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【発明の名称】 収納袋の陳列方法
【発明者】 【氏名】鈴木 建吾
【住所又は居所】愛知県西春日井郡西春町大字山之腰字天神東18 株式会社八幡ねじ内

【要約】 【課題】一つのブース内に陳列される商品の「総称表示」の一部を個々の収納袋に描き、所定の位置に収納袋を陳列して「総称表示」を完成させるようにすることで、収納袋の陳列作業を簡略化する。

【解決手段】表示部14が形成された複数の収納袋30を、各区画に区分けされた陳列棚60の吊下部46に吊下げて陳列する陳列方法であって、表示部14に、各区画に陳列される商品に関する総称情報の一部を表示する第一表示部位15と、収納袋に収納された商品の個別情報を表示する第二表示部位19を設け、複数の収納袋を、総称情報が完成する位置関係で吊下部46に吊り下げて陳列する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部が形成された複数の収納袋を、各区画に区分けされた陳列棚の吊下部に吊下げて陳列する陳列方法であって、
前記表示部に、各区画に陳列される商品に関する総称情報の一部を表示する第一表示部位と、前記収納袋に収納された商品の個別情報を表示する第二表示部位を設け、
前記複数の収納袋を、前記総称情報が完成する位置関係で前記吊下部に吊り下げて陳列することを特徴とする陳列方法。


【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は収納袋の陳列方法に関する。具体的には、収納袋を陳列棚に吊下げて陳列する陳列方法に関する。
【背景技術】
【0002】
大型店や専門店などでは、幅広な陳列棚を複数のブースに分けて各ブースごとに異なる種類の商品を陳列することが一般的に行われている。各ブースには、複数のフック部材が整列した吊下部が設けられている。吊下部には、商品を収納した収納袋が吊下げ状態で陳列される。
また各ブースの上方位置には、陳列された商品の種類などを示す表示パネルが配置される。例えば、表示パネルに「ボルト」という文字を記載することで、下のブースにはボルトが陳列されていることを一目で購買者が認識できる。
この種の表示パネルとして、特許文献1に記載された表示パネルが知られている。
【特許文献1】特開2004−68311号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし上述の陳列方法では、陳列作業に若干手間がかかるという問題があった。すなわち、表示パネルには、遠くから購買者が確認できるよう大きな板状の部材が使われる。この大きな板状の表示パネルを陳列棚の上方位置に配設する作業に手間がかかっていた。また表示パネルのスペース分、商品を陳列するスペースが狭くなってしまう。
更に収納袋は、あらかじめ定められた所定の位置に吊下げて陳列しなければならない。一般的には、各収納袋に記載された商品情報を見ながら収納袋を正しい陳列位置に吊下げていく。この商品情報は、収納袋の一部分に記載されている。このため、間違った位置に収納袋を吊下げても、作業者が一目見ただけでは気づきにくいものであった。
本発明は上述した点に鑑みて創案されたものである。すなわち、本発明が解決しようとする課題は、一つのブース内に陳列される商品の「総称表示」の一部を個々の収納袋に描き、所定の位置に収納袋を陳列して「総称表示」を完成させるようにすることで、収納袋の陳列作業を簡略化することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するために、本発明は次の手段をとる。
すなわち、表示部が形成された複数の収納袋を、各区画に区分けされた陳列棚の吊下部に吊下げて陳列する陳列方法であって、表示部に、各区画に陳列される商品に関する総称情報の一部を表示する第一表示部位と、収納袋に収納された商品の個別情報を表示する第二表示部位を設け、複数の収納袋を、総称情報が完成する位置関係で吊下部に吊り下げて陳列することを特徴とする。
【0005】
ここで「総称情報」とは、一つのブース内に陳列される商品すべてに共通で、複数の収納袋を吊るすことによってその全体が表示される絵文字や文字情報などをいう。
また「表示部」は、収納袋と別の部材で形成されていてもよい。また「表示部」は、収納袋に印刷されるなどして一体的に形成されていてもよい。
また「収納された商品」とは、例えば、ネジ類・ピン類・座金・釘類などの締結用部品,針金類・チェーン類・ワイヤ類などの建築用部品,管材・棒材・板材などの素材部品がある。
【0006】
第一の発明では、収納袋の表示部に、第一表示部位と第二表示部位とを別々に表示する。第一表示部位には、総称情報のパーツの一つを表示する。第二表示部位には、収納袋に収納された商品の個別情報を表示する。そして複数の収納袋を、上述の総称情報が完成する位置関係で吊下部に吊り下げて陳列する。
【発明の効果】
【0007】
上述した本発明によれば、次の効果を得ることができる。
すなわち、陳列された収納袋により総称情報を表示するため、総称情報を表示した表示パネルを別途配設する必要がない。表示パネルを配設する作業がない分、収納袋の陳列作業を簡略化できる。
また表示部には、個別情報を表示する第二表示部位を形成するとともに、総称情報のパーツの一つを表示する第一表示部位を形成する。そして総称表示を完成させるように各収納袋を陳列していく。このため、正しい陳列位置に収納袋が吊下げられているかどうかを総称表示が完成するかどうかでも判断できる。この結果として、収納袋の陳列時の位置決めが容易となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明を実施するための最良の形態を図面を参照して説明する。図1は、収納袋の正面図である。図2は、収納袋を陳列した陳列棚の斜視図である。なお各図に付された斜線は色を示す。異なる斜線が付された部位は、異なる色が付されていることを示す。
本実施例に係る収納袋の陳列方法では、図2の通り、複数の収納袋が陳列棚に吊下げられる。なお図2では、複数の収納袋のうちで収納袋30のみに符号を付し、他の収納袋については符号を付さないこととする。
そして、それぞれ所定の位置関係で複数の収納袋が吊下げられることで、「ボルトのピクトサイン43」が完成する。つまり複数の収納袋それぞれが「ボルトのピクトサイン43」の一部を構成することを特徴とする。
以下に、陳列方法に使用する各構成要素について説明する。なお、収納袋については、収納袋30を例にとって説明する。他の収納袋の基本構成は、収納袋30の基本構成と同様であるためその詳細な説明を省略する。
【0009】
[収納袋]
図1の収納袋30は、表示具14と袋体24とからなる。
先ず、袋体24は、扁平筒状フィルムを開放可能な開口を残して周辺部を融着したものである。袋体24の内部にはボルト28が複数個収納されている。
次に、表示具14は平板な部材である。平板な表示具14が二つ折りにされ、袋体24の開口を挟みこんで閉塞している。図1には、二つ折り状態となった表示具14の一方である前表面部が表されている。また同状態の表示具14の他方である裏表面部(図示しない。)は、図1の裏面側に位置する。この前表面部と裏表面部とは袋体24に貼付されている。以下、単に表示具14という場合には、表示具14の前表面部のことを意味する。
この表示具14には、第一表示部位15と第二表示部位19とが形成されている。
【0010】
まず表示具14には、ボルト28の個別情報が印刷されている。つまりボルト28の基準寸法を表す文字「M3×30」が横書きで中央位置に表示されている。また、ボルト28の絵文字28aが右上部位置に描かれている。
【0011】
第一表示部位15は、この「M3×30」を略四角に囲う部位であり、ボルト28に対応付けられた色によって着色されている。第一表示部位15の中にある「M3」の文字は円形の部位で更に囲われている。円形の部位は、第一表示部位15の色とは別の色で、且つ「M3」という基準寸法に対応付けられた色によって着色されている。
【0012】
第二表示部位19は、第一表示部位15以外の表示具14の部位である。本実施例では、中央に位置する第一表示部位15で分けられた上部部位20と下部部位22とで第二表示部位19が構成されている。
収納袋30の上部部位20と下部部位22とには、5本の曲線が描かれている。この5本の曲線は、図2の「ボルトのピクトサイン43」の一部を構成する。
【0013】
なお第一表示部位15は、収納されるボルトの種類によってその記載内容が異なるため、収納袋30と他の収納袋とで記載が異なる場合がある。
また第二表示部位19は、複数の収納袋それぞれに異なる図柄が描かれることとなる。
【0014】
また表示具14の上部位置にはミシン目16が形成されている。ミシン目16は、表示具14を図1で見て左右に横断して形成されている。ミシン目16に沿って、表示具14の裏表面部を袋体24から切り離して収納袋30を購入者が開放することができる。
また、表示具14の上部中央位置には貫通孔18が形成されている。貫通孔18は、後述のフック部材50を挿通させるための孔である。
【0015】
[陳列棚]
図2の陳列棚60は、平板状のパネル40と棚部材48とからなる。パネル40には、板状の区画表示部42が複数枚配設されている。同図に示す二枚の区画表示部42,42で挟まれた部位はボルトを陳列するためのブースとなっている。このブースがボルトを陳列する場所であることを示すため、同図で見て右側の区画表示部42はボルトに対応付けられた色によって着色されている。同区画表示部42には、陳列される各ボルトの絵文字が5つ縦に並んで描かれている。
またブースの上部部位は、吊下部46となっている。吊下部46は、複数の収納袋を吊下げる区画であり、そのためのフック部材50が整列して配置されている。なお図面上、一つのフック部材50にのみ番号を付けることとする。
【0016】
[陳列方法]
先ず、陳列棚60の手前側を表示具14が臨む向きで、吊下部46に収納袋30を近づけていく。
次に収納袋30を所定の位置のフック部材50に吊下げる。この所定の位置とは、表示具14の第二表示部位19の図柄と「ボルトのピクトサイン43」とが対応する位置関係となる位置のことである。すなわち、表示具14の第二表示部位19に描かれた5本の曲線は「ボルトのピクトサイン43」の先端部分の図柄に相当する。この「ボルトのピクトサイン43」の先端部分は、図2で見て左から3列目の最下段のフック部材50の配置位置に相当する。よって、この左から3列目の最下段に位置するフック部材50に収納袋30を吊下げることとなる。
そして他の収納袋も同様に、「ボルトのピクトサイン43」に対応させて吊下部46に吊下げていく。収納袋30を含む複数の収納袋すべてが陳列されると、図2に示す「ボルトのピクトサイン43」が完成することとなる。
【0017】
[作用・効果]
先ず陳列された複数の収納袋により図2の「ボルトのピクトサイン43」を表示するため、表示パネルを別途配設する必要がない。表示パネルを配設する作業がない分、複数の収納袋の陳列作業を簡略化できる。また表示パネルのスペース分、商品を陳列するスペースが狭くなってしまうことがない。
また表示具14には、個別情報を表示する第二表示部位19を形成するとともに、「ボルトのピクトサイン43」の一部を表示する第一表示部位15を形成する。そして「ボルトのピクトサイン43」を完成させるように複数の収納袋を陳列していく。このため、例えば、正しい陳列位置に収納袋30が吊下げられているかどうかを「ボルトのピクトサイン43」が完成するかどうかでも判断できる。この結果として、複数の収納袋の陳列位置決めが更に容易となる。
【0018】
[その他の実施の形態]
先ず、第一表示部位15と第二表示部位19との位置関係は適宜変更可能である。例えば、図1で見て表示具14を上下に二等分して、第一表示部位15を下側に形成し、第二表示部位19を上側に形成してもよい。また、表示具14の前表面部に第二表示部位19のみを表示し、表示具14の裏表面部に第一表示部位15を表示してもよい。
【0019】
次に、第一表示部位15と第二表示部位19とが袋体24に直接印刷されていてもよい。この場合には、ボルト28を収納した状態で袋体24の開口部分を融着しておくこととなる。表示具14を袋体24に貼付する必要がないため、陳列作業時に誤って表示具14が袋体24から剥離してしまうということがない。
【0020】
次に、第二表示部位19には、「ボルトのピクトサイン43」の一部を表示したが、「ボルトの文字」の一部を表示してもよい。「ボルトのピクトサイン43」と「ボルトの文字」の両者を表示してもよい。
また図2では「ボルトのピクトサイン43」が一つ表示されているが、複数の「ボルトのピクトサイン43」を表示してもよい。また異なる形状や大きさの「ボルトのピクトサイン」を複数個表示してもよい。
また、第二表示部位19では、「ボルトのピクトサイン43」の図柄部分のみを着色したが、それ以外の部分も異なる色で着色しておいてもよい。また「ボルトのピクトサイン43」部分以外の部分のみを着色してもよい。
【0021】
次に、複数の収納袋それぞれに「陳列配置情報」を付してもよい。
例えば、図2で見て横の列のフック部材50に「A,B,C…」と番号を付す。更に、同図で縦の列のフック部材50に「1,2,3…」と番号を付す。
そして収納袋30の表示具14には、「C−6」という「陳列配置情報」を付す。
作業者は、この「C−6」という「陳列配置情報」を見て、正しい位置のフック部材50に収納袋30を吊下げることができる。
これにより、「ボルトのピクトサイン43」の図柄が付されていない他の収納袋でも、正しい陳列位置に吊下げることができる。
【0022】
次に、図1の収納袋30の貫通孔18の形成位置は、各収納袋ごとに異なっていてもよい。例えば収納袋30の貫通孔18の形成位置を、他の収納袋の貫通孔18の形成位置よりも上方位置に形成する。この場合、貫通孔18を上方位置に形成した収納袋30を左から二列目で下から二列目のフック部材50にかけると、貫通孔18が上方位置にあるため、他の収納袋よりも収納袋30の方が下に突出する。このため収納袋30の配置位置が違うということがすぐに認識できる。特に第二表示部位19に記載された図柄が似通っていても、収納袋30の配置位置が間違っているということがすぐに認識できる。
【0023】
次に、ボルト28の絵文字28aの頭部分を円形の部位で囲ってもよい。円形の部位は、第一表示部位15の色とは別の色で、且つボルト28の頭の形状に対応付けられた色によって着色されている。また同時に、同区画表示部42に描かれた各ボルトの頭部分も、円形の部位で囲んでもよい。この円形の部位は、各ボルトの頭の形状に対応付けられた色によって着色される。収納袋30の価格を表したドットを表示具14に付してもよい。
【0024】
次に、一つのブースで異なる「総称表示」を表示することもできる。例えば、互いに嵌め合い可能なボルトとナットと同じブース内で陳列する。このとき図2の吊下部46を上下二つの部位に分ける。上三列のフック部材50にはボルトの収納袋を陳列する。下三列のフック部材50にはナットの収納袋を陳列する。ボルトの収納袋を陳列する上方部位では、「ボルトのピクトサイン」を表示し、ナットの収納袋を陳列する下方部位では、「ナットのピクトサイン」を表示することができる。このとき、「ボルトのピクトサイン」と「ナットのピクトサイン」とは同じ色で着色されるのが好ましい。互いに嵌め合い可能なボルトとナットとを購買者が一目で認識できるためである。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】収納袋を陳列した陳列棚の斜視図である。
【図2】収納袋の正面図である。
【符号の説明】
【0026】
14 表示具
15 第一表示部位
16 ミシン目
18 貫通孔
19 第二表示部位
20 上部部位
22 下部部位
24 袋体
28 ボルト
28a ボルト28の絵文字
30 収納袋
40 パネル
42 区画表示部
43 ピクトサイン
46 吊下部
48 棚部材
50 フック部材
60 陳列棚


【出願人】 【識別番号】593146394
【氏名又は名称】株式会社八幡ねじ
【住所又は居所】愛知県西春日井郡西春町大字山之腰字天神東18
【出願日】 平成16年8月30日(2004.8.30)
【代理人】 【識別番号】100064344
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 英彦

【識別番号】100087907
【弁理士】
【氏名又は名称】福田 鉄男

【識別番号】100095278
【弁理士】
【氏名又は名称】犬飼 達彦

【識別番号】100125106
【弁理士】
【氏名又は名称】石岡 隆

【公開番号】 特開2006−61564(P2006−61564A)
【公開日】 平成18年3月9日(2006.3.9)
【出願番号】 特願2004−250185(P2004−250185)