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【発明の名称】 ラケット型粘着式捕虫具及びその組み立てキット
【発明者】 【氏名】薦田 邦晃
【住所又は居所】岡山県倉敷市片島町236番地 カモ井加工紙株式会社内

【氏名】高田 真司
【住所又は居所】岡山県倉敷市片島町236番地 カモ井加工紙株式会社内

【氏名】生水 勝次
【住所又は居所】岡山県倉敷市片島町236番地 カモ井加工紙株式会社内

【要約】 【課題】能動的に捕獲性が良く、さらに外枠をメッシュ部より高くすることにより、壁や床に粘着剤が付着することに起因する汚れを防止し、虫を潰すこと無く、衛生的に捕獲することが出来、加えて粘着メッシュ部が紙製であり、廃棄する際、一般ゴミとして処分できる、粘着式捕虫具を提供する。

【解決手段】網状の捕虫シート2が固定された固定枠4と、把持部1とからなるラケット型粘着式捕虫具であって、網状の捕虫シート2は、切り込みメッシュ2−2を有し、表面に粘着剤2−1が塗布され、捕虫シート2の上端部と下端部を、2枚の板3に挟み、2枚の板3を上下に引っ張って、切り込みメッシュ2−2を開いて、網状の捕虫シート2として、固定枠4に固定した、ラケット型粘着式捕虫具。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
網状の捕虫シートが固定された固定枠と把持部とからなるラケット型粘着式捕虫具であって、当該網状の捕虫シートは、切り込みメッシュを有し、表面に粘着剤が塗布され、捕虫シートの上端部と下端部を、2枚の板に挟み、2枚の板を上下に引っ張って、切り込みメッシュを開いて網状の捕虫シートとして固定枠に固定したラケット型粘着式捕虫具。
【請求項2】
固定枠の角部に凸部を有し、2枚の板が固定枠の凸部と嵌合する穴を有し、粘着シートのメッシュ部が、1mm〜15mmのスリット幅になるように、2枚の板を上下に引っ張り、固定枠の凸部と粘着シートを保持する板の穴とを嵌合させ、かつ、粘着シートを固定枠と固定枠カバーで挟んで固定し、固定枠と粘着シートを挟んだ2枚の板と固定枠カバーの合計の厚みが2mm〜15mmである請求項1に記載したラケット型粘着式捕虫具。
【請求項3】
捕虫シート基材が紙であり、粘着剤が塗布された面が両面であり、2枚の板と固定枠が共に紙製であり、両者が天然系の粘着剤により固定される請求項1に記載したラケット型粘着式捕虫具。
【請求項4】
固定枠と固定枠カバーと把持部とからなるラケット、剥離剤を塗布した保護用シートで覆われた網状の切り込みメッシュを有し、表面に粘着剤が塗布された捕虫シート、固定穴を有する板からなるラケット型粘着式捕虫具の組み立てキット。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、ハエや蚊等の害虫を捕虫するラケット型粘着式捕虫具及びその組み立てキットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来捕虫具として、粘着式ではハエトリリボン、粘着式ゴキブリ取り、殺虫具としては
ハエ叩き、殺虫スプレー、殺虫剤が知られている。ハエトリリボン、粘着式ゴキブリ取りは、ハエおよびゴキブリが寄って来るのを待って捕獲するタイプであり、こちらから
能動的に捕獲することは出来ない。また、ハエ叩きは能動的に捕獲することが出来るが、
虫を叩き潰してしまい不衛生であり、殺虫スプレー、殺虫剤は、化学薬品を使用し捕殺する為、少なからず人体への影響が懸念され、昨今敬遠されている。
また、粘着剤を付着した網を、枠につけたラケット状の蚊等の昆虫取りに具が知られている(特許文献1、特許文献2)。
【0003】
さらに、穴をあけた粘着シートを捕虫に用いることは知られている(特許文献3)。
また、突起部を設けた捕虫シートと操作把手とからなる害虫捕獲具であって、把手を伸縮できるようにした伸縮害虫捕獲具も知られている(特許文献4)。
しかし、これらの害虫捕獲具は、いずれも実用的とはいえず、粘着剤を付着した網を用いたものは、捕獲した昆虫の残骸が残ったりして清潔感に乏しく、穴をあけた粘着シートを用いたものは、把持部と捕虫シートが強固に固定されていない為、すばやく作動させて、捕虫することが出来なかった。
【特許文献1】公開実用新案公報 昭60−77387号
【特許文献2】公開実用新案公報 平02−46572号
【特許文献3】公開実用新案公報 昭58−185082号
【特許文献4】公開実用新案公報 昭61−201579号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
粘着メッシュ部を有する粘着式捕虫具に関し、粘着メッシュ部に通気性を持たせ、能動的に捕獲性が良く、さらに外枠をメッシュ部より高くすることにより、壁や床に粘着剤が付着する事に起因する汚れを防止し、虫を潰すこと無く衛生的に捕獲することが出来、加えて粘着メッシュ部が紙製であり、廃棄する際一般ゴミとして処分できる粘着式捕虫具に関する物である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成すべく、鋭意研究し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は、網状の捕虫シートが固定された固定枠と把持部とからなるラケット型粘着式捕虫具であって、当該網状の捕虫シートは、切り込みメッシュを有し、表面に粘着剤が塗布され、捕虫シートの上端部と下端部を2枚の板に挟み、2枚の板を上下に引っ張って、切り込みメッシュを開いて網状の捕虫シートとして固定枠に固定したラケット型粘着式捕虫具である。
また、本発明においては、固定枠の角部に凸部を有し、2枚の板が固定枠の凸部と嵌合する穴を有し、粘着シートのメッシュ部が、1mm〜15mmのスリット幅になるように、2枚の板を上下に引っ張り、固定枠の凸部と粘着シートを保持する板の穴とを嵌合させ、かつ、固定枠の厚みが2枚の板を挟んで2mm〜15mmとすることができる。
さらに、本発明は、捕虫シート基材が紙であり、粘着剤が塗布された面が両面であり、2枚の板と固定枠が共に紙製であり、両者を粘着剤により固定することができる。
また、本発明は、固定枠と把持部とからなるラケット、剥離剤を塗布した保護用シートで覆われた網状の切り込みメッシュを有し、表面に粘着剤が塗布された捕虫シート、固定穴を有する板からなるラケット型粘着式捕虫具の組み立てキットである。
【発明の効果】
【0006】
本発明のラケット型粘着式捕虫具は、通気性を有する為、捕虫具を対象害虫めがけて振り下ろした時に、空気が表面から裏面へ通過し、空気の流れに沿い対象害虫を効率的に捕獲することが出来る。
本発明では、粘着メッシュ部が紙製であり、廃棄する際一般ゴミとして廃棄出来る為処分しやすく、また粘着メッシュ部のみ取り替え可能で、使用者にとって経済的である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明で用いる捕虫シートの基材は、通常の粘着テープに用いる基材で良い。
粘着剤も通常の捕虫用粘着剤でよい。粘着剤は合成系でも天然系でも良く、一般ゴミとして廃棄出来るので、天然系のものが好ましく用いられる。天然系の粘着剤としては、ゴム系の粘着剤が好ましく用いられる。
本発明では、粘着シートに切込みを入れて、粘着シートを引っ張ると1mm〜15mmの範囲内の空間を有する網状とすることが望ましい。
切り込みメッシュを有し、表面に粘着剤が塗布され、捕虫シートの上端部と下端部を、2枚の板に挟み、2枚の板を上下に引っ張って、切り込みメッシュを開いて網状の捕虫シートの一例を図7に示す。
網状の粘着シートは、1mm以下の空間では粘着メッシュ部が綺麗に開きにくく、また通気性も充分とはいえない。15mm以上の空間では、メッシュの間隔が広すぎ、ショウジョウバエ等の小さな虫は捕獲されず逃げてしまう恐れがある。
粘着メッシュ部に1〜15mm、好ましくは3〜10mmの範囲内でスリットを入れた粘着メッシュ部を用い、テニスラケット状捕虫具に取り付けることにより、通気性を有する為、捕虫具を対象害虫めがけて振り下ろした時に、空気が表面から裏面へ通過し、空気の流れに沿い対象害虫を捕獲することが出来る。
本発明では、粘着シートの上端部と下端部を保持する板と粘着シートを粘着シート部という。粘着シート部は、固定枠と板の穴で嵌合させることが出来る。
また、粘着シート部は、粘着剤で固定枠と一体化することも出来る。
本発明では、粘着捕虫シート部を固定する固定枠の高さを、2〜15mmの範囲内で持たせることにより、壁や床に粘着剤が付着する事に起因する汚れを防止し、虫を潰すこと無く衛生的に捕獲することが出来る。
本発明では、把持部は固定枠に取り付けられ、手により把持できる構造なら何でも良い。把持部と固定枠の取り付け構造は、凹凸嵌合でも、接着剤でも良い。把持部は手で把持できればどのような構造でも良く、一体型でも図5に示すような2つの部分をつなぎ合わせる構造であっても良い。キットの場合は商品として嵩張らないように、図5に示すような2つの部分をつなぎ合わせる構造が望ましい。
実施例1では、固定枠と粘着シート部を固定枠に設けた凸部と粘着シート部の粘着シートの上端部と下端部を保持する板の穴を嵌合させることにより、固定枠と粘着シート部を固定させているが、固定枠と粘着シート部は、粘着シートの上端部と下端部を保持する板と固定枠を、粘着剤を用いて固定させることが出来る。
さらに、固定枠を、硬い紙製として、図3に示すように粘着シート部を挟み込めるような形状の固定枠を用い、粘着シート部を挟み込むように折りたたんで、粘着シート部を固定することが出来る。
固定枠の高さは、板を挟んだ状態で2mm以下では粘着メッシュ部が壁や床への付着を防止することが出来にくく、また15mm以上では壁や床に止まっている虫めがけて捕虫具を押しつけた際、壁や床との隙間が広すぎ捕虫しにくい。
本発明では、粘着シート部が紙製であり、使用済みの粘着シート部を廃棄する際、一般ゴミとして廃棄出来る為処分しやすく、また粘着メッシュ部のみ取り替え可能で、使用者にとって経済的である。
また、固定枠が紙製の場合は、使用済みの粘着シート部を挟み込んだまま、一般ゴミとして廃棄処分できる。
【実施例1】
【0008】
固定枠4と一体化した柄1からなる把持部からなるラケット、固定枠に固定された網状の捕虫シート2から構成された捕虫具であって、捕虫シート2には、基材とその上に塗布された粘着剤2−1及びメッシュ2−2を有し、粘着シートの上下部は、取り付け穴3−3を有する板3−1及び3−2に取り付けられ、2枚の板を上下(図2の矢印方向)に引っ張って、切り込みメッシュを開いて網状の捕虫シートとし、2枚の板を穴に対応した固定枠凸部4−1を有する固定枠4に取り付けた粘着式捕虫具を作成した。
板は、硬い紙でできており、厚さは、2mmであった。
【実施例2】
【0009】
固定枠4と柄1を一体成型化した把持部柄を用いたほかは、実施例1と同じ粘着式捕虫具を作成した。
【実施例3】
【0010】
粘着剤を両サイドに塗布した捕虫シートを用いたほかは実施例1と同じ粘着式捕虫具を作成した。
【実施例4】
【0011】
伸縮できる柄を用いたほかは、実施例1と同じ粘着式捕虫具を作成した。
【実施例5】
【0012】
固定枠と把持部の接合部に角度を持たせたラケットを用いたほかは、実施例1と同じ粘着式捕虫具を作成した。図4の写真に示す。
【実施例6】
【0013】
固定枠4と一体化した柄1からなる把持部からなるラケット、固定枠に固定された網状の捕虫シート2から構成された捕虫具であって、捕虫シート2には、基材とその上に塗布された粘着剤2−1及びメッシュ2−2を有し、粘着シートの上下部は、取り付け穴3−3を有する板3−1及び3−2に取り付けられ、2枚の板を上下(図2の矢印方向)に引っ張って、切り込みメッシュを開いて網状の捕虫シートとし、2枚の板を固定枠4に取り付けた粘着式捕虫具を作成した。固定枠4は、図3の写真に示すように、厚紙製であり、粘着シート部を挟み込むように折りたたんで、粘着シート部を粘着剤で固定した。
板は、硬い紙でできており、厚さは、それぞれ1mmであり、固定枠の厚さは3mm(合計5mm)であった。
【実施例7】
【0014】
固定枠4と一体化した柄1からなる把持部からなるラケット、捕虫シートの粘着層を保護する剥離剤が塗布された保護シートで覆われた切り込みメッシュ捕虫シート2、取り付け穴3−3を有する板3−1及び3−2から構成されラケット型粘着式捕虫具の組み立てキットを作成した。
【実施例8】
【0015】
図5に示すように、固定枠4、固定枠カバー4−2、凹凸嵌合により接合できる組み立て把持部1及び把持部2、捕虫シートの粘着層を保護する剥離剤が塗布された保護シートで覆われた切り込みメッシュ捕虫シート2、取り付け穴3−3を有する板3−1及び3−2から構成されラケット型粘着式捕虫具の組み立てキットを作成した。
把持部を2つに分けたことにより、小型のキットが得られた。
把持部1及び把持部2の凹凸を接合して、一本の把持部とし、固定枠4と凹凸による接合し、ラケットを作成する。図6にその概要を示す。
メッシュ捕虫シート2から保護シートをはずして、取り付け穴3−3を有する板3−1及び3−2に挟み、所定長さになるまで引っ張り、取り付け穴3−3を固定枠の凸部に嵌合させた。図7に示すように切り込みメッシュが開いて約3〜8mmの穴が生成した。さらに、図8に示すようにその上から固定枠カバー4−2を取り付けた。
ラケット型粘着式捕虫具の断面を図9に示す。
【産業上の利用可能性】
【0016】
本発明の粘着式捕虫具は、簡便で大量生産に向いており、使用後も廃棄する際一般ゴミとして廃棄出来る為処分しやすく、産業上の利用可能性が高い。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】捕虫シートと2枚の板
【図2】固定枠への取り付け説明図。
【図3】本発明の固体枠の一例
【図4】本発明の粘着式捕虫具全体図
【図5】本発明のラケット型粘着式捕虫具の組み立てキットの概略図
【図6】本発明の組み立てキットのラケットの概略図
【図7】網状の捕虫シートの一例
【図8】固定枠に固定枠カバーを付けた本発明のラケット型粘着式捕虫具
【図9】捕虫具の断面図
【符号の説明】
【0018】
1 柄(把持部)
2捕虫シート
2−1粘着剤
2−2切込みメッシュ
3 板
3−1 一方の板
3−2 他方の板
3−3 穴
4 固定枠
4−1固定枠凸部
4−2固定枠カバー

【出願人】 【識別番号】591189258
【氏名又は名称】カモ井加工紙株式会社
【住所又は居所】岡山県倉敷市片島町236番地
【出願日】 平成17年2月9日(2005.2.9)
【代理人】 【識別番号】100112173
【弁理士】
【氏名又は名称】中野 修身

【公開番号】 特開2006−217851(P2006−217851A)
【公開日】 平成18年8月24日(2006.8.24)
【出願番号】 特願2005−33702(P2005−33702)