| 【発明の名称】 |
両扉式スルーオーブン |
| 【発明者】 |
【氏名】内山 素行 【住所又は居所】福岡県粕屋郡志免町大字別府577番地ノ1 株式会社七洋製作所内
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| 【要約】 |
【課題】本発明は、店舗側の開閉扉を3重構造とし、かつ意匠性に優れた両扉式スルーオーブンを提供することを目的とするものである。
【解決手段】本発明は、縦列される複数の両端開口状の焼成室2の開口端に開閉扉4、4Aが装着される両扉式スルーオーブン1において、前記一方の開閉扉4が厨房側とされるとともに他方の開閉扉4Aが店舗側とされ、前記他方の開閉扉4Aにガラス窓10が設けられ、該他方の開閉扉4Aに対し所定間隔を設けて開閉自在な状態で大型扉9が連結枢支され、前記大型扉9は、他方の開閉扉4Aのガラス窓10に対応して覗き穴16が開設される遮熱板部15と、該遮熱板部15に対して空間部17を設けたガラス板部14との二重構造とされると共に、前記遮熱板部15前面に装飾板18が設けられる構成とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 縦列される複数の両端開口状の焼成室の開口端に開閉扉が装着される両扉式スルーオーブンにおいて、 前記一方の開閉扉が厨房側とされるとともに他方の開閉扉が店舗側とされ、 前記他方の開閉扉に窓部が設けられ、該他方の開閉扉に対し所定間隔を設けて開閉自在な状態で大型扉が連結枢支され、 前記大型扉は、他方の開閉扉の窓部に対応して覗き穴が開設される遮熱板部と、該遮熱板部に対して空間部を設けたガラス板部との二重構造とされると共に、前記遮熱板部前面に装飾板が設けられる構成とする ことを特徴とする両扉式スルーオーブン。 【請求項2】 前記装飾板が着脱自在な機構とされる ことを特徴とする請求項1記載の両扉式スルーオーブン。 【請求項3】 前記遮熱板部とガラス板部間の空間部内に照明灯を設ける ことを特徴とする請求項1または2記載の両扉式スルーオーブン。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は両扉式スルーオーブンに関する。詳しくは店舗側にショーウインド的な開閉扉が設置される両扉式スルーオーブンに係るものである。 【背景技術】 【0002】 近年、売り場から厨房内がガラス壁によって見えるようにした菓子・パンの店舗が増えてきている。 【0003】 このような形態の店舗では、図10に示すように店舗側スペース101と厨房側スペース102に開閉扉103が設けられた両扉形式のオーブン104を活用することにより、厨房側スペース102の開閉扉103より焼成室内へ被焼成物が投入され、焼き上がった後に、店舗側スペース101の開閉扉103より焼きたての菓子・パンなどの焼成物が取り出される。したがって厨房から菓子・パンを搬送用にケース内に入れた後に売り場側へ運ぶという手間が省けると共に、焼きたての菓子・パンが直接に売り場内へ並べられることにより購買意欲が駆り立てられることにもなり、両扉形式のオーブンが注目されてきている(例えば、特許文献1参照。)。 【0004】 【特許文献1】特開2004−16092号公報(要約書、第6図) 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 しかしながら店舗側の開閉扉は、ショウウインドーとしての目的を達成するために焼成室内が良く見えるようにガラス面積を大きく取る必要性があるが、その反面ガラス面積を大きく取るほど熱がガラスを介して放熱し、焼きムラが生じやすくなる問題がある。 【0006】 また、ガラス面が熱に晒されることにより店舗側の開閉扉面の温度が高くなり、子供が興味本位で素手で触れることにより火傷するなど危険な状況を作り出すなどの問題がある。 さらに、店舗側は厨房側と異なり壁面や陳列台などを木目調や鮮やかな色彩にするなどインテリアを重視する傾向にあり、ステンレス板より形成される店舗側の開閉扉および壁面との調和が取れない問題がある。 【0007】 また、最近では店舗内のインテリアを季節ごとに変えることが多く、それに合わせて店舗側の開閉扉壁面のインテリアを変えることができる必要性が生じている。 【0008】 本発明は以上の点に鑑みて創案されたものであって、店舗側の開閉扉を3重構造とし、かつ意匠性に優れた両扉式スルーオーブンを提供することを目的とするものである。 【課題を解決するための手段】 【0009】 上記の目的を達成するために、本発明に係る両扉式スルーオーブンは、縦列される複数の両端開口状の焼成室の開口端に開閉扉が装着される両扉式スルーオーブンにおいて、前記一方の開閉扉が厨房側とされるとともに他方の開閉扉が店舗側とされ、前記他方の開閉扉に窓部が設けられ、該他方の開閉扉に対し所定間隔を設けて開閉自在な状態で大型扉が連結枢支され、前記大型扉は、他方の開閉扉の窓部に対応して覗き穴が開設される遮熱板部と、該遮熱板部に対して空間部を設けたガラス板部との二重構造とされると共に、前記遮熱板部前面に装飾板が設けられる構成とする。 【0010】 ここで、店舗側の開閉扉に焼成室内の様子がよく見えるようにした窓ガラスを設け、これらの開閉扉に対し空間部を設けて開閉自在な状態で、他方の開閉扉の窓部に対応して覗き穴が開設される遮熱板部と、該遮熱板部に対して空間部を設けたガラス板部との二重構造とされると共に、前記遮熱板部前面に装飾板を設けられる大型扉を連結枢支することにより、空気断熱により菓子・パンなどの焼きムラを防止し、かつ大型扉外表面に熱が伝わらないことになる。 【0011】 また、遮熱板部に対して絵柄を付した装飾板を取り付けることによりガラス板部を通してデザイン性の優れたショーウインド的なスルーオーブンとして活用することが可能となる。 【発明の効果】 【0012】 本発明の両扉式スルーオーブンによれば、厨房側より焼成室に投入される被焼成物は店舗側からもガラス窓を通して焼け具合や焼き上がった菓子・パンを見ることができ、これにより消費者はショウウインドー的な感覚で購買することが可能となる。 【0013】 また、店舗側を各焼成室に取り付けられる開閉扉と遮熱板とガラス板による3重構造とすることにより開閉扉のガラス窓部分を大きくしても焼成室内の熱が外部に放熱することを防ぐことにより焼きムラを防止し、かつ店舗側からの接触による火傷を防ぐことが可能となる。 【0014】 また、遮熱板とガラス板との間に取替え自在な構成とした化粧板を設けることにより、店舗側のインテリアに応じて色調や模様を演出することが可能となる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0015】 以下、本発明の実施の形態を図面を参酌しながら説明し、本発明の理解に供する。 図1は、本発明を適用した両扉式スルーオーブンの一例を示す正面説明図、図2は、図1における側面断面図、図3は、図1における背面図を示す。 【0016】 ここで示すスルーオーブン1は、縦列される3個の焼成室2と、それぞれの焼成室2の両側開口部3に装着される開閉扉4、4Aとから構成される。 【0017】 そこでスルーオーブン1の厨房側(正面側)に取り付けられる開閉扉4には取っ手部5および菓子などの焼成具合を観察する覗き窓6がそれぞれ設けられ、開閉扉4によって開口部3を密閉状に開閉自在とするものである。さらに、開閉扉4と並列状にコントロールパネル19が配置され、各焼成室2内の温度制御や焼成時間などの操作が行われる構成とするものである。 【0018】 また、焼成室2の上下部には上火用加熱部7および下火用加熱部8が配置されるものであり、この上火用加熱部7および下火用加熱部8はニクロム配線による電熱ヒーターを設けた構成とし、温度センサーによって温度を感知して電熱ヒーター全体の温度制御を行う構成とするものである。 【0019】 次にスルーオーブン1の店舗側(背面側)には、店舗側のそれぞれの開口部3に開閉扉4Aが取り付けられる。そしてこれらの開閉扉4Aを覆うためにスルーオーブン1の背面側と同じ高さ、幅を有する大型扉9が取り付けられるものである。 【0020】 ここで図4、図5および図6にそれぞれ示すように、開閉扉4Aは厨房側の開閉扉4に比べてガラス窓10部分を大きく取り、外部より焼成室2内が良く見えるようなショーウインド的な構成とするものである。 【0021】 そしてスルーオーブン1の店舗側(背面側)の周縁部にゴム素材などから形成される仕切り片11を周設し、その左右端のいずれかに大型扉9の一端を蝶番などの連結部材12によって連結枢支することによって開閉自在とし、更に大型扉9の他端にはロックハンドル(図示せず。)を取り付け、大型扉9の他端に沿って取り付けられるゴムパッキング13と仕切り片11が強く密着した状態でロックをかけ、密閉度を上げる機構としている。 【0022】 また、大型扉9は外側が一枚状のガラス板部14と一定間隔を設けて内側にステンレス板より形成される遮熱板部15からなる二重構造とされるものである。そこで遮熱板部15には開閉扉4Aのガラス窓10と略同等の形状を有する覗き穴16がそれぞれ開設される。 【0023】 したがって大型扉9のガラス板部14から遮熱板部15に開設される覗き穴16および開閉扉4Aを通して焼成室2内の菓子・パンなどの被焼成物を観察することができる。 【0024】 ここで、図6に示すように、ガラス板部14と遮熱板部15との空間部17に装飾板18を介装する。この装飾板18は特殊塩ビ化粧フィルムを貼った鋼板などにより形成され、遮熱板部15と同様に覗き穴16Aが開設され、遮熱板部15に取り付けることで遮熱板部15前面が装飾板18によって覆われてガラス板部14を通して装飾板18に描かれたデザイン画が視認できる構成とするものである。 【0025】 次に、装飾板18の取り付け機構としては、例えば図7に示すように、遮熱板部15および装飾板18の周縁に沿って適宜間隔ごとにネジ孔20を設け、締結ネジ21によって装飾板18を遮熱板部15面に取り付ける。 【0026】 また、図8に示すように遮熱板部15の周縁部に沿って装飾板18の周縁縁が係留する嵌合溝部22を設けることで装飾板18の取り付け、あるいは取り外しが容易に行える機構とするものである。 【0027】 また、装飾板18自体をマグネットシート(図示せず。)により形成することにより、磁性体であるステンレス板より形成される遮熱板部15面に容易に取り付けられる機構とするものである。 【0028】 なお、装飾板18の遮熱板部15への取り付け機構は必ずしも実施例で詳述した機構である必要性はなく、遮熱板部15への取り付け、あるいは取り外しが容易、かつ確実に行えるものであればいかなる取り付け機構であっても構わない。 【0029】 また、装飾板18は本実施例で詳述したように必ずしも特殊塩ビ化粧フィルムを貼った鋼板により形成される必要性はなく、耐熱性に優れ、かつ色彩や絵柄などを容易に描くことのできるものであればいかなる素材であっても構わない。 さらに装飾板18は持ち運びや取り付け、あるいは取り外しをスムーズに行うために上下2枚の分割状とすることが望ましい。 【0030】 また、ガラス板部14と遮熱板部15との間の空間部17の一端側にはライトアップ用として蛍光灯などの照明灯23が設置される。この照明灯23による照明により装飾板18面に描かれた図柄(図示せず。)が浮かび上がり、デザイン性に優れた構成となる。 【0031】 いっぽう、ガラス板部14と遮熱板部15とは互いに開閉することができるように一端のみが連結枢支された構造とされる。したがって照明灯23や装飾板16の取替えるときには、ガラス板部14を開いた状態とすることにより容易にそれぞれの取替えが行える構成とするものである。 【0032】 なお、本実施例における大型扉のガラス板部は必ずしもガラス材である必要性はなく、例えばアクリル材などの合成樹脂素材のように透明性を有し、かつ汚れが付着しても容易に拭き取ることができるものであればいかなる材質であっても構わない。 【0033】 また、本実施例における大型扉の遮熱板部は必ずしもステンレス板より形成される必要性はなく、熱により変形することがなく、かつ汚れが付着しても容易に拭き取ることができるものであればいかなる材質であっても構わない。 【0034】 以上の構成よりなる本発明では図9に示すように、スルーオーブン1の背面側を厨房側Aおよびスルーオーブン1の正面側を店舗側Bに向いた状態で配置する。そして厨房側Aから開閉扉4を開いて焼成室2内へ被焼成菓子の投入を行った後に、コントロールパネル19による焼成温度・設定時間などの操作を行う。 【0035】 ここで、開閉扉4Aと大型扉9の遮熱板部15とガラス板部14との間には空気層が形成されることで開閉扉4Aのガラス窓からの熱が遮断されてガラス板部14に伝わらない構造となり、安定した焼成温度を維持することで焼きムラを防止することが可能となる。 【0036】 また、大型扉9による3重構造により開閉扉4Aのガラス窓を大きくすることができ、大型扉9のガラス板部14を通して焼成室2内の菓子・パンの焼け具合を見ることができる。 【0037】 さらに、遮熱板部15に装飾板18を取り付け、蛍光灯によって装飾板18表面を照らすことによりガラス板部14を通して装飾板18に描かれた意匠を浮かび上がらせることが可能となり、ショーウインド的な感覚となる。 【0038】 また、装飾板18を自在に取り替えることができる構成とすることにより、店舗の模様替えや四季に応じて絵柄を変えることで消費者に常に新鮮なイメージを与えることが可能となる。 【図面の簡単な説明】 【0039】 【図1】本発明を適用した両扉式スルーオーブンの一例を示す正面説明図である。 【図2】図1における断面側面図である。 【図3】図1における背面図である。 【図4】本発明を適用した両扉式スルーオーブンの大型扉を開いた状態の側面説明図である。 【図5】図4における背面説明図である。 【図6】本発明を適用した両扉式スルーオーブンの大型扉の一例を示す平面説明図である。 【図7】本発明を適用した両扉式スルーオーブンの装飾板の取り付け機構の一例を示す説明図である。 【図8】本発明を適用した両扉式スルーオーブンの装飾板の取り付け機構の他の例を示す説明図である。 【図9】本発明を適用した両扉式スルーオーブンの使用状態の一例を示す説明図である。 【図10】従来の両扉式スルーオーブンの一例を示す説明図である。 【符号の説明】 【0040】 1 スルーオーブン 2 焼成室 3 開口部 4、4A 開閉扉 5 取っ手部 6 覗き窓 7 上火用加熱部 8 下火用加熱部 9 大型扉 10 ガラス窓 11 仕切り片 12 連結部材 13 ゴムパッキング 14 ガラス板部 15 遮熱板部 16、16A 覗き穴 17 空間部 18 装飾板 19 コントロールパネル 20 ネジ孔 21 締結ネジ 22 嵌合溝部 23 照明灯
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| 【出願人】 |
【識別番号】595099225 【氏名又は名称】株式会社七洋製作所 【住所又は居所】福岡県粕屋郡志免町大字別府577番地ノ1
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| 【出願日】 |
平成17年5月9日(2005.5.9) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100084294 【弁理士】 【氏名又は名称】有吉 教晴
【識別番号】100114627 【弁理士】 【氏名又は名称】有吉 修一朗
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| 【公開番号】 |
特開2006−311813(P2006−311813A) |
| 【公開日】 |
平成18年11月16日(2006.11.16) |
| 【出願番号】 |
特願2005−135531(P2005−135531) |
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