| 【発明の名称】 |
イカ釣り針の軸杆、イカ釣り針、および軸杆の製造方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】浅利 研 【住所又は居所】青森県八戸市大字湊町字大沢46番地10 株式会社浅利研究所内
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| 【要約】 |
【課題】軸杆周囲における傘針束の回動を効果的に防止することのできる、イカ釣り針の軸杆、イカ釣り針およびその製造方法を提供すること。
【解決手段】イカ釣り針の軸杆1は折り合せた松葉針の針先が折り曲げられて形成された傘針8A等が複数本用いられて予め形成された中空部を有する傘針束5の中空部に挿入固定されてイカ釣り針を構成するためのものであって、軸杆1は通常断面円形の線材からなり、傘針束5の軸杆1周囲における回動を防止することのできる角数を備えた多角形断面部3をその一部に有してなることを主たる構成とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 折り合せた松葉針の針先が折り曲げられて形成された傘針が複数本用いられて予め形成された中空部を有する傘針束の該中空部に挿入固定されてイカ釣り針を構成するための軸杆であって、該軸杆は、該傘針束の該軸杆周囲における回動を防止することのできる角数を備えた多角形断面部をその一部に有してなることを特徴とする、イカ釣り針の軸杆。 【請求項2】 前記軸杆の多角形断面部は、その断面形状が五角形であることを特徴とする、請求項1に記載のイカ釣り針の軸杆。 【請求項3】 前記軸杆の多角形断面部は、その断面形状が四角形または六角形であることを特徴とする、請求項1に記載のイカ釣り針の軸杆。 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載のイカ釣り針の軸杆を用いてなるイカ釣り針。 【請求項5】 前記傘針のU字状折り曲げ部がすべてそれぞれ前記多角形断面部の異なる角部を挟むように、前記傘針束と該多角形断面部とが挿入固定されていることを特徴とする、請求項4に記載のイカ釣り針。 【請求項6】 断面形状円形の線材の一部を焼き戻しにより靭性化処理し、所定の多角形の型を用いてこれをプレス加工することにより、前記多角形断面部を形成する、イカ釣り針の軸杆の製造方法。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明はイカ釣り針の軸杆、イカ釣り針、および軸杆の製造方法に係り、特に、軸杆周囲における傘針束の回動を防止することのできる、イカ釣り針の軸杆、イカ釣り針およびその製造方法に関する。 【背景技術】 【0002】 従来、イカ釣り針の製造方法としては種々のものが提案されている。主に西日本において漁獲される大型のイカ用のイカ釣り針に係るものとしては、たとえば特許文献1に係るものなどがある。 【0003】 該文献に示されるように、イカ釣り針は、両端が鋭利に形成された金属製の松葉針が略U字状に折り曲げられて合わされ、その両針先が同一方向に折り曲げられて傘針が形成され、これが複数本束ねられた状態で中空部を有する傘針束が形成され、その中空部に軸杆が挿入固定された状態とすることにより、基本的に構成することができる。軸杆には通常、断面形状が円形の線材が用いられる。 【0004】 【特許文献1】特開平9−94044号公報。「釣針並びに釣針の製造方法」。 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 さて、上述の通りイカ釣り針は、軸杆が傘針束の中空部に挿入固定された状態で形成されるが、軸杆に断面円形の線材を用いているため、傘針束がいくら強固に固定されたとしても、これに一定以上の大きさの回転力が外部から加えられた場合、傘針束が軸杆の周囲を回動してしまうという問題がある。かかる回動は、たとえばせっかく針に引っ掛かったイカに角運動方向の力が働いている場合には、イカの針からの離脱を生じさせてしまうことにもなる。 【0006】 すなわち本発明が解決しようとする課題は、上記従来技術の問題点を除き、特に、軸杆周囲における傘針束の回動を効果的に防止することのできる、イカ釣り針の軸杆、イカ釣り針およびその製造方法を提供することである。 【課題を解決するための手段】 【0007】 本願発明者は上記課題について検討した結果、本発明に至った。すなわち、上記課題を解決するための手段として本願で特許請求される発明、もしくは少なくとも開示される発明は、以下のとおりである。 【0008】 (1) 折り合せた松葉針の針先が折り曲げられて形成された傘針が複数本用いられて予め形成された中空部を有する傘針束の該中空部に挿入固定されてイカ釣り針を構成するための軸杆であって、該軸杆は、該傘針束の該軸杆周囲における回動を防止することのできる角数を備えた多角形断面部をその一部に有してなることを特徴とする、イカ釣り針の軸杆。 (2) 前記軸杆の多角形断面部は、その断面形状が五角形であることを特徴とする、(1)に記載のイカ釣り針の軸杆。 (3) 前記軸杆の多角形断面部は、その断面形状が四角形または六角形であることを特徴とする(1)に記載のイカ釣り針の軸杆。 (4) (1)ないし(3)のいずれかに記載のイカ釣り針の軸杆を用いてなるイカ釣り針。 (5) 前記傘針のU字状折り曲げ部がすべてそれぞれ前記多角形断面部の異なる角部を挟むように、前記傘針束と該多角形断面部とが挿入固定されていることを特徴とする、(4)に記載のイカ釣り針。 (6) 断面形状円形の線材の一部を焼き戻しにより靭性化処理し、所定の多角形の型を用いてこれをプレス加工することにより、前記多角形断面部を形成する、イカ釣り針の軸杆の製造方法。 【発明の効果】 【0009】 本発明のイカ釣り針の軸杆、イカ釣り針およびその製造方法は上述のように構成されるため、これによれば、軸杆周囲における傘針束の回動を効果的に防止することができる。それにより、傘針束が回動することによる、いったん針に引っ掛けられたイカの離脱等の不都合を防止することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0010】 以下、本発明を図面により詳細に説明する。 図1−1、1−2、1−3、1−4は、本発明のイカ釣り針の軸杆について、これに傘針束を取り付ける手順等を示した、一実施例の説明図である。このうち、 図1−1は、傘針束が取り付けられる前の状態の軸杆要部構成を示す説明図、 図1−2は、傘針束の平面図、 図1−3は、傘針束が軸杆に取り付けられている途中の状態を示す説明図、 図1−4は、傘針束が取り付けられた後の状態を示す説明図である。 【0011】 これらに図示するように、本発明実施例に係るイカ釣り針の軸杆1は、折り合せた松葉針の針先が折り曲げられて形成された傘針8A、8B等が複数本用いられて予め形成された中空部を有する傘針束5の該中空部に挿入固定されてイカ釣り針を構成するためのものであって、該軸杆1は、通常断面円形の線材からなり、該傘針束5の該軸杆1周囲における回動を防止することのできる角数を備えた多角形断面部3をその一部に有してなることを、主たる構成とする。 【0012】 かかる構成により本発明イカ釣り針の軸杆1は、該傘針束5の該中空部に挿入固定されてイカ釣り針が構成されるが、その際、該傘針束5の軸杆1側面への接触部分の一部が、該多角形断面部3に位置することにより、該多角形断面部3の角部が障害となって該傘針束5の該軸杆1周囲における回動が防止される。 【0013】 図1−1に示すように、該多角形断面部3は該軸杆1の長手方向上、適宜の位置に予め形成しておく。該傘針束5は、これらの図の例においては、5個の傘針8A、8B等からなり、計10本の針先を有するが、本発明はかかる数量に限定されるものではない。 【0014】 図1−2に示すように、本実施例では該傘針8A等が全部で5個用いられて該傘針束5が構成されているため、これらにより形成される中空部は、五角形の輪郭を有する。 【0015】 後掲図2に示すように本実施例では、上記傘針束5の中空部形状に合わせて、その多角形断面部3の断面形状を五角形としてある。したがって、図1−3、図1−4の順に、該傘針束5を、その中空部に該軸杆1が挿入した状態に取り付ける際、該傘針束5が該多角形断面部3にいまだ達しない状態では、接している該軸杆3の部分は断面が円形であるため、該傘針束5の軸回りの回動が可能であるが、該多角形断面部3に達し、図1−4のように位置が合わせられると、該多角形断面部3の角部が障害となって該傘針束5の該軸杆1周囲における回動が防止される。 【0016】 図2中、(a)は、図1−1中のII−II部分の断面図であり、(b)は傘針束が取り付けられた場合の断面図である。 上述したように、本実施例軸杆1の多角形断面部3は、その断面形状が五角形である。かかる構成により、傘針8A等5個からなる傘針束を用いたイカ釣り針において、一の傘針8A等のU字状折り曲げ部が、すべて、それぞれ該多角形断面部3の異なる角部を挟むようにして、該傘針束5と該多角形断面部3とが挿入固定され、傘針束5の回動防止可能な軸杆とすることができる。 【0017】 図3は、本発明の軸杆について、他の実施例を示した図であり、このうち(1a)は四角形の断面形状を有する多角形断面部の断面図、(1b)はそれに傘針束が取り付けられた場合の断面図、(2a)は六角形の断面形状を有する多角形断面部の断面図、(2b)はそれに傘針束が取り付けられた場合の断面図である。これらに図示するように、該軸杆11等の多角形断面部13等は、その断面形状が四角形または六角形であってもよい。また、図示しないが、該傘針束の該軸杆周囲における回動を防止することのできる角数である限り、他の角数を有する多角形であってもよい。 【0018】 上述した構成を有する本発明軸杆1等を用いて、これに傘針束5等を取り付けることにより、傘針束の回動を防止できるイカ釣り針が得られる。 【0019】 本発明軸杆は、断面形状円形の線材を用い、その一部を焼き戻しにより靭性化処理し、その後、五角形など所定の多角形の型を用いてこれをプレス加工することにより、前記多角形断面部を形成して、得ることができる。 【産業上の利用可能性】 【0020】 本発明のイカ釣り針の軸杆、イカ釣り針およびその製造方法によれば、軸杆周囲における傘針束の回動を効果的に防止することができ、いったん針に引っ掛けられたイカの離脱等の不都合を防止することができる。したがって、漁具製造業、その他関連する分野において産業上利用価値が高い発明である。 【図面の簡単な説明】 【0021】 【図1−1】実施例について、傘針束が取り付けられる前の状態の軸杆要部構成を示す説明図である。 【図1−2】図1−1に係る傘針束の平面図である。 【図1−3】実施例について、傘針束が軸杆に取り付けられている途中の状態を示す説明図である。 【図1−4】実施例について、傘針束が取り付けられた後の状態を示す説明図である。 【図2】(a)は、図1−1中のII−II部分の断面図であり、(b)は傘針束が取り付けられた場合の断面図である。 【図3】本発明の軸杆について、他の実施例を示した図であり、このうち(1a)は四角形の断面形状を有する多角形断面部の断面図、(1b)はそれに傘針束が取り付けられた場合の断面図、(2a)は六角形の断面形状を有する多角形断面部の断面図、(2b)はそれに傘針束が取り付けられた場合の断面図である。 【符号の説明】 【0022】 1…軸杆 3…多角形断面部 5…傘針束 6…筒体 8A、8B、8C、8D、8E…傘針 11、21…軸杆 13、23…多角形断面部 18A、18B、18C、18D、18E、28A、28B、28C、28D、28E…傘針
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| 【出願人】 |
【識別番号】000148335 【氏名又は名称】株式会社浅利研究所 【住所又は居所】青森県八戸市大字湊町字大沢46番地10
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| 【出願日】 |
平成16年12月27日(2004.12.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100119264 【弁理士】 【氏名又は名称】富沢 知成
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| 【公開番号】 |
特開2006−180732(P2006−180732A) |
| 【公開日】 |
平成18年7月13日(2006.7.13) |
| 【出願番号】 |
特願2004−375508(P2004−375508) |
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