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【発明の名称】 |
干し魚の製造方法 |
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【氏名】江藤 清光 【住所又は居所】尾張旭市下井町下井2035番地 クリオン株式会社内 【氏名】落合 賢二 【住所又は居所】尾張旭市下井町下井2035番地 クリオン株式会社内 |
【課題】
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 無機質粉粒体を充填した容器内に半透膜で被覆された生魚を埋設して脱水させる干し魚の製造方法において、前記無機質粉粒体は粒径2mm以下、BET比表面積15〜35m2/g、かさ密度0.5〜0.8kg/m3の軽量気泡コンクリートの粉粒体であることを特徴とする干し魚の製造方法。 【請求項2】 無機質粉粒体を充填した容器内に半透膜で被覆された生魚を埋設して脱水させる干し魚の製造方法において、前記無機質粉粒体は、前記生魚100g当たり粒径2mm以下、BET比表面積15〜35m2/g、かさ密度0.5〜0.8kg/m3の軽量気泡コンクリートの粉粒体が400〜800gと粒径2mm以下の塩粉粒体が100〜200gとからなる混合粉粒体であることを特徴とする干し魚の製造方法。 【請求項3】 前記容器内に複数匹の生魚と無機質粉粒体とを交互に積層させる請求項1または2記載の干し魚の製造方法。 【請求項4】 前記容器内の無機質粉粒体表層部より加圧して、生魚にその表面1cm2当たり2〜4gの静圧を掛ける請求項1〜3記載の干し魚の製造方法。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、軽量気泡コンクリート粉粒体を用いて生魚を脱水させて生干しする干し魚の製造方法に関する。 【背景技術】 【0002】 従来より生魚を脱水させて生干しする方法として、透水材または非防湿処理セロハンを介して生魚を火山灰に埋没させて、数時間放置して生魚の水分を吸収する方法が知られている。(特許文献1参照。) また、火山灰の代わりに木灰を使用することも一般に知られている。 【0003】 【特許文献1】特開昭61−92525号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 しかし、上記の生魚の生干し方法では、次に示す問題点がある。 すなわち、ガラス質(SiO2)成分が多い火山灰は灰粒子内部の空隙が小さいとともに、その粒子表面が平坦であるため比表面積が十分に大きいとは言えない。そのため、吸水性を示す応答性および保水量が十分ではなく、生魚を脱水させて干し魚とするまでに時間がかかっていた。 さらに、火山灰はpH7前後であるため腐食菌が繁殖し易い条件となっていた。 また、木灰を利用しようとすると、建築廃材などの木材から生成された木灰であると有害物質を含んでいたり、ダイオキシンの発生を防止するために高温焼却する高価な設備が必要となるため安価な木灰の入手自体が非常に困難であった。 そこで、本発明の目的は上記問題点を解決して、腐敗菌の繁殖を抑えながら生魚を脱水して干し魚にするまでの時間を短縮することを目的とした。 【課題を解決するための手段】 【0005】 本発明は、前記課題を解決するために 第1発明を、無機質粉粒体を充填した容器内に半透膜で被覆された生魚を埋設して脱水させる干し魚の製造方法において、前記無機質粉粒体は粒径2mm以下、BET比表面積15〜35m2/g、かさ密度0.5〜0.8kg/m3の軽量気泡コンクリートの粉粒体である干し魚の製造方法とした。 また、第2発明として、無機質粉粒体を充填した容器内に半透膜で被覆された生魚を埋設して脱水させる干し魚の製造方法において、前記無機質粉粒体は、前記生魚100g当たり粒径2mm以下、BET比表面積15〜35m2/g、かさ密度0.5〜0.8kg/m3の軽量気泡コンクリートの粉粒体が400〜800gと粒径2mm以下の塩粉粒体が100〜200gとからなる混合粉粒体である干し魚の製造方法とした。 さらに、容器内に複数匹の生魚と無機質粉粒体とを交互に積層させること、あるいは、容器内の無機質粉粒体表層部より加圧して、生魚にその表面1cm2当たり2〜4gの静圧を掛けることをより好ましい条件とした。 【発明の効果】 【0006】 本発明によれば、生魚の水分を吸水する軽量気泡コンクリート粉粒体の性状(粒径、比表面積、かさ密度、pH値)により、腐敗菌の繁殖を抑えながら生魚を干し魚にするまでの時間を短縮することが可能となる。 また、軽量気泡コンクリート粉粒体(珪酸カルシウム水和物)は、人体に無害であるとともに、その入手が容易であり安価なため、干し魚の製造コストを低減させる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0007】 以下、本発明の実施形態を図1および図2に基づいて説明する。 本発明は生魚を脱水させる干し魚の製造方法であり、図1および図2に示すように、軽量気泡コンクリートの粉粒体5を容器1内に充填し、生魚2の上下を半透膜3、4で被覆して粉粒体5の内部に埋設させた状態で所定時間経過させる。 このとき、軽量気泡コンクリートの粉粒体5は粒径2mm以下、BET比表面積15〜35m2/g、かさ密度0.5〜0.8kg/m3が必須条件となる。 【0008】 具体的には、図1または図2に示すように、先ず、軽量気泡コンクリートの粉粒体5を容器1内に充填して底層部5aを形成する。そして、その底層部5aの上に下側半透膜3、生魚2、そして上側半透膜4を順次積み重ねる。 次に、軽量気泡コンクリートの粉粒体5を容器1内にさらに充填して中層部5bを形成する。そして、1匹目と同様に、2匹目の生魚2についても、下側半透膜3、生魚2、上側半透膜4を積み重ねる。 最後に、軽量気泡コンクリートの粉粒体5を容器1内に充填して表層部5cを形成する。 なお、この実施形態では容器1内に2匹の生魚2を積層させたが、1匹のみ(積層しない)であっても、また3匹以上の生魚2を軽量気泡コンクリートの粉粒体5と交互に積層させても良い。 複数の生魚2を脱水させる場合は、図1に示すように、生魚の同じ面が同じ方向(図1中では生魚の開き面が上方向)となるように揃えて積層させると軽量気泡コンクリート粉粒体に生魚の水分が均一に吸水されるようになり好ましい。 【0009】 このとき、軽量気泡コンクリートの粉粒体5の粒径が2mm以下であると、生魚との接触(密着)性が良くなり水分の吸着が容易となる。そして、粒径が1mm以下であると、さらに望ましい。 軽量気泡コンクリートの粉粒体5のBET比表面積が15〜35m2/gであると、吸水時の応答性が非常に良い。 軽量気泡コンクリートの粉粒体5のかさ密度が0.5〜0.8kg/m3であると、軽量気泡コンクリート粉粒体全体の吸水量が十分に確保される。そして、0.65以下であるとより望ましい。 本発明では、半透膜を介してph9〜10の軽量気泡コンクリートを生魚に接触させて脱水するため、腐敗菌の繁殖が抑えられて生魚が腐り難くい条件となる。 【0010】 半透膜3、4は、セロハンや高密度の不織布が使用できる。また、半透膜3、4を一体化した袋にして、その中に生魚2を入れても良い。 一般に火山灰を使用する場合は火山灰と半透膜と間に吸水性を向上させるために吸水紙が介在される。しかし、本発明における軽量気泡コンクリート粉粒体は、脱水された水分が十分に拡散されるため、半透膜との間に吸水紙を介在させる必要がない。 【0011】 また、粒径2mm以下、BET比表面積15〜35m2/g、かさ密度0.5〜0.8kg/m3の軽量気泡コンクリートの粉粒体400〜800gと粒径2mm以下の塩粉粒体100〜200gとを混合して容器内に充填し、その混合粉粒体5の内部に生魚2を半透膜3、4で被覆して埋設する。これにより、塩粉粒体の浸透圧が生魚に働くようになり、吸水時の応答性および吸水量がさらに向上した干し魚の製造法となる。 【0012】 容器1内の軽量気泡コンクリート粉粒体5、または軽量気泡コンクリート粉粒体と塩粉粒体との混合粉粒体5の表層部に重し6等を載せて、内部の生魚2の表面1cm2当たりに2〜4gの圧力を掛けた状態で静置すると、生魚2から所定量の水分が脱水されるのに要する時間が短縮されて好ましい。 【実施例1】 【0013】 以下、本発明の実施例および比較例を説明する。 本実施例では軽量気泡コンクリートの粉粒体5として、目開き1mmの篩いを通過させた粒径1mm以下、BET比表面積25.1m2/g、かさ密度0.6kg/m3のものを使用した。 図1に示すように、内容量約7リットル(幅25cm、高さ10cm、長さ30cm)の容器1内に軽量気泡コンクリート1000gを充填して厚さ約30mmの底層部5aを形成した。そして、その底層部5aの上に厚さ21ミクロン、坪量30g/m2のセロハン(下側半透膜3)、生魚2、そして同セロハン(上側半透膜4)を順次積み重ねた。 【0014】 次に、軽量気泡コンクリートの粉粒体51000gを容器1内にさらに充填して厚さ約30mmの中層部5bを形成した。そして、2匹目の生魚2についても、セロハン(下側半透膜3)、生魚2、セロハン(上側半透膜4)を積み重ねた。 最後に、軽量気泡コンクリートの粉粒体5を容器1内に1000g充填して厚さ約30mmの表層部5cを形成した。 なお、生魚2は2匹ともその開いた面を上にして容器1内に積層した。 そして、生魚2の初期重量と24時間経過後の乾燥した魚の重量とを比較し、下記に示す乾燥率を求めた。その結果を表1に示す。 乾燥率 = 1 −( 乾燥後の魚重量 / 初期の生魚重量 ) 【実施例2】 【0015】 軽量気泡コンクリートの粉粒体800gと粒径2mm以下の塩粉粒体200gとを混合した混合粉粒体5を使用した以外は、実施例1と同様とした。 その結果を表1に示す。 【実施例3】 【0016】 半透膜3、4にナイロン不織布を用いた以外は実施例1と同様とした。 [比較例] 軽量気泡コンクリートの粉粒体の代わりに火山灰(九州シラス)を用いた以外は実施例1と同様とした。 【表1】
【0017】 表1からも明らかなように、軽量気泡コンクリートの粉粒体を使用した実施例1〜3における生魚の乾燥率は30%以上となり、火山灰を用いた比較例と比べて優れた結果となった。 軽量気泡コンクリート粉粒体と塩粉粒体との混合粉粒体を用いた実施例2における生魚の乾燥率が35%となり、今回の実施例において脱水性に最も優れていることが明確となった。また、各実施例および比較例において、味覚において明確な差異は認められなかった。 【産業上の利用可能性】 【0018】 本発明は、生魚を脱水させて干し魚を製造する上で、食品の安全性が確保されるとともに製造時間の短縮や腐食し難い条件の提供など、この分野において経済的に与える貢献度が極めて大きいといえる。 【図面の簡単な説明】 【0019】 【図1】本発明における一実施形態を示す説明斜視図。 【図2】本発明における一実施形態を示す断面図。 【符号の説明】 【0020】 1 容器 2 生魚 3 (下側)半透膜 4 (上側)半透膜 5 軽量気泡コンクリートの粉粒体(混合粒体) 5a 軽量気泡コンクリートの粉粒体による底層部 5a 軽量気泡コンクリートの粉粒体による中層部 5a 軽量気泡コンクリートの粉粒体による表層部 6 重し
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| 【出願人】 |
【識別番号】000185949 【氏名又は名称】クリオン株式会社 【住所又は居所】東京都千代田区五番町6番地2 ホーマットホライゾンビル
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| 【出願日】 |
平成16年7月5日(2004.7.5) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2006−14703(P2006−14703A) |
| 【公開日】 |
平成18年1月19日(2006.1.19) |
| 【出願番号】 |
特願2004−198242(P2004−198242) |
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