| 【発明の名称】 |
ゼリー含有炭酸飲料の製造方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】ツァイ エン−メン
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| 【要約】 |
【課題】流動性に優れ、炭酸ガスが均一に分布したゼリ含有炭酸飲料の提供。
【解決手段】(a)炭酸飲料を準備すること、(b)ゼリーを準備すること、(c)約2.0より高いGV値において約1℃〜10℃の温度で容器にゼリー及び炭酸飲料を順に充填すること、(d)容器をシールし、次いで約60℃〜80℃の温度において少なくとも約20分間、前記容器を殺菌すること、(e)シールした容器を少なくとも10回反転させること、(f)この容器を約5℃〜15℃の温度に冷却すること、及び(g)このシールした容器を少なくとも4回反転させること、の工程を含む、ゼリー含有炭酸飲料の製造方法。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 (a)炭酸飲料を準備すること、 (b)ゼリーを準備すること、 (c)約2.0より高いGV値において約1℃〜10℃の温度で容器にゼリー及び炭酸飲料を順に充填すること、 (d)容器をシールし、次いで約60℃〜80℃の温度において少なくとも約20分間、前記容器を殺菌すること、 (e)シールした容器を少なくとも10回反転させること、 (f)この容器を約5℃〜15℃の温度に冷却すること、及び (g)このシールした容器を少なくとも4回反転させること の工程を含む、ゼリー含有炭酸飲料の製造方法。 【請求項2】 前記炭酸飲料が発泡性ミネラルウォーター、ソーダ、コーラ及びサイダーからなる群より選ばれる、請求項1記載の方法。 【請求項3】 前記炭酸飲料がソーダ及びサイダーからなる群より選ばれる、請求項1記載の方法。 【請求項4】 前記ゼリーが、寒天、カラギーナン、アラビアガム、キサンタンガム、ローカストビーンガム、グアーガム、カラヤガム、トラガカントガム、コンジャックガム、及びこれらの混合物からなる群より選ばれる材料より製造されている、請求項1記載の方法。 【請求項5】 前記ゼリーが、カラヤガム、グアーガム、アルギネート、ローカストビーンガム、トラガカントガム、及びこれらの混合物からなる群より選ばれる材料より製造されている、請求項1記載の方法。 【請求項6】 前記容器がアルミニウム、ガラス、鉄、錫めっき鉄、及びプラスチックからなる群より選ばれる、請求項1記載の方法。 【請求項7】 前記容器がガラスビン、アルミニウム缶、及びPETボトルからなる群より選ばれる、請求項1記載の方法。 【請求項8】 前記充填工程が2℃〜8℃の温度において行われる、請求項1記載の方法。 【請求項9】 前記殺菌が約65℃〜約75℃の温度において約20〜約40分間行われる、請求項1記載の方法。 【請求項10】 前記殺菌が約70℃の温度において約30分間行われる、請求項1記載の方法。 【請求項11】 前記冷却工程(f)が室温において水により、次いで氷水により容器を冷却することを含む、請求項1記載の方法。 【請求項12】 前記氷水の温度が約10℃未満である、請求項11記載の方法。 【請求項13】 前記氷水の温度が約8℃〜10℃である、請求項11記載の方法。 【請求項14】 前記氷水による冷却が少なくとも15分間行われる、請求項11記載の方法。 【請求項15】 前記冷却工程が、水により約5〜15分、次いで氷水により約15〜30分間容器を冷却することを含む、請求項11記載の方法。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、ゼリー含有炭酸飲料の製造方法に関する。 【背景技術】 【0002】 炭酸飲料は、サイダー、コーラ及びソーダ水のような、二酸化炭素を含む飲料の総称である。飲料を炭酸化すると、飲料を口に含んだ際の味及び感覚に影響を与えることが永い間知られていた。消費者は炭酸化されていない製品と炭酸化されている同じ製品の間に明確な差異を見出している。炭酸飲料の製造は、味をつけたシロップと水を正確な比率で混合し、この混合物を炭酸化する又は冷却した容器内で加圧下で二酸化炭素と混合することを含む。 【0003】 ゼリーもしくはゲル飲料も長い間知られている。例えば、ブラックグラス(black grass)ゼリードリンクは伝統的な中国のゼリー飲料である。日本の特開平03−130061号公報には、ゼリー粒子をフルーツジュース飲料に懸濁したゼリー含有酸性コールド飲料の製造方法が開示されている。この特許出願はゼリーを含む炭酸飲料について教示も示唆もしていない。日本の特開平07−284381号公報には、2種以上、好ましくは3種もしくは4種の多糖類増粘剤(カラギーナン、ローカストビーンガム、ゲランガム、キサンタンガム等)の混合物を多価金属塩、例えば乳酸カルシウムと反応させることにより製造される、粒状もしくは微細裁断片の形状のゲルを含むゼリー含有炭酸飲料が開示されている。日本の特開平09−103271号公報には、密閉容器に充填されたゲル含有炭酸飲料が示されており、これはネット構造を有するゲルを含み、このネット構造内に含まれている炭酸飲料から飲料を噛むと二酸化炭素ガスが発生する。 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 しかしながら、流動性に優れ、CO2が均一に分布したゼリー含有炭酸飲料の製造方法がいまだ要求されている。 【課題を解決するための手段】 【0005】 本発明は、以下の工程 (a)炭酸飲料を準備すること、 (b)ゼリーを準備すること、 (c)約2.0より高いGV値において約1℃〜10℃の温度で容器にゼリー及び炭酸飲料を順に充填すること、 (d)容器をシールし、次いで約60℃〜80℃の温度において少なくとも約20分間、前記容器を殺菌すること、 (e)シールした容器を少なくとも10回反転させること、 (f)この容器を約5℃〜15℃の温度に冷却すること、及び (g)このシールした容器を少なくとも4回反転させること を含む、ゼリー含有炭酸飲料の製造方法を提供する。 【発明を実施するための最良の形態】 【0006】 本発明は、ゼリー含有炭酸飲料の製造方法に関する。本発明は、ゼリーの製造と炭酸飲料の製造を組み合わせ、優れた味、良好な流動性及び均一に分布したCO2を有する改良されたゼリー含有炭酸飲料を提供する。 【0007】 本発明は、以下の工程 (a)炭酸飲料を準備すること、 (b)ゼリーを準備すること、 (c)約2.0より高いGV値において約1℃〜10℃の温度で容器にゼリー及び炭酸飲料を順に充填すること、 (d)容器をシールし、次いで約60℃〜80℃の温度において少なくとも約20分間、前記容器を殺菌すること、 (e)シールした容器を少なくとも10回反転させること、 (f)この容器を約5℃〜15℃の温度に冷却すること、及び (g)このシールした容器を少なくとも4回反転させること を含む、ゼリー含有炭酸飲料の製造方法に関する。 【0008】 本明細書において、用語「炭酸飲料」とは、常気圧において二酸化炭素を放出する公知の発泡性飲料を意味する。好ましくは、炭酸飲料は、限定するものではないが、発泡性ミネラルウォーター、ソーダ、コーラ、及びサイダーを含む。好ましくは、この炭酸飲料はソーダ又はサイダーである。ソーダを含むさまざまな飲料は、炭酸化液体を所望のシロップ又は味を変える成分と混合することにより製造される。通常、炭酸飲料は、米国特許第2,502,603号に開示されているような大きな装置で製造される。 【0009】 本明細書において、用語「ゼリー」とは、抵抗性の稠度を有する柔らかな半固体の食品を意味し、ガムを含む液体を固化することにより製造される。本発明によれば、ゼリー製造用のガムは熱可逆性である。そのようなガムは、限定するものではないが、寒天、カラギーナン、アラビアガム、キサンタンガム、ローカストビーンガム、グアーガム、カラヤガム、トラガカントガム、コンジャックガム、及びこれらの混合物を含む。好ましくは、このガムは、カラヤガム、グアーガム、アルギネート、ローカストビーンガム、トラガカントガム、及びこれらの混合物からなる群より選ばれる。本発明に適したゼリーは、限定するものではないが、ゼリーを形成する条件においてガム、水及び他の所望の成分を混合するような方法によって製造される。この方法は例えば"P.A. Williams and G.O. Philips, Gums and Stabilizers for Food Industry, Royal Society of Chemistry, 1st edition, November 4, 2002"に開示されているような公知の方法である。 【0010】 本発明によれば、ゼリー及び炭酸飲料は、約2.0より高いGV値において約1℃〜10℃の温度で容器に順に充填される。ゼリーと炭酸飲料のいずれを先に容器に充填するかは問題ではない。本発明に適した容器は、限定するものではないが、アルミニウム、ガラス、鉄、錫めっきした鉄、錫めっきしたスチール又はプラスチックである。好ましくは、この容器はガラスビン、アルミニウム缶及びPETボトルからなる群より選ばれる。好ましくは、充填工程は約2℃〜8℃の温度において行われる。本発明において、用語「GV値」は20℃における炭酸飲料中の二酸化炭素の吸着係数を示す。本発明において、GV値を測定するためにいずれの方法を用いてもよい。例えば、GV値はGB10792-89, National Standard of People Republic Chinaに記載の方法によって測定することができる。本発明の方法において用いるGV値は約2.0より高く、容器の種類によってきまる。 【0011】 本発明によれば、充填工程の後、容器をシールし、次いで約60℃〜80℃の温度において少なくとも約20分間殺菌する。この低温殺菌の目的は、消費者の健康に害を及ぼす又は飲料に損傷を与える微生物を熱によって破壊することである。この殺菌に必要な温度及び時間は、飲料に存在する微生物の種類、容器のサイズ、飲料の酸性度もしくはpH、及び加熱方法を含むさまざまな要因により影響される。好ましくは、この低温殺菌は、約65℃〜75℃の温度において約20〜40分間行われる。より好ましくは、この殺菌は約70℃において約30分間行われる。 【0012】 熱により殺菌され、シールされた容器について、次いで第一の反転工程を行う。シールされた容器は、反転装置を用いて少なくとも10回、好ましくは少なくとも12回、より好ましくは12〜16回反転される。本発明によれば、缶を1回反転させるとは、缶を180°回転させる、すなわち上下逆にすることを意味する。次いで、容器を約5℃〜15℃の温度に冷却する。この冷却工程は、限定するものではないが、容器を室温において水で冷却し、次いで氷水で冷却する2段階操作で行ってよい。好ましくは、氷水の温度は約10℃未満である。より好ましくは、氷水の温度は約8℃〜10℃である。好ましくは、この2段階冷却工程は、容器を水で少なくとも5分冷却し、次いで氷水で少なくとも15分冷却することを含む。例えば、容器は室温の水で約5〜15分冷却され、次いで氷水で約15〜30分冷却される。冷却後、容器は第二の反転工程が行われる。容器は少なくとも4回、好ましくは6〜10回反転され、ゼリーの流動性が低いという問題を起こすことのないゼリー含有炭酸飲料が得られる。さらに、本発明の方法により製造される飲料は、CO2ガスがゼリー内に均一に分布しているため、好ましいピリピリした感覚が得られる。 【0013】 以下に本発明の実施例の詳細な説明を示す。この記載は本発明を限定するものではなく、単に説明するものである。 【実施例】 【0014】 実施例1:ゼリー含有炭酸飲料の製造 ゼリーの製造 2gのカラギーナンガム(Shanghai Beilian Foodstuff Co., Ltd, China; Hainan Duohuan Co., China; Denmark; or FMC Co., USA)、16gの砂糖、978gの水、3gの乳酸カルシウム及び適量のフレーバー及び着色剤を混合し、殺菌して濃縮ゼリーを形成した。得られたゼリーを氷水に入れて冷却した。 【0015】 炭酸飲料の製造 適量の砂糖を約85℃の水に加えてシロップを形成し、次いで約121℃で約30秒間殺菌した。得られたシロップを吸いで14のブリックス値まで希釈した。次いで、所望のフレーバー及び食品添加剤をこのシロップに加えた。得られた溶液に二酸化炭素を加え、炭酸飲料を形成した。 【0016】 ゼリー含有炭酸飲料の製造 2.5±0.2のGV値及び4.0±1.0℃の温度において、ゼリーと炭酸飲料をアルミニウム缶に順に入れた。充填後、缶をシールし、次いで70±1.0℃において30±1分間殺菌した。殺菌し、シールした缶を12回反転させた。その後、この缶を室温の水で約11分冷却し、次いで約8℃〜10℃の氷水で約22分間冷却した。冷却した缶を3回反転させ、ゼリー含有炭酸飲料を得た。
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| 【出願人】 |
【識別番号】505158839 【氏名又は名称】イ ラン フーズ インダストリアル カンパニー リミティド
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| 【出願日】 |
平成17年4月27日(2005.4.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100099759 【弁理士】 【氏名又は名称】青木 篤
【識別番号】100077517 【弁理士】 【氏名又は名称】石田 敬
【識別番号】100087413 【弁理士】 【氏名又は名称】古賀 哲次
【識別番号】100111903 【弁理士】 【氏名又は名称】永坂 友康
【識別番号】100082898 【弁理士】 【氏名又は名称】西山 雅也
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| 【公開番号】 |
特開2006−304655(P2006−304655A) |
| 【公開日】 |
平成18年11月9日(2006.11.9) |
| 【出願番号】 |
特願2005−129936(P2005−129936) |
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