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【発明の名称】 糠漬け器
【発明者】 【氏名】大池 国博
【住所又は居所】長野県小諸市大字市字五反田797番地19 株式会社ソニック内
【課題】全体をコンパクトにし、夏期等の高温時に冷蔵庫中に収容し易くして発酵を抑制可能にし、漬け物材料を手を汚さずに、むらなく美味しく漬けるようにする。

【解決手段】収容ケース10の下部側内部に収容した糠床2と漬け物材料3の上面を覆って閉じる押し中蓋7を2分割して2つの分割押し中蓋7a、7bにし、その各分割押し中蓋7a、7bの一縁部を収容ケース内面の相対する位置に夫々接近させ、その各一縁部付近を回動の中心にして、各分割押し中蓋7a、7bの回動軸をそれぞれ軸支し、その各分割押し中蓋7a、7bの回動軸側縁部と相対する先端側縁部付近につまみ箇所20を夫々設ける。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
糠床と漬け物材料を出し入れする上開口を有し、下部側内部に糠床と漬け物材料を収容し、その出し入れ用上開口を開閉する臭い漏れ防止用上蓋と、糠床と漬け物材料の上面を覆って閉じる押し中蓋とを備え、その糠床と漬け物材料を攪拌する攪拌用アームを回動可能に軸支し、その回動軸の一端部にハンドルを設けて外部に突出させた糠床収容ケースからなる糠漬け器であって、上記押し中蓋を2分割して2つの分割押し中蓋にし、その各分割押し中蓋の一縁部を糠床収容ケース内面の相対する位置に夫々接近させ、その各一縁部付近を回動の中心にして、各分割押し中蓋の回動軸をそれぞれ軸支し、その各分割押し中蓋の回動軸側縁部と相対する先端側縁部付近につまみ箇所を夫々設けることを特徴とする糠漬け器。
【請求項2】
糠床収容ケースの下部側内面を攪拌用アームの回動軸を中心線とする半円筒状に形成し、その半円筒状内面の相対する上縁部付近に各分割押し中蓋の回動軸を攪拌用アームの回動軸と平行に配置して夫々軸支し、その各分割押し中蓋の閉鎖時に下方を向く回動軸側部分の面を攪拌用アームの回動軸を中心線とする半円筒状内面の半径と同一半径の円弧状曲面に夫々形成することを特徴とする請求項1記載の糠漬け器。
【請求項3】
攪拌用アームに屈曲部材を用い、その屈曲部材の両端部に回動軸の端部を形成する軸端部形成部材を夫々固定し、その各アーム軸端部形成部材を糠床収容ケースの相対する壁部に設けた軸受穴に夫々嵌めて軸支し、その屈曲部材を糠床収容ケースの下部側内面の近傍に沿わせて配置することを特徴とする請求項1又は2記載の糠漬け器。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は米糠を用いる糠味噌漬けの糠床と野菜等の漬け物材料を攪拌しながら漬け物を作る糠漬け器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、野菜等の漬け物材料を糠漬けにより発酵させて美味しく、栄養価の高い漬け物を作っている。そして、糠漬けをする際には、その糠床に時々手を入れて攪拌し、空気を糠床に均等に送り込んで、各種微生物のバランスを保ちながら発酵を促進させる必要がある。しかし、糠床には独特の臭いがあり、手を入れるとその臭いが手につく。それ故、最近では時に若い人達が攪拌の労力と臭いを嫌って糠漬けを行わなくなってきている。そこで、糠床に手を入れて攪拌する必要のない糠床攪拌器として、容器体内に糠床を設けておき、その容器体内に攪拌器を入れて糠床内に沈め、攪拌羽根によって糠床を攪拌するものが提示された。
【特許文献1】特許公開2002−360164
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、このような糠床攪拌器は攪拌羽根の回動軸を縦型にし、容器体内に収容して使用するものであって、構造が複雑であり、容器体内に収容すると全体が大きくなり易い。しかも、全体が大きいと、夏期等の高温時に冷蔵庫中に収容し難く発酵を抑えられない。それ故、高温時には糠床を良くチェックし、漬け物材料を短時間で取り出さないと、発酵が進み過ぎて酸っぱくなり、アルコール臭がしたりして美味しくなくなる。当然、糠床の臭いが強烈となって漏れ易い。又、漬け物材料をむらなく漬け込むには、糠床を攪拌して空気を十分に送り込んだ後に、過剰の空気を抜いて各種微生物がバランスよく働くのに必要な適量の空気を均等に含ませなければならないが、糠床の上面を手で押し付ける等の従来通りの作業を必要とし、過剰の空気を手を汚さずに抜き難く問題がある。
【0004】
本発明はこのような従来の問題点に着目してなされたものであり、全体をコンパクトにし、夏期等の高温時に冷蔵庫中に収容し易くして発酵を抑制可能にし、漬け物材料を手を汚さずに、むらなく美味しく漬けることができる糠漬け器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明による糠漬け器は糠床と漬け物材料を出し入れする上開口を有し、下部側内部に糠床と漬け物材料を収容し、その出し入れ用上開口を開閉する臭い漏れ防止用上蓋と、糠床と漬け物材料の上面を覆って閉じる押し中蓋とを備え、その糠床と漬け物材料を攪拌する攪拌用アームを回動可能に軸支し、その回動軸の一端部にハンドルを設けて外部に突出させた糠床収容ケースからなる。
【0006】
そして、上記押し中蓋を2分割して2つの分割押し中蓋にし、その各分割押し中蓋の一縁部を糠床収容ケース内面の相対する位置に夫々接近させ、その各一縁部付近を回動の中心にして、各分割押し中蓋の回動軸をそれぞれ軸支し、その各分割押し中蓋の回動軸側縁部と相対する先端側縁部付近につまみ箇所を夫々設ける。
【0007】
又、上記糠床収容ケースの下部側内面を攪拌用アームの回動軸を中心線とする半円筒状に形成し、その半円筒状内面の相対する上縁部付近に各分割押し中蓋の回動軸を攪拌用アームの回動軸と平行に配置して夫々軸支し、その各分割押し中蓋の閉鎖時に下方を向く回動軸側部分の面を、攪拌用アームの回動軸を中心線とする半円筒状内面の半径と同一半径の円弧状曲面に夫々形成すると好ましくなる。
【0008】
又、上記攪拌用アームに屈曲部材を用い、その屈曲部材の両端部に回動軸の端部を形成する軸端部形成部材を夫々固定し、その各アーム軸端部形成部材を糠床収容ケースの相対する壁部に設けた軸受穴に夫々嵌めて軸支し、その屈曲部材を糠床収容ケースの下部側内面の近傍に沿わせて配置するとよい。
【発明の効果】
【0009】
本発明の糠漬け器は上開口を閉じる臭い漏れ防止用上蓋を開き、閉鎖状態にある両分割押し中蓋のつまみ箇所を夫々手で持って、持ち上げるようにすると、各分割押し中蓋はその一縁部を収容ケース内面の相対する位置に夫々接近させ、その各一縁部付近を回動の中心にして、各分割押し中蓋の回動軸が軸支され、その各分割押し中蓋の回動軸側縁部と相対する先端側縁部付近につまみ箇所が夫々設けられているため、両分割押し中蓋を簡単に観音開き状態にできる。
【0010】
そこで、上開口から糠床と漬け物材料を入れて下部側内部に収容した後、外部に突出するハンドルを手で持って攪拌用アームを回動すると、その糠床と漬け物材料を攪拌して十分な空気を取り入れることができる。その後、両分割押し中蓋のつまみ箇所を夫々手で持ち、その両分割押し中蓋を交互又は同時に開閉しながら糠床と漬け物材料の上面を覆い、その各分割押し中蓋で糠床等に体重を掛けて適度に押し、更にその押し作業を繰り返して行うと、両分割押し中蓋により手を汚さずに糠床等に含まれている過剰の空気を短時間で抜いて、各種微生物がバランスよく働くのに必要な適量の空気を均等に含ませることができる。そして、漬け込み中にも同様にして、ハンドルを持って攪拌用アームを回動し、両分割押し中蓋による糠床等への押し作業を適宜行うと、漬け物材料をむらなく、美味しく漬けることができる。
【0011】
又、このような糠漬け器は糠床収容ケースの上開口を上蓋で閉じ、漬け込み作業に必要な攪拌用アームを回動するハンドルを収容ケースの外部に臨ませるだけでよく、全体をコンパクトにできる。それ故、糠漬け器を夏期等の高温時に冷蔵庫中に収容し易く、発酵を抑制でき、毎日攪拌しなくても同一糠床により長期間に亘り、美味しい糠漬けを手を汚さずに作ることができる。
【0012】
又、糠床収容ケースの下部側内面を攪拌用アームの回動軸を中心線とする半円筒状に形成し、その半円筒状内面の相対する上縁部付近に夫々軸支した各分割押し中蓋の閉鎖時に下方を向く回動軸側部分の面を、攪拌用アームの回動軸を中心線とする半円筒状内面の半径と同一半径の円弧状曲面に夫々形成することにより、ハンドルを持って攪拌用アームを回動すると、その攪拌用アームで糠床と漬け物材料を収容ケースの下部側にある半円筒状内面に沿って持ち上げた後、その半円筒状内面と同一円の一部を形成している分割押し中蓋の円弧状曲面に沿って持ち上げることができる。それ故、糠床と漬け物材料が反転状態になって落下し易くなり、その糠床等の攪拌を良好に行える。
【0013】
又、攪拌用アームとして用いた屈曲部材の両端部に回動軸の軸端部を形成する軸端部形成部材を夫々固定し、その各アーム軸端部形成部材を糠床収容ケースの相対する壁部に設けた軸受穴に夫々嵌めて軸支し、その屈曲部材を糠床収容ケースの下部側内面の近傍に沿わせて配置することにより、攪拌用アームの回動軸中央部がなく、その回動軸が邪魔にならないので、糠床と漬け物材料を出し入れする際に、その糠床等の出し入れを円滑に行える。又、各分割押し中蓋で糠床等を押す際に、回動軸中央部がないため邪魔にならずに強く押すことができ、過剰の空気を短時間で抜くことができる。又、アーム用の屈曲部材を収容ケースの下部側内面の近傍に沿わせて配置することにより、その攪拌用アームを回動すると、収容ケースの隅々にある糠床、漬け物材料まで良く攪拌することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、添付の図1〜8を参照して、本発明の実施の最良形態を説明する。
図1は本発明を適用した糠漬け器を右側方から見た縦断面図、図2はその糠漬け器の正面図、図3は右側面図、及び図4は平面図である。この糠漬け器1は天井を糠床2と漬け物材料3を出し入れする開口にした上開口4を有し、下部側内部を糠床2と漬け物材料3を収容する空間5にし、その出し入れ用上開口4を開閉する臭い漏れ防止用上蓋6と、収容した糠床2と漬け物材料3の上面を覆って閉じる押し中蓋7とを備え、その糠床2と漬け物材料3を攪拌する攪拌用アーム8を回動可能に軸支し、その回動軸の一端部にハンドル9を備え設けて外部に突出させた糠床収容ケース10を本体にする。そして、その上蓋6を被せた糠床収容ケース10の外観形状を高さと奥行きの長さをほぼ等しくし、その長さより横方向の長さを一段と長くした直方体状にする。しかも、その横方向を例えば長さが20cm程のきゅうりを横にして収容できる長さにする。
【0015】
このような糠床収容ケース10は強度の大きなプラスチック例えばポリプロン製にし、高さ方向に2等分した上部11と下部12とで機能を異ならせる。そして、ケース上部11を上下開口を有する角筒体にし、ケース下部12をケース上部11の内部空間13と連通する上開口を有し、左右の両端を夫々半円板状に閉じて両側壁14(14a、14b)を形成した半円筒体にする。その際、ケース上部11の奥行きの長さをケース下部12の奥行き、即ち半円筒体の直径の長さより少し前後に張り出して長くし、ケース上下部11、12の壁面境界付近にある前後内面の相対する位置に段差箇所15(15a、15b)を夫々形成する。なお、ケース上下部11、12の前後外面の相対する位置にも段差が形成される。
【0016】
そして、糠床収容ケース10の内部に攪拌用アーム8の回動軸を横架するため、その回動軸の中心線をケース下部12を構成する半円筒体の円の中心線とほぼ一致させる。但し、攪拌用アーム8の回動軸の中心線をケース下部12の円の中心線より少し下方に配置する。又、糠床収容ケース10の内部に備える押し中蓋7として、2分割例えば2等分割した平板状の半分割押し中蓋7a、7bを用い、その各半分割押し中蓋7a、7bの一縁部を収容ケース10の内面の相対する位置に夫々接近させて支え、その各一縁部付近を回動の中心にする。
【0017】
そこで、各半分割押し中蓋7a、7bの一縁部を段差箇所15に夫々設置すると、その収容ケース10の下部12にある半円筒状内面の相対する前後上縁付近に各半分割押し中蓋7a、7bの回動軸を攪拌用アーム8の回動軸と平行に配置して夫々軸支できる。その際、例えば収容ケース10の左右両側面14等の段差箇所付近に中蓋軸端部形成部材としてピン16(16a、…16d)を内方に突出させて夫々設けておき、その各ピン16が各半分割押し中蓋7a、7bの回動軸側縁部の左右両端部に設けた対応するスリット状の割り穴に夫々嵌まるようにする。なお、各半分割押し中蓋7a、7bもプラスチック例えばポリプロピレン製にするが、半透明にして収容した糠床2と漬け物材料3が上方から見えるようにする。
【0018】
そして、このような各半分割押し中蓋7a、7bはその形状を回動軸側部分17(17a、17b)が、攪拌用アーム8の回動軸を中心線とするケース下部12を構成する半円筒体の半径と同一半径の円弧状になるように夫々形成し、その回動軸側縁部と相対する先端側縁部との中間部分18(18a、18b)を両半分割押し中蓋7a、7bの閉鎖時にほぼ水平状になるように夫々形成し、更にその先端側部分19(19a、19b)を夫々垂直状になるように形成する。すると、両半分割押し中蓋7a、7bの閉鎖時に下方を向く回動軸側部分17の面が、夫々攪拌用アーム8の回動軸を中心線とするケース下部12の半円筒状内面の半径と同一半径の円弧状曲面になる。そして、両半分割押し中蓋7a、7bの閉鎖時に互いに接近して垂直方向に突出する両先端側部分19の先端縁部の中央部付近に片状つまみ20(20a、20b)を垂直方向に夫々突設する。その際、図5に示すように両片状つまみ20が正面側から見て重ならないように少し位置をずらせる。なお、各片状つまみ20の先端部には指掛け用の突条21(21a、21b)を夫々設けておく。
【0019】
又、攪拌用アーム8として、コ字状に屈曲した強度の大きな金属例えばステンレス製の平板状部材を用い、その左右の両端部を収容ケース10の両側壁14等設けた軸受穴に夫々嵌まる回動軸の端部を形成する軸端部形成部材例えば所定形状を有するポリプロピレン成形品22(22a、22b)にねじ止めして固定する。その際、ねじ23にステンレス製ねじを用いるとよい。そして、その攪拌用アーム8を収容ケース10の下部12の内面の近傍に沿わせて配置する。すると、その攪拌用アーム8を回動することによって、ケース下部12の隅々にある糠床2、漬け物材料3まで良く攪拌できる。又、収容ケース10の内部から両軸受穴を通じる液漏れを防止するため、回動軸の左端付近を例えばポリエチレン製の密閉用カバー24で覆い、回動軸の右端周囲に簡易シール部材例えばポリプロピレンの発泡材25を施す。
【0020】
このような収容ケース10に対し、ハンドル9を外部に臨ませるため、攪拌用アーム8の回動軸右端部形成部材22bとハンドル9とを一体に成形し、その軸右端部形成部材22bと結合するハンドル9の回動軸26から握り部27(27a、27b)を夫々突設する。そして、収容ケース10の臭い漏れ防止用上蓋6には柔軟性を有するプラスチック例えばポリエチレン製の長方形状平板体を用い、その下面側の周縁部に閉鎖時に収容ケース10の上縁部が嵌まる縁取り受け部28を設ける。又、収容ケース10の下部12を半円筒体にすると、そのままでは転倒するので、その下部12の左右両端部寄り位置に前側から後側までの高さを等しくするために高さ調整用板状体を夫々突設し、転倒防止用足29(29a、29b)にする。
【0021】
このようにして糠漬け器1を構成すると、糠床収容ケース10の出し入れ用上開口4を上蓋6で閉じ、その収容ケース10の外部にハンドル9を突設し、ケース下部12を半円筒体にする場合、転倒防止用足29を突設するだけでよく、全体をコンパクトにできる。それ故、糠漬け器1を夏期等の高温時に冷蔵庫中に収容し易く、発酵を抑制でき、毎日攪拌しなくても同一糠床2により長期間に亘り、美味しい糠漬けを手を汚さずに作ることができる。
【0022】
そこで、このような糠漬け器1を用いて漬け物を作る場合、上蓋6を収容ケース10から外し、上開口4から手を入れて、各つまみ20を持って閉鎖状態にある両方の半分割押し中蓋7a、7bを夫々持ち上げる。すると、各つまみ20が各半分割押し中蓋7a、7bの回動軸側縁部と相対する先端側縁部付近に夫々設けられているため、両方の半分割押し中蓋7a、7bが簡単に観音開き状態になる。そこで、図6、7、8に示すように両方の半分割押し中蓋7a、7bを収容ケース10の前後壁上縁部の所定箇所に夫々係止する。そのため、例えば各半分割押し中蓋7a、7bの先端側部分19の先端付近に設けた先側突起30(30a、30b)と後側の円弧状突部31(31a、31b)とを対にして用い、収容ケース10の前後壁上縁部の所定箇所を夫々挟持する。なお、後側円弧状突部31は攪拌用アーム8の両端部、そのアーム8の回動軸端部形成部材22、ねじ23等との干渉を避けるために設けた突部である。
【0023】
このような収容ケース10の内部空間5、13には攪拌用アーム8の回動軸中央部がなく、その回動軸が邪魔にならないので、糠床2と漬け物材料3を出し入れする際に、その糠床2等の出し入れを円滑に行える。そこで、上開口4から前以って準備しておいた糠床2と野菜等の漬け物材料3を入れて下部空間5に収容した後、収容ケース10の外部に臨むハンドル9を手で持って攪拌用アーム8を回動する。すると、その攪拌用アーム8で糠床2と漬け物材料3を収容ケース10の下部12にある半円筒状内面に沿って持ち上げた後、その半円筒状内面と同一円の一部を形成している半分割押し中蓋7a、7bの円弧状曲面に沿って持ち上げることができる。それ故、糠床2と漬け物材料3が反転状態になって落下し易くなり、その糠床2等の攪拌を良好に行える。従って、その糠床2と漬け物材料3を攪拌して十分な空気を取り入れることができる。
【0024】
その後、両方の半分割押し中蓋7a、7bのつまみ20を夫々手で持ち、その各半分割押し中蓋7a、7bを交互又は同時に開閉しながら糠床2と漬け物材料3の上面を覆い、その各半分割押し中蓋7a、7bに体重を掛けて適度に糠床2等を押し、更にその押し作業を繰り返して行う。すると、両方の半分割押し中蓋7a、7bで糠床2等を押す際にも、回動軸中央部がないため障害とならずに強く押すことができ、過剰の空気が手を汚さずに短時間で抜ける。このようにして、両方の半分割押し中蓋7a、7bで糠床2等に含まれている過剰の空気を抜くと、各種微生物がバランスよく働くのに必要な適量の空気を均等に含ませることができる。
【0025】
そこで、図1に示すように両方の半分割押し中蓋7a、7bで糠床2と漬け物材料3の上面を覆って閉じ、更に上開口4に上蓋6をする。そして、その糠漬け器1を夏期等の高温時には冷蔵庫の中に入れ、気温の低い時期には当然外に出しておく。その際、冷蔵庫の中に入れておくと発酵が進まないので、毎日攪拌しなくてもよく、長期間入れておける。又、漬け込み中に、同様にしてハンドル9を持って攪拌用アーム8を回動し、両方の半分割押し中蓋7a、7bで糠床2に対する押し作業を適宜行う。すると、手を汚すことなく、漬け物材料3をむらなく、美味しく漬けることができる。そして、取り出す際に攪拌用アーム8を回動すると、漬け物3が糠床2から離れて良く見えるので取り出し易くなる。なお、漬け込み中に押し中蓋7a、7bの上に水が溜まる場合には、流しなどに行き、収容ケース10を傾けて水を捨てる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明を適用した糠漬け器を右側方から見た縦断面図である。
【図2】同糠漬け器の正面図である。
【図3】同糠漬け器の右側面図である。
【図4】同糠漬け器の平面図である。
【0027】
【図5】同糠漬け器の前方から見た縦断面図である。
【図6】同糠漬け器の両半分割押し中蓋を観音開きした状態を示す右側方から見た縦断面図である。
【図7】同糠漬け器の前方から見た縦断面図である。
【図8】同糠漬け器の平面図である。
【符号の説明】
【0028】
1…糠漬け器 2…糠床 3…漬け物材料 4…上開口 5…下部空間 6…上蓋 7…半分割押し中蓋 8…攪拌用アーム 9…ハンドル 10…糠床収容ケース 11、12…収容ケースの上部下部 13…上部空間 14…側壁 15…段差箇所 16…中蓋軸端部形成部材 17…回動軸側部分 20…つまみ 22…アーム軸端部形成部材
【出願人】 【識別番号】592063696
【氏名又は名称】株式会社ソニック
【住所又は居所】長野県小諸市大字市字五反田797番地19
【出願日】 平成16年7月27日(2004.7.27)
【代理人】 【識別番号】100088188
【弁理士】
【氏名又は名称】柳沢 大作

【公開番号】 特開2006−34163(P2006−34163A)
【公開日】 平成18年2月9日(2006.2.9)
【出願番号】 特願2004−218035(P2004−218035)