡体(2)の厚さは15mmであった。 【0047】 <実施例5、6> 中実発泡体成形用樹脂組成物の組成等の製造条件を表に示すとおりとした以外は、実施例4と同様にしてシャッター式浴槽蓋(1)を製造した。 【0048】 <比較例1> 中実発泡体成形用樹脂組成物の組成等の製造条件を表に示すとおりとした以外は、実施例1と同様にしてシャッター式浴槽蓋(1)を製造した。 【0049】 <比較例2> 中空部材成形用樹脂としてポリプロピレンを、連結片用軟質樹脂としてポリプロピレン系熱可塑性エラストマーを準備した。これら2種類の樹脂を用いて2色同時押出成形することによって、従来のシャッター式浴槽蓋(長尺の中空部材が複数本平行状に配置され、隣り合う中空部材同士が軟質樹脂からなる長尺の連結片によって連結一体化されたもの)を製造した。なお、各中空部材の両端開口部にポリプロピレン製キャップを装着した。 【0050】 上記のようにして得られた各浴槽蓋に対して下記評価を行った。 【0051】 <浴槽蓋の表面外観の評価> 「◎」…表面が非常に平滑でクレーターは全く認められない 「○」…表面は平滑でクレーターは実質的に認められない 「△」…表面がやや粗く、若干のクレーターが認められる 「×」…表面が粗く、クレーターが多い。 【0052】 <浴槽蓋の保温性(断熱性)の評価> 室温15℃に設定された恒温室内に配置された内容量200Lの浴槽内に湯を180L注ぎ、湯温が42.0℃であることを確認した後、浴槽蓋を拡げて浴槽の上面を覆い、3時間経過後の湯温を測定し、湯温の低下が2.0℃未満であるものを「◎」とし、湯温の低下が2.0℃以上4.0℃未満であるものを「○」とし、湯温の低下が4.0℃以上6.0℃未満であるものを「△」とし、湯温の低下が6.0℃以上であるものを「×」とした。 【0053】 <発泡の均一性(均一分散性)の評価> 「◎」…発泡セルは均一に分散されている 「○」…発泡セルはほぼ均一に分散されている 「×」…発泡セルの分散は不均一である。 【0054】 <軽量性の評価法> 製品安全協会によるSG認定基準に合格している比較例2の従来品のシャッター式浴槽蓋(700mm×1000mm)(1950g)と質量を比較して、200g以上軽量化されているものを「○」とし、±200g以内であるものを「△」とし、200g以上重くなっているものを「×」とした。 【0055】 <浴槽蓋の曲げ強度評価法> 製品安全協会によるSG認定基準に準拠して浴槽蓋の曲げたわみ量を評価した。即ち、浴槽の辺に直径40mmの表面平滑な金属棒を置き、その上に浴槽蓋を載置し、浴槽の水温を75±3℃に維持しながら、1時間加熱した後、直ちに浴槽蓋の中央に直径100mmの木製載荷板を介して全荷重30kgを静かに載せ、スケールを用いて載荷直前のたわみ量と載荷3分後の最大たわみ量との差を求め、この値を曲げたわみ量(mm)とした。この曲げたわみ量が小さい程、浴槽蓋として曲げ強度に優れていることを示す。 【0056】 【表1】
【0057】 表から明らかなように、この発明の実施例1〜6の浴槽蓋は、軽量であり、十分な曲げ強度を備えていると共に、表面にスキン層が形成されていて表面外観に優れ、発泡の均一性にも優れ、さらに十分な保温性を備えていた。 【0058】 これに対し、化学発泡剤を単独で使用した比較例1の浴槽蓋は、軽量で良好な曲げ強度を有するものの、発泡が不均一であるし、表面外観に劣っていた。また、比較例2の中空部材を用いて構成された従来の浴槽蓋は、保温性に劣っていた。また、比較例3の浴槽蓋は、軽量性に劣っている上に、保温性も不十分であった。 【図面の簡単な説明】 【0059】 【図1】この発明に係る浴槽蓋の一実施形態を示す斜視図である。 【図2】図1におけるA−A線の断面図である。 【図3】他の実施形態に係る浴槽蓋を示す断面図である。 【符号の説明】 【0060】 1…浴槽蓋 2…中実発泡体 3…連結片
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| 【出願人】 |
【識別番号】000120696 【氏名又は名称】永大化工株式会社 【住所又は居所】大阪府大阪市平野区平野北2丁目3番9号
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| 【出願日】 |
平成16年11月8日(2004.11.8) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100071168 【弁理士】 【氏名又は名称】清水 久義
【識別番号】100099885 【弁理士】 【氏名又は名称】高田 健市
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| 【公開番号】 |
特開2006−130112(P2006−130112A) |
| 【公開日】 |
平成18年5月25日(2006.5.25) |
| 【出願番号】 |
特願2004−323205(P2004−323205) |
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