| 【発明の名称】 |
漁獲方法および集魚装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】鳴海 日出人 【住所又は居所】北海道札幌市東区北16条東19丁目1番14号 日本データーサービス株式会社内
【氏名】黄金崎 清人 【住所又は居所】北海道札幌市東区北16条東19丁目1番14号 日本データーサービス株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】光走性を有する各種の魚類やイカ、カニ等を効率よく漁獲する方法と集魚装置にを提供する。
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 海面ないし海中に光を照射して集魚し、光照射域と非照射域の非照射側境界域において釣漁することを特徴とする漁獲方法。 【請求項2】 漁船周囲の海面ないし海中に光を照射して集魚し、光照射域と非照射域の非照射側境界域に漁船から釣漁手段を下ろし、または上記非照射側境界域に釣漁手段を設置し、該非照射側境界域において釣漁することを特徴とする漁獲方法。 【請求項3】 海面ないし海中に光を照射して集魚した後に、光照射域を移動して魚群を漁網の近傍に誘導して漁獲することを特徴とする漁獲方法。 【請求項4】 光ファイバーを備えた光照射手段を用い、該光ファイバーによって海面を光照射し、あるいは該光ファイバーを海中に垂れ下げて海中を光照射する請求項1〜3の何れかに記載する漁獲方法。 【請求項5】 光照射手段の光ファイバーを海中に垂れ下げ、海中を光照射して集魚した後に、該光ファイバーを引き上げて光照射域を海面側に移動して魚群を誘導し、次いでこの光照射域を消光した後に、海中に設置した漁網の上方に垂れ下げた光ファイバによって該漁網の直上を光照射し、魚群をこの光照射域に誘導して漁獲することを特徴とする漁獲方法。 【請求項6】 光源および光ファイバーを備えた光照射手段と照度計とを有し、光照射手段の光ファイバーによって海面を光照射し、または該光ファイバーを海中に垂れ下げて海中を光照射すると共に、照度計によって海面ないし海中の光照射域と非照射域の境界域を把握することを特徴とする集魚装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、光走性を有する魚類を効率よく漁獲する方法と、その集魚装置に関する。本発明の漁獲方法と集魚装置は光走性を有する各種の魚類やイカ、カニ等の漁業において有用である。 【背景技術】 【0002】 光に集まる性質(光走性ないし集光性)を有する海生生物としてニシン、イワシ類、アジ類、サバ類、サンマ、サヨリ、トビウオ、ダツ、イサキ、イカナゴなどの魚類のほかに、イカ類、カニ類、クルマエビなどが知られている。これらの魚類等の光走性を利用し、集魚装置を用いた漁獲方法が従来から実施されている。 【0003】 集魚装置として主に用いられているものは、船の動力機関に連結した発電機を電源とし、多数の蛍光灯や水銀灯からなる集魚灯を船上に設置して船上から海面を照射し、あるいは多数の集魚灯を支柱に取り付け、これを船体側方に突き出して海面を照射して集魚する形式のものである。 【0004】 従来の上記集魚方法は海面を光照射するので、海面による光の散乱が生じ、海中に届く光量が減少するので、集魚効果が不十分になるとの認識に基づき、光ファイバーを利用して海中を直接に光照射する集魚方法が提案されている。例えば、船上の発光部と、該発光部に接続した光ファイバーとを有し、該光ファイバーの一端を海中に垂れ下げ、海中の光ファイバー端部を発光させる集魚装置が知られている(特許文献1)。さらに、船上の光源と、該光源に接続した全面発光式光ファイバーを用い、海中に垂れ下げた光ファイバーの全体を発光させるイカ集魚灯システムが知られている(特許文献2)。また、発光源から光ファイバーを利用して釣り針付近を点滅発光させる小型集魚灯が知られている(特許文献3)。 【特許文献1】特開2003−310100号公報 【特許文献2】実用新案登録第3050197号公報 【特許文献3】実開平06−72372号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 従来の集魚装置を用いた漁法は、集魚装置ないし集魚灯の光ファイバーを海中に垂れ下げて光照射し、この光照射域に蝟集した魚類やイカ類等を釣漁し、または捕網して漁獲する方法である。しかし、魚類やイカ類を光照射域に蝟集させても十分ではない場合がある。例えば、光照射域に蝟集したイカ類は興奮しているため釣り針に対する反応が鈍く、十分な漁獲量が得られない。 【0006】 本発明は、集魚装置や集魚灯を利用した漁獲方法において、従来の上記問題を解決したものであり、光照射域に蝟集した魚類やイカ類を効率よく漁獲する方法を提供する。なお、本発明において、魚類とはイカ類など魚類以外の水生生物を含み、海面ないし海中とは河川や湖水などの水域一般を含む。さらに、漁船とは本発明を実施するための船であれば良い。 【課題を解決するための手段】 【0007】 本発明によれば、以下の漁獲方法および集魚装置が提供される。 (1)海面ないし海中に光を照射して集魚し、光照射域と非照射域の非照射側境界域において釣漁することを特徴とする漁獲方法。 (2)漁船周囲の海面ないし海中に光を照射して集魚し、光照射域と非照射域の非照射側境界域に漁船から釣漁手段を下ろし、または上記非照射側境界域に釣漁手段を設置し、該非照射側境界域において釣漁することを特徴とする漁獲方法。 (3)海面ないし海中に光を照射して集魚した後に、光照射域を移動して魚群を漁網の近傍に誘導して漁獲することを特徴とする漁獲方法。 (4)光ファイバーを備えた光照射手段を用い、該光ファイバーによって海面を光照射し、あるいは該光ファイバーを海中に垂れ下げて海中を光照射する請求項1〜3の何れかに記載する漁獲方法。 (5)光照射手段の光ファイバーを海中に垂れ下げ、海中を光照射して集魚した後に、該光ファイバーを引き上げて光照射域を海面側に移動して魚群を誘導し、次いでこの光照射域を消光した後に、海中に設置した漁網の上方に垂れ下げた光ファイバによって該漁網の直上を光照射し、魚群をこの光照射域に誘導して漁獲することを特徴とする漁獲方法。 (6)光源および光ファイバーを備えた光照射手段と照度計とを有し、光照射手段の光ファイバーによって海面を光照射し、または該光ファイバーを海中に垂れ下げて海中を光照射すると共に、照度計によって海面ないし海中の光照射域と非照射域の境界域を把握することを特徴とする集魚装置。 【発明の効果】 【0008】 本発明の漁獲方法は、海面ないし海中に光を照射して集魚し、光照射域と非照射域の非照射側境界域において釣漁することを特徴とする漁獲方法である。具体的には、例えば、光ファイバーを備えた光照射手段を用い、該光ファイバーによって海面を光照射し、あるいは該光ファイバーを海中に垂れ下げて海中を光照射して集魚し、光照射域と非照射域の非照射側境界域に漁船から釣漁手段を下ろし、または上記非照射側境界域に釣漁手段を設置し、該非照射側境界域において釣漁することを特徴とする漁獲方法であるので、イカ類などのように光照射域では興奮して釣り針の餌に対して反応性が鈍い場合でも、非照射域では興奮が収まるので餌に対して良く反応し、また非照射側境界域では光照射域と同様にイカ類の密度が高いので漁獲量を高めることができる。 【0009】 また、本発明の漁獲方法は、海面ないし海中に光を照射して集魚した後に、光照射域を移動して魚群を漁網の近傍に誘導して漁獲することを特徴とする漁獲方法であるので、予め漁網等の漁獲手段を設置した場所に魚群を誘導することによって大量の魚類を効率よく漁獲することができる。 【0010】 本発明の上記漁獲方法において、魚群を誘導する方法として、例えば、光照射手段の光ファイバーを海中に垂れ下げ、海中を光照射して集魚した後に、該光ファイバーを引き上げて光照射域を海面側に移動して魚群を誘導し、次いでこの光照射域を消光した後に、海中に設置した漁網の上方に垂れ下げた光ファイバによって該漁網の直上を光照射し、魚群をこの光照射域に誘導して漁獲する方法によれば、比較的深い海中を回遊する魚群についても容易に漁獲することができ、また漁網の巻上げ距離も短くて済むので、魚体に対する負担も少なく、鮮度の良い漁獲物を得ることができる。 【0011】 また、本発明の集魚装置は、光源および光ファイバーを備えた光照射手段と照度計とを有し、光照射手段の光ファイバーによって海面を光照射し、または該光ファイバーを海中に垂れ下げて海中を光照射すると共に、照度計によって海面ないし海中の光照射域と非照射域の境界域を把握することを特徴とする集魚装置であるので、海面ないし海中の光照射域と非照射域の境界域を的確に把握することができ、この把握した非照射側境界域に漁船から釣漁手段を下ろし、または上記非照射側境界域に釣漁手段を設置して、該非照射側境界域においてイカ類などを効率良く釣漁することができる。また、光ファイバーを用いて海中を光照射するので、海面から光照射するよりも格段に効率が良く、集魚コストを大幅に低減することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0012】 本発明の漁獲方法を、図面に基づいて具体的に説明する。図1および図2は、本発明の漁獲方法の一例を示す模式図である。図示するように、光ファイバー(光ケーブル)10を備えた光照射装置を用い、漁船11の両舷から、光ファイバー10を通じて海面ないし海中を光照射する。図1は光ファイバー10を海面に向け、海面から海中を光照射する例であり、図2は光ファイバー11を海中に垂れ下げて、海中を光照射する例である。 【0013】 船上の光源から発せられた集魚用の光は上記光ファイバー10を通じてファイバー先端から照射される。この照射角度は光ファイバー先端の端面を光ファイバーの軸方向に対して所定角度の傾斜面に形成することによって調整することができる。あるいは、光ファイバー10の向きを変えても良い。 【0014】 上記光照射によって、漁船10の両側に明るい光照射域Aが形成され、一方、漁船両舷の真下から船底下方は光の届かない暗い非照射域Bが形成される。この光照射域Aと非照射域Bの境界であって非照射側境界域Cに漁船から釣漁手段12を下ろし、または上記非照射側境界域に釣漁手段(図示省略)を設置し、該非照射側境界域Cにおいて釣漁する。 【0015】 光照射域Aには光走性の魚類が蝟集し、密度の高い魚群が形成される。この光照射域Aでは、ヤリイカなどのイカ類は興奮して釣り針の餌に対して反応性が鈍いが、非照射域Bでは興奮が収まるので餌に対して良く反応し、しかも非照射側境界域Cは光照射域Aに接しているので魚類やイカ類の蝟集密度が高く、この境界域Cで釣漁することによって効率良く漁獲量を高めることができる。 【0016】 図3は、海面ないし海中に光を照射して集魚した後に、光照射域を移動して魚群を漁網の近傍に誘導して漁獲する例である。図示するように、漁船11から光照射手段の光ファイバー10を比較的深い海中に垂れ下げ、海中を光照射して光照射域Aに光走性の魚類を蝟集させる。その後、該光ファイバー10を引き上げて光照射域Aを海面側に移動して魚群を誘導し、次いで、この光照射域Aを消光する。消光後もしばらくの間は魚群13が保たれている。引き続き、あらかじめ海中に設置した漁網14の上方に垂れ下げた光ファイバ15によって該漁網13の直上を光照射し、魚群13をこの光照射域Aに誘導する。この状態で漁網13を巻き上げ、魚群13を取り囲んで漁獲する。 【0017】 図3の漁獲方法によれば、比較的深い海中を回遊する魚群についても容易に漁獲することができ、また漁網の巻上げ距離も短くて済むので、魚体に対する負担も少なく、鮮度の良い漁獲物を得ることができる。さらに、魚群を取り囲んだ状態で捕網するので、効率よく漁獲量を高めることができる。 【0018】 本発明の集魚装置は、例えば、船上に設置する光源、光源に接続した光ファイバーからなる光照射手段、照度計を有する。照度計はその測定端子を海中に下ろし、海中の深度に応じて照度を測定する。この照度測定によって、海中の光照射域A、非照射域B、非照射側境界域Cを把握することができる。 【0019】 光ファイバーは単一の光ファイバーを多数束ねて形成すると良い。光ファイバーを海中に下ろして光照射すれば、海面の反射がなく、また目的の領域に集中して光照射することができるので、海面から光照射するよりも格段に効率が良く、集魚コストを大幅に低減することができる。具体的には、例えば、現行の集魚灯(180KW電源)に対して、本発明の光ファイバー(3〜6KW電源)を用いた場合に有意差がなく、電源コストを従来の約1/30〜約1/60まで格段に低減することができる。 【図面の簡単な説明】 【0020】 【図1】本発明の非照射側境界域での漁獲方法を示す模式図 【図2】本発明の非照射側境界域での漁獲方法を示す模式図 【図3】本発明の魚群を誘導する漁獲方法を示す模式図 【符号の説明】 【0021】 10−光ファイバー、11−漁船、12−釣漁手段、13−魚群、14−漁網、15−光ファイバー、A−光照射域、B−非照射域、C−非照射側境界域。
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| 【出願人】 |
【識別番号】591012602 【氏名又は名称】日本データーサービス株式会社 【住所又は居所】北海道札幌市東区北16条東19丁目1番14号
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| 【出願日】 |
平成16年11月26日(2004.11.26) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100088719 【弁理士】 【氏名又は名称】千葉 博史
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| 【公開番号】 |
特開2006−149241(P2006−149241A) |
| 【公開日】 |
平成18年6月15日(2006.6.15) |
| 【出願番号】 |
特願2004−341861(P2004−341861) |
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