| 【発明の名称】 |
有害動物威嚇具 |
| 【発明者】 |
【氏名】後藤 幸雄
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| 【要約】 |
【課題】確実な威嚇効果等を期待できる有害動物威嚇具を提供する。
【解決手段】炎の熱により溶解して液化可能な固形燃料体10と、固形燃料体10に埋設状に配置される埋設部21及び固形燃料体10から露呈する露呈部22を備える燃焼芯20と、火薬を用いて構成されると共に固形燃料体10において埋設部21に沿って間隔をおいた複数の部位に埋設状に配置される爆音発生体30と、を備える。爆音発生体30は、耐水処理が施されていることが好ましい。また、固形燃料体10は、暴風部材で被覆等されていることが望ましい。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 炎の熱により溶解して液化可能な固形燃料体と、 該固形燃料体に埋設状に配置される埋設部及び固形燃料体から露呈する露呈部を備える燃焼芯と、 火薬を用いて構成されると共に、前記固形燃料体において前記埋設部に沿って間隔をおいた複数の部位に埋設状に配置される火薬体と、 を備えることを特徴とする有害動物威嚇具。 【請求項2】 炎の熱により溶解して液化可能な固形燃料体と、 該固形燃料体に埋設状に配置される埋設部及び固形燃料体から露呈する露呈部を備える燃焼芯と、 火薬を用いて構成されると共に、前記固形燃料体において前記埋設部に沿って埋設状に配置される火薬体と、 を備えることを特徴とする有害動物威嚇具。 【請求項3】 前記火薬体には、耐水処理が施されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の有害動物威嚇具。 【請求項4】 前記固形燃料体のうちで前記火薬体の配置方向に沿って所定の間隔をおいた部位が、他の部位に比べて強度を低下させた強度低下部位とされていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の有害動物威嚇具。 【請求項5】 前記固形燃料体は、暴風部材で被覆若しくは包囲されていることを特徴とする請求項1〜請求項4の何れかに記載の有害動物威嚇具。 【請求項6】 炎の熱により溶解して液化可能な固形燃料体と、 該固形燃料体に埋設状に配置される埋設部及び固形燃料体から露呈する露呈部を備える燃焼芯と、 紙若しくはシートに火薬を付着して構成されると共に、固形燃料体を外装する外装部材と、 を備えることを特徴とする有害動物威嚇具。 【請求項7】 前記固形燃料体は、蝋を用いて構成されることを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れかに記載の有害動物威嚇具。 【請求項8】 前記固形燃料体は、蝋を略柱形状として構成され、前記燃焼芯は、前記固形燃料体の軸心方向に沿って埋設されることを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れかに記載の有害動物威嚇具。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、有害動物威嚇具に関する。 【背景技術】 【0002】 猪、猿、熊、カラス等の有害動物が、各種の農作物(「山芋、米、麦等の穀物」、「トマト、かぼちゃ等の野菜」、「蜜柑、柿、イチゴ、さくらんぼ、桃等の果物」等)を食い荒すことによって生ずる損害は、多大なものとなっている。 【0003】 特に、近年においては、異常気象の影響で、山林等に生息する有害動物が、餌を確保するために人里に現れ、これらの農作物を食い荒し、農民に多大な損害を与えることも多くなっている。また、人里に住む人々が、餌を求めて人里に現れた猛獣(猪、熊等)と出会い、これらの猛獣の攻撃を受ける等の被害も生じている。 【0004】 このような事情を考慮して、(1)導火線の導火口が形成された中空なケースと、導火線に接続される複数の爆竹と、を有し、各爆竹を時間差をもって順次、自動着火、破裂させ、間欠的に爆音を響かせ、有害動物を威嚇する有害動物威嚇具(特許文献1を参照、以下、「従来例1」という。)が提案されている。また、(2)玩具火薬より成る複数のクラッカを収納した爆裂音発生装置と、有害動物の侵入等を検知するためのセンサ等を備える有害動物威嚇具(特許文献2を参照、以下、「従来例2」という。)が提案されている。 【特許文献1】特開平10−136866号公報 【特許文献2】特開2000−217498号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 ところが、これらの従来例に係る有害動物威嚇具では、以下のような問題を有している。 【0006】 つまり、従来例1の有害動物威嚇具においては、導火線に着火された火が、その燃焼途中に自然消火される可能性があるが、この自然消火以後は、もはや、当該有害動物威嚇具によって威嚇効果を得ることができない。また、従来例1のように、複数の爆竹を間欠的に爆発させる構成を採用すると、所定の爆竹の爆破の衝撃で他の爆竹が折れてしまったり、所定の爆竹が爆破する際の火が他の爆竹に引火し、当該他の爆竹の予定外の爆破を誘発する等の不具合を生ずる可能性もある。更に、従来例1では、爆竹に水気が付着したり、湿ってしまい、使用時に爆竹を思い通りに爆破させられない可能性もある。 【0007】 一方、従来例2の有害動物威嚇具では、センサや爆裂音発生装置の作動を制御するための制御装置等を必要とする複雑な構成を備えるため、製造コストが高くなるという問題を有する。また、電気的な部品を多く必要とするため、屋外(農作物の育成箇所)に配置する有害動物威嚇具としては、必ずしも、適切なものとは言えない。蓋し、電気的な部品に漏電や、誤作動等の種々の不具合を生ずる可能性があるからである。 【0008】 また、従来例2の有害動物威嚇具では、センサ、制御装置等に電気を供給するための電源が必要となるため、設置場所が限定されてしまうという問題も有している。更に、従来例2の有害動物威嚇具では、電気的、機械的な可動部分を備えるため、故障等の不具合を生ずる可能性もある。 【0009】 以上のように、従来の有害動物威嚇具においては、確実な威嚇効果を期待できないばかりか、製造コストが高くなり、しかも、設置箇所が限定される等の問題を有している。 【0010】 本発明は、上述の課題を解決するものであり、確実に有害動物を威嚇できると共に、安価に製造でき、しかも、種々の設置場所に設置できる有害動物威嚇具を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0011】 請求項1の有害動物威嚇具は、 炎の熱により溶解して液化可能な固形燃料体と、 該固形燃料体に埋設状に配置される埋設部及び固形燃料体から露呈する露呈部を備える燃焼芯と、 火薬を用いて構成されると共に、前記固形燃料体において前記埋設部に沿って間隔をおいた複数の部位に埋設状に配置される火薬体と、 を備えることを特徴とする。 【0012】 ここで、各請求項の発明の「有害動物威嚇具」は、蝋燭と略同じ原理で燃焼を行う。このため、前述の「導火線」等に比べると、長時間に渡って、しかも、安定した状態(自然消火し難い状態)で燃焼を行うことができる。つまり、本有害動物威嚇具は、常温では固体であるが高温で溶解する固形燃料体(蝋燭の蝋に相当する部分)と、燃焼芯(蝋燭の芯に相当する部分)と、固形燃料体に埋設された火薬体と、を備える。この有害動物威嚇具においては、例えば、燃焼芯の一部(つまり、露呈部)を固形燃料体の上方に露呈させる。そして、この燃焼芯の一部(露呈部)に火を灯すと、固形燃料体が、この炎の熱により溶解して液化し、燃焼芯にしみこむ。更に、固形燃料体の液化したもの(以下、「液化燃料」という。)は毛細管現象によって燃焼芯を伝わって上昇し、気化する(以下、液化燃料が気化したものを、「気化燃料」という。)。この気化燃料は、燃焼芯に灯された炎の中で更に加熱によって分解される。そして、分解された気化燃料は、炎の周りから取り込まれる空気と酸化反応を行い、燃焼を行う。このように、気化燃料が燃えると、多量の熱が発生し、炎の周囲の、固形燃料体が次々に加熱(液化)・気化され、燃焼するため、この有害動物威嚇具は、比較的、長時間に渡って安定して燃焼を行う。 【0013】 請求項1の発明によると、有害動物威嚇具が長時間に渡って安定した燃焼を行う際に、燃焼芯が所定の方向に沿って(例えば、上方から下方)消化される(燃焼して消失する)。このとき、燃焼芯に沿って所定の間隔で配置された火薬体に着火し、破裂する。つまり、本有害動物威嚇具を燃焼させる際に、火薬体が所定の時間間隔をあけて間欠的に破裂する。従って、本有害動物威嚇具の設置箇所の周囲(農作物の育成箇所や人里等)に侵入した有害動物は、突然、前触れも無く生じた爆音に驚き、退散することになる。 【0014】 また、請求項1の発明の火薬体は火薬を用いて構成される(火薬成分で構成、若しくは、火薬成分を含む構成とされる)ため、この火薬体の破裂後に、その周囲(火薬臭有害動物威嚇具の設置箇所の周囲)に火薬臭が漂うことになる。そして、この火薬臭と、有害動物の学習効果とを利用して、より有効な威嚇を行うことができる。つまり、猪等の有害動物の中には、猟銃を持ったハンターと遭遇した経験をもち、この猟銃から放たれた火薬の臭いを経験しているものもいる。かかる場合、有害動物は、この火薬の臭いを記憶し、この臭いに恐れを抱いていることが少なくない。このため、本有害動物威嚇具によると、火薬体を破裂させることで、その設置箇所の周囲に火薬臭を漂わせ、この火薬臭によって有害動物を威嚇することができる。尚、請求項1の発明では、仮に、火薬体によって生ずる爆音が、対象となる有害動物を威嚇する上で、十分でない場合であっても、この火薬臭によって十分な威嚇を行うことができる。 【0015】 更に、請求項1の発明の有害動物威嚇具では、火薬体が固形燃料体に所定の間隔をおいて埋設されるため、所定の火薬体が破裂するときに、誤って他の火薬体を破損させたり、誤って他の火薬体に引火する等という不具合等が起こり難くなっている。また、本有害動物威嚇具では、火薬体が固形燃料体に埋設されるため、火薬体に無用の水気や湿り気が付着し難くなっている。 【0016】 更に、請求項1の発明の有害動物威嚇具では、電気的な部品、電気的な可動部分、機械的な可動部分を備えないため、製造コストが高くならないと共に、故障を生ずることもない。また、電気的な部品を必要としないため、屋外(農作物の育成箇所)にも好適に設置できる。また、電源も必要としないため、種々の設置場所に好適に設置できる。 【0017】 各請求項の発明の固形燃料体とは、常温では固体であるが、燃焼芯に灯された炎の熱で溶解する燃料体であって、例えば、蝋(石油系パラフィンワックス、ステアリン酸を主成分とする蝋、木蝋、蜜蝋、カルバナ蝋、モンタン蝋等)で構成される燃料体、油を固化して構成した燃料体(例えば、油を廃油処理剤を用いて固化した燃料体)、固形アルコール等を例示できる。また、各請求項の発明の固形燃料体の形状は種々選択可能であるが、例えば、略円柱形状、略角柱形状、略円錐形状、略逆円錐形状、略円錐台形状、略逆円錐台形状等を例示できる。 【0018】 各請求項の発明の燃焼芯は、溶融した固形燃料体を容易に吸い上げることができる素材、つまり、毛細管現象を有する素材が用いられる。例えば、紙、布、糸、紐等を用いて構成することができる。また、燃焼芯の固形燃料体への埋設態様は種々選択できる。例えば、固形燃料体の軸心方向に沿って、しかも、軸心上に埋設する態様を例示できる。 【0019】 請求項1の発明の火薬体としては、火薬を用いて構成される塊状体等を例示できる。例えば、略球形等に構成される火薬体(玩具用の火薬等)を例示できる。尚、請求項1の発明においては、火薬体の配置間隔は種々選択できる。例えば、「火薬体を固形燃料体において埋設部に沿って等間隔な複数の部位に埋設する態様」を例示できる。この場合、火薬体を略一定の時間間隔にて規則正しく破裂させることもできる。また、この火薬体は、燃焼芯に接触状態(当接状態)とされることが好ましいが、燃焼芯の火が引火可能な距離であれば、火薬体と燃焼芯とが離れていてもよい。 【0020】 請求項2の有害動物威嚇具は、 炎の熱により溶解して液化可能な固形燃料体と、 該固形燃料体に埋設状に配置される埋設部及び固形燃料体から露呈する露呈部を備える燃焼芯と、 火薬を用いて構成されると共に、前記固形燃料体において前記埋設部に沿って埋設状に配置される火薬体と、 を備えることを特徴とする。 【0021】 請求項2の発明によると、有害動物威嚇具が燃焼する際に、燃焼芯が所定の方向に沿って(例えば、上方から下方)消化される(燃焼して消失する)。このとき、燃焼芯に沿って連続的に配置された火薬体に着火し、破裂する。そして、火薬が破裂した後に、有害動物威嚇具の設置箇所の周囲に火薬臭が漂うことになり、この火薬臭と、有害動物の学習効果とを利用して、有効な威嚇を行うことができる。また、請求項2の発明の有害動物威嚇具においても、電気的な部品、電気的な可動部分、機械的な可動部分を備えないため、製造コストが高くならないと共に、故障を生ずることもない。更に、電気的な部品を必要としないため、屋外(農作物の育成箇所)に好適に設置できる。また、電源も必要としないため、種々の設置場所に好適に設置できる。 【0022】 請求項2の発明の火薬体としては、(1)火薬を用いて棒状に成形して構成される棒状の成形体や、(2)粉状の火薬を棒状の空間部に充填して構成される棒状の充填物(固形燃料体において、埋設部に沿って設けられた孔に、粉状の火薬を充填して構成される火薬体)等を例示できる。尚、請求項2の発明においても、火薬体が破裂する際に、十分な大きさの爆音を発生する場合には、この爆音によって、有害動物を威嚇することもできる。 【0023】 請求項3の有害動物威嚇具は、請求項1又は請求項2に記載の有害動物威嚇具において、 前記火薬体には、耐水処理が施されていることを特徴とする。 【0024】 請求項3の発明では、火薬体に耐水処理を施すため、固形燃料体に埋設される各火薬体を確実に破裂させることができる。ここで、耐水処理とは、例えば、「火薬体を紙、フィルム(ビニール等)の耐水部材で覆うこと」や、「火薬体に耐水皮膜を形成すること」等を指す。これにより、各火薬体に無用の湿気を生ずることを防止できる。また、耐水部材や耐水皮膜等を、燃焼芯の火を火薬体に導火させるための導火部として機能させることもできる。よって、請求項3の発明によると、燃焼芯の火を、火薬体に対して、より確実、かつ、円滑に点火することができる。 【0025】 また、「耐水部材」としては、例えば、「耐水紙」、「耐油紙」、「耐水・耐油紙」等を例示できる。更に具体的には、(1)油紙{桐、荏胡麻等の乾燥油を用いて(引いて)、耐水加工した紙}、(2)渋紙(渋を引いて耐水加工した紙)、(3)ポリエチレン等をラミネートして耐水性及び耐油性を与えた紙(ラミネート紙)、(4)フィルムを貼り合わせて耐水性及び耐油性を与えた紙(貼合紙)、(5)フッ素樹脂を内添及び/又は外添して耐水性及び耐油性を与えた紙、等を例示できる。また、「耐水皮膜」としては、(6)樹脂を用いて構成したもの等を例示できる。そして、これらのうちで、(1)油紙が安価であると共に、燃焼芯の火が引火し易いため、特に好適である。 【0026】 請求項4の有害動物威嚇具は、請求項1乃至請求項3の何れかに記載の有害動物威嚇具において、 前記固形燃料体のうちで前記火薬体の配置方向に沿って所定の間隔をおいた部位が、他の部位に比べて強度を低下させた強度低下部位とされていることを特徴とする。 【0027】 請求項4の発明では、固形燃料体において、火薬体の配置方向に沿って強度低下部位を設けるため、火薬体の破裂を円滑、かつ確実に行うことができる。また、火薬体の破裂に伴う火薬臭等を、有害動物威嚇具の周囲により確実に到達させることができる。 【0028】 ここで、強度低下部位の具体例としては、以下のものを例示できる。例えば、(a)固形燃料体において、火薬体の配置方向に沿って所定の間隔に設けられた孔によって構成される強度低下部位、(b)固形燃料体において、火薬体の配置方向に沿って所定の間隔に設けられた切り欠きによって構成される強度低下部位、(c)固形燃料体において、火薬体の配置方向に沿って所定の間隔に設けられた「ひび」によって構成される強度低下部位、(d)固形燃料体において、火薬体の配置方向に沿って所定の間隔に設けられた中空部によって構成される強度低下部位、等を例示できる。 【0029】 請求項5の有害動物威嚇具は、請求項1〜請求項4の何れかに記載の有害動物威嚇具において、 前記固形燃料体は、暴風部材で被覆若しくは包囲されていることを特徴とする。 【0030】 請求項5の発明の有害動物威嚇具は、暴風部材を備えるために、使用中に燃焼芯の火が誤って消えることを防止できる。ここで、暴風部材としては、固形燃料体、若しくは、「固形燃料体及び露呈部」を包囲する暴風体を例示できる。また、固形燃料体、若しくは、「固形燃料体及び露呈部」を被覆する紙やフィルムで構成されるものを例示することもできる。 【0031】 尚、暴風部材を紙やフィルムで構成する場合、固形燃料体の燃焼に伴って、これらの紙やフィルムを燃焼してもよい。特に、暴風部材を紙で構成する場合、この暴風部材で固形燃料体のみならず、露呈部をも被覆することが望ましい。この場合、暴風部材において、露呈部を被覆する部分が、有害動物威嚇具の使用を開始する際に、最初に点火をされる着火部となる。そして、有害動物威嚇具では、着火部に着火された後、固形燃料体と共に暴風部材が燃焼することになる。 【0032】 つまり、この態様では、着火部と共に露呈部に着火すると、暴風部材が燃焼し、その燃焼熱が、固形燃料体を溶かす。このとき、暴風部材は、紙によって構成されるため、この紙も、燃焼芯と共に、「固形燃料体を液化して生じた液化燃料」を吸い上げるため、炎が拡大する。しかも、固形燃料体の外周を取り囲む「暴風部材」は、「液化燃料」が固形燃料体の外周面方向にこぼれ落ちることを防止するための防波堤としても機能する。このため、有害動物威嚇具に点火された炎の勢いが強くなるため、有害動物威嚇具の使用中に、燃焼芯の火が誤って消えることを防止できる。 【0033】 請求項6の有害動物威嚇具は、 炎の熱により溶解して液化可能な固形燃料体と、 該固形燃料体に埋設状に配置される埋設部及び固形燃料体から露呈する露呈部を備える燃焼芯と、 紙若しくはシートに火薬を付着して構成されると共に、固形燃料体を外装する外装部材と、 を備えることを特徴とする。 【0034】 請求項6の発明によると、有害動物威嚇具が燃焼する際に、燃焼芯が所定の方向に沿って(例えば、上方から下方)消化される(燃焼して消失する)。このとき、外装部材も燃焼し、この外装部材に付着された火薬に着火する。そして、火薬に着火すると、有害動物威嚇具の設置箇所の周囲に火薬臭が漂うことになり、この火薬臭と、有害動物の学習効果とを利用して、有効な威嚇を行うことができる。また、この有害動物威嚇具においても、電気的な部品、電気的な可動部分、機械的な可動部分を備えないため、製造コストが高くならないと共に、故障を生ずることもない。また、電気的な部品を必要としないため、屋外(農作物の育成箇所)に好適に設置できる。また、電源も必要としないため、種々の設置場所に好適に設置できる。尚、請求項6の発明においても、火薬体が破裂する際に、十分な大きさの爆音を発生する場合には、この爆音によって、有害動物を威嚇することもできる。 【0035】 ここで、請求項6の発明の火薬としては、粉状の火薬等を例示できる。また、外装部材を構成するシートとしては、樹脂等を用いて構成されるシート(フィルムを含む)を例示できる。 【0036】 請求項7の有害動物威嚇具は、請求項1乃至請求項6の何れかに記載の有害動物威嚇具において、 前記固形燃料体は、蝋を用いて構成されることを特徴とする。 【0037】 請求項7の発明では、蝋燭と同様な構成を備える有害動物威嚇具を例示している。 【0038】 請求項8の有害動物威嚇具は、請求項1乃至請求項6の何れかに記載の有害動物威嚇具において、 前記固形燃料体は、蝋を略柱形状として構成され、前記燃焼芯は、前記固形燃料体の軸心方向に沿って埋設されることを特徴とする。 【0039】 請求項8の発明においても、蝋燭と同様な構成を備える有害動物威嚇具を示している。そして、この請求項8の発明では、固形燃料体を軸心周りに対称な形状に構成し、燃焼芯を固形燃料体の軸心方向に沿って埋設する。 【発明の効果】 【0040】 以上のように、本各発明によると、確実に有害動物を威嚇できると共に、安価に製造でき、しかも、種々の設置場所に設置できる有害動物威嚇具が得られる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0041】 次に、本各発明に係わる「有害動物威嚇具」の最良の形態(以下、「実施例」という。)を図面に従って詳細に説明する。 【0042】 (1)実施例1 【0043】 先ず、実施例1の有害動物威嚇具(以下、「威嚇具」という。)Aについて、図1〜図3を用いて説明する。つまり、本実施例の威嚇具Aは、固形燃料体10と、燃焼芯20と、火薬体30と、を備えている。 【0044】 このうち、固形燃料体10は、「蝋(石油系パラフィンワックス)」を用いて構成される。この固形燃料体10は、軸心を上下に向けた略円柱形状に構成されると共に、上方側に向かって、半径が徐々に拡大されている。つまり、「和蝋燭」のような外形を備えている。 【0045】 固形燃料体10の外周面には、固形燃料体10の軸心方向に沿って、「目盛り部11」が設けられている。この目盛り部11は、本威嚇具Aを使用する際に、固形燃料体10の燃焼を完了するまでの時間(つまり、「残り時間」)を、使用者が的確に把握するためのものである。 【0046】 燃焼芯20は、紐を用いて構成されると共に、固形燃料体10の軸心位置に配設されている。この燃焼芯20は、固形燃料体10の軸心位置に埋設される埋設部21と、固形燃料体10の上端から露呈しつつ、着火部(最初に火が、着火さされる部分)を構成する露呈部22と、を備える。 【0047】 尚、この威嚇具Aでは、燃焼芯20の露呈部22に着火すると、固形燃料体10が、その上端側から、燃焼芯20に燃える「炎の熱」により溶解して液化する。この結果、固形燃料体10は、その上端側から次々に燃料として消費されることとなると共に、燃焼芯20もその上端側から次々に燃焼する。このため、露呈部22の位置は、威嚇具Aの使用時間(燃焼時間)の経過に伴って、威嚇具Aの下方に移動する。つまり、露呈部22は、固定的なものではなく、威嚇具Aの使用時間(燃焼時間)の経過に伴って、威嚇具Aの下方に移動する。例えば、威嚇具Aの燃焼芯20に灯された火が一端、消火され、再度、燃焼芯20に着火を行う場合、当該燃焼芯20において、「当該消火時に残存する固形燃料体10の上端部」から、露呈する部分(新たな露呈部)に対して着火が行われる。 【0048】 火薬体30は、固形燃料体10において、その軸心に沿って略等間隔な複数(例えば、10カ所)の部位に埋設されている。つまり、この火薬体30は、略塊状(略丸薬状)の火薬(玩具用の火薬)を用いて構成されると共に、外周が油紙31で被覆されている。尚、この油紙31は、耐水部材の具体例を構成している。 【0049】 つまり、油紙31で被覆された火薬体30(以下、「被覆済み火薬体30」ということがある。)は、固形燃料体10の内部において、燃焼芯20の軸心に沿って略等間隔な複数の部位に埋設されている。しかも、燃焼芯20と油紙31とが当接した状態とされ、燃焼芯20の火が、油紙31に対して容易に着火(導火)する構成とされている。 【0050】 本威嚇具Aにおいては、先ず、本威嚇具Aの設置箇所の周囲(農作物の育成箇所や人里等)に、固形燃料体10の上端を上方に向け、下端を下方に向けた状態で配置した後、燃焼芯20の露呈部22に着火する。これにより、常温では固体である固形燃料体10が、燃焼芯20に燃える「炎の熱」により加熱され、その上端側から、溶解して液化する。この炎の熱により溶解して液化した「液化燃料」は、燃焼芯20にしみこみ、毛細管現象によって燃焼芯20を伝わって上昇、気化し、気化燃料となる。この気化燃料は、燃焼芯20に灯された炎の中で更に加熱によって分解される。 【0051】 そして、分解された気化燃料は、炎の周りから取り込まれる空気と酸化反応を行い、この気化燃料は燃焼を行う。このように、気化燃料が燃えると、多量の熱が発生し、炎の周囲の固形燃料体10が次々に加熱(液化)・気化され、燃焼するため、この威嚇具Aは、比較的、長時間に渡って安定して燃焼を行う。尚、威嚇具Aの使用時間(固形燃料体1の消費が完了するまでの期間)は、固形燃料体1のサイズを選択することで、調節可能である。 【0052】 本威嚇具Aが、このように、長時間に渡って安定して燃焼を行うときに、火薬体30が、等間隔の時間間隔をおいて間欠的に破裂する。つまり、固形燃料体10の内部において、燃焼芯20の配設方向(固形燃料体10の軸心方向)に沿って上方から下方に略等間隔に配設された火薬体30が、長時間に渡って間欠的に破裂する。従って、本威嚇具Aの設置箇所の周囲に侵入した有害動物は、突然、前触れも無く生じた爆音に驚き、退散することになる。 【0053】 しかも、火薬体30は、火薬を用いて構成されるため、破裂後には、本威嚇具Aの設置箇所の周囲に火薬臭が漂うことになる。そして、この火薬臭と、有害動物の学習効果とを利用して、より有効な威嚇を行うことができる。更に、本威嚇具Aでは、火薬体30が固形燃料体10に所定の間隔をおいて埋設されるため、所定の火薬体30が破裂したときに、他の火薬体30に誤って破損を生じたり、他の火薬体30が誤って破裂することが起こり難くなっている。また、本威嚇具Aでは、火薬体30が固形燃料体10に埋設されるため、火薬体10に無用の水気や湿り気が付着し難くなっている。 【0054】 更に、本威嚇具Aでは、電気的な部品、電気的な可動部分、機械的な可動部分を備えないため、その製造コストが高くならないと共に、故障を生ずることもない。また、電気的な部品を必要としないため、屋外(農作物の育成箇所)に好適に設置できる。また、電源も必要としないため、種々の設置場所に好適に設置できる。 【0055】 更に、本威嚇具Aでは、固形燃料体10を、その軸心周りに対称な形状に構成すると共に、燃焼芯20を固形燃料体10の軸心方向に沿って埋設する。そして、火薬体30を固形燃料体10において等間隔な複数の部位に埋設するため、火薬体30が略一定の間隔にて、規則正しく破裂する。更に、本威嚇具Aでは、火薬体30の外側を、耐水部材(油紙31)で包囲するため、固形燃料体10に埋設される各火薬体30を確実に破裂させることができる。尚、本実施例(後述する実施例2及び3でも同様)では、火薬体30を燃焼芯20と当接する(接触する)状態に配置したが、火薬体30を燃焼芯20の近傍(燃焼芯20の火が引火する範囲)に配置してもよい(後述する実施例2及び3でも同様)。 【0056】 次に、図4を用いて、実施例1の変形例(以下、「変形例1」という。)について説明する。この変形例1に係る威嚇具は、火薬体30に施す耐水処理の手法が異なる点を除いて、実施例1の威嚇具Aと同様である。つまり、本変形例に係る威嚇具では、図4に示すように、「火薬体30の外周を耐水部材(油紙31)で包囲する手法」を用いることなく、火薬体30に耐水処理を施している。即ち、火薬体30の外周に、樹脂を用いて構成させる「耐水皮膜32」を形成することによって、火薬体30に耐水処理を施している。 【0057】 変形例1によると、実施例の効果に加えて以下の効果が得られる。つまり、火薬体30に対して、より簡易な手法で耐水処理を施すため、威嚇具の製造上の手間を更に少なくしたり、製造コストを更に低くできる。尚、変形例1を、実施例1の変形として説明したが、本変形例を後述する他の実施例やそれらの変形例に対する変形例とすることもできる。 【0058】 (2)実施例2 【0059】 先ず、図5を用いて、実施例2の威嚇具Bについて説明する。この威嚇具Bは、固形燃料体10を包囲する暴風体50を備える点が、実施例1の威嚇具Bと異なる他は、実施例1の威嚇具Aと同様な構成を備える。尚、暴風体50は、暴風部材の具体例を構成する。 【0060】 暴風体50は、上方に開口する略容器形状(例えば、略円筒の容器形状)を備える。また、周壁部51には、その内外を貫通する通気孔51aを備えると共に、底部52の上面には、固形燃料体10を支持するための支持部52aが突出している。尚、この支持部52aに固形燃料体10の下端面を突き刺すことで、固形燃料体10は、暴風体50の内部に固定される。 【0061】 本実施例によると、実施例1の効果に加えて以下の効果が得られる。つまり、実施例2の威嚇具Bは、暴風体50を備えるために、この威嚇具Bの使用中に、燃焼芯20の火が誤って消えることを防止できる。 【0062】 次に、実施例2の変形例(以下、「変形例2」という。)について説明する。この変形例2に係る暴風部材の構成が異なる点を除いて、実施例2の威嚇具Bと同様である。つまり、変形例2に係る威嚇具では、図6及び図7に示すように、「固形燃料体10及び露呈部22」を被覆する「暴風紙55」によって、暴風部材を構成している。 【0063】 この威嚇具では、図7に示すように、略矩形状の暴風紙55を用意し、この暴風紙55の1つの角部55aに、固形燃料体10を位置合わせする。つまり、固形燃料体10を、その軸心方向に沿った中間部が角部55aと位置合わせされるように、暴風紙55上に配置する。そして、固形燃料体10を、その軸心回りに回転させつつ、暴風紙55の1つの対角線L1方向に、暴風紙55上で転がし、固形燃料体10の周囲を暴風紙55で巻き込んで、暴風紙55による「固形燃料体10の被覆」を完了する。 【0064】 変形例2においては、暴風紙55で固形燃料体10を巻き込んだ後、固形燃料体10の上端面の上方と、固形燃料体10の下端面の下方と、に暴風紙55の端部(巻き込み端部)56、57が存在する。つまり、暴風紙55の他方の対角線L2方向に沿った方向の隅部を中心とする部位が、固形燃料体10の上端面の上方と、固形燃料体10の下端面の下方と、に配置される。そして、これらの端部(巻き込み端部)56、57は捻られ、暴風紙55が展開すること(つまり、暴風紙55が固形燃料体10から離脱すること)が防止されている。 【0065】 尚、上方に配置される端部(巻き込み端部)56内には、燃焼芯20の露呈部22が配置されている。また、固形燃料体10の下端面からは、支持部材58が突出している。この支持部材58の下端部は、下方に配置される端部(巻き込み端部)57よりも下方に突出している。そして、この支持部材58の下端部側を、設置箇所の周囲(農作物の育成箇所や人里等)の地面等に突き刺すことで、本変形例にかかる威嚇部は、この地面等に固定される。 【0066】 変形例2では、暴風紙55において、露呈部22を被覆する部分(上方に配置される端部56)が、威嚇具の使用を開始する際に、最初に点火をされる着火部となる。そして、この威嚇具では、着火部に点火された後、固形燃料体10と共に暴風紙55が燃焼することになる。 【0067】 つまり、この態様では、着火部と共に露呈部22に着火すると、暴風紙55が燃焼し、その燃焼熱が、固形燃料体10を溶かす。このとき、暴風紙55も、燃焼芯20と共に「溶解燃料」を吸い上げるため、炎が拡大する。しかも、固形燃料体10の外周を取り囲む「暴風紙55」は、「溶解燃料」が固形燃料体10の外周面方向にこぼれ落ちることを防止するための防波堤としても機能する。このため、この威嚇具に点火された炎の勢いが強くなるため、この威嚇具の使用中に、燃焼芯の火が誤って消えることを防止できる。よって、変形例2によると、実施例2の効果をより確実に得ることができる。尚、変形例2を、実施例2の変形として説明したが、本変形例を前述の実施例やその変形例、若しくは、後述する実施例3〜5の変形例とすることもできる。 【0068】 (3)実施例3 【0069】 次に、図8(a)及び(b)を用いて、実施例3の威嚇具Cについて説明する。この威嚇具Cは、固形燃料体10に、切り欠き部61を設けた点を除いて、実施例1の威嚇具Aと同様な構成を備える。尚、この切り欠き部61は、「強度低下部位」の具体例を構成する。 【0070】 この切り欠き部61は、固形燃料体10の外周側において、固形燃料体10の軸心方向に沿った略等間隔な複数の位置に設けられている。つまり、固形燃料体10の外周面側において、火薬体30の埋設位置から半径外側方向に沿った位置に配置されている。これらの切り欠き部61は、固形燃料体10の外周面で開口し、固形燃料体10の半径内側方向に奥行きを備える溝状に構成されている。そして、本実施例においては、固形燃料体10の強度が、切り欠き部61の形成部位において低下している。 【0071】 本実施例によると、実施例1の効果に加えて以下の効果を得ることができる。つまり、本実施例の威嚇具Cでは、固形燃料体10において、火薬体30の配置方向に沿って切り欠き部61を設け、固形燃料体10の強度を、この切り欠き部61において低下させるため、火薬体30の破裂を円滑、かつ確実に行うことができる。また、火薬体30の破裂に伴う破裂音や火薬臭を、威嚇具Cの周囲により確実に到達させることができる。つまり、固形燃料体10に破裂音や、火薬臭がこもることを、より確実に防止できる。 【0072】 (4)実施例4 【0073】 次に、実施例4の威嚇具Eついて、図9を用いて説明する。つまり、本実施例の威嚇具Eは、以下の点を除いて、変形例2(実施例2の変形例)に係る威嚇具と同様である。つまり、実施例4の威嚇具Eでは、(a)固形燃料体10に火薬体30を埋設しない点と、(b)暴風体56の態様が異なる点とを除いて変形例2の威嚇具と同様である。 【0074】 この実施例2の暴風体56は、外装部材の具体例を構成しつつも、暴風体50と同様に暴風作用を発揮する。つまり、この暴風体56も、実施例2の暴風体50と同様に、固形燃料体10を包囲している。この暴風体56においては、裏面の略全域に火薬を付着させている(例えば、糊、接着剤等を用いて付着させる)。尚、暴風体56の裏面は、固形燃料体10を包み込む(外装する)際に固形燃料体10に接触することになる面である。 【0075】 実施例4の威嚇具Eにおいても、固形燃料体10が燃焼する際に暴風体56も燃焼し、この暴風体56に付着している火薬に着火する。このため、威嚇具Eの設置箇所の周囲に火薬臭が漂うことになり、この火薬臭と、有害動物の学習効果とを利用して、有効な威嚇を行うことができる。また、実施例4の威嚇具Eにおいても、電気的な部品、電気的な可動部分、機械的な可動部分を備えないため、製造コストが高くならないと共に、故障を生ずることもない。また、電気的な部品を必要としないため、屋外(農作物の育成箇所)に好適に設置できる。また、電源も必要としないため、種々の設置場所に好適に設置できる。 【0076】 (5)実施例5 【0077】 次に、実施例5の威嚇具Fついて、図10及び図11を用いて説明する。つまり、本実施例の威嚇具Fは、以下の点を除いて、実施例1の威嚇具Aと同様である。つまり、実施例4の威嚇具Fは、固形燃料体10に対して、棒状の火薬体80を埋設する点が、実施例1の威嚇具Aと異なる。 【0078】 この実施例5の威嚇具Fを構成する固形燃料体10においては、燃焼芯20に沿って挿入孔18が設けられている。この挿入孔18は、固形燃料体10の上面部で開口すると共に、燃焼芯20の軸心と平行な軸心を有している。 【0079】 本威嚇具Fにおいては、この挿入孔18に向かって、火薬体80を挿入している。これにより、火薬体80は、固形燃料体10において埋設部21に沿って埋設状に配置された状態となっている。尚、実施例5では、火薬体80の外周面と、燃焼芯20の外周面とが接触する状態とされている。 【0080】 本威嚇具Fにおいては、固形燃料体10が燃焼する際に、火薬体80が連続的に破裂する。そして、火薬体80の破裂後に、本威嚇具Fの設置箇所の周囲に火薬臭が漂うことになり、この火薬臭と、有害動物の学習効果とを利用して、有効な威嚇を行うことができる。また、本実施例においても、電気的な部品、電気的な可動部分、機械的な可動部分を備えないため、製造コストが高くならないと共に、故障を生ずることもない。更に、電気的な部品を必要としないため、屋外(農作物の育成箇所)に好適に設置できる。更に、電源も必要としないため、種々の設置場所に好適に設置できる。 【0081】 尚、実施例5では、火薬体80を、(1)火薬を用いて棒状に成形して構成される棒状の成形体を用いて構成した。但し、(2)粉状の火薬を、挿入孔18に充填して構成される棒状の充填物によって、火薬体80を構成してもよい。また、実施例5では、挿入孔18を、固形燃料体10の上面部のみで開口する態様に設けた。但し、この挿入孔18を、固形燃料体10の下面部のみで開口する態様に設けたり、上面部及び下面部で開口する態様に設けてもよい。更に、この挿入孔18を、固形燃料体10の外周面で開口し、燃焼芯20に到達する態様や、固形燃料体10の外周面で開口し、燃焼芯20の近傍(燃焼芯20の火が引火する範囲)に到達する態様に設けてもよい。 【産業上の利用可能性】 【0082】 本発明は、例えば、農作物の生産、販売、加工等を行う分野で利用可能である。 【図面の簡単な説明】 【0083】 【図1】実施例1の威嚇具の正面図である。 【図2】(a)は図1に示す威嚇具の縦断面図であり、(b)は図2(a)の1−1断面図である。 【図3】(a)は火薬体と油紙を示す斜視図であり、(b)は火薬体と油紙を示す縦断面図であり、(c)は火薬体と油紙と燃焼芯を示す説明図である。 【図4】変形例1を説明するための説明図である。 【図5】実施例2の威嚇具の説明図である。 【図6】変形例2に係る威嚇具の説明図である。 【図7】実施例2の変形例において、暴風紙の巻き込み方法を説明するための説明図である。 【図8】(a)は実施例3に係る威嚇具の縦断面図であり、(b)は図8(a)の8−8断面図である。 【図9】実施例4の威嚇具の正面図である。 【図10】実施例5の威嚇具の正面図である。 【図11】(a)は図10に示す威嚇具の縦断面図であり、(b)は図11(a)の10−10断面図である。 【符号の説明】 【0084】 A、B、C、E、F;威嚇具、 10;固形燃料体、 20;燃焼芯、 21;埋設部、 22;露呈部、 30、80;火薬体、 31;油紙(耐水部材)、 32;耐水皮膜、 50;暴風体(暴風部材)、 55;暴風紙(暴風部材)、 56;暴風紙(外装部材)、 61;切り欠き部(強度低下部)。
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| 【出願人】 |
【識別番号】505050865 【氏名又は名称】後藤 幸雄
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| 【出願日】 |
平成17年2月9日(2005.2.9) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100101410 【弁理士】 【氏名又は名称】中村 武司
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| 【公開番号】 |
特開2006−217833(P2006−217833A) |
| 【公開日】 |
平成18年8月24日(2006.8.24) |
| 【出願番号】 |
特願2005−32409(P2005−32409) |
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