| 【発明の名称】 |
アスパラガスより得られる組成物 |
| 【発明者】 |
【氏名】小野 貴博 【住所又は居所】京都府宇治市宇治小桜23番地 ユニチカ株式会社宇治事業所内
【氏名】中村 亮太 【住所又は居所】京都府宇治市宇治小桜23番地 ユニチカ株式会社宇治事業所内
【氏名】山元 英樹 【住所又は居所】京都府宇治市宇治小桜23番地 ユニチカ株式会社宇治事業所内
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| 【要約】 |
【課題】γ−アミノ酪酸とL−テアニンを同時に含有するアスパラガスを原料とし、効率よく簡便な操作によってγ−アミノ酪酸及びL−テアニンを含有する組成物を提供すること、ひいてはγ−アミノ酪酸及びL−テアニンを無理なく毎日摂ることができるような食品の開発を目的とする。
【解決手段】アスパラガスから得られる組成物であって、γ−アミノ酪酸とL−テアニンを含有することを特徴とする組成物で、好ましくは、γ−アミノ酪酸とL−テアニンが質量比でγ−アミノ酪酸:L−テアニン=1:5〜100:1であり、またアミノ酸をさらに含有する組成物及びこの組成物を含有する飲食品並びにアスパラガスから、水抽出工程、溶媒抽出工程、圧搾工程、酵素処理工程又は超臨界抽出工程のいずれか1工程又は2工程以上を組み合わせて、γ−アミノ酪酸とL−テアニンを取り出し、前記の組成物を得ることを特徴とするアスパラガスから得られる組成物の製造方法。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 アスパラガスから得られる組成物であって、γ−アミノ酪酸とL−テアニンを含有することを特徴とする組成物。 【請求項2】 γ−アミノ酪酸とL−テアニンが、質量比でγ−アミノ酪酸:L−テアニン=1:5〜100:1で含有されている請求項1記載の組成物。 【請求項3】 アミノ酸をさらに含有する請求項1又は2記載の組成物。 【請求項4】 アスパラガスから、水抽出工程、溶媒抽出工程、圧搾工程、酵素処理工程又は超臨界抽出工程のいずれか1工程又は2工程以上を組み合わせて、γ−アミノ酪酸とL−テアニンを取り出し請求項1〜3いずれかに記載の組成物を得ることを特徴とするアスパラガスから得られる組成物の製造方法。 【請求項5】 γ−アミノ酪酸の富化処理工程をさらに行うことを特徴とする請求項4記載のアスパラガスから得られる組成物の製造方法。 【請求項6】 請求項1〜3いずれかに記載の組成物を含有することを特徴とする飲食品。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、アスパラガスから得られるγ−アミノ酪酸及びL−テアニンを含有する組成物及びそれの製造方法並びに飲食品に関するものである。 【背景技術】 【0002】 γ−アミノ酪酸(以下、GABAと略す。)は生物界に微量ながら広く存在する非タンパク質構成アミノ酸であり、ヒトにおいては脳内で神経伝達物質として働くことが知られている。食品素材としてのGABAは血圧降下作用、精神安定作用、脳機能改善作用、更年期障害症状緩和作用、中性脂肪増加抑制作用等の健康維持意識の高い現代人にとって有効な生理作用を有している。その上、GABAはヒトが多量に摂取しても副作用が無いので、安全性の面でも有利であり、食事療法が効果的な生活習慣病、特に高血圧症を予防する成分として食品に付加させる開発が多くなされている。 【0003】 そのようなものとして、米胚芽、米糠、小麦胚芽などの中に元来含まれる酵素の作用を利用してGABA富化穀物を製造する技術(例えば、特許文献1及び2参照)、トマト、カボチャ等の野菜などの中に含まれる酵素の作用を利用してGABA富化組成物を製造する技術(例えば、特許文献3〜5参照)、GABAを乳酸菌や麹菌などの微生物に生産させる技術(例えば、特許文献6〜8参照)、茶葉を嫌気処理することによってGABA含量の高い茶葉を製造する技術(例えば、特許文献9参照)などが報告されている。 【0004】 また、GABAは工業的にはγ−ハロゲノ酪酸のアミノ化やピロリドンの加水分解によって製造されている。その他、グルタミン酸を出発原料としてグルタミン酸デカルボキシラーゼによってGABAに変換する方法も開示されている。 【0005】 一方、L−テアニンは緑茶の旨み成分の1つとして知られるアミノ酸の1種であり、通常茶葉に0.5〜2.0質量%含有されている。L−テアニンは農林省宇治農事実験所の酒戸氏が1948年に茶の成分として発見したのが最初であり、その後、カフェインの興奮抑制作用、血圧降下作用、リラックス作用、脳機能改善作用、学習効果向上作用などがあることが認められている。このように有用な機能を有するために、種々の化学合成法(例えば、非特許文献1、特許文献10参照)、微生物による製造方法(例えば、特許文献11〜13参照)、茶からの製造方法(例えば、特許文献14参照)が開示されている。 【0006】 アスパラガスは、繊維質が豊富でカロリーの低い野菜であり、全国で年間約28000tが収穫されている他、海外からの輸入も盛んである。国内で収穫量の多い都道府県としては、長野県、北海道、佐賀県、福島県、香川県、長崎県、秋田県などが挙げられる。これまで、アスパラガスには食物繊維の他、アスパラギン酸、ビタミンU(メチルメチオニン)、ルチン、葉酸、サポニン類などの有用成分が多く含まれていることが知られていたが、GABAに関しては本発明者らが初めて報告したことであり(特願2004−301557号)、L−テアニンについては全く報告が無かった。 【特許文献1】特許第2590423号公報 【特許文献2】特開2004−159617号公報 【特許文献3】特公平7−12296号公報 【特許文献4】特公平7−14333号公報 【特許文献5】特開2001−252091号公報 【特許文献6】特開2001−352940号公報 【特許文献7】特開2003−70462号公報 【特許文献8】特開平11−103825号公報 【特許文献9】特許第3038373号公報 【非特許文献1】Chem.Pharm.Bull.,19(7),1301−1308(1971) 【特許文献10】特公平7−55154号公報 【特許文献11】特許第3210080号公報 【特許文献12】特許第2792645号公報 【特許文献13】特開2004−65105号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0007】 しかしながら、GABAを摂取して上記のような効果を得るためには成人で1日約26mgのGABAを摂取する必要があるといわれているが、従来これだけの量のGABAを摂取することは困難であった。例えば、特許文献6には米胚芽中のGABA含量を350〜400mg/100gにまで増加させる技術が開示されているが、米全体に対する米胚芽の量は2〜3%であることから胚芽米全体では12〜13mg/100gにしかならないことになる。米は高カロリーな食物であり、GABAを摂取したいがために胚芽米を多く摂取するとカロリーの過剰摂取から肥満や糖尿病になる恐れもあった。 【0008】 また、発芽玄米の製造は、玄米を水に長時間浸漬する工程を含むため、雑菌の繁殖が問題になり、製造中に雑菌の数は108個/ml以上にまでなるといわれている。そのため、清浄度の維持や殺菌に多大なコストと労力がかかっていた。 【0009】 また、特許文献9に開示されている茶葉の嫌気処理ではGABAの増加率はせいぜい2倍〜3倍にしかならなかった。 【0010】 一方、L−テアニンは茶葉以外にほとんど含有されていることが知られておらず、L−テアニンを摂取しようとするとお茶として飲むか、化学合成品、微生物産生品を摂取するしかなかった。また、前記のように茶葉中にはGABAの含有量は少なく、GABAが高含量で得られ、L−テアニンも含有する組成物を簡便に製造する方法は無かった。 【0011】 本発明はこのような状況に鑑みなされたものであり、GABAとL−テアニンを同時に含有するアスパラガスを原料とし、効率よく簡便な操作によってGABA及びL−テアニンを含有する組成物を製造することを目的とし、ひいてはGABA及びL−テアニンを無理なく毎日摂ることができるような食品の開発を目的とするものである。 【課題を解決するための手段】 【0012】 本発明者らは上記した課題について鋭意検討した結果、アスパラガスを原料とすることでGABA及びL−テアニンが高含量で含有される組成物が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。 【0013】 すなわち、本発明の第一は、アスパラガスから得られる組成物であって、GABAとL−テアニンを含有することを特徴とする組成物を要旨とするものであり、好ましくは、GABAとL−テアニンが質量比でGABA:L−テアニン=1:5〜100:1であり、またアミノ酸をさらに含有する組成物である。 【0014】 本発明の第二は、アスパラガスから、水抽出工程、溶媒抽出工程、圧搾工程、酵素処理工程又は超臨界抽出工程のいずれか1工程又は2工程以上を組み合わせて、GABAとL−テアニンを取り出し、前記の組成物を得ることを特徴とするアスパラガスから得られる組成物の製造方法を要旨するものであり、好ましくは、GABAの富化処理工程をさらに行うアスパラガスから得られる組成物の製造方法である。 【0015】 本発明の第三は、前記の組成物を含有することを特徴とする飲食品を要旨とするものである。 【発明の効果】 【0016】 本発明によれば、GABA及びL−テアニンを含有する組成物を容易に得ることができ、さらにGABA及びL−テアニンに加えてアミノ酸を多く含有する組成物を容易に得ることができる。また、本発明のGABA及びL−テアニンを含有する組成物を含有した飲食品は、GABAの作用により、血圧降下、リラックス、ストレス緩和、更年期障害症状改善、不眠改善、利尿、腎機能改善、肝機能改善等の効果が、L−テアニンの作用により、血圧降下、リラックス、カフェインによる興奮抑制、脳機能改善、学習効果向上等の効果が期待できる。また、前記のような効果に加え、アミノ酸の作用により、疲労回復、脂肪燃焼、美肌等の効果が期待できる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0017】 以下、本発明を詳細に説明する。 【0018】 本発明で用いられるアスパラガスは、本発明の効果を損なうものでない限りいかなるものでもよい。アスパラガスには日光に当てて栽培するグリーンアスパラガス、土などで遮光しながら栽培するホワイトアスパラガス、細く短いうちに刈り取りを行うミニアスパラガス、グリーンアスパラガスとは別種で紫色を呈するムラサキアスパラガスなどがある。これらのアスパラガスについてGABA及びL−テアニンの含量を検討した結果、GABAはグリーンアスパラガスに多く、L−テアニンはホワイトアスパラガスに多く含有されていた。この為、GABAを多く含有する組成物を得るにはグリーンアスパラガスが好ましく、L−テアニンを多く含有する組成物を得るにはホワイトアスパラガスが好ましい。産地は特に限定されず、国産でも海外からの輸入品でもよい。使用する部位も特に限定されず、若茎、地上茎、貯蔵根が使用できるがこれらの中で若茎が好ましい。若茎は根元部分でも先端部分でもよいが、商品となるアスパラガスの長さを揃える時にカットされた根元部分は安価で入手できることから最も好ましい。アスパラガスはそのまま使用してもよいし、破砕、切断、凍結乾燥、脱水などの処理を行った後に使用してもよい。 【0019】 本発明のGABA及びL−テアニンを含有する組成物は、上記したアスパラガスからGABA及びL−テアニンを取り出すことにより得られるものである。GABA及びL−テアニンを取り出す方法としては、水抽出、溶媒抽出、圧搾、酵素分解、超臨界抽出などが挙げられる。以下、これらの方法について説明する。 【0020】 水抽出は、水を加えてそこに成分を溶出させる方法である。加える水の量は特に限定されないが、アスパラガスに対して0.01〜100倍量が好ましく、0.5〜5倍量がより好ましい。水の量が0.01倍より少ないと抽出効率が落ち、100倍より多いと薄い抽出液しか得られず後に濃縮操作が必要になる場合がある。また、使用する水の温度は0℃〜100℃が好ましく、10℃〜80℃がより好ましい。水の温度が0℃より低い場合には抽出効率が低下する傾向があり、抽出温度が100℃より高い場合には有用成分が分解してしまうおそれが生じる。また、水は蒸留水、脱イオン水、上水などでもよいし、一定量の塩を溶解したもの、緩衝液でもよい。この時の塩の種類としては、食品に添加できるものであり本発明の効果を損なうもので無ければ特に限定されないが、好ましくは塩化ナトリウム、塩化アンモニウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、炭酸アンモニウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酢酸ナトリウム、酢酸アンモニウム、硫酸アンモニウム、硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、リン酸水素2ナトリウム、リン酸2水素ナトリウム、リン酸水素2カリウム、リン酸2水素カリウム、リン酸水素2アンモニウム、リン酸2水素アンモニウム、安息香酸ナトリウム、クエン酸1カリウム、クエン酸3カリウム、クエン酸3ナトリウム、コハク酸1ナトリウム、コハク酸2ナトリウム、乳酸ナトリウム、リンゴ酸ナトリウム、グルタミン酸ナトリウム、グルタミン酸カリウム、アスパラギン酸ナトリウム、リジン塩酸塩などが挙げられる。緩衝液としては、トリズマ塩基、リン酸緩衝液、酢酸緩衝液、クエン酸緩衝液、コハク酸緩衝液などが好ましく、調整するpHは2.0〜11.0が好ましく、3.0〜8.0がより好ましい。また、塩、緩衝液の濃度は0.01%〜50%が好ましく、0.1%〜20%がより好ましい。この範囲より低い場合は塩、緩衝液の効果を期待できない可能性があり、この範囲より高い場合は抽出効率の低下、味の低下を招く可能性がある。 【0021】 溶媒抽出は、アルコール類、炭化水素類、脂質類等の有機溶媒を用いて抽出する方法であり、使用する有機溶媒は特に限定されず、単独で用いてもよいし、他の溶媒と混合して使用してもよいし、水と混合して使用してもよい。好ましい有機溶媒の例としては、エタノール、メタノール、プロパノール、ブタノール、ヘキサン、アセトン、グリセリン、プロピレングリコール、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、エチルエーテル、メチルエチルケトン、ジメチルスルホキシド(DMSO)、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N,N−ジメチルアセトアミド(DMAC)が挙げられ、さらに好ましくは、エタノール、ヘキサン、アセトン、DMSO、グリセリンが挙げられる。加える有機溶媒の量は有機溶媒の種類にもより特に限定されないが、アスパラガスに対して0.01〜100倍量が好ましく、0.5倍〜5倍がより好ましい。有機溶媒の量が0.01倍より少ないと抽出効率が落ち、100倍より多いと薄い抽出液しか得られず後に濃縮操作が必要になる場合がある。また、使用する有機溶媒の温度は−20℃〜200℃が好ましく、0℃〜120℃がより好ましい。有機溶媒の温度が−20℃より低い場合には抽出効率が低下する傾向があり、抽出温度が200℃より高い場合には有効成分が分解してしまうおそれが生じる。 【0022】 上記の水又は有機溶媒で抽出を行う時間は特に限定されず、1分〜48時間行うことが好ましく、5分〜4時間行うことがより好ましい。抽出を行う時間がこの範囲より短いと十分にGABA及びL−テアニンをはじめとする有効成分が抽出できない傾向があり、この範囲より長くしても抽出量の増加は期待できず、雑菌などの増殖のリスクが増えるだけである。 【0023】 圧搾とは、アスパラガスに物理的な圧力をかけて、液を搾り出し、GABAを搾汁に移行せしめる方法である。圧力は一方向のみにかけてもよいし、二以上の方向からかけてもよく、せん断力を伴わせることもできる。圧搾の操作は市販の圧搾機を用いれば容易であるが、手搾り、足踏み搾りなど機械を用いない方法で行ってもよい。このとき、アスパラガスに水や湯を加えて圧搾してもよい。水や湯を加える量としては、アスパラガスに対して0.01〜100倍量が好ましく、0.5〜5倍量がより好ましい。水の量が0.01倍より少ないと抽出効率が落ち、100倍より多いと薄い抽出液しか得られず後に濃縮操作が必要になる場合がある。また、湯の温度は30℃〜100℃が好ましく、40℃〜80℃がより好ましい。 【0024】 酵素分解は、アスパラガスに酵素を作用させた後、固液分離してGABA及びL−テアニンをろ液に移行せしめる方法である。ここで酵素としては、本発明の効果を損なわない限り、特に限定されないが、食品用途として使用することを考慮すれば、食品用に使用できる酵素が好ましい。酵素の種類としては、特に限定されないが、アスパラガスの繊維質、ペクチン、多糖類などを分解し、効率良くGABA及びL−テアニンを取り出せるために、セルラーゼ、ヘミセルラーゼ、ペクチナーゼ、キシラナーゼ、アラビナーゼ、アラバナーゼ、アミラーゼ、グルカナーゼ、デキストラナーゼなどが、蛋白質を分解し、遊離アミノ酸を多く回収するために、プロテアーゼ、ペプチダーゼなどが、グルタミン酸をGABAに変換するために、グルタミン酸デカルボキシラーゼなどが、グルタミンをグルタミン酸に変換するために、グルタミナーゼなどが使用できる。本発明における酵素分解においては、上記した酵素を一種類だけ用いてもよいし、二種以上を同時に又は連続して用いてもよい。 【0025】 酵素分解を行うことによって、本来不溶性の繊維質が分解し、水溶性食物繊維として回収できる効果、繊維質を分解することで組織が破砕され、GABA及びL−テアニンやアミノ酸の回収率が高くなる効果、蛋白質を分解することによりアミノ酸の回収率が高くなる効果、グルタミン酸の回収率が高くなった結果、グルタミン酸から変換されるGABAの回収率が高くなる効果、グルタミナーゼやグルタミン酸デカルボキシラーゼなどの酵素を作用させることでGABA及びL−テアニンの回収率が高くなる効果などを得ることができる。 【0026】 セルラーゼとしては、例えば新日本化学工業(株)製のスミチームAC、スミチームAC−LIQUID、スミチームC、エイチ・ビイ・アイ(株)製のセルロシンAC50、セルロシンAL、セルロシンT2、天野製薬(株)製のセルラーゼA“アマノ”3、セルラーゼT“アマノ”4、ヤクルト薬品工業(株)製のセルラーゼ“オノズカ”R−10、セルラーゼ“オノズカ”RS、洛東化成工業(株)製のエンチロンCM、エンチロンMCHなどが挙げられ、これらの中でもスミチームAC、セルロシンT2、エンチロンMCHが好ましく、セルロシンT2、エンチロンMCHが特に好ましい。 【0027】 ヘミセルラーゼとしては、例えば新日本化学工業(株)製のスミチームACH、スミチームACH−LIQUID、スミチームX、天野製薬(株)製のヘミセルラーゼ“アマノ”90Gなどが挙げられる。 【0028】 ペクチナーゼとしては、例えば新日本化学工業(株)製のスミチームPX、スミチームAP2、スミチームAP2−LIQUID、スミチームPMAC、スミチームCXC、スミチームLC、スミチームMC、スミチームSPC、スミチームPTE、中性ペクチナーゼ、エイチ・ビイ・アイ(株)製のセルロシンPC5、セルロシンPE60、セルロシンPEL、セルロシンME、可溶性ペクチナーゼ、天野製薬(株)製のペクチナーゼA“アマノ”、ペクチナーゼG“アマノ”、ペクチナーゼGL“アマノ”、ペクチナーゼPL“アマノ”、ヤクルト薬品工業(株)製のマセロチームR−10、Novozyme製のPectinexUltraPC−Lなどが挙げられ、これらの中でもスミチームPX、セルロシンPC5、ペクチナーゼA“アマノ”が好ましく、スミチームPXが特に好ましい。 【0029】 アラビナーゼとしては、新日本化学工業(株)製のスミチームARS、Megazyme製のアラビナーゼが、キシラナーゼとしてはエイチ・ビイ・アイ(株)製のセルロシンTP25、セルロシンHC100、セルロシンHCが、アミラーゼとしては新日本化学工業(株)製のスミチームAS、スミチームL、スミチームL−L、スミチームA10、スミチームAH、エイチ・ビイ・アイ(株)製の液化酵素T、リクィファーゼL45、フクタミラーゼ50、オリエンターゼAO10、ハイマルトシンG、グルターゼ6000が、天野製薬(株)製のアミラーゼAD“アマノ”、ビオザイムA、ビオザイムF10SD、グルクザイムAF6、シルバラーゼ、ビオザイムM、大和化成(株)製のクライスターゼ、コクゲン、コクゲンTが、ナガセ生化学工業(株)製のスピターゼHS、スピターゼM、β−アミラーゼLなどが、グルカナーゼとしては大和化成(株)製のツニカーゼが、デキストラナーゼとしては三共(株)製のデキストラナーゼ2Fが挙げられる。 【0030】 プロテアーゼとしては、酸性プロテアーゼ、中性プロテアーゼ、塩基性プロテアーゼのいずれでもよく、例えば、プロテナーゼK、新日本化学工業(株)製のスミチームMMR、スミチームAP、スミチームRP、スミチームMP、スミチームLP50、スミチームLPL、スミチームP、スミチームCP、スミチームTP、エイチ・ビイ・アイ(株)製のオリエンターゼ20A、オリエンターゼ90N、オリエンターゼ10NL、ヌクレイシン、オリエンターゼONS、オリエンターゼ22BF、天野製薬(株)製のウマミザイム、ニューセラーゼF、パパインW−40、パンクレアチンF、プロテアーゼA“アマノ”G、プロテアーゼM“アマノ”、プロテアーゼN“アマノ”、プロテアーゼS“アマノ”、ブロメラインF、大和化成(株)のサモアーゼ、プロチンA、プロチンP、デスキンCが挙げられ、これらの中でもスミチームLPL、スミチームOP、オリエンターゼ20A、パパインW−40が好ましい。 【0031】 ペプチダーゼとしては、例えば新日本化学工業(株)のスミチームFP、天野製薬(株)製のペプチダーゼRが挙げられる。 【0032】 グルタミナーゼとしては、新日本化学工業(株)製のスミチームOP、天野製薬(株)製のグルタミナーゼF“アマノ”100、大和化成(株)製のグルタミナーゼダイワ300Sが挙げられる。グルタミン酸デカルボキシラーゼは、市販のものはほとんど無く、あっても遺伝子組み換え技術を使用していて食品用途に使用するのが困難なものか、高価なものであることから、グルタミン酸デカルボキシラーゼを高生産する乳酸菌、酵母、麹菌などの微生物から、分離精製して使用するか、米胚芽、米糠などから分離精製して使用する方法を取ることができる。 【0033】 本発明において酵素分解を行うために使用する酵素の量は、酵素の種類、力価にもよるが、アスパラガスに対して0.0001質量%〜20質量%が好ましく、0.001質量%〜5質量%がより好ましい。この範囲よりも少ない場合には十分な酵素分解が期待できない問題があり、この範囲よりも多い場合にはもはや酵素分解の増加は期待できず、製品中に酵素による味質の変化を及ぼす問題がある。 【0034】 酵素分解を行う際の温度は、0℃〜80℃が好ましく、10℃〜60℃がより好ましい。この範囲より低い場合には酵素反応の進行が遅く、有効成分を抽出するために長い時間を要する傾向があり、この範囲より高い場合には酵素が失活してしまうおそれがある。 【0035】 酵素分解を行う時間は、本発明の効果を損なわない限り特に限定されないが、10分間〜48時間が好ましく、30分間〜24時間が好ましい。この範囲より短い場合には十分に酵素分解が進行しない傾向があり、この範囲より長くしてももはや有効成分の抽出量が多くなることは無い。また、酵素分解をより効果的に行うために、攪拌、振とうなどを行ってもよい。 【0036】 超臨界抽出とは、二酸化炭素や水を気液臨界点以上の圧力、温度にし、分子運動の盛んな超臨界流体とせしめ、これを抽出溶媒として使用するものである。本発明においては、超臨界流体は二酸化炭素が好ましい。 【0037】 超臨界抽出を行う際の温度は、31℃〜150℃が好ましく、31℃〜100℃がより好ましい。温度がこの範囲より高い場合、有用成分が分解する可能性があり、この範囲より低い場合、抽出効率が低下する問題がある。 【0038】 また、超臨界抽出を行う際の圧力は、7MPa〜50MPaが好ましく、7MPa〜30MPaがより好ましい。圧力がこの範囲より高い場合、有用成分の分解やコスト高、安全性に問題があり、圧力がこの範囲より低い場合には抽出効率が低下する傾向がある。 【0039】 以上、説明したアスパラガスからGABA及びL−テアニンを取り出す水抽出、溶媒抽出、圧搾、酵素分解及び超臨界抽出の操作は、各々単独で行うこともできるし、二種以上の操作を組み合わせて行うこともできる。好ましい組み合わせとしては、水抽出及び又は圧搾と酵素分解の組み合わせが挙げられ、これらは同時に行っても、水抽出及び/又は圧搾の後に酵素分解を行っても、酵素分解の後に水抽出及び/又は圧搾を行っても良い。さらに、水抽出と酵素分解を同時に組み合わせる方法は、抽出効率の向上という観点から望ましい。 【0040】 また、上記したGABA及びL−テアニンを取り出す操作においては、アスパラガスをそのまま使用してもよいし、予め細断したアスパラガスを使用しても構わない。細断は、物理的にアスパラガスを細かく破砕する方法であり、使用する装置、機器、方法などは本発明の効果を損なわない限りいかなるものでもよい。アスパラガスの細断は包丁やカッターナイフ、ハサミなどを用いて手作業で行っても良いが、大量のアスパラガスを短時間で処理しようとする場合には装置を使用する。そのような装置としては、例えば、ミキサー、ブレンダー、ミル、ハンマー式粉砕機などが挙げられ、また野菜用の細断機を用いてもよい。 【0041】 細断に供するアスパラガスは室温に置かれていてもよいし、凍結したものでもよいが、冷却機能の無い装置を用いる場合は、有効成分の分解を防ぐため凍結あるいは冷却したものを用いることが好ましい。 【0042】 細断されたアスパラガスの大きさは特に限定されないが、2cm以下が好ましく、5mm以下がより好ましい。 【0043】 また、GABAは生体内でグルタミン酸からグルタミン酸デカルボキシラーゼによって作られており、この酵素はアスパラガスに存在する。この為、内在酵素を働かせることによってGABAの含有量を増加させることができる。本発明の製造方法におけるGABAの富化処理工程とはこのような内在酵素を働かせることを意味する。 【0044】 本発明の製造方法におけるGABAの富化処理工程としては、アスパラガス及び/又はアスパラガス抽出物を内在酵素が作用することのできる環境に一定時間置く方法を挙げることができる。かかる環境の温度としては、10℃〜50℃が好ましく、20℃〜35℃がより好ましい。この範囲より温度が高いと内在酵素が失活する可能性があり、この範囲より低ければ内在酵素が効果的に働かない問題がある。 【0045】 また、pHは好ましくは2.0〜10.0であり、さらに好ましくは2.5〜8.5である。この範囲を外れる場合、内在酵素が効果的に働かない可能性がある。またpHを調整するために、緩衝液を用いることもできる。緩衝液としては、トリズマ塩基、リン酸緩衝液、酢酸緩衝液、クエン酸緩衝液、コハク酸緩衝液などが好ましく、リン酸緩衝液、酢酸緩衝液が特に好ましい。 【0046】 富化処理を行う時間は特に限定されないが、1時間〜10日間が好ましく、6時間〜5日間がさらに好ましい。これ以上の時間処理を行ってももはやGABAの増加は期待できず、これ以下の時間である場合には十分にGABAが増加しない問題がある。 【0047】 富化処理を行う場合、グルタミン酸デカルボキシラーゼの基質となるグルタミン酸又はその塩を添加することもできる。グルタミン酸塩の中では特にナトリウム塩が好ましい。グルタミン酸又はその塩はグルタミン酸デカルボキシラーゼの作用を受けてGABAに変換される為、グルタミン酸又はその塩を添加することでGABAの含量を著しく増加させることができる。加えるグルタミン酸又はその塩の量は特に限定されないが、原料アスパラアスに対して0.1質量%〜100質量%が好ましく、1質量%〜30質量%がより好ましい。この範囲より少なければGABA含量は増加するが微量に留まり、この範囲より多ければGABAに変換されないグルタミン酸又はその塩が多量に残存する問題がある。 【0048】 富化処理を行う場合、グルタミン酸デカルボキシラーゼの補酵素としてピリドキサルリン酸又はその塩、又は塩酸ピリドキシンを添加することもできる。ピリドキサルリン酸塩の中では特にナトリウム塩が好ましい。ピリドキサルリン酸又はその塩、又は塩酸ピリドキシンはグルタミン酸デカルボキシラーゼの補酵素として働くため、酵素反応を効果的に進めることができ、GABAの含量を増加させることができる。加えるピリドキサルリン酸又はその塩、又は塩酸ピリドキシンの量は特に限定されないが、原料アスパラガスに対して0.001質量%〜20質量%が好ましく、0.005質量%〜5質量%がさらに好ましい。この範囲より少なければ、補酵素を添加する効果がほとんど期待できず、この範囲より多くとももはやこれ以上のGABA含量増加は期待できない。 【0049】 富化処理を行う場合に、さらに他の酵素を添加することもできる。そのような酵素としては、ペクチナーゼ、セルラーゼ、ヘミセルラーゼ、キシラナーゼ、アラバナーゼ、アミラーゼ、グルカナーゼ、デキストラナーゼ、プロテアーゼ、ペプチダーゼ、グルタミナーゼ、グルタミン酸デカルボキシラーゼ等が使用できる。ペクチナーゼ、セルラーゼ、ヘミセルラーゼ、キシラナーゼ、アラバナーゼ、アミラーゼ、グルカナーゼ、デキストラナーゼ等を用いれば可溶性オリゴ糖、単糖類が多く回収され、機能性糖質の増加、呈味の向上が達成できる。プロテアーゼ、ペプチダーゼ等を用いればアミノ酸量、ペプチド量が増加するとともに、原料となるグルタミン酸量が増加し、ひいてはGABA含量を増加させることができる。グルタミナーゼを用いればグルタミンがグルタミン酸に変換されるために、GABA含量を増加させることができる。グルタミン酸デカルボキシラーゼを添加すれば、内在酵素として存在する同酵素の量を補うことができ、さらに効果的にGABAの産生が期待でき、GABA含量を増加させることができる。本発明においては、上記した酵素を一種類だけ用いてもよいし、二種以上を同時に又は工程を分けて用いてもよい。使用する酵素の量は原料アスパラガスに対して0.001質量%〜10質量%であることが好ましく、0.01質量%〜5質量%であることがより好ましい。この範囲より少なければ酵素を添加する効果がほとんど期待できず、この範囲より多くとももはやこれ以上の効果は期待できない。 【0050】 本発明において、富化処理工程は、前記したGABA及びL−テアニンを取り出すための工程の中において行ってもよし、別工程として行ってもよい。以上のようにしてGABA及びL−テアニンを取り出した後は、引き続き製品化への工程を進めることができる。ここで、必要であれば高温での失活処理、滅菌処理を行うことができる。この時の温度は60℃〜121℃が好ましく、70℃〜110℃がさらに好ましい。この温度範囲より低ければ、失活、滅菌の効果が不十分になる問題があり、この温度範囲より高ければGABAをはじめ有効成分が分解する問題がある。 【0051】 上記のようにしてGABA及びL−テアニンを取り出す操作を行った後は、固液分離を行わずにそのまま使用することもできるが、従来公知の分離方法で液を分離することができる。分離方法としては、例えばフィルターろ過、圧搾ろ過、遠心分離、デカンテーションなど従来公知のあらゆる方法が使用できる。清澄な組成物を得る場合には、珪藻土などのろ過助剤を使用したフィルターろ過を行うことが好ましい。また、さらに清澄な液を得る場合や微生物の除去を行う場合には、これをさらに1μm未満の孔径のメンブランフィルターろ過を行うことが好ましい。 【0052】 上述した方法により得られたGABA及びL−テアニンを含有する組成物には、アスパラガスに含まれていたGABA及びL−テアニンが多量に含まれることとなり、またそれらに加えてアミノ酸や水溶性食物繊維を含むこととなる。アミノ酸としては、アスパラギン酸、グルタミン酸、バリン、ロイシン、イソロイシン、リジン、アラニン、セリン、プロリンなどが比較的多く含まれる。特にバリン、ロイシン、イソロイシンは分岐鎖アミノ酸(BCAA)と呼ばれ、ヒトの筋肉中の必須アミノ酸の約35%を占めている。これらのアミノ酸は特に近年運動能力向上、疲労回復、筋力向上の効果が認められたために注目を浴びている。本発明のGABA含有組成物はアスパラガスを原料としているために、上記のように機能性の高いアミノ酸を多く含むことを特徴としている。 【0053】 また、上述した方法により得られたGABA及びL−テアニンを含有する組成物は、使用目的に応じて、分子量の大きな多糖類、食物繊維、蛋白質等と、分子量の小さなアミノ酸類、GABA、L−テアニン、ペプチド、単糖類、オリゴ糖類に分画することもできる。そのためには、例えば生化学工業(株)製の樹脂、セルロファインシリーズを用いてゲル濾過で分離する方法や、限外濾過膜(UF膜)を用いて所定の分子量で分画する方法等を採用することができる。 【0054】 このようにして得られたGABA及びL−テアニンを含有する組成物は、そのまま使用してもよいし、さらに所定の濃度にまで希釈又は濃縮して使用することもできる。希釈するには水に限定されず、アルコール、油などを用いることもでき、このとき必要に応じて乳化剤や塩類を添加することができる。濃縮するには、減圧濃縮、加熱濃縮、濾過膜を用いた濃縮などいかなる方法で行ってもよいが、20℃〜60℃の範囲での減圧濃縮を行うことが好ましい。該減圧濃縮には、一般的なエバポレーター装置や(株)大川原製作所製の「エバポール」、関西化学機械製作(株)製の「ウォールウェッター」などを使用することができる。 【0055】 本発明のGABA及びL−テアニンを含有する組成物には、GABAが0.001〜99質量%含まれることとなり、使用目的に応じた最適な含有量の組成物を提供することができ、例えば0.005質量%〜50質量%に調製することができる。GABAの含有量がこの範囲より低い場合は、大量の本発明のアスパラガス抽出物を摂取しなければ機能が得られない問題があり、この範囲より高い場合は、精製、濃縮に多大なコストがかかる問題がある。 【0056】 本発明のGABA及びL−テアニンを含有する組成物には、L−テアニンが0.001〜40質量%含まれることとなり、使用目的に応じた最適な含有量の組成物を提供することができ、例えば0.005質量%〜30質量%に調製することができる。L−テアニンの含有量がこの範囲より低い場合は、大量の本発明のアスパラガス抽出物を摂取しなければ機能が得られない問題があり、この範囲より高い場合は、精製、濃縮に多大なコストがかかる問題がある。 【0057】 本発明において、GABA、L−テアニン、アミノ酸の含有量は、以下の方法により求められた値である。すなわち、高速液体クロマトグラフィー法(HPLC法)により以下の条件で測定し、蛍光検出器を用いて検出した。 HPLC:島津製作所(株)製LC−9A カラム:Shim−pack ISC−07/S1504 移動相:0.2規定クエン酸ナトリウム緩衝液(pH2.2) 流速:0.3ml/分 温度:55℃ 反応液:オルト−フタルアルデヒド 検出波長:励起波長348nm、蛍光波長450nm 本発明のGABA及びL−テアニンを含有する組成物の形態としては、本発明の効果を損なわない限り限定されないが、例えば、水溶液、クリーム、懸濁液、ゲル、粉末、錠剤、カプセルなどが挙げられる。これらの中でも水溶液、粉末が特に好ましい。水溶液は、固形分を0.01〜70質量%含むことが好ましく、アスパラガスから製造されたそのものでも良いし、希釈、濃縮されていても良い。粉末はアスパラガスから製造された液状の組成物をそのまま凍結乾燥、噴霧乾燥、真空乾燥などの方法を用いて粉末化されていても良いし、デキストリン、乳糖などの賦型剤を添加して粉末化されていても良い。また、これらの水溶液、粉末から乳化、打錠、ゲル化などの操作により、クリーム、錠剤、ゲルなどを製造しても良い。また、本発明のGABA含有組成物は、砂糖、果糖、ブドウ糖、オリゴ糖、蜂蜜等の糖類、食塩、にがりなどの塩類、だし、味の素、アミノ酸などで調味されていても良い。 【0058】 次に、本発明の飲料又は健康食品について説明する。 【0059】 本発明の飲食品は、上記した本発明のGABA及びL−テアニンを含有する組成物それ自体あるいは既存の飲料又は食品に含ませることにより得ることができる。また、味質の改善等のために、本発明の効果を損なわない範囲で糖類、糖アルコール類、塩類、油脂類、アミノ酸類、有機酸類、果汁、野菜汁、香料、アルコール類、グリセリン等を添加することができる。 【0060】 本発明の飲食品のベースとなる飲料又は食品としては、特に限定されず例えば飲料は清涼飲料水、アルコール類、果汁飲料、野菜汁飲料、乳飲料、炭酸飲料、コーヒー飲料、アルコール類等であることが好ましく、また食品はカプセル、グミ、キャンデー、錠剤、顆粒、ドリンク等の形状をしたサプリメントであってもよいし、通常の食事として摂る食品であってもよい。 【0061】 本発明の飲食品に含ませるGABA及びL−テアニンを含有する組成物としては、特に限定されないが、1日当たりに摂取する量がGABAとして10〜500mgになるように配合することが好ましい。L−テアニンに関しては特に限定されないが1日当たりに摂取する量が5〜100mgになるように配合することが好ましい。この範囲より少ない場合は効果が望めない可能性があり、この範囲より多い場合はもはや効果の増大は見込めない可能性がある。本発明の飲料又は健康食品に含ませるGABA含有組成物の形態は特に限定されず、飲料、グミ、キャンデーなどにおいては液体状の物を、錠剤、顆粒、カプセルなどにおいては粉末状の物を使用するなどすればよい。 【実施例】 【0062】 以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。なお、本実施例中のGABA、L−テアニン、アミノ酸の含有量は前記した方法で測定した。 【0063】 実施例1 グリーンアスパラガス若茎100gに水100mlを導入し、ミキサーで破砕した。振とう式インキュベーターを用いて50℃、16時間抽出を行い、得られた処理液は濾過助剤に珪藻土を用い、ろ紙(ADVANTEC東洋製No.5C)を用いて吸引濾過を行った。得られた抽出液は181gで黄緑色であった。GABA、L−テアニン、アミノ酸の含有量は表1に示したとおりであった。 【0064】 実施例2 グリーンアスパラガス若茎100gに水100mlを導入し、ミキサーで破砕した。これを振とう式インキュベーターを用いて25℃、24時間振とうし、GABA富化処理を行った。得られた処理液は濾過助剤に珪藻土を用い、ろ紙(ADVANTEC東洋製No.5C)を用いて吸引濾過を行い、黄緑色の組成物を179g得た。GABA、L−テアニン、アミノ酸の含有量は表1に示したとおりであった。 【0065】 実施例3 グリーンアスパラガス若茎100gに水100mlを導入し、ミキサーで破砕した。これにグルタミン酸ナトリウムを5g、ピリドキサルリン酸塩を0.1g添加し、振とう式インキュベーターを用いて25℃、24時間振とうしGABA富化処理を行い、黄緑色の組成物を183g得た。GABA、L−テアニン、アミノ酸の含有量は表1に示したとおりであった。 【0066】 実施例4 実施例1において、グリーンアスパラガスの代わりにホワイトアスパラガスを使用した以外は同様にして、薄黄色の組成物を182g得た。GABA、L−テアニン、アミノ酸の含有量は表1に示したとおりであり、L−テアニンの含有量が実施例1に比べて高かった。 【0067】 比較例1 煎茶の茶葉3gに、80℃の湯を100ml導入した。1分間茶を抽出した後、ろ紙(ADVANTEC東洋製No.5C)を用いてろ過を行い、薄緑色の茶を94g得た。表1に示すように、この茶のL−テアニン含量は高かったが、GABA含量は効果を発揮するにはあまりに少ないものであった。 【0068】 比較例2 ギャバロン茶3gに、80℃の湯を100ml導入した。1分間茶を抽出した後、ろ紙(ADVANTEC東洋製No.5C)を用いてろ過を行い、薄緑色の茶を93g得た。表1に示すように、この茶のL−テアニン含量は高く、GABA含量も比較例1の茶より増加していたが、水分含量が少ないことを鑑みると本発明の組成物に比べると極めて少ないものであった。 【0069】 【表1】
実施例5 実施例3で得られた組成物100gを凍結乾燥し、ミルで粉砕して粉末状の組成物を3.8g得た。この組成物は薄褐色で、1g中に234mgのGABA及び28mgのL−テアニンを含有していた。 【0070】 実施例6 実施例3で得られた組成物3gをカゴメ(株)製トマトジュース200mlに混合した。トマトジュースの味、色、臭いはほとんど変化せず、添加した組成物3gに含まれる26.7mgのGABA及び3.2mgのL−テアニンを摂取できる健康トマトジュースが得ら れた。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004503 【氏名又は名称】ユニチカ株式会社 【住所又は居所】兵庫県尼崎市東本町1丁目50番地
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| 【出願日】 |
平成17年4月15日(2005.4.15) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2006−296213(P2006−296213A) |
| 【公開日】 |
平成18年11月2日(2006.11.2) |
| 【出願番号】 |
特願2005−118297(P2005−118297) |
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