| 【発明の名称】 |
魚釣用リール |
| 【発明者】 |
【氏名】清水 栄仁 【住所又は居所】東京都東久留米市前沢3丁目14番16号 ダイワ精工株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】製造コストや修理コストの削減を図り、併せて高精度且つ高強度で耐久性に優れ、また、意匠的にも優れた魚釣用リールを提供する。
【解決手段】スプール軸を介して支持されたスプールに釣糸を巻回保持する巻取り駆動機構を収容する筐体部19と、釣竿にリールを固定する竿取付部21と、竿取付部21と筐体部19とを繋ぐ脚部23とで構成されたリール本体を備えた魚釣用リールに於て、筐体部19と竿取付部21と脚部23を、夫々、別体に形成し、これらを組付け固定してリール本体15を形成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 スプール軸を介して支持されたスプールに釣糸を巻回保持する巻取り駆動機構を収容する筐体部と、釣竿にリールを固定する竿取付部と、当該竿取付部と筐体部とを繋ぐ脚部とで構成されたリール本体を備えた魚釣用リールに於て、 上記筐体部と竿取付部と脚部を、夫々、別体に形成し、これらを組付け固定してリール本体を形成したことを特徴とする魚釣用リール。 【請求項2】 筐体部と竿取付部と脚部の少なくとも何れか一つは、他の部材と異なる材料で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用リール。 【請求項3】 脚部は、板材で形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の魚釣用リール。 【請求項4】 リール本体は、ハンドル及びロータを回転自在に支持し、ロータの前方にスプールを支持するスピニングリールのリール本体であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の魚釣用リール。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は魚釣用リールに係り、詳しくはリール本体に改良を加えた魚釣用リールに関する。 【背景技術】 【0002】 スピニングリールや両軸受リールを始め、従来、魚釣用リールは、スプール軸を介して支持されたスプールに釣糸を巻回保持する巻取り駆動機構を収容した筐体部と、釣竿にリールを固定する竿取付部と、当該竿取付部と筐体部とを繋ぐ脚部とで構成されたリール本体を備えている。 そして、リール本体は、筐体部と竿取付部,脚部が金型で一体的に鋳造されているのが一般的で、スピニングリールにあっては、筐体部に巻取り駆動機構等を組み込む開口部が形成されると共に、当該開口部を塞ぐ蓋体が筐体部と別体に設けられて、筐体部に脚部と竿取付部が一体に形成されている。 【0003】 ところで、筐体部はアルミニウム合金やマグネシウム合金を素材として、ギヤの支持精度を維持する必要最小限度の強度を確保し乍ら薄肉に形成されて軽量化,高精度化が図られているが、脚部は強度が要求されるため厚肉にせざるを得ない。 しかし、筐体部に脚部と竿取付部が一体成形されているため、高い精度を維持しつつ筐体部の薄肉化を図ろうとすると、薄肉化された筐体部と厚肉に形成された脚部との間に偏肉が生じて、精度が必要な筐体部に歪みが生じてしまう虞があった。 【0004】 そこで、斯かる不具合を解決するため、特許文献1には、図10及び図11に示すようにハンドル1やロータ等を回転自在に支持する筐体部3の開口部5を覆う蓋体7に脚部9と竿取付部11を一体成形したスピニングリール13が開示されており、この構造によれば、製造時の筐体部3の歪みを解消しつつ、脚部9の強度維持とスピニングリール13全体の軽量化を実現することが可能となる。 【特許文献1】特開平10−4836号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 しかし乍ら、斯様に蓋体7に脚部9と竿取付部11を一体にした従来構造にあっては、蓋体7が筐体部3にビスで固定された構造であることもあって、ハンドル1の巻取り操作時に筐体部3側に開く方向(図11中、矢印A方向)へ荷重がかかると、筐体部3と蓋体7が外れてしまう虞があった。 また、このように蓋体に脚部を一体成形した従来構造と、筐体部に脚部を一体成形した従来構造の共通の不具合として、サイズの異なる製品の展開を図る場合に、精度の高い複数の金型が必要になって製造コストが高くついてしまう問題があった。 【0006】 即ち、例えば筐体部に脚部を一体成形した従来構造にあっては、筐体部の内部構造が同一で筐体部が同一のサイズであっても、スプール径とロータ径のサイズが異なると、指との干渉を防ぎ、また、実釣時のサミング操作等を考慮して脚部の長さを変更する必要が生じ、このため、筐体部と脚部を一体に鋳造する精度の高い金型をサイズの異なる製品毎に複数用意しなければならない。 【0007】 しかし、この金型はコストが非常にかかるため、斯様に製品毎に金型を用意することによって製造コストが非常に高くついてしまう不具合があった。 同様に、蓋体に脚部を一体成形した特許文献1の従来例にあっても、サイズの異なる製品の展開を図る場合、脚部の長さを変更する必要が生じる。 そして、従来、蓋体の製造に当たっても、精度の高い金型が必要とされているが、この従来例の如く蓋体に脚部を一体成形した構造では、通常の蓋体用の金型に比し更に金型代が高くついてしまう。そして、斯様にコストが高く精度の高い金型をサイズの異なる製品毎に複数用意することで、依然として製造コストが高くついてしまう不具合があった。 【0008】 更に、落下等の衝撃でリール本体が破損したり脚部に歪みが生じ、また、長期間の使用による摩耗等で竿取付部が欠損することがあるが、このような場合、既述した従来構造では、部品(筐体部,脚部,竿取付部)毎の交換ができないため、リール本体全体の交換となって修理コストが非常に高くついてしまう不具合も指摘されていた。 加えて、既述したようにスピニングリールは、従来、筐体部に脚部が一体的に取り付く複雑で立体的な構造上、リール本体を削り出しで作ると余肉が多くでて無駄が多く、また、全体が大きいために削り出しの精度も悪いこともあって、鋳造でしかリール本体を作ることができない。 【0009】 しかし、鋳造で用いられるアルミニウム合金等は、流動性をよくするため色々な材料が混合されてアルミニウムの純度が若干落ちているため、鋳造後にアルマイト処理をすると、黒ずんで綺麗な金属色がでず、従来、スピニングリールは全て塗装されたものとなっている。 また、鋳造の場合、巣(ピンホール)が生じるが、アルマイト処理をすると、中の巣と連通して脆くなってしまう不具合もあった。 【0010】 本発明は斯かる実情に鑑み案出されたもので、リール本体に改良を加えて、製造コストや修理コストの削減を図り、併せて高精度且つ高強度で耐久性に優れ、また、意匠的にも優れた魚釣用リールを提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0011】 斯かる目的を達成するため、請求項1に係る発明は、スプール軸を介して支持されたスプールに釣糸を巻回保持する巻取り駆動機構を収容する筐体部と、釣竿にリールを固定する竿取付部と、当該竿取付部と筐体部とを繋ぐ脚部とで構成されたリール本体を備えた魚釣用リールに於て、上記筐体部と竿取付部と脚部を、夫々、別体に形成し、これらを組付け固定してリール本体を形成したことを特徴とする。 【0012】 そして、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の魚釣用リールに於て、筐体部と竿取付部と脚部の少なくとも何れか一つは、他の部材と異なる材料で形成されていることを特徴とし、請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に記載の魚釣用リールに於て、脚部が板材で形成されていることを特徴とする。 更に、請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の魚釣用リールに於て、リール本体は、ハンドル及びロータを回転自在に支持し、ロータの前方にスプールを支持するスピニングリールのリール本体であることを特徴とする。 【発明の効果】 【0013】 請求項1に係る発明によれば、リール本体を構成する筐体部と竿取付部と脚部を、夫々、別体に形成したので、サイズの異なる製品の展開を図る場合に、高い寸法精度の必要な筐体部と竿取付部を共通部品として、高い寸法精度を必要としない脚部を製品に応じプレスや鋳造で製造して組み付ければよく、筐体部や蓋体に脚部を一体成形していた従来構造に比し、製造コストを大幅に削減することが可能となる。 【0014】 また、不意の落下等の衝撃でリール本体が破損したり脚部に歪みが生じた場合、部品毎に交換することができるため、従来に比し修理コストを抑えることができる。 そして、請求項2に係る発明によれば、筐体部,竿取付部,脚部を夫々別体に形成することで、夫々の部位に求められる要求品質に合った材料を適宜用いることができると共に、高価な材料を用いても範囲が限定されるため、不要なコストアップを防ぐことができる。 【0015】 一方、請求項3及び請求項4に係る発明によれば、脚部を板材にて形成することで、従来に比べ製造コストの大幅な削減が可能になると共に、板材は加工が容易で様々なデザインを簡単に実現できるため、意匠的に優れたデザインが得られ、従来のスピニングリールと明らかな違いを強調でき、購買者の購買意欲を刺激することが可能となる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0016】 以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。 図1乃至図5は請求項1乃至請求項4の第一実施形態に係るスピニングリールを示し、図1に於て、15はスピニングリール17のリール本体で、従来と同様、リール本体15は、内部にギヤオシレート機構や逆転防止機構等を収容する筐体部19と、釣竿にスピニングリール17を固定する竿取付部21と、当該竿取付部21と筐体部19とを繋ぐ脚部23とで構成されている。 【0017】 そして、図2に示すように本実施形態は、筐体部19と竿取付部21と脚部23を、夫々、別体に形成すると共に、脚部23を他の部材(筐体部19及び竿取付部21)と異なる材料で形成したことを特徴としており、これらを組付け固定してリール本体15が構成されている。 先ず、上記筐体部19はアルミニウム合金の無垢材を削り出して、恰も、脚部が一体成形された従来構造の筐体部から脚部を分離した如き外形形状に形成されている。そして、その両側部に設けた開口部を覆って、同じくアルミニウム合金の無垢材を削出しで形成した側面視円形状の蓋体25,27がビス29で固定されており、後述するように両蓋体25,27と共に脚部23が筐体部19にビス止めされている。 【0018】 而して、従来周知のように削出し部品は鋳造部品に比し硬度があって強度が高く、また、アルマイト処理をした場合に鋳造部品に比し綺麗な金属色が得られるとして、本実施形態は筐体部19を削出しで形成したが、勿論、筐体部を鋳造で形成した場合にも、ギヤの支持精度を維持する強度を確保し乍ら薄肉化によって軽量化が可能であるから、筐体部を鋳造で形成して、アルマイト処理後に表面を塗装してもよい。 【0019】 そして、図3に示すように筐体部19内に、ギヤオシレート機構31やドライブギヤ33等の巻取り駆動機構を始め、一方向クラッチの楔作用を利用してロータ35の逆転防止を図る逆転防止機構等が組み込まれると共に、図1の如く筐体部19の前側にフライヤ軸を介してロータ35が回転可能に軸着されており、従来と同様、ロータ35にはこれと一体に一対の支持アーム37がリール本体15の前後方向に形成されている。そして、一方の支持アーム37の先端に、アームレバー39が釣糸巻取り位置と釣糸放出位置とに反転自在に取り付けられており、当該アームレバー39にラインスライダー41を介してラインローラ43が装着されている。 【0020】 更に、上記ラインスライダー41にベール45の一端部が接続されており、ベール45の他端部は、他方の支持アーム37の先端に取り付くベールホルダーに接続されている。 また、筐体部19にはロータ35と同軸上にスプール47が装着されており、スプール47は、筐体部19内に前後方向へ往復動可能に取り付くスプール軸の先端にナットを介して螺着されている。 【0021】 そして、図1及び図3に示すように筐体部19の一側部に釣糸巻取用のハンドル49が取り付けられており、ハンドル49のハンドル軸51とロータ35は、ドライブギヤ33やピニオンからなる周知のギヤ機構を介して連繋され、また、スプール軸は前記ギヤオシレート機構31により、ロータ35の回転に連動してリール本体15の前後方向へ往復動するようになっている。そして、ベール45を釣糸放出位置へ倒して仕掛けを投擲すると、スプール47に巻回された釣糸がスパイラル状に繰り出され、また、ベール45を釣糸巻取り位置へ反転させてハンドル49を操作すると、釣糸がベール45からラインスライダー41を介してラインローラ43に案内されて、ラインローラ43の釣糸案内部からスプール47に釣糸が案内されるように構成されている。 【0022】 尚、従来と同様、本実施形態のスピニングリール17も右ハンドル,左ハンドルへとハンドル49の取付位置が変更可能で、図示するように本実施形態は左ハンドルにセットされ、前記蓋体27側の図示しないハンドル軸挿通孔から突出するハンドル軸51を覆って閉塞部材53が当該蓋体27に螺着されている。 また、図1中、55は筐体部19の後部に装着された逆転防止装置の切換えレバーで、従来と同様、この切換えレバー55の操作で、ロータ35のON/OFF(ロータ35の正逆両方向への回転可能/ロータ35の逆転防止)の切り換えを行うようになっている。 【0023】 そして、このように構成された筐体部19の上部に、従来の脚部とデザインを著しく異にする脚部23がビス止めされている。 図1乃至図3に示すように脚部23は、ステンレス製の板材を別個にプレス加工(打ち抜き加工や曲げ加工)された左右一対の対向する板状の脚部片57,59からなり、図1に示すように脚部片57,59は、上方から下方へなだらかな曲線で順次幅広に形成されて、その側面視形状が従来の脚部と略同一の輪郭を持った外形形状とされると共に、図3に示すように脚部片57,59の略中央部分が、夫々、内方へ円弧状に湾曲した形状となっている。 【0024】 そして、図3及び図4に示すように脚部片57,59の上部に、竿取付部21に当接する折曲片61,63が、夫々、内方へ折曲されている。 ここで、竿取付部21の構造を説明すると、図1乃至図5に示すように竿取付部21は、アルミニウム合金の無垢材を削り出して、釣竿の外周に沿って断面円弧状に形成された平面視略矩形状の取付部本体65,67と、両取付部本体65,67間に形成され連結片69とで側面視略T字状に構成されており、図2に示すように連結片69は、一体成形されていた従来構造の竿取付部と脚部の連結部位の側面視形状とされている。 【0025】 そして、図2及び図4に示すように取付部本体65,67間に挟まれた連結片69の外周は凹状の切欠き71とされており、連結片69の左右側部に、夫々、上下2個のビス孔73が設けられている。 竿取付部21はこのような構造からなり、脚部23の上部にこの竿取付部21が取り付けられる。 【0026】 図2に示すように脚部片57,59の上部側は、連結片69の左右側部の形状に沿って形成され、前記ビス孔73に対応して2個のビス孔75が設けられている。 そして、図4の如く左右の脚部片57,59で連結片69の左右側部を挟み乍ら、前記折曲片61,63を切欠き71(連結片69)の上部に当接させると、切欠き71内に脚部片57,59の上部が収まってビス孔73,75が一致するように構成されており、斯かる状態でビス孔73,75にビス29を締め付けると、脚部23(脚部片57,59)の上部に竿取付部21が固着されるようになっている。 【0027】 尚、図1に示すように竿取付部21は、スプール47に巻回される釣糸が釣竿のガイドを介して竿先側に収束するようにやや前傾して脚部23に取り付く。 そして、図2に示すように脚部23の脚部片57,59の略中央部には、その外形形状に沿って略三角形状の透孔77が上下方向に夫々設けられており、斯かる透孔77を設けることで脚部23の軽量化を図ると同時に、従来にない脚部23のデザイン上のインパクトを購買者に与えている。そして、図3及び図5に示すように透孔77の下縁部に、夫々、ビス孔79が開口する取付片81,83が内方へ折曲して設けられており、両取付片81,83を介して脚部23(脚部片57,59)が、筐体部19の上部にビス止めされている。 【0028】 更に、図2に示すように脚部片57,59の下部側は、夫々、ハンドル軸挿通孔85が開口する筐体部19の左右の座面87に対応して、ハンドル軸挿通孔89が開口する筐体連結部91,92が折曲部93を境に区画形成されており、既述した蓋体25,27を筐体部19にビス止めするに当たり、蓋体25,27と座面87との間に筐体連結部91,92を夫々挟んで、蓋体25,27側から筐体連結部91,92と座面87とに設けた複数のビス孔95,97にビス29を締め付けることで、脚部片57,59(脚部23)の下部が筐体部19に固着されるようになっている。 【0029】 本実施形態はこのように構成されているから、別体に形成した筐体部19と竿取付部21と脚部23を上述の如く組み付けてビス29で固定することで、リール本体15が形成される。 そして、スピニングリール17は、2枚の板状の脚部片57,59で形成された従来にない脚部23のデザインが購買者にインパクトを与え、また、筐体部19を削出しで成形したことで、アルマイト処理後の筐体部19が綺麗な金属製の光沢を醸し出して購買者の購買意欲を刺激する。 【0030】 また、ロータ径やスプール径のサイズの異なるスピニングリールの展開を図る場合に、筐体部19と竿取付部21を共通部品として、高い寸法精度を必要としない脚部をサイズに応じプレスや鋳造で製造して組み付ければよく、更にまた、落下等の衝撃でリール本体15が破損したり脚部23に歪みが生じ、また、使用による摩耗等で竿取付部21が欠損した場合には、筐体部19,竿取付部21,脚部23を分解して部品毎に交換すればよい。 【0031】 そして、前記竿取付部21に代え、切欠き位置の異なる他の竿取付部を用いることで、釣竿に対するスピニングリール17の取付位置が変わって重心位置を変更することが可能となる。 このように本実施形態は、リール本体15を構成する筐体部19と竿取付部21と脚部23を、夫々、別体に形成したので、サイズの異なる製品の展開を図る場合に、高い寸法精度の必要な筐体部19と竿取付部21を共通部品として、高い寸法精度を必要としない脚部を製品に応じプレスや鋳造で製造して組み付ければよく、筐体部や蓋体に脚部を一体成形していた従来構造に比し、製造コストを大幅に削減することが可能となる。 【0032】 また、本実施形態によれば、落下等の衝撃でリール本体15が破損したり脚部23に歪みが生じた場合、部品毎に交換することができるため、従来に比し修理コストを抑えることができるし、前記竿取付部21に代えて切欠き位置の異なる他の竿取付部を用いることで、スピニングリール17の位置をずらして釣竿の重心位置を変更させることができる等の対応も可能となる。 【0033】 そして、既述したように本実施形態は、筐体部19と蓋体25,27,竿取付部21をアルミニウム合金の無垢材を削出しで形成し、脚部23をステンレス製の板材をプレス加工した一対の板状の脚部片57,59で形成したが、筐体部19,竿取付部21,脚部23を夫々別体に形成することで、夫々の部位に求められる要求品質に合った材料を適宜用いることができると共に、高価な材料を用いても範囲が限定されるため、不要なコストアップを防ぐことができる。 【0034】 また、斯様に脚部23をステンレス製の板材をプレス加工して形成することで、従来の鋳造品に比べ製造コストの大幅な削減が可能になると共に、板材は加工が容易で様々なデザインを簡単に実現できるため、意匠的に優れたデザインが得られ、従来のスピニングリールと明らかな違いを強調でき、而も、筐体部19を削出しで成形したことで、アルマイト処理後の筐体部19が綺麗な金属製の光沢を醸し出して購買者の購買意欲を刺激することが可能となる。 【0035】 更にまた、筐体部19,竿取付部21,脚部23を別体構造としたため、筐体部19を削り出しで形成する際に余肉が少なくなると共に、脚部が一体に取り付く場合に比し全体が小さいくなって高精度な削出しが可能となる等、多くの優れた利点を有する。 図6及び図7は請求項1乃至請求項4の第二,第三実施形態を示し、図6の実施形態は、前記脚部23と同じくステンレス製の板材をプレス加工して形成する脚部の捻れ強度を向上させるため、脚部23-1の背面側に脚部片57-1,59-1間に跨る補強面99を上下方向に亘って一体に設けたもので、別体にプレス加工した前記脚部片57,59と異なり、本実施形態の脚部片57-1,59-1は補強面99を介して予め連結している。 【0036】 また、図7の実施形態は、脚部23-2の背面側に設けた補強面99に加え、脚部23-2の前面側に補強面101を形成すると共に、左右側面の中央から上方へ補強面103,105を夫々設けたもので、補強面101は脚部片57-2,59-2に夫々設けた折曲片107,109で形成されている。 尚、図7中、77-1は脚部片57-2,59-2に形成された透孔を示すが、図6及び図7の実施形態に於て、筐体部19や竿取付部21を始め、その他の構成は図1の実施形態と同様であるので、同一のものには同一符号を付してそれらの説明は省略する。 【0037】 而して、これらの第二,第三実施形態によっても、図1の第一実施形態と同様、所期の目的を達成することが可能であり、また、これらの第二,第三実施形態によれば、従来のスピニングリールと脚部23-1,23-2の明らかなデザイン上の違いを強調し乍ら、脚部23-1,23-2の捻れ強度を更に向上させることができる利点を有する。 尚、例えば図2の脚部片57,59を例えばチタン合金等の硬金属で形成すれば、図6,図7の如き脚部の捻れ対策は不要となる。 【0038】 図8及び図9は請求項1,請求項2請求項4の一実施形態に係るスピニングリールを示し、図中、111はスピニングリール113のリール本体で、本実施形態も、リール本体111を構成する筐体部115と竿取付部117と脚部119を、夫々、別体に形成したことを特徴としており、図8に示すように本実施形態は、筐体部と脚部と竿取付部が一体成形されていた従来構造のリール本体を、恰も脚部の筐体部側基部と竿取付部側基部とで分割した如き構造となっている。 【0039】 以下、本実施形態を図面に基づいて説明するが、図1の実施形態と同一のものには同一符号を付してそれらの説明は省略する。 先ず、筐体部115は、アルミニウム合金を成形材料として、既述したように、恰も、脚部が一体成形された従来構造の筐体部から脚部を分離した如き外形形状に、高精度の金型を用いて鋳造されている。そして、その両側部に設けた開口部を覆って、同じく高精度の金型で鋳造された蓋体121,123がビス止めされており、当該蓋体121のハンドル軸挿通孔125にハンドル49が挿着され、蓋体123側のハンドル軸挿通孔から突出するハンドル軸51を覆って閉塞部材53が蓋体123に螺着されている。 【0040】 そして、筐体部115内に巻取り駆動機構や逆転防止機構等が組み込まれると共に、筐体部115の前側にロータ35やスプール47等が取り付けられ、筐体部115の後部に切換えレバー55等が装着されている。そして、筐体部115と蓋体121,123はアルマイト処理後に塗装が施されている。 また、図9に示すように筐体部115の上部中央には、側面に2つのビス孔が前後に設けられた断面矩形状の係合凸部127が、リール本体111の前後方向に亘って上方へ突設されており、当該係合凸部127に脚部119の底部側に設けられた係合凹部129が係合して、脚部119が筐体部115にビス止めされている。 【0041】 図8及び図9に示すように脚部119は、マグネシウム合金を成形材料として、従来の脚部と同一の外形形状を以って鋳造されている。脚部119は高い寸法精度を必要としないため、鋳造に当たって精度の高い高価な金型を必要とせず、また、マグネシウム合金を用いることで高強度,軽量化が可能となる。 そして、既述したように脚部119の底部に係合凹部129が形成されると共に、係合凸部127側のビス孔に対応してビス孔が設けられており、これらのビス孔にビス29を締め付けて、脚部119が筐体部115に固着されている。 【0042】 一方、図8に示すように脚部119の上部には、前後の壁部に2つのビス孔が左右に設けられた係合凹部131が、リール本体111の左右方向に亘って設けられており、当該係合凹部131に竿取付部117の係合凸部133が係合して、竿取付部117が脚部119にビス止めされている。 竿取付部117は、アルミニウム合金を成形材料として、従来の竿取付部と同一の外形形状を以って鋳造されており、竿取付部117は高い寸法精度を必要とするため、高精度の金型で鋳造されている。 【0043】 そして、既述したように竿取付部117の底部に前記係合凹部131に係合する係合凸部133が突設されると共に、当該係合凸部133の側面に脚部119側のビス孔に対応してビス孔が設けられており、これらのビス孔にビス29を締め付けて、竿取付部1179が脚部119に固着されている。 本実施形態はこのように構成されているから、別体に形成した筐体部115と竿取付部117と脚部119を上述の如く組み付けてビス29で固定することで、リール本体111が形成される。 【0044】 そして、本実施形態に於ても、ロータ径やスプール径のサイズの異なるスピニングリールの展開を図る場合に、筐体部115と竿取付部117を共通部品として、高い寸法精度を必要としない脚部をサイズに応じ鋳造して組み付ければよく、落下等の衝撃でリール本体111が破損したり脚部119に歪みが生じ、また、使用による摩耗等で竿取付部117が欠損した場合には、これらを分解して部品毎に交換すればよい。 【0045】 そして、前記竿取付部117に代え、係合凸部133の突設位置の異なる他の竿取付部を用いることで、釣竿に対するスピニングリール113の取付位置が変わって重心位置を変更することが可能となる。 このように本実施形態も、リール本体111を構成する筐体部115と竿取付部117と脚部119を、夫々、別体で形成したので、サイズの異なる製品の展開を図る場合に、高い寸法精度の必要な筐体部115と竿取付部117を共通部品として、高い寸法精度を必要としない脚部を製品に応じ鋳造して組み付ければよく、筐体部や蓋体に脚部を一体成形していた従来構造に比し、製造コストを大幅に削減することが可能となる。 【0046】 また、本実施形態によっても、落下等の衝撃でリール本体111が破損したり脚部119に歪みが生じた場合に部品毎に交換することができるため、従来に比し修理コストを抑えることができるし、竿取付部117に代え、係合凸部133の突設位置の異なる他の竿取付部を用いることで、スピニングリール113の位置をずらして釣竿の重心位置を変更させることができる等の対応も可能となる。 【0047】 そして、既述したように本実施形態は、筐体部115と蓋体121,123,竿取付部117をアルミニウム合金で鋳造し、脚部119をマグネシウム合金で鋳造したが、筐体部115,竿取付部117,脚部119を夫々別体に形成することで、夫々の部位に求められる要求品質に合った材料を適宜用いることができると共に、高価な材料を用いても範囲が限定されるため、不要なコストアップを防ぐことができる利点を有する。 【0048】 尚、上述した各実施形態は本発明をスピニングリールに適用したが、両軸受リール等に適用できることは勿論である。 【図面の簡単な説明】 【0049】 【図1】請求項1乃至請求項4の第一実施形態に係るスピニングリールの側面図である。 【図2】リール本体の分解側面図である。 【図3】図1に示すスピニングリールの要部切欠き背面図である。 【図4】竿取付部の平面図である。 【図5】図2のV−V線断面図である。 【図6】図2のV−V線断面に対応する脚部の他の実施形態の断面図である。 【図7】図2のV−V線断面に対応する脚部の更に他の実施形態の断面図である。 【図8】請求項1,請求項2及び請求項4の一実施形態に係るスピニングリールの側面図である。 【図9】図8に示すスピニングリールの要部切欠き背面図である。 【図10】従来のスピニングリールの要部切欠き背面図である。 【図11】図10の要部拡大背面図である。 【符号の説明】 【0050】 15,111 リール本体 17,113 スピニングリール 19,115 筐体部 21,117 竿取付部 23,23-1,23-2,119 脚部 25,27,121,123 蓋体 29 ビス 31 ギヤオシレート機構 33 ドライブギヤ 35 ロータ 47 スプール 49 ハンドル 51 ハンドル軸 57,57-1,57-2,59,59-1,59-2 脚部片 61,63,107,109 折曲片 65,67 取付部本体 69 連結片 71 切欠き 77,77-1 透孔 81,83 取付片 91,92 筐体連結部 99,101,103,105 補強面 127,133 係合凸部 129,131 係合凹部
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002495 【氏名又は名称】ダイワ精工株式会社 【住所又は居所】東京都東久留米市前沢3丁目14番16号
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| 【出願日】 |
平成16年10月25日(2004.10.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100072718 【弁理士】 【氏名又は名称】古谷 史旺
【識別番号】100116001 【弁理士】 【氏名又は名称】森 俊秀
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| 【公開番号】 |
特開2006−115806(P2006−115806A) |
| 【公開日】 |
平成18年5月11日(2006.5.11) |
| 【出願番号】 |
特願2004−309527(P2004−309527) |
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