| 【発明の名称】 |
鳥類の忌避具 |
| 【発明者】 |
【氏名】庄野 克彦 【住所又は居所】大阪府南河内郡河南町一須賀211番地の2 株式会社リックス内
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| 【要約】 |
【課題】カラス等の比較的大型な鳥類を効果的に忌避可能な鳥類の忌避具を提供する。
【解決手段】シート材2の表面側に、鳥類Bの足に対する付着用の粘着部であって水洗により粘着力が復元する感圧性粘着材からなる表面側粘着部3を線状又は点状に形成し、シート材2の裏面側に鳥類飛来場所の設置面に対する固定用の裏面側粘着部を形成した鳥類の忌避具1において、鳥類Bの足Fに対する表面側粘着部3の粘着力を、設置面に対する裏面側粘着部の粘着力よりも大きく設定するとともに、設置面に対する裏面側粘着部の粘着力及び忌避具の総重量を、鳥類Bがその足に忌避具1を付着させたまま、設置面から忌避具1を引き剥がして飛び立つことができる粘着力及び総重量に設定した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 シート材の表面側に、鳥類の足に対する付着用の粘着部であって水洗により粘着力が復元する感圧性粘着材からなる表面側粘着部を線状又は点状に形成し、前記シート材の裏面側に鳥類飛来場所の設置面に対する固定用の裏面側粘着部を形成した鳥類の忌避具において、 前記鳥類の足に対する表面側粘着部の粘着力を、設置面に対する裏面側粘着部の粘着力よりも大きく設定するとともに、設置面に対する裏面側粘着部の粘着力及び忌避具の総重量を、鳥類がその足に忌避具を付着させたまま、設置面から忌避具を引き剥がして飛び立つことができる粘着力及び総重量に設定した、 ことを特徴とする鳥類の忌避具。 【請求項2】 前記シート材として水はけのよい素材からなるものを用いた請求項1記載の鳥類の忌避具。 【請求項3】 前記シート材を網状部材で構成した請求項1又は2記載の鳥類の忌避具。 【請求項4】 前記シート材を生分解性樹脂で構成した請求項1〜3のいずれか1項記載の鳥類の忌避具。 【請求項5】 前記シート材又は表面側粘着部として、鳥類が識別可能な色に着色したものを用いた請求項1〜4のいずれか1項記載の鳥類の忌避具。 【請求項6】 前記シート材又は表面側粘着部として、鳥類の忌避臭を臭い付けしたものを用いた請求項1〜5のいずれか1項記載の鳥類の忌避具。 【請求項7】 前記表面側粘着部を鳥類の足の大きさよりも小さい間隔をあけて複数設けた請求項1〜6のいずれか1項記載の鳥類の忌避具。 【請求項8】 前記両粘着部を同じ素材で構成した請求項1〜7のいずれか1項記載の鳥類の忌避具。 【請求項9】 前記鳥類がカラスである請求項1〜8のいずれか1項記載の鳥類の忌避具。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、カラス、ハト、スズメなどの鳥類の忌避具に関する。 【背景技術】 【0002】 マンション等の集合住宅、神社やお寺、或いは種々の公共施設において、カラス、ハト、スズメなどの鳥類の糞害が問題になっている。例えば、マンション等の集合住宅では、ベランダに飛来したハトやカラスが、ベランダの床面や手摺り、手摺りに干した布団や洗濯物等に脱糞し、居住者に多大な迷惑をかけるという問題がある。また、カラスにおいては、ゴミ収集場でゴミを漁って、ゴミを散らかし、住環境を悪化させるという問題もある。 【0003】 従来からこのような鳥類の問題を解決するため、例えば強力な磁石をベランダの手摺りに設置したり、目玉の絵を描いた風船をベランダに吊るしたりするなどの種々の方法が提案され、実用化されているものの、十分な効果が得られるまでには至っていないのが実状で、更に強力な撃退方法が要望されている。 【0004】 このような状況のなかで、本出願人も種々の撃退方法を研究した結果、粘着シートをベランダの手摺りに取付ける方法が、最も効果的に撃退できることを見いだした。つまり、ベランダの手摺りにハトがとまると、ハトの足に粘着シートが貼り付いてハトの移動を拘束し、咄嗟の場合に即座に飛び立てなくなるので、ハトにとって大きな負担となることから、一度経験すると二度と同じ場所には飛来しなくなり、大きな効果が得られた。 【0005】 しかし、この撃退方法においても、ハトを撃退する点に関しては十分な効果が得られたが、ハトが粘着シートに足を取られて転倒してしまい、羽根に粘着シートが密着して、粘着シートを人手により取り外すときにハトを傷つけてしまうことがあり、動物愛護の面で問題があった。 【0006】 そこで、本出願人は、更に研究を進め、特許文献1記載のように、シート材と、シート材の表面に線状或いは点状に設けた忌避用粘着部であって、水洗により粘着力が復元する感圧性粘着材からなる忌避用粘着部と、シート材を小動物の通り道や休憩場所に固定するための固定手段とを備え、忌避用粘着部を線状或いは点状に設けることにより、その接着力を小さく設定して、忌避用粘着部を人手により容易に取り外すことができるように構成した小動物の忌避具を提案した。 【特許文献1】特開平11−346634号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0007】 ところが、この特許文献1記載の小動物の忌避具では、ハトやスズメなどの比較的小型な鳥類に関しては十分な忌避効果が得られるが、カラス等の比較的大型な鳥類に関しては、感圧性粘着材の粘着力が小さく、容易に剥がされてしまうことから十分な忌避効果が得られないという問題があった。しかし、カラス等の比較的大型な鳥類を忌避するために、粘着力を大きく設定すると、ハトやスズメなどの比較的小型な鳥類が忌避用粘着部に止まったときに、忌避用粘着部に足を取られて転倒し、羽根に忌避用粘着部が密着して、忌避用粘着部を引き剥がすときにこれらの鳥類を傷つけてしまうという問題が発生する。 【0008】 本発明の目的は、カラス等の比較的大型な鳥類をも効果的に忌避可能な鳥類の忌避具を提供することである。 【課題を解決するための手段】 【0009】 請求項1に係る鳥類の忌避具は、シート材の表面側に、鳥類の足に対する付着用の粘着部であって水洗により粘着力が復元する感圧性粘着材からなる表面側粘着部を線状又は点状に形成し、前記シート材の裏面側に鳥類飛来場所の設置面に対する固定用の裏面側粘着部を形成した鳥類の忌避具において、前記鳥類の足に対する表面側粘着部の粘着力を、設置面に対する裏面側粘着部の粘着力よりも大きく設定するとともに、設置面に対する裏面側粘着部の粘着力及び忌避具の総重量を、鳥類がその足に忌避具を付着させたまま、設置面から忌避具を引き剥がして飛び立つことができる粘着力及び総重量に設定したものである。 【0010】 この忌避具は、鳥類が飛来しそうなベランダの床面や手摺りの上面などの設置面に対して裏面側粘着部を付着させて、該設置面に固定設置して使用することになる。そして、鳥類が飛来して表面側粘着部を踏むと、表面側粘着部が鳥類の足に貼り付いて、鳥類の足の移動がある程度拘束され、これを嫌って鳥類が飛び立とうとすると、表面側粘着部の粘着力が裏面側粘着部の粘着力よりも大きく設定されていることから、飛び立つときの力で裏面側粘着部が設置面から引き剥がされ、鳥類は足に忌避具を付着させた状態で飛ばねばならぬことになり、この様なことを2〜3回経験することで、忌避具付近に寄りつかなくなって、鳥類の飛来を忌避することができることになる。しかも、表面側粘着部は、シート材の表面に線状或いは点状に設けられていることからその粘着力は比較的弱いので、鳥類の足に付着した忌避具は、飛んでいる途中で足から剥がれ落ちたり、着地した場所で泥や埃などが付着して自然に剥がれ落ちたりするので、長期に渡って鳥類を苦しめることもない。 【0011】 また、カラス等の比較的大型な鳥類を忌避する場合でも、表面側粘着部の粘着力をそれほど大きく設定する必要がないので、ハトやスズメなどの比較的小型な鳥類が、この忌避具の表面側粘着部に足を載せた場合でも、足の移動はある程度拘束できるものの、完全には拘束されないように、表面側粘着部の粘着力を設定できるので、比較的小型な鳥類が足を取られて転倒したりすることが抑制され、万一転倒した場合でも、鳥類の羽根に付着した忌避具を比較的容易に取り除くことが可能となる。 【0012】 更に、水洗により粘着力が復元する感圧性粘着材からなる表面側粘着部を用いているので、塵や埃などで表面側粘着部が汚れてその粘着力が低下しても、水洗いすることにより何度でも使用できる。また、雨のあたる所に設置した場合には、雨水でも表面の汚れが自然に落ちて、粘着力が復元するので好ましい。 【0013】 ここで、前記シート材として水はけのよい素材からなるものを用いること、前記シート材を網状部材で構成すること、前記シート材を生分解性樹脂で構成すること、前記シート材又は表面側粘着部として、鳥類が識別可能な色に着色したものを用いること、前記シート材又は表面側粘着部として、鳥類の忌避臭を臭い付けしたものを用いること、前記表面側粘着部を鳥類の足の大きさよりも小さい間隔をあけて複数設けること、前記両粘着部を同じ素材で構成すること、前記鳥類がカラスであること、などが好ましい実施の形態である。 【発明の効果】 【0014】 請求項1に係る鳥類の忌避具によれば、忌避具を足に付着させた状態で飛び立つことができるように、忌避具の粘着部の粘着力及び総重量を適正に設定するという簡単な構成で、効果的に鳥類を忌避することが可能となる。しかも、カラス等の比較的大型な鳥類を忌避する場合でも、表面側粘着部の粘着力を比較的弱く設定できるので、忌避対象鳥類を傷つけたり長期にわたって不快な思いをさせたりすることなく、ハトやスズメなどの比較的小型な鳥類に関しても、傷つけたりすることなく効果的に忌避できる。 【0015】 また、水洗により粘着力が復元する感圧性粘着材からなる表面側粘着部を用いているので、塵や埃などで表面側粘着部が汚れてその粘着力が低下しても、水洗いすることにより何度でも使用できる。また、雨のあたる所に設置した場合には、雨水でも表面の汚れが自然に落ちて、粘着力が復元するので好ましい。 【0016】 ここで、前記シート材として水はけのよい素材からなるものを用いると、表面側粘着部の表面の乾燥を促進し、雨水等が付着することによる粘着性の低下を短時間で回復できる。このような水はけの良いシート材は、網状部材を用いることで容易に実現できる。 【0017】 また、前記シート材を生分解性樹脂で構成することが好ましい。つまり、この忌避具は、鳥類によって飛来場所以外の場所へ持ち運ばれるので、持ち運ばれた先で自然環境を害さないように、生分解性樹脂で構成することが好ましい。 【0018】 前記シート材又は表面側粘着部として、鳥類が識別可能な色に着色したものを用いると、鳥類が忌避具を認識することが可能となり、塵や埃などが表面側粘着部に付着してその粘着力が低下した場合でも、事前に忌避具の存在を認識することで、鳥類が忌避具付近に近寄らなくなるので、一定の忌避効果を得ることが可能となる。 【0019】 前記シート材又は表面側粘着部として、鳥類の忌避臭を臭い付けしたものを用いると、鳥類が忌避具の存在を認識でき、事前にそれを避けようとするので、表面側粘着部の粘着力が低下しても、一定の忌避効果を得ることが可能となる。また、忌避臭によっても、鳥類を忌避することが可能となり、忌避効果を一層向上できる。 【0020】 前記表面側粘着部を鳥類の足の大きさよりも小さい間隔をあけて複数設けると、忌避具のどこを踏み込んでも、確実に鳥類の足を捕らえることが可能となるので好ましい。 【0021】 前記両粘着部を同じ素材で構成すると、表面側粘着部をシート材に形成するときに、同じ装置により表裏の粘着部を形成することが可能となり、設備コストを低減できるとともに、水洗いにより裏面側粘着部の粘着力も復元できるので好ましい。 【0022】 特許文献1記載の忌避具では、カラス等の比較的大型な鳥類に対して十分な忌避効果が得られなかったが、本発明ではカラス等の比較的大型な鳥類に関しても十分な忌避効果が得られるので、カラス用の忌避具として本発明を好適に利用できる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0023】 以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照しながら説明する。 図1〜図3に示すように、忌避具1は、シート材2の表面側に鳥類の足に対する付着用の粘着部であって、水洗により粘着力が復元する感圧性粘着材からなる表面側粘着部3を線状又は点状に形成し、シート材2の裏面側に鳥類飛来場所の設置面P(図5参照)に対する固定用の裏面側粘着部4を形成し、鳥類Bの足Fに対する表面側粘着部3の粘着力を、設置面Pに対する裏面側粘着部4の粘着力よりも大きく設定するとともに、設置面Pに対する裏面側粘着部4の粘着力及び忌避具1の総重量を、鳥類Bがその足Fに忌避具1を付着させたまま、設置面Pから忌避具1を引き剥がして飛び立つことができる粘着力及び総重量に設定したものである。この忌避具1は、ベランダの手摺りやベランダのスラブ上など、鳥類が飛来し易い場所の設置面Pに適当間隔おきに固定設置して使用する。尚、符号5、6は両粘着部3、4にそれぞれ貼り付けた剥離紙であり、忌避具1の使用時にはこの剥離紙5、6を取り除いて、両粘着部3、4を外部に露出させた状態で使用することになる。 【0024】 シート材2としては、紙、合成繊維や天然繊維などからなる織布や不織布や網状部材、合成樹脂シートや泡入樹脂シートなどからなるシート材を用いることが可能である。特に、表面側粘着部3及び裏面側粘着部4はその表面に水分が付着すると粘着力が低下するので、表面に付着した水が効率的に乾燥するように、網状部材や連続気泡を有する水はけの良い素材からなるものが好ましい。網状部材としては、ポリアミド系、ポリエステル系、ポリアクリル系、ポリビニールアルコール系、ポリプロピレン系などの合成繊維を、平織や綾織にしたものを好適に利用できる。また、連続気泡を有するシート材としては、フェノール系、尿素系、メラミン系、アルキド系、ポリエステルイソシアナート系などの熱硬化性樹脂、ポリビニルホルマール、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリエチレンなどの熱可塑性樹脂、エステル、エーテル、ビスコースなどのセルロース誘導体などからなる泡入樹脂シートを好適に使用できる。更に、この忌避具1は、鳥類に付着して別の場所へ運ばれるので、運ばれる先で自然環境を害さないように、生分解性樹脂で構成することも好ましい。例えば、ポリカプロラクトン、ポリ乳酸、ポリビニールアルコールなどの化学合成系の生分解性樹脂や、ポリヒドロキシブチレート・バリレート共重合体などの微生物系の生分解性樹脂や、アセチルセルロースなどの天然物利用系などの生分解性樹脂を好適に利用できる。 【0025】 シート材2の形状は、細長い長方形状に形成したが、忌避具1の設置場所の形状等に応じて任意に設定することも可能で、例えば図4(b)〜(d)に示す忌避具1B〜1Dのように、幅広な長方形状のシート材2Bや、円板状のシート材2Cや、三角形状のシート材2Dなど、任意の形状のシート材を採用することができる。 【0026】 表面側粘着部3は、水洗により反復使用可能な感圧性粘着材で構成されている。感圧性粘着材としては、天然ゴム、SBR、ポリクロロプレン、ポリイソブチレン、ポリウレタン、塩化ビニルなどを主体にした周知の素材からなるものを使用できる。この表面側粘着部3は、自身の粘着力でシート材2に固定してもよいし、接着剤等を用いて固定してもよい。 【0027】 表面側粘着部3は、シート材2の表面に線状や点状に配置されている。このように、表面側粘着部3を線状や点状に配置することで、万一鳥類が表面側粘着部3に足を取られて表面側粘着部3上に転倒し、鳥類の羽根に表面側粘着部3が付着した場合でも、表面側粘着部3を鳥類の体から容易に剥離できるように構成されている。 【0028】 表面側粘着部3のレイアウトは、鳥類が踏み易いレイアウトであれば、任意のレイアウトに設定できる。例えば、表面側粘着部3を線状に配置する場合には、直線状や正弦波などの曲線状の表面側粘着部を並列状や格子状にレイアウトしたり、多角形や円形や楕円形などの枠状や環状にレイアウトしたりすることができる。具体的には、図1、図4(a)に示す忌避具1、1Aのように、2本の直線状の表面側粘着部3を、シート材2の幅方向に間隔をあけてシート材2の長さ方向に沿って略平行に配置したり、図4(b)に示す忌避具1Bのように、4本の直線状の表面側粘着部3を井桁状に配置したり、図4(c)に示す忌避具1Cのように、長さの異なる3本の直線状の表面側粘着部3を平行に配置したり、図4(d)に示す忌避具1Dのように、線状の表面側粘着部3Dを円環状の配置したりすることができる。また、表面側粘着部3を点状に配置する場合には、多角形状や円形や楕円形などの点状の表面側粘着部を、行列状や千鳥状などにレイアウトすることができる。更に、線状や点状の表面側粘着部を任意に組み合わせてレイアウトすることもできる。 【0029】 複数の表面側粘着部3を設ける場合には、隣接する表面側粘着部3の間隔を忌避対象鳥類における足の前後方向のサイズよりも小さく設定し、忌避対象鳥類が忌避具1に踏み込むことで、表面側粘着部3が忌避対象鳥類の足に確実に付着するように構成することが好ましい。例えば、図3に示すように直線状の表面側粘着部3を略平行に2本設ける場合には、隣接する表面側粘着部3の間隔を、例えばカラス等の忌避対象鳥類Bにおける足Fの前後方向のサイズよりも多少小さく設定することになる。 【0030】 表面側粘着部3の幅や長さなどの平面サイズは、鳥類の足に対する表面側粘着部3の最大粘着力に基づいて設定されている。具体的には、鳥類の足に対して表面側粘着部3が貼り付いた状態で、鳥類の足がある程度拘束されて鳥類に不快感を与えるが、足を取られて転倒しない程度の粘着力が得られるように、鳥類の足に対する表面側粘着部の最大粘着力を設定し、これに基づいて表面側粘着部3の幅や長さなどの平面サイズを設定することになる。例えば、忌避対象鳥類がカラスの場合には、シート材2の表面に占める表面側粘着部3の割合を5〜25%、好ましくは10〜15%、表面側粘着部3の本数で2〜3本に設定する。 【0031】 シート材2の裏面側の両端部には、粘着テープからなる長方形状の裏面側粘着部4が粘着固定されている。裏面側粘着部4の素材及びサイズは、少なくとも忌避対象鳥類に関して、鳥類の足に対する表面側粘着部3の粘着力が、設置面Pに対する裏面側粘着部4の粘着力よりも大きくなるように設定されるとともに、設置面Pに対する裏面側粘着部4の粘着力が、鳥類の足に忌避具1が付着したまま、設置面Pから忌避具1を引き剥がして飛び立つことができる粘着力に設定されていれば、任意の素材及びサイズに設定できる。本実施例では、裏面側粘着部4を粘着テープで構成したが、表面側粘着部3と同じ素材からなるものを用いてもよい。表面側粘着部3と同じ素材の場合には、両粘着部3、4の単位面積当たりの粘着力は略同じになるので、鳥類の足に対する表面側粘着部3の接触面積が、設置面Pに対する裏面側粘着部4の接触面積よりも大きくなるように設定することになる。裏面側粘着部4の形状は、任意に設定可能で、例えば細長い線状や点状、図4(a)〜(d)に示す裏面側粘着部4Aのような円状に形成してもよい。 【0032】 忌避具1の総重量は、忌避具1を付着させた状態で飛翔できるように設定され、忌避対象鳥類が、例えばカラスなどの大型の鳥類の場合には、1g〜10g好ましくは2g〜5gに設定することになる。 【0033】 尚、鳥類Bの学習効果を高めて、忌避効果を高めるため、シート材2や粘着部3、4に、忌避対象鳥類の嫌がる臭いを放出する忌避剤を担持させたり、シート材2や表面側粘着部3に着色を施したりすることもできる。また、シート材2の上面又は下面などの外面にアルミ箔のように光を反射する反射シートを、忌避具1を設置した状態で目視可能に貼着してもよい。この場合には、反射シートに太陽光線が反射することでも、鳥類を威嚇して忌避できる。 【0034】 次に、忌避具1の具体的な使用方法について説明する。 この忌避具1は、忌避対象鳥類Bの飛来場所、例えば図5に示すように、ベランダの手摺りRの上面などの設置面Pに、裏面側粘着部4を下側にして、適当間隔おきに複数個を固定設置して使用する。忌避具1は、忌避鳥類Bの飛来場所であれば任意の場所に設置することが可能で、例えば電線や電柱や電線の支持具、或いは建築物の柱や梁などに設置することもできる。 【0035】 そして、カラス等の鳥類Bが手摺りRに止まると、鳥類Bの足Fに表面側粘着部3が密着し、忌避具1が足Fから離れ難くなるという不快感を鳥類Bに与え、これによって鳥類Bを忌避できる。しかも、忌避具1が付着した状態で、鳥類Bが飛び立とうとすると、飛び立つときの力により裏面側粘着部4が飛来場所の設置面Pから引き剥がされ、図6に示すように、鳥類Bは忌避具1を足Fに付着させたまま飛び立たねばならぬことになり、鳥類Bに対して強烈な不快感を与え、これによっても鳥類Bを忌避できる。また、裏面側粘着部4や表面側粘着部3が塵や埃で汚れて、粘着力が低下した場合には、忌避具1、1Aを取り外して水洗いすることで、その粘着力を復元させ、再度設置して使用する。 【0036】 表面側粘着部3は、シート材2の表面に線状或いは点状に設けられ、その粘着力は比較的弱く設定されているので、鳥類Bの足Fに付着した忌避具1は、飛んでいる途中で足Fから剥がれ落ちたり、着地した場所で泥や埃などが付着して自然に剥がれ落ちたりするので、長期に渡って鳥類Bを苦しめることもない。また、カラス等の比較的大型な鳥類Bを忌避対象鳥類として忌避する場合でも、表面側粘着部3の粘着力をそれほど大きく設定する必要がないので、ハトやスズメなどの比較的小型な鳥類が、この忌避具1の表面側粘着部3に足を載せた場合には、足の移動はある程度拘束されるものの、完全には拘束されないように、表面側粘着部3の粘着力を設定できるので、比較的小型な鳥類が足を取られて転倒したりすることが抑制され、万一転倒した場合でも、鳥類の体に付着した忌避具1を人手により比較的容易に取り除くことが可能となる。 【図面の簡単な説明】 【0037】 【図1】忌避具の斜視図 【図2】剥離紙を貼り付けた状態での図1のII-II線断面図 【図3】表面側粘着部と鳥類の足のサイズ関係を示す説明図 【図4】(a)〜(d)は他の構成の忌避具の平面図 【図5】忌避具の設置状態の説明図 【図6】忌避具による忌避作用の説明図 【符号の説明】 【0038】 1 忌避具 2 シート材 3 表面側粘着部 4 裏面側粘着部 5 剥離紙 6 剥離紙 1A 忌避具 4A 裏面側粘着部 1B 忌避具 2B シート材 1C 忌避具 2C シート材 1D 忌避具 2D シート材 3D 表面側粘着部 B 忌避鳥類 F 足 P 設置面 R 手摺り
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| 【出願人】 |
【識別番号】390006792 【氏名又は名称】株式会社リックス 【住所又は居所】大阪府南河内郡河南町一須賀211番地の2
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| 【出願日】 |
平成17年6月10日(2005.6.10) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100074561 【弁理士】 【氏名又は名称】柳野 隆生
【識別番号】100124925 【弁理士】 【氏名又は名称】森岡 則夫
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| 【公開番号】 |
特開2006−340691(P2006−340691A) |
| 【公開日】 |
平成18年12月21日(2006.12.21) |
| 【出願番号】 |
特願2005−171378(P2005−171378) |
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