| 【発明の名称】 |
ウレタン千切培地 |
| 【発明者】 |
【氏名】大澤 皓年
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| 【要約】 |
【課題】発芽を揃え、移植活着率をあげ、生産日数短縮、流通費削減を兼ね備えた移植苗の育成培地の提供。
【解決手段】気泡率90%、遠赤外線5ミクロン以上で撥水性のあるウレタンマットを、苗トレーの流通企画サイズ、幅250ミリ、厚さ50ミリ、長さ500ミリのシート状にする。そこに25ミリの正方形で高さ50ミリの切り抜きと、中切込みをゼンマイ状に貫通させて切り抜く。正方形の部分は上部が全体に繋がるように、一部を少し残して切り抜き、正方形にできた培地を手でちぎり取れるような構造にする。そのマットをプラグトレーに差し込んで固定する。固定されたマットシートは、200個の育成培地になる。この複数の培地に播種機で種子を蒔き、発芽室で発芽させて育苗室で育苗する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 植物の生産効率を向上するために播種、育苗、挿芽、挿木、カット苗の生産プロセスが分業化され国際的に流通が加速されて様々な培地の改良が進んでいるが、育苗や流通においての改良開発が必要不可欠である。そこで次のような発明をした。気泡率90%、遠赤外線5ミクロン以上で撥水性のあるウレタンマットを、苗トレーの流通企画サイズ、幅250ミリ、厚さ50ミリ、長さ500ミリのシート状にする。そこに25ミリの正方形で高さ50ミリの切り抜きと、中切込みをゼンマイ状に貫通させて切り抜く。正方形の部分は上部が全体に繋がるように、一部を少し残して切り抜き、正方形にできた培地を手でちぎり取れるような構造にする。そのマットをプラグトレーに差し込んで固定する。固定されたマットシートは、200個の育成培地になる。この複数の培地に播種機で種子を蒔き、発芽室で発芽させて育苗室で育苗する。発芽と発根までは、どの苗でも肥料無し育成し、発芽開葉してから、専用肥料500PPMを葉面散布で施肥し、生育の状態によって施肥濃度PPMを調節して管理し、完成した苗を専用箱に入れて全国へ出荷する。ウレタン培地は軽量でやわらかく弾力性があり、長距離輸送でも苗の痛み等はない。次に送られてきた苗を移植する際、マットの上部で繋がっているので、一本一本指で軽く引きちぎって行うので、苗がばらばらにならず、作業効率が良い。ウレタン培地の構成は、ポリオールとイソシネアートを発泡助剤、触媒整泡剤、遠赤着色剤、高分子重合物等を反応させて、三次元骨格構造穴孔率97%で構成され、通気性、保水撥水の両性を持ち、植物の根圏環境を良好に保ち、生育を促進する。無菌度が高く、メリクロンフラスコ苗の順化やコミュニティー苗の生産に好適である。この方法で生産された苗は、水栽培、礫栽培、砂栽培、土栽培、水苔栽培などに手軽に利用でき、あらゆる面で植物の生育環境を良くし、生産及び流通作業効率を優良化し様々な経済的効果がある。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は植物の播種育苗、挿芽育成、メリクロン苗育成、その他幼苗を、無菌度の高いマット状のウレタンシートに、ゼンマイ状定形の複数の貫通切込みをし、上部の一部を繋ぎとして残し、連続培地を完成させる。その培地マットをトレーに差込みセットして、一つ一つを独立培地として完成させ、播種機で種子を蒔き、発芽室で発芽させてから、育苗室で完成苗としてから、専用箱に入れて全国に配送する。届いた苗を移植や定植をする際、マットに根付いた苗を、指でちぎり取って行う。このシステムは発芽を揃え、根詰まりを防止し、育成期間を短縮し、移植をスピード化して優良の移植苗を完成させ、生産効率を大幅に促進できる。 【背景技術】 【0002】 国際的に取引されている移植苗の形は、20年前米国カリフォルニアで発明され、プラグ苗の名称でプラグトレー1枚に数百の穴ポットを設けて、その中に配合した培養土を入れてから、播種機で種子を1トレーに1工程で播種し、発芽室で発芽を揃えてから育苗室で30〜40日育成し、トレーごと箱に入れて出荷する方法で、現在では世界中に流通している。しかし難点も多く、トレーの狭い穴に根がぎっしりと回るので、出荷日から4日以内で移植しなければ根詰まりで生育が悪くなるという欠点がある。また悪性菌による不揃い、PH、ECの即時矯正が困難、また肥料コントロールが適確にできない、培地が土の為に輸出入で検疫が通らず、海外との取引ができないなど、これらの問題点を解決するために開発された、ウレタン千切培地。 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 プラグ苗の生産日数は30〜40日が基準であるが、これを1日でも遅らせると、根圏が根詰まりを起こして、移植期間を短縮しなければならなくなり、生育状態を悪化させる。培地が土の場合、バクテリアの介在で生長が不揃いなり、商品価値が落ちる。本発明は気泡率が高く、根詰まりを充分に防ぐことができるので、生産や移植期間を従来の方法より充分に確保することができる。土壌培地では、酸性、アルカリ性、PHの矯正が困難で肥料のコントロールも非常に難しい。本発明は根圏を浄化、水洗いして簡単に矯正でき、肥料や微量要素等を常時コントロールして、苗を良好に育てられる。カット苗の挿木も、ゼンマイ状切込に挿して安定に固定するので発根が早く、育成期間を短縮して出荷でき、生産効率を上げる。無菌で無肥料の培地に挿すので、形成層にカルスの発達が早く、根の形成も早い。またウレタン培地は弾力に富み、輸送中に苗が横向き、逆さになっても抜け落ちたりしない。プラグトレーを外して届けるので、根の部分が開放され、移植時期が一般の4日から15日に延びてもダメージを受けず問題がない。移植栽培は多様化でき、水栽培、礫栽培、ウレタン栽培、砂栽培、土壌栽培、プランター、ポット、花壇に移植などに移植できる。ウレタンで根圏を包んでいるので、常に通気性を保ち、不快虫や悪性菌が侵入できず、健全な生育環境を保つことができる。本発明はこれまで類のない育苗方法で、あらゆる苗の育成に対応でき、生産と流通の効率を無駄なく促進できる。まず従来のプラグ苗はプラグトレー内で根が詰まった形で、土が落ちない状態にして出荷しなければならない。しかし苗は根詰まりが強くなると、生命の危機をDNAで判断してスコポロピンによりアポトチス自殺行為をはかることが解明されている。本発明はこれらの植物生理が正常に働くことができ、出荷を根詰まり状態までおく必要がなく、育成期間も半分で出荷でき、生産効率を大きく促進するウレタン千切培地である。 【課題を解決するための手段】 【0004】 上記の課題を解決するためには、図1に示す1のウレタン培地に2のゼンマイ状の切込みを貫通させ、図3のように1の培地が上部で連続して繋がり、3のウレタン千切培地を形成する。3を図4の4プラグトレーを図5のように3の下部から差込み、1が個々の独立培地として固定させ、図6に示すように5のカット苗を2のゼンマイ状切込みの中心部に5の苗を挿し、育成する。発根活着したものは図7のように四隅から、マット上部で繋がれている箇所を指でちぎりとる。図8はちぎり取った本発明で育成した移植苗の完成図である。本発明に種子を蒔く場合は、1のゼンマイ状切込みの中心部に、播種機や手蒔きをして、発芽室で発芽させてから育苗室で育て、箱詰めして、全国へ出荷する。移植は図8の様に、指でちぎり取って移植を行う。発根苗の場合は、予め培地をちぎり取り、図1のように2のゼンマイ切込みを広げて、苗の根茎を巻き込み、プラグトレーに挿込んで育成する。 【発明の効果】 【0005】 本発明は以上説明したように、苗の育成に根圏の通気や通水を持続させて、根詰まりを防止するとともに、悪性菌の侵入防止、老廃物の除外、PH、ECの矯正が即時にでき、常に根圏の環境を良好に保つことで、播種、育苗、挿木の育成が順調に行え、優良な移植用苗が作出できる。また本発明は弾力性にとみ、輸送中の振動やバウンドで受ける衝撃でも傷むことがない。また横積みや逆さになっても苗が抜け落ちることがなく、流通で損害を受けることがない。また生産が少し長引き、育成トレー内が窮屈になった場合でも、トレーをマットから半分下げるだけで解決できる。また本発明はウレタン素材なので、清潔、軽量で、作業性もよい。なお、あらゆる生産培地に適応した移植栽培ができる。水栽培、礫栽培、ウレタン栽培、砂栽培、土栽培、水苔栽培、ウッド栽培などに活用でき利便性にとんだ多様な効果がある。 【発明を実施するための最良の形態】 【0006】 現在普及しているプラグ苗の開発は、移植の活着を高めるためのもので、プラグトレーに小さな穴鉢を数百設けて、配合した培養土を詰めて、種子を播種機で蒔いて発芽室と育苗室で育成して、根がしっかり培地を包んでから移植するので、活着率が以前の方法より数倍高くなった。しかし育苗期に出荷が一日遅れると、根詰障害がはじまり、移植日数が4日以内でないと支障が起こるので、生産者の大きな負担となっている。また運送中に水切れや衝撃での傷みが多い。本発明は従来のプラグ苗のマイナス点を良い形態に修正するために、気泡率が90%ある発砲ウレタンに、培地切込みを貫通させて、独立培地を形成させて、培地が固定されるように上部が繋がっており、移植時に指でちぎり取れる培地マットを完成させる。通気性と通水性とが持続するので、根詰りは解消される。酸性、アルカリ性のPH調整や根圏老廃物の除去も簡単にできる。ウレタン培地内には、悪性菌の侵入がなく、育成植物は栽培設計どおりに最良の形態での育成が可能である。 【実施例】 【0007】 以下、図面を参照して本発明のウレタン千切培地を使用した実施例を説明すると、図5のように3のウレタン培地に下部から4プラグトレーを差し込んで、図6のようにし、5のカット苗を3のゼンマイ貫通切りの中央に挿し込んで育成し、図7のように移植苗に完成されたものを、角から図8のようにちぎり取り、移植準備に備える。図9は水栽培の移植図で6が透明な容器で、本発明で育成された5の苗を6に挿し込んで7の水養液で水栽培できる。図10は礫栽培で、8のハイドロボール礫で9の容器に本発明の植込斜視図であり、従来の8だけで植込むより数倍生長が良い。図11はウレタン栽培で10ウレタン培地に本発明を移植した斜視図である。本発明と同じウレタン素材なので、順化が良い。図12は一般に多く使用される土を主体とした培養土をプランターに入れて本発明を植えた斜視図で、ウレタン培地は土中に入っても通気が良く、酸素補給や通水性、悪性菌の侵入防止や雨風障害防止などで植物の生長を促進する。その他播種育苗、メリクロン順化、コミュニティー苗移植と多種多様な育苗が順調にでき、国内外と国際流通ができる。なお、本発明の素材は、プラスチック、ウレタン、ゴム、布、紙、木炭、ガラス、セラミック、金属、ゼオライト、トルマリン、スチロール、ゲルマニウム、遠赤素材等である。 【産業上の利用可能性】 【0008】 現在移植用のプラグ苗は、野菜類、園芸植物類で広く活用されており、揃った苗、活着率の良い苗、流通移動に良い点で、重要な産業として利用され、年々拡大し発展をしているが、育苗、流通、移動、生産面でいくつかの難点があり、改良が求められている。上記に述べたように、本発明はこれらの難点を改良し、これまで土壌栽培のみにしか利用できなかったプラグ苗を、水耕、礫耕、砂耕、ウレタン耕、土耕、モス耕とあらゆる形の栽培に適応することができる。輸送コストも安く、プラグトレーも出荷時に外すので、繰り返し利用でき、コストも安い。また購入側もプラスチックトレーの廃棄処理が不要で環境にも良い。また本発明はウレタン培地なので輸出入で国際的に取引ができ、活気的な産業に発展する可能性は極めて高い。 【図面の簡単な説明】 【0009】 【図1】 本発明のゼンマイ切込み斜視図 【図2】 本発明の切込みシート平面図 【図3】 本発明のシート斜視図 【図4】 本発明のシート受けトレー斜視図 【図5】 本発明のシートとトレーセット斜視図 【図6】 本発明にカット苗挿しの斜視図 【図7】 本発明で育成された苗の斜視図 【図8】 本発明で完成苗をちぎり取った斜視図 【図9】 本発明の水耕容器セット斜視図 【図10】 本発明をハイドロボールで植えた斜視図 【図11】 本発明をウレタンに植えた斜視図 【図12】 本発明をプランター培養土に植えた斜視図 【符号の説明】 【0010】 1 ウレタン千切培地 2 ゼンマイ状貫通切目 3 培地シートマット 4 培地受けトレー 5 カット苗 6 ガラス容器 7 水養液 8 ハイドロボール 9 ハイドロ容器 10 ウレタンマット 11 培養土 12 プランター
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| 【出願人】 |
【識別番号】596115078 【氏名又は名称】大澤 晧年
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| 【出願日】 |
平成17年5月17日(2005.5.17) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2006−320298(P2006−320298A) |
| 【公開日】 |
平成18年11月30日(2006.11.30) |
| 【出願番号】 |
特願2005−172912(P2005−172912) |
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