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【発明の名称】 ペット柵用連結具
【発明者】 【氏名】埴原 秀一
【住所又は居所】大阪府羽曳野市恵我之荘3丁目1番1号 株式会社ボンビ内

【要約】 【課題】例えば犬や猫、鳥、ハムスターなどのペットを室内で飼育するときに使用されるペット用ケージやペット用サークル等のペット柵におけるパネル連結具に関して、部品点数を抑えることによるコストの低減、組み立ての簡単化等が行えるようにすること。

【解決手段】ペット柵を構成するペット柵用パネル2,3,4の左右両側に位置して縦に延びる線材2x,3x,4xを回転可能に保持する保持孔5aを左右に並設した連結具5であって、上記保持孔5aを、連結したパネル2,3,4を並行に並べられる間隔を隔てて形成するとともに、当該連結具5を、上記保持孔5aを前後に2分割する位置で分割形成した、同一形状をなす2個の連結具担体25で構成し、これら2つの連結具担体25には、相互に係合する係合凸部27と係合凹部28とを備えた連結具5。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ペット柵を構成するペット柵用パネルの左右両側に位置して縦に延びる線材を回転可能に保持する保持孔を左右に並設した連結具であって、
上記保持孔を、連結したパネルを並行に並べられる間隔を隔てて形成するとともに、
当該連結具を、上記保持孔を前後に2分割する位置で分割形成した2つの連結具担体で構成し、
これら2つの連結具担体には、相互に係合する係合手段を備えた
連結具。
【請求項2】
前記2つの連結具担体を同一形状に形成した
請求項1に記載の連結具。
【請求項3】
前記連結具担体の左右いずれか一方の縁部に、係合凸部と係合凹部を上下に順に形成するとともに、
他方の縁部には、上記係合凸部と同一形状の係合凸部に係合する係合凹部、および上記係合凹部と同一形状の係合凹部に係合する係合凸部を上下に順に形成した
請求項2に記載の連結具。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば犬や猫、鳥、ハムスターなどのペットを室内で飼育するのに使用するような、ペット用ケージやペット用サークル等のペット柵に関し、より詳しくは、ペット柵を構成するペット柵用パネルを連結するための連結具に関する。
【背景技術】
【0002】
ペット用ケージは、周囲全体を囲んでペットの収容空間を形成するもので、ペット用サークルは、周囲のみを囲んでペットの収容空間を形成するものである。いずれの場合も一般に金網状のパネルを用いて構成させれ、パネルを連結したのち他の部材と組み合わせたり、パネルのみを連結したりして構成する。
【0003】
パネルを連結する連結具には、たとえば下記特許文献1に開示されているような様々なものがあるが、コストの掛からない簡素な構成で、しっかりと連結できるのものが求められていた。
【0004】
特許文献1の連結具は、2個の部材からなるもので、次のようにしてパネルの連結を行う。まず、一方の第1部材をペットケージの内部側に配置してからパネルの針金をその第1部材の受容溝内に挿入する。つぎに、他方の第2部材をペットケージの外部側に配置して、第2部材の包持部を略直角方向から第1部材に外嵌させて、仮着結合し、両部材の位置あわせをする。つづいて、第2部材の端を押圧して回動させて第2部材と第1部材を閉じるように係合させる。
【0005】
この連結具によれば、第1部材と第2部材との結合に際して、位置合わせ作業と係合作業を同時に行う必要がなく、位置合わせを行った後に係合作業をすればよいので、結合作業が容易であるという。
【0006】
しかしながら、第1部材と第2部材は、それぞれ形状が異なるうえに、仮着結合のための複雑な構造を有しているので、コストが掛かる難点がある。また、結合作業に際して回動操作が必要であるので、慣れないと組み立て作業は面倒である。
【0007】
【特許文献1】実公平5−18937号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
そこでこの発明は、ペット柵用パネル連結具に関し、部品点数を抑えることによるコストの低減、組み立ての簡単化等が行えるようにすることを主たる課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
そのための手段は、ペット柵を構成するペット柵用パネルの左右両側に位置して縦に延びる線材を回転可能に保持する保持孔を左右に並設した連結具であって、上記保持孔を、連結したパネルを並行に並べられる間隔を隔てて形成するとともに、当該連結具を、上記保持孔を前後に2分割する位置で分割形成した2つの連結具担体で構成し、これら2つの連結具担体には、相互に係合する係合手段を備えた連結具である。
【0010】
すなわち、ペット柵用パネルの連結に際しては、連結具担体を、例えば嵌合構造やねじなどの適宜の係合手段を用いて前後に係合して一体化すればよいが、このときに、ペット柵用パネルの左右両側の線材を挟んで、保持孔に位置させる。
【0011】
連結されたペット柵用パネルは、保持孔が線材を回転可能に保持するとともに、保持孔が、パネルを並行に並べられる間隔を隔てて形成しているので、単に変形させるだけでペット柵用パネルを用いたペット用ケージやペット用サークルを偏平に(コンパクトに)変形できる。
【0012】
なお、前記2つの連結具担体は、同一形状に形成するとよい。同一の形状であれば、成形に必要な型が一つで済み、コストを抑えることができる。
【0013】
具体的には、前記連結具担体の左右いずれか一方の縁部に、係合凸部と係合凹部を上下に順に形成するとともに、他方の縁部には、上記係合凸部と同一形状の係合凸部に係合する係合凹部、および上記係合凹部と同一形状の係合凹部に係合する係合凸部を上下に順に形成するとよい。
【発明の効果】
【0014】
この発明によれば、ペット柵用パネルを連結する連結具を、保持孔を前後に2分割する位置で分割形成した2つの連結具担体で構成し、これら連結具担体には相互に係合し合う係合手段を備えたので、連結具担体を単に係合するだけで、パネルの連結状態を得ることができる。しかも、左右に並設する上記連結孔は、連結したパネルを並行に並べられる間隔に形成したので、連結後は、パネル同士のイ向きを変えるように変形すれば、それだけで偏平な形状や立体の形状に簡単に変更でき、扱いが便利である効果を達成でき、上記施錠装置の効果と相俟って、価値あるペット柵、すなわちペット用ケージやペット用サークルを得ることができる。
【0015】
特に、連結具担体を同一形状に形成すれば、連結具の製造に際して一つの型があればよいので、コストや部品管理負担の低減に大きく貢献する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
この発明を実施するための一形態を、以下図面を用いて説明する。
図1は、ペット用ケージ1の正面図であり、このペット用ケージ1は、図2の分解斜視図に示したように、金属製の線材を縦横に組み合わせてなる金網状の前パネル2と、後パネル3と、2枚ずつの合計4枚の側面パネル4を連結具5で連結して周壁部材6を形成するとともに、この周壁部材6に、同じく金属製線材からなる金網状の天井パネル7を取り付けて上面を塞ぎ、これを合成樹脂製の底部材8に載置して構成する。
【0017】
上記周壁部材6は、側面パネル4を内側に折り込むことによって、前パネル2と後パネル3が近づくように変形するもので、詳しくは後述する。
【0018】
上記天井パネル7は、外周縁に線材からなる係止部7a,7b,7cを複数設けて、周壁部材6の上端縁に対して着脱可能に係止する。
【0019】
上記底部材8は、上記周壁部材6を載置可能な大きさの方形状の底板9における外周縁に、縁部10を立設するとともに、その内周側に、周壁部材6を乗せられる幅の溝を介して周壁部11を立設する。周壁部11は全周に形成し、その前面側は、ペットの出入り口11aとして低く形成している。そして上記縁部10の左右両側面部の中間位置は、外方へ若干突出形成して、バックル12を保持する。バックル12は溝に載置した周壁部材6の側面、すなわち2枚の側面パネル4の隣接部分を、側面パネル4における横に延びる線材4aに引っ掛けて下へ押さえ込んで固定する。
【0020】
上記底板9の下面の四隅にはストッパ付きのキャスタ13を取り付け、移動の容易化を図っている。
【0021】
このような概略構造のペット用ケージ1に用いる前パネル2について、次に説明する。
【0022】
前パネル2には、ペットの出入りのために上部がアーチ型となる出入り口14を形成しており、この出入り口14を塞ぐべく、扉体15を枢着している。そして扉体15の枢着部15aとは反対側に、扉体15の閉状態を保つための施錠装置16を取り付けている。また、扉体15の上部の対向位置には、補助の施錠装置として、第2の施錠装置17を設けて、扉体15の閉状態を得るようにしている。
【0023】
まず上記施錠装置16から説明する。この施錠装置16は、図3に示した通りであり、主に3つの部材からなる。すなわち左右方向に摺動すべく前後に組み合わせる2枚の摺動部材18,19と、この中に備えた付勢部材としての引張コイルばね20(以下、ばねという)である。
【0024】
後側に位置する後側摺動部材18の内面を図4に、前側に位置する前側摺動部材19の内面を図5に示した。
【0025】
ここで、施錠装置16を取り付ける、扉体15における取り付け位置について説明すると、この取り付け位置には、正面視横長コ字形の線材からなる被摺動部15bを形成している。被摺動部15bの先は、扉体15の外周縁の線材15cよりも外方へ突出し、対向する出入り口14開口縁の線材14aに跨る位置まで延ばして、その先端縁を後方に向けてコ字形に折曲している。
【0026】
上記被摺動部15b上を左右に摺動するように、上記後側摺動部材18も前側摺動部材19も形成している。
【0027】
図4に示したように、後側摺動部材18は、被摺動部15bよりも幅広に形成し、上下両端縁部に摺動部18aを形成し、それより内側に、被摺動部15bの内側に沿う規制のための第1突条18bと、前側摺動部材19との間を所定の距離に保つために形成した、第1突条18bよりも高さのある第2突条18cを2本ずつ形成している(図6参照)。
【0028】
第1突条18bと第2突条18cの間には、2個ずつ、段部18dを形成し、段部18dの中心に、ねじなどからなる結合部材21(図3参照)を挿入して前側摺動部材19と結合するための貫通孔18eを形成する。別体の結合部材21を用いずに、凹凸で相互に嵌合し合うように構成するもよい。
【0029】
上記第2突条18cの間には、前記ばね20の一端を保持する保持突起18fを立設する。この保持突起18fは、図6に示したように、その先端が前側摺動部材19に嵌合するもので、周面における下部側には、ばね20の一端の位置を規制するための規制片18gを、外周方向に張り出すように上下に2本形成している。この規制片18gの高さは、ばね20の一端部の高さが下がらないように保つことで、ばね20の付勢力に抗して摺動したときにその引っ張った状態での係止による位置決めを可能にする。
【0030】
また、施錠装置16の摺動範囲は、施錠装置16の取り付け位置から、突出して対向側に跨る突出位置までに設定する。そして、後側摺動部材18における反枢着部15a側には、扉体15の被摺動部15bと図4に示したような位置関係になったときに、つまり、施錠装置16を突出位置に摺動して、出入り口14開口縁の縦に延びる線材14aに跨るようになったときに、上記線材14aの後側に位置する、挟み込み部の一方18hを形成している。
【0031】
一方、前側摺動部材19は、図5に示したように、被摺動部15bよりも幅広に形成するとともに、上下両側縁部に摺動部19aを形成する。そして上記後側摺動部材18の段部18dに対応する位置に、先端が段部18dに当接する離間柱19bを立設し、その中央に、ねじなどの上記係合部材21(図3参照)のための貫通孔19cを形成している。
【0032】
また、上記後側摺動部材18の保持突起18fを形成した部位に対応する位置は、膨出形成して表側につまみ部19dを形成するとともに、中心に、上記保持突起18fの先端を嵌合する嵌合穴19eを形成している。
【0033】
この前側摺動部材19も、上記後側摺動部材18と略同様の長さに形成し、反枢着部15a側の端部を、挟み込み部の他方19fに設定する。また、この挟み込み部の他方19fと反対側の端(反突出位置側)は、後側摺動部材18よりも若干延ばして、ばね20の付勢力に抗して取り付け位置側に摺動した時に、取り付け位置、すなわちそこにある縦に延びる線材15dに係脱可能に係止する係止部19gを形成している。
【0034】
この係止部19gは、被摺動部15bの内側位置に、相互に離間させて2箇所に形成したもので、後方へ突出した形状である。この係止部19gの内側には、数本の突条19hを並設し、係止を外すときに指が引っ掛かりやすくしている。
【0035】
また、上記係止部19g間は、湾状に凹む凹部19iを設け、摺動操作に際して指先が引っ掛かるようにしている。図中、19jはのぞき窓である。
【0036】
前記ばね20は、一端を上記保持突起18fに保持するとともに、他端を扉体15の外周縁に位置する縦に延びる線材15cに保持する。この状態で、扉体15を挟むように、後側摺動部材18と前側摺動部材19を前後方向から組み合わせて、適宜の結合部材を用いて一体化すればよい。
【0037】
なお、上記構成では、後側摺動部材18と前側摺動部材19で一つの挟み込み部を形成したが、いずれか一方のみに挟み込み部を形成するもよい。
【0038】
このように構成した施錠装置16は、扉体15を閉じた状態では図6に実線で示したように、出入り口14開口縁の縦に延びる線材14aを前後で一対の挟み込み部18h,19fで挟み込んだ状態となるが、凹部19iとつまみ部19dに指を掛けてばね20の付勢力に抗して押し下げると、仮想線で示したように摺動する。そして、係止部19g側を若干後方へ押して、縦に延びる線材15dに引っ掛けることで、係止部19gはカチッと係止する。施錠するときには、係止部19gの裏側に指先を引っ掛けて若干引き起こすことで、係止部19gの係止が外れるので、後は扉体15を閉めた状態にしてばね20の付勢力に任せればよい。
【0039】
つづいて、第2の施錠装置17について説明する。
第2の施錠装置17は、扉体15の上部を閉鎖状態に規制するためのもので、扉体15の上部の対向部、すなわち出入り口14開口縁の上部を取り付け位置に設定して、この取り付け位置に取り付けを行っている。出入り口14開口縁の上部がアーチ形に湾曲しているので、第2の施錠装置17は、下端縁をアーチ形に湾曲した略横長長方形状に形成している。扉体15の上部がアーチ形以外の他の形状であれば、それに対応した形状に形成する。
【0040】
この第2の施錠装置17も、線材からなる前パネル2を前後に挟む2つの摺動部材22,23を用いて構成する。後側に位置する後側摺動部材22も、前側に位置する前側摺動部材23も同一の正面視形状に形成している。図8に示したように、後側摺動部材22には、前パネル2の取り付け位置を形成する縦に延びる4本の線材2aを通す凹溝22aを形成し、左右2つずつの凹溝22aを挟む位置には、上記溝22aの厚みに近い段部22bを形成する。段部22bの中心には、貫通孔22cを形成する。
【0041】
また、第2の施錠装置17は、上下方向に摺動するものであり、上記取り付け位置から、下に突出して対向側、すなわち扉体15の上端縁部に跨る突出位置まで摺動した時に、該摺動方向に位置する部位、すなわち扉体15の上端縁部を前後に挟み込む挟み込み部を有している。この挟み込み部の一方22dを、上記後側摺動部材の下端縁に設定する。
【0042】
前側摺動部材23は、後側摺動部材22よりも厚く形成し、上記段部22bに対応する位置に、先端が上記貫通孔22cに嵌合する突部23aを先端に有する突起23bを形成する。突部23aの中心には、ねじなどの結合部材(図示せず)を挿入するための孔部を形成する。
【0043】
そして、上記突起23bは上記突部23aよりも大径で、その外周面には、十字状に突条23cを形成する。この突条23cは、後側摺動部材22と前側摺動部材23を組み合わせたときに、その突条23cの先端面と、後側摺動部材22の段部22bとの間に若干の隙間ができるようにするためのものである。
【0044】
その隙間には、摺接部材として、線材からなるばね24を保持する。ばね24は、ばね鋼からなる一直線状の線材の両端部を上記突部23aに外嵌する大きさに丸めた形状である。ばね24の両端部を突部23aに嵌めてから、そのまま前パネル2の取り付け位置の表側(前側)に当てがい、後側摺動部材23を裏側(後側)から組み付ければよい。
【0045】
なお、上記前側摺動部材23の上面の中央部には、滑り止め用の凹凸23d(図7参照)を、複数本の突条の形成で設けている。
【0046】
また、前側摺動部材23の下端縁は、その上部よりも薄く形成して、後側摺動部材22における挟み込み部の一方22dとの間に所定の間隔を設け、扉体15の上端縁部を挟み込むための挟み込み部の他方23eに設定している。
【0047】
上述のように構成すると、後側摺動部材22と前側摺動部材23の間に保持したばね24は、取り付け位置の縦の線材4a表側に弾性力を以って接する。このため、摺接抵抗が生まれ、上下方向に摺動可能でありながらも任意の位置で位置固定できる。図7に示したように下に下ろせば、扉体15の上端部を閉姿勢に位置規制できる。
【0048】
後側摺動部材22と前側摺動部材23とを組み合わせるだけで摺接抵抗が生まれるように設定すれば、ばね24を省略できる。また、後側摺動部材22や前側摺動部材23の成形時に、弾力性を以って接するばね状の摺接部を一体に設けるもよい。さらに、適宜のばね、付勢手段で、上下方向のいずれか一方に付勢して、前述の施錠装置16のように付勢力に抗して摺動した状態を保持できるように、適宜の係止部等を形成するもよい。
【0049】
次に、前記連結具5について説明する。
連結具5は、上記施錠装置16と第2の施錠装置17を取り付けた前パネル2に、側面パネル4と後パネル3を連結して、前記周壁部材6を形成するためのもので、図1、図2に示したように、各パネル2,3,4を構成する線材のうち、両側縁を構成して縦に延びる線材2x,3x,4x上であって、所定間隔を隔てて並べた横に延びる線材2y,4y間に取り付ける。
【0050】
図9がその連結具5の斜視図であり、図10が、その形状を詳細に表す図である。図10中、(a)は左側面図、(b)は正面図、(c)は背面図、(d)はB−B断面図、(e)は平面図、(f)はA−A断面図である。
【0051】
つまりこの連結具5は、パネル2,3,4の左右両側に位置して縦に延びる線材2x,4xを回転可能に保持する保持孔5aを左右に並設した連結具5であり、これら保持孔5aを、連結したパネル2,3,4を並行に並べられる間隔を隔てて形成するとともに、上記保持孔5aを前後に2分割する位置で分割形成した同一形状をなす2つの連結具担体25で構成している。そしてこれら2つの連結具担体25には、相互に係合する係合手段を一体に備えている。
【0052】
具体的には、正面視長方形状の板状に形成し、側面を横断面円形に湾曲形成した内側の左右両側部に、縦の延びる2本の凹溝26を形成する。この凹溝26が係合後、上記保持孔5aを形成する。つまり凹溝26は、線材2x,4xに外嵌する円形の半分の大きさに形成して、連結したパネル2,3,4を並行に並べられる間隔を隔てている。
【0053】
そしてこの凹溝26の外側には、係合手段を一体に形成している。係合手段は、相互に係合し合う係合凸部27と係合凹部28で、係合凸部27は、凹溝26を形成する面から立ち上げた後、外側に傾斜面27aを形成して、その下端に返し部27bを形成した構造である。係合凹部28は、側面部の湾曲面に沿って切り立たせた後、内側に傾斜面28aを形成し、その下に上記係合凸部27が係合する係合溝28bを形成した構造である。
【0054】
上記係合凸部27と係合凹部28は、同種のものが対角線上に並ぶようにしている。すなわち、左右いずれか一方の縁部に、係合凸部27と係合凹部28を上下に順に形成し、他方の縁部には、係合凹部28と係合凸部27を上下に順に形成している。
【0055】
また、凹溝26間は連結具担体25相互間で互いに接触する平面で形成し、その平面の左右方向の中間位置における上部と下部には、それぞれ、相互に嵌合する形の嵌合突起29と嵌合孔30を形成している。
【0056】
このように構成した連結具担体25は、一箇所の連結に2つ用意し、各連結具担体25を向かい合わせて、凹溝26に縦の線材2x,3x,4xを対応させた状態で相互にパチンと嵌め合わせ、係合凸部27と係合凹部28を係合し合えばよい。嵌め殺し状態となり、しっかりと堅固な連結状態を得られる。
【0057】
連結すると、図11に示したような状態になって、2枚ずつ連結した側面パネル4を内側に折り込むことで、前パネル2と後パネル3が近接した、偏平な状態に折り畳むことができる。ペット用ゲージ1を組み立てるときには逆に、側面パネル4を引き起こすか、後パネル3と前パネル2を離間させればよい。
【0058】
なお、上下に形成した係合凸部と係合凹部との間に、横に延びる線材を保持する隙間を形成すれば、並行する2本の線材のないパネルも連結できる。
【0059】
また、上述のように一体に形成した係合手段ではなく、例えばねじ等の別体の係合手段で相互の一体化を行うもよい。
【0060】
上述のような前パネル2と連結具5(連結具担体25)を有したペット用ケージ1では、扉体15の閉鎖状態を保持する施錠装置16に、付勢力に抗して取り付け位置側に摺動して開錠した時に取り付け位置に係止する係止部19gを形成しているので、取り付け位置側に移動した状態を保持できる。つまり両手をあけることができるので、ペットの出し入れ作業をはじめ、他の作業を容易にできる。また、図12に示したようにペット用ケージ1に用いる前パネル2が大型であって、扉体15も縦に長い場合など、複数の施錠装置16を設けた場合であっても、係止部19gの係止により、各施錠装置16を扉体15の開放可能位置に固定しておくことができるので、上述と同様に、両手をあけて他の作業をでき、至って便利である。なお、図12において、上述の構成と同様の部分については同一の符号を付して、詳しい説明を省略する。
【0061】
しかも、施錠装置16全体が左右方向に摺動するので、従来のようにロック操作体を内蔵する必要がなく、主に前側摺動部材19と後側摺動部材18とばね20との3個と、部品点数を抑えることができる。このため、組み立て作業が簡単であり、組み立てに要する手間も、コストも低減できる。
【0062】
また、第2の施錠装置17を設けると、扉体15の閉塞状態を、扉体15の上部においても、また必要であれば下部においても維持できるので、ペットが不測に体を挟んでしまうようなことを阻止でき、安全性を高めることができる。
【0063】
さらに、このように有益な前パネル2と他のパネル3,4を連結する連結具5を、保持孔5aを前後に2分割する位置で分割形成した2つの連結具担体25で構成し、これら連結具担体25には相互に係合し合う係合凸部27と係合凹部28を備えたので、連結具担体25を単に係合するだけで、パネル2,3,4の連結状態を得ることができる。しかも、左右に並設する上記連結孔5aは、連結したパネル2,3,4を並行に並べられる間隔に形成したので、連結後は、パネル2,3,4同士の向きを変えるように変形すれば、それだけで偏平な形状や立体の形状に簡単に変更でき、扱いが便利である。例えば組み立てた状態で販売しても、コンパクトにできるので、持ち運びや保管等が容易である。
【0064】
特に、連結具5を構成する連結具担体25を同一形状に形成しているので、製造に際して一つの型があればよく、コストや部品管理負担の低減に大きく貢献できる。
【0065】
この発明の構成と、上記一形態の構成との対応において、
この発明のペット柵は、ペット用ケージ1に対応し、
以下同様に、
ペット柵用パネルは、前パネル2、後パネル3、側面パネル4に対応し、
係合手段は、係合凸部27と係合凹部28に対応するも、
この発明は、上記構成のみに限定されるものではなく、その他の形態を採用することもできる。
【0066】
例えば、天井部も底部もない囲いだけのペット用サークルに、上述のような前パネル2を使用するもよい。また、施錠装置16や第2の施錠装置17の取り付け位置は、上述した取り付け位置の対向側であるもよい。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】ペット用ケージの正面図。
【図2】ペット用ケージの分解斜視図。
【図3】施錠装置の一部破断正面図。
【図4】施錠装置を構成する後側摺動部材の表面図。
【図5】施錠装置を構成する前側摺動部材の裏面図。
【図6】施錠装置の作用状態を示す断面図。
【図7】第2の施錠装置における作用状態の正面図。
【図8】第2の施錠装置の断面図。
【図9】連結具担体の斜視図。
【図10】連結具担体の説明図。
【図11】連結具の作用状態の説明図。
【図12】他の例に係るペット用ケージの正面図。
【符号の説明】
【0068】
1…ペット用ケージ
2…前パネル
3…後パネル
4…側面パネル
5…連結具
5a…保持孔
14…出入り口
14a…出入り口開口縁の線材
15…扉体
15a…枢着部
15d…取り付け位置の縦の線材
16…施錠装置
17…第2の施錠装置
18…後側摺動部材
18h…挟み込み部の一方
19…前側摺動部材
19f…挟み込み部の他方
19g…係止部
20…引張コイルばね
22…後側摺動部材
22d…挟み込み部の一方
23…前側摺動部材
23e…挟み込み部の他方
24…ばね
25…連結具担体
26…凹溝
27…係合凸部
28…係合凹部
【出願人】 【識別番号】000137188
【氏名又は名称】株式会社ボンビ
【住所又は居所】大阪府羽曳野市恵我之荘3丁目1番1号
【出願日】 平成18年9月29日(2006.9.29)
【代理人】 【識別番号】100067747
【弁理士】
【氏名又は名称】永田 良昭

【識別番号】100121603
【弁理士】
【氏名又は名称】永田 元昭

【識別番号】100135781
【弁理士】
【氏名又は名称】西原 広徳

【識別番号】100141656
【弁理士】
【氏名又は名称】大田 英司

【公開番号】 特開2006−340734(P2006−340734A)
【公開日】 平成18年12月21日(2006.12.21)
【出願番号】 特願2006−267694(P2006−267694)