| 【発明の名称】 |
ペット用補助具 |
| 【発明者】 |
【氏名】小谷 明弘
|
| 【要約】 |
【課題】老犬の歩行を補助する補助具であり、犬が自己の意思で自由に移動することができ、且つ自己の意思で頭部を下げることができるペット用補助具を開発する。
【解決手段】ペット用補助具1は、フレーム2にペット保持部3と車輪5及び取付けベルト(前部係合手段)6が取り付けられたものである。フレーム2に把手8が一体化されている。ペット保持部3の主保持部61に犬の胸から腰にかけての部位を乗せる。また後脚部は、脚部保持部62に乗せる。犬にペット用補助具1を装着した状態においては、車輪5は、犬の腰部の真下の位置にあり、犬の腰部に掛かる荷重は、車輪によって直接支持される。ペット保持部3は車輪5に対して片持ち状に取り付けられており、車輪5を中心として揺動可能である。そのため犬が前足を折り曲げると、ペット保持部3が前傾姿勢となり、犬はかがむことができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ペットの体を保持するペット保持部と、ペットに係合する前部係合手段と、車輪と、把手を有し、車輪はペット保持部の側面側であってペットの臀部またはこれよりも前方に位置し、ペット保持部は車輪に対して片持ち状態であり、把手を持ち上げるとペットが前足を着地した状態で車輪が持ち上がることを特徴とするペット用補助具。 【請求項2】 フレーム部と、ペットの胴体及び/又は腰部を保持するペット保持部と、ペットに係合する前部係合手段と、車輪と、把手を有し、ペット保持部はフレーム部に設けられ、車輪はフレーム部の側面側であってペットの臀部またはこれよりも前方に位置し、フレーム部は車輪に対して片持ち状態であり、把手を持ち上げるとペットが前足を着地した状態で車輪が持ち上がることを特徴とするペット用補助具。 【請求項3】 把手はフレーム部の上部にあって、フレーム部の両側部をアーチ状に結ぶことを特徴とする請求項1又は2に記載のペット用補助具。 【請求項4】 フレーム部及び把手は幅を変更可能であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のペット用補助具。 【請求項5】 ペット保持部は、ペットの胴体、腰部、臀部、脚部の少なくともいずれかを保持するものであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のペット用補助具。 【請求項6】 車輪は左右に各一輪設けられ、車輪は、概ねペットの腰部の位置にあることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のペット用補助具。 【請求項7】 把手は、左右の車輪同士を結ぶ仮想円筒の真上の位置にあることを特徴とする請求項6に記載のペット用補助具。 【請求項8】 ペット保持部は、ペットの腹部及び/又は腰部を支持する主支持部と、腹部支持部よりも低い高さに設けられた脚部支持部を有することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のペット用補助具。
|
【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、犬や猫等のペットに使用させてペットの歩行を補助するペット用補助具に関するものである。 【背景技術】 【0002】 近年、犬や猫等のペットを飼う家庭が増加している。犬や猫は、長く飼うと情が移り、家族の一員であるかの様に感じることも珍しくない。 また近年、ペットに対する飼料や医療が発達し、ペットの寿命が延びた。しかし犬や猫も晩年は体力が衰え、足腰がふらつく。特に犬はこの傾向が強く、歳を経た犬は、後足がふらついて歩けなくなる。 そこで犬に装着させて犬の歩行を補助する補助具が開発されている。 【特許文献1】特開2002−345360号 【特許文献2】特開2003−9704号 【特許文献3】特開2004−208669号 【特許文献4】特開2005−22号 【0003】 特許文献1,2に記載の補助具は、4個の車輪によって支持された架台を有し、この架台に帯状の部材が取り付けられている。特許文献1,2に記載の補助具では、架台は4個の車輪によって両端支持はり状に支持されている。また架台の後端には、手押し用の把手が設けられている。 特許文献1,2に記載の補助具では、帯状の部材によって犬の胴体が保持される。犬の前脚及び後脚は、帯から出て着地している。 飼い主は、手押し用の把手を押して犬を散歩させる。犬は、架台に設けられた帯状の部材によって胴部の体重が支持されるので、自己の脚にかかる体重が軽減され、自己の脚で立つことができる。そして飼い主が把手を押して架台を前進させると、犬は、それに従って歩く。 【0004】 特許文献3に記載の補助具は、座と、これを支持する車輪を備えたものである。特許文献3に記載の補助具についても、座は、車輪によって両端支持はり状に支持されている。特許文献3に記載の補助具は、座を犬の腹部に装着して使用する。 特許文献3に記載の補助具についても、犬は、自己の体重が補助具によって支持されるので、自己の脚で立つことができ、自由に歩くことができる。 【0005】 特許文献4に記載の補助具は、二本の支持杆を持ち、この支持杆の一端に車輪が取り付けられている。また支持杆の中間部に天秤棒部材が設けられており、天秤棒部材にベルトが取り付けられている。 そして特許文献4に記載の補助具では、天秤棒部材に取り付けられたベルトによって犬を保持する。 特許文献4に記載の補助具を使用するとき、支持杆の一端に設けられた車輪は、犬の後脚よりも後方に位置し、支持杆の他端は、犬の頭よりも前方に位置する。 特許文献4に記載の補助具を使用するとき、飼い主は、支持杆の他端を持ち上げて歩く。その結果、支持杆は、車輪を支点として傾斜し、天秤棒部材が上昇して犬の胴部をつり上げる。 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 従来技術の補助具は、老犬の運動不足を解消し、寝たきりとなることを防ぐことができるが、犬にとって使い心地のよいものではない。即ち犬は、公園や道を自由に歩きたいことであろうし、疲れた時は休みたいであろう。また喉が乾けば水が飲みたいてあろうし、道端の草を食みたいときもあろう。さらに地面を掘ったり地面に落ちている物の匂いを嗅ぎたいであろう。 【0007】 これに対して特許文献1,2,3に記載の補助具は、犬を支持する架台や座が車輪によって両端支持はり状に支持されているから、架台や座の姿勢は変わらない。そのため犬は、かがむことができない。即ち犬は、例え疲れても腹這いになることができない。また頭を地面近くに下げることができないから、水を飲んだり、草を食んだり、嗅いだりすることができない。 【0008】 特許文献4に記載の補助具は、ベルトを支持する天秤棒部材は、車輪に対して片持ち状であり、先端部を昇降することによって姿勢を変化させることはできるが、特許文献4に記載の補助具は、支持杆の他端が常時飼い主に保持されており、犬は自己の意思では屈むことができない。 【0009】 そこで本発明は、従来技術の上記した問題点に着目し、犬等のペットが自己の意思で自由に移動することができ、且つ自己の意思で頭部を下げることができるペット用補助具の開発を課題とするものである。 【課題を解決するための手段】 【0010】 そして上記した課題を解決するための請求項1に記載の発明は、ペットの体を保持するペット保持部と、ペットに係合する前部係合手段と、車輪と、把手を有し、車輪はペット保持部の側面側であってペットの臀部またはこれよりも前方に位置し、ペット保持部は車輪に対して片持ち状態であり、把手を持ち上げるとペットが前足を着地した状態で車輪が持ち上がることを特徴とするペット用補助具である。 なお、臀部とは肛門のある位置であり、胴体の最も後端部である。 【0011】 本発明のペット用補助具を使用するときは、ペットをペット保持部に乗せ、前部係合手段をペットの首部や前脚部等に装着する。 本発明のペット用補助具は、ペット保持部が車輪に対して片持ち状態であるから、自立することは出来ないが、前部係合手段をペットの首部又は前脚部に装着することによって一部がペット自身によって支持される。即ち本発明のペット用補助具は、ペット保持部の一端側が車輪によって支持され、他端側はペット自身によって支持される。 本発明のペット用補助具では、車輪の位置がペットの臀部またはこれよりも前方であるから、車輪にペットの体重が直接掛かる。そのためペットは、車輪の上に乗った状態となり、ペットの体重の多くが車輪によって支持される。 そのためペットの脚に掛かる荷重が減じられ、ペットは歩行が楽になる。 また本発明のペット用補助具は、ペット保持部が車輪に対して片持ち状態であるから、ペットが前足を折り曲げることによって頭部側を下げることができる。 さらに本発明のペット用補助具は、犬等がより自由に歩行できる様に工夫されている。即ち本発明のペット用補助具を使用したペットは、体の一部をペット用補助具に載置し、自己の意思によって自由に移動することができるが、車輪が小石等に乗り上げることがある。ここで力のある犬であれば、小石を乗り越えることができるが、本発明のペット用補助具が対象とするペットは、老犬等であるから、多くの場合、小石等を乗り越える力はない。 ここで本発明のペット用補助具には把手が設けられており、把手を持ち上げるとペットが前足を着地した状態で車輪が持ち上がる。そのため飼い主は、ペットが立ち止まった時にペットの側に寄り、把手を持ち上げることによって小石等を乗り越えさせることができる。 なお前部係合手段は、ペットの首部又は前脚部近傍の少なくともいずれかと係合することが望ましい。 【0012】 請求項2に記載の発明は、フレーム部と、ペットの胴体及び/又は腰部を保持するペット保持部と、ペットに係合する前部係合手段と、車輪と、把手を有し、ペット保持部はフレーム部に設けられ、車輪はフレーム部の側面側であってペットの臀部またはこれよりも前方に位置し、フレーム部は車輪に対して片持ち状態であり、把手を持ち上げるとペットが前足を着地した状態で車輪が持ち上がることを特徴とするペット用補助具である。 【0013】 本発明のペット用補助具についてもペットをペット保持部に乗せ、前部係合手段をペットの首部又は前脚部等に装着する。 本発明のペット用補助具は、フレーム部が車輪に対して片持ち状態であり、一端側が車輪によって支持され、他端側はペット自身によって支持される。 また本発明のペット用補助具についても車輪の位置がペットの臀部またはこれよりも前方であるから、車輪にペットの体重が直接掛かる。そのためペットは、車輪の上に乗った状態となり、ペットの体重の多くが車輪によって支持され、ペットは脚に掛かる荷重が減じられて楽に歩行することができる。 また本発明のペット用補助具は、フレーム部が車輪に対して片持ち状態であるから、ペットが前足を折り曲げることによって頭部側を下げることができる。さらに把手を持ち上げるとペットが前足を着地した状態で車輪が持ち上がるので、把手を持ち上げることによって小石等を乗り越えさせることができる。 【0014】 請求項3に記載の発明は、把手はフレーム部の上部にあって、フレーム部の両側部をアーチ状に結ぶことを特徴とする請求項1又は2に記載のペット用補助具である。 【0015】 本発明のペット用補助具は、フレーム部の両側部をアーチ状に結ぶことによって把手を構成しているから、全体の剛性が高い。 【0016】 請求項4に記載の発明は、フレーム部及び把手は幅を変更可能であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のペット用補助具である。 【0017】 本発明のペット用補助具は、フレーム部及び把手は幅を変更可能である。そのためペットの幅に合わせてフレーム部等の幅を調整することができる。 【0018】 また上記した発明において、ペット保持部は、ペットの胴体、腰部、脚部の少なくともいずれかを保持するものであればよい(請求項5)。 【0019】 請求項6に記載の発明は、車輪は左右に各一輪設けられ、車輪は、概ねペットの腰部の位置にあることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のペット用補助具である。 【0020】 本発明のペット用補助具では、車輪は左右に各一輪設けられ、車輪は、概ねペットの腰部の位置にある。そのため本発明のペット用補助具は、ペットの腰部に掛かる荷重を車輪で負担することができ、足腰が弱ったペットを散歩させることができる。 【0021】 請求項7に記載の発明は、把手は、左右の車輪同士を結ぶ仮想円筒の真上の位置にあることを特徴とする請求項6に記載のペット用補助具である。 【0022】 本発明のペット用補助具は、把手が車輪の真上の位置にあるので、小石等を乗り越える際に把手を持ち上げた時、フレーム等に生じる回転力(モーメント)が小さい。そのためペットに掛かる負担が小さい。 【0023】 請求項8に記載の発明は、ペット保持部は、ペットの腹部及び/又は腰部を支持する主支持部と、腹部支持部よりも低い高さに設けられた脚部支持部を有することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のペット用補助具である。 【0024】 本発明のペット用補助具は、主支持部の他に脚部支持部が設けられているので、脚の悪いペットに好適である。 【発明の効果】 【0025】 本発明のペット用補助具は、ペットが自己の意思で頭部を下げることができる。また車輪が障害物に当たった時、簡単な補助によって障害物を乗り越えさせることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0026】 以下さらに本発明の実施形態について説明する。 図1は、本発明の実施形態のペット用補助具を前方側から観察した斜視図である。図2は、本発明の実施形態のペット用補助具を後方側から観察した斜視図である。図3(a)は、図1のペット用補助具のフレームのベース部材及び把手部材を後方から観察した斜視図であり、(b)はフレームの接続部材の分解斜視図であり、(c)はフレームの把手部材の分解斜視図である。 【0027】 本実施形態のペット用補助具1は、フレーム2にペット保持部3と車輪5及び取付けベルト(前部係合手段)6が取り付けられたものである。また本実施形態では、フレーム2に把手8が一体化されている。 【0028】 フレーム2は、アルミニウム等の角パイプで一体的に作られたものであり、略「コ」の字状の架台ベース10を中心としてその上部に把手8が設けられ、架台ベース10の両側面に車輪支持部11が設けられたものである。また架台ベース10の後端部には、下部ベース12が形成されている。 即ちフレーム2の、架台ベース10は、二本の側面側はり部材15,16を備え、両者の後端部同士を略「コ」の字状の接続部材17で接続したものである。側面側はり部材15,16の他端側(前方側)は、自由端であり開放されている。 【0029】 接続部材17は、角パイプ20,21及び角芯部材23で作られたものであり、幅を調節可能である。即ち接続部材17は、図3(b)に示すように、角パイプ20,21の中に角芯部材23を挿入し、両者の間をボルトナット22, 24で締結したものである。そして角パイプ20,21には、複数の貫通孔25が設けられており、ボルトナット22, 24を挿通させる貫通孔25を選択することによって接続部材17の幅を変更することができる。 なお本実施形態では、角パイプ20,21と角芯部材23を利用して幅が変更可能な構成としたが、この構成は一例に過ぎず、例えば、丸パイプと丸棒の組み合わせや、平板同士の組み合わせ、アングル材やチャンネル材の組み合わせによっても同様の作用効果を発揮するものを作ることができる。後記する把手8についても同様である。 【0030】 またフレーム2には、把手8が一体的に設けられている。把手8は、前記した架台ベース10の側面側はり部材15,16同士をアーチ状に結合するものである。 把手8は、一本の横桟部材40によって構成されており、二本の支柱部41,42、及び二股に分かれた取付け部45,46を介して前記した架台ベース10の側面側はり部材15,16に取り付けられている。 【0031】 把手8についても幅を調節することができる。即ち把手8の幅調整構造は、前記した接続部材17と同一であり、横桟部40を構成する角パイプ26, 28の中に角芯部材27を挿入し、両者の間をボルトナット30,31で締結したものである。そして横桟部40を構成する角パイプ26, 28には、複数の貫通孔32が設けられており、ボルトナット30,31を挿通させる貫通孔32を選択することによって把手8の幅を変更することができる。 【0032】 下部ベース12は、側面側はり部材15,16の下部に設けられた下部ベース棒48,49と、これを支持する4本の吊り下げ棒50,51,52,53によって構成されている。なお下部ベース棒48,49及び吊り下げ棒50,51,52,53は、いずれも帯状のアルミ材によって作られている。 【0033】 下部ベース棒48,49は、それぞれ側面側はり部材15,16に対して平行であり、それぞの2本の吊り下げ棒50,51,52,53によって側面側はり部材15,16から垂下されている。下部ベース棒48,49の長手方向両端は、いずれも開放されている。 【0034】 また架台ベース10の側面には、車輪支持部11が設けられている。車輪支持部11は、架台ベース10の側面に傾斜姿勢で取り付けられた接続部材55及び接続部材55に対して各2本のサスペンション56を介して取り付けられた車輪取付け片57によって構成されている。サスペンション56は、公知のそれと同一であり、バネ58によって車輪5の振動を吸収するものである。 車輪5は、車輪取付け片57に片持ち状に取り付けられている。従って車輪5は、架台ベース10の両側面にある。また車輪5は、片持ち状に取り付けられているから、共通の軸は無いが、車輪5の左右の車輪5の回転軸の軸線は一致する。従ってフレーム2は、あたかも人力車の様な構造であり、車輪5に対して片持ち状態に支持されている。そのためフレーム2は、車輪5を中心として揺動する。またフレーム2は、自立することができない。 【0035】 また車輪5と把手8の位置関係について説明すると、把手8の横桟部40は車輪5の軸線と平行であり、横桟部40を仮想的に下方に平行移動すると、車輪5の軸線の近傍に至る。フレーム2の傾斜姿勢によっては、横桟部40を仮想的に下方に平行移動すると、車輪5の軸線と一致する。 フレーム2を水平姿勢に保ったとき、把手8の横桟部40を仮想的に垂下すると、左右の車輪の外周円同士を結んだ仮想円筒を通過する。 【0036】 ペット保持部3は、本実施形態では、主保持部61と、脚部保持部62から成り、いずれもゴムや布或いは樹脂等のシートによって作られている。 主保持部61は、架台ベース10の前方部に設けられており、両側端が架台ベース10の側面側はり部材15,16に取り付けられ、中間部は、側面側はり部材15,16の谷間にある。 脚部保持部62は、下部ベース棒48,49に設けられており、両端部が下部ベース棒48,49に固定され、中間部は下部ベース棒48,49の谷間にある。従って脚部保持部62は、前記した主保持部61よりも後部にあり、その高さは主保持部61よりも低い。 【0037】 取付けベルト(前部係合手段)6は、架台ベース10の前方の開放端に取り付けられている。取付けベルト6には、犬の首に係合させる首係合環65と胸部係合環66設けられ、両者の間が連結ベルト67によって接続されている。 【0038】 次に本実施形態のペット用補助具1の方法及び作用について説明する。 図4は、図1に示すペット用補助具を犬に装着した状態を示す正面図である。 図4に示すように、本実施形態のペット用補助具1では、ペット保持部3の主保持部61に犬の胸から腰にかけての部位を乗せる。また後脚部は、脚部保持部62に乗せる。なお、犬に対する装着に先立って、接続部材17の幅及び把手8を調節し、犬のサイズに架台ベース10の幅を合わせる。 そして取付けベルト6の首係合環65を犬の首に掛け、胸部係合環66を犬の胸部ら掛ける。その結果、ペット用補助具1のフレーム2の開放端側が犬の首部及び肩部によって支持される。 また犬にペット用補助具1を装着した状態においては、車輪5は、犬の腰部の真下の位置にある。従って犬の腰部に掛かる荷重は、車輪によって直接支持される。 【0039】 一般に犬は、年老いると、上肢に比べて下肢側が先に衰えるが、本実施形態のペット用補助具1では、犬の胴体の下部側がフレーム2に乗せられ、下肢側の体重は車輪5で支持される。そのため犬は、上肢を交互に動かすことによって自ら移動することができる。 また犬は、自己の意思によって頭部を下げることもできる。則ち本実施形態では、フレーム2が車輪5に対して片持ち状に取り付けられており、車輪5を中心として揺動可能である。一方、ペット保持部3は、フレーム2に対して取り付けられているから、ペット保持部3についても車輪5に対して片持ち状に取り付けられており、車輪5を中心として揺動可能である。そのため犬が前足を折り曲げると、フレーム2とペット保持部3が共に前傾姿勢となり、犬はかがむことができる。そのため犬の自己の意思によって頭を下げ、水を飲んだり匂いを嗅ぐことができる。 【0040】 また散歩中に車輪5が石等に当たり、前進できくなくなった場合は、飼い主が把手8を持ち上げてやることによって解消する。 即ち本実施形態のペット用補助具1には把手8があるので、把手8を持ち上げると車輪5が持ち上がる。また把手8は、車輪5の真上の位置にあるので、把手8を持ち上げた時に生じる上向きの力は車輪5に直接掛かり、車輪5を中心とするモーメントは小さい。そのため把手8を持ち上げた時に、ペット保持部3が犬の胸部を圧迫する圧迫力が小さく、犬に与える負担が小さい。 【0041】 以上説明した実施形態は、フレーム2を二段構造とし、主保持部61と脚部保持部62を設けた。この様に二つの保持部を設ける構成は、犬に掛かる負担が小さく、推奨される形態であるが、本発明は、この構成に限定されるものではなく、ペット保持部3は一段であってもよい。 図5〜7は、ペット保持部3が一段であるペット用補助具を示す。 即ち図5は、本発明の第2の実施形態のペット用補助具の正面図である。図6は、図5のA方向矢視図である。図7は、図5のB方向矢視図である。 【0042】 本実施形態のペット用補助具70では、フレーム71は、下部ベースを持たず、架台ベース10のみを有する。 従ってペット保持部3は一段であり、脚部保持部は無い。本実施形態のペット用補助具70では、車輪5を支持するサスペンション73が把手8の取付け部45,46の斜材77に取り付けられている。 他の構成については、先の実施形態と同一であるので、同一の部材に同一の番号を付して重複して重複説明を省略する。 【0043】 また図8は、本発明の第3の実施形態のペット用補助具の斜視図である。図9は、図8に示すペット用補助具を犬に装着した状態を示す斜視図である。 【0044】 図8,9に示すペット用補助具80は、把手81が斜め方向に取り付けられている。またフレーム82の前方側に設けられたれた前部係合手段は、図9の様に上部側ベルト83と下部側ベルト85に分かれている。そしてフレーム82に設けられたペット保持部86に犬の腹部を乗せ、犬の背中側に上部側ベルト83を回し、胸側に下部側ベルト85を回して、犬の胴部の周囲を二つのベルト83,85で締める。 図9では、犬の後脚は、着地しているが、後脚をペット保持部86に収納してもよい。 【0045】 本実施形態のペット用補助具80についても、フレーム82及びペット保持部86は車輪5に対して片持ち状であり、フレーム82及びペット保持部86は車輪5に対して揺動可能であるから、犬は頭部を下げることができる。 また把手81を持ち上げることにより、犬の前脚を着地した状態で車輪5を持ち上げることができ、障害物を乗り越えさせることができる。 【図面の簡単な説明】 【0046】 【図1】本発明の実施形態のペット用補助具を前方側から観察した斜視図である。 【図2】本発明の実施形態のペット用補助具を後方側から観察した斜視図である。 【図3】(a)は、図1のペット用補助具のフレームのベース部材及び把手部材を後方から観察した斜視図であり、(b)はフレームの接続部材の分解斜視図であり、(c)はフレームの把手部材の分解斜視図である。 【図4】図1に示すペット用補助具を犬に装着した状態を示す正面図である。 【図5】本発明の第2の実施形態のペット用補助具の正面図である。 【図6】図5のA方向矢視図である。 【図7】図5のB方向矢視図である。 【図8】本発明の第3の実施形態のペット用補助具の斜視図である。 【図9】図8に示すペット用補助具を犬に装着した状態を示す斜視図である。 【符号の説明】 【0047】 1,70,80 ペット用補助具 2,71,82 フレーム 3,86 ペット保持部 5 車輪 6 ベルト(前部係合手段) 8,81 把手 10 架台ベース 11 車輪支持部 56,73 サスペンション 61 主保持部 62 脚部保持部
|
| 【出願人】 |
【識別番号】505171920 【氏名又は名称】小谷 明弘
|
| 【出願日】 |
平成17年5月11日(2005.5.11) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100100480 【弁理士】 【氏名又は名称】藤田 隆
|
| 【公開番号】 |
特開2006−314226(P2006−314226A) |
| 【公開日】 |
平成18年11月24日(2006.11.24) |
| 【出願番号】 |
特願2005−138555(P2005−138555) |
|