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【発明の名称】 ペット用処置台
【発明者】 【氏名】福田 耕三
【住所又は居所】埼玉県所沢市上山口1779−1 株式会社東京メニックス内
【課題】シンク外側への水の跳ね返しやシンク周囲への汚水の飛散等を防止し、シンクに対する簀子の着脱を容易にする。

【解決手段】簀子4を一方向に向けて載置可能とするようシンク1の上部開口側に設けた上側段部2と、前記簀子4を90°回転した状態でシンク1の中段位置に載置可能とするよう当該上側段部2から落とし込み状に形成した下側段部3と、該下側段部3位置に設けた混合栓5とを備える。混合栓5上側を閉塞するように上側段部2に載置し、且つ簀子4上をスライド移動して当該混合栓5上側を開放可能としたカバー体6を備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
簀子を一方向に向けて載置可能とするようシンクの上部開口側に設けられた上側段部と、前記簀子を90°回転させた状態でシンクの略中段位置に載置可能とするよう当該上側段部から落とし込み状に形成された下側段部と、該下側段部位置に設けられた混合栓とを備えて成ることを特徴とするペット用処置台。
【請求項2】
前記混合栓上側を閉塞するように上側段部に載置され、且つ簀子上をスライド移動して当該混合栓上側を開放可能としたカバー体を備えた請求項1記載のペット用処置台。

【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、ペットの洗浄用処置台(以後シンクと略称する)に係り、主として動物病院等で使用され、その他にペットショップやペット用美容院等においても使用されるペット用処置台に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば動物病院等において、犬猫等の小動物ペットの手術後の血液や汚れ等を洗浄したり、あるいはペットショップやペット用美容院等において小動物ペットのトリミングを行ったりするのに際し、図6に示すように、シンク1上に載せられた簀子4上部に当該小動物ペットを置いてから例えばシャワー等の混合栓5を引き出して洗浄するのであった。このとき簀子4は、シンク1の開口上面に不図示の固定金具等によって取り付けられる。また、湯水や常温水等を使用するための混合栓5は、シンク1の縁側から上部に突出して設けられ、しかも混合栓5のシャワーヘッド部分は上下方向へ伸縮自在に構成されている。
【特許文献1】特になし
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来におけるシンク1では、簀子4はシンク1の開口上面に取り付けられ、且つ簀子4の上側から湯水や常温水等をシンク1内に流し込むため、混合栓5の使用に際し、シンク1外側への水の跳ね返し等が避けられず非常に不便であった。しかも、シンク1に対する簀子4の取り付けに固定金具を使っているため、当該簀子4の着脱操作が面倒であり、また簀子4の取り付け後には、汚水等がこの固定金具を伝わってシンク1外部へ流れてしまうという虞れがあった。また、混合栓5がシンク1上部に突出しているため、これが洗浄作業の邪魔となり、しかもシンク1の搬送や、梱包等においても不便なものであった。
【0004】
そこで、本発明は、叙上のような従来存した諸事情に鑑み創出されたもので、シャワー等の混合栓の使用に際し、シンク外側への水の跳ね返しやシンク周囲への汚水の飛散等を防止でき、しかもシンクに対する簀子の取り付けが固定金具を使わずに容易に行え、且つ簀子の着脱も容易に行えると共に、混合栓が洗浄作業やシンク自体の搬送・梱包等において何等邪魔とならないようにしたペット用処置台を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決するため、本発明にあっては、簀子を一方向に向けて載置可能とするようシンクの上部開口側に設けられた上側段部と、前記簀子を90°回転させた状態でシンクの略中段位置に載置可能とするよう当該上側段部から落とし込み状に形成された下側段部と、該下側段部位置に設けられた混合栓とを備えて成るものである。
【0006】
また、前記構成において、前記混合栓上側を閉塞するように上側段部に載置され、且つ簀子上をスライド移動して当該混合栓上側を開放可能としたカバー体を備えて構成することができる。
【0007】
以上のように構成された本発明に係るペット用処置台にあって、シンクの上側段部は、不使用時においてここに簀子が一方向に向けて載せられることで、シンク上側開口部を下側段部の混合栓と共に閉塞させる。
また、例えば小動物ペットの洗浄を行うときには簀子の向きを90°回転して下側段部に載せ替えることで、シンク中段の開口部分を閉塞させる。
そして、カバー体が混合栓上側を閉塞させた際には、シンク上面を上側段部に載置されている簀子と共に広く使用可能にさせ、且つカバー体を簀子上でスライド移動させることで、混合栓上側だけを開放可能にさせる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、シャワー等の混合栓の使用に際し、シンク外側への水の跳ね返しやシンク周囲への汚水の飛散等を防止でき、しかもシンクに対する簀子の取り付けが固定金具を使わずに容易に行え、且つ簀子の着脱も容易に行えると共に、混合栓が洗浄作業やシンク自体の搬送・梱包等において何等邪魔とならないようにすることができる。
【0009】
すなわち、これは本発明が、簀子を一方向に向けて載置可能とするようシンクの上部開口側に設けられた上側段部と、前記簀子を90°回転させた状態でシンクの略中段位置に載置可能とするよう当該上側段部から落とし込み状に形成された下側段部と、該下側段部位置に設けられた混合栓とを備えて成るからであり、これにより、不使用時には簀子を上側段部に載せておき、小動物ペットの洗浄を行うときには簀子を90°回転して下側段部に載せ替えることでもって、シャワー等の混合栓の使用に際し、シンク外側への水の跳ね返しやシンク周囲への汚水の飛散等を防止することができる。
【0010】
しかも、小動物ペットの種類や洗浄作業の状況に応じて上下いずれの段部に簀子を載置して使用することができる。また、混合栓が下側段部位置に設けられているため、洗浄作業やシンク自体の搬送・梱包等において混合栓自体が何等邪魔とはならない。さらに、シンクの上部開口側に設けられた上側段部と中側段部とは一組の簀子で兼用できるため、使い勝手が良く、かつコストの面でも従来品と比べて格段に優れている。
【0011】
また、前記混合栓上側を閉塞するように上側段部に載置され、且つ簀子上をスライド移動して当該混合栓上側を開放可能としたカバー体を備えたので、上側段部に載置されている簀子と共に、カバー体によって混合栓上側を閉塞した状態でシンク上面を、例えば小動物の処置台として、あるいは洗浄用等として広く使用することができ、また簀子上をスライド移動させて混合栓上側だけを開放させることで、簀子を上側段部に載せたままであっても容易に混合栓を使用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の一形態を説明すると、図において示される符号1は、小動物ペットの洗浄に使用されるペット用処置台としての例えばステンレス材によって形成されたシンクであり、このシンク1の底部開口内には不図示の給水栓、給湯栓、排水管等を配置してある。
【0013】
このシンク1は、図1に示すように、上部開口側に上側段部2が設けられ、矩形平板状に形成された例えば2枚の格子状の簀子4を一方向である例えば格子方向がシンク1の上部開口側の長手方向に沿って載置可能となるようにしてある。
【0014】
また、図1および図3に示すように、シンク1の略中段位置には、上側段部2から落とし込み状に下側段部3が形成され、前記2枚の簀子4をそれぞれ90°回転させた状態に、例えば簀子4の格子方向がシンク1の上部開口側の長手方向とは直角の向きにしてシンク1の略中段位置に載置可能となるようにしてある。
【0015】
また、図5に示すように、シンク1の略中段位置における下側段部3の一端側を若干長目に延設して棚部7を形成してあり、そこには伸縮可能なシャワーヘッド5Aと、これを開栓乃至閉閉する混合栓5が備え付けられている。
【0016】
すなわち、図1に示すように、簀子4は、矩形状の枠体4Aに複数の線材4Bを格子状に組み付けて成り、当該簀子4の格子方向に沿った縦方向の長さmに対して、格子方向と直角の横方向の長さlを若干大きくし、しかも中間には補強用線材4Cを付設して成る矩形平板状に形成されている。
【0017】
そして、シンク1の上部開口側における上側段部2に対して上側の内壁面の長手方向の長さが簀子4の縦方向の長さmの2倍よりも若干大きくなるように形成してある。また、上側の内壁面の長手方向と直角方向の長さ、すなわち長手方向に沿った左右の上側段部2に対し上側の互いに対向する内壁面同士の間隔が簀子4の横方向の長さlと略合致するように形成してあり、これによって混合栓5を開放した状態で2枚の簀子4が上側段部2に隣接載置されるようにしてある。
【0018】
また、図3乃至図5に示すように、シンク1の略中段位置における下側段部3に対して上側の内壁面(上側段部2に対して下側の内壁面)の長手方向の長さが簀子4の横方向の長さlの2倍よりも若干大きくなるように形成してある。そして、下側段部3に対して上側の内壁面の長手方向と直角方向の長さ、すなわち長手方向に沿った左右の下側段部3に対し上側の互いに対向する内壁面同士の間隔が簀子4の縦方向の長さmと合致するように形成してあり、これによって混合栓5を開放した状態で2枚の簀子4が下側段部3に隣接載置されるようにしてある。
【0019】
また、図1、図2に示すように、シンク1の上部開口側の上側段部2には、複数縦長状の通水孔6Aを有する矩形板枠状のカバー体6が載置できるようにしてあり、混合栓5上側を閉塞するようにしてある。このとき、カバー体6は上側段部2に載置されている状態のまま簀子4上を自由にスライド移動して混合栓5上側を開放できるようにしてある。
【0020】
次に、本構成による使用について説明すると、シンク1の不使用時においては、図2に示すように、シンク1の上側段部2に2枚の簀子4を一方向に向けて載せ、且つカバー体6で混合栓5上側を閉塞させることで、シンク1の上側開口部を下側段部3位置の棚部7にある混合栓5と共に閉塞しておく。
【0021】
もちろん、このようにシンク1が閉塞状態のままであっても、シンク1上面を上側段部2に載置されている簀子4は、小動物の処置台として、あるいは洗浄用として広く使用させることができる。このとき、カバー体6を簀子4上でスライド移動させて棚部7の混合栓5上側だけを開放しておけば、シンク1の上側段部2に簀子4を載せた状態であっても混合栓5を使うことができる。
【0022】
また、シンク1によって小動物ペットの洗浄を行うときには、図3に示すように、簀子4の向きを90°回転してシンク1の略中段位置にある下側段部3に載せ替えることで、シンク1中段の開口部分が閉塞され、この簀子4の上に小動物ペットを載せてから混合栓5を使って洗浄すれば良い。これによって洗浄の際のシンク周囲への汚水の飛散等を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明を実施するための最良の形態におけるシンクの分解斜視図である。
【図2】同じく不使用状態のシンクの斜視図である。
【図3】同じく使用状態のシンクの斜視図である。
【図4】同じく使用状態のシンクの平面図である。
【図5】図4中、X−X断面図である。
【図6】従来例におけるシンクの斜視図である。
【符号の説明】
【0024】
m 縦方向の長さ
l 横方向の長さ
1 シンク
2 上側段部
3 下側段部
4 簀子
4A 枠体
4B 線材
4C 補強用線材
5 混合栓
5A シャワーヘッド
6 カバー体
6A 通水孔
7 棚部

【出願人】 【識別番号】591160707
【氏名又は名称】株式会社東京メニックス
【住所又は居所】埼玉県所沢市上山口1779−1
【出願日】 平成17年1月18日(2005.1.18)
【代理人】 【識別番号】100069213
【弁理士】
【氏名又は名称】平田 功

【公開番号】 特開2006−197815(P2006−197815A)
【公開日】 平成18年8月3日(2006.8.3)
【出願番号】 特願2005−10749(P2005−10749)