| 【発明の名称】 |
防草シート |
| 【発明者】 |
【氏名】南澤 弘 【住所又は居所】京都市中京区西ノ京北壺井町88−1 有限会社南沢装飾美術研究所内
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| 【要約】 |
【課題】シートの透水性・通気性を維持しつつ、シートの固定作業を不要としながら、自然な土面を表現することも可能な防草シートを提供する。
【解決手段】防草シートは、錘材32と透水性のシート材31とを備える。錘材32には、複数の凸部33と複数の溝部34とが形成される。凸部33は、溝部34から防草シートの表面側に突出して形成され、溝部34よりも錘材32の表裏方向に肉厚となっている。溝部34には、その表裏を貫いて排水孔35が設けられる。各溝部34は、互いに連通する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 薄肉部および厚肉部を有する錘材と、 この錘材の裏面に設けられた透水性を有するシート材とを備えて成る防草シートであって、 前記薄肉部は、その表裏を貫通して設けられた排水孔を有し、 前記厚肉部は、前記薄肉部から表側に突出して薄肉部よりも表裏方向に肉厚となるよう成され、 前記シート材は、前記薄肉部を挟んで隣接する厚肉部間に渡るよう設けられていることを特徴とする防草シート。 【請求項2】 複数の前記薄肉部が、互いに連通するように成されていることを特徴とする請求項1の防草シート。 【請求項3】 前記薄肉部の肉厚は、前記厚肉部の肉厚の1/2以下であることを特徴とする請求項1または請求項2の防草シート。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 この発明は、透水性または通気性を有する防草シートに関する。 【背景技術】 【0002】 従来、雑草の発芽、成長、繁茂等を防止するため、庭や畑等の土壌の表面を、布やプラスチックフィルム等のシートで覆うようにした防草シートが用いられている。このような防草シートでは、土壌の表面に敷設した後、風で飛んだり歩行によってずれてしまったりするのを防止する必要がある。そのため敷設したシートの表面を土や砂で覆ったり(例えば、特許文献1、特許文献2)、敷設したシートの周囲にアンカーピンを差し込んだりして(例えば、特許文献3、特許文献4)、シートを土壌の表面に固定するようになっていた。 【特許文献1】特開平6−56606号公報 【特許文献2】特開平8−103177号公報 【特許文献3】特開平8−242706号公報 【特許文献4】特開平9−154420号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 しかしながら上記のような従来例によれば、防草シートで土壌を覆う作業の他に、防草シートを固定するための作業がどうしても必要となる。そのため防草シートの敷設作業が煩雑になってしまうという問題があった。 【0004】 とくに防草シートの周囲をアンカーピン等で固定する手法によると、例えば細かく切った多数の防草シートを庭の複雑な形状に合わせて敷設するような場合、アンカーピンの数が非常に多くなる。そのためシートの敷設作業が著しく煩雑となってしまう。またこの手法では防草シートの周囲だけが固定されるので、土面に凹凸がある場合、この凹凸面に沿うようにしてシートを敷設することが困難である。そのため歩行等によってシートの破損が生じやすくなるという問題があった。 【0005】 一方、土や砂で防草シートを固定する手法は、防草シートを敷設した部分においてもなるべく自然の土面を表現し、シート周辺の土壌とシート敷設部分との間に外観上の違和感をなくしたいという要請に応えるものである。しかしながらこの手法によると、防草シートの固定作業が別途に必要になるというだけでなく、風や歩行で土や砂が時間の経過とともに少しずつ移動していくため、たびたびこの固定作業をやり直さなければならないという問題があった。これを回避するため土や砂を接着剤で固めると、今度はシートの透水性や通気性が失われてしまい、庭や畑の良好な土質を維持できなくなるという問題を生じてしまう。 【0006】 この発明は、上記従来の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、シートの透水性または通気性を維持しつつ、シートの固定作業を不要としながら、自然な土面を表現することも可能な防草シートを提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0007】 請求項1に記載の発明は、薄肉部および厚肉部を有する錘材と、この錘材の裏面に設けられた透水性を有するシート材とを備えて成る防草シートであって、前記薄肉部は、その表裏を貫通して設けられた排水孔を有し、前記厚肉部は、前記薄肉部から表側に突出して薄肉部よりも表裏方向に肉厚となるよう成され、前記シート材は、前記薄肉部を挟んで隣接する厚肉部間に渡るよう設けられていることを特徴とする。 【0008】 請求項2に記載の発明は、請求項1の防草シートにおいて、複数の前記薄肉部が、互いに連通するように成されていることを特徴とする。 【0009】 請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2の防草シートにおいて、前記薄肉部の肉厚は、前記厚肉部の肉厚の1/2以下であることを特徴とする。 【発明の効果】 【0010】 本発明の防草シートでは、シートの透水性または通気性を維持しつつ、シートの固定作業を不要としながら、自然の土面を表現することも可能となる。 【0011】 すなわち、この防草シートでは、排水孔を有する錘材によって、その透水性を維持しつつ防草シート自身に適度の重量を持たせることができる。そのためシート自身の重量によって土壌の表面に固定でき、別途の固定作業を不要とすることが可能となる。 【0012】 また薄肉部から表側に突出させて厚肉部を設けているので、土壌の凹凸等に沿って防草シートが曲げられ薄肉部に割れ目が生じても、この割れ目は厚肉部の狭間に生じることになる。そのため、防草シートの敷設後に良好な外観が割れ目によって阻害されるのを回避することが可能となる。そして割れ目の発生は錘材の排水機能を却って促進させるから、割れ目が生じても防草シートの良好な排水機能を損なうことがない。しかも薄肉部はシート材によって裏打ちされているので、薄肉部に割れ目が生じても錘材がバラバラになることはない。したがって防草シートが有する取り扱いの容易さを維持することができる。 【0013】 さらに、錘材を単一の部材として形成することができるので、防草シートの製造工程を簡素化することが可能となる。 【0014】 そして複数の前記薄肉部を互いに連通するように成せば、薄肉部が排水溝として機能するので、良好な水はけ性能を発揮することが可能となる。 【0015】 このとき前記薄肉部の肉厚を前記厚肉部の肉厚の1/2以下とすると、前記割れ目を確実に薄肉部に生じさせることができ、その良好な外観を確実に維持することが可能となる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0016】 図1は、実施形態2の防草シートの構造を示す図である。同図(b)は平面図であり、同図(a)はA−A断面図である。この防草シートは、錘材32と、この錘材32の裏面に貼り付けられたシート材31とを備えて構成されている。錘材32は、数mm程度の肉厚とした場合に脆性を有する材料で形成することが好ましい。例として、テラコッタのような素焼のセラミック材料や、廃物プラスチックに砂を混ぜて成されるような再生樹脂等を挙げることができる。またシート材31としては、織布または不織布であって透水性を有するものを用いることができる。 【0017】 錘材32には、複数の凸部33と、凸部33と凸部33との間に挟まれて存する複数の溝部34とが形成されている。凸部33は、溝部34から防草シートの表側(反シート材側)に突出するように成され、溝部34よりも錘材32の表裏方向に肉厚となっている。すなわち、この溝部34が錘材32の薄肉部に該当し、凸部33が厚肉部に該当するということである。溝部34には、その表裏を貫いて排水孔35が設けられている。そして各溝部34は、互いに連通するよう形成されている。また凸部33にも、錘材32の表裏を貫いて排水孔36が設けられている。そしてこの排水孔36に連なるように、凸部33の頂部にテーパ37が形成されている。 【0018】 前記凸部33は、例えば一辺を1〜2cm程度とし、なるべくランダムな形状にして、自然石が並置されているが如き外観を呈するように形成することが好ましい。また凸部33の高さは、溝部34の厚さの2倍以上であることが好ましい。より好ましい凸部33の高さは、溝部34の厚さの3倍以上である。 【0019】 上記実施形態2の防草シートは、錘材32の材質等にもよるが、例えば1辺が30cm程度の大きさに形成される。そして複数の防草シートを、シート材31を下側にして防草を要する土壌にすきまなく並設するのが通常の使用形態である。そして、以下のような作用および効果を有する。 【0020】 この防草シートでは、錘材32によって、敷設された防草シートの全体にわたり適度な重量が平均して加えられる。したがって、防草シートは自重によって土壌表面に固定されることになり、これによって従来必要とされていたシートの固定作業を不要とすることができる。 【0021】 また散布された水や雨等は、排水孔35、36およびシート材31を介して土壌中に排出される。したがって防草シート下にある土壌の乾燥を防止することができる。しかも各溝部34が連通されているので、この溝部34が排水溝として機能することになる。したがって円滑な排水が可能となり、防草シートの水はけを一段と良好なものとすることができる。また、透水性に伴って通気性も確保されることになるから、有用植物に対して無害であり、かつ土中の生態系にも無害な防草シートを構成することができる。 【0022】 さらに凸部33を、自然石が並置されているが如き外観を呈するように形成すれば、敷設した防草シートはきわめて自然な外観を呈することとなる。したがって庭等の良好な意匠性が損なわれるのを可及的に回避することができる。 【0023】 土面に凹凸があると、防草シート上の歩行などによって、錘材32にヒビが入ったり割れ目が生じたりすることがある。しかしながら錘材32には、厚肉部と脆性を有する薄肉部とが設けられている。したがって、これらのヒビや割れ目は薄肉部、すなわち溝部34に集中して生じることとなる。そのため生じたヒビや割れ目の外観上の露呈は凸部33によって遮られ、防草シートの自然な外観が損なわれるのを可及的に回避することができる。 【0024】 またこのようなヒビや割れ目が溝部34に生じても、却ってこれらから水が排出されることになる。したがって、ヒビや割れ目が防草シートの排水機能を促進しこそすれ、阻害することはない。 【0025】 しかもヒビや割れ目の生じた溝部34は、その裏側からシート材31によって裏打ちされている。したがって溝部34にヒビや割れ目が生じても、防草シートがバラバラになって取り扱いに支障をきたす等の不具合が生じるのを防止することができる。 【0026】 また複数のバラストをシート上に点々と固着して防草シートを形成したのでは、多数のバラストを一つずつシートに貼着するというきわめて面倒な工程が必要となる。この点、上記防草シートの錘材32は、複数の凸部33を溝部34でひと続きに連結した構成となっている。したがって、例えば単一の錘材32をシート材31に貼着するだけでよいことになる。そのため防草シートの製造工程はきわめて簡素なものとなり、錘材32の貼着がコストアップの一因となるのを回避することができる。 【0027】 またこの防草シートでは、錘材32の溝部34に割れ目を入れ、その部分のシート材31を切断することにより、敷設部分に対応した適切な形状の防草シートを切り出したり、より小さな防草シートを切り出したりすることができる。そしてこのような切り出しで得られた防草シートも、凸部33および溝部34を備えた錘材32とシート材31とを有しているから、上記の優れた機能をすべて同様に備えている。したがって、たとえば街路樹の植え込みのように枠で仕切られた土面等、比較的に狭い範囲や複雑な形状の土面等に置き貼りし、雑草の繁茂を防止するのにきわめて便利である。 【0028】 以上にこの発明の実施形態2について説明したが、この発明は上記実施形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で以下のように種々変更して実施することができる。 【0029】 例えば上記ではシート材31として織布や不織布を用いたが、このような布状のものに限らず、透水性と柔軟性とを有する他の材質からなる裏打ち部材を錘材32の裏面に設けるようにしてもよい。 【0030】 また敷設後の歩行等でヒビや割れ目を生じさせるのではなく、土壌に敷設する際に積極的にヒビや割れ目を溝部34に生じさせ、これによって土壌の凹凸に沿って防草シートを敷設するようにしてもよい。 【0031】 さらに、凸部33に設けた排水孔36やテーパ37は、防草シートの排水能力を一段と高めるためである。したがって製造コストや外観等との関係で、これらを省略することを妨げない。 【図面の簡単な説明】 【0032】 【図1】この発明の防草シートを示し、(a)は断面図であり、(b)は平面図である。 【符号の説明】 【0033】 31 シート材 32 錘材 33 凸部 34 溝部 35 排水孔
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| 【出願人】 |
【識別番号】598164566 【氏名又は名称】有限会社南沢装飾美術研究所 【住所又は居所】京都府京都市中京区西ノ京北壷井町88−1
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| 【出願日】 |
平成18年7月24日(2006.7.24) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100101753 【弁理士】 【氏名又は名称】大坪 隆司
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| 【公開番号】 |
特開2006−333867(P2006−333867A) |
| 【公開日】 |
平成18年12月14日(2006.12.14) |
| 【出願番号】 |
特願2006−200265(P2006−200265) |
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