| 【発明の名称】 |
オープンショーケース |
| 【発明者】 |
【氏名】平野 孝 【住所又は居所】東京都千代田区外神田六丁目15番12号 富士電機リテイルシステムズ株式会社内
|
| 【要約】 |
【課題】ケース本体への断熱側板の取り付け,ケース本体同士の連結に用いるボルトの締結に使用するナットをケース本体の外側から後付けできるようにしてショーケースの組立作業性を改善し、ナットの部品点数削減,ナット溶接作業を省略してコスト低減化が図れるように断熱側板の取付構造を改良する。
【解決手段】前面および左右側面を開放した断熱筐体になるケース本体1の側面に断熱側板3を組み付けたオープンショーケースで、前記断熱側板を、庫内側に画成した冷気循環通路の端面を覆ってケース本体の左右側面に布設した板金製の本体側板4にボルト5およびナット6を介して締結固定したものにおいて、該ブラケットをナットとともにケース本体の側板4に開口した取付穴4aに嵌合して定位置に掛止し、前記ブラケットの枠板をケース本体の側板4に開口したダルマ形の取付穴4aに前方から嵌入し、横にスライドしてブラケットを取付穴の縁に掛止する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 前面および左右側面を開放した断熱筐体になるケース本体の側面に断熱側板を組み付けたオープンショーケースであり、前記断熱側板を庫内側に画成した冷気循環通路の端面を覆ってケース本体の左右側面に布設した板金製の本体側板にボルトおよびナットを介して締結固定したものにおいて、 前記ナットを取付用のブラケット部材に保持した上で、該ブラケット部材をケース本体の外方から前記側板に開口した取付穴に嵌合して定位置に掛止し、断熱側板に植設したボルトをナットに螺合して締結固定したことを特徴とするオープンショーケース。 【請求項2】 請求項1記載のオープンショーケースにおいて、ナット取付用のブラケット部材が、両端から前方に突き出した係合鍔部を有し、かつ底面にボルト貫通穴を開口した断面コ字形の枠板になり、該枠板をケース本体の側板に開口したダルマ形の取付穴に前方から嵌入し、横にスライドして前記鍔部を取付穴の縁に掛止したことを特徴とするオープンショーケース。
|
【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、オープンショーケースに関し、詳しくはケース本体の側面に組み付ける断熱側板の取付構造に係わる。 【背景技術】 【0002】 まず、冷気循環式の多段形ケースを対象としたオープンショーケースの構成を図2に示す。図2において、1は断熱筐体になるケース本体、2はケース本体1の庫内に上下段に並べて配置した商品陳列棚、3はケース本体の左右側面に組み付けた断熱側板である。 【0003】 ここで、ケース本体1は前面および左右側面を開放した断面C字形の断熱筐体になり、図示してないが庫内側に冷気循環路を画成して冷却器,庫内ファンを配置しており、保冷運転時にはケース本体1の前面に冷気エアカーテンを吹き出し形成し、庫内に陳列した商品を保冷することは周知の通りである。 【0004】 一方、断熱側板3は、前記冷気循環路に沿いその左右端面を覆ってケース本体1の側面に布設した鋼板製の本体側板4にボルト5を介して締結されており、その詳細な取付構造として、図3で示すように本体側板4の庫内側にナット(ウエルデングナット)6を端板4に溶接接合しておき、該ナット6に位置を合わせて断熱側板3に穿孔した穴3aの中にボルト取付座(硬質樹脂製)7を介して通したボルト5をナット6に螺合して固定するようにしている(例えば、特許文献1,特許文献2参照)。 【特許文献1】特開平7−151438号公報(第2ページ,図14〜図16) 【特許文献2】特開平7−204064号公報(第2ページ,図2) 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 ところで、図3に示した従来の断熱側板取付構造では、ショーケースの組立,および据付け現場で行うショーケースの据付け,組立の施工面で次記のような問題点がある。 【0006】 すなわち、ショーケースを単体で顧客に納品する場合には、図4に示すようにケース本体1に断熱側板3を取り付けた製品の組み立てを全て工場で行い、その製品を納入先現場に搬入して据え付けるようにしている。これに対して、図5で示すように複数基のショーケースを連結して納入先の現場に据え付ける場合には、ケース本体1に断熱側板3を組み付けない状態で製品を工場から出荷し、据付け現場ではショーケース本体同士を左右に連結した上で、その両サイドにのみ断熱側板3を取り付けるようにしている。 【0007】 ここで、左右に並べたケース本体同士の間を連結する場合に、本体側板4に溶接結合されている前記ナット6を利用してボルト締結するには、ケース本体1の端面同士を重ね合わせた上で左右2個のナット6に通してボルト5を螺合する必要があることから高い芯だし精度が要求され、側板4に溶接したナット6が僅かでも傾いていたり、ケース本体1の据付け位置が相対的に僅かにずれていても2個のナット6に跨がってボルト5をねじ込むことが殆ど不可能となる。そこで、従来では前記ナット6とは別個に連結用のボルト通し穴を側板4に穿孔しておき、据付け現場での施工の際に本体側板4に溶接接合したナット6は利用せずに、前記のボルト通し穴に一方のケース本体側から連結ボルト5を通し、他方のケース本体側からからナットを螺合して両者間を締結するようにしている。しかもこの連結ボルトのボルト締め作業は、左右に並ぶケース本体1の庫内側に画成した冷気循環通路の狭い空間に手を差し入れて行うために極めて面倒な作業が強いられる。 【0008】 また、工場でケース本体1を製作する際には、単体使用(図4),連結使用(図5)のショーケースに関係なく、全てのケース本体1に対して左右量が補の本体側板4には断熱側板3の組み付けに必要な数のナット6をあらかじめ溶接してケース本体1を組み立てておく必要かあり、このために部品点数,溶接工数が増してコスト高となる。 【0009】 本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、その目的は前記課題を解決し、納品先の使用条件(単体,連結)に合わせて断熱側板の取り付け,ケース本体同士の連結に用いるボルトの締結ナットをケース本体の外側から後付けできるようにしてショーケースの組立作業性を改善し、併せて使用するナットの部品点数削減,ナット溶接作業を省略して製作コストの低減化が図れるように改良したオープンショーケースを提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0010】 上記目的を達成するために、本発明によれば、前面および左右側面を開放した断熱筐体になるケース本体の側面に断熱側板を組み付けた冷気循環式のオープンショーケースで、前記断熱側板を、庫内側に画成した冷気循環通路の端面を覆ってケース本体の左右側面に布設した板金製の本体側板にボルトおよびナットを介して締結固定したものにおいて、 前記ナットを独立部品になる取付用ブラケット部材に差し込み保持した上で、該ブラケット部材をナットとともにケース本体の外方から前記本体側板に開口した取付穴に嵌合して定位置に掛止し、断熱側板に植設したボルトをナットに螺合して締結固定する(請求項1)。 【0011】 また、前記のナット取付用ブラケット部材は、両端から前方に突き出した係合鍔部を有し、かつ底面にボルト通し穴を開口した断面コ字形の枠板になり、該枠板をケース本体の側板に開口したダルマ形の取付穴に前方から嵌入し、横にスライドして前記鍔部を取付穴の縁に掛止するようにする(請求項2)。 【発明の効果】 【0012】 上記の構成によれば、工場でケース本体を製作する際に、そのケース本体の側板に対して断熱側板の左右組み付けに要する数のナットを溶接接合しておく必要はなく、据付け現場でのショーケースの据付け条件(単体使用,連結使用)に合わせて断熱側板の取り付け,ケース本体同士の連結に必要な数のナットをケース本体の外方から後付けしてボルト締結することができ、これによりショーケースの組立作業性の簡便化に併せて、溶接作業の省略,および使用するナットの数を削減してコストの低減化が図れる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0013】 以下、本発明の実施の形態を図1(a)〜(c)に示す実施例に基づいて説明する。なお、実施例の図中で図3に対応する部材には同じ符号を付してその説明は省略する。 【0014】 すなわち、図示実施例においては、ボルト5の締結に用いるナット6がケース本体1の側板4の裏面に溶接接合されてなく、独立部品になるナット取付用のブラケット8を介してボルト5の締結に必要な数だけケース本体1の外方から本体側板4に後付けするようにしている。 【0015】 ここで、前記ブラケット8は、図1(c)で詳記するように全体がコ字形に板金加工された枠板で、その上下両端には図示よう上下方向に延在した係合鍔部8aおよび係合鍔部8aの基部に係合溝部8a-1が屈曲形成され、ブラケット本体の底面にはボルト通し穴8bが開口した形状になる。また、ナット6は外形が四角でその中心にネジ穴6aが開口している。一方、ケース本体1の庫内側に画成した冷気循環路の端面に布設した本体側板4の板面には、前記ブラケット8を所定位置に掛止するための取付穴4aを開口しておく。この取付穴4aはダルマ形の角穴であり、その右半分の穴幅はブラケット8の本体部分より大きく、左半分4a-1の穴幅は前記した上下係合鍔部8aの両端間隔より狭く、かつ上下の係合溝部8a-1の間隔に合わせて形成されている。 【0016】 次に、前記構成でナット6をケース本体1に後付けする際の作業手順を説明する。まず、ナット6を矢印I方向からブラケット8に挿入して抱え込み保持する。次に、ブラケット8をナット6とともにケース本体1の外方から本体側板4に開口した取付穴の4aに嵌入(矢印II)し、続いて左横方向にスライド(矢印III)し、穴4a-1の縁にブラケット8の係合溝8a-1を差し込んで所定の位置に掛止保持する。なお、この掛止状態を図1(b)に示す。 【0017】 そして、ケース本体1の側面に断熱側板3を組み付ける場合には、図1(a)のようにボルト取付座7を介して断熱側板3の穴3aに植設したボルト5をソケットレンチなどの工具を使って前記ナット6に螺合して締結する。なお、断熱側板の穴3aはボルト締結後に断熱材を充填するなどして封止しておくようにする。 【0018】 また、ショーケースの据付け現場で、図5のように左右に並置したケース本体1の間を断熱側板3を介さずに直接連結する場合には、左右いずれか一方のケース本体1に対して前記と同様な手順でナット6をケース外方から定位置に取り付ておき、連結するケース本体同士の端面を重ね合わせて位置合わせした後に、他方のケース本体側から座金(ブラケット8の上下係合鍔部8aに跨がるサイズの座金)と組み合わせたボルト5を本体側板4に通して連結相手のケース本体に装着しておいた前記ナット6に螺合,締結して左右に並ぶケース本体1の間を連結する。なお、このボルト締結の作業はケース本体1に設けておいた作業用のパネルを一時的に外し、冷気循環通路内に手を差し入れて行う。 【図面の簡単な説明】 【0019】 【図1】本発明の実施例に係わる断熱側板の取付構造図で、(a)はケース本体に断熱側板をボルト締結した組立状態の要部断面図、(b)は(a)におけるナット,ブラケットをケース本体の側板に掛止した状態の正面図、(c)は(b)に対応する部品組立手順を説明するための分解斜視図 【図2】ケース本体の左右両側面に断熱側板を取り付けた冷気循環式オープンショーケースの構成図 【図3】図2の断熱側板に適用した従来の取付構造を示す要部断面図 【図4】図2に示したショーケースを単体使用した据付け状態の正面図 【図5】図2示したショーケースの複数基を左右に連結した据付け状態の正面図 【符号の説明】 【0020】 1 ケース本体 3 断熱側板 4 本体側板 4a ナット用の取付穴 5 ボルト 6 ナット 8 ブラケット 8a 係合鍔部 8b ボルト通し穴
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000237710 【氏名又は名称】富士電機リテイルシステムズ株式会社 【住所又は居所】東京都千代田区外神田6丁目15番12号
|
| 【出願日】 |
平成16年10月22日(2004.10.22) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100088339 【弁理士】 【氏名又は名称】篠部 正治
|
| 【公開番号】 |
特開2006−116121(P2006−116121A) |
| 【公開日】 |
平成18年5月11日(2006.5.11) |
| 【出願番号】 |
特願2004−308138(P2004−308138) |
|