| 【発明の名称】 |
野菜の土耕栽培方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】森島 恵介
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| 【要約】 |
【課題】病害虫が発生した場合でも、その範囲を最小限にくい止め、安定した栽培を可能とした野菜の土耕栽培方法を提供する。
【解決手段】野菜の栽培容器3を多数設け、各栽培容器3内に土壌6を収容して播種し、各栽培容器3にてそれぞれ独立に野菜2を栽培する。野菜2の栽培を室内で行うようにするとよい。野菜2の栽培を人工の光の下で行うようにしてもよい。地面上に所定の高さに棚1を設け、該棚1の上に各栽培容器3を設置して栽培するようにするとよい。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 野菜の栽培容器を多数設け、各栽培容器内に土壌を収容して播種し、各栽培容器にてそれぞれ独立に野菜を栽培することを特徴とする野菜の土耕栽培方法。 【請求項2】 野菜の栽培を室内で行う請求項1に記載の野菜の土耕栽培方法。 【請求項3】 野菜の栽培を人工の光の下で行う請求項1又は2に記載の野菜の土耕栽培方法。 【請求項4】 地面から所定の高さに棚を設け、該棚の上に各栽培容器を設置して栽培する請求項1〜3のいずれか1項に記載の野菜の土耕栽培方法。 【請求項5】 野菜は葉物野菜とし、栽培容器は縦が40〜55cm、横が30〜40cm、深さが6〜10cmの範囲とした請求項1〜4のいずれか1項に記載の野菜の土耕栽培方法。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、病害虫が発生した場合でも、その被害を最小限にくい止めることができるようにした野菜の土耕栽培方法に関する。 【背景技術】 【0002】 従来、野菜の栽培は畑で行う土耕栽培が一般的であるが、最近では、効率良く栽培する方法として、水耕栽培も行われるようになった。水耕栽培は、水中に必要な養分を供給して栽培するもので、一括管理により効率よく栽培できる点で優れた方法とも言える。また、土耕栽培と水耕栽培とを組み合わせた栽培方法もある(例えば、特許文献1)。 しかし、底面で水を共有する一括管理の水耕栽培では、一旦何らかの原因で一箇所が病害虫に侵されると、瞬く間に全体に広がる危険性があり、最悪の場合には全滅に至ることもある。 【特許文献1】特開平11−103701号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 そこで本発明の目的は、病害虫が発生した場合でも、その範囲を最小限にくい止め、安定した栽培を可能とした野菜の土耕栽培方法を提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0004】 上記課題を解決するために、本発明による野菜の土耕栽培方法は、野菜の栽培容器を多数設け、各栽培容器内に土壌を収容して播種し、各栽培容器にてそれぞれ独立に野菜を栽培すること、を特徴としている。 ここで、野菜の栽培を室内で行うようにするとよい。 また、野菜の栽培を発光ダイオードなど人工の光の下で行うようにしてもよい。 また、地面上に所定の高さに棚を設け、該棚の上に各栽培容器を設置して栽培するようにするとよい。 また、野菜は葉物野菜とし、栽培容器は縦が40〜55cm、横が30〜40cm、深さが6〜10cmの範囲とすることができる。 【発明の効果】 【0005】 本発明によれば、各栽培容器にてそれぞれ独立に野菜を栽培するので、何らかの原因で病害虫が発生した場合でも、病害虫の発生した栽培容器のみを除去することにより、その被害を各栽培容器単位で簡単にくい止めることができ、全体に拡がることなく最小限に抑えることができる。 また、野菜の栽培を室内で行うようにすれば、温度、灌水、施肥等の管理を容易に行うことができる。 また、野菜の栽培を発光ダイオードなど人工の光の下で行うようにすれば、天然の太陽光の下での栽培に比べ、驚異的なスピードで生長させることができる。 また、所定高さに設けた棚上に各栽培容器を設置して栽培するようにすれば、水害により、地面(畑)が冠水しても、被害を防ぐことができる。 また、葉物野菜であると、根もそれ程深くまで達しないので、栽培容器(土壌)の深さは6〜10cm程度あればよい。栽培容器の大きさを所定の大きさとすることにより、1個の栽培容器(土壌含む)の重さもそれほど重くならないので、一人でも収穫、手入れ等の作業を容易に、また、効率よく行うことができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0006】 以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて具体的に説明する。図1は本発明による土耕栽培方法を説明する斜視図、図2は栽培容器の断面図、図3は収穫後、土壌を裏返した状態の栽培容器の斜視図である。 【0007】 図1において、地面上に所定高さ、例えば地面上60〜80cm程に棚1を設けてあり、この棚1の上に野菜2の栽培容器3を多数設置して栽培する。なお、符号4は棚1を支える脚である。棚1の高さは適宜変更可能である。このように、栽培容器3の設置場所を高くして、水害による水没の被害を受けないようにし、また作業中の腰痛の防止を図る。 【0008】 以下、ハーブ類、レタス類、水菜、ルッコラ、レッドマスタード、小松菜、レッドほうれん草のような葉物野菜2の栽培を例に説明する。かかる葉物野菜用の栽培容器3は、上面が開口した比較的浅底の平面視長方形状の容器で、図2の断面図に示すように、底部には水抜き孔5を適宜設けてある。より具体的には、栽培容器3の大きさは、縦(L)40〜55cm、横(W)30〜40cm、深さ(H)6〜10cm程度が好ましい。この程度の大きさであれば、土壌6も含めた栽培容器3の重さが5〜10kg程度で、一人でも作業がやり易く、効率もよい。葉物野菜2の場合は、容器3(土壌6)の深さは6〜10cm程度とし、それ程深くしない方がよい。余り深くし過ぎると、重さが重くなりすぎて、作業に支障を来すことがある。一方、余りに浅すぎても、保水力が不十分となるため好ましくない。本発明では、平面的に広い栽培容器3としたので、根7が横に広がって大きく育つ。これに対し、ポットタイプの容器では、根が横に広がることができないため、大きく育たない。本発明において、栽培容器3にて栽培した野菜は、一般の露地物の野菜と同程度の大きさに育ち、また露地物野菜に比べて柔らかい野菜ができる。 【0009】 図1において、栽培容器3aは播種して発芽した状態、栽培容器3bは芽が少し育った状態、栽培容器3cはさらに育った状態を示している。この内の栽培容器3b’では、病害虫が発生して生育が悪い状態となっている。そこで、この栽培容器3b’のみを取り除くことにより、被害の拡大を防止する。このように、本発明の方法によれば、野菜2の栽培を各栽培容器(3)単位で行うので、病害虫が発生した場合でも、栽培容器(3)単位でその拡大を簡単に防止できる。 従来の畑での土耕栽培では、土耕を共有するため、病害虫が拡大して大きな被害を受けることがあった。また、水耕栽培においても、底面で水を共有するために、一旦病害虫が発生すると、瞬く間に全体に拡がってしまう。そして、原因を取り除くまで、栽培を中断せざるをえなかった。 これに対し、本発明の方法によれば、病害虫の発生した栽培容器3b’のみを取り除けばよい。従って、栽培を一旦中断する必要がなく、栽培を継続することができる。また、病害虫の発生により取り除いた栽培容器3b’の分だけ補充することにより、栽培可能面積が途中で変わることなく、当初の計画から大幅な変更を伴うことなく、略当初の計画通りに栽培することができ、計画も立て易い。 【0010】 葉物野菜の場合、野菜2が成長したならば、根から抜いて収穫するのではなく、葉部を切り取って収穫するようにする。次いで、切り残した葉部や根等はそのままにして、容器3内の土壌6を裏返して再度容器3内に収容する。このとき、図3に示すように、裏返した土壌6の表面には、先に栽培した野菜2の根7が広がっている。そして、耕転機具などで軽く耕した後、播種して、再度栽培する。このとき、土壌6に残したままの葉や根6等は肥料となって、再利用されることになる。このような栽培方法によれば、同じ土壌を用いた栽培容器で数十回(20〜30回程度)収穫することも可能である。 【0011】 本発明の方法によれば、収穫した後は、容器3内の土壌6をひっくり返して再度栽培容器3に収容し、すぐに次の栽培に進むことができる。これに対し、露地もハウスも従来の畑での土耕栽培では、通常一度使った農地はトラクターで耕した後、次の栽培に進むため、全ての収穫が終了するまで待つ必要がある。また、本発明の方法によれば、各栽培容器(3)単位で作業を進めるため、トラクターなどの大型機械は必要としない。大型機械を使用しないので、騒音公害も起きない。環境にやさしい農業ができる。 水耕栽培では、水に溶ける肥料しか与えられないため、使用できる肥料に制限が生ずるが、本発明においては、土耕栽培であるので、そのような制限は生じない。 【0012】 上記した本発明の方法による野菜2の栽培は、室内(ビニールハウス、温室など)で行うとよい。これにより、温度、灌水、施肥等の管理が行い易くなり、より計画性のある栽培が可能となる。また、室内で、人工の光(発光ダイオードなど)を利用して栽培することもできる。天然の太陽光に代えて発光ダイオードなど人工の光を照射して栽培すると、約1.5〜3倍もの驚異的なスピードで成長する。上記したハーブ類、レタス類、水菜、ルッコラ、レッドマスタード、小松菜、レッドほうれん草などの葉物野菜2を室内で栽培する場合、温度管理(15〜40℃程度)等を適切にすれば、天然の太陽光を利用する場合は1年間に12〜15回程度、発光ダイオードなどの人工の光を利用する場合には1年間に数十回(20〜40回程度)も収穫することが可能である。 なお、図1では、棚1は一段のものを示したが、発光ダイオードなどの人工の光を利用して栽培する場合には、棚を上下に複数段設けて栽培容器も上下に複数段設置し、各段の栽培容器に発光ダイオードの光が照射されるようにして栽培することもできる。 本発明による野菜の土耕栽培方法は、ハーブ類、レタス類、水菜、ルッコラ、レッドマスタード、小松菜、レッドほうれん草、その他の葉物野菜の栽培に好適である。 【図面の簡単な説明】 【0013】 【図1】本発明による土耕栽培方法を説明する斜視図。 【図2】栽培容器の断面図。 【図3】収穫後、土壌を裏返した状態の栽培容器の斜視図。 【符号の説明】 【0014】 1 棚 2 野菜 3,3a,3b,3b’,3c 栽培容器 4 脚 5 水抜き孔 6 土壌 7 根
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| 【出願人】 |
【識別番号】505207045 【氏名又は名称】森島 恵介
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| 【出願日】 |
平成17年6月2日(2005.6.2) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100097700 【弁理士】 【氏名又は名称】増田 恒則
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| 【公開番号】 |
特開2006−333789(P2006−333789A) |
| 【公開日】 |
平成18年12月14日(2006.12.14) |
| 【出願番号】 |
特願2005−163184(P2005−163184) |
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