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【発明の名称】 漁撈用の筌
【発明者】 【氏名】キム スン イル

【要約】 【課題】製作が容易であって、構造が簡単であって、使いやすく堅固な節畳式漁撈用の筌を提供する。

【解決手段】上部リング(11)と、下部リング(12)と、当該上部リング(11)及び当該下部リング(12)のそれぞれに、節畳装置(30A)を介して両端が連結された複数の支持幹(13−a1〜13−a6)と、から構成される漁撈用の筌であって、前記節畳装置(30A)は、前記上部リング(11)と前記下部リング(12)に複数のブラケット(31)が固定され、前記複数の支持幹(13−a1〜13−a6)の両端がそれぞれ当該ブラケット(31)にピン(33)で連結され、前記複数の支持幹(13−a1〜13−a6)が双方又は一方の方面に旋回するように構成されるとともに、前記複数の支持幹(13−a1〜13−a6)の中で選択された一の支持幹(13−a3)は、円柱方向に回転することを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部リング(11)と、下部リング(12)と、当該上部リング(11)及び当該下部リング(12)のそれぞれに、節畳装置(30A)を介して両端が連結された複数の支持幹(13−a1〜13−a6)と、から構成される漁撈用の筌であって、
前記節畳装置(30A)は、前記上部リング(11)と前記下部リング(12)に複数のブラケット(31)が固定され、前記複数の支持幹(13−a1〜13−a6)の両端がそれぞれ当該ブラケット(31)にピン(33)で連結され、前記複数の支持幹(13−a1〜13−a6)が双方又は一方の方面に旋回するように構成されるとともに、
前記複数の支持幹(13−a1〜13−a6)の中で選択された一の支持幹(13−a3)は、円柱方向に回転することを特徴とする漁撈用の筌。
【請求項2】
前記複数の支持幹(13−a1〜13−a6)に連結されたブラケット(31)の一側の面(35b)に支持部(31a)が形成され、
前記複数の支持幹(13−a1〜13−a6)は、略90度の範囲内で一方にだけ旋回するように構成されることを特徴とする請求項1記載の漁撈用の筌。
【請求項3】
回転可能な支持幹(13−a3)の上側のブラケット(31)に固定リング(34)が具備され、
前記固定リング(34)を上部リング(11)に掛けて前記回転可能な支持幹(13−a3)が回転するのを防止しうることを特徴とする請求項1又は2記載の漁撈用の筌。
【請求項4】
上部リング(11)と、下部リング(12)と、当該上部リング(11)及び当該下部リング(12)のそれぞれに、節畳装置(30A)を介して両端が連結された複数の支持幹(13−a1〜13−a6)と、から構成される漁撈用の筌であって、
前記節畳装置(30B)は、前記上部リング(11)と前記下部リング(12)に複数のブラケット(31)が固定され、前記複数の支持幹(13−a1〜13−a6)の両端がそれぞれ当該ブラケット(31)にピン(33)で連結され、前記複数の支持幹(13−a1〜13−a6)が双方又は一方の方面に旋回するように構成されるとともに、
前記複数の支持幹(13−a1〜13−a6)が旋回される方向と同一方向に、前記下部リング(12)の中心を通すように、当該下部リング(12)の中間にガイドチャンネル(35)が一体で連結され、
上端が、前記ガイドチャンネル(35)と直交する一側の支持幹(13−a1)の上端を連結するピン(33)に上下方向で旋回できるように連結され、下端が、前記ガイドチャンネル(35)を追って案内され、前記複数の支持幹(13−a1〜13−a6)が垂直に立てられたとき、前記ガイドチャンネル(35)に固定されるロッキングロッド(36)を具備することを特徴とする漁撈用の筌。
【請求項5】
前記ガイドチャンネル(35)は、所定幅の鉄板を折曲し、底(35a)と両側面(35b)と内向(35d)とを形成し、上向に開口されるとともに、
前記ガイドチャンネル(35)の一側の面(35b)の所定位置には固定空(35c)が形成され、
前記ロッキングロッド(36)の下端に直角に折曲させた固定部(36a)が形成され、前記ロッキングロッド(36)の下端が前記ガイドチャンネル(35)から離脱されずにスライド可能となっており、
前記複数の支持幹(13−a1〜13−a6)が垂直に立てられたときの状態で、前記ロッキングロッド(36)の固定部(36a)が前記ガイドチャンネル(35)の前記固定空(35c)に差し込まれるようにすることを特徴とする請求項4記載の漁撈用の筌。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、カニや魚類などを誘引,捕獲するために、主に海で使用される漁撈用の筌に関するものであって、特に、節畳可能な漁撈用の筌に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、カニなどを誘引,捕獲するために用いられ、節畳可能な漁撈用の筌がある。一般的に、この筌は円筒形の網の構造となっており、側面には一以上の誘引口が形成されている。そして、この誘引口から筌の内部に入ってきた魚類は、外部に出ることができなくなることから、その魚類が捕獲されるようになっている。
【0003】
このような筌は、一般的に大きく嵩張るものである。そのため、これを船に載せるときには大きな空間が必要になる。このような事情を考慮し、保管しやすいように節畳装置を備えた筌が存在する。例えば、大韓民国實用新案公開第98−113号、大韓民国實用新案登録第20−0204988号、大韓民国實用新案登録第20−0186670号などに開示されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、節畳装置を備えた筌は、スプリングの弾性によって、支持幹の関節が坐屈される方式で折れる(折り畳む)ものである。また、一般的に、一つの筌に6個の支持幹がある。従って、これら6個の支持幹を手で折ったり(折り畳んだり)、手で開いたりする作業は煩雑であるし、特に、揺れの大きな船上において作業を行う場合には困難になる。
【0005】
また、これに加えて、従来の筌は節畳であるため、複数の支持幹の中間部位が関節構造になっており、スプリングの弾性を利用するものとなっている。それゆえ、この部分が構造的に弱く壊れやすい(特に、水中の塩分によって関節部位が腐食されやすい)ので、筌としての機能を失う場合が多い。
【0006】
さらに、スプリングの弾性が低下すると、筌は、引き上げられるときにどうしても揺れる船にぶつけられてしまう。このような漁撈作業の環境の特性上、筌の取扱いに十分に気を遣うのは困難である。その結果、筌の節畳装置が壊れやすくなる。
【0007】
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、その目的は、製作が容易であって、構造が簡単であって、使いやすく堅固な節畳式漁撈用の筌を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
以上のような課題を解決するために、本発明は、上部リングと下部リングを連結する多数の支持幹の中から選択された一つの支持幹を調定し、その支持幹が円柱方向に回転することを特徴とする。
【0009】
より具体的には、本発明は、以下のものを提供する。
【0010】
(1) 上部リング(11)と、下部リング(12)と、当該上部リング(11)及び当該下部リング(12)のそれぞれに、節畳装置(30A)を介して両端が連結された複数の支持幹(13−a1〜13−a6)と、から構成される漁撈用の筌であって、前記節畳装置(30A)は、前記上部リング(11)と前記下部リング(12)に複数のブラケット(31)が固定され、前記複数の支持幹(13−a1〜13−a6)の両端がそれぞれ当該ブラケット(31)にピン(33)で連結され、前記複数の支持幹(13−a1〜13−a6)が双方又は一方の方面に旋回するように構成されるとともに、前記複数の支持幹(13−a1〜13−a6)の中で選択された一の支持幹(13−a3)は、円柱方向に回転することを特徴とする漁撈用の筌。
【0011】
本発明によれば、上部リング(11)と、下部リング(12)と、上部リング(11)及び下部リング(12)のそれぞれに、節畳装置(30A)を介して両端が連結された複数の支持幹(13−a1〜13−a6)と、から構成される漁撈用の筌であって、この節畳装置(30A)は、上部リング(11)と下部リング(12)に複数のブラケット(31)が固定され、複数の支持幹(13−a1〜13−a6)の両端がそれぞれブラケット(31)にピン(33)で連結され、複数の支持幹(13−a1〜13−a6)が双方又は一方の方面に旋回するように構成されるとともに、複数の支持幹(13−a1〜13−a6)の中で選択された一の支持幹(13−a3)は、円柱方向に回転することとしたから、折り畳むときには、この一の支持幹(13−a3)を回転させて、全ての支持幹(13−a1〜13−a6)が双方又は一方の方面に旋回しうるようにし、折り畳まないときには、この一の支持幹(13−a3)を回転させて、全ての支持幹(13−a1〜13−a6)が双方又は一方の方面に旋回しえないようにすることができる。
【0012】
従って、複数の支持幹(13−a1〜13−a6)を手で折ったり、手で開いたりする作業が不要であって、また、製作が容易かつ構造が簡単であって、使いやすい節畳式漁撈用の筌を提供することができる。
【0013】
(2) 前記複数の支持幹(13−a1〜13−a6)に連結されたブラケット(31)の一側の面(35b)に支持部(31a)が形成され、前記複数の支持幹(13−a1〜13−a6)は、略90度の範囲内で一方にだけ旋回するように構成されることを特徴とする(1)記載の漁撈用の筌。
【0014】
本発明によれば、上述した複数の支持幹(13−a1〜13−a6)に連結されたブラケット(31)の一側の面(35b)に支持部(31a)が形成され、複数の支持幹(13−a1〜13−a6)が略90度の範囲内で一方にだけ旋回するように構成されることとしたから、筌の節畳作業が簡便になり、ひいては使いやすい節畳式漁撈用の筌を提供することができる。また、筌の骨組が強固になる、というメリットもある。
【0015】
(3) 回転可能な支持幹(13−a3)の上側のブラケット(31)に固定リング(34)が具備され、前記固定リング(34)を上部リング(11)に掛けて前記回転可能な支持幹(13−a3)が回転するのを防止しうることを特徴とする(1)又は(2)記載の漁撈用の筌。
【0016】
本発明によれば、回転可能な支持幹(13−a3)の上側のブラケット(31)に固定リング(34)が具備され、前記固定リング(34)を上部リング(11)に掛けて回転可能な支持幹(13−a3)が回転するのを防止しうることとしたから、節畳式漁撈用の筌の強固性を増すことができる。また、筌を使用している最中に、骨組が節畳されてしまうのを防ぐことができ、使いやすい節畳式漁撈用の筌を提供することができる。
【0017】
(4) 上部リング(11)と、下部リング(12)と、当該上部リング(11)及び当該下部リング(12)のそれぞれに、節畳装置(30A)を介して両端が連結された複数の支持幹(13−a1〜13−a6)と、から構成される漁撈用の筌であって、前記節畳装置(30B)は、前記上部リング(11)と前記下部リング(12)に複数のブラケット(31)が固定され、前記複数の支持幹(13−a1〜13−a6)の両端がそれぞれ当該ブラケット(31)にピン(33)で連結され、前記複数の支持幹(13−a1〜13−a6)が双方又は一方の方面に旋回するように構成されるとともに、前記複数の支持幹(13−a1〜13−a6)が旋回される方向と同一方向に、前記下部リング(12)の中心を通すように、当該下部リング(12)の中間にガイドチャンネル(35)が一体で連結され、上端は、前記ガイドチャンネル(35)と直交する一側の支持幹(13−a1)の上端を連結するピン(33)に上下方向で旋回できるように連結され、下端は、前記ガイドチャンネル(35)を追って案内され、前記複数の支持幹(13−a1〜13−a6)が垂直に立てられたとき、前記ガイドチャンネル(35)に固定されるロッキングロッド(36)を具備することを特徴とする漁撈用の筌。
【0018】
本発明によれば、上部リング(11)と、下部リング(12)と、上部リング(11)及び下部リング(12)のそれぞれに、節畳装置(30B)を介して両端が連結された複数の支持幹(13−a1〜13−a6)と、から構成される漁撈用の筌であって、この節畳装置(30B)は、上部リング(11)と下部リング(12)に複数のブラケット(31)が固定され、複数の支持幹(13−a1〜13−a6)の両端がそれぞれブラケット(31)にピン(33)で連結され、複数の支持幹(13−a1〜13−a6)が双方又は一方の方面に旋回するように構成されるとともに、複数の支持幹(13−a1〜13−a6)が旋回される方向と同一方向に、下部リング(12)の中心を通すように、下部リング(12)の中間にガイドチャンネル(35)が一体で連結され、上端が、ガイドチャンネル(35)と直交する一側の支持幹(13−a1)の上端を連結するピン(33)に上下方向で旋回できるように連結され、下端が、ガイドチャンネル(35)を追って案内され、複数の支持幹(13−a1〜13−a6)が垂直に立てられたとき、ガイドチャンネル(35)に固定されるロッキングロッド(36)を具備することとしたから、ロッキングロッド(36)を使って筌を簡単に折り畳むことができ、ひいては製作が容易かつ構造が簡単であって、揺れる船上でも使いやすい節畳式漁撈用の筌を提供することができる。
【0019】
(5) 前記ガイドチャンネル(35)は、所定幅の鉄板を折曲し、底(35a)と両側面(35b)と内向(35d)とを形成し、上向に開口されるとともに、前記ガイドチャンネル(35)の一側の面(35b)の所定位置には固定空(35c)が形成され、前記ロッキングロッド(36)の下端に直角に折曲させた固定部(36a)が形成され、前記ロッキングロッド(36)の下端が前記ガイドチャンネル(35)から離脱されずにスライド可能となっており、前記複数の支持幹(13−a1〜13−a6)が垂直に立てられたときの状態で、前記ロッキングロッド(36)の固定部(36a)が前記ガイドチャンネル(35)の前記固定空(35c)に差し込まれるようにすることを特徴とする(4)記載の漁撈用の筌。
【0020】
本発明によれば、上述したガイドチャンネル(35)は、所定幅の鉄板を折曲し、底(35a)と両側面(35b)と内向(35d)とを形成し、上向に開口されるとともに、前記ガイドチャンネル(35)の一側の面(35b)の所定位置には固定空(35c)が形成され、ロッキングロッド(36)の下端に直角に折曲させた固定部(36a)が形成され、ロッキングロッド(36)の下端がガイドチャンネル(35)から離脱されずにスライド可能となっており、複数の支持幹(13−a1〜13−a6)が垂直に立てられたときの状態で、ロッキングロッド(36)の固定部(36a)がガイドチャンネル(35)の固定空(35c)に差し込まれるようにすることとしたから、海の中の潮流や外力で回転され、筌が自ら折られるのを防ぐとともに、筌を使用している最中に、骨組が節畳されてしまうのを防ぐことができる。
【発明の効果】
【0021】
以上説明したように、本発明は、例えば直線のロッド(1)にブラケット(31)を締結した後、支持幹(13−a1〜13−a6)を連結し、はしご形に製作した後、はしご形の半製品(3)を一定の長さで切断して、切断された半製品(3)を円形にベンディーングして切断されたところを溶接したら、基本的な骨組(10)を完成できるので、製作が容易かつ構造が簡単であって、使いやすい節畳式漁撈用の筌を提供することができる。また、複数の支持幹(13−a1〜13−a6)を手で折ったり、手で開いたりする作業が不要となる。
【0022】
さらに、本発明は、傾斜方式で折れるもので、節畳装置(30A,30B)の構成が簡単で、筌を堅固に製作することができる。加えて、本発明は、支持幹(13−a3)やロッキングロッド(36)を用いることによって、魚類を簡単に追い込むことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
【0024】
[筌の機械的構成]
図1〜図4は、本発明の第1の実施の形態を説明するための説明図である。より具体的には、図1は、本発明の第1の実施の形態に係る漁撈用の筌の分解図であり、図2は、図1に示す筌の組立状態図であり、図3は、図2に示した骨組に網を具備した筌の外観図であり、図4は、図2に示した筌の折られた様子を示した正面図である。
【0025】
本発明の第1の実施の形態に係る漁撈用の筌は、骨組(10)を構成する上部リング)(11)、下部リング(12)、および6個の支持幹(13−a1〜13−a6)からなる。これらは通常は金属材料によって製作される。骨組(10)は、楕円形になったロッドを使用する。
【0026】
網(20)は、従来と同様に、周りに誘引口21ができていて、この誘引口(21)より魚類が内部に誘引される。この網(20)の上部には、捕獲された魚類を収去できるように開閉口(22)が形成されている。網(20)は、完成された骨組(10)に挿まれた別の結束バンド(23)により、上部リング(11)と下部リング(12)に密着できるように結束し、円筒形の筌が形成されている。
【0027】
本発明の第1の実施の形態に係る漁撈用の筌において、基本的には、6個の支持幹(13−a1〜13−a6)は、12個のブラケット(31)により、上部リング(11)と下部リング(12)にある程度離れて連結され、それぞれの支持幹(13−a1〜13−a6)は、ブラケット(31)にピン(33)で連結され、旋回できる構造となっている。
【0028】
より具体的には、複数のブラケット(31)は、大体"U"字形で、支持幹(13−a1〜13−a6)が固定されるところに合わせて、上部リング(11)と下部リング(12)にネジ(32)で(緩く)締結されてある。このように、ネジが締結された後、第3支持幹(13−a3)が連結されたブラケット(31)以外は、上部リング(11)と下部リング(12)にそれぞれ一体で溶接される。そして、第3支持幹(13−a3)は、円柱方向に回転できるようになっている。
【0029】
これより、第3支持幹(13−a3)のブラケット(31)の角度が他のブラケット(31)と一致すると、支持幹(13−a1〜13−a6)が旋回できる状態となるので骨組(10)が折られ、第3支持幹(13−a3)の角度が他のブラケット(31)と一致しなくなると、支持幹(13−a1〜13−a6)は垂直に立てられることとなる。
【0030】
ここで、本実施形態では、第1支持幹(13−a1)と第4支持幹(13−a4)に連結されたブラケット(31)の一側の面(35b)に支持部(31a)が作られている。すなわち、第1支持幹(13−a1)及び第4支持幹(13−a4)のブラケット(31)は、片面を閉鎖させた構造で、支持幹(13−a1〜13−a6)が90度の範囲内で一方にだけ旋回できることから、支持幹(13−a1〜13−a6)が直立され、筌の節畳作業が簡便になる。
【0031】
加えて、回転される第3支持幹(13−a3)の上側のブラケット(31)に固定リング(34)を具備しているので、この固定リング(34)を上部リング(11)に掛けると、第3支持幹(13−a3)が回転されるのを防ぐことができる。
【0032】
なお、ブラケット(31)を上部リング(11)と下部リング(12)にネジ(32)で締結したのは、骨組(10)の製作を容易にさせるためである。例えば、ネジ(32)を使わずに、殆どのブラケット(31)を直接、上部リング(11)と下部リング(12)に溶接するようにしてもよい。
【0033】
図5は、本発明の第1の実施の形態に係る筌における骨組(10)の製作工程を示す工程図である。
【0034】
図5において、本発明の第1の実施の形態に係る筌における骨組(10)の製作工程の概要としては、ネジ(32)を使って上部リング(11)と下部リング(12)にブラケット(31)を固定して骨組(10)を作る。より具体的には、まず、直線のロッド(1)に連続、反復にテーピングし、一定間隔でナット空(2)を作って官桶空が作られたブラケット(31)を適当にネジで締結し、支持幹(13−a1〜13−a6)をブラケット(31)に対して連結し、はしご形の半製品(3)を一定の長さで切断して、切断された半製品(3)を円形にベンディーングして切断されたところを溶接すると、支持幹(13−a1〜13−a6)が連結された上部リング(11)と下部リング(12)が整列される。その後、上部リング(11)を下部リング(12)に重ねておくと、自然にブラケット(31)が一方の方向に並ぶ状態となる。かかる状態で、一部を場外して溶接をすれば、基本的な骨組(10)が完成されることとなる。
【0035】
[使用方法]
以上説明したような機械的構成をもつ筌の使用方法としては、以下のとおりである。
【0036】
まず、筌を折って保管する場合には、回転できる第3支持幹(13−a3)を手で握って回転させ、他のブラケット(31)の方向と一致できるように第3支持幹(13−a3)のブラケット(31)を並ばせる。そうすると、全支持幹(13−a1〜13−a6)が一方の方向に横たわるので、上部リング(11)を下部リング(12)に重ね、結局、筌が折り込めることとなる。
【0037】
そして、折り込めた筌を使用する場合には、上部リング(11)を手で握って上げると、支持幹(13−a1〜13−a6)が垂直に立ち、そのまま第3支持幹(13−a3)を他の支持幹(13−a1,a2,a4,a5,a6)のブラケット(31)と交差される方に回転させると、支持幹(13−a1〜13−a6)は立ったままになる。加えて、固定リング(34)を上部リング(11)に固定することによって、回転できる支持幹(13−a3)が海の中の潮流や、外力によって回転され、筌が自ら折れてしまうのを防ぐことができる。
【0038】
このように、本発明の第1の実施の形態に係る漁撈用の筌によれば、1個の支持幹(13−a3)で筌を簡単に折り込むことができ、ひいては揺れる船上においても便利に使用することができる。
【0039】
[変形例]
図6及び図7は、本発明の第2の実施の形態を説明するための説明図である。より具体的には、図6は、本発明の第2の実施の形態に係る漁撈用の筌の分解図であり、図7は、図6に示した筌の折られた様子を示した正面図である。なお、図6及び図7の構成要素のうち、本発明の第1の実施の形態と同じ部分に対しては、同一の符号を用いることとする。
【0040】
本発明の第2の実施の形態に係る漁撈用の筌において、骨組(10)を構成する上部リング(11)と下部リング(12)と多数の支持幹(13−a1〜13−a6)とブラケット(31)は、本発明の第1の実施の形態と同様の構成で連結されているので、詳細な説明を省略する。
【0041】
ここで、第3支持幹(13−a3)のブラケット(31)については、本発明の第1の実施の形態では円柱方向へ回転可能であったが、本発明の第2の実施の形態では、他の支持幹(13−a1,a2,a4,a5,a6)のブラケット(31)と同様に、第3支持幹(13−a3)のブラケット(31)も、上部リング(11)と下部リング(12)に溶接されているため、第3支持幹(13−a3)の回転は不可能な構造となっている。従って、基本的に、支持幹(13−a1〜13−a6)は、90度の範囲内で、一方の方向にだけ旋回できる構造となっている。
【0042】
節畳装置(30B)を構成するガイドチャンネル(35)とロッキングロッド(36)は、支持幹(13−a1〜13−a6)を垂直に立てる状態でロッキングさせるためのものであって、本発明の第1の実施の形態における第3支持幹(13−a3)と固定リング(34)の代わりに用いる。
【0043】
ガイドチャンネル(35)は、支持幹(13−a1〜13−a6)が旋回される方向と一致させる必要があるので、一端は、第1支持幹(13−a1)と交差するところの下部リング(12)に溶接し、他端は、第4支持幹(13−a4)と交差するところの下部リング(12)に溶接する。ガイドチャンネル(35)は、所定幅の鉄板を折曲して、底(35a)と両側面(35b)と内向(35d)を形成して、上向に開口されている。そして、ガイドチャンネル(35)の一側面(35b)の適当な位置には、固定空(35c)が形成されているので、支持幹(13−a1〜13−a6)が垂直に立てられたとき、後述のロッキングロッド(36)の下端部が差し込まれるようにしてある。
【0044】
ロッキングロッド(36)の上端は、第1支持幹(13−a1)の上端を連結するピン(33)と上下方向に旋回できるように連結し、その下端は、直角に折曲させた固定部(36a)を形成し、ガイドチャンネル(35)から離脱されずにスライドできると同時に、ロッキングロッド(36)自体の弾性で、固定部(36a)がガイドチャンネル(35)の固定空(35c)に差し込まれる構造となっている。すなわち、ロッキングロッド(36)の固定部(36a)は、固定空(35c)が形成された方向に折曲されていて、固定ロッド(36)自体は固定空(35c)が形成された方向に弾性が作用するため、支持幹(13−a1〜13−a6)が横たわる区間には、ロッキングロッド(36)の下端がガイドチャンネル(35)の内部でスライドされ、支持幹(13−a1〜13−a6)が垂直に立つ地点では、固定部(36a)が固定空(35c)に差し込まれて筌の骨組(10)が開かれた状態を維持することになる。
【0045】
従って、筌を折って保管する場合には、網(20)の開閉口22で手を入れてロッキングロッド(36)を引っ張って固定部(36a)を固定空(35c)から外した後、上部リング(11)を押すとロッキングロッド(36)の下端部がガイドチャンネル(35)でスライドされると同時に、支持幹(13−a1〜13−a6)が横たわって、上部リング(11)が下部リング(12)と重なり、結局、筌が折り込まれることとなる。
【0046】
そして、折られた筌を開いて使用する場合には、上部リング(11)を手で握ってあげると支持幹(13−a1〜13−a6)が垂直に立てられて、その後、ロッキングロッド(36)の固定部(36a)がガイドチャンネル(35)の固定空(35c)に差し込まれ、全支持幹(13−a1〜13−a6)が垂直にたつ状態を維持する。従って、海の中の潮流や外力で回転され、筌が自ら折られるのを防ぐことができる。
【0047】
このように、本発明の第2の実施の形態に係る漁撈用の筌によれば、ロッキングロッド(36)を使って筌を簡単に折り込めるので、揺れる船上でも便利に使うことができる。
【0048】
なお、ネジ(32)を使ってブラケット(31)を上部リング(11)と下部リング(12)で固定し、基本的な骨組(10)の製作工程については、本発明の第1の実施の形態と同様である(図5参照)。
【産業上の利用可能性】
【0049】
本発明に係るは漁撈用の筌は、傾斜方式で折れ、節畳装置の構成が簡単で、筌を堅固に製作することができるものとして有用である。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る漁撈用の筌の分解図である。
【図2】図1に示す筌の組立状態図である。
【図3】図2に示した骨組に網を具備した筌の外観図である。
【図4】図2に示した筌の折られた様子を示した正面図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係る筌における骨組の製作工程を示す工程図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る漁撈用の筌の分解図である。
【図7】図6に示した筌の折られた様子を示した正面図である。
【符号の説明】
【0051】
1 ロッド
2 ナット
3 半製品
10 骨組
11 上部リング
12 下部リング
13−a1〜13−a6 支持幹
20 網
21 誘引口
22 開閉口
23 結束バンド
30A,30B 節畳装置
31 ブラケット
31a 支持部
32 ネジ
33 ピン
34 固定リング
35 ガイドチャンネル
35a 底
35b 側面
35c 固定空
35d 内向
36 ロッキングロッド
36a 固定部
【出願人】 【識別番号】504432688
【氏名又は名称】スン イル トレード カンパニーリミテッド
【住所又は居所原語表記】1205,528−13 Hojung B/D,Anyang 6−dong,Manan−gu,Anyang−city,Kyuggi−do,Korea
【識別番号】504432699
【氏名又は名称】デーウ コリア カンパニーリミテッド
【住所又は居所原語表記】410−504,Oryu−Dong,Seo−ku,Inchon,Korea
【出願日】 平成16年11月24日(2004.11.24)
【代理人】 【識別番号】100115303
【弁理士】
【氏名又は名称】岩永 和久

【識別番号】100130797
【弁理士】
【氏名又は名称】永田 健太郎

【公開番号】 特開2006−197801(P2006−197801A)
【公開日】 平成18年8月3日(2006.8.3)
【出願番号】 特願2004−339216(P2004−339216)