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【発明の名称】 健康茶及びこの製法
【発明者】 【氏名】斎藤 正作

【要約】 【課題】

【解決手段】あじさいの葉及びクコの葉を新芽の段階で幹付きで樹木からちぎり採集し、これを一旦加熱して発酵させたのち、陰干しを行って乾燥させ、柔らかいうちに手揉みで葉を丸め、適度な長さにカットし、次に乾燥を行って最終的に75〜80%減量したのち、これを常法で製茶された緑茶に対し、70:15:15(重量比)の割合でブレンドし、健康茶を得る。この健康茶は飲用しやすく、あじさいの葉、クコの葉のもつ薬効により、健康の増進を図ることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
それぞれ発酵、乾燥を行ったあじさいの葉及びクコの葉を丸め、適当な長さにカットしたのち、更に乾燥したものを常法で製茶された緑茶にブレンドして成る健康茶。
【請求項2】
前記クコの葉には、クコ属ナガバクコを含むことを特徴とする請求項1に記載の健康茶。
【請求項3】
あじさいの葉及びクコの葉を新芽の段階で幹付きで樹木からちぎり採集し、これを一旦加熱して発酵させたのち、陰干しを行って乾燥させ、柔らかいうちに手揉みで葉を丸め、適度な長さにカットし、次に乾燥を行って最終的に75〜80重量%減量したのち、これを常法で製茶された緑茶70に対し、あじさいの葉15、クコの葉15の重量比でブレンドする健康茶の製造方法。
【請求項4】
前記クコの葉には、クコ属ナガバクコを含むことを特徴とする請求項3に記載の健康茶の製造方法。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、飲用することにより、健康増進に役立つ健康茶及びこの製法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
現在、飲用されている緑茶の場合、飲用しやすいように蒸葉の程度を変えたり、苦みを少なくするために深蒸し茶にする、等の加工が加えられている。
また、この緑茶において、風味づけの目的からではなく、薬効成分を含む各種の植物の葉や茎等を混合したものが一般に市販されている。しかし、これら薬効を有する植物の場合、独特の苦味、渋味、収斂味、油性味、エグ味等を有することから、これらの植物を緑茶に混合する場合には、緑茶の風味を損なわないように工夫することが重要である。
【0003】
例えば、あじさいの葉には、ヒドランゲトル配糖体と云う成分が含まれていて、乾燥した葉を煎じて服用すると解熱、血糖値の降下等の作用があることは知られている。また、クコ(枸杞)にはベタイン、β−シトステロール成分が含まれていて、せき、たん、糖尿病等に効果があることが知られている。
但し、このような薬効を有するあじさいの葉やクコ葉の場合、独特の渋味、苦味等を有することから、これらを緑茶に混合して飲用できるようにするためには、緑茶としての風味を損なうことがないように、その調整方法と混合率等が問題となる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明者は、この点について鋭意研究を重ねた結果、飲用に際して緑茶としての風味を損なわず、くせのない風味で飲用できるあじさいの葉及びクコの葉を緑茶にブレンドした健康茶及びこの製法を完成するに至ったので、ここに提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以下に本発明を詳述すると、緑茶そのものについての製法は、常用されている製法がそのまま使用される。一方、あじさいの葉(コアマチャを含む。)については、新芽3〜4枚の葉を樹木から幹付きでちぎり採り、これを水洗いした後、20℃〜30℃で2〜3時間加熱を行って発酵させ、陰干しを行って柔らかいうちに軽く手揉みを行うことにより葉を丸め、更にこの丸めた葉を5〜10mm程度の長さに切断し、更に陰干し乾燥を行って一次調整を行う。
【0006】
次に、クコの葉(クコ属ナガバクコを含む。)の場合は、新芽4〜6枚の葉を樹木から幹付きでちぎり採り、これを水洗いした後、20℃〜30℃で18〜24時間加熱を行って発酵させ、陰干しを行い、柔らかいうちに手揉みを行って葉を丸め、更にこの丸めた葉を5〜10mm程度の長さに切断し、更に陰干し乾燥を行って一次調整を行う。
【0007】
上記したあじさいの葉の一次調整において、水洗い後の強制乾燥温度は、20℃以下であると発酵時間が長くなり、生産性が悪くなると共に発酵による薬効成分の発出が悪くなる。
一方、30℃以上になると、発酵時間は短くなるが、発酵による薬効成分を含めた独特の風味成分の発出が促進されて飲用の障害となることから、強制加熱温度は20℃〜30℃が最適である。
また、この温度範囲の場合、発酵に要する時間は2〜3時間となる。この時間を下限及
び上限において超えると、十分な又は適度な発酵が行われないため、薬効成分の溶出に悪い影響が出る。
【0008】
上記はあじさいの葉の一次調整についての説明であるが、クコの葉についても、同じ理由で発酵温度と時間は前記した範囲が実用的である。但し、発酵時間は20〜26時間、好ましくは24時間が最適である。
次に、常法で加工した緑茶に対し、一次調整を終ったあじさいの葉及びクコの葉を、緑茶に70に対し、あじさいの葉15、クコの葉15の重量比を以ってブレンドしたものが風味及び薬効的に最良であるが、この比率は、最小で緑茶91:あじさいの葉4:クコの葉5、最大で緑茶60:あじさいの葉20:クコの葉20が限度で、この比率を超えると、薬効の低下又は飲用した場合に風味が悪くなる。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る健康茶は、緑茶と同じ方法で飲用するものであるが、緑茶として楽しみながら、あじさいの葉及びクコの葉が持つ特有の薬効である解熱、血糖値の低下、せき、たん、糖尿病の予防等の薬効を受けることができる。
【実施例】
【0010】
先ず、4月中旬に茶樹からちぎり採集した新芽の幹付き3〜4枚の茶葉と5月初旬にちぎり採集した幹付き4〜6枚のあじさいとクコの葉を用意した。
樹付の茶葉については、98℃で蒸熱を行い、70〜75℃で粗揉を行った。この時の重量減は48%である。次に、常温で揉ねんを5分かけ、次に中揉(再乾)を35℃〜40℃で20分行い、60〜70%の重量減とした。更に、50℃〜55℃で精揉を30〜40分行い、75%の重量減としたのち、60℃〜70℃で20〜30分間乾燥を行い、80%の重量減とした。この製茶法は、旧くから常用されている典型的なものである。
【0011】
次に、あじさいの葉の一次調整について説明する。このあじさいの葉は、樹木から、3、4枚の葉のついた新芽を幹付きでちぎり採り、採集したものを水洗いした後、25℃の電熱シート上に広げて1.5時間強制加熱を行って発酵させ、70%の重量減を行い、更に陰干しを行って75%の重量減を行い、柔らかいうちに軽く手揉みを行って葉を丸めた。次に、この丸めた葉を7mmの長さに切断し、更に陰干し乾燥を行い、80%の重量減を行い一次調整を終えた。
【0012】
次に、クコの葉の場合は、樹木から5、6枚の葉のついた新芽をちぎり採り、採集したものを水洗いした後、25℃の電熱シート上に広げて20時間強制加熱を行って発酵させ、70%の重量減を行い、更に陰干しを行って75%の重量減を行い、柔らかいうちに手揉みを行って葉を丸めた。次に、丸めた葉を7mmの長さに切断し、更に陰干し乾燥を行い、80%の重量減を行い、一次調整を終えた。
【0013】
次に、上記した緑茶を70g、あじさいの葉を15g、クコの葉を15g計量し、全体を良く混合して本発明の健康茶を得た。
この健康茶は、緑茶同様に、お湯で飲用するとその風味は、緑茶の風味が強く、微量のあじさいの香り、クコの香りを感じさせるものであった。
【0014】
次に、緑茶とあじさいの葉、クコの葉の混合割合を変えたお茶を作り、これらのお茶を男性(56〜70才)5名、女性(56〜70才)5名の計10名のパネラーに飲用してもらい、普通の緑茶との間における風味を比較した。その結果を表1に示す。
【表1】


表1から、薬用効果を出しすぎるとお茶として続けて飲むのに抵抗があり、少なすぎると薬効の目的が薄れてしまうので、ブレンドの割合は、最良で緑茶70:あじさいの葉15:クコの葉15、最小で緑茶91:あじさいの葉4:クコの葉5、最大で緑茶60:あじさいの葉20:クコの葉20の重量比が限度である。
【出願人】 【識別番号】502325878
【氏名又は名称】斎藤 正作
【出願日】 平成17年5月9日(2005.5.9)
【代理人】 【識別番号】100067091
【弁理士】
【氏名又は名称】大橋 弘

【公開番号】 特開2006−311815(P2006−311815A)
【公開日】 平成18年11月16日(2006.11.16)
【出願番号】 特願2005−135784(P2005−135784)