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【発明の名称】 ジャー炊飯器
【発明者】 【氏名】浮田 和宏
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内

【氏名】池田 典生
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内

【氏名】石川 啓治
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内

【氏名】高麗 敦
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内

【氏名】品部 晃宏
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内

【氏名】岡本 賢治
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内

【氏名】中西 邦行
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内

【氏名】新田 浩朗
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内

【要約】 【課題】炊飯終了後、保温を必要としない場合においても保温動作を開始してしまい、不要な電力を消費してしまう上に、保温動作を切り忘れた場合に無駄な電力を消費してしまう。

【解決手段】本体と前記本体に着脱自在に収納される鍋と前記鍋を加熱する加熱手段と前記加熱手段の加熱量を制御し、炊飯あるいは保温動作を行う制御手段と前記制御手段に炊飯動作の開始を入力する炊飯ボタンと保温動作の開始を入力する保温ボタンを有するジャー炊飯器において、炊飯動作終了後、引き続き自動的に保温動作を行うか、行わないかを選択する保温選択ボタンを有する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体と、前記本体に着脱自在に収納される鍋と、前記鍋を加熱する加熱手段と、前記加熱手段の加熱量を制御する制御手段と、炊飯動作の開始を入力する炊飯ボタンと、保温動作の開始を入力する保温ボタンと、炊飯動作終了後保温動作に移行するか否かを選択入力する保温選択ボタンとを有したジャー炊飯器。
【請求項2】
保温動作を行う時間を設定する保温時間設定ボタンを有した請求項1記載のジャー炊飯器。
【請求項3】
保温動作終了時に報知音を鳴らす報知音発生手段を有した請求項2記載のジャー炊飯器。
【請求項4】
保温残時間を表示する表示手段を有した請求項2記載のジャー炊飯器。
【請求項5】
鍋内に収容されているご飯量を検知するご飯量検知手段を有し、ご飯量検知手段が鍋内に収容されるご飯がなくなったと検知したときには保温動作を停止してなる請求項1記載のジャー炊飯器。
【請求項6】
保温選択ボタンで保温動作に移行しないと選択したときには、炊飯終了後から所定時間にご飯量検知手段が鍋内にご飯が収容されていると検知したときは保温動作を開始してなる請求項5記載のジャー炊飯器。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、一般家庭、あるいは業務用に使用するジャー炊飯器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の機器の構成は次に示すようなものであった(例えば、特許文献1参照)。炊飯直後、鍋内のご飯はおよそ100℃前後になっている。炊飯が終了すると自動的に保温を行うようにマイクロコンピューターはプログラムされており、炊飯が終了すると保温へ移行する。
【特許文献1】特開2000−051068号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、このような従来の構成において、炊飯終了後、保温を必要としない場合においても保温動作を開始してしまい、不要な電力を消費してしまう上に、保温動作を切り忘れた場合に無駄な電力を消費してしまう課題があった。
【0004】
本発明は上記課題を解決するもので、炊飯終了後、保温する必要がない場合に不要な電力消費をなくし、かつ保温動作の切り忘れの場合に無駄な電力消費をなくすことを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記従来の課題を解決するために、本発明のジャー炊飯器は、本体と、前記本体に着脱自在に収納される鍋と、前記鍋を加熱する加熱手段と、前記加熱手段の加熱量を制御する制御手段と、炊飯動作の開始を入力する炊飯ボタンと、保温動作の開始を入力する保温ボタンと、炊飯動作終了後保温動作に移行するか否かを選択入力する保温選択ボタンとを有したジャー炊飯器である。
【0006】
これにより、炊飯終了後、保温する必要がない場合に不要な電力消費をなくし、かつ保温動作の切り忘れの場合に無駄な電力消費をなくすことができる。
【発明の効果】
【0007】
本発明のジャー炊飯器は、炊飯終了後、保温する必要がない場合に不要な電力消費をなくし、かつ保温動作の切り忘れの場合に無駄な電力消費をなくすことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
第1の発明のジャー炊飯器は、本体と、前記本体に着脱自在に収納される鍋と、前記鍋を加熱する加熱手段と、前記加熱手段の加熱量を制御する制御手段と、炊飯動作の開始を入力する炊飯ボタンと、保温動作の開始を入力する保温ボタンと、炊飯動作終了後保温動作に移行するか否かを選択入力する保温選択ボタンとを有したジャー炊飯器である。
【0009】
これにより、炊飯終了後、保温する必要がない場合に不要な電力消費をなくし、かつ保温動作の切り忘れの場合に無駄な電力消費をなくすことができる。
【0010】
第2の発明は、特に第1の発明において、保温動作を行う時間を設定する保温時間設定ボタンを有するジャー炊飯器とすることで、炊飯後の数時間のみ保温したい場合、あるいは保温のみしたい場合においても、切り忘れの場合に無駄な電力消費をなくすことができる。
【0011】
第3の発明は、特に第2の発明において、報知音発生手段を有し、保温動作終了時に報知音を鳴らすことで、使用者が保温動作を継続したいにもかかわらず、保温動作が終了した場合に炊飯器を確認せずとも保温動作終了を認知することができ、保温動作の再実行が可能となる。
【0012】
第4の発明は、特に第2の発明において、保温残時間を表示することで、残り何時間保温動作を実行するか認識することができ、必要に応じて保温時間を延長するなどが可能となる。
【0013】
第5の発明は、特に第1の発明において、ご飯残量を検知するご飯量検知手段を有し、鍋内のご飯がなくなったとき保温動作を停止してなることで、不要な保温による電力消費の無駄をなくすことができるに加え、自動的に保温動作を停止するので使い勝手がよくなる。
【0014】
第6の発明は、特に第5の発明において、保温を行わないよう選択した場合において、炊飯終了から所定時間後に鍋内にご飯があるときは保温動作を開始してなることで、長時間、低温でご飯が放置され、蒸発した水分がご飯に結露してべちゃべちゃになったり、腐敗したりするのを防止する。
【0015】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0016】
(実施の形態1)
本発明の実施の形態について、図1、2を用いて説明する。図1において、ジャー炊飯器本体1は有底筒状の鍋収納部1aを有し、着脱自在に鍋2を収納する。鍋収納部1aの底部には底誘導コイル3が鍋加熱手段として設けられ、鍋2を誘導加熱し炊飯・保温を行う。4は底センサーで、鍋2の温度を検知し、制御手段である制御部5へ信号を送る。制御部5にはマイコン5aが設けられており、底センサー4の信号より底誘導コイル3の通電量を変化させ、鍋2の加熱量を可変することで鍋2の温度を炊飯・保温時に適温に制御する。
【0017】
本体上部は本体後部のヒンジ部6に設けたヒンジ軸7にて軸支された、開閉自在な蓋体8で覆われている。蓋体8の先端には蓋係合部14が設けられており、本体前方のフックボタン16と閉蓋時に係合し、炊飯または保温中に蓋が開くのを防止する。フックボタン16を押すと、蓋係合部14とフックボタン16の係合が外れ、蓋体のヒンジ部6に設けられたヒンジバネ17の力によって蓋が開く。
【0018】
炊飯中や保温中にご飯から発生した蒸気は蓋体8の鍋側に付着し、蓋体8を開いたときに露が本体上縁部1bに滴下したり、保温中にご飯の上に落下して、ご飯を白化させたりする。そこで、蓋体8には鍋2の内部空間を加熱する加熱板9が設けられており、加熱板9は蓋加熱手段である蓋誘導コイル10により誘導加熱され発熱し、炊飯・保温中の蓋体8への露つきを防止する。
【0019】
加熱板9には加熱板蒸気口9aが設けられており、炊飯・保温中に発生する蒸気は、加熱板蒸気口9aを通過し、蓋蒸気口8cから外部へ流出する。18は蒸気口パッキンで、加熱板蒸気口9aからの蒸気が蓋体8の内部に流入するのを防止している。また19は鍋パッキンで、加熱板9と鍋2のフランジ部2aの間から蒸気が外部へ漏れ出すのを防止している。
【0020】
蓋体8はその表面に凹部8aが設けられており、8aには操作基板20が外郭をパネル25で覆われた状態で収納されている。操作基板20には炊飯ボタン21と保温ボタン22と保温選択ボタン23、そしてジャー炊飯器の動作状態を表示する表示手段24が設けられている。
【0021】
パネル25は炊飯ボタン21と保温ボタン22と保温選択ボタン23のそれぞれに対応する部分に透明なフィルム層25aのみで構成されたエンボス部26が設けられている。エンボス部26は凸形状となっており、エンボス部26と対向してキー27が取り付けられ炊飯ボタン21と保温ボタン22と保温選択ボタン23を操作可能にし、押しボタンスイッチとして機能する。また、パネル25の操作基板20の表示手段24と対向した部分は透明な材料で構成された透明部29が設けられ、表示手段24の表示を透過して目視可能としてある。
【0022】
次に、このジャー炊飯器の動作について説明する。
【0023】
炊飯を行う米とその水量に対応する水を鍋2に入れ、鍋収納部1aに鍋2を装備し、蓋体8を閉じる。続いて、保温選択ボタン23で炊飯終了後に引き続き自動的に保温を行うか行わないかを選択する。そして炊飯ボタン21と押すと炊飯動作開始の信号が制御部5のマイコン5aへと送られ、炊飯動作を開始する。マイコン5aは、あらかじめプログラムされた炊飯動作を実行し、底センサー4から送られる鍋2の温度を入力として、底誘導コイル3と蓋誘導コイル10を最適に通電制御し炊飯を行う。
【0024】
底誘導コイル3に通電すると、底誘導コイル3は鍋2を誘導加熱する。誘導加熱方式は熱効率が良く、熱応答性もよいのでおいしくご飯を炊くことができる。
【0025】
蓋誘導コイル10に通電すると蓋誘導コイル10は金属製の加熱板9を誘導加熱し鍋2を上面から暖める。また炊飯で発生した蒸気が露となって加熱板9へ付着するのを防止する。
【0026】
炊飯中に鍋2から発生する蒸気は、加熱板9の加熱板蒸気口23aを通過し、蓋蒸気口8cを通過して外部へと放出される。ここで、加熱板9と鍋2のフランジ部2aは鍋パッキン19でシールされており、また加熱板9と蓋蒸気口8cの間は蒸気口パッキン18でシールされているので、所定の場所以外から蒸気が外部に漏れることのない構造となっている。炊飯中の動作状態は操作基板20の表示手段24に表示され、パネル25の透明部29と透過して目視できる。
【0027】
炊飯が終了すると、炊飯開始前に保温選択ボタン23で引き続き保温を自動的に行うよう選択した場合は、マイコン5aは炊飯に続き保温の動作を実行する。そうでない場合は炊飯終了と同時に動作を停止する。
【0028】
本実施の形態のようにすることで、炊飯終了後、保温する必要がない場合に不要な電力消費をなくすことができる。
【0029】
(実施の形態2)
本実施の形態において、図3に示すように操作基板30には炊飯ボタン31と保温ボタン32と保温選択ボタン33と保温時間選択ボタン34と報知音発生手段35と表示手段36が設けられており、その他の構成については実施の形態1と同じである。
【0030】
次に、このジャー炊飯器の動作について説明する。
【0031】
炊飯を行う米とその水量に対応する水を鍋に入れ、鍋収納部に鍋2を装備し、蓋体8を閉じるまでは実施の形態1と同様である。続いて、保温選択ボタン33で炊飯終了後に引き続き自動的に保温を行うか行わないかを選択する。そして、保温時間選択ボタン34で保温を行いたい時間を設定する。つづいて炊飯ボタン31を押すと炊飯動作開始の信号が制御部のマイコンへと送られ、炊飯動作を開始する。
【0032】
炊飯終了時、引き続き自動的に保温を行うように選択した場合、炊飯前に保温時間選択ボタン34で設定した時間だけ保温動作を実行するとともに、保温動作中は残り何時間保温動作を実行するかという保温残時間表示を表示手段に表示する。そして保温動作終了時に報知音発生手段35は報知音を発生し、保温動作終了を使用者に報知する。
【0033】
また、保温動作のみ実行する場合においては、保温時間選択ボタンで保温時間を選択し、つづいて保温ボタン32を押すと、選択した時間のみ保温動作を実行するとともに保温動作中は残り何時間保温動作を実行するかという保温残時間表示を表示手段に表示する。そして同様に保温動作終了時には報知音発生手段35は報知音を発生し、保温動作終了を使用者に報知する。
【0034】
本実施の形態のようにすることで、炊飯後に数時間のみ保温したい場合、あるいは保温のみしたい場合においても、切り忘れの場合に無駄な電力消費をなくすことができる。残り何時間保温動作を実行するかを認識できるので必要に応じて保温時間を延長するなどが可能となる。そして使用者が保温動作を継続したいにもかかわらず、保温動作が終了した場合に炊飯器を確認せずとも保温動作終了を認知することが保温動作の再実行が可能となる。
【0035】
(実施の形態3)
本実施の形態において、図4に示すように底センサーと鍋収納部の間にはご飯量検知手段41がある。その他の構成については実施の形態1と同じである。
【0036】
ご飯の入った状態で鍋をセットすると、ご飯と鍋の重量によりご飯量検知手段41は下方に圧接され、鍋内のご飯の重量を測定することができる。そして保温選択ボタンで炊飯終了後に引き続き自動的に保温を行うように設定し炊飯・保温を行ったとき、ご飯量検知手段41によりご飯がなくなったと判断した場合は、保温動作を停止する。
【0037】
本例のようにすることで、確実に不要な保温による電力消費の無駄をなくすことができるに加え、自動的に保温動作を停止するので使い勝手がよくなる。
【0038】
また、保温選択ボタンで保温をしないように設定した場合において、場合によっては鍋内のご飯を食べきれずに、炊飯終了後に数時間経過してもご飯が残る場合もある。このような場合、鍋内のご飯に結露してべちょべちょになったり、腐敗して食べられなくなったりする恐れがあるが、本実施の形態のジャー炊飯器では、炊飯終了から所定時間後に鍋内にご飯があると検知した場合は、保温動作を実行し、残ったご飯に結露してべちょべちょになったり、腐敗したりするのを防止する。ここで所定時間後とは、炊飯終了後およそ4時間程度経過した時点が、ごはんは幾分まだ温かく、かつ炊飯直後の食事も終了している場合が多く、適切である。そして保温動作の実行開始時にご飯の温度を通常の保温温度より幾分高めるとご飯への結露の防止や腐敗の防止には効果的である。ここで、通常の保温温度が70℃程度であるので、保温動作実行開始時のご飯温度は75℃から80℃程度に高めるのが適切である。
【産業上の利用可能性】
【0039】
以上のように、本発明にかかるジャー炊飯器は、炊飯終了後、保温する必要がない場合に不要な電力消費をなくし、かつ保温動作の切り忘れの場合に無駄な電力消費をなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の実施の形態1のジャー炊飯器の断面図
【図2】同ジャー炊飯器の上面を示す平面図
【図3】本発明の実施の形態2のジャー炊飯器の上面を示す平面図
【図4】本発明の実施の形態3のジャー炊飯器の要部断面図
【符号の説明】
【0041】
1 ジャー炊飯器本体
2 鍋
3 加熱手段
5 制御手段
21、31 炊飯ボタン
22、32 保温ボタン
23、33 保温選択ボタン
34 保温時間設定ボタン
35 報知音発生手段
36 表示手段
41 ご飯量検知手段
【出願人】 【識別番号】000005821
【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地
【出願日】 平成16年11月10日(2004.11.10)
【代理人】 【識別番号】100097445
【弁理士】
【氏名又は名称】岩橋 文雄

【識別番号】100103355
【弁理士】
【氏名又は名称】坂口 智康

【識別番号】100109667
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 浩樹

【公開番号】 特開2006−136368(P2006−136368A)
【公開日】 平成18年6月1日(2006.6.1)
【出願番号】 特願2004−326191(P2004−326191)