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【発明の名称】 動物撃退装置
【発明者】 【氏名】末松 弘
【住所又は居所】熊本県八代市川田町東34−1 株式会社末松電子製作所内

【氏名】石田 淳一
【住所又は居所】熊本県八代市川田町東34−1 株式会社末松電子製作所内

【氏名】森 公彦
【住所又は居所】熊本県八代市川田町東34−1 株式会社末松電子製作所内

【氏名】中野 和成
【住所又は居所】熊本県八代市川田町東34−1 株式会社末松電子製作所内

【氏名】渡辺 裕斗
【住所又は居所】熊本県八代市川田町東34−1 株式会社末松電子製作所内

【氏名】上野 道隆
【住所又は居所】熊本県八代市川田町東34−1 株式会社末松電子製作所内

【要約】 【課題】餌収納容器等の餌載置部の水洗いを容易行うことができ、メンテナンス性を向上させた動物撃退装置を提供すること。

【解決手段】第1の導電性シート3と、少なくとも一部が導電性材料で形成された餌載置部4と、第1の導電性シート3及び餌載置部4に電気的に接続される衝撃電圧発生装置1とを備えた動物撃退装置100おいて、衝撃電圧発生装置1の一方の出力端子1bを導電板10に接続し、この導電板10の上に餌載置部4を着脱可能に載置する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の導電性シートと、少なくとも一部が導電性材料で形成された餌載置部と、第1の導電性シート及び餌載置部に電気的に接続される衝撃電圧発生装置とを備え、餌載置部が着脱可能である動物撃退装置。
【請求項2】
衝撃電圧発生装置の一方の出力端子を導電性部材に接続し、この導電性部材の上に餌載置部を着脱可能に載置して餌載置部を衝撃電圧発生装置と電気的に接続するようにした請求項1に動物撃退装置。
【請求項3】
餌載置部に水抜き穴が設けられている請求項1又は2に記載の動物撃退装置。
【請求項4】
餌載置部が、絶縁性材料で凹状に形成された餌収納容器と、餌収納容器の内面に配置された第2の導電性シートとを備え、第1及び第2の導電性シートを衝撃電圧発生装置と電気的に接続するようにした請求項1〜3のいずれかに記載の動物撃退装置。
【請求項5】
餌載置部の全部が導電性材料で形成されている請求項1〜3のいずれかに記載の動物撃退装置。
【請求項6】
餌載置部が絶縁性材料で形成された収納凹部内に配置され、餌載置部の高さが収納凹部の外壁部の高さよりも低く形成されている請求項5に記載の動物撃退装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、屋外を徘徊し、糞尿を放出する等の各種の害を及ぼす犬猫や野生の動物等を、電撃により撃退する動物撃退装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
屋外を徘徊する犬猫等は、庭先などに糞尿を撒き散らし、また、花壇や家庭菜園、ゴミ集積場等をほじくり返したりする厄介者である。また、野生の動物等は農地に出没し、農作物を荒らしている。
【0003】
そのため、従来より、各種の動物撃退装置が提案されており、特許文献1には、電撃を利用した動物撃退装置が提案されている。
【0004】
この特許文献1の動物撃退装置は、対向電極からなる撃退用電極部と、この対向電極に撃退用電圧を供給する発振回路とを有し、対向電極に例えば犬猫等が乗ると、発振回路から供給される撃退用電圧によって感電し、その電撃により犬猫等を撃退するようにしたものである。
【0005】
しかし、この動物撃退装置では、特許文献1の段落0021に記載されているように対向電極部のプラス極とマイナス極の間隔が2mm程度であるため雨が降っただけでショートしてしまい現実的でない。
【0006】
また、犬猫等の動物が直接電撃を受ける部位は基本的には足裏、又は、毛深く覆われた背中、腹等であり、足裏は皮膚が厚く電撃に鈍感である。そして、背中、腹等の毛は電流を通しにくい。したがって、足裏の周囲、又は、背中、腹の周囲に電圧を印加したとしても、電撃が加わりにくい。
【0007】
さらに、この動物撃退装置は、撃退電極部上を撮像手段で撮像し、この撮像手段の出力データから撃退電極部上の動物を動物検出手段により検出し、所定の動物の場合のみ発振回路からの撃退用電圧を対向電極に印加し、所定の動物以外の場合は発振回路からの撃退用電圧を対向電極に印加しないようにして、人への感電防止を図っているが、実際にこれを実現化すると著しく高価な装置になってしまい、犬猫等を追い払うだけにしては誠に実際的でない。
【0008】
このように、特許文献1の動物撃退装置では、対向電極に雨が降ったり、他の物質が接触したりするだけでショートし、機能が著しく低下して犬猫等に対して電撃を有効に与えることができないという問題があった。
【0009】
さらに、実現化するには高価すぎるという問題点があり、また、電撃を有効に与えるためには撃退用電圧としての発振回路からの発振出力の電圧を高くしなければならず、そうすると、消費電力が大きくなるという問題があった。
【0010】
そこで、本願出願人は、特願2004−232538において、新たな動物撃退装置を提案した。この動物撃退装置は、地面に敷設する第1の導電性シートと、絶縁性材料で凹状に形成された餌収納容器と、餌収納容器の内面に配置された第2の導電性シートと、第1及び第2の導電性シートに導電線によって連結された衝撃電圧発生装置を備えたものである。これによって、簡単な構造となり、そして安価で、しかも、電撃に対する感受性の高い動物の舌や口や鼻の周囲に確実に電撃を与えることができるようになり、よって少ない消費電力で有効な電撃を動物に与えることができ、動物が電撃をよく学習し撃退効果を高めることができるようになった。
【0011】
ところで、この動物撃退装置の使用後は、餌収納容器内に餌が残っていたり、餌収納容器内が餌等で汚損したりする場合があり、このような場合、餌収納容器を水洗いする必要がある。しかし、上記の動物撃退装置では、餌収納容器内面の第2の導電性シートと衝撃電圧発生装置が導電線によって連結されているため、餌収納容器を取り外すことが困難であり、水洗いに不便を生じていた。
【0012】
このように、本願出願人が先に提案した動物撃退装置には、そのメンテナンス性に問題が残されていた。
【特許文献1】特開2004−141119号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明が解決しようとする課題は、餌収納容器等の餌載置部の水洗いを容易に行うことができ、メンテナンス性を向上させた動物撃退装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明は、使用時は衝撃電圧発生装置と電気的に接続される餌収納容器等の餌載置部を着脱可能とすることによって上記課題を解決した。
【0015】
すなわち、本発明の動物撃退装置は、第1の導電性シートと、少なくとも一部が導電性材料で形成された餌載置部と、第1の導電性シート及び餌載置部に電気的に接続される衝撃電圧発生装置とを備え、餌載置部が着脱可能であることを特徴とする。
【0016】
餌載置部を着脱可能にする好適な構成としては、衝撃電圧発生装置の一方の出力端子を導電性部材に接続し、この導電性部材の上に餌載置部を着脱可能に載置する。そして、載置時には餌載置部が導電性部材を介して衝撃電圧発生装置の一方の出力端子と電気的に接続されるようにする。このような構成とすることで、餌載置部の着脱が容易となり、かつ、餌載置部を導電性部材の上に載置すれば直ちに動物撃退装置として機能するようになる。
【0017】
また、本発明では、餌載置部を水洗い後の水切り等を容易にするため、餌載置部に水抜き穴を設けることが好ましい
【0018】
本発明において、餌載置部は、少なくとも一部が導電性材料で形成され、衝撃電圧発生装置と電気的に接続されるものであれば良く、例えば、絶縁性材料で凹状に形成された餌収納容器と、餌収納容器の内面に配置された第2の導電性シートとから構成し、第2の導電性シートを衝撃電圧発生装置と電気的に接続するようにしても良い。また、餌載置部の全部を導電性材料で形成しても良い。餌載置部の全部を導電性材料で形成した場合、餌載置部は絶縁性材料で形成された収納凹部内に配置し、餌載置部の高さは収納凹部の外壁部の高さよりも低く形成して、収納凹部の外壁部の上端が餌載置部の上端より上方に突出するようにすることが好ましい。
【0019】
このような構成において、例えば犬猫等の身体の一部が第1の導電性シートに接触し、この犬猫等の他の部位が餌載置部に接触すると、衝撃電圧発生装置からの衝撃電流が流れ、犬猫等に電撃が与えられる。ここで、第1の導電性シートと餌載置部とは、対象となる犬猫等の体長にほぼ匹敵する位の距離をあけて配置するとこが好ましい。これによって、犬猫等の舌や口や鼻の周囲が餌載置部に、より接触しやくなる。すなわち、犬猫等の舌や口や鼻の周囲は、犬猫等の身体で最も電撃を感ずる部位であるので、犬猫等が電撃をよく学習し撃退効果を高めることができる。また、第1の導電性シートと餌載置部とを犬猫等の体長にほぼ匹敵する位の距離をあけて配置することで、雨などが降ってもショートしにくくなる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、餌載置部が着脱可能であるので、使用後に餌載置部を取り外して容易に水洗いすることができ、メンテナンス性が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明の実施の形態を図面に示す実施例に基づき説明する。
【実施例1】
【0022】
図1は、本発明に係る動物撃退装置の一実施例を示し、(a)は分解状態での概略断面図、(b)は組立状態での概略断面図である。同図に示す動物撃退装置100は猫用の撃退装置である。
【0023】
図1において、動物撃退装置100は、衝撃電圧発生装置1と、電源としての電池2と、第1の導電性シート3と、餌載置部4と、餌5とを主要な構成とする。
【0024】
衝撃電圧発生装置1は、電池2から供給される直流電圧を作動電源として、出力端子1a,1b間にパルス状の衝撃電圧を一定の周期で発生させる。衝撃電圧発生装置1は、絶縁性材料で成型された収納ボックス6内に収納され、収納ボックス6の外面には衝撃電圧発生装置1をオン・オフするスイッチ7と、衝撃電圧発生装置1が衝撃電圧を発生させるときに点灯する出力ランプ8が設けられている。
【0025】
第1の導電性シート3は、衝撃電圧発生装置1のマイナス側の出力端子1aに導電線9を介して接続される。この第1の導電性シート3には、直径1mm程度の金属線で編まれた網目15mm程度の金網等を使用することができる。また、この第1の導電性シート3の材質は導電性であれば良いので、金属板あるいは金属箔を被着させたプラスチック板等も使用できる。
【0026】
餌載置部4は、絶縁性材料により凹状に成型された餌収納容器4aと、餌収納容器4aの内面に配置した第2の導電性シート4bとを備え、収納ボックス6の上部に形成された収納凹部6a内に着脱可能に収納・載置される。この収納凹部6aも絶縁性材料で形成される。第2の導電性シート4bは、餌収納容器4a内面の上端部近傍を除いて配置され、金属製ボルト4cによって餌収納容器4a内面に取り付けられる。このとき、金属製ボルト4cの頭部4c−1は餌収納容器4aの底面部から下方に突出させる。
【0027】
第2の導電性シート4bとしては、厚さ0.2mm程度の金属箔等を使用することができ、また、直径0.1mm程度の金属線で編まれた網目1mm程度の金属網等も使用できる。また、餌載置部4には、餌収納容器4a及び第2の導電性シート4bを貫通する水抜き穴4dが形成される。餌5は、餌収納容器4aの内面底面部中央付近の第2の導電性シート4b上に置かれる。
【0028】
一方、収納ボックス6の上部に形成された収納凹部6aの底面(収納ボックス6本体の上面)には、導電板10が金属製ボルト11によって取り付けられ、導電板10は、衝撃電圧発生装置1のプラス側の出力端子1bと導電線12及び金属製ボルト11を介して電気的に接続される。また、収納凹部6aの下端部には水抜き穴6bが形成される。なお、金属製ボルト11を使用せずに、導電板10と衝撃電圧発生装置1のプラス側の出力端子1bを導電線12によって直接接続しても良い。
【0029】
以上の構成において、図1(b)に示すように、餌載置部4を収納ボックス6の収納凹部6a内に収納し載置すると、金属製ボルト4cの頭部4c−1が導電板10に接触し、第2の導電性シート4bが衝撃電圧発生装置1のプラス側の出力端子1bと電気的に接続される。
【0030】
この状態で、猫が餌収納容器4a内の餌5に引き寄せられ、それを食べようとすると、図1(b)に示すように、後足は第1の導電性シート3に乗り、前足は餌収納容器4aの上端に掛けた状態になる。この状態では、餌収納容器4aが絶縁性であるので、衝撃電流は猫の体内には流れず猫は電撃を受けない。
【0031】
その後、猫が餌収納容器4a内に頭を突っ込み餌5を食べようとすると、舌や口や鼻の周囲が第2の導電性シート4bに接触する。これにより、衝撃電圧発生装置1から衝撃電流が猫の体内に流れ、猫はその舌や口や鼻の周辺に電撃を受ける。
【0032】
このように、本発明によれば、電撃に対する感受性の高い犬猫等の舌や口や鼻の周辺に確実に電撃を与えることができる。そして、電撃を学習した犬猫等は、当分の間又は永遠にその場所に近寄らなくなる。
【0033】
さらに、本発明では、餌載置部4を収納凹部6a内に着脱可能に収納・載置しているので、餌載置部4を水洗いする必要がある場合は、餌載置部4を収納凹部6aから取り出して容易に水洗いすることができる。また、本実施例では、餌載置部4に水抜き穴4dを形成しているので、水洗い後の水切りが容易であり、使用時に餌載置部4内に溜まった水も外部へ排出できる。加えて、餌載置部4を収納する収納凹部6aにも水抜き穴6bを形成しているので、餌載置部4及び収納凹部6a内に溜まった水を確実に外部へ排出できる。
【0034】
以上の実施例では、第2の導電性シート4bを餌収納容器4aの内面にその上端部近傍を除いて配置したが、第2の導電性シート4bを餌収納容器4aの底面部にのみ配置しても良いし、餌収納容器4aの内面全面に配置しても良い。
【0035】
また、この実施例では、第2の導電性シート4bを餌収納容器4aの内面に取り付けるための手段として金属製ボルト4cを使用したが、これに限定されず、金属製係止ピン等の導電性を有する係止部材であれば良い。
【実施例2】
【0036】
図2は、本発明に係る動物撃退装置の他の実施例を示す概略断面図である。図2において、図1に示した先の実施例と同一の構成には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0037】
図1に示した先の実施例では、餌載置部4を餌収納容器4aと餌収納容器4aの内面に配置した第2の導電性シート4bとから構成したが、本実施例では、餌載置部4を導電性材料で形成した餌収納容器で構成した。
【0038】
本実施例では、餌載置部4を収納ボックス6の収納凹部6a内に収納し載置すると、餌載置部4の底面が金属製ボルト11の頭部11a若しくは導電板10に接触し、餌載置部4が衝撃電圧発生装置1のプラス側の出力端子1bと電気的に接続される。また、餌載置部4の高さは、収納凹部6aの外壁部6a−1の高さより低く形成されており、外壁部6a−1の上端が餌載置部4の上端より上方に突出する。
【0039】
この構成において、猫が餌載置部4内の餌5に引き寄せられ、それを食べようとすると、図2に示すように、後足は第1の導電性シート3に乗り、前足は収納凹部6aの外壁部6a−1の上端に掛けた状態になる。この状態では、外壁部6a−1が絶縁性であるので、衝撃電流は猫の体内には流れず猫は電撃を受けない。
【0040】
その後、猫が餌載置部4内に頭を突っ込み餌5を食べようとすると、舌や口や鼻の周囲が餌載置部4に接触する。これにより、衝撃電圧発生装置1から衝撃電流が猫の体内に流れ、猫はその舌や口や鼻の周辺に電撃を受ける。
【0041】
なお、犬猫等が餌を食べようとするとき、前足及び後足を第1の導電性シート3に載せ、頭部を餌載置部4に突っ込み餌5を食べようとする場合もある。この場合も、図1及び図2に示す実施例のように、電撃に対する感受性の高い犬猫等の舌や口や鼻の周辺に確実に電撃を与えることができる。
【0042】
このように、本実施例においても、電撃に対する感受性の高い犬猫等の舌や口や鼻の周辺に確実に電撃を与えることができる。そして、電撃を学習した犬猫等は、当分の間又は永遠にその場所に近寄らなくなる。また、餌載置部4が着脱可能であるので、使用後は、餌載置部4を収納凹部6aから取り出して容易に水洗いすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0043】
本発明の動物撃退装置は、花壇や家庭菜園、ゴミ集積場等のあらゆる場所に設置して、屋外を徘徊する犬猫や野生の動物等を撃退するために利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明に係る動物撃退装置の一実施例を示し、(a)は分解状態での概略断面図、(b)は組立状態での概略断面図である。
【図2】本発明に係る動物撃退装置の他の実施例を示す概略断面図である。
【符号の説明】
【0045】
100 動物撃退装置
1 衝撃電圧発生装置
1a マイナス側の出力端子
1b プラス側の出力端子
2 電池
3 第1の導電性シート
4 餌載置部
4a 餌収納容器
4b 第2の導電性シート
4c 金属製ボルト
4c―1 金属製ボルトの頭部
4d 水抜き穴
5 餌
6 収納ボックス
6a 収納凹部
6a−1 外壁部
6b 水抜き穴
7 スイッチ
8 出力ランプ
9 導電線
10 導電板
11 金属製ボルト
11a 金属製ボルトの頭部
12 導電線
【出願人】 【識別番号】596009788
【氏名又は名称】株式会社末松電子製作所
【住所又は居所】熊本県八代市川田町東34−1
【出願日】 平成16年11月12日(2004.11.12)
【代理人】 【識別番号】100082164
【弁理士】
【氏名又は名称】小堀 益

【識別番号】100105577
【弁理士】
【氏名又は名称】堤 隆人

【公開番号】 特開2006−136253(P2006−136253A)
【公開日】 平成18年6月1日(2006.6.1)
【出願番号】 特願2004−329546(P2004−329546)