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【発明の名称】 黒酢入りハーブエキス健康飲料及びその製造方法
【発明者】 【氏名】有島 達郎
【住所又は居所】鹿児島県鹿屋市新栄町8番15号 有限会社健草内

【要約】 【課題】各種ハーブの混合物から有効成分を効果的に抽出するとともに、ハーブ特有の味等をやわらげ、まろやかな味と香りを有する健康飲料を提供する。

【解決手段】甘草,くこ実,桂皮,丁子,いずい及びえぞうこぎの所定の比率からなる混合物を2〜4時間晩蒸したあと、2〜4時間煮込んで得られた液をろ過後、食塩及び蜂みつと黒酢を混入し、再びろ過して瓶詰めし、加熱殺菌して製品とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハーブを蒸す第一工程と、ハーブを煮込む第二工程からなる製造方法で得られたハーブエキスに黒酢と食塩及び蜂みつを添加することを特徴とする黒酢入りハーブエキス健康飲料の製造方法。
【請求項2】
ハーブが甘草,くこ実,桂皮,丁子,いずい及びえぞうこぎから選ばれた少なくとも2種以上の混合物を含むことを特徴とする請求項1記載の黒酢入りハーブエキス健康飲料の製造方法。
【請求項3】
ハーブが甘草,くこ実,桂皮,丁子,いずい及びえぞうきぎの混合物を含むことを特徴とする請求項1又は2記載の黒酢入りハーブエキス健康飲料の製造方法。
【請求項4】
ハーブが甘草2〜4,くこ実1〜2,桂皮1〜2,丁子1〜2,いずい1〜2,えぞうこぎ1〜2の質量比の混合物からなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の黒酢入りハーブエキス健康飲料の製造方法。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1項記載の製造方法で製造された黒酢入りハーブエキス健康飲料。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、黒酢が添加されたハーブエキス健康飲料及びその製造方法に関するものである。
ここで、ハーブとは、特有の香りを有するとともに、滋養強壮,健康増進の効果があるといわれている植物であって茎,根,果実及びその他を含む。
【背景技術】
【0002】
黒酢の製造過程において、オリを除去する前の黒酢へ薬用効果を有する食品原料を添加することにより、有効成分が効率よく抽出されてるとともに、風味にも優れた黒酢が開示されている(特許文献1参照)。
この発明はオリに含まれる酢酸菌,酵母等の微生物による食品原料の分解作用が有効成分の抽出を促進することを利用したものである。
しかし、酢酸菌,酵母の作用を受け難い食品原料には適用し難い。
【0003】
また、黒酢と梅と砂糖を用いて製造した健康飲料(特許文献2参照)、沙棘を原料とする油に玄米黒酢のほか、沙棘の果実又は種子を原料とした油にくこ葉,くこ実等を加えた滋養強壮健康増進用組成物(特許文献3)が発表されている。
【特許文献1】特開2004−290005号公報
【特許文献2】特開2000−197470号公報
【特許文献3】特開2001−163792号公報
【0004】
また、生薬から有効成分を効率よく抽出する方法として、抽出処理を80℃〜100℃の加圧熱水で抽出する第一工程と、第一工程の抽出成分を30℃〜50℃で減圧蒸留して濃縮する第二工程からなる抽出処理としたことを特徴とする漢方健康飲料が開示されている。しかし、この方法は加圧システムや、減圧システム等の設備投資が必要であり、中小零細企業での実施は困難である。
【特許文献4】特開2001−32944号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、多くのハーブ等から有効成分を多くの設備投資をすることなく効率良く抽出し、しかもハーブ特有のくせのある味を消失させ飲み易くした天然醸造酢である黒酢を含む黒酢入りハーブエキス健康飲料を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、ハーブを蒸す第一工程と、ハーブを煮込む第二工程からなる製造方法で得られたハーブエキスに黒酢と食塩及び蜂みつを添加することを特徴とする黒酢入りハーブエキス健康飲料である。黒酢を添加する理由は、ハーブ固有のくせのある味等をおさえ服用しやすくするとともに、黒酢が本来もっている脂質代謝改善作用、赤血球変形能改善作用、抗アレルギー作用、血圧調節作用、血糖調節作用等が期待されるからである。脂質代謝改善作用とは、血液中の総コレステロール、中性脂質は減少させるが、HDL(善玉コレステロール)は減少させないというものである。赤血球変形能改善機能とは、黒酢を飲むと抹消血管は赤血球が通りやすくなるという作用で、脳卒中や心臓病の予防に期待されるものでる。
【0007】
血圧調節作用は、高血圧症に対し、血圧を下げる作用があることであり、血糖調節作用は糖尿病患者の血糖値を低下させる作用をいう。
【0008】
食塩を添加する理由は、ハーブ固有の味をまろやかにし、黒酢のもつ刺激的な味や臭いをやわらげ、蜂みつの甘味を引き立たせる効果がある。少量の食塩を添加することで全体の味を整えることができ、飲みやすい健康飲料とすることができる。蜂みつは健康飲料に甘味をつけ、飲みやすくするものであり、高果糖の液糖,ぶどう糖,しょ糖やオリゴ糖などの糖類や果物の果汁等を添加することもできる。
【0009】
ハーブとしては、甘草,桂皮,くこ実,丁子,いずい及びえぞうこぎのそれぞれを含む混合物を用いることが好ましい。
又は、これらの少なくとも2種以上の混合物を用いることもできる。
【0010】
甘草は、中国東北地方に自生するマメ科多年草ウラルカンゾウの根、根茎のコルク質の皮をはいで乾燥したもので主成分は甘味を有するグリチルリチンであり薬のほかに食品の甘味料として広く用いられている。漢方薬には、強い薬利作用や刺激性をもったものもあるが、甘草を配合することで強い作用を緩和したり、刺激味をやわらげる働きがある。
【0011】
くこは、ナス科の落葉小低木で日本各地に自生している。くこは乾燥した果実を「くこし」といい各種ビタミンやミネラルを多く含み、肝臓,腎臓を保護し、眼の障害に効果があるといわれる。
【0012】
桂皮は中国南部からベトナムにかけて自生あるいは栽培されるクスノキ科の常緑喬木で、樹皮,若枝等を使用する。桂皮はおだやかな解熱発汗作用があり、鎮痛作用や健胃作用のほか、血糖循環機能を促進し、体液代謝を促進する。
【0013】
丁子は、インドネシアのモルッカ諸島が原産の常緑樹である。蕾には多くの精油成分を含み、主なものはオイゲノール,チャビコール,フムレン,カリオフェレン等である。芳香健胃薬,口内清涼剤等に用いられる。また肉料理等には、スパイスとして使用されている。
【0014】
「いずい」はアマミドコロともいわれ、薬用として用いられてきた。
「えぞうこぎ」の根・茎は朝鮮人参と同じ効果があるといわれ、身体の代謝促進と強壮作用があるといわれている。新陳代謝を活発にし、疲労回復を助け、食欲を増進して、ストレスの多い精神・神経系の興奮を抑えるといわれている。
【0015】
前記各種ハーブの配合比は、種々実験の結果、味、香り、及び服用効果等を勘案し以下の配合比が最良の結果となった。すなわち、甘草2〜4,くこ実1〜2,桂皮1〜2,丁子1〜2,いずい1〜2,えぞうこぎ1〜2の質量比である。
さらに、最も好ましい配合比は甘草2,くこ実1,桂皮1,丁子1,いずい1,えぞうこぎ1の質量比であった。
【0016】
前記各種ハーブから有効成分を最も効果的に抽出する方法として、各種実験の結果、下記の方法を見出した。すなわち、各種ハーブの混合物を2〜4時間水蒸気で蒸し、十分に加湿・膨潤させた後、熱湯で2〜4時間抽出する方法である。ほとんどのハーブは、植物体を十分に乾燥させたものであることが多いため、すぐに熱湯抽出を行っても有効成分が十分抽出され難い。そこで、数時間水蒸気で十分に蒸すことで植物組織を軟化、膨張させてから熱湯抽出をすることで有効成分の抽出が効果的となることを見出したものである。
【発明の効果】
【0017】
本発明の黒酢入りハーブエキス健康飲料は、飲みやすく、適度の甘味と香りを有し、滋養強壮・健康増進の効果が期待される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
発明を実施するための最良の形態を図1に基づいて説明する。
まず、甘草100g,くこ実50g,桂皮50g,丁子50g,いずい50g,えぞうこぎ50gのハーブの混合物を蒸し器に入れる。
【0019】
ハーブ混合物を蒸し器の水蒸気で蒸すこととする。時間はおよそ3時間とし温度は80〜90℃とする。
【0020】
蒸し器から取り出したハーブ混合物を釜で煮込むこととする。前記のハーブ混合物に対し水80Lを加え、80〜90℃で煮込む。時間はおよそ3時間前後とする。
【0021】
釜で煮込んだ後、一晩そのまま静置した後、釜の内容物をガーゼを数枚重ねたものでろ過するとおよそ66Lのろ液が得られる。これを一次製品とする。
【0022】
一次製品66Lに200gの食塩を加える。食塩は天然塩が望ましい。
【0023】
一次製品66Lに対し蜂みつを約3L添加し、十分攪拌・混合する。
次に黒酢を一次製品対し約8L混入し、攪拌・混合する。
ここで黒酢とは、純米つぼづくり米酢をいい、約200年前から鹿児島県福山地方に伝わる独特の製法によるもので、壺で造られる酢であることから「つぼ酢」,福山で作られることから「福山酢」、また濃い色(琥珀色)がついていることから黒酢と呼ばれているものである。
【0024】
蜂みつ及び黒酢を混入した一次製品を1晩静置した後2次ろ過をする。これは黒酢を混入するとオリが生じるためであり、ろ過はろ紙と硅藻土を用いて行う。
【0025】
2次ろ過を行った、ろ液を瓶詰めし、加熱殺菌をする。120℃の水蒸気で約15分加熱殺菌する。殺菌完了後、梱包・出荷する。
【0026】
本発明の黒酢入りハーブエキス健康飲料の栄養分析結果は表1に示すとおりである。分析は食品衛生法による構成労働大臣登録機関である社団法人鹿児島県薬剤師会により行われた。
















【0027】
【表1】


注1、常圧乾燥で得た減量分より酢酸量分を差引いた。酢酸量0.3g
注2、係数は6.25を用いた。
注3、101.9−(水分+蛋白質+脂質+灰分+有機酸)比重1.019
注4、係数は蛋白質4.00,脂質9.00,炭水化物4.00,有機酸3.00とした。
注5、酢酸(0.3w/w%+クエン酸0.0w/w%)として
【0028】
本発明の黒酢入りハーブエキス健康飲料のアミノ酸分析の結果は表2に示すとおりである。分析は栄養分析と同じく社団法人鹿児島県薬剤師会で行った。
【0029】
【表2】


分析方法は、日本薬学会編、衛生試験法・注解(2005)による。
【0030】
本発明の黒酢入りハーブエキス健康飲料を。1日1回、毎回100mlずつ、毎日40〜70歳の男女30人に服用させた半年後にアンケート調査した結果、以下の回答が得られた。
1.疲労回復が早くなった。(20人)
2.食欲が増進し消化が良くなった。(15人)
3.身体の冷えが気にならなくなった。(15人)
4.体脂肪率が低下した。(10人)
5.肩こり,腰痛が軽くなった。(7人)
6.二日酔いが気にならなくなった。(3人)
7.コレステロール値が下がった。(1人)
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】黒酢入りハーブエキス健康飲料の製造方法を示す工程図である。
【出願人】 【識別番号】304062351
【氏名又は名称】有限会社健香社
【住所又は居所】鹿児島県鹿屋市新栄町8番15号
【出願日】 平成17年4月22日(2005.4.22)
【代理人】 【識別番号】100105670
【弁理士】
【氏名又は名称】栫 生長

【識別番号】100133271
【弁理士】
【氏名又は名称】東 和博

【公開番号】 特開2006−296324(P2006−296324A)
【公開日】 平成18年11月2日(2006.11.2)
【出願番号】 特願2005−124520(P2005−124520)