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【発明の名称】 カラス駆除装置
【発明者】 【氏名】村尾 芳郎

【要約】 【課題】ゴミ集積場所などに用いるためのカラス駆除効果の高い装置を提供する。

【解決手段】その一部に空隙部を有する箱体内に、防護フィルムにて全体を覆った超音波発信装置を、超音波放射方向を前記空隙部に向けて取り付けたことを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
その一部に空隙部を有する箱体内に、防護フィルムにて全体を覆った超音波発信装置を、超音波放射方向を前記空隙部に向けて取り付けたことを特徴とするカラス駆除装置。
【請求項2】
超音波発信装置全体を防護フィルムにて覆う代わりに、空隙部に保護フィルムを貼着してなる請求項1記載のカラス駆除装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
この発明は、ゴミステーションなどに集まるカラスを駆除するための装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、ゴミステーションに集まるカラスによる被害を防ぐために、種々の手段が利用されているが、本発明にて示すように、超音波を用いたカラス駆除装置は現在のところ見当たらない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
近年、カラスによる被害が問題視されている。これは主にゴミステーションに集まるカラスが袋内のゴミをつつき出して路上に散乱させるため、見苦しく非衛生的になることであり、これを防ぐために種々の工夫がなされている。
その一つは集積したゴミ上にネットをかぶせてカラスに警戒心を起こさせるものであり、他の手段としては扉を有する所定形状・容積の箱体を設置し、この中にゴミを投入し、扉を閉めてカラスの侵入を防ぐものがある。しかし、鳥類の中でカラスの知能は高く、学習能力があり、前者のネット利用手段にても地面とネットの隙間を利用してゴミを散乱させることがあり、機能としては不十分である。後者の箱体方式は、箱体内へのカラスの侵入は防止できるが、設置コストがかかり、容積以上のゴミは収納できないので、結局箱体周囲に置くこととなり、これに対してはカラス駆除効果は得られない。
本発明は、以上のような従来からのカラス駆除手段に関わる課題を解決するために発明されたもので、超音波を利用することによって効果的にカラスを駆除することのできる新規かつ有用なる装置を提供することを目的としたものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
課題を解決する手段として本発明は、市販の超音波発信装置を防護フィルムで覆い、これを空隙部を有する箱体内に納めてその主要部を構成した。
すなわち、その一部に空隙部を有する箱体内に、防護フィルムにて全体を覆った超音波発信装置を、超音波放射方向を前記空隙部に向けて取り付ける。
本発明は以上の構成よりなるカラス駆除装置である。
【発明の効果】
【0005】
本発明によれば、箱体内に防護フィルムにて覆われた超音波発信装置が位置し、超音波は空隙部から外に放射されるので、ゴミ集積場所に向けて本装置を設置することにより、カラス駆除を行うことのできる有用なる装置を提供することができる。なお、後述の例にて示すように、取り付け板を用いることで本装置設置の利便性を高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明の実施形態について説明する。
図において、1は外板で、金属板折曲にてその前方と下方を開放した箱体である。
また、その前方両側は一部切り欠かれてひさし状の突出部2が形成される。
外板内には直方体形状の箱によるケース3が固着され、その前面には円形の空隙部4が、下面には四角形切り欠きによる鍔部(図示略)が設けられ、この鍔部適所に複数個の雌ネジが刻設される。5は平板状の下板で、複数個の孔が穿設され、この孔位置は前記雌ネジと一致し、ビス止めされる。6は発泡合成樹脂による断熱体で、空隙部を除くケース内面に固着される。7は市販の超音波発信装置で、その発射部分は円錐状反射板を有し、この反射板を前方に向けてケース内に設けられる。この超音波発信装置は直方体形状であり、非透水性薄合成樹脂フィルムによる保護フィルム8にてその全体が覆われる。
9はアダプターで、ケース内適所に設けられ、超音波発信装置とケーブル接続される。10は電源コードで、ケース底部および断熱体適所に穿設された孔を介してアダプターと外部電源に接続される。11は外板の両側に設けられる凸部で、雌ネジが刻設される。12は略コ字形の取り付け板で、その中央下部と上部両側には取り付け孔13が穿設される。14はつまみで、段部を介して雄ネジが刻設され、この雄ネジと前記雌ネジとは取り付け板を介して螺着する。従って、つまみの締め具合にて外板に対する取り付け板の回動と固定とを選択することができる。15は市販の三脚で、その上端には雌ネジが刻設され、この雌ネジに螺合可能なるネジ部品が添付されており、前記取り付け孔を介して本装置が螺着される。
【0007】
本発明を使用するには、例えば図7にて示すように本装置と三脚を用意する。
次ぎに三脚上端に取り付け孔を介して本装置を螺着し、電源コードにてAC100Vを本装置に通電する。この通電によりアダプターにて電圧が下げられてケース内の超音波発信装置に電力が供給され、超音波発信がなされる。発信された超音波はケース前面の空隙部から外に放射されるが、この放射方向を図8に示すように、集積されたゴミ袋に向けることにより、ゴミ袋周囲は超音波にさらされることになり、カラスの駆除を行うことができる。この三脚は垂直方向筒部分の調整にて上端の上下位置可変が可能であり、取り付け板取付は螺着方式のため、雄ネジの締め具合にて本装置の水平方向回動が可能である。
また、つまみ調整にて本装置の傾斜角度は可変であり、これらの調整にて超音波の適切な照射方向を選択することができる。
超音波はネズミその他の小動物が嫌うものとして利用されているが、実験の結果、30KHz〜65KHzの波長帯はカラスに対しても有効なものとして確認された。
一般の音波に比べて超音波はその波長から指向性が高いため、放射範囲を適宜に選択する必要がある。そのため本発明では、ケース内に超音波発信装置を収めるとともに、円形の空隙部を設け、この空隙部から超音波が外に向けて放射されるよう配慮し、三脚の併用にて上下左右の放射方向が選択できるよう構成したのである。
【0008】
市販の超音波発信装置は各部品が所定ケース内に収納・配線された構造であるが、耐水性・耐塵性に富んだものとはいえない。そのため、本発明ではこの超音波発信装置を非透水性薄合成樹脂フィルムにて覆い、これをケース内に収納するとともに、ケース内に断熱体を設け、この断熱体にて超音波発信装置が囲まれる構成とした。これにより超音波発信装置への水分・塵の侵入を防ぐとともに、外気温による超音波発信装置の温度変化を小さくすることができるものとなり、より安定した使用が可能となったのである。
さらに、外板前部には突出部を形成したので、空隙部に対する雨水の直当を緩和することができる。保護フィルムはビニールやポリエチレンその他の合成樹脂により適宜な厚さが選択されるが、0.025mm〜0.1mmの範囲が好ましく、これより薄いと破れやすくなり、厚すぎると超音波の透過効率が減少する。なお、場合によっては超音波発信装置全体を保護フィルムで覆う代わりに、空隙部前面もしくは内面に保護フィルムを貼着してもよい。本例にて示した三脚による設置は一例であり、状況に応じて他の設置方式を用いてもよい。以上のごとく、本発明によってカラス駆除に有効なる装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の平面図
【図2】本発明の正面図
【図3】本発明の右側面図
【図4】A−A断面図(一部略)
【図5】本発明の要部拡大説明図
【図6】B−B断面図(一部略)
【図7】本発明の取り付け状態説明図
【図8】本発明の使用状態説明図
【符号の説明】
【0010】
1 外板
2 突出部
3 ケース
4 空隙部
5 下板
6 断熱体
7 超音波発信装置
8 保護フィルム
9 アダプター
10 電源コード
11 凸部
12 取り付け板
13 取り付け孔
14 つまみ
15 三脚
16 ゴミ袋
【出願人】 【識別番号】505089083
【氏名又は名称】村尾 芳郎
【出願日】 平成17年2月10日(2005.2.10)
【代理人】
【公開番号】 特開2006−217906(P2006−217906A)
【公開日】 平成18年8月24日(2006.8.24)
【出願番号】 特願2005−68034(P2005−68034)