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【発明の名称】 魚釣用リール
【発明者】 【氏名】小林 幹春
【住所又は居所】東京都東久留米市前沢3丁目14番16号 ダイワ精工株式会社内

【要約】 【課題】低速駆動状態と高速駆動状態との間の切換操作を容易かつ迅速に行なえる魚釣用リールを提供する。

【解決手段】本発明の魚釣用リールは、スプール8を回転する低速用歯車6a及び高速用歯車6bと、ハンドル15を装着したハンドル軸12と、ハンドル軸12に設けられ、低速用歯車6a及び高速用歯車6bの夫々に噛合する低速駆動歯車16a及び高速駆動歯車16bと、ハンドル軸12を軸方向に移動した際、上記した噛合関係のいずれかを位置決め係止する位置決め凹部21,22と、ハンドル軸12内に設けられ、リール本体側に押圧操作することで位置決め凹部による位置決めを解除して上記した噛合関係のいずれかを選択的に切換える切換部材25と、ハンドル軸12を、切換部材25の押圧方向とは逆方向に常時付勢する押圧バネ35とを有する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
リール本体に回転自在に支持されたスプールを回転する低速用歯車及び高速用歯車と、
前記リール本体に回転可能かつ軸方向に移動可能に支持され、ハンドルを装着したハンドル軸と、
前記ハンドル軸に設けられ、前記低速用歯車及び高速用歯車の夫々に噛合する低速駆動歯車及び高速駆動歯車と、
前記ハンドル軸を軸方向に移動した際、上記した噛合関係のいずれかを位置決め係止する係止手段と、
前記ハンドル軸内に設けられ、リール本体側に押圧操作することで前記係止手段による位置決めを解除して上記した噛合関係のいずれかを選択的に切換える切換部材と、
前記ハンドル軸を、前記切換部材の押圧方向とは逆方向に常時付勢する付勢手段と、
を有することを特徴とする魚釣用リール。
【請求項2】
前記付勢手段は、前記リール本体とハンドルとの間に介在される押圧バネであることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用リール。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、変速装置を備えた魚釣用リールに関する。
【背景技術】
【0002】
魚釣用リールである両軸受型リールには、ハンドルを巻上げるに際して、異なる巻上げ速度が選択できるように、ハンドル回転操作による巻取り駆動速度を、低速駆動状態と高速駆動状態に切換える変速装置を組み込んだものがある。例えば、特許文献1には、ハンドル軸を軸方向に移動操作することで、ハンドル軸に装着された低速駆動歯車と高速駆動歯車のいずれかを駆動経路として動力伝達するよう構成された両軸受型リールが開示されている。
【0003】
前記特許文献1に開示された変速装置は、ハンドル軸端部に設けた切換部材(プッシュボタン)を押圧しながらハンドルをリール本体側の軸方向内方に押し込むことで、高速駆動状態から低速駆動状態に変速し、又、プッシュボタンを押圧しながらハンドルを軸方向外方に引き出すことで、低速駆動状態から高速駆動状態に変速するよう構成されている。
【特許文献1】実用新案登録第2529874号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記したように、高速駆動状態から低速駆動状態に変速するに際しては、プッシュボタンを押圧しながらハンドルを軸方向内方に移動させるため、プッシュボタンの押圧方向とハンドルの操作方向が同方向となり、切換操作は容易に行なえる。
【0005】
しかし、低速駆動状態から高速駆動状態に変速する際には、プッシュボタンを押圧しながらハンドルを引き出すように操作しなければならず、プッシュボタンとハンドルの操作方向が逆になってしまう。このため、低速駆動状態から高速駆動状態への変速操作性が悪く、切換操作の迅速性に劣るという問題がある。
【0006】
本発明は、上記した問題に基づいてなされたものであり、ハンドルの軸方向移動操作によって、低速駆動状態と高速駆動状態を切換え可能にする変速装置を組み込んだ魚釣用リールにおいて、低速駆動状態と高速駆動状態との間の切換操作を容易かつ迅速に行なえる魚釣用リールを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記した目的を達成するために、本発明に係る魚釣用リールは、リール本体に回転自在に支持されたスプールを回転する低速用歯車及び高速用歯車と、前記リール本体に回転可能かつ軸方向に移動可能に支持され、ハンドルを装着したハンドル軸と、前記ハンドル軸に設けられ、前記低速用歯車及び高速用歯車の夫々に噛合する低速駆動歯車及び高速駆動歯車と、前記ハンドル軸を軸方向に移動した際、上記した噛合関係のいずれかを位置決め係止する係止手段と、前記ハンドル軸内に設けられ、リール本体側に押圧操作することで前記係止手段による位置決めを解除して上記した噛合関係のいずれかを選択的に切換える切換部材と、前記ハンドル軸を、前記切換部材の押圧方向とは逆方向に常時付勢する付勢手段とを有することを特徴とする。
【0008】
上記した構成によれば、スプールの低速駆動状態、高速駆動状態を切換えるに際しては、切換部材を押圧操作しながらハンドル軸を軸方向に移動させる。この切換部材を押圧操作することで、係止手段による低速用歯車と低速駆動歯車の噛合関係の位置決め状態(低速駆動状態)を解除して、高速用歯車と高速駆動歯車の噛合関係の位置決め状態(高速駆動状態)に切換えたり、或いは、逆に、高速駆動状態を解除して低速駆動状態に切換えられる。そして、この切換部材の押圧操作、及びそれに伴うハンドルの軸方向への移動操作に際しては、上記した付勢手段によって、ハンドル軸は切換部材の押圧方向と逆方向に常時付勢されていることから、切換部材を押圧操作しながらハンドルを引き出し操作する必要がなくなる。すなわち、切換部材とハンドルを、相互に逆向きに操作することなく、駆動状態の切換え操作が行なえる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、切換部材を押圧操作しながらハンドルを同方向に押圧操作するか、或いは、切換部材を押圧操作するだけで、低速駆動状態と高速駆動状態との間の切換えが可能となり、低速駆動状態と高速駆動状態との間の切換操作が容易かつ迅速に行なえる魚釣用リールが得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明に係る魚釣用リールの実施の形態について、添付図面を参照して具体的に説明する。
【0011】
図1から図4は、本発明の一実施形態を示す図であり、図1は、その内部の全体構成を示す図、図2は、ハンドル軸部分を拡大した図であり、低速駆動状態から切換部材を押圧した状態を示す図、図3は、高速駆動状態に切換わる途中の状態を示す図、そして、図4は、高速駆動状態に切換わった状態を示す図である。
【0012】
本発明に係る魚釣用リール(両軸受型リール)のリール本体1は、支柱を介して一体化されるリール枠体2と、このリール枠体の両側において、所定の空間をもって装着される左右側板3a,3bとを備えている。そして、リール枠体2の下方に設けられている支柱2aには、釣竿のリールシートに装着されるリール脚部4が取り付けられている。
【0013】
前記左右側板3a,3b間には、軸受5a,5bを介してスプール軸6が回転可能に支持されており、スプール軸6には、釣糸が巻回されるスプール8が取り付けられている。この場合、軸受5a,5bは、リール枠体部分に配設されていても良いし、図1に示すように、側板部分に配設されていても良い。また、スプール軸6とスプール8との間には、その両端部において、転がり式の軸受10a,10bが配設されており、スプール8は、スプール軸6に対してフリー回転可能に支持されている。
【0014】
また、詳細な構成については省略するが、前記スプール軸6とスプール8との間には、スプール8から釣糸が繰り出された際に制動力を付与する公知のドラグ機構50が配設されている。このドラグ機構50は、右側板3b側に配設された調節部材55を回動操作することで、スプール軸6に対してフリー回転するスプール8の端面に所望の押圧力を作用させてスプールの回転に制動を付与するように構成されている。
【0015】
前記スプール軸6には、径の異なるピニオン6a,6bが隣接して設けられている。この場合、大径のピニオン(低速用歯車)6aは、スプール側(押圧方向奥側)に設置されており、小径のピニオン(高速用歯車)6bは、後述するハンドル側(押圧方向手前側)に設置されており、両ピニオン6a,6bは一体化されてスプール軸6に対して一体回転するように固定されている。なお、低速用歯車6aと高速用歯車6bの配置は逆であっても良い。
【0016】
また、前記右側板3b側には、ハンドル軸支持孔3dが形成されており、ここにハンドル軸12が軸受12aを介して回転可能、かつ軸方向に移動可能に支持されている。このハンドル軸12の右側板からの突出端部には、ハンドル15が装着されると共に、ハンドル軸12には、ハンドル側からリール本体側に向けて軸方向に延出する凹所13が形成されている。また、ハンドル軸12上には、前記各ピニオン6a,6bに噛合するように低速駆動歯車16a及び高速駆動歯車16bが配設されており、これらの噛合関係による動力伝達は、変速装置20によって、いずれか一方が選択されるようになっている。
【0017】
この場合、変速装置20は、ハンドル軸12を軸方向に移動した際、2つの位置、すなわち、低速用歯車6aと低速駆動歯車16aの噛合、又は高速用歯車6bと高速駆動歯車16bの噛合のいずれかを選択して、位置決め係止する係止手段を備えている。
【0018】
係止手段は、前記ハンドル軸12を軸方向に沿って2箇所で位置決めするように、例えば、右側板3bのハンドル軸支持孔3dの内面に軸方向に沿って隣接して形成された凹部21(第1の位置)および凹部22(第2の位置)を備えている。そして、これらの凹部21,22には、ハンドル軸12に形成された孔23に配置された係合体24(ボール)が選択的に位置するようになっている。なお、係合体24が凹部21に位置しているときは、低速用歯車6aと低速駆動歯車16aの噛合関係が選択された状態にあり、係合体24が凹部22に位置しているときは、高速用歯車6bと高速駆動歯車16bの噛合関係が選択された状態にある。
【0019】
前記ハンドル軸12に形成された凹所13には、上記した噛合関係のいずれかを選択的に切換えるプッシュロッド(切換部材)25が軸方向に移動可能に設置されている。プッシュロッド25の先端側には、ハンドル軸12から突出して押圧操作部(プッシュボタン)25aが形成されており、この押圧操作部25aは、ハンドル15のハンドルアーム15aから外方に突出して、凹所13の開口部に設置される閉塞部材26によって径方向へのガタ付きが阻止された状態となっている。なお、この閉塞部材26は、ハンドルアーム15aの表面側に当て突いており、ハンドル15を抜け止めする機能を兼ね備えている。
【0020】
前記プッシュロッド25の基端部には、プッシュロッドを突出する方向に向けて付勢するように、凹所13の底面との間で付勢バネ27が設けられている。また、プッシュロッド25の中間部には、それが押圧操作部25aによって押圧された際に、係合体24がハンドル軸12の凹所13内に退避できるように、リール本体側に向けて次第に拡径する傾斜面25bが形成されている。この傾斜面25bは、プッシュロッド25が付勢バネ27の付勢力によって初期位置に復帰した際、係合体24を径方向に押し上げ、前記凹部21又は凹部22のいずれかに係止させる機能を有する。
【0021】
前記ハンドル軸12の基端側には、その端面から所定の長さをおいた位置に、係合突部30が一体回転可能に設けられている。この係合突部30は、ハンドル軸12が軸方向に移動され、前記2つの位置のいずれかで位置決めされた際、前記低速駆動歯車16a及び高速駆動歯車16bの夫々対向する面の中央領域に形成された嵌合凹所31,32に嵌合されるようになっている。
【0022】
すなわち、ハンドル軸12が軸方向のスプール側に移動され、係合体24が凹部21に位置決め係止されている状態では(図1参照)、前記係合突部30は、低速駆動歯車16aの嵌合凹所31に嵌合され、ハンドル15を回転操作した際の回転駆動力は、低速駆動歯車16aから低速用歯車6aに伝達され、スプール8を低速で回転駆動する。また、ハンドル軸12が軸方向の外方に移動され、係合体24が凹部22に位置決め係止されている状態では(図4参照)、前記係合突部30は、高速駆動歯車16bの嵌合凹所32に嵌合され、ハンドル15を回転操作した際の回転駆動力は、高速駆動歯車16bから高速用歯車6bに伝達され、スプール8を高速で回転駆動する。
【0023】
そして、上記したハンドル軸12は、付勢手段によって、常時、プッシュロッド25の押圧方向とは逆方向(軸方向外方)に向けて付勢された状態になっている。本実施形態の付勢手段は、前記リール本体である右側板3bのハンドル軸支持孔3dに段部3eを形成しておき、この段部3eとハンドルアーム15aの裏面との間に配設される押圧バネ35によって構成されている。なお、実際には、ハンドル軸12は軸方向に移動されるため、ハンドル軸12の露出状態をカバーするようにハンドルアーム15aの裏面に取着されたカバー部材15bと段部3eとの間に介在される。
【0024】
また、このような構成では、ハンドル15を回転操作した際に、回転性能が低下したり磨耗等が生じないように、段部3eと押圧バネ35との間、及び押圧バネ35とカバー部材15bとの間に、潤滑用のワッシャ37を介在しておくことが好ましい。
【0025】
上記した変速装置20を組み込んだ魚釣用リールの作用について説明する。
スプールを、図1に示す低速駆動状態から高速駆動状態に切換える場合、プッシュロッド25の押圧操作部25aを、付勢バネ27の付勢力に抗して押圧操作する。このプッシュロッド25の押圧操作により、プッシュロッド25の傾斜面25bは、スプール側に移動し、凹部21に位置決め係止されていた係合体24は、ハンドル軸12の凹所13内に退避する。これにより、ハンドル軸12と右側板3bとの係合関係が解除され、ハンドル軸12は軸方向にフリーな状態となる。
【0026】
上記したように、ハンドル軸12は、付勢手段である押圧バネ35によって、常時、突出側に向けて付勢された状態にあるため、ハンドル軸12は、ハンドル15を引き出す操作をすることなく、図3に示すように、押圧バネ35の付勢力によって軸方向外方に押し出される。このとき、プッシュロッド25は、付勢バネ27の付勢力によって外方に向けて付勢された状態にあることから、係合体24には、傾斜面25bによって径方向外側に向かう力が作用している。従って、ハンドル軸12が押圧バネ35の付勢力によって押し出されて、係合体24が凹部22の位置まで移動すると、係合体24は傾斜面25bに沿って径方向外側に移動して凹部22に係合し、ハンドル軸12は位置決め係止された状態となる(図4参照)。そして、この状態では、前記係合突部30は、高速駆動歯車16bの嵌合凹所32に嵌合されることから、ハンドル15を回転操作した際の回転駆動力は、高速駆動歯車16bから高速用歯車6bに伝達され、スプール8を高速で回転駆動する。すなわち、低速駆動状態から高速駆動状態に切換える場合、プッシュロッド25を押圧操作するだけで、ハンドル軸12は、自動的に、図1に示す状態から図4に示す状態に移動される。
【0027】
また、図4に示す高速駆動状態から低速駆動状態への切換えは、プッシュロッド25を押圧操作すると共に、ハンドル軸12(ハンドル15)を同方向に押し込み操作することで、図1に示す低速駆動状態に切換えることが可能となる。
【0028】
上記した構成の変速装置20を組み込んだ魚釣用リールによれば、ハンドル軸12は、プッシュロッド25の押圧方向と逆の軸方向外方に常時付勢されていることから、単にプッシュロッド25を押圧操作して、ハンドル軸12の位置決め係止を解除するだけで、ハンドル軸12は、押圧バネ35の付勢力によって軸方向外方に移動されて変速が可能となる。すなわち、従来のようにプッシュロッド25を押圧操作しながら、それとは反対方向にハンドル軸12を引き出し操作する必要が無くなり、操作性が良く、実釣時の状況に対応した迅速な切換え操作が可能になる。
【0029】
また、上記した構成では、ハンドル軸12を付勢する付勢手段(押圧バネ35)が、リール本体1である右側板3bに形成された段部3eと、ハンドル(ハンドルアーム15aの裏面)との間に設置されていることから、変速装置20の組み込み作業が容易に行なえると共に、付勢手段のメンテナンス作業が容易に行なえるようになる。
【0030】
なお、上記した付勢手段は、例えば、図5に示すように、付勢バネ45を、ハンドル軸12の基端部と、リール本体に設けられた支持板(例えば、リール枠体2に一体形成される)46との間に介在し、ハンドル軸12を中心軸部分で直接、軸方向に押圧付勢するような構成であっても良い。
【0031】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、低速駆動状態と高速駆動状態を切換える切換部材の操作方向とは逆方向にハンドル軸を付勢するように構成されたものであれば良く、その付勢手段の配置箇所や構成、及び、切換状態を位置決め係止するための係止手段の構成等については適宜変形することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明に係る魚釣用リールの一実施形態を示す図であり、その内部の全体構成を示す図。
【図2】ハンドル軸部分を拡大した図であり、低速駆動状態から切換部材を押圧した状態を示す図。
【図3】高速駆動状態に切換わる途中の状態を示す図。
【図4】高速駆動状態に切換わった状態を示す図。
【図5】変速装置における付勢手段の変形例を示す図。
【符号の説明】
【0033】
1 リール本体
6 スプール軸
6a ピニオン(低速用歯車)
6b ピニオン(高速用歯車)
8 スプール
12 ハンドル軸
15 ハンドル
16a 低速駆動歯車
16b 高速駆動歯車
21,22 凹部
24 係合体
25 プッシュロッド(切換部材)
27 付勢バネ
35 押圧バネ
【出願人】 【識別番号】000002495
【氏名又は名称】ダイワ精工株式会社
【住所又は居所】東京都東久留米市前沢3丁目14番16号
【出願日】 平成17年3月22日(2005.3.22)
【代理人】 【識別番号】100097559
【弁理士】
【氏名又は名称】水野 浩司

【識別番号】100098589
【弁理士】
【氏名又は名称】西山 善章

【識別番号】100101889
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 俊郎

【識別番号】100121083
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 宏義

【公開番号】 特開2006−262705(P2006−262705A)
【公開日】 平成18年10月5日(2006.10.5)
【出願番号】 特願2005−80905(P2005−80905)