| 【発明の名称】 |
細口容器充填米飯食品 |
| 【発明者】 |
【氏名】児玉 卓也 【住所又は居所】埼玉県坂戸市千代田五丁目3番1号 明治製菓株式会社内
【氏名】佐々木 創 【住所又は居所】埼玉県坂戸市千代田五丁目3番1号 明治製菓株式会社内
【氏名】曲梶 哲也 【住所又は居所】埼玉県坂戸市千代田五丁目3番1号 明治製菓株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】米粒が崩れることなく細口容器に充填された米飯食品の提供。
【解決手段】炊飯もしくは蒸した米飯を、化工澱粉を溶解した水溶液に加えて米飯食品とし、細口容器に機械を使用して圧力のかかった状態で充填されても米粒の形を保つことができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 化工澱粉水溶液と、炊飯もしくは蒸した米飯が混合され、細口容器に充填された米飯食品。 【請求項2】 化工澱粉がエーテル架橋澱粉である請求項1に記載の細口容器に充填された米飯食品。 【請求項3】 化工澱粉水溶液:米飯の重量比率が、60:40〜95:5である請求項1又は2に記載の細口容器に充填された米飯食品。 【請求項4】 化工澱粉水溶液の化工澱粉含有量が0.2〜4.0重量%である請求項1〜3のいずれか一項に記載の細口容器に充填された米飯食品。 【請求項5】 米:水の重量比率を1:0.5〜1.5として炊飯した米飯を使用した請求項1〜4のいずれか一項に記載の細口容器に充填された米飯食品。 【請求項6】 細口容器の吸い口の内径が6〜15mmである、請求項1〜5のいずれか一項に記載の細口容器に充填された米飯食品。 【請求項7】 容器に充填後に加熱された請求項1〜6のいずれか一項に記載の細口容器に充填された米飯食品。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、細口容器に充填された米飯食品に関する。 【背景技術】 【0002】 粥、雑炊、リゾット等の米飯食品をレトルト容器やプラスチック容器に充填した製品が数多く市販されている。これらの米飯食品のうち流動性を持つものをチアーパック等の細口容器に充填すれば、包装容器からいったん取り出すことなく、移動中や何かをしながらであってもそのまま吸い口より喫食することができ、米飯食品の食シーンを広げることができる。 【0003】 特許文献1には、スパウト付き耐熱性シート袋入り米飯食品及びその製造方法が開示されている。このような容器に粥を充填する場合、スパウトの口より圧力をかけて容器内部に充填することになるが、粥の米粒は非常に軟らかいため充填時の圧力によりつぶれてしまい、粒の原形をとどめないため商品価値が下がってしまう。 【0004】 特許文献2には、レトルト殺菌をしても米粒の煮崩れが少なく、良好な風味と食感を有する密封容器入り米飯食品が開示されている。その手段は、熟成茶材から得られた水抽出液を含む調味液を使用し、レトルトパウチに入れて殺菌するものであり、細口容器への機械充填時に起こる米粒の物理的破損を防ぐものではない。 【特許文献1】特開2001−78690号公報 【特許文献2】特開2004−129535号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 チアーパック等の細口容器に粥、雑炊、リゾット等の米飯食品を充填しようとすると、その吸い口より充填する場合、充填時の圧力によりつぶれてしまい米粒の原形をとどめないため商品価値が下がってしまう。本発明は、前記課題を解決し、米粒が崩れることなく細口容器に充填された米飯食品を提供するものである。 【課題を解決するための手段】 【0006】 本発明者らは、炊飯もしくは蒸した米飯を、化工澱粉を溶解した水溶液に加えて米飯食品としたものが、細口容器に機械を使用して圧力のかかった状態で充填されても米粒の形を保つことができることを見いだし、本発明を完成した。すなわち、本発明は以下に示すものである。 (1) 化工澱粉水溶液と、炊飯もしくは蒸した米飯が混合され、細口容器に充填された米飯食品。 (2) 化工澱粉がエーテル架橋澱粉である(1)に記載の細口容器に充填された米飯食品。 (3) 化工澱粉水溶液:米飯の重量比率が、60:40〜95:5である(1)又は(2)に記載の細口容器に充填された米飯食品。 (4) 化工澱粉水溶液の化工澱粉含有量が0.2〜4.0重量%である(1)〜(3)のいずれかに記載の細口容器に充填された米飯食品。 (5) 米:水の重量比率を1:0.5〜1.5として炊飯した米飯を使用した(1)〜(4)のいずれかに記載の細口容器に充填された米飯食品。 (6) 細口容器の吸い口の内径が6〜15mmである、(1)〜(5)のいずれかに記載の細口容器に充填された米飯食品。 (7) 容器に充填後に加熱された(1)〜(6)のいずれかに記載の細口容器に充填された米飯食品。 【発明の効果】 【0007】 本発明により、機械を使用しても米粒をつぶすことなく細口容器に米飯食品を充填することが可能となり、細口容器充填米飯食品の嗜好性を高めることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0008】 本発明では、まず、化工澱粉を溶解した水溶液と炊飯米もしくは蒸米を準備する。化工澱粉は、エーテル化澱粉、エステル化澱粉、架橋澱粉等を適宜選択できるが、特にエーテル架橋澱粉が好ましい。また水溶液中の化工澱粉の濃度は0.2〜4.0重量%が好ましい。この範囲より少ないと細口容器に充填する時に米粒がつぶれてしまい、この範囲より多いと米飯食品に充分な流動性がなくなり充填スピードが落ちる。化工澱粉水溶液中には、キサンタンガム、グアーガム等の増粘剤、食塩、醤油、出汁等の調味料、野菜等のペースト、クエン酸、リン酸等やそれらの塩等のpH調整剤を含んでいてもよい。米飯を炊く時の米と水の比率は1:0.5〜1:1.5が好ましい。この範囲であれば、米飯の芯が残らず、また充填時に米粒がつぶれにくくなる。 【0009】 次に化工澱粉水溶液と炊飯米もしくは蒸米を混合する。化工澱粉水溶液とこれらの米飯の混合比率は60:40〜95:5が好ましい。これより米飯の比率が低いと、粥としての嗜好性が劣り、これより米飯の比率が高くなると充分な流動性がなくなり、細口容器に充填しにくくなる。米飯食品には、梅干し、昆布、卵、トマト、玉葱等の具材を加えたものがあるが、本発明では、細口容器に充填できる程度の大きさにした具材を化工澱粉水溶液の調製時や調製後に加えても良いし、化工澱粉水溶液と米飯を混合する時や混合後に加えても良い。 【0010】 細口容器の喫食しやすい吸い口の内径は、6〜15mm程度であり、この吸い口より機械を使用して充填しても本発明の米飯食品は米粒がつぶれることなく充填される。また、細口容器に充填された状態でさらに加熱しても米粒が崩れない。 【実施例】 【0011】 実施例1 水95.6重量部、エーテル架橋澱粉(松谷化学工業株式会社製:商品名グルメスター)4.0重量部、無水クエン酸0.2重量部、クエン酸三ナトリウム0.2重量部を撹拌羽根付き蒸気釜に入れ、撹拌しながら80℃まで加熱して化工澱粉水溶液を調製した。これに、カット梅干し(正栄食品工業株式会社製)1.9重量部、梅FD(株式会社コスモス食品製)0.6重量部、乾燥めかぶ(株式会社コスモス食品製)0.3重量部を混合して調味液を調製した。 【0012】 次に、精白米10重量部に対して水15重量部を加えて炊飯した米飯20重量部と、上記調味液80重量部を混合し、チアーパック充填機CHP−30(グアラパック社製)により、20r.p.m.にて内径が8mmのスパウトの口よりチアーパックに充填し、密封した後、熱湯(90℃)を張った殺菌槽に入れ、40分間加熱殺菌処理して、密封細口容器に充填された梅粥を得た。該梅粥は弾力性を有する米粒を残した状態であり、スパウトからスムーズに吸い出しまたは搾り出しができ、粥として好ましいものであった。 【0013】 実施例2 水98.67重量部、エーテル架橋澱粉(松谷化学工業株式会社製:商品名グルメスター)0.8重量部、キサンタンガム(大日本製薬株式会社製:商品名エコーガムF)0.1重量部、無水クエン酸0.2重量部、クエン酸三ナトリウム0.1重量部、鰹だし(味の素株式会社製)0.02重量部、グルタミン酸ナトリウム0.05重量部、食塩0.06重量部を撹拌羽根付き蒸気釜に入れ、撹拌しながら80℃まで加熱して化工澱粉水溶液を調製した。 【0014】 次に、精白米30重量部に対して水15重量部を加えて炊飯した米飯35重量部と、上記化工澱粉水溶液65重量部、カット梅干し(正栄食品工業株式会社製)1.8重量部、梅FD(株式会社コスモス食品製)0.6重量部、乾燥めかぶ(株式会社コスモス食品製)0.2重量部を混合し、チアーパック充填機CHP−30(グアラパック社製)により、20r.p.m.にて内径が8mmのスパウトの口よりチアーパックに充填し、密封した後、熱湯(90℃)を張った殺菌槽に入れ、40分間加熱殺菌処理して、密封細口容器に充填された梅粥を得た。該梅粥は弾力性を有する米粒を残した状態であり、スパウトからスムーズに吸い出しまたは搾り出しができ、粥として好ましいものであった。 【0015】 実施例3 水93.55重量部、エーテル架橋澱粉(松谷化学工業株式会社製:商品名グルメスター)2.0重量部、食塩0.4重量部、チキンブイヨン0.8重量部、トマトペースト1.2重量部、ソテーガーリックペースト0.6重量部、チキンエキス1.2重量部、無水クエン酸0.05重量部、75重量%リン酸0.2重量部を混合して、化工澱粉水溶液を調製した。これにカルシウム処理(0.5重量%濃度,65℃の塩化カルシウム水溶液に20分間浸漬し、その後95℃環境下に5分間置く)したみじん切り玉葱5.9重量部、ダイストマト9.4重量部、ソテーオニオン3.5重量部、こしょう0.04重量部を撹拌羽根付き蒸気釜に入れ、撹拌しながら80℃まで加熱し、5分間保持して調味液を調製した。 【0016】 次に、精白米を15分間蒸した米飯15重量部と、上記調味液85重量部を混合し、チアーパック充填機CHP−30(グアラパック社製)により、20r.p.m.にて内径が8mmのスパウトの口よりチアーパックに充填し、密封した後、熱湯(90℃)を張った殺菌槽に入れ、40分間加熱殺菌処理して、密封細口容器に充填されたトマトリゾットを得た。該トマトリゾットは弾力性を有する米粒を残した状態であり、スパウトからスムーズに吸い出しまたは搾り出しができ、リゾットとして好ましいものであった。 【0017】 比較例1 水89.5重量部、精白米8重量部を攪拌羽根付き蒸気釜に入れ、撹拌しながら沸騰するまで加熱し、9分間沸騰状態を維持した。その後、カット梅干し(正栄食品工業株式会社製)1.5重量部、梅FD(株式会社コスモス食品製)0.45重量部、乾燥めかぶ(株式会社コスモス食品製)0.25重量部、無水クエン酸0.15重量部、クエン酸三ナトリウム0.15重量部を混合し、実施例1と同様にしてチアーパックに充填し、密封細口容器に充填された梅粥を得た。該梅粥は充填時に米粒が崩れ、米粒感がなく糊状であり、商品価値を有する品質ではなかった。 【0018】 比較例2 化工澱粉水溶液の代わりにキサンタンガム水溶液(水99.3重量部、キサンタンガム(大日本製薬株式会社製:商品名エコーガムF)0.3重量部、無水クエン酸0.2重量部、クエン酸三ナトリウム0.2重量部)を使用する以外は、実施例1と同様にして、密封細口容器に充填された梅粥を得た。該梅粥は充填時に米粒が崩れ、米粒感がなく糊状であり、商品価値を有する品質ではなかった。 【0019】 比較例3 化工澱粉水溶液の代わりに、キサンタンガム水溶液(水95.4重量部、キサンタンガム(大日本製薬株式会社製:商品名エコーガムF)0.15重量部、食塩0.4重量部、チキンブイヨン0.8重量部、トマトペースト1.2重量部、ソテーガーリックペースト0.6重量部、チキンエキス1.2重量部、無水クエン酸0.05重量部、75重量%リン酸0.2重量部)を使用する以外は、実施例3と同様にして、密封細口容器に充填されたトマトリゾットを得た。該トマトリゾットは充填時に米粒が崩れ、米粒感がなく糊状であり、商品価値を有する品質ではなかった。 【産業上の利用可能性】 【0020】 本発明は、チアーパック等の細口容器に充填した粥等の流動性米飯食品に利用でき、その嗜好性を高めることにより、簡便に食事を摂ることができる細口容器充填米飯食品の実用性を向上させる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006091 【氏名又は名称】明治製菓株式会社 【住所又は居所】東京都中央区京橋2丁目4番16号
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| 【出願日】 |
平成17年3月18日(2005.3.18) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2006−254858(P2006−254858A) |
| 【公開日】 |
平成18年9月28日(2006.9.28) |
| 【出願番号】 |
特願2005−79785(P2005−79785) |
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