| 【発明の名称】 |
浴槽 |
| 【発明者】 |
【氏名】石永 ▲隆▼成
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| 【要約】 |
【課題】浴室内での占有スペースを増加させることなく設置可能な浴槽を提供する。
【解決手段】浴槽1は、浴槽1内に脚を伸ばして座ったときの足先側が湿気の拡散を遮断する天井部11をともなって延伸された延伸部10を備え、少なくとも延伸部10の一部を浴室2内に残し、延伸部10が浴室2の壁20を貫通して浴室2から浴室外部3に至るように配設される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 全長の長さにかかわらず、浴室内での占有スペースを増加させることなく設置可能な浴槽であって、 前記浴槽内に脚を伸ばすように座ったときの足先側が湿気の拡散を遮断する天井部をともなって延伸された延伸部を備え、 前記延伸部が前記浴室の壁を貫通して前記浴室から前記浴室外部に至るように配設されることを特徴とする浴槽。 【請求項2】 全長の長さにかかわらず、浴室内での占有スペースを増加させることなく設置可能な浴槽であって、 前記浴槽内に脚を伸ばすように座ったときの足先側が湿気の拡散を遮断する天井部をともなって延伸された延伸部を備え、 少なくとも前記延伸部の一部を前記浴室内に残し、前記延伸部が前記浴室の壁を貫通して前記浴室から前記浴室外部に至るように配設されることを特徴とする浴槽。 【請求項3】 前記天井部は、浴槽の側壁と一体に形成されたことを特徴とする請求項1または2に記載の浴槽。 【請求項4】 前記延伸部の底面は、該延伸部が延伸した方向の内壁面に向かって上向きに傾斜したことを特徴とする請求項1,2または3に記載の浴槽。 【請求項5】 前記浴室外部に至った前記延伸部を隠すとともに前記浴室外部への湿気の拡散を防止するカバーを備えたことを特徴とする請求項1,2,3または4に記載の浴槽。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、全長の長さにかかわらず、浴室内での占有スペースを増加させることなく設置可能な浴槽に関する。 【背景技術】 【0002】 従来より、浴槽は脚を伸ばしてゆったりと入浴できるような大きなものが望まれているが、一般の住宅では浴室に割り当てる面積が限られる場合があり、希望通りの大きな浴槽を設置できないことがある。特に、マンション等の比較的小規模な住宅では床面積が限られているので大きな浴槽を設置することは困難であった。 【0003】 比較的小規模な住宅では、浴室ユニットを設備したものが多いが、この浴室ユニット内の浴槽設置スペースを拡張することによって、より大きい浴槽を設置できるようにした浴室ユニットがある。(特許文献1参照) この浴室ユニットは、浴室ユニット内の浴槽設置スペースの壁面を隣のスペース、例えば、洗濯機設置スペースに張り出させて浴室設置スペースを拡張し、もって、より大きな浴槽を設置できるようにしようとするものである。 【0004】 【特許文献1】特開2000−316741号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 しかしながら、このような従来の技術では、浴槽設置スペースの壁面を隣の、例えば、洗濯機設置スペースに拡張するので、洗濯機設置スペースに余裕がない場合には浴槽設置スペースを拡張することができないという問題点がある。 【0006】 また、拡張するだけのスペースが洗濯機設置スペースにあっても、スペースが狭くなったことにより洗濯の作業性が悪くなり得るという問題点がある。 【0007】 本発明は、以上のような従来技術が有する問題点に着目して成されたもので、浴室内での占有スペースを増加させることなく設置可能な浴槽を提供することを目的としている。 【課題を解決するための手段】 【0008】 かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。 [1]全長の長さにかかわらず、浴室(2)内での占有スペースを増加させることなく設置可能な浴槽(1)であって、 前記浴槽(1)内に脚を伸ばすように座ったときの足先側が湿気の拡散を遮断する天井部(11)をともなって延伸された延伸部(10)を備え、 前記延伸部(10)が前記浴室(2)の壁(20)を貫通して前記浴室(2)から前記浴室外部(3)に至るように配設されることを特徴とする浴槽。 【0009】 [2]全長の長さにかかわらず、浴室(2)内での占有スペースを増加させることなく設置可能な浴槽(1)であって、 前記浴槽(1)内に脚を伸ばすように座ったときの足先側が湿気の拡散を遮断する天井部(11)をともなって延伸された延伸部(10)を備え、 少なくとも前記延伸部(10)の一部を前記浴室(2)内に残し、前記延伸部(10)が前記浴室(2)の壁(20)を貫通して前記浴室(2)から浴室外部(3)に至るように配設されることを特徴とする浴槽(1)。 【0010】 [3]前記天井部(11)は、浴槽(1)の側壁(12)と一体に形成されたことを特徴とする[1]または[2]に記載の浴槽(1)。 【0011】 [4]前記延伸部(10)の底面(13)は、該延伸部(10)が延伸した方向の内壁面(14)に向かって上向きに傾斜したことを特徴とする[1],[2]または[3]に記載の浴槽(1)。 【0012】 [5]前記浴室外部(3)に至った前記延伸部(10)を隠すとともに前記浴室外部(3)への湿気の拡散を防止するカバー(15)を備えたことを特徴とする[1],[2],[3]または[4]に記載の浴槽(1)。 【0013】 前記本発明は次のように作用する。 浴槽(1)を収容しきれない浴室(2)に収容する場合、浴室(2)の壁(20)に浴槽(1)の延伸部(10)が貫通する開口を設けて、この開口に延伸部(10)を貫通させる。延伸部(10)には湿気の拡散を遮断する天井部(11)をともなっているので、この天井部(11)が壁(20)を貫通して浴室(2)から浴室内に亘るように配置することによって、延伸部(10)から湿気が浴室外部(3)に拡散することが防止される。 【0014】 また、延伸部(10)の一部を浴室(2)内に残るように浴槽(1)を配した場合には、残った部分に物を置くこともできるし、浴槽(1)に張った温湯が冷めてしまうことの防止に役立つ。 【0015】 天井部(11)が浴槽(1)の側壁(12)と一体に形成されている場合には、より確実に延伸部(10)からの湿気の拡散を防止できる。なお、浴槽(1)と開口との間は目張りすればよい。 【0016】 延伸部(10)は、入浴者が浴槽(1)内に脚を伸ばして座ったときの足先側に延伸されているので、入浴者は、脚を伸ばして座れるとともに延伸部(10)による入浴中の不都合はない。また、延伸部(10)の底面(13)は傾斜しており、その傾斜の方向は延伸部(10)が延伸した方向の内壁面(14)に向かって上向きである。したがって、入浴後に浴槽(1)の栓を抜いて浴槽(1)内の湯水を排水すると、湯水が延伸部(10)に溜まることなく排水されるので、容易に浴槽(1)内を清掃をすることができる。 【0017】 浴室外部(3)に至った延伸部(10)を隠すためのカバー(15)を備えたものの場合には、浴室外部(3)側から延伸部(10)を隠すようにカバー(15)を取り付ける。これにより、延伸部(10)が剥き出しに晒されることがないので浴室外部(3)の体裁を悪くすることがなくなる。 【0018】 このカバー(15)は、湿気を通さない材質のもので形成することにより、浴室外部(3)への湿気の拡散をより確実に防止することができる。さらに、カバー(15)に浴室外部(3)の環境に調和させた意匠を施すことによって体裁をつくろうことができる。例えば、浴室外部(3)が洗面・脱衣所や廊下などの室内である場合には、それらの壁(20)面と同じ彩色および模様等を施し、また、浴室外部(3)が建物の外部である場合には、外壁(20)と同じ彩色、模様、塗装等を施せばよい。 【0019】 また、カバー(15)は、衝撃に対する耐久性のある素材で形成することにより、浴室外部(3)に至った延伸部(10)を外力による損傷から保護することができる。 【発明の効果】 【0020】 本発明にかかる浴槽によれば、浴槽の全長が浴室内に収容できない長さであっても、延伸部を浴室の壁を貫通して浴室外部に至るように設置できるので、浴室内での占有スペースを増加させることなく設置することができる。したがって、入浴者が脚を伸ばしても余裕の有る全長の浴槽を設置することにより、入浴者は脚を伸ばしてゆったりと入浴することができる。また、天井部によって湿気が浴室外部に拡散することを防止できる。 【0021】 また、天井部は浴槽側壁と一体に形成されているので、延伸部からの湿気の拡散が確実に防止され、したがって、延伸部が浴室の壁を貫通して至った浴室外部に湿気が漏れる虞がない。 【0022】 また、延伸部の底面が該延伸部の延伸した方向の内壁面に向かって上向きに傾斜しているので、浴槽から湯水を排水する際に、延伸部に湯水が溜まることがなく、浴槽の清掃が容易であり、また、衛生的である。 【0023】 さらに、浴室外部に至った延伸部は、カバーで隠すことができるので、浴室外部の体裁を悪くすることがない。 【0024】 また、カバーは、浴室外部への湿気の拡散を防止するので、延長部が至った浴室外部への湿気の拡散をより確実に防止することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0025】 以下、図面に基づき本発明の好適な一実施の形態を説明する。 図1から図3までには本発明の一実施の形態にかかる浴槽1が示されている。図1は浴槽1を浴室2に設置した状態を模式的に示している。浴槽1は、F.R.P.、ステンレスあるいはホーロー等の一般に使用されている素材によって製造されたものである。 【0026】 浴槽1は、その長手方向の一端側を延伸した延伸部10を備えている。延伸部10は、入浴者が浴槽1内に座って脚を伸ばしたときの足先側を延伸した部分である。 【0027】 浴槽1は、この延伸部10が浴室2の壁20に設けた開口を貫通して浴室2から浴室外部3に至るように配設されている。さらに、浴室外部3側には、延伸部10を隠すためのカバー15が壁20若しくは壁20から床30にかけて取り付けられている。図3に示した例では、床30に設けたカバー取付け具31にカバー15の下端部が取り付けられている。このカバー15は、例えば、樹脂、ステンレス等の金属等で形成されている。なお、図1では、浴槽1と壁20と開口との関係が分かり易いように開口の大きさを延伸部10の大きさに対して大きめに示してあるが、開口は延伸部10が貫通できる大きさであればよい。 【0028】 従来の浴槽は、縁の部分が約10cmほど外側に張り出しているが、図3に示すように、浴槽1の延伸部10には、従来の浴槽のような外側に張り出した縁が無いので、浴槽1は、この縁の10cm分を延伸でき、さらに、浴室2と浴室外部3とを仕切る厚さ約10cmの壁20を貫通させることにより、約10cmを延伸できる。したがって、約20cmを延伸できる。さらに、浴室外部3への張り出しをαcmとすれば、合計で約20+αcmの延伸ができる。浴室外部3がトイレや洗面室の場合には、部分的に10cm程度の侵出部分が有ってもトイレや洗面室の使い勝手が悪くなることはない。したがって、浴槽1は、延伸部10を合計約30cmとすることができる。また、浴室外部3が建物の外部である場合や室内であっても狭い洗面室などではない所の場合には、延伸部10は前記のα分を15cmにしたり、あるいは20cm以上にしたりしてもよい。 【0029】 図3に示すように、延伸部10の内壁面14の最上部からは、浴槽1の長手方向の浴室2内側のもう一方の端部に向かって折り返すようにオーバーハングした天井部11が形成されている。この天井部11は、図2に示すように延伸部10の側壁12とも一体に形成されている。これによって、天井部11は延伸部10から立った湯気の上昇を阻んで、湿気の拡散を遮断することができる。このことはまた、浴槽1内の温湯が冷めることを防止することに役立つ。延伸部10が壁20を貫通している浴室側の部分には、従来と同様のコーキングが施されている。これによって、浴室2内の湿気が浴室外部3側に漏れることを防止している。 【0030】 延伸部10の底面13は、前記内壁面14に向かって上向きに傾斜している。これにより、浴槽1内の湯水を該浴槽1から抜く際に、延伸部10内に湯水が残留することがない。したがって、延伸部10内の清掃を容易に行うことができる。 【0031】 この底面13に面した天井部11の内面11aは、内壁面14に向かってやや下向きに傾斜している。これにより、内面11aに付着した湯気は水滴となって流れ落ち易く、清掃も容易である。 【0032】 浴室外部3に至った延伸部10を隠すための前記カバー15は、湿気を通さない材質のもので形成した場合には、浴室2から浴室外部3への湿気の拡散を防止できるので、天井部11および延伸部10と壁20との間のコーキングとともに浴室2から浴室外部3への湿気の拡散をより確実に防止することができる。 【0033】 また、このカバー15は浴室外部3の環境に調和させた意匠を施してもよい。浴室外部3が例えば、洗面・脱衣所や廊下などの室内である場合には、それらの壁面の色と同じあるいは同系色の彩色を施してコーディネートを図ったり、壁面の色とコントラストをなす色を彩色してアクセントを付けたりしてもよい。また、壁面に模様がある場合には、同一あるいは同様の模様を施しても良い。浴室外部3が建物の外部である場合には、外壁と同じ彩色、模様、塗装等を施してもよい。このように、カバー15に適宜に意匠を施すことによって、カバー15に違和感が生じず、カバー15を室内デザインの一部や建物の外部のデザインの一部に溶け込ませることができる。 【0034】 また、浴室外部3に至った延伸部10が大きな外力を受けて破損したり、損傷したりしないように保護するために、カバー15を耐衝撃性に優れた素材で形成してもよい。 【0035】 特に、浴室外部3が建物の外部であるときには耐衝撃性に優れたカバー15を装着することが好ましい。 【0036】 次に、本実施の形態の作用を説明する。 浴槽1を収容しきれない浴室2に収容する場合、浴室2の壁20に浴槽1の延伸部10が貫通する開口を設けて、この開口に延伸部10を貫通させる。この開口は、将来のリフォームの際に浴室2に収容しきれない長大な浴槽1を設置する場合の有ることを想定して、予め設けておいてもよい。 【0037】 この開口を延伸部10が貫通するように設置するが、延伸部10の一部は浴室2内に残るように配置する。このように配置することによって、天井部11が浴室2内から壁20にかけて位置する。さらに、延伸部10が壁20を貫通する部分の浴室2側および浴室外部3側のうち少なくとも浴室2側には、防水のためのコーキングを施す。このように浴槽1を設置することにより、湿気が浴室外部3に拡散することを防止できる。 【0038】 なお、天井部11は上記のように浴槽1の側壁12と一体に形成されているが、延伸部10を覆うように取り付けられる、浴槽1とは別体のものであってもよい。また、天井部11は、浴室2側の端部を浴室2内には残さず、壁20の浴室2側の壁面と略同一位置に位置するようにしてもよい。 【0039】 壁20の浴室外部3側には開口を塞いで延伸部10を隠すために、カバー15を取り付ける。前記したように、カバー15は湿気を通さない材質のもので形成しても良く、この場合、浴室外部3への湿気の拡散をより一層確実に防止することができる。 【0040】 以上のように浴室2に設置した浴槽1は、延伸部10の一部が浴室2の外にまで至っているが、入浴者は延伸部10とは反対側に座って延伸部10に向けて脚を伸ばすことにより、ゆったりとした気分で入浴することができる。 【0041】 また、浴槽1によれば、浴室2内のスペースが制限される小規模住宅などにおいても、本来なら浴室2内に設置できない大きさの浴槽を設置することができる。 【0042】 また、延伸部10の底面を延伸部10が延伸した方向の内壁面に向かって上向きに傾斜させてあるので、入浴後に浴槽1の栓を抜いて浴槽1内の湯水を排水すると、延伸部10に湯水が溜まることがなく容易に清掃をすることができる。 【0043】 浴室外部3に至った延伸部10を隠すためのカバー15を取り付けることにより、延伸部10が剥き出しに晒されることがないので浴室外部3の体裁を悪くすることがなくなる。 【0044】 この際、浴室外部3に侵出する部分は浴槽1およびカバー15あるいはカバー15だけであり、浴室2の壁20の位置を変えて浴室2を拡張する場合とは異なって、浴槽1およびカバー15に侵出された浴室外部3のスペースの使い勝手を損なうことがほとんどない。 【0045】 また、本実施の形態にかかる浴槽1は十分に収容スペースのある浴室2に設置した場合には、従来の浴室と同様に使用することができる。この場合、天井部11は、物を置くスペースとして利用できるとともに前記のように浴槽1の湯が冷めることの防止にも役立つ。 【図面の簡単な説明】 【0046】 【図1】本発明の一実施の形態にかかる浴槽の設置状態を示す模式図である。 【図2】図1の浴槽の設置状態からカバーを省略して示す平面図である。 【図3】図1の浴槽の設置状態を示す縦断面図である。 【符号の説明】 【0047】 1…浴槽 2…浴室 3…浴室外部 10…延伸部 11…天井部 11a…内面 12…側壁 13…底面 14…内壁面 15…カバー 20…壁 30…床 31…カバー取付け具
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| 【出願人】 |
【識別番号】504304189 【氏名又は名称】石永 ▲隆▼成
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| 【出願日】 |
平成16年8月9日(2004.8.9) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100084261 【弁理士】 【氏名又は名称】笹井 浩毅
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| 【公開番号】 |
特開2006−43343(P2006−43343A) |
| 【公開日】 |
平成18年2月16日(2006.2.16) |
| 【出願番号】 |
特願2004−232425(P2004−232425) |
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