| 【発明の名称】 |
リール脚固定装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】清田 義春 【住所又は居所】東京都東久留米市前沢3丁目14番16号 ダイワ精工株式会社内
【氏名】阿久津 哲男 【住所又は居所】東京都東久留米市前沢3丁目14番16号 ダイワ精工株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】この発明は、構成簡易にして、高品質な把持・装飾性を実現し得、且つ、設計を含む製作の自由度を向上し得るようにしたリール脚固定装置を提供することにある。
【解決手段】リールシート本体10のリール脚載置面を挟んで配される固定フード14及び移動フード17の外壁に、その他の部位と異なる彩色領域である凹部142,172を設け、この凹部142,172にチューブ部材18を被着するように構成した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 竿杆に外装され、リールの取付脚が載置されるリール脚載置面を挟んで対向配置され、該リール脚載置面に載置された前記リールの取付脚の両端を保持する少なくともいずれか一方が他方に接離自在に設けられるものであって、少なくとも外壁に、その他の部位と異なる彩色領域を設けた金属材料で形成された一対のフードと、 この一対のフードの彩色領域に被着される該彩色領域と同系色の柔軟性を有した被覆部材と、 を具備することを特徴とするリール脚固定装置。 【請求項2】 前記被覆部材は、前記彩色領域と異なる色彩を有することを特徴とする請求項1記載のリール脚固定装置。 【請求項3】 前記フードは、光輝性を有した金属材料で形成されることを特徴とする請求項1又は2記載のリール脚固定装置。 【請求項4】 前記彩色領域は、前記フードの外壁の周方向に設けられる凹部に形成されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載のリール脚固定装置。 【請求項5】 前記フードの色彩領域は、その他の部位に比して粗面に形成されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか記載のリール脚固定装置。 【請求項6】 前記被覆部材は、熱収縮性のチューブ部材、テープ、糸材の少なくともいずれか一つで形成されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか記載のリール脚固定装置。 【請求項7】 前記被覆部材は、フードの外壁と略面一に被着されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか記載のリール脚固定装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 この発明は、例えば魚釣用釣竿に用いるリール脚固定装置に関する。 【背景技術】 【0002】 従来より、魚釣用釣竿においては、リールを装着するためのリール脚固定装置が設けられている。このリール脚固定装置は、竿杆に取付けられるリールシート本体に固定フードと、該固定フードに対向して竿軸方向に移動自在に移動フードが設けられている。そして、このようなリール脚固定装置は、リールを装着する場合には、その固定フードに対してリールの取付脚の一方端が挿入され、この状態で、移動フードを移動調整してリールの取付脚の他方端を固定することで、リールの竿杆への取付けが行われる。 【0003】 なお、このようなリール脚固定装置としては、レバーの起状操作によって、その移動フードを竿軸方向に移動、あるいは固定するレバー式や、ナット部材により、移動フードを竿軸方向に移動、あるいは固定するナット式や、リールシート本体がグリップの一部として形成されている等の各種の方式のものが知られている。 【0004】 ところが、上記リール脚固定装置では、その固定フード及び移動フードを金属材料で形成し、所望の強度を確保しなければならないために、釣り人が握り、投擲を行うような場合、指が直接的に金属製の固定フードや移動フードに触れて、金属特有の違和感をあたえるという問題を有する。 【0005】 そこで、最近では、リール脚固定装置の固定フード上に装飾層及び保護層を積重した樹脂層を配して、釣り人が握った際の良好な感触を実現したうえで、装飾性を高めるように構成したものも出現されている(例えば、特許文献1参照)。 【特許文献1】特開2002−125533号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 しかしながら、上記リール脚固定装置では、その構成上、装飾層及び保護層からなる樹脂層を、固定フード及び移動フードの外壁に対して高精度な精度で形成しないと、所望の感触機能と共に、装飾機能を実現することが困難なために、その設計を含む製作性が劣るという問題を有する。 【0007】 この発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、構成簡易にして、高品質な把持・装飾性を実現し得、且つ、設計を含む製作の自由度を向上し得るようにしたリール脚固定装置を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0008】 この発明は、竿杆に外装され、リールの取付脚が載置されるリール脚載置面を挟んで対向配置され、該リール脚載置面に載置された前記リールの取付脚の両端を保持する一方が他方に接離自在に設けられるものであって、少なくとも外壁に、その他の部位と異なる彩色領域を設けた金属材料で形成された一対のフードと、この一対のフードの彩色領域に被着される該彩色領域と同系色の柔軟性を有した被覆部材とを備えてリール脚固定装置を構成した。 【0009】 上記構成によれば、フードは、その色彩領域に被覆部材が被着されることにより、その被覆部材を含む色彩領域と、その他の部位との間で色彩的に分離される。従って、把持時に、フードの外壁に配した被覆部材により、該フード自体への接触防止が実現されて高品質な感触が実現され、しかも、フード自体と被覆部材を含む色彩領域との色彩的分離により、組立て状態における視認性の向上が図れると共に、装飾性の多様化が容易に実現される。 【発明の効果】 【0010】 以上述べたように、この発明によれば、構成簡易にして、高品質な把持・装飾性を実現し得、且つ、設計を含む製作の自由度を向上し得るようにしたリール脚固定装置を提供することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0011】 以下、この発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。 【0012】 図1及び図2は、この発明の一実施の形態に係るリール脚固定装置を示すもので、リールシート本体10は、リール脚載置面を形成し、元竿杆11の所定の位置に固定配置される。 【0013】 上記元竿杆11は、例えば炭素繊維等の強化繊維にエポキシ樹脂等の合成樹脂を含浸した繊維強化プリプレグ(以下の説明では、単にプリプレグと称する)を周方向、軸方向あるいは軸線に対して適宜角度に傾斜した偏向方向に引き揃えて巻回し、これらの複数の本体層を積層した中空状又は中実状に形成される。 【0014】 また、リールシート本体10は、例えばSUS、チタン等の金属材料や樹脂材料等の硬質高強度材料で形成され、例えば柔軟性部材が外装される前側グリップ12及び後側グリップ13で挟装されて配される。このうち後側グリップ13は、上記リールシート本体10の後端側において上記元竿杆11に取付けられ、その先端部に詳細を後述する固定フード14がリールシート本体10のリール脚載置面に対応して設けられる。そして、この後側グリップ13の後端には、尻栓15が配設される。 【0015】 他方の前側グリップ12は、リールシート本体10の先端側に元竿杆11に対して竿杆方向に移動可能に設けられ、その内部にナット部材16が嵌着される。このナット部材16は、上記リールシート本体10の先端部に設けられた螺子部101に螺合され、その後端側に詳細を後述する上記固定フード14と略同様に形成される移動フード17が取付けられる。これにより、ナット部材16は、前側グリップ12と共に、移動フード17が回転操作されると、リールシート本体10の螺子部101との螺合が調整されて上記前側グリップ12と一体となり竿杆方向に移動される。すると、移動フード17は、その竿杆方向に移動により、上記固定フード14と協働して上記リールの取付脚(図示せず)の両端を挟持してリールシート本体10上に位置決め固定する。 【0016】 次に、上記固定フード14及び移動フード17について説明する。 【0017】 即ち、これら固定フード14及び移動フード17は、同様に図2に示すように金属材料、例えばアルミニウムで略リング状に形成され、その内壁に脚挿入部141,171がそれぞれ上記取付脚の両端部に対応して設けられる。これにより、この移動フード17は、上述したように前側グリップ12を介して竿杆方向に移動されると、その脚挿入部171内に上記固定フード14の脚挿入部141に挿入された上記リールの取付脚(図示せず)の他方端が挿入され、該固定フード14と協働して上記リールの取付脚(図示せず)の両端を挟持してリールシート本体10上に位置決め固定する。 【0018】 また、これら固定フード14及び移動フード17の外壁には、その周方向に色彩領域を構成する凹部142,172が周方向にリング状に形成される。これら固定フード14及び移動フード17は、例えばアルマイト処理等により、凹部142,172と、その他の部位とで異なる色彩、例えば凹部142,172を黒、その他の部位をオレンジ色の如く異なる色彩が施される。そして、これら固定フード14及び移動フード17は、その凹部142,172がその他の部位よりも粗面に形成される。 【0019】 また、これら固定フード14及び移動フード17には、その凹部142,172に柔軟性を有した被覆部材、例えば図3に示す熱収縮性のチューブ部材18が、その凹部142,172の両側部と略面一に被着される。この熱収縮性のチューブ部材18は、耐摩耗性、耐熱性、電気絶縁性に優れた、例えばエチレンプロピレンゴムが用いられ、先ず、固定フード14及び移動フード17の凹部142,172の長さ寸法より、若干、長い所望の長さ寸法に切断される。そして、この切断したチューブ部材18を接着剤を介在して図4に示すように固定フード14及び移動フード17の凹部142,172に被せ、そのチューブ部材18と、固定フード14及び移動フード17の凹部142,172との間からはみ出した余分な接着剤を取除く。 【0020】 次に、固定フード14及び移動フード17を軸回りに回転させながら、その凹部142,172に被せたチューブ部材18を図示しない過熱器で加熱して熱収縮させて被着する(図5参照)。ここで、チューブ部材18は、固定フード14及び移動フード17の凹部142,172に強固に接着され、しかも、その側部が凹部142,172の側壁に対向された状態で被着され、把持使用時における側部の剥がれが効果的に防止されて長期間に亘る安定した使用を可能とする。 【0021】 これにより、釣り人が前側グリップ12及び後側グリップ13を把持した場合にも、その指等が固定フード14及び移動フード17に直接的に当接することなく、被覆部材であるチューブ部材18に接触するため、寒い季節における金属特有の冷たさや、熱い季節における熱い触感を受けることがなく、高品質な感触が得られる。そして、この高品質な感触状態において、例えば釣り人が投擲を行う際には、該釣り人の指が、チューブ部材18の滑り止め機能により安定した投擲動作が実現される。 【0022】 ここで、上記チューブ部材18は、固定フード14及び移動フード17の各凹部142,172の色彩と同系色のものを用いると、例えば凹部142,172に対してのチューブ部材18の位置ずれや寸法誤差が生じた場合にも、その凹部142,172の作用により、目立ちにくく、また、簡便にして容易な製作を実現することが可能となる。 【0023】 そして、チューブ部材18の色彩を、例えば凹部142,172の色彩と異なるように設定した場合には、固定フード14及び移動フード17自体の色彩と、凹部142,172の色彩の3種類の色彩を用いた色彩構成が可能となることで、釣竿における装飾の多様化が図れる。この結果、設計上における自由度が向上されて、その設計を含む製作性の向上が図れる。 【0024】 このように、上記リール脚固定装置は、リールシート本体10のリール脚載置面を挟んで配される固定フード14及び移動フード17の外壁に、その他の部位と異なる彩色領域である凹部142,172を設け、この凹部142,172にチューブ部材18を被着するように構成した。 【0025】 これによれば、固定フード14及び移動フード17は、前側グリップ12及び後側グリップ13の把持時、その各凹部142,172に被着したチューブ部材18に、釣り人の指が接触され、高品質な感触が実現され、しかも、チューブ部材18を被着した凹部142,172と、その他の部位とで色彩的に分離されることにより、その装飾の多様化に伴う装飾性の向上が図れると共に、その凹部142,172とチューブ部材18との色彩を利用した装飾が可能となる。 【0026】 なお、上記実施の形態では、固定フード14及び移動フード17の外壁にその他の部位と異なる色彩を施した凹部142,172を形成し、この凹部142,172に被覆部材として所望の色彩のチューブ部材18を、例えば略面一に配するように構成した場合で説明したが、これに限ることなく、その他、テープを巻き付けたり、あるいは糸材を巻回して構成するようにしても良い。これらテープあるいは糸材は、凹部の色彩と同系色あるいは異なる色彩のものが選択的に用いられる。 【0027】 また、固定フード14及び移動フード17の外壁に、その他の部位と異なる色彩領域を形成して、この色彩領域に対して、同系色や異なる色材のチューブ部材18、テープ及び糸材を組合わせて用いるように構成することも可能である。 【0028】 さらに、上記実施の形態では、リール脚固定装置構造として、移動フード17を竿杆先端側に配し、固定フード14を竿杆元側に配する構成のものに適用した場合で説明したが、これに限ることなく、移動フード17を竿杆元側に配し、竿杆先端側に固定フード14を配する構成のものにおいても適用可能である。 【0029】 また、上記実施の形態では、リール脚固定装置構造として、固定フード14と移動フード17を備える構造のものに適用するように構成した場合で説明したが、これに限ることなく、その他、例えば図6に示すように前側グリップ20と後側グリップ21との間にリールシート本体22を配して、このリールシート本体22を挟んで移動フード23,24をそれぞれ竿杆方向に接離自在に配する構成のものにおいても適用可能で、同様の効果が期待される。 【0030】 この実施の形態に係るリール脚固定装置構造は、図示しないリールの取付脚をリールシート本体22に載置し、移動フード23,24の双方あるいは一方を竿杆方向に移動させて取付脚(図示せず)を挟持して取付配置する。上記移動フード23,24には、同様に色彩の異なる色彩領域を形成し、この色彩領域に、同系色、または異なる色彩の被覆部材、例えばチューブ部材25が被着される。 【0031】 上記各実施の形態では、移動フード移動構成として、螺子構造を用いた場合について説明したが、この螺子構造に限ることなく、各種の移動構造のものにおいても適用可能で、同様の効果が期待される。 【0032】 よって、この発明は、上記実施の形態に限ることなく、その他、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々の変形を実施し得ることが可能である。さらに、上記実施の形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組合せにより種々の発明が抽出され得る。 【0033】 例えば実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。 【図面の簡単な説明】 【0034】 【図1】この発明の一実施の形態に係るリール脚固定装置を側面から見た状態において一部を断面して示した一部断面図である。 【図2】図1の固定フード及び移動フードにチューブ部材を被着した状態を示した断面図である、 【図3】図1のチューブ部材を取り出して示した断面図である。 【図4】図1の固定フード及び移動フードにチューブ部材を被着する手順を説明するために示した分解図である。 【図5】図4のチューブ部材の被着状態を示した平面図である。 【図6】この発明の他の実施の形態に係るリール脚固定装置を側面から見た状態を示した平面図である。 【符号の説明】 【0035】 10…リールシート本体、101…螺子部、11…元竿杆、12…前側グリップ、13…後側グリップ、14…固定フード、141…脚挿入部、142…凹部、15…尻栓、16…ナット部材、17…移動フード、171…脚挿入部、172…凹部、18…チューブ部材、20…前側グリップ、21…後側グリップ、22…リールシート本体、23,24…移動フード、25…チューブ部材。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002495 【氏名又は名称】ダイワ精工株式会社 【住所又は居所】東京都東久留米市前沢3丁目14番16号
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| 【出願日】 |
平成16年6月29日(2004.6.29) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100058479 【弁理士】 【氏名又は名称】鈴江 武彦
【識別番号】100091351 【弁理士】 【氏名又は名称】河野 哲
【識別番号】100088683 【弁理士】 【氏名又は名称】中村 誠
【識別番号】100100952 【弁理士】 【氏名又は名称】風間 鉄也
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| 【公開番号】 |
特開2006−6280(P2006−6280A) |
| 【公開日】 |
平成18年1月12日(2006.1.12) |
| 【出願番号】 |
特願2004−191900(P2004−191900) |
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