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【発明の名称】 集魚灯を組み合わせた定置網漁法
【発明者】 【氏名】永見哲哉

【要約】 【課題】従来の定置網操業は、魚道を通過する魚群を昼夜待って捕る消極的漁法であるため、積極的漁法へ転換する必要がある。

【解決手段】集魚灯を組み合わせた定置網漁法によって、二つの大きな課題を改善することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
夕暮れになると、灯船は操業範囲の定置網の保護区域内で、魚群を魚探で発見し、集魚灯で集魚し、小型魚が逃散し、大型魚群を定置網に誘導することを特徴とする集魚灯を組み合わせた定置網漁法。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、定置網漁法において、魚群を定置網に誘導する方法の改善に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来定置網は、魚道を通過する魚群をじっと待ってとる漁法で消極的漁法と言われている。そして、昼夜門戸を開放した状態で利点も欠点もある。
従来の定置網の側面を1図で説明しよう。
垣網で魚群の進路を遮り、魚群を網の中に誘導する。誘導された魚群は、運動場と呼ばれる囲い網の中へと集められる。集められた魚は、漏斗場に登り次の箱網に入っていく。登り網は、箱網と高低差を設けることにより魚群が逃げにくくする網である。箱網に集まった魚群は、更に箱網の片側に上げて、魚取りとも呼ばれる落とし網に追い込む。
最後に、落とし網に追い込まれた魚群をタモ網で掬い上げて漁獲する。
従来の文献について説明
【特許文献1】特開 昭61−37045(漁獲方法及び装置)P10図1 漁獲方法は、灯火手段で魚群を垣網沿い誘導して網本体内に誘い、魚 捕部からポンプで吸い上げる漁法と装置である。
【特許文献2】特開 平09−285240(水中生物獲得装置)P3図1 水中生物捕獲装置において、商品価値のない魚は網外に逃すため水中カメラで選別し、誘導ゲートを備えているので、水産資源を保護することができる。 上記文献の共通点は、定置網の長所を活かし、欠点を補充している新し漁法が創作されている。
【非特許文献1】「第7回定置網大国のゆくえ」 テレビ放送講座テキスト引用「世界定置網サミット」宣言 富山県氷見市H14開催 古来より海は、「生命の母」と呼ぶにふさわしい広さを持ち豊かさと恵みを私たち人類にもたらしてくれている。しかし、過剰な漁獲や沿岸域の無秩序な開発など人間活動によって、今、世界の海は危機的な状況にある。「海との共生」を訴えている。「全国定置網数」大型定置網数1600統。小型定置網数15000統。「戦後衰退した四張網」 沿岸漁業の代表的網漁法であった四張網の3年間の体験と研究成果について(集魚灯を中心)四張網の利点を活かし定置網に継承したい。永見哲哉
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の定置網は、昼夜魚群の来るのを待ってとる消極的漁法であるため、積極的漁法へ転換する必要がある。
定置網の最大の利点が多獲性の上に一度に多種類、且つ大小の魚に係わらず捕獲することが挙げられる。これは、小型魚の混獲という最大の欠点でもあり、資源保護の立場からもこの改善を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、夕暮れになると、灯船は操業範囲の定置網の保護区域内で、魚群を魚探で発見し、集魚灯で集魚し、小型魚が逃散し、大型魚群を定置網に誘導することを特徴とした集魚灯を組み合わせた定置網漁法で課題を解決する。
【発明の効果】
【0005】
本発明は、定置網漁法の最大の欠点である小型魚の混獲を滅少させ、水産資源を保護することができる。また、従来の定置網を利用でき、魚探や集魚灯を設置した灯船を用意すれば良いので、しかけが大がかりにならず大型魚の漁獲量を増すことができる。

【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
定置網の昼夜の操業について
昼間は、図4に示してあるように従来通りの方法で、魚道を中心に来遊する回遊魚を待って取る漁法である。
灯船は、夕暮れから午後10時頃まで就労で人員は2名程度である。灯船は漁探で魚群を探査し、発見すると集魚灯を投下、水中TVカメラによって魚群行動を観察、そして混獲(小型魚)の実態を確認し、定置網へ誘導する。
混獲の実態とは、図3・5に示すように、大型漁の脅威によって小型魚が逃散しているかどうかということである。小型漁の逃散は、資源保護になる。
灯船の操業範囲は、図2の斜線で示してある。資源保護と有効活用するために定置網の保護区域内とする。
保護区域図2の必要性は、魚群の回遊を保護するためであり、この区域内では、定置網に著しく支障を及ぼしたり、魚道や魚群を遮ったりといった行為は禁止されている定置網の性質上保護されている区域である。
灯船の装備については、戦後、測深機から魚探に改良された。また、水中TVカメラが漁業用として使用されたのは近年のことである。集魚灯については、戦後急速に改良され、
光ファイバーを使用するに至っている。明治以前には、漁師たちは、明かり取りに松根油を使用していた。
回遊魚の多くは、通常集魚灯の明暗線を中心に行動するが、光力・角度・色・潮流等により、魚の習性により適応させることが操業上大切なことである。
定置網漁師たちの願いは、今の経営不振を如何にすれば脱却することができるかである。新漁法へ転換するにも、今の施設設備で漁獲量を少しでも上向きにしたい、そして、水産資源の持続的利用等を考えながら先人の知恵と情熱の結晶であり、約400年の伝統ある定置網を継承したいと考えている。
本研究が定置網を消極的漁法から積極的漁法へと転換するためと当面の諸問題を解消する一方法ではないだろうか。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】従来の定置網の側面図と図解説
【図2】定置網の保護区域の範囲
【図3】回遊魚が集魚灯に集魚した大型魚の魚群は、明暗線を中心に円を描いて回遊する。そして、小型魚は小集団で逃散する関係図。
【図4】定置網の保護区域図と区域内で昼は魚道を中心に回遊
【図5】夜は集魚灯で誘導して早朝、網あげをして捕獲する。
【符号の説明】
【0008】
1 垣網
2 運動場
3 登り網
4 箱網
5 落とし網
6 上から見た定置網
7 定置網保護区域
8 灯船
9 集魚灯
10 水中TVカメラ
11 大型魚群の周遊
12 明暗線
13 小型魚逃散
14 基線
15 台(ブイ)
16 定置網
17 魚道
18 沖合い
19 磯
20 誘導
21 垣網の磯側の末端
22 魚群
【出願人】 【識別番号】304055940
【氏名又は名称】永見 哲哉
【出願日】 平成17年2月4日(2005.2.4)
【代理人】
【公開番号】 特開2006−211963(P2006−211963A)
【公開日】 平成18年8月17日(2006.8.17)
【出願番号】 特願2005−28423(P2005−28423)