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【発明の名称】 動物管理方法およびその装置
【発明者】 【氏名】▲角▼ 智行

【要約】 【課題】個々の動物およびその所有者を高い信頼性で認証できる動物管理方法を提供する。

【解決手段】認証装置20は、動物の体内に埋め込まれたマイクロチップに記憶された当該マイクロチップを識別するためのIC製造番号と、前記動物の所有者を特定するための情報と共に登録要求を端末装置10から受け、当該登録要求に応じて前記動物の所有者にユーザIDを割り当て、IC製造番号と前記所有者個人情報とユーザIDとを対応付けて記憶装置に記憶し、ユーザIDを記憶したカードを前記所有者に発行する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
動物の体内に埋め込まれた電子回路に記憶された当該電子回路を識別するための第1の識別情報と、前記動物の所有者を特定するための所有者個人情報と共に登録要求を受け、
当該登録要求に応じて前記動物の所有者に第2の識別情報を割り当て、
前記第1の識別情報と前記所有者個人情報と前記第2の識別情報とを対応付けて記憶装置に記憶し、
前記第2の識別情報を記憶したカードを前記所有者に発行する
動物管理方法。
【請求項2】
前記第1の識別情報と共に迷子対応要求を受け、
前記迷子対応要求と共に受けた前記第1の識別情報に対応する前記所有者個人情報を前記記憶装置から読み出し、
当該読み出した所有者個人情報から得た当該所有者を特定する情報を前記迷子対応要求の要求元に送信する
請求項1に記載の動物管理方法。
【請求項3】
前記第1の識別情報と前記第2の識別情報と共に証明書発行要求を受け、
当該証明書発行要求と共に受けた前記第1の識別情報と前記第2の識別情報とが対応しているか否かを、前記記憶装置に記憶された前記第1の識別情報と前記第2の識別情報との対応関係を参照して判断し、対応していると判断した場合に、当該正当性を証明する証明書を発行するための情報を前記証明書発行要求の要求元に送信する
請求項1または請求項2に記載の動物管理方法。
【請求項4】
動物の親子関係を示す情報に基づいて、親と子の1対1の対応を示すエントリを作成し、
前記作成したエントリを記憶装置に記憶し、
前記記憶装置から読み出した前記エントリに基づいて、前記動物の血統関係を示す情報を作成する
動物管理方法。
【請求項5】
複数の動物を識別する識別情報を用いて前記エントリを作成する
請求項4に記載の動物管理方法。
【請求項6】
動物の体内に埋め込まれた電子回路に記憶された当該電子回路を識別するための第1の識別情報と、前記動物の所有者を特定するための所有者個人情報と共に登録要求を受信する受信手段と、
当該登録要求に応じて前記動物の所有者に発行するカードに記憶する第2の識別情報を決定する処理手段と、
前記第1の識別情報と前記所有者個人情報と前記第2の識別情報とを対応付けて記憶する記憶手段と
を有する動物管理装置。
【請求項7】
前記受信手段は、
前記第1の識別情報と共に迷子対応要求を受信し、
前記処理手段は、
前記迷子対応要求と共に受けた前記第1の識別情報に対応する前記所有者個人情報を前記記憶手段から読み出し、
前記動物管理装置は、
前記読み出した所有者個人情報から得た当該所有者を特定する情報を前記迷子対応要求の要求元に送信する送信手段
をさらに有する
請求項6に記載の動物管理装置。
【請求項8】
前記受信手段は、
前記第1の識別情報と前記第2の識別情報と共に証明書発行要求を受信し、
前記処理手段は、
前記証明書発行要求と共に受けた前記第1の識別情報と前記第2の識別情報とが対応しているか否かを、前記記憶手段に記憶された前記第1の識別情報と前記第2の識別情報との対応関係を参照して判断し、対応していると判断した場合に、当該正当性を証明する証明書を発行するための情報を生成し、
前記動物管理装置は、
前記生成した証明書を発行するための情報を、前記証明書発行要求の要求元に送信する送信手段
をさらに有する
請求項6に記載の動物管理装置。
【請求項9】
動物の親子関係を示す情報に基づいて、親と子の1対1の対応を示すエントリを作成する処理手段と、
前記作成したエントリを記憶する記憶手段と
を有し、
前記処理手段は、
前記記憶手段から読み出した前記エントリに基づいて、前記動物の血統関係を示す情報を作成する
動物管理装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、ペットなどの動物を管理するために用いられる動物管理方法およびその装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、ペットなどの動物が迷子になったときにその所有者に連絡したり、当該動物に保険をかけるためには、個々の動物を識別する必要がある。
従来では、例えば、首輪、動物の容姿の写真、刺青などを用いて個々の動物を識別していたが、近年、ペット用のマイクロチップを用いた手法が注目されている。この手法は、動物の皮膚の下にID番号を記憶したマイクロチップを埋め込み、読み取り機で、当該マイクロチップからID番号を読み出すことで、当該動物を識別する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上述した従来の首輪を用いる手法では、首輪を、ペット自身が外してしまったり、第三者が偽造を目的に意図的に外す可能性があり、信頼性が低いという問題がある。
また、上述した従来の動物の容姿の写真を用いる手法では、認定が困難であると共に、偽造される可能性が高く信頼性が低いという問題がある。
また、上述した刺青を用いる手法では、刺青は彫った直後は容易に識別できるが、その上に毛が生えたときに識別が困難であるという問題がある。
【0004】
また、上述したマイクロチップを用いた手法では、動物そのものの識別はできるが、当該動物の真の所有者であるか否かの識別はできず、動物が盗難された場合などに対して適切に対応できないという問題がある。
【0005】
また、動物などが販売されるときに、当該動物の血統を証明する場合があるが、従来では、その信頼性が低いという問題がある。
【0006】
本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みてなされ、個々の動物およびその所有者を高い信頼性で認証できる動物管理方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、動物の血統を高い信頼性で証明できる動物管理方法をを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した従来技術の問題点を解決し、上述した目的を達成するために、第1の発明の動物管理方法は、動物の体内に埋め込まれた電子回路に記憶された当該電子回路を識別するための第1の識別情報と、前記動物の所有者を特定するための所有者個人情報と共に登録要求を受け、当該登録要求に応じて前記動物の所有者に第2の識別情報を割り当て、前記第1の識別情報と前記所有者個人情報と前記第2の識別情報とを対応付けて記憶装置に記憶し、前記第2の識別情報を記憶したカードを前記所有者に発行する。
【0008】
また、第1の発明の動物管理方法は、好ましくは、前記第1の識別情報と共に迷子対応要求を受け、前記迷子対応要求と共に受けた前記第1の識別情報に対応する前記所有者個人情報を前記記憶装置から読み出し、当該読み出した所有者個人情報から得た当該所有者を特定する情報を前記迷子対応要求の要求元に送信する。
【0009】
また、第1の発明の動物管理方法は、好ましくは、前記第1の識別情報と前記第2の識別情報と共に証明書発行要求を受け、当該証明書発行要求と共に受けた前記第1の識別情報と前記第2の識別情報とが対応しているか否かを、前記記憶装置に記憶された前記第1の識別情報と前記第2の識別情報との対応関係を参照して判断し、対応していると判断した場合に、当該正当性を証明する証明書を発行するための情報を前記証明書発行要求の要求元に送信する。
【0010】
また、第2の発明の動物管理方法は、動物の親子関係を示す情報に基づいて、親と子の1対1の対応を示すエントリを作成し、前記作成したエントリを記憶装置に記憶し、前記記憶装置から読み出した前記エントリに基づいて、前記動物の血統関係を示す情報を作成する。
【0011】
また、第2の発明の動物管理方法は、好ましくは、複数の動物を識別する識別情報を用いて前記エントリを作成する。
【0012】
また、第3の発明の動物管理装置は、動物の体内に埋め込まれた電子回路に記憶された当該電子回路を識別するための第1の識別情報と、前記動物の所有者を特定するための所有者個人情報と共に登録要求を受信する受信手段と、当該登録要求に応じて前記動物の所有者に発行するカードに記憶する第2の識別情報を決定する処理手段と、前記第1の識別情報と前記所有者個人情報と前記第2の識別情報とを対応付けて記憶する記憶手段とを有する。
【0013】
また、第3の発明の動物管理装置は、好ましくは、前記受信手段は、前記第1の識別情報と共に迷子対応要求を受信し、前記処理手段は、前記迷子対応要求と共に受けた前記第1の識別情報に対応する前記所有者個人情報を前記記憶手段から読み出し、前記動物管理装置は、前記読み出した所有者個人情報から得た当該所有者を特定する情報を前記迷子対応要求の要求元に送信する送信手段をさらに有する。
【0014】
また、第3の発明の動物管理装置は、好ましくは、前記受信手段は、前記第1の識別情報と前記第2の識別情報と共に証明書発行要求を受信し、前記処理手段は、前記証明書発行要求と共に受けた前記第1の識別情報と前記第2の識別情報とが対応しているか否かを、前記記憶手段に記憶された前記第1の識別情報と前記第2の識別情報との対応関係を参照して判断し、対応していると判断した場合に、当該正当性を証明する証明書を発行するための情報を生成し、前記動物管理装置は、前記生成した証明書を発行するための情報を、前記証明書発行要求の要求元に送信する送信手段をさらに有する。
【0015】
また、第4の発明の動物管理装置は、動物の親子関係を示す情報に基づいて、親と子の1対1の対応を示すエントリを作成する処理手段と、前記作成したエントリを記憶する記憶手段とを有し、前記処理手段は、前記記憶手段から読み出した前記エントリに基づいて、前記動物の血統関係を示す情報を作成する。
【発明の効果】
【0016】
以上説明したように、本発明によれば、動物を高い信頼性で識別して認証可能な動物管理方法およびその装置を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態に係わる動物管理システムについて説明する。
第1実施形態
図1は、本実施形態の動物管理システム1の全体構成図である。
図1に示すように、動物管理システム1では、インターネットなどの通信網5を介して、端末装置10と認証装置20との間で通信が行われる。
ここで、認証装置20が本発明の動物管理装置に対応している。
動物管理システム1によって管理される動物の皮膚下には、マイクロチップ(本発明の電子回路)が埋め込まれており、ISO(International Organization for Standardization)規格に基づいて製造元で付されたIC製造番号(秘密鍵)などの識別情報(本発明の第1の識別情報)が当該マイクロチップに記憶されている。
当該動物の皮膚下へのマイクロチップの埋め込みは、例えば、動物病院3で獣医などが行う。
また、動物管理システム1が管理可能なマイクロチップの製造元は、複数存在してもよい。
【0018】
〔端末装置10〕
端末装置10は、例えば、パーソナルコンピュータであり、動物病院3などに設置されている。
端末装置10には、キーボードやマウスなどの操作手段が設けられており、獣医などの操作によって所定の指示や情報が入力されると、それ応じた登録要求、迷子対応要求、登録変更/削除要求および証明書発行要求などが通信網5を介して端末装置10から動物認証機関4の認証装置20に送信される。
また、端末装置10には、ディスプレイおよびプリンタなどが接続されており、これらを用いて、端末装置10が認証装置20から受信した情報に応じた表示および印刷が行われる。
また、端末装置10には、後述するように動物所有者2に発行されたIDカード50に記憶されているユーザID(公開鍵、本発明の第2の識別情報)を読み取る読み取り装置が接続される。
【0019】
〔認証装置20〕
認証装置20は、例えば、サーバ装置であり、動物認証機関4が使用する。
図2は、認証装置20の構成図である。
図2に示すように、認証装置20は、例えば、受信部21、データベース22、処理部23および送信部24を有する。
ここで、受信部21が本発明の受信手段に対応し、データベース22が本発明の記憶手段および記憶装置に対応し、処理部23が本発明の処理手段に対応し、送信部24が本発明の送信手段に対応している。
【0020】
受信部21は、通信網5を介して端末装置10から、登録要求、迷子対応要求、登録変更/削除要求および証明書発行要求などを受信する。
【0021】
データベース22には、登録要求に格納された動物を撮像した画像(写真)と、当該動物の所有者を特定する情報(名前、住所、連絡先等、本発明の所有者個人情報)と、当該動物の健康診断情報、DNA情報と、処理部23が発行したユーザIDとが対応付けて記憶される。
【0022】
処理部23は、受信部21が受信した登録要求、迷子対応要求、登録変更/削除要求および証明書発行要求に応じて、後述するようにユーザIDの発行処理、データベース22の検索処理および応答の生成処理などを行う。
【0023】
送信部24は、例えば、処理部23が生成した応答などを通信網5を介して端末装置10に送信する。
【0024】
以下、動物管理システム1の動作例を説明する。
〔登録動作〕
以下、動物所有者(オーナ)2が当該動物を動物認証機関4に登録する場合の動作を説明する。
図3は、当該動作を説明するためのフローチャートである。
ステップST1:
動物の所有者は、当該動物と共に動物病院3を訪れる。
動物病院3の獣医は、所定の読み取り装置を用いて、当該動物の体内に埋め込まれたマイクロチップに記憶されたIC製造番号を読み出す。
【0025】
ステップST2:
当該獣医は、当該読み出したIC製造番号と、当該動物を撮像した画像(写真)と、当該動物の所有者を特定する情報(名前、住所、連絡先等)と、当該動物の健康診断情報、DNA情報と、登録指示とを端末装置10に入力する。
これにより、これらの情報が格納された登録要求が、通信網5を介して、端末装置10から認証装置20に送信される。
【0026】
ステップST3:
登録要求は、図2に示す認証装置20の受信部21で受信され、処理部23においてユーザIDが動物所有者2に発行される。
【0027】
ステップST4:
認証装置20において、受信した要求に格納されたIC製造番号と、当該動物を撮像した画像と、当該動物の所有者を特定する情報と、当該動物の健康診断情報と、処理部23によって発行されたユーザIDとが対応付けられて、データベース22に書き込まれる。
【0028】
ステップST5:
動物認証機関4は、処理部23が発行したユーザIDを記憶したIDカードを発行し、これを動物所有者2に例えば郵送する。
【0029】
〔登録変更/削除動作〕
以下、動物所有者2が、動物認証機関4に対して、当該動物の登録の変更あるいは削除を要求する場合の動作を説明する。
図4は当該動作を説明するための概念図、図5は当該動作を説明するためのフローチャートである。
ステップST11:
動物の所有者は、当該動物およびIDカード50と共に動物病院3を訪れる。
動物病院3の獣医は、所定の読み取り装置を用いて、当該動物の体内に埋め込まれたマイクロチップに記憶されたIC製造番号を読み出す。
また、当該獣医は、所定の読み取り装置を用いて、IDカード50からユーザIDを読み出す。
【0030】
ステップST12:
当該獣医は、ステップST11で読み出したIC製造番号およびユーザIDと、変更/削除の内容の指示とを端末装置10に入力する。
これにより、これらの情報が格納された登録変更/削除登録要求が、通信網5を介して、端末装置10から認証装置20に送信される。
【0031】
ステップST13:
登録変更/削除要求は、図2に示す認証装置20の受信部21で受信される。
処理部23は、受信部21が受信した登録変更/削除要求に含まれるIC製造番号およびユーザIDが、データベース22に対応付けられて記憶されているIC製造番号およびユーザIDと一致するか否かを判断し、一致すると判断した場合にはステップST14の処理を実行し、一致しないと判断した場合にはその旨を端末装置10に通知する。
【0032】
ステップST14:
処理部23は、受信部21が受信した登録変更/削除要求に含まれる指示内容に基づいて、データベース22に記憶された情報の削除、あるいは変更を行う。
【0033】
〔迷子対応動作〕
以下、迷子になった動物が動物病院3に連れてこられた場合の動作を説明する。
図6は当該動作を説明するための概念図、図7は当該動作を説明するためのフローチャートである。
ステップST21:
迷子の動物を保護した者は、当該動物と共に、動物病院3を訪れる。
動物病院3の獣医は、所定の読み取り装置を用いて、当該動物の体内に埋め込まれたマイクロチップに記憶されたIC製造番号を読み出す。
【0034】
ステップST22:
当該獣医は、ステップST21で読み出したIC製造番号と、迷子対応指示とを端末装置10に入力する。
これにより、当該IC製造番号が格納された迷子対応要求が、通信網5を介して、端末装置10から認証装置20に送信される。
【0035】
ステップST23:
迷子対応要求は、図2に示す認証装置20の受信部21で受信される。
処理部23は、受信部21が受信した迷子対応要求に含まれるIC製造番号に対応するエントリをデータベース22から検索し、当該検索したエントリにある当該動物の所有者を特定する情報を得る。
【0036】
ステップST24:
処理部23は、ステップST23で得た当該動物の所有者を特定する情報を格納した応答を通信網5を介して端末装置10に送信する。
これにより、動物病院3は、端末装置10が受信した応答に含まれる当該動物の所有者を特定する情報に基づいて、当該所有者に連絡できる。
【0037】
〔証明書発行動作〕
以下、動物所有者2が、動物認証機関4に対して、当該動物の証明書の発行を要求する場合の動作を説明する。
図8は当該動作を説明するための概念図、図9は当該動作を説明するためのフローチャートである。
ステップST31:
動物の所有者は、当該動物およびIDカード50と共に動物病院3を訪れる。
動物病院3の獣医は、所定の読み取り装置を用いて、当該動物の体内に埋め込まれたマイクロチップに記憶されたIC製造番号を読み出す。
また、当該獣医は、所定の読み取り装置を用いて、IDカード50からユーザIDを読み出す。
【0038】
ステップST32:
当該獣医は、ステップST31で読み出したIC製造番号およびユーザIDと、証明書発行要求指示とを端末装置10に入力する。
これにより、これらの情報が格納された証明書発行要求が、通信網5を介して、端末装置10から認証装置20に送信される。
【0039】
ステップST33:
証明書発行要求は、図2に示す認証装置20の受信部21で受信される。
処理部23は、受信部21が受信した証明書発行要求に含まれるIC製造番号およびユーザIDが、データベース22に対応付けられて記憶されているIC製造番号およびユーザIDと一致するか否かを判断し、一致すると判断した場合には証明書データを生成する。
【0040】
ステップST34:
送信部24は、ステップST33で処理部23が生成した証明書データを通信網5を介して端末装置10に送信する。
【0041】
ステップST35:
端末装置10は、認証装置20から証明書データを受信すると、これを印刷して得た証明書を動物所有者2に渡す。
【0042】
〔保険業務対応動作〕
以下、動物所有者2が、保険会社50に保険の依頼を行った場合の動作を説明する。
図10は当該動作を説明するための概念図、図11は当該動作を説明するためのフローチャートである。
ステップST41:
動物の所有者は、図8および図9を用いた前述した動作を経て得た証明書70と、保険の申込に必要な事項を記入した書類71とを保険会社60に郵送、あるいは当該データを通信網を介して保険会社60の端末装置11に送信する。
【0043】
ステップST42:
保険会社60では、端末装置11を用いて、通信網5を介して動物認証機関4の認証装置20に、当該証明書70の正当性を問い合わせる。
【0044】
ステップST43:
認証装置20は、当該問い合わせるを受けると、図2に示すデータベース22の内容に基づいて、証明書70の正当性を判断し、その判断結果を通信網5を介して端末装置11に送信する。
【0045】
ステップST44:
端末装置11は、認証装置20から受信した判断結果が正当である旨を示す場合には、動物所有者2との間で保険72の契約を結ぶ。
【0046】
以上説明したように、動物管理システム1によれば、認証装置20は、動物の所有者にIDカードを発行し、動物の皮膚下に埋め込まれたマイクロチップのIC製造番号と、IDカードから読み出したユーザIDとを用いて、当該動物を識別して認証することから、当該動物が盗難されたものであるかを含めて、当該動物を識別して当該動物の正当性を高い信頼性で認証できる。
【0047】
また、動物管理システム1によれば、認証装置20は、ISO規格に基づいて割り当てられたマイクロチップのIC製造番号を識別して管理する機能を有しているため、複数のメーカが製造したマイクロチップに対して対応可能である。
【0048】
また、動物管理システム1によれば、上述したように動物を高い信頼性で識別および認証することで、保険の不正請求などの悪用を防止でき、動物についての保険業務の円滑な運用を可能にする。
【0049】
第2実施形態
本実施形態では、上述した第1実施形態の図1に示す動物管理システム1を用いて、血統書を発行する場合を説明する。
本実施形態は、処理部23によるデータベース22へのデータを記憶形式に特徴を有している。
本実施形態では、図1において端末装置10から認証装置20に動物の登録要求を送信する際に、当該動物が親となる子を特定する情報、および/または当該動物が子となる親を特定する情報である親子情報を登録要求に格納する。
【0050】
認証装置20では、端末装置10から登録要求を受信部21が受けると、データベース22は、当該動物に登録番号を割り当て、当該登録番号と登録要求に格納された親子情報とに基づいて、親子関係を管理するためのエントリを作成し、当該作成したエントリをデータベース22に格納する。
一例として、図12に示すように、登録番号「1000」の動物と登録番号「2000」の動物との間に登録番号「1001」、「1002」および「1003」の3匹の子が生まれ、登録番号「1001」の動物と、登録番号が割り当てられていない動物との間に登録番号「1101」子が生まれた場合を考える。
【0051】
この場合に、処理部23は、各動物の登録要求に格納された親子情報と、当該動物に割り当てられた登録番頭とに基づいて、図13に示すように、親と子の1対1の対応を示すエントリを作成し、これをデータベース22に記憶する。
図13に示すように、1番目のエントリは親の登録番号「1000」と当該親の子の登録番号「1001」との対応を示している。2番目のエントリは親の登録番号「1000」と当該親の子の登録番号「1002」との対応を示している。3番目のエントリは親の登録番号「1000」と当該親の子の登録番号「1003」との対応を示している。4番目のエントリは親の登録番号「2000」と当該親の子の登録番号「1001」との対応を示している。5番目のエントリは親の登録番号「2000」と当該親の子の登録番号「1002」との対応を示している。6番目のエントリは親の登録番号「2000」と当該親の子の登録番号「1004」との対応を示している。7番目のエントリは親の登録番号「1001」と当該親の子の登録番号「1101」との対応を示している。
【0052】
図13に示す対応関係がデータベース22に記憶されるが、このとき、例えば、各親毎にファイルが作成され、当該ファイル内に対応する親に関するエントリが格納される。例えば、図14に示すように、登録番号「1000」の動物を親とするエントリをファイル801 に格納し、登録番号「2000」の動物を親とするエントリをファイル802 に格納し、登録番号「1001」の動物を親とするエントリをファイル803 に格納する。
【0053】
認証装置20は、受信部21が端末装置10から、ある動物の血統書を作成する旨の要求を受けると、処理部23が、当該要求に格納された動物の登録番号を基に、データベース22に記憶されたエントリを検索し、当該動物の親、必要に応じて当該親の何代かの先祖を特定し、当該特定した動物を示す血統書データを作成し、これを送信部24を介して端末装置10に送信する。
端末装置10は、認証装置20から血統書データを受信すると、印刷処理を行って血統書を得る。
【0054】
以上説明したように、動物管理システム1によれば、動物の血統書を作成できる。このとき、認証装置20において、血統書を作成するために用いられるデータは、前述した第1実施形態で説明したように信頼性の高いものであるため、認証装置20によって信頼性の高い血統書を発行でき、動物の販売価格などを決定する際に有効である。
また、認証装置20によれば、図12〜図14を用いて前述したように親子関係を1対1のエントリとして管理することで、複雑な血統関係を高速に処理して血統書データを作成できる。また、何世代もの血統関係のデータをデータベース22に蓄積することで、遺伝子工学の分野にも幅広く利用される可能性がある。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】図1は、本発明の第1実施形態の動物管理システムの全体構成図である。
【図2】図2は、図1に示す認証装置の構成図である。
【図3】図3は、動物所有者(オーナ)が動物を動物認証機関に登録する場合の動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】図4は、動物所有者が、動物認証機関に対して、当該動物の登録の変更あるいは削除を要求する場合の動作を説明するための概念図である。
【図5】図5は、図4に示す動作を説明するためのフローチャートである。
【図6】図6は、迷子になった動物が動物病院に連れてこられた場合の動作を説明するための概念図である。
【図7】図7は、図6に示す当該動作を説明するためのフローチャートである。
【図8】図8は、動物所有者が、動物認証機関に対して、当該動物の証明書の発行を要求する場合の動作を説明するための概念図である。
【図9】図9は、図8に示す動作を説明するためのフローチャートである。
【図10】図10は、動物所有者が、保険会社に保険の依頼を行った場合の動作を説明するための概念図である。
【図11】図11は、図10に示す動作を説明するためのフローチャートである。
【図12】図12は、本発明の第2実施形態の動物管理システムにおいて管理する血統関係の一例を説明するための図である。
【図13】図13は、図12に示す血統関係に対応したデータベースのエントリの形式を説明するための図である。
【図14】図14は、図13に示すエントリを格納したファイルを説明するための図である。
【符号の説明】
【0056】
2…動物所有者、3…動物病院、4…動物認証機関、10…端末装置、20…認証装置、21…受信部、22…データベース、23…処理部、24…送信部、50…IDカード、801 ,802 ,803 …ファイル
【出願人】 【識別番号】500308082
【氏名又は名称】▲角▼ 智行
【出願日】 平成18年3月27日(2006.3.27)
【代理人】 【識別番号】100094053
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 隆久

【公開番号】 特開2006−187297(P2006−187297A)
【公開日】 平成18年7月20日(2006.7.20)
【出願番号】 特願2006−86743(P2006−86743)