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【発明の名称】 樹木移植工法
【発明者】 【氏名】内橋 政敏

【要約】 【課題】樹木移植作業に要する労力や時間を低減する。

【解決手段】樹木を根部から掘り取って別の場所に移植する樹木移植工法において、前方及び上方を開放させたバケットを重機のアームに連結した樹木移植機を用いて、樹木を根部の土砂とともに掘り取る樹木掘取工程(d)と、前記バケットを重機のアームから分離し、前記バケットに樹木を根部の土砂とともに載置した状態のまま移植場所へ搬送する樹木搬送工程(e)と、前記バケットを重機のアームに連結し、前記バケットを用いて移植場所へ樹木を根部の土砂とともに移植する樹木移植工程(g),(f)とを有する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
樹木を根部から掘り取って別の場所に移植する樹木移植工法において、
前方及び上方を開放させたバケットを重機のアームに連結した樹木移植機を用いて、樹木を根部の土砂とともに掘り取る樹木掘取工程と、
前記バケットを重機のアームから分離し、前記バケットに樹木を根部の土砂とともに載置した状態のまま移植場所へ搬送する樹木搬送工程と、
前記バケットを重機のアームに連結し、前記バケットを用いて移植場所へ樹木を根部の土砂とともに移植する樹木移植工程と、
を有することを特徴とする樹木移植工法。
【請求項2】
前記樹木掘取工程よりも前に、掘取溝形成機を用いて樹木の根部の周辺に掘取溝を形成する掘取溝形成工程を有することを特徴とする請求項1に記載の樹木移植工法。
【請求項3】
前記樹木移植機は、バケットの内側にバケットの左右側壁及び底壁に沿って前後に摺動する摺動壁を設けるとともに、この摺動壁を前後に摺動させる摺動機構を摺動壁に連結したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の樹木移植工法。
【請求項4】
前記掘取溝形成機は、重機のアームの先端に一対の鋏状の剪断刃をアームと直交する方向に開閉自在に設けたことを特徴とする請求項2に記載の樹木移植工法。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、樹木を根部から掘り取って別の場所に移植する樹木移植工法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、山中の樹木を市街地の公園に移植する場合のように樹木を根部から掘り取って別の場所に移植する樹木移植作業が行われている。
【0003】
この樹木移植作業は、次のようにして行われていた(たとえば、特許文献1参照。)。
【0004】
まず、重機のアームの先端に前方及び上方を開放させた略箱型のバケットを取付けた樹木移植機を用いて、移植する樹木の前側の土石を掘り取る。
【0005】
次に、重機のアームの先端に先鋭棒状体を取付けた掘取溝形成機を用いて、移植する樹木の左右側方及び後方の土石に掘取溝を形成する。
【0006】
次に、樹木移植機のバケットを用いて、移植する樹木を根部に付着した土砂ごと地中から掘り取る。
【0007】
次に、掘り取った樹木をバケットから搬送トラックの荷台に載せ換える。
【0008】
次に、搬送トラックで別の場所まで搬送する。
【0009】
次に、再度搬送トラックの荷台から樹木移植機のバケットに樹木を載せ換える。
【0010】
最後に、樹木移植機のバケットで樹木を根部の土砂ごと載置して、樹木を移植する。
【0011】
ここで、従来の樹木移植機は、重機のアームの先端に前方及び上方を開放させた略箱型のバケットを取付けた構造となっていた(たとえば、特許文献2参照。)。
【0012】
そして、移植場所での移植作業では、重機のアームを操作してバケットを前方に向けて傾斜させて、樹木や土砂の重みを利用してバケットから移植場所に徐々に樹木を移動させるとともに、重機のアームを操作してバケットの傾斜角度を緩めながらバケットを後方に向けて移動させて、バケットから移植場所に樹木を移動させるようにしていた。
【0013】
また、従来の樹木移植作業においては、移植する樹木の周囲に掘取溝を形成する際に、重機のアームを操作して先鋭棒状体の先端部を移動させることによって樹木の根部周辺に平面視で略コ字状の掘取溝を形成していた(たとえば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開2004−267040号公報
【特許文献2】特開2000−60324号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
ところが、上記従来の樹木移植作業においては、樹木移植機のバケットで樹木を掘り取った後に、樹木だけを搬送トラックの荷台に載せ換えて移植場所まで搬送していたために、搬送トラックの荷台への載せ換え時や搬送時に樹木の根部の土砂が崩れてしまい、移植場所で樹木が良好に根付かず、樹木が枯れてしまうおそれがあった。
【0015】
また、樹木の根部の土砂の崩れを防止するためには、搬送トラックの荷台への載せ換え時に樹木の根部の土砂にシートを被覆する必要があり、しかも、樹木の移植時にはこのシートを取外さなければならず、このシートの被覆や取り外しの作業のために多大な労力や時間や費用を要していた。
【0016】
また、上記従来の樹木移植機では、移植する樹木やその根部に付着する土砂の重みを利用して移植作業を行うために、移植作業において作業者が樹木の状態を確認しながら、重機のアームを操作してバケットの傾斜角度を緩めるとともにバケットを後方に向けて移動させる必要があった。
【0017】
そのため、従来の樹木移植機を用いた移植作業では、作業者に熟練を要するとともに、移植作業に多大な時間と労力を要していた。
【0018】
また、上記従来の樹木移植作業においては、重機のアームを操作して先鋭棒状体の先端部を移動させることによって樹木の根部周辺に掘取溝を形成していたために、地中に樹木の根や石などが存在していると円滑に掘取溝を形成することが困難であった。
【0019】
そのため、従来の樹木移植作業では、作業者に熟練を要するとともに、作業に多大な時間と労力を要していた。
【課題を解決するための手段】
【0020】
そこで、請求項1に係る本発明では、樹木を根部から掘り取って別の場所に移植する樹木移植工法において、前方及び上方を開放させたバケットを重機のアームに連結した樹木移植機を用いて、樹木を根部の土砂とともに掘り取る樹木掘取工程と、前記バケットを重機のアームから分離し、前記バケットに樹木を根部の土砂とともに載置した状態のまま移植場所へ搬送する樹木搬送工程と、前記バケットを重機のアームに連結し、前記バケットを用いて移植場所へ樹木を根部の土砂とともに移植する樹木移植工程とを有することとした。
【0021】
また、請求項2に係る本発明では、前記請求項1に係る本発明において、前記樹木掘取工程よりも前に、掘取溝形成機を用いて樹木の根部の周辺に掘取溝を形成する掘取溝形成工程を有することとした。
【0022】
また、請求項3に係る本発明では、前記請求項1又は請求項2に係る本発明において、前記樹木移植機は、バケットの内側にバケットの左右側壁及び底壁に沿って前後に摺動する摺動壁を設けるとともに、この摺動壁を前後に摺動させる摺動機構を摺動壁に連結することにした。
【0023】
また、請求項4に係る本発明では、前記請求項2に係る本発明において、前記掘取溝形成機は、重機のアームの先端に一対の鋏状の剪断刃をアームと直交する方向に開閉自在に設けることにした。
【発明の効果】
【0024】
そして、本発明では、以下に記載する効果を奏する。
【0025】
すなわち、請求項1に係る本発明では、樹木を根部から掘り取って別の場所に移植する樹木移植工法において、前方及び上方を開放させたバケットを重機のアームに連結した樹木移植機を用いて、樹木を根部の土砂とともに掘り取る樹木掘取工程と、前記バケットを重機のアームから分離し、前記バケットに樹木を根部の土砂とともに載置した状態のまま移植場所へ搬送する樹木搬送工程と、前記バケットを重機のアームに連結し、前記バケットを用いて移植場所へ樹木を根部の土砂とともに移植する樹木移植工程とを有しているために、掘り取った樹木を根部の土砂とともにバケットに載置した状態のまま移植場所へ樹木を搬送することができるので、搬送時に樹木の根部の土砂が崩れてしまうことがなく、移植場所に樹木を根部の土砂とともに移植することができ、移植場所に樹木を良好に根付かせることができる。
【0026】
しかも、搬送時に樹木の根部の土砂がバケットで保護されているために、根部の土砂に別途シートを被覆する必要がなくなり、樹木の移植作業に要する労力や時間や費用を低減することができる。
【0027】
また、請求項2に係る本発明では、樹木掘取工程よりも前に、掘取溝形成機を用いて樹木の根部の周辺に掘取溝を形成する掘取溝形成工程を有しているために、樹木掘取工程において樹木を根部の土砂とともに容易に掘り取ることができ、これによっても樹木の移植作業に要する労力や時間を低減することができる。
【0028】
また、請求項3に係る本発明では、樹木移植機のバケットの内側にバケットの左右側壁及び底壁に沿って前後に摺動する摺動壁を設けるとともに、この摺動壁を前後に摺動させる摺動機構を摺動壁に連結しているために、摺動壁を摺動機構を用いて前方に摺動させることによって、バケットに載置した樹木を根部の土砂とともにバケットから移植場所に円滑に移動させることができるので、作業者の熟練を要することなく、移植作業に要する労力や時間を削減することができる。
【0029】
しかも、摺動壁がバケットの内側で摺動するために、バケットの外側では摺動壁の移動に伴って移動する部材がなく、バケットの外側で移動する部材によって作業者が怪我をするといった危険がないので、移植作業の安全性を向上させることができる。
【0030】
また、請求項4に係る本発明では、掘取溝形成機のアームの先端に一対の鋏状の剪断刃をアームと直交する方向に開閉自在に設けることにしているために、移植する樹木の周囲に根や石などがあっても剪断刃で破断することができ、樹木移植作業における掘取溝を容易に形成することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
本発明に係る樹木移植工法は、樹木を根部から掘り取って別の場所に移植する工法であり、次の工程を有するものである。
【0032】
(1)掘取溝形成工程
掘取溝形成機を用いて樹木の根部の周辺に掘取溝を形成する。
(2)樹木掘取工程
前方及び上方を開放させたバケットを重機のアームに連結した樹木移植機を用いて、樹木を根部の土砂とともに掘り取る。
(3)樹木搬送工程
バケットを重機のアームから分離し、分離したバケットに樹木を根部の土砂とともに載置した状態のままで搬送トラックを用いて移植場所へ搬送する。
(4)樹木移植工程
バケットを重機のアームに連結し、連結したバケットを用いて移植場所へ樹木を根部の土砂とともに移植する。
【0033】
このように、本発明に係る樹木移植工法では、掘り取った樹木を根部の土砂とともにバケットに載置した状態のまま移植場所へ樹木を搬送するようにしているために、搬送時に樹木の根部の土砂が崩れてしまうことがなく、移植場所に樹木を根部の土砂とともに移植することができ、移植場所に樹木を良好に根付かせることができる。
【0034】
しかも、搬送時に樹木の根部の土砂がバケットで保護されているために、根部の土砂に別途シートを被覆する必要がなくなり、樹木の移植作業に要する労力や時間や費用を低減することができる。
【0035】
また、樹木掘取工程よりも前に、掘取溝形成機を用いて樹木の根部の周辺に掘取溝を形成する掘取溝形成工程を有しているために、樹木掘取工程において樹木を根部の土砂とともに容易に掘り取ることができ、これによっても樹木の移植作業に要する労力や時間を低減することができる。
【0036】
また、上記樹木移植工法において使用する樹木移植機は、バケットの内側にバケットの左右側壁及び底壁に沿って前後に摺動する摺動壁を設けるとともに、この摺動壁を前後に摺動させる摺動機構を摺動壁に連結している。
【0037】
そのため、摺動壁を摺動機構を用いて前方に摺動させることによって、バケットに載置した樹木を根部の土砂とともにバケットから移植場所に円滑に移動させることができるので、作業者の熟練を要することなく、移植作業に要する労力や時間を低減することができる。
【0038】
しかも、摺動壁がバケットの内側で摺動するために、バケットの外側では摺動壁の移動に伴って移動する部材がなく、バケットの外側で移動する部材によって作業者が怪我をするといった危険がないので、移植作業の安全性を向上させることができる。
【0039】
特に、バケットを重機のアームの先端にアタッチメントを介して接続し、このアタッチメントで摺動機構を支持するとともに、バケットとアタッチメント及び摺動機構とを着脱可能とした場合には、バケットのみをアタッチメント及び摺動機構から分離することができるので、バケットに樹木を載置したままの状態でバケットごと樹木を搬送することができ、掘り出した樹木を搬送トラックに載せ換えたり或いは搬送トラックからバケットに載せ換える作業が不要となり、これによっても移植作業に要する労力や時間を低減することができ、また、樹木を載せ換える際に生じる土砂の崩れを未然に防止することができる。
【0040】
また、アタッチメントが、バケットを水平回動させる水平回動機構と、バケットを左右に遥動させる左右遥動機構と、バケットを前後に遥動させる前後遥動機構とを有している場合には、重機の設置場所が傾斜地であっても、また、樹木の掘り出し場所或いは移植場所が傾斜地や狭い土地であっても、アタッチメントによってバケットの姿勢を最適化することができるので、掘り出し作業や移植作業を円滑に行うことができ、これによっても移植作業に要する労力や時間を低減することができる。
【0041】
また、上記樹木移植工法において使用する掘取溝形成機は、重機のアームの先端に一対の鋏状の剪断刃をアームと直交する方向に開閉自在に設けている。
【0042】
そのため、移植する樹木の周囲に根や石などがあっても剪断刃で破断することができ、樹木移植作業における掘取溝を容易に形成することができる。
【0043】
特に、剪断刃の開閉中心をアームの先端からアームと直交する方向に偏らせた場合には、移植する樹木の側方で重機のアームを昇降させることによって樹木の直後方に掘取溝を形成することができるので、掘取溝形成時にアームが樹木に衝突して樹木が破損してしまうのを未然に防止することができる。
【0044】
また、剪断刃をアームの先端に水平回動機構を介して接続した場合には、掘取溝形成時に重機自体を移動させることなく水平回動機構によって剪断刃を回転させるだけで移植する樹木の周囲に掘取溝を形成することができ、掘取溝形成作業を容易なものとすることができる。
【0045】
以下に、本発明に係る樹木移植工法について図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明では、樹木移植工法において使用される樹木移植機及び掘取溝形成機の具体的な構造について説明し、その後、樹木移植工法について説明する。
【0046】
まず、樹木移植機の具体的な構造について説明すると、樹木移植機1は、図1に示すように、重機2のアーム3の先端部にバケット4をアタッチメント5を介して連結しており、重機2のアーム3やアタッチメント5を操作することによってバケット4を変位させ、バケット4で樹木6を根部の土砂7とともに掘り出し場所の地面から掘り出し、或いは、バケット4で樹木6を根部の土砂7とともに移植場所の地面に移植するようになっている。
【0047】
このバケット4及びアタッチメント5の具体的な構造について説明すると、バケット4は、図2に示すように、前方と上方とが開放された略矩形箱型形状となっている。
【0048】
このバケット4は、図2〜図7に示すように、前方及び上方を開放させた略矩形箱枠状のフレーム8の左右側部内側に台形平板状の左右側壁9,10を取付けるとともに、フレーム8の底部内側に矩形平板状の底壁11を取付け、さらには、フレーム8の後部内側に横長矩形板状の摺動壁12を左右側壁9,10及び底壁11に沿って前後に摺動自在に取付けている。
【0049】
フレーム8は、矩形枠状の底部フレーム13の内側に略十字状の底部補強フレーム13'を取付けるとともに、底部フレーム13の左右側上部に略門型状の左右側部フレーム14,15を取付け、この左右側部フレーム14,15の頂部中央と底部フレーム13の左右側上部中央との間に上下に伸延させた左右側部補強フレーム16,17を取付け、さらには、左右側部フレーム14,15の上部間に左右に伸延させた後部フレーム18を取付け、この後部フレーム18の中途部と底部フレーム13の後側上部との間に上下に伸延させた後部補強フレーム19,20を取付けている。
【0050】
また、バケット4は、左右側壁9,10の内側にLアングル状のガイドレール21,22,23,24を上下に間隔をあけて取付け、底壁11の内側にLアングル状のガイドレール25,26を左右に間隔をあけて取付け、一方、摺動壁12の左右端部に凹状のガイド溝27,28,29,30を上下に間隔をあけて形成するとともに、摺動壁12の下端部に凹状のガイド溝31,32を左右に間隔をあけて取付け、そして、摺動壁12の各ガイド溝27〜32に各ガイドレール21〜26を係入している。
【0051】
これにより、バケット4は、摺動壁12が各ガイドレール21〜26によって案内されて左右側壁9,10と底壁11に沿って前後に移動するようにしている。
【0052】
また、バケット4は、フレーム8の後部補強フレーム19,20の後側にアタッチメント5を着脱自在に連結するための連結ジョイント33を取付けている。
【0053】
この連結ジョイント33は、後部補強フレーム19,20に取付けた左右一対の縦長矩形板状のブラケット34,35の間に左右に伸延させた上下一対の円柱状の連結ピン36,37を上下に間隔をあけて取付けている。
【0054】
また、バケット4は、摺動壁12の後側に摺動壁12を前後に摺動させる摺動機構38を着脱自在に連結するための左右一対の連結ジョイント39,40を取付けている。
【0055】
この連結ジョイント39,40は、摺動壁12の後部に取付けた上下一対の縦長矩形板状のブラケット41,42,43,44の間に上下に伸延させた円柱状の連結ピン45,46を取付けている。
【0056】
さらに、バケット4は、底壁11の前端部に横方向へ向けて三角板を連設したフォーク47を取付けている。
【0057】
次に、アタッチメント5の構造について説明すると、アタッチメント5は、図8〜図10に示すように、バケット4の連結ジョイント33に接続するための連結機構48の後部にバケット4を前後に遥動させるための前後遥動機構49を取付け、この前後遥動機構49の後部にバケット4を左右に遥動させるための左右遥動機構50を取付け、この左右遥動機構50の上部にバケット4を水平回動させる水平回動機構51を取付け、さらには、この水平回動機構51の上部に重機2のアーム3の先端部を着脱自在に接続するための連結ジョイント52を取付けている。
【0058】
連結機構48は、図8〜図10に示すように、横長矩形板状のベース体53の前側に連結ジョイント33の上側の連結ピン36を支持するための板状の左右一対の支持体54,55を取付けるとともに、支持体54,55の下部内側に連結ジョイント33の下側の連結ピン37を支持するための板状の左右一対の爪体56,57を上下に回動自在に取付け、これら支持体54,55と爪体56,57との間に油圧シリンダー58を介設している。
【0059】
この連結機構48は、支持体54,55の前端部に連結ピン36が係入される半円弧状の係入凹部59を形成するとともに、爪体56,57の前端部に連結ピン37が係入される半円弧状の係入凹部60を形成している。
【0060】
そして、連結機構48は、図11に示すように、油圧シリンダー58によって側面視で支持体54,55と爪体56,57とが閉じた状態(図11(a)参照。)でバケット4に設けた連結ジョイント33の連結ピン36,37の間に挿入し(図11(b)参照。)、支持体54,55の係入凹部59に連結ピン36を係入し(図11(c)参照。)、その後、油圧シリンダー58によって側面視で支持体54,55と爪体56,57とを開いた状態とすることで爪体56,57の係入凹部60に連結ピン37を係入し(図11(d)参照。)、これにより、バケット4とアタッチメント5とを連結するようにしている。なお、連結機構48は、上記と逆の動作によってバケット4からアタッチメント5を外せるようにしている。
【0061】
この連結機構48は、ベース体53で摺動機構38を支持しており、具体的には、ベース体53の左右側部に円形開口61,62を形成し、各円形開口61,62に摺動機構38を構成する左右一対の油圧シリンダー63,64の前側部を嵌入している。
【0062】
この摺動機構38は、油圧シリンダー63,64のシリンダーロッド65,66の先端部にバケット4に設けた連結ジョイント39,40の連結ピン45,46を係入するための係入孔67,68を形成しており、連結ピン45,46の着脱によってバケット4から摺動機構38を着脱できるようにしている。
【0063】
そして、摺動機構38は、図12及び図13に示すように、油圧シリンダー63,64のシリンダーロッド65,66を前後に伸縮させることによって、バケット4の内側で摺動壁12を左右側壁9,10及び底壁11に沿って前後に摺動させるようにしている。
【0064】
したがって、樹木移植機1では、バケット4に樹木6を根部の土砂7とともに載置した状態(図1参照。)で摺動機構38を稼動させて摺動壁12を前方に向けて移動させると、摺動壁12によって樹木6が根部の土砂7とともにバケット4から押し出されるようになっている。
【0065】
また、前後遥動機構49は、図8〜図10に示すように、ベース体53の後側上部に左右一対の平板状の可動ブラケット69,70を取付ける一方、左右遥動機構50の前側の遥動板71の前側上部に左右一対の平板状の支持ブラケット72,73を取付け、この支持ブラケット72,73に可動ブラケット69,70を支持軸74で上下方向に向けて回動自在に連結している。
【0066】
また、前後遥動機構49は、ベース体53の後側下部に左右一対の平板状の可動ブラケット75,76を取付ける一方、左右遥動機構50の連結板77の後側上部に油圧シリンダー78の基端部を上下回動自在に取付け、この油圧シリンダー78のシリンダーロッド79の先端部に可動ブラケット75,76を上下回動自在に取付けている。
【0067】
そして、前後遥動機構49は、図14に示すように、油圧シリンダー78のシリンダーロッド79を前後に伸縮させることによって、バケット4を上下に遥動させるようにしている。
【0068】
また、左右遥動機構50は、図8〜図10に示すように、円板状のベース体80の下側前後部に前後一対の略三角板状の支持板81,82を取付け、この支持板81,82の先端部に前後一対の略五角形状の遥動板71,83の先端部を連結ピン84で左右方向に向けて回動自在に連結し、この前後側の遥動板71,83の基端部間に矩形板状の連結板77を取付けている。
【0069】
また、左右遥動機構50は、前後側の支持板81,82に油圧シリンダー85の基端部を左右回動自在に取付け、この油圧シリンダー85のシリンダーロッド86の先端部に遥動板71,83を左右回動自在に取付けている。
【0070】
そして、左右遥動機構50は、図15に示すように、油圧シリンダー85のシリンダーロッド86を上下に伸縮させることによって、バケット4を左右に遥動させるようにしている。
【0071】
また、水平回動機構51は、図8〜図10に示すように、矩形板状のベース体87の下側中央部に円筒状の支持体88を取付け、この支持体88の下部に円筒状の可動体89を水平方向に回動自在に取付け、この可動体89の下部に左右遥動機構50のベース体80を取付けている。なお、この水平回動機構51は、公知の機構を利用しており、支持体88の内部に収容した油圧モータで可動体89を水平回動させるように構成している。
【0072】
そして、水平回動機構51は、図16に示すように、油圧モータを駆動することによって、バケット4を水平方向に向けて回動させるようにしている。
【0073】
また、連結ジョイント52は、図8〜図10に示すように、水平回動機構51のベース体87の上側左右側部に左右一対の横長矩形板状のブラケット90,91を取付け、このブラケット90,91の間に左右に伸延させた前後一対の円柱状の連結ピン92,93を前後に間隔をあけて取付けている。
【0074】
この連結ジョイント52には、図1に示すように、重機2のアーム3の先端に取付けられた連結機構94が着脱自在に連結される。なお、この連結機構94は、アタッチメント5の連結機構48と同様の構成となっている。
【0075】
樹木移植機1は、上記したように構成しており、特に上記構成の樹木移植機1では、バケット4の内側にバケット4の左右側壁9,10及び底壁11に沿って前後に摺動する摺動壁12を設けるとともに、この摺動壁12を前後に摺動させる摺動機構38を摺動壁12に連結しているために、摺動壁12を摺動機構38を用いて前方に摺動させることによって、バケット4に載置した樹木6を根部の土砂7とともにバケット4から移植場所に円滑に移動させることができる。
【0076】
これにより、上記樹木移植機1では、樹木6の移植作業において、作業者の熟練を必要とすることがなくなり、また、移植作業に要する労力や時間を低減することができる。
【0077】
しかも、上記樹木移植機1では、摺動壁12をバケット4の内側で摺動するようにしているために、バケット4の外側では摺動壁12の移動に伴って移動する部材がなく、バケット4の外側で移動する部材に衝突することによって作業者が怪我をしてしまうといった危険がないので、移植作業の安全性を向上させることができる。
【0078】
また、上記樹木移植機1では、バケット4を重機2のアーム3の先端にアタッチメント5を介して接続し、このアタッチメント5で摺動機構38を支持するとともに、バケット4とアタッチメント5及び摺動機構38とを着脱可能としているために、バケット4のみをアタッチメント5及び摺動機構38から分離することができるので、バケット4に樹木6を載置したままの状態でバケット4ごと樹木6を搬送トラックの荷台に載せて搬送することができ、掘り出した樹木6を搬送トラックに載せ換えたり或いは搬送トラックからバケット4に載せ換える作業が不要となり、これによっても移植作業に要する労力や時間を低減することができ、また、樹木6を載せ換える際に生じる土砂7の崩れを未然に防止することができる。
【0079】
さらに、上記樹木移植機1では、アタッチメント5に、バケット4を水平回動させる水平回動機構51と、バケット4を左右に遥動させる左右遥動機構50と、バケット4を前後に遥動させる前後遥動機構49とを設けているために、重機2の設置場所が前後や左右に傾く傾斜地であっても、また、樹木6の掘り出し場所或いは移植場所が傾斜地や狭い土地であっても、アタッチメント5によってバケット4の姿勢を作業に最適な姿勢(たとえば、水平姿勢や地面と平行な姿勢など。)にすることができるので、掘り出し作業や移植作業を円滑に行うことができ、これによっても移植作業に要する労力や時間を削減することができる。
【0080】
次に、掘取溝形成機の具体的な構造について説明すると、掘取溝形成機101は、図17に示すように、重機102のアーム103の先端部に剪断装置104をアタッチメント105を介して連結している。
【0081】
この剪断装置104とアタッチメント105の具体的な構造について説明すると、剪断装置104は、図18〜図21に示すように横長矩形板状のベース体106の下部に前後一対の略三角板状の支持体107,108の基端部を前後に間隔をあけて取付けている。
【0082】
この支持体107,108は、図18に示すように、正面視で頂点を中央部よりも左下部にずらして位置させた略三角形の板で形成している。
【0083】
そして、剪断装置104は、正面視でベース体106の左側にずれた位置にある頂部に前後一対の略三角板状の剪断刃109,110の基端部を前後に面接触させた状態で回動軸111を介して回動自在に取付けている。
【0084】
この剪断刃109,110は、内側の一辺に先鋭状の刃部112を形成しており、回動軸111を中心にして左右に開閉するようにしている。
【0085】
そして、剪断装置104は、この剪断刃109,110の左右頂部に油圧シリンダー113,114のシリンダーロッド115,116の先端部を回動自在に取付ける一方、支持体107,108の基端部に油圧シリンダー113,114の基端部を回動自在に取付け、この油圧シリンダー113,114の伸縮によって剪断刃109,110を開閉するようにしている。図中、117〜120は連結ピンである。
【0086】
次に、アタッチメント105の構造について説明すると、アタッチメント105は、図18〜図21に示すように剪断装置104のベース体106の上部に中央部よりも右側にずらして取付けられている。
【0087】
このアタッチメント105は、ベース体106の上部に左右遥動機構134を取付け、この左右遥動機構134の上部に水平回動機構121を取付け、この水平回動機構121に連結ジョイント122を取付けている。
【0088】
左右遥動機構134は、ベース体106の上側前後部に前後一対の略三角板状の遥動板135,136を取付け、この遥動板135,136の先端部に前後一対の略五角形状の支持板137,138の先端部を連結ピン139で左右方向に向けて回動自在に連結し、この前後側の支持板137,138の基端部間に円形板状の連結板140を取付けている。
【0089】
また、左右遥動機構134は、前後側の支持板137,138に油圧シリンダー141の基端部を左右回動自在に取付け、この油圧シリンダー141のシリンダーロッド142の先端部に遥動板135,136を左右回動自在に取付けている。
【0090】
そして、左右遥動機構134は、図22に示すように、油圧シリンダー141のシリンダーロッド142を上下に伸縮させることによって、剪断装置104を左右に遥動させるようにしている。
【0091】
また、水平回動機構121は、ベース体106の右側上部に円筒状の支持体123を取付け、この支持体123に円筒状の可動体124を水平方向に回動自在に取付け、この可動体124の上部に連結ジョイント122のベース体125を取付けている。なお、この水平回動機構121は、公知の機構を利用しており、支持体123の内部に収容した油圧モータで可動体124を水平回動させるように構成している。
【0092】
そして、水平回動機構121は、図23に示すように、油圧モータを駆動することによって、剪断装置104を水平方向に向けて回動させるようにしている。
【0093】
また、連結ジョイント122は、図18〜図21に示すように、水平回動機構121を取付けたベース体125の上側左右側部に左右一対の横長矩形板状のブラケット126,127を取付け、このブラケット126,127の間に左右に伸延させた前後一対の円柱状の連結ピン128,129を前後に間隔をあけて取付けている。
【0094】
この連結ジョイント122には、図17に示すように、重機102のアーム103の先端に取付けられた連結機構130が着脱自在に連結される。
【0095】
このようにして、上記掘取溝形成機101は、重機102のアーム103の先端に鋏状の剪断装置104を水平回動機構121を有するアタッチメント105を介して取付け、この剪断装置104に設けた一対の鋏状の剪断刃109,110をアーム103と直交する方向に開閉自在とし、しかも、ベース体106の左側に剪断刃109,110の回動軸111を取付ける一方、ベース体106の右側にアタッチメント105を取付けることによって、剪断刃109,110の開閉中心をアーム103の先端からアーム103と直交する方向に偏らせている。
【0096】
そして、掘取溝形成機101は、図24に示すように、重機102のアーム103を操作することによって剪断装置104を所定位置に移動させ(図24(a)参照。)、剪断装置104の剪断刃109,110を開いた状態にして地面131に垂直に押付け(図24(b)参照。)、その後、剪断装置104の剪断刃109,110を地面131に押付けながら閉じた状態にし(図24(c)参照。)、これにより、樹木132の周辺に掘取溝133を形成する。
【0097】
このように、上記掘取溝形成機101では、重機102のアーム103の先端に一対の鋏状の剪断刃109,110をアーム103と直交する方向に開閉自在に設けているために、移植する樹木132の周囲の地面131に根や石などがあっても剪断刃109,110で破断することができ、樹木移植作業における掘取溝133を容易に形成することができる。
【0098】
また、上記掘取溝形成機101では、剪断刃109,110の開閉中心をアーム103の先端からアーム103と直交する方向に偏らせているために、図24に示すように、移植する樹木132の側方で重機102のアーム103を昇降させることによって樹木132の直後方に掘取溝133を形成することができるので、掘取溝133の形成時にアーム103が樹木132に衝突して樹木132が破損してしまうのを未然に防止することができる。
【0099】
また、上記掘取溝形成機101では、剪断刃109,110をアーム103の先端に水平回動機構121を介して接続しているために、掘取溝133の形成時に重機102を移動させることなく水平回動機構121によって剪断刃109,110を回転させるだけで移植する樹木132の周囲に掘取溝133を形成することができ、掘取溝133の形成作業を容易なものとすることができる。
【0100】
次に、本発明に係る樹木移植工法について説明する。なお、本発明に係る樹木移植工法では、樹木移植機1の重機2と掘取溝形成機101の重機102とを同一のものを使用してもよく、また、別個のものを使用してもよい。
【0101】
本発明に係る樹木移植工法では、まず、上記樹木移植機1を用いて移植する樹木151の前方の土砂を取り除く(図25(a)参照。)。
【0102】
次に、上記掘取溝形成機101を用いて樹木151の左右側方及び後方に掘取溝152を形成する(図25(b)参照。)。
【0103】
次に、上記掘取溝形成機101を用いて樹木151の下方の土石や根を裁断する(図25(c)参照。)。このように、樹木151の周囲に掘取溝152を形成するとともに、樹木151の下方の土石や根を裁断しているために、樹木151が地面から分離された状態となり、次の掘り取り作業が容易となる。
【0104】
次に、上記樹木移植機1のバケット4を用いて樹木151を根部の土砂153とともに掘り取る(図25(d)参照。)。
【0105】
次に、上記樹木移植機1の重機2のアーム3からバケット4を分離し、分離したバケット4に樹木151を根部の土砂153とともに載置した状態で搬送トラック154の荷台に載せ、バケット4ごと搬送トラック154で移植場所へ搬送する(図25(e)参照。)。
【0106】
次に、搬送トラック154の荷台に載せたバケット4を重機2のアーム3に連結して上記樹木移植機1を形成し、この樹木移植機1を用いて樹木151を根部の土砂153とともに移植場所へ移植する(図25(f)(g)参照。)。
【0107】
以上のようにして樹木151を別の場所に移植することができる。
【0108】
そして、上記した樹木移植工法では、掘り取った樹木151を根部の土砂153とともにバケット4に載置した状態のまま移植場所へ樹木151を搬送するようにしているために、搬送時に樹木151の根部の土砂153が崩れてしまうことがなく、移植場所に樹木151を根部の土砂153とともに移植することができ、移植場所に樹木151を良好に根付かせることができる。
【0109】
しかも、搬送時に樹木151の根部の土砂153がバケット4で保護されているために、根部の土砂153に別途シートを被覆する必要がなくなり、樹木151の移植作業に要する労力や時間や費用を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0110】
【図1】本発明に係る樹木移植機を示す側面図。
【図2】バケットを示す斜視図。
【図3】同平面図。
【図4】同正面図。
【図5】同底面図。
【図6】同背面図。
【図7】同側面図。
【図8】アタッチメントを示す側面図。
【図9】同平面図。
【図10】同背面図。
【図11】連結機構の動作を示す説明図。
【図12】摺動壁の動作を示す側面図。
【図13】同平面図。
【図14】前後遥動機構の動作を示す側面図。
【図15】左右遥動機構の動作を示す背面図。
【図16】水平回動機構の動作を示す平面図。
【図17】本発明に係る掘取溝形成機を示す側面図。
【図18】剪断装置を示す正面図。
【図19】同側面図。
【図20】同底面図。
【図21】同平面図。
【図22】左右遥動機構の動作を示す説明図。
【図23】水平回動機構の動作を示す説明図。
【図24】掘取溝の形成作業を示す説明図。
【図25】本発明に係る樹木移植工法を示す説明図。
【符号の説明】
【0111】
1 樹木移植機 2 重機
3 アーム 4 バケット
5 アタッチメント 6 樹木
7 土砂 8 フレーム
9,10 側壁 11 底壁
12 摺動壁 13 底部フレーム
13' 底部補強フレーム 14,15 左右側部フレーム
16,17 左右側部補強フレーム 18 後部フレーム
19,20 後部補強フレーム 21〜26 ガイドレール
27〜32 ガイド溝 33 連結ジョイント
34,35 ブラケット 36,37 連結ピン
38 摺動機構 39,40 連結ジョイント
41〜44 ブラケット 45,46 連結ピン
47 フォーク 48 連結機構
49 前後遥動機構 50 左右遥動機構
51 水平回動機構 52 連結ジョイント
53 ベース体 54,55 支持体
56,57 爪体 58 油圧シリンダー
59 係入凹部 60 係入凹部
61,62 円形開口 63,64 油圧シリンダー
65,66 シリンダーロッド 67,68 係入孔
69,70 可動ブラケット 71 遥動板
72,73 支持ブラケット 74 支持軸
75,76 可動ブラケット 77 連結板
78 油圧シリンダー 79 シリンダーロッド
80 ベース体 81,82 支持板
83 遥動板 84 連結ピン
85 油圧シリンダー 86 シリンダーロッド
87 ベース体 88 支持体
89 可動体 90,91 ブラケット
92,93 連結ピン 94 連結機構
101 掘取溝形成機 102 重機
103 アーム 104 剪断装置
105 アタッチメント 106 ベース体
107,108 支持体 109,110 剪断刃
111 回動軸 112 刃部
113,114 油圧シリンダー 115,116 シリンダーロッド
117〜120 連結ピン 121 水平回動機構
122 連結ジョイント 123 支持体
124 可動体 125 ベース体
126,127 ブラケット 128,129 連結ピン
130 連結機構 131 地面
132 樹木 133 掘取溝
134 左右遥動機構 135,136 遥動板
137,138 支持板 139 連結ピン
140 連結板 141 油圧シリンダー
142 シリンダーロッド 151 樹木
152 掘取溝 153 土砂
154 搬送トラック
【出願人】 【識別番号】505144522
【氏名又は名称】株式会社葉隠緑化建設
【出願日】 平成17年5月12日(2005.5.12)
【代理人】 【識別番号】100114661
【弁理士】
【氏名又は名称】内野 美洋

【公開番号】 特開2006−314255(P2006−314255A)
【公開日】 平成18年11月24日(2006.11.24)
【出願番号】 特願2005−140152(P2005−140152)