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【発明の名称】 圃場用地下水位調節機能付水閘
【発明者】 【氏名】宮嶋 正明

【要約】 【課題】配管の使用量を削減し且つ設置スペースを省スペース化して設置作業が簡易化する圃場用地下水位調節機能付水閘を提供すること。

【解決手段】暗渠管3に連通する排水部4Aを設けた分岐管4に立上管部5を立設し、排水部4Aへの排水を阻止する止水栓6と、止水栓6を開閉操作する第一操作部7と、止水栓6による止水時に暗渠管3からの流水を立上管部5内に導入する止水時導入管路8と、止水時立上管部5に導入する流水を排水路2へと排水する排水管路9と、立上管部5内に上下方向に伸縮調節可能な水位調節管10とを設け、水位調節管10内に止水栓6の第一操作部7を挿通配設し、水位調節管10を伸縮操作する第二操作部11を設け、第二操作部11は立上管部5の上部開口部5Aで操作可能に設け、第二操作部11で伸縮調節した水位調節管10上端部からの溢水が排水管路9から排水路2へと排水するように設ける。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
圃場の地下に埋設され、圃場の土中水を排水路に排水する暗渠管に対して設ける圃場用地下水位調節機能付水閘であって、前記暗渠管に連通する排水管に、近接並設状態にして第一立上管部と第二立上管部とを立設すると共に、この第一立上管部と第二立上管部の上部開口部を夫々地表に露出せしめ、この第一立上管部内に前記排水管を閉塞して排水を阻止する止水栓を開閉自在に設け、この止水栓に、この止水栓を開閉操作し得る第一操作部を設けると共に、この第一操作部は前記第一立上管部の上部開口部で開閉操作し得るように設け、この止水栓により止水した際、前記暗渠管からの流水は前記第二立上管部内に導入するように構成し、この第二立上管部に導入する流水を前記排水管内の前記止水栓よりも排水方向下流側へと排水する排水管路を設け、この第二立上管部内に、この第二立上管部内で上下方向に伸縮調節可能な水位調節管を設け、この水位調節管に、この水位調節管を伸縮操作して水位調節管の上端部の位置を調節し得る第二操作部を設けると共に、この第二操作部は前記第二立上管部の上部開口部で操作し得るように設け、この第二操作部により伸縮調節した前記水位調節管の上端部からの溢水が前記排水管路から前記排水管内の前記止水栓よりも排水方向下流側を介して前記排水路へと排水することで、圃場の土中水の地下水位を調節設定し得るように構成したことを特徴とする圃場用地下水位調節機能付水閘。
【請求項2】
前記排水管の排水方向に沿って近接並設状態に前記第一立上管部と前記第二立上管部とを立設すると共に、この排水管の排水方向下流側に第一立上管部を,上流側に第二立上管部を設けて、この下流側の第一立上管部内の前記止水栓で止水すると、前記暗渠管からの流水が上流側の前記第二立上管部内に導入し、この第二立上管部内に導入した流水が前記排水管路から前記排水管内の前記止水栓よりも排水方向下流側に排水するように構成したことを特徴とする請求項1記載の圃場用地下水位調節機能付水閘。
【請求項3】
圃場の地下に埋設され、圃場の土中水を排水路に排水する暗渠管に対して設ける圃場用地下水位調節付水閘であって、前記暗渠管に連通する排水部を設けた分岐管に立上管部を立設してこの立上管部の上部開口部を地表に露出せしめ、この立上管部内に前記暗渠管から前記排水部への排水を閉塞して阻止する止水栓を開閉自在に設け、この止水栓に、この止水栓を開閉操作し得る第一操作部を設けると共に、この第一操作部は前記立上管部の上部開口部で開閉操作し得るように設け、この止水栓により止水した際、前記暗渠管からの流水を前記立上管部内に導入する止水時導入管路を設け、この止水時導入管路を介して立上管部に導入する流水を前記排水路へと排水する排水管路を設け、この立上管部内に、この立上管部内で上下方向に伸縮調節可能な水位調節管を設けると共に、この水位調節管内に前記止水栓の第一操作部を挿通配設する構成とし、この水位調節管に、この水位調節管を伸縮操作して水位調節管の上端部の位置を調節し得る第二操作部を設けると共に、この第二操作部は前記立上管部の上部開口部で操作し得るように設け、この第二操作部により伸縮調節した前記水位調節管の上端部からの溢水が前記排水管路から前記排水路へと排水することで、圃場の土中水の地下水位を調節設定し得るように構成したことを特徴とする圃場用地下水位調節機能付水閘。
【請求項4】
前記止水栓の上部に上方へ向けて前記第一操作部を突設し、この第一操作部は前記水位調節管よりも径小に形成してこの第一操作部を水位調節管内に挿通配設すると共に、この第一操作部の上端部が前記立上管部の上部開口部付近に位置するように第一操作部の長さ寸法を設定して、少なくともこの第一操作部の上端部を立上管部の上部開口部で前記開閉操作し得るように構成し、前記水位調節管の上周縁部に上方へ向けて前記第二操作部を突設すると共に、この第二操作部の上端部が前記立上管部の上部開口部付近に位置するように第二操作部の長さ寸法を設定して、少なくともこの第二操作部の上端部を立上管部の上部開口部で前記伸縮操作し得るように構成したことを特徴とする請求項3記載の圃場用地下水位調節機能付水閘。
【請求項5】
前記止水時導入管路に、この止水時導入管路内と連通する水位測定管部を立設状態に設けると共に、この水位測定管部の上部開口部を地表に露出せしめ、この水位測定管部内に、下部にフロートを備えた長尺測定体を収納配設し、前記止水栓により前記暗渠管から前記排水部への排水を止水して前記止水時導入管路を介し水位測定管部内に導水した際、前記フロートを介して水位測定管部の上部開口部より長尺測定体が突出し、この突出する長尺測定体の長さを測定することにより前記圃場の地下水位を測定し得るように構成したことを特徴とする請求項3,4のいずれか1項に記載の圃場用地下水位調節機能付水閘。
【請求項6】
前記長尺測定体に前記圃場の水位を表示する目盛を形成したことを特徴とする請求項5記載の圃場用地下水位調節付水閘。
【請求項7】
前記水位測定管部に前記圃場内の前記排水路側の箇所へと通じる給水管路を設け、前記止水栓により前記暗渠管を止水すると共に、前記水位調節管の上端部を前記給水管路よりも上方に位置せしめることにより、前記止水時導入管路と水位測定管部とを介してこの給水管路から圃場内の排水路側の田面に給水し得るように構成したことを特徴とする請求項5,6のいずれか1項に記載の圃場用地下水位調節付水閘。
【請求項8】
前記止水栓の上部に、この止水栓による止水時に前記第一立上管部の下部内面若しくは前記立上管部の下部内面に圧接する軟質性の止水環帯を周設したことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の圃場用地下水位調節付水閘。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、圃場用地下水位調節機能付水閘に関するものである。
【背景技術】
【0002】
田圃の地中には、田圃に供給された灌漑用水や地下に浸透した地下水を畦に沿って設けられた排水溝等の排水路に排水する暗渠管が敷設してある。
【0003】
また、この暗渠管の下流端部には水閘が設けられると共に、例えば、この水閘の操作部が縦筒を介して畦などの地表に露出状態に設けられて、この操作部を操作することにより排水を開閉できるように構成されている。
【0004】
また、従来、この水閘を備えた暗渠管を利用して田圃の水位を調節する装置が提案されている(特許文献1参照。)。
【0005】
この特許文献1を簡単に説明すると、水閘(縦管)が設けられた前記暗渠管の下流側途中部に取水管を分岐突設し、この取水管の突出先端部に逆T字形の継手筒を継合連結すると共に、この継手筒の縦筒を地表に露出させ、この継手筒内で前記取水管の突出先端部に、継手筒よりも径小で前記縦筒の内部を上昇する上向き管を連結し、上向き管の上端に上下方向に伸縮可能な水位調節管を設け、この水位調節管を上下方向に伸縮調節可能な操作部を前記縦筒の上端部に設けている。
【0006】
そして、前記水閘を閉塞(止水)すると、暗渠管から分岐する前記取水管に水が流れ込んで前記上向き管へと導水し、この際水位調節管の上端の位置を田圃の水位設定レベルに調節することで田圃への灌漑用水量を調節できる構成である。
【0007】
【特許文献1】特開2003−111526号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
このような従来の特許文献1の場合、水閘を設けた暗渠管から水位調節用の縦管を設置するための取水管を分岐し、この分岐管路からも排水路への排水管を接続しているため、排水路に通じる前記暗渠管と、分岐する取水管からの排水管とが並列に存在している。
【0009】
そのため、装置の設置に要する配管の使用量が多く、コスト高となり、また、取水管とこれに連通させる排水管との配管設置場所を暗渠管設置場所とは別に確保しなければならないため、配管設置時の地面の掘り下げ・埋め戻し作業の範囲が広く、手間を要する作業となってしまっていた。
【0010】
本発明は、このような従来の圃場用水位調節装置の問題点に注目し、これを解決しようとするもので、少なくとも水閘設置用の縦管と水位調節管設置用の縦管とを暗渠管に連通する同一の管に設けて、各縦管における導水経路を一本化することで配管の使用量を削減させ、尚且つ少なくともこの導水経路は従来の暗渠管略一本分の設置スペース内に収めることが可能となって設置作業が簡易化する画期的な圃場用地下水位調節機能付水閘を提供するものである。
【0011】
また、前記特許文献1の場合、水位調節にあたって、水閘の開閉操作と水位調節管の調節操作とを行うが、この水閘の操作部と水位調節管の操作部とが別々の縦筒を介して地表近くへ設けられているため、作業者はこの異なる位置に存在する各操作部を操作しなければならず、この各操作部の位置が近ければまだ身体の向きを変える程度で良いが、各操作部の位置が離れていると、一々移動して操作を行わなければならないなど、煩わしい作業となってしまっていた。
【0012】
本発明は、このような問題点をも解決しようとするもので、水閘(止水栓)の操作部と、水位調節管の操作部とを一箇所の立上管部から地表付近へと配設して、作業者がこの止水栓の開閉操作と水位調節管の調節操作とを、身体の向きを変えたり移動したりすることなく同じ箇所で一連の動作のうちに行うことができる極めて作業性に秀れた簡易構造の画期的な圃場用地下水位調節機能付水閘を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
【0014】
圃場1の地下に埋設され、圃場1の土中水を排水路2に排水する暗渠管3に対して設ける圃場用地下水位調節機能付水閘であって、前記暗渠管3に連通する排水管24に、近接並設状態にして第一立上管部25と第二立上管部26とを立設すると共に、この第一立上管部25と第二立上管部26の上部開口部25A・26Aを夫々地表に露出せしめ、この第一立上管部25内に前記排水管24を閉塞して排水を阻止する止水栓6を開閉自在に設け、この止水栓6に、この止水栓6を開閉操作し得る第一操作部7を設けると共に、この第一操作部7は前記第一立上管部25の上部開口部25Aで開閉操作し得るように設け、この止水栓6により止水した際、前記暗渠管3からの流水は前記第二立上管部26内に導入するように構成し、この第二立上管部26に導入する流水を前記排水管24内の前記止水栓6よりも排水方向下流側へと排水する排水管路9を設け、この第二立上管部26内に、この第二立上管部26内で上下方向に伸縮調節可能な水位調節管10を設け、この水位調節管10に、この水位調節管10を伸縮操作して水位調節管10の上端部の位置を調節し得る第二操作部11を設けると共に、この第二操作部11は前記第二立上管部26の上部開口部26Aで操作し得るように設け、この第二操作部11により伸縮調節した前記水位調節管10の上端部からの溢水が前記排水管路9から前記排水管24内の前記止水栓6よりも排水方向下流側を介して前記排水路2へと排水することで、圃場1の土中水の地下水位を調節設定し得るように構成したことを特徴とする圃場用地下水位調節機能付水閘に係るものである。
【0015】
また、前記排水管24の排水方向に沿って近接並設状態に前記第一立上管部25と前記第二立上管部26とを立設すると共に、この排水管24の排水方向下流側に第一立上管部25を,上流側に第二立上管部26を設けて、この下流側の第一立上管部25内の前記止水栓6で止水すると、前記暗渠管3からの流水が上流側の前記第二立上管部26内に導入し、この第二立上管部26内に導入した流水が前記排水管路9から前記排水管24内の前記止水栓6よりも排水方向下流側に排水するように構成したことを特徴とする請求項1記載の圃場用地下水位調節機能付水閘に係るものである。
【0016】
また、圃場1の地下に埋設され、圃場1の土中水を排水路2に排水する暗渠管3に対して設ける圃場用地下水位調節付水閘であって、前記暗渠管3に連通する排水部4Aを設けた分岐管4に立上管部5を立設してこの立上管部5の上部開口部5Aを地表に露出せしめ、この立上管部5内に前記暗渠管3から前記排水部4Aへの排水を閉塞して阻止する止水栓6を開閉自在に設け、この止水栓6に、この止水栓6を開閉操作し得る第一操作部7を設けると共に、この第一操作部7は前記立上管部5の上部開口部5Aで開閉操作し得るように設け、この止水栓6により止水した際、前記暗渠管3からの流水を前記立上管部5内に導入する止水時導入管路8を設け、この止水時導入管路8を介して立上管部5に導入する流水を前記排水路2へと排水する排水管路9を設け、この立上管部5内に、この立上管部5内で上下方向に伸縮調節可能な水位調節管10を設けると共に、この水位調節管10内に前記止水栓6の第一操作部7を挿通配設する構成とし、この水位調節管10に、この水位調節管10を伸縮操作して水位調節管10の上端部の位置を調節し得る第二操作部11を設けると共に、この第二操作部11は前記立上管部5の上部開口部5Aで操作し得るように設け、この第二操作部11により伸縮調節した前記水位調節管10の上端部からの溢水が前記排水管路9から前記排水路2へと排水することで、圃場1の土中水の地下水位を調節設定し得るように構成したことを特徴とする圃場用地下水位調節機能付水閘に係るものである。
【0017】
また、前記止水栓6の上部に上方へ向けて前記第一操作部7を突設し、この第一操作部7は前記水位調節管10よりも径小に形成してこの第一操作部7を水位調節管10内に挿通配設すると共に、この第一操作部7の上端部が前記立上管部5の上部開口部5A付近に位置するように第一操作部7の長さ寸法を設定して、少なくともこの第一操作部7の上端部を立上管部5の上部開口部5Aで前記開閉操作し得るように構成し、前記水位調節管10の上周縁部に上方へ向けて前記第二操作部11を突設すると共に、この第二操作部11の上端部が前記立上管部5の上部開口部5A付近に位置するように第二操作部11の長さ寸法を設定して、少なくともこの第二操作部11の上端部を立上管部5の上部開口部5Aで前記伸縮操作し得るように構成したことを特徴とする請求項3記載の圃場用地下水位調節機能付水閘に係るものである。
【0018】
また、前記止水時導入管路8に、この止水時導入管路8内と連通する水位測定管部12を立設状態に設けると共に、この水位測定管部12の上部開口部12Aを地表に露出せしめ、この水位測定管部12内に、下部にフロート13を備えた長尺測定体14を収納配設し、前記止水栓6により前記暗渠管3から前記排水部4Aへの排水を止水して前記止水時導入管路8を介し水位測定管部12内に導水した際、前記フロート13を介して水位測定管部12の上部開口部12Aより長尺測定体14が突出し、この突出する長尺測定体14の長さを測定することにより前記圃場1の地下水位を測定し得るように構成したことを特徴とする請求項3,4のいずれか1項に記載の圃場用地下水位調節機能付水閘に係るものである。
【0019】
また、前記長尺測定体14に前記圃場1の水位を表示する目盛14Aを形成したことを特徴とする請求項5記載の圃場用地下水位調節付水閘に係るものである。
【0020】
また、前記水位測定管部12に前記圃場1内の前記排水路2側の箇所へと通じる給水管路15を設け、前記止水栓6により前記暗渠管3を止水すると共に、前記水位調節管10の上端部を前記給水管路15よりも上方に位置せしめることにより、前記止水時導入管路8と水位測定管部12とを介してこの給水管路15から圃場1内の排水路2側の田面に給水し得るように構成したことを特徴とする請求項5,6のいずれか1項に記載の圃場用地下水位調節付水閘に係るものである。
【0021】
また、前記止水栓6の上部に、この止水栓6による止水時に前記第一立上管部25の下部内面若しくは前記立上管部5の下部内面に圧接する軟質性の止水環帯36を周設したことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の圃場用地下水位調節付水閘に係るものである。
【発明の効果】
【0022】
本発明は上述のように、水閘機能を有する第一立上管部と、水位調節機能を有する第二立上管部の導水経路と排水経路とを一本化したため、従来装置に比べて、本装置の設置に要する配管の使用量が削減すると共に、設置に際しての地面の掘り下げ・埋め戻し作業の範囲が管一本分の範囲だけで良いために設置作業性が向上することになるなど、設置コスト安となり、しかも、第一立上管部と第二立上管部とを近接並設状態に立設したために、止水栓の開閉操作と水位調節管の伸縮操作とを一連の動作のうちに行うことも容易に可能で、操作性に秀れるなど、極めて実用性に秀れた画期的な圃場用地下水位調節機能付水閘となる。
【0023】
また、請求項2記載の発明においては、前記作用・効果を確実に発揮する構成を簡易に設計実現可能となる一層実用性に秀れた構成の圃場用地下水位調節機能付水閘となる。
【0024】
また、請求項3記載の発明においては上述のように構成したから、従来の圃場用水位調節装置のように別々の場所で止水栓の開閉操作と水位調節管のレベル調節とを行わずとも、地表に一箇所だけ露出している立上管部の上部開口部で止水栓の操作(第一操作部の操作)も水位調節管の操作(第二操作部の操作)も行えるため、一々身体の向きを変えたり移動したりする必要もなく止水栓の開閉操作と水位調節管の伸縮操作とを一連の動作のうちに行うことが可能となるなど、極めて操作性に秀れ、しかも、本発明は、一つの縦管(立上管部)内に二つの部材(止水栓と水位調節管)と二つの操作部(第一操作部,第二操作部)とを納める構成でありながら、立上管部内に水位調節管を設け、この水位調節管内に前記止水栓の第一操作部を挿通配設する構成としたため、立上管部は、従来装置の縦筒と同等の水位調節管を納めることができるだけの横幅を有するもので良く、従って縦筒一本分のスペースで水閘と水位調節とが一体化した構成を実現したので、従来装置に比べてコンパクト化が実現でき、また、止水(水閘)機能と水位調節機能とを一つの縦管にまとめたことで導水経路を一本化できたため、従来装置に比べて、本装置の設置に要する配管の使用量が削減すると共に、この導水経路に関しては設置に際しての地面の掘り下げ・埋め戻し作業の範囲が管一本分の範囲だけで良く、それだけ設置作業に要する手間が省けて作業性が向上する製品を構成可能となるなど、極めて実用性に秀れた画期的な圃場用地下水位調節機能付水閘となる。
【0025】
また、請求項4記載の発明においては、立上管部内に水位調節管を設け、この水位調節管内に止水栓の第一操作部を挿通配設して装置をコンパクト化する構成を簡易に設計実現可能となる一層実用性に秀れた構成の圃場用地下水位調節機能付水閘となる。
【0026】
また、請求項5記載の発明においては、長尺測定体が示す圃場内地下水位の実測値を見ながら、前記水位調節管を伸縮することによる圃場内の水量調節を行うことができるので、一層細かい圃場内の水位調節が可能となり、必要に応じた最適な水位レベルへの調節を容易に行うことができる極めて実用性に秀れた構成の圃場用地下水位調節機能付水閘となる。
【0027】
また、請求項6記載の発明においては、圃場内地下水位の実測値を確認し易い一層実用性に秀れた構成の圃場用地下水位調節機能付水閘となる。
【0028】
また、請求項7記載の発明においては、圃場内の田面への用水供給に際して、通常の給水口からの給水と同時に、給水管路から乾き易い圃場内の排水路側に給水することができるので、早急に圃場内の田面に水を張りたい場合などは非常に有用となる一層実用性に秀れた構成の圃場用地下水位調節機能付水閘となる。
【0029】
また、請求項8記載の発明においては、止水栓による止水状態が極めて良好となり、前記作用・効果を確実に発揮する一層実用性に秀れた構成の圃場用地下水位調節機能付水閘となる。特に請求項3記載の発明のように、止水栓により止水した際、暗渠管からの流水を水位調節管を内装した立上管部内に導入する構成の場合、止水栓から漏水して排水部へと水が流れ込んでしまうと、水位調節機能が良好に働かず、地下水位の保持が不十分となってしまうが、この発明のように止水性を向上させることで水位調節機能が確実に機能することになるので、極めて有用となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
好適と考える本発明の実施形態(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
【0031】
請求項1記載の発明の場合を説明する。
【0032】
止水栓6を開放しておくと、圃場1内の土中水は暗渠管3,排水管24を通って排水路2へと排水されるので、圃場1の地下水位を低くし、乾田化を促すことができる。
【0033】
圃場1内の水位(田面上の水位並びに地下水位)を調節する場合は、例えば、先ず、第一立上管部25の地表に露出する上部開口部で第一操作部7を操作し、止水栓6で前記暗渠管3から前記排水管24への排水を閉塞(止水)する。
【0034】
すると、前記暗渠管3からの流水は第二立上管部26に導入し、水位調節管10内を上昇して水位調節管10の上端部から溢れると、排水管路9から排水管24の止水栓6よりも排水側4Aへと排水されて前記排水路2へと排水することになる。
【0035】
次いで、第二立上管部26の上部開口部で第二操作部11を操作して水位調節管10の上端の位置を上下方向に動かすと、圃場1内の水位は、この水位調節管10の上端のレベルに追従するので、この第二操作部11の操作により圃場1内の水位を任意の水位となるように調節することができる。
【0036】
この際、第一立上管部25と第二立上管部26とを近接並設状態に立設したために、第一操作部7と第二操作部11も近接した位置にあり、よって止水栓6の開閉操作と水位調節管10の伸縮操作とを一連の動作のうちに行うことも容易に可能で、操作性に秀れる。
【0037】
また、従来の圃場用水位調節装置は、暗渠管を分岐させて水閘機能を持たせた配管部と、水位調節機能を持たせた配管部とを別々の位置に設け、その排水管路も別々に排水路へと接続していたが、本発明においては、暗渠管3に連通する排水管24に水閘機能を有する第一立上管部25と、水位調節機能を有する第二立上管部26とを設けて装置への導水経路を排水管24に一本化すると共に、止水時に第二立上管部26内(水位調節管部10内)に導入した水を排水する排水管路9を、直接排水路2へと接続せずに止水栓6より下流側の排水管24へと排水するように設けて、本装置の排水経路も排水管24に一本化したため、それだけ本装置の設置に要する配管の使用量が削減することになり、その上、設置に際しての地面の掘り下げ・埋め戻し作業の範囲が、管一本分の範囲だけで良いため、設置作業性が向上することになるなど、設置コスト安となる。
【0038】
請求項3記載の発明の場合を説明する。
【0039】
止水栓6を開放しておくと、圃場1の土中水は暗渠管3,分岐管4の排水部4Aを通って排水路2へと排水されるので、圃場1の地下水位を低くし、乾田化を促すことができる。
【0040】
圃場1内の地下水位を調節する場合は、例えば、先ず、立上管部5の地表に露出する上部開口部5Aで第一操作部7を操作し、止水栓6で前記暗渠管3から前記排水部4Aへの排水を閉塞(止水)する。
【0041】
すると、前記暗渠管3からの流水は、止水時導入管路8を介して立上管部5に導入し、水位調節管10内を上昇して水位調節管10の上端部から溢れると排水管路9を介して前記排水路2へと排水することになる。
【0042】
次いで、立上管部5の上部開口部5Aで第二操作部11を操作して水位調節管10の上端の位置を上下方向に動かすと、圃場1内の水位は、この水位調節管10の上端のレベルに追従するので、この第二操作部11の操作により圃場1内の水位が任意の水位となるように調節することができる。
【0043】
従って、本発明によれば、従来装置のように別々の場所で止水栓の開閉操作と水位調節管のレベル調節とを行わずとも、地表に一箇所だけ露出している立上管部5の上部開口部5Aで止水栓6の操作(第一操作部7)も水位調節管10の操作(第二操作部11)も行えるため、一々身体の向きを変えたり移動したりすることなく止水栓6の開閉操作と水位調節管10の伸縮操作とを一連の動作のうちに行うことが可能となり、極めて操作性に秀れる。
【0044】
また、本発明は、一つの管(立上管部5)内に二つの部材(止水栓6と水位調節管10)と二つの操作部(第一操作部7,第二操作部11)とを納める構成でありながら、この二つの部材と二つの操作部とを横に並設して立上管部5に横幅を必要とするような構成とせず、立上管部5内に水位調節管10を設け、この水位調節管10内に前記止水栓6の第一操作部7を挿通配設する構成としたため、立上管部5は、従来装置の縦筒と同等の水位調節管10を納めることができるだけの横幅を有するもので良いので装置が大型化することがなく、従って縦管一本分のスペースで水閘機能と水位調節機能とが一体化した構成を実現できたため、従来装置に比べてコンパクト化を実現できることになる。
【0045】
また、従来の圃場用水位調節装置は、暗渠管を分岐させて水閘機能を持たせた配管部と、水位調節機能を持たせた配管部とを別々の位置に設けていたが、本発明においては、暗渠管3に連通する排水部4Aを設けた分岐管4に立上管部5を立設してこの一本の立上管部5内に止水(水閘)機能と水位調節機能とをもたせた構成のため、この各機能を有する立上管部5への導水経路を一本化でき、それだけ本装置の設置に要する配管の使用量が削減することになり、その上、設置に際しての地面の掘り下げ・埋め戻し作業の範囲が、少なくとも導水経路に関しては管一本分の範囲だけで良いため、設置作業性が向上することになるなど、設置コスト安となる。
【0046】
また、例えば、前記止水時導入管路8に、この止水時導入管路8内と連通する水位測定管部12を立設状態に設けると共に、この水位測定管部12の上部開口部12Aを地表に露出せしめ、この水位測定管部12内に、下部にフロート13を備えた長尺測定体14を収納配設し、前記止水栓6により前記暗渠管3から前記排水部4Aへの排水を止水して前記止水時導入管路8を介し水位測定管部12内に導水した際、前記フロート13を介して水位測定管部12の上部開口部12Aより長尺測定体14が突出し、この突出する長尺測定体14の長さを測定することにより前記圃場1の地下水位を測定し得るように構成すれば、長尺測定体14が示す圃場1内水位の実測値を見ながら、前記水位調節管10を伸縮することによる圃場1内の水量調節を行うことができるので、一層細かい圃場1内の水位調節が可能となり、必要に応じた最適な水位レベルへの調節を容易に行うことができる。
【0047】
ところで、通常圃場1には、前記排水路2側に排水口が設けられ、排水路2側の反対側に給水口が設けられていて、この排水口から圃場1内の田面上の水の排水を行えると共に、給水口から直接圃場1内田面へ給水を行えるようになっている。しかし、この排水口から排水を行うと、圃場1の排水路2側の田面だけが早く乾いてしまい易い圃場があり、その後、圃場1内の田面上に給水口から給水して水を張っても、圃場1の広さもあってこの給水口付近から乾いた排水路2側にまでは中々水が行き渡らないことが多いという問題がある。
【0048】
この点、例えば、前記水位測定管部12に前記圃場1内の前記排水路2側の箇所へと通じる給水管路15を設け、前記止水栓6により前記暗渠管3を止水すると共に、前記水位調節管10の上端部を前記給水管路15よりも上方に位置せしめることにより、前記止水時導入管路8と水位測定管部12とを介してこの給水管路15から圃場1内の排水路2側の田面に給水し得るように構成すれば、通常の給水口からの用水供給と同時に、給水管路15から乾き易い圃場1内の排水路2側の田面にも給水することができるので、短時間でなるべく均一に圃場1内の田面上に水を張りたい際などは、非常に有用となる。
【実施例1】
【0049】
本発明の具体的な実施例1について図1〜図5に基づいて説明する。
【0050】
本実施例は、図1に示すように、圃場1の地下に埋設された暗渠管3の、排水路2に沿った畦1Aの地中に存する下流端部側に、この暗渠管3に連通する排水管24を連結し、この連結管24に、近接並設状態にして第一立上管部25と第二立上管部26とを立設すると共に、この第一立上管部25と第二立上管部26の上部開口部25A・26Aを夫々地表に露出させている。尚、請求項1中に記載した「圃場の地下に埋設され」なる記載は、圃場1の田面の範囲の地下だけでなく、田面周囲の畦1Aの地下に暗渠管3が埋設されることも含む意味合いで用いているものである。図中符号22は灌漑用水供給用のパイプラインである。
【0051】
具体的には、暗渠管3の下流側端部にストレート形状の排水管24の一端部を連結し、このこの排水管24の他端部に前記排水路2に通じる排出管33を連結している。
【0052】
また、この排水管24には、図2,図3に示すように、間隔を置いて三箇所に縦管を立設し、このうち、排水管24の排水方向の上流側に存する二本の縦管を夫々の上端部が畦1Aの地表よりやや突出するように設けて、この二本の縦管を排水方向上流側(図面左側)から順に前記第二立上管部26,前記第一立上管部25としている。尚、この第一立上管部25,第二立上管部26並びに最も下流側に立設する縦管29は、排水管24と一体成形しても良いし、別部品の管材を排水管24に連結することで設けても良い。
【0053】
また、この第一立上管部25の上部開口部25Aには、蓋体31を開閉自在に装着し、第二立上管部26の上部開口部26Aにも、蓋体32を開閉自在に装着している。
【0054】
本実施例では、この第一立上管部25内に前記排水管24を閉塞して排水を阻止する止水栓6を開閉自在に設け、この止水栓6に、この止水栓6を開閉操作し得る第一操作部7を設けると共に、この第一操作部7は第一立上管部25の上部開口部25Aで開閉操作し得るように設けている。
【0055】
具体的には、止水栓6は、第一立上管部25内の下部で上下動自在に設け、この止水栓6の最下動位置で前記排水管24を閉塞して暗渠管3からの排水をこの排水管24の途中(中間部)で阻止する構成(図3参照。)とし、この止水栓6を上動することで横管部40を開放して排水路2へと排水可能となる構成(図2参照。)としている。
【0056】
また、止水栓6は、排水管24と第一立上管部25との連設縦管部の内径と略同外径の円柱状であって且つ下端部を半球状に成形したゴム栓とし、この止水栓6の半球状下端部が排水管24の底面に密接すると共に、上側周面が前記連設縦管部の内面に密接することで排水管24が止水される構成としている。
【0057】
また、この止水栓6の上部に、この止水栓6による止水時に前記第一立上管部25の下部内面(図面では、第一立上管部25の下部が被嵌する前記排水管24から立設する短縦管部の内面)に圧接する軟質性(ゴム製)の止水環帯36を周設している。尚、請求項8の「第一立上管部25の下部内面に圧接」なる記載は、止水環帯36が直接第一立上管部25の下部内面に圧接する構成だけでなく、この実施例のように止水環帯36が間接的に第一立上管部25の下部内面に圧接するような構成も含む意味合いで用いている。
【0058】
また、更に詳しくは、図4に示すように、止水栓6上部の径小部分の全周に、この止水環帯36を上下二重に周設し、一方、この止水環帯36が圧接する第一立上管部25(下側管半体250)の下部内面、即ち、本実施例においては、前記排水管24から立設する短縦管部の内面にも圧接面部37を付設して、この止水環帯36と圧接面部37により止水性を向上させ漏水を防止している。
【0059】
また、この止水環帯36の止水栓6への取付構造は、止水栓6上部の径小部分に環状のスペーサー38を被嵌し、このスペーサー38の上部に重合状態にしてリング帯板状の止水環帯36を被嵌し、更にこの止水環帯36の上部に重合状態にして別のスペーサー38を被嵌し、この上側のスペーサー38の上部に重合状態にして別の止水環帯36を被嵌し、この上側の止水環帯36の上部に固定用キャップ39を被嵌固定した取付構造としている。この止水環帯36の取付構造は簡易に設計実現可能である。
【0060】
また、この止水栓6の上部には、前記第一操作部7を突設している。
【0061】
更に詳しくは、第一操作部7は、止水栓6の上部に上方へ向けて操作ロッド7Aを突設し、この操作ロッド7Aの上端部に取手7Bを形成して構成している。
【0062】
また、この第一操作部7は、上端部の取手7Bが前記第一立上管部25の上部開口部25A付近に位置するように操作ロッド7Aの長さ寸法を設定して、この取手7Bを前記蓋体31を取り外した第一立上管部25の上部開口部25A付近で上下動操作して、止水栓6を簡単に開閉操作し得るように構成している。
【0063】
また、第一立上管部25の上部寄りにはガイド体21を内設し、このガイド体21の中心位置に形成したガイド孔に前記操作ロッド7Aを挿通することで操作ロッド7Aを起立状態に維持すると共に、このガイド孔により操作ロッド7Aの上下動がスムーズに行われる構成としている。
【0064】
また、本実施例では、この止水栓6により止水した際、前記暗渠管3からの流水は前記第二立上管部26内に導入するように構成し、この第二立上管部26に導入する流水を前記排水管24の前記止水栓6よりも排水下流側へと排水する排水管路9を設けている。
【0065】
具体的には、第二立上管部26の下流側側面から、蛇腹管28を下流側へ向けて突設している。
【0066】
一方、前記排水管24の最も下流側に立設する前記縦管29は高さを低く設定すると共に、その上端部を上流側へ向かって屈曲形成している。
【0067】
そして、図5に示すように、蛇腹管28を湾曲させて前記第一立上管部25の側方を迂回し、この蛇腹管28の下流側への突出先端部を前記下流側の縦管29の屈曲先端部に連結して、この蛇腹管28及び縦管29を介して第二立上管部26内と前記排水管24の前記止水栓6よりも排水下流側とが連通する管路を形成し、この管路を前記排水管路9としている。このように第一立上管部25を排水管路9が迂回する構成を採用すると、装置を省スペース化できる。また、この迂回構造を蛇腹管28を用いた構成とすることで、この構造を簡易に設計実現可能となる。
【0068】
また、本実施例では、この第二立上管部26内に、この第二立上管部26内で上下方向に伸縮調節可能な水位調節管10を設け、この水位調節管10に、この水位調節管10を伸縮操作して水位調節管10の上端部の位置を調節し得る第二操作部11を設けると共に、この第二操作部11は第二立上管部26の上部開口部26Aで伸縮操作し得るように設けている。
【0069】
具体的には、第二立上管部26の下部寄り位置に、水位調節管10の下縁を取付固定している。
【0070】
また、水位調節管10は、第二立上管路26の管径よりも径小で且つ第二立上管路26の内面とこの水位調節管10の外面との間に流水可能な隙間を生じる径寸法の蛇腹管10を採用している。
【0071】
また、この水位調節管10の下部周縁部を第二立上管部26(後述する下側管半体260)の内周面と水密状態に固定し、前記止水時にこの第二立上管部26内に導入した水は、そのまま第二立上管部26の内面に沿って上昇せず、水位調節管10内へと収容されて上昇流動し、この水が水位調節管10の上端から溢れると、第二立上管路26の内面とこの水位調節管10の外面との間の隙間に流れ込んで落下するように構成している(図3中の矢印参照。)。
【0072】
第二操作部11は、第二立上管部26の中心位置に螺子杆で構成した操作ロッド11Aを縦設状態にして回動自在に支持し、この操作ロッド11Aの上端部に取手11Bを着脱自在に設けた構成としている。また、この操作ロッド11Aは、第二立上筒部26の上下端部に設けた軸受30に軸支することで回動自在な起立状態を保持している。
【0073】
一方、水位調節管10の上端部の中心位置に螺子孔10Aを設け、この螺子孔10Aに前記操作ロッド11A(螺子杆)を螺着して、前記取手11Bにより操作ロッド11Aを回動操作すると、螺子孔10Aを介して水位調節管10の上端部が螺動昇降移動し、伸縮調節が行われる構成としている。
【0074】
また、この第二操作部11は、上端部の取手11Bが前記第二立上管部26の上部開口部26A付近に位置するように操作ロッド11Aの長さ寸法を設定して、この取手11Bを第二立上管部26の上部開口部26A付近で回動操作して、水位調節管10を伸縮操作(水位調節管10の上端の高さを昇降操作)し得るように構成している。
【0075】
即ち、第二操作部11として回動操作により水位調節管10の上端部が螺動昇降する構成を採用したことで、水位調節管10を高く伸ばしても操作ロッド11Aの第二立上管部26内での高さが変動しないために、水位調節管10の伸縮操作後には取手11Bを取り外して蓋体32を閉じることができ、上部開口部26A内の構成部品を太陽光の紫外線から保護して劣化を防ぐことができる。
【0076】
また、この水位調節管10の上周縁部に、伸縮する水位調節管10の上端の高さを測定するためのメジャー27を付設して第二立上管部26内に収納配設し、このメジャー27を使用することで水位調節管10の調節状況(水位調節管10の上端部の高さ位置,即ち圃場1内の設定水位)を確認できるようにしている。
【0077】
また、前記排水管路9は、水位調節管10の下端部よりもやや上方位置の第二立上管部26側面から分岐する構成として、水位調節管10の上端からの溢水が落下するとこの排水管路9に流れ込んで排水管24の下流側から排水路2へと排出されるように構成している(図3中の矢印参照。)。
【0078】
従って、水位調節管10を上下方向に伸縮調節してこの水位調節管10の上端部からの溢水の高さを変更することにより、圃場1内の地下水位を調節し得るように構成している。即ち、通常時には雨水や湧水などによる圃場内の土中水の水位を調節設定し、灌漑用水パイプライン22などから取水して地下灌漑による積極的な土中水供給時においても同様に地下水位を調節設定し得る構成にしている。
【0079】
尚、水位調節管10は、蛇腹管以外のものを採用して構成しても良いが、蛇腹管を採用すると、伸縮調節範囲が広い上に、位置決め用の押えがなくとも調節後そのまま自立した位置決め状態を保持できる蛇腹管を用いることで装置構造を簡易化できる利点がある。
【0080】
また、本実施例では、第一立上管部25と第二立上管部26とに伸縮調整機構20を設け、この伸縮調整機構20により第一立上管部25の上部開口部25Aと第二立上管部26の上部開口部26Aの位置を、本装置を設置する畦1A等の高さに合わせて(地中に設置される暗渠管3と畦1A等の上面との間の距離に合わせて)伸縮調整できることで、この高さ合わせの際に、管の切断や接着による作業を減じて施工性を向上させる構成としている。
【0081】
具体的には、第一立上管部25,第二立上管部26は、いずれも下側管半体250・260と、この下側管半体250・260より径大でこの下側管半体250・260の外周にスライド自在に被嵌する上側管半体251・261とから成り、下側管半体250・260に対し上側管半体251・261を伸縮スライド調整することで、第一立上管部25,第二立上管部26の高さ調整が可能となる前記伸縮調整機構20を構成している。
【実施例2】
【0082】
本発明の具体的な実施例2について図6〜図13に基づいて説明する。
【0083】
本実施例は、図6に示すように、圃場1の地下に埋設された暗渠管3の、排水路2に沿った畦1Aの地中に存する下流端部側に、この暗渠管3に連通する排水部4Aを設けた分岐管4を連結し、この分岐管4に立上管部5を立設してこの立上管部5の上部開口部5Aを地表に露出させている。図中符号22は灌漑用水供給用のパイプラインである。
【0084】
具体的には、暗渠管3の下流側端部に略逆T字形の分岐管4の横管部40の一端部を連結し、この暗渠管3に連通する横管部40を前記排水部4Aとし、この横管部40の他端部に前記排水路2に通じる排出管33を連結している。
【0085】
この分岐管4の縦管部をその上端部が畦1Aの地表よりやや突出するように設けて、この縦管部を立上管部5としている。尚、この立上管部5は、分岐管4と一体成形しても良いし、別部品の管材を分岐管4に連結することで設けても良い。
【0086】
また、この立上管部5の上部開口部5Aには、蓋体16を開閉自在に装着している。
【0087】
本実施例では、この立上管部5内に前記暗渠管3から前記排水部4Aへの排水を閉塞して阻止する止水栓6を開閉自在に設け、この止水栓6に、この止水栓6を開閉操作し得る第一操作部7を設けると共に、この第一操作部7は前記立上管部5の上部開口部5Aで開閉操作し得るように設けている。
【0088】
具体的には、止水栓6は、立上管部5内を上下動自在に設け、この止水栓6の最下動位置で前記横管部40を閉塞して暗渠管3から前記排水部4Aへの排水を阻止する構成(図9,図10参照。)とし、この止水栓6を上動することで横管部40を開放して排水可能となる構成(図12参照。)としている。
【0089】
また、この止水栓6は、前記実施例1と同様の構成を採用すると共に、この止水栓6の上部には、前記実施例1と同様にこの止水栓6による止水時に前記立上管部5の下部内面(図面では、立上管部5の下部が被嵌する前記排水部4Aから立設する短縦管部の内面)に圧接する軟質性(ゴム製)の止水環帯36を周設している。
【0090】
一方、この止水環帯36が圧接する例えば軟質性(ゴム製)の圧接面部37を、立上管部5(下側管半体50)の下部内面、即ち、本実施例においては、前記排水部4Aから立設する短縦管部の内面に付設して、この止水環帯36と圧接面部37により止水性を向上させている。尚、この止水環帯36と圧接面部37による止水構造は、基本的に前記実施例1と同様であり、実施例1での説明において、第一立上管部25を立上管部5に置き換え、排水管24を排水部4Aに置き換えたというべき構成である。
【0091】
また、請求項8の「立上管部5の下部内面に圧接」なる記載は、止水環帯36が直接立上管部5の下部内面に圧接する構成だけでなく、この実施例のように止水環帯36が間接的に立上管部5の下部内面に圧接するような構成も含む意味合いで用いている。
【0092】
また、この止水栓6の上部には、前記第一操作部7を突設している。
【0093】
更に詳しくは、第一操作部7は、止水栓6の上部に上方へ向けて操作ロッド7Aを突設し、この操作ロッド7Aの上端部に取手7Bを形成して構成している。
【0094】
また、この第一操作部7は、上端部の取手7Bが前記立上管部5の上部開口部5A付近に位置するように操作ロッド7Aの長さ寸法を設定して、この取手7Bを立上管部5の上部開口部5A付近で上下動操作して、止水栓6を簡単に開閉操作し得るように構成している。
【0095】
また、立上管部5の上部寄りにはガイド体21を内設し、このガイド体21の中心位置に形成したガイド孔に前記操作ロッド7Aを挿通することで操作ロッド7Aを起立状態に維持すると共に、このガイド孔により操作ロッド7Aの上下動がスムーズに行われる構成としている。
【0096】
また、本実施例では、この止水栓6により止水した際、前記暗渠管3からの流水を前記立上管部5内に導入する止水時導入管路8を設け、この止水時導入管路8を介して立上管部5に導入する流水を前記排水路2へと排水する排水管路9を設けている。
【0097】
具体的には、図7に示すように、前記分岐管4の横管部40の上流側の上部側面から分岐管部を立設突設し、この分岐管部は一旦上方へ延設した後、暗渠管3の下流側となる水平方向へ屈曲して前記立上管部5の下部側面であって、止水状態の止水栓6よりも上方となる位置に連結して、この分岐管部を介して横管部40の上流側(暗渠管3)と立上管部5とが連通する管路を形成し、この分岐管部による管路を前記止水時導入管路8としている。尚、この止水栓導入管路8は、分岐管4と一体成形しても良いし、別部品の管材を分岐管4に連結することで設けても良い。
【0098】
また、この止水時導入管路8が立上管部5へ連結する位置とは反対側の立上管部の側面であって、止水時導入管路8の連結位置よりも上方となる位置から分岐管部を暗渠管3の下流側へ水平突設し、この分岐管部は一旦暗渠管3の下流側へ水平延設した後、暗渠管の下流側の横管部40の上部側面に連結して、この分岐管部を介して立上管部5と横管部40の下流側(暗渠管3)とが連通する管路を形成し、この管路を前記排水管路9としている。この排水管路9は、分岐管4と一体成形しても良いし、別部品の管材を分岐管4に連結することで設けても良い。
【0099】
また、本実施例では、この立上管部5内に、この立上管部5内で上下方向に伸縮調節可能な水位調節管10を設けると共に、この水位調節管10内に前記止水栓6の第一操作部7を挿通配設する構成とし、この水位調節管10に、この水位調節管10を伸縮操作して水位調節管10の上端部の位置を調節し得る第二操作部11を設けると共に、この第二操作部11は前記立上管部5の上部開口部5Aで伸縮操作し得るように設けている。
【0100】
具体的には、前記止水時導入管路8の立上管部5への連結位置よりやや上方位置に、水位調節管10の下縁を取付固定している。
【0101】
また、水位調節管10は、立上管路5の管径よりも径小で且つ立上管路5の内面とこの水位調節管10の外面との間に流水可能な隙間を生じる径寸法の蛇腹管10を採用し、この蛇腹管10内に前記止水栓6の前記操作ロッド7Aを上下動自在に挿通配設している。
【0102】
また、この水位調節管10の下部周縁部を立上管路5の内周面と水密状態に固定し、前記止水時導入管路8を介してこの立上管部5内に導入した水は、そのまま立上管部5の内面に沿って上昇せず、水位調節管10内へと収容されて上昇流動し、この水が水位調節管10の上端から溢れると、立上管路5の内面とこの水位調節管10の外面との間の隙間に流れ込んで落下するように構成している(図11中の矢印参照。)。
【0103】
また、この水位調節管10の上周縁部に前記第二操作部11を突設している。
【0104】
更に詳しくは、第二操作部11は、水位調節管10の上周縁部に上方へ向けてパイプ杆を採用した操作ロッド11Aを突設し、この操作ロッド11Aの上端部に取手11Bを形成して構成している。
【0105】
また、この第二操作部11は、上端部の取手11Bが、前記水位調節管10が最も縮んだ状態で前記立上管部5の上部開口部5A付近に位置するように操作ロッド11Aの長さ寸法を設定して、この取手11Bを立上管部5の上部開口部5A付近で上下動操作して、水位調節管10を伸縮操作(水位調節管10の上端の高さを昇降操作)し得るように構成している。
【0106】
また、この操作ロッド11Aには、伸縮する水位調節管10の上端の高さを示した目盛17を表示して、水位調節管10の調節状況(水位調節管10の上端部の高さ位置,即ち圃場1内の設定水位)が視認できるようにしている。
【0107】
また、この操作ロッド11Aは、図8に示すように、前記ガイド体21の偏心位置に形成したガイド孔21Aに挿通することで起立状態を保持すると共に、このガイド孔21Aによって操作ロッド11Aの上下動がスムーズに行われる構成としている。
【0108】
また、この操作ロッド11Aは、その下端部を水位調節管10の上周縁部に対して着脱自在に螺着し、水位調節管10の上端部の位置が上方に設定された際には、この操作ロッド11Aを水位調節管10から取り外しできるようにしている。このように操作ロッド11Aを着脱できる構成としたことで、水位調節管10の上端部がどのような調節位置にあっても立上管部5の上部開口部5Aを蓋体16で閉じることが可能となり、上部開口部5A内の構成部品を太陽光の紫外線から保護して劣化を防ぐことができる。
【0109】
また、この水位調節管10上部の操作ロッド11Aの螺着部には、操作ロッド11Aをこの螺着部に案内するための軟質のガイド棒34を設けてあり、水位調節管10の再調節の際には、パイプ状の操作ロッド11Aをガイド棒34に被嵌しこのガイド棒34に沿って下降させると前記螺着部へ操作ロッド11Aの下端部が導かれて、この操作ロッド11Aを螺着部に容易に螺着できる構成としている。尚、このガイド棒34は、蓋体16閉塞時には立上管部5内に収納しておく(図12参照。)。
【0110】
また、前記排水管路9は、水位調節管10の下端部よりもやや上方位置の立上管部5側面から分岐する構成として、水位調節管10の上端からの溢水が落下するとこの排水管路9に流れ込んで排水部4Aから排水路2へと排出されるように構成している。
【0111】
従って、水位調節管10を上下方向に伸縮調節してこの水位調節管10の上端部からの溢水の高さを変更することにより、圃場1内の地下水位を調節し得るように構成している。即ち、通常時には雨水や湧水などによる圃場内の土中水の水位を調節設定し、灌漑用水パイプライン22などから取水して地下灌漑による積極的な土中水供給時においても同様に地下水位を調節設定し得る構成にしている。
【0112】
また、この際、止水栓6から漏水して排水部4Aへと水が流れ込んでしまうようであると、水位調節機能が良好に働かず地下水位の保持が不十分となってしまうが、本実施例では上記したように、止水栓6による止水作用に加えて、前記止水環帯36と前記圧接面部37との圧接止水作用により止水性を向上させているため、立上管部5(水位調節管10)内に流入した水が止水栓6から排水部4Aへと漏水することが確実に阻止されることになり、水位調節機能が確実に機能することになる構成としている。
【0113】
また、本実施例では、図7に示すように、前記止水時導入管路8に、この止水時導入管路8内と連通する水位測定管部12を立設状態に設けると共に、この水位測定管部12の上部開口部12Aを地表に露出せしめ、この水位測定管部12内に、下部にフロート13を備えた長尺測定体14を収納配設している。
【0114】
具体的には、止水時導入管路8の屈曲部の上部より更に上方へ管体を延設形成してこの延設管体を前記立上管部5と並設状態に設け、この延設管を前記水位測定管部12としてこの水位測定管部12の上部開口部12Aを前記畦1Aよりやや突出するように設けている。この水位測定管部12は、止水時導入管路8と一体成形しても良いし、別部品の管材を止水時導入管路8に連結することで設けても良い。
【0115】
長尺測定体14は、水位測定管部12よりも径小な細筒体により構成し、この長尺測定体14の表面には圃場1の水位を示す目盛14Aを表示している。
【0116】
また、この長尺測定体14の下部に、水位測定管部12よりも径小な棒状の前記フロート13を付設し、このフロート13を下にして長尺測定体14を水位測定管部12内に縦設状態にして収納配設している。
【0117】
従って、前記止水栓6により前記暗渠管3から前記排水部4Aへの排水を止水して前記止水時導入管路8を介し水位測定管部12内に導水した際、フロート13を介して水位測定管部12の上部開口部12Aより長尺測定体14が突出し、この突出する長尺測定体14の目盛14Aを読み取ることで、圃場1の水位(実測値)を測定し得るように構成している(図9〜図12参照。)。
【0118】
また、水位測定管部12の上部開口部12Aには、蓋体18を開閉自在に装着しており、前記長尺測定体14によって圃場1の水位の実測値を測定したい場合には、この蓋体18を取り外す。
【0119】
また、本実施例では、前記水位測定管部12に前記圃場1内の前記排水路2側の箇所へと通じる給水管路15を設けている。
【0120】
具体的には、図面では、前記水位調節管10の伸縮調節範囲内の高さ位置であって、水位測定管部12の上部寄りの位置の側面から水平方向に管体を突設し、この管体を圃場1の排水路2側の箇所へと突出配設してこの管体を前記給水管路15としている。この給水管路15は、水位測定管部12と一体成形しても良いし、別部品の管材を水位測定管部12に連結することで設けても良い。
【0121】
従って、前記止水栓6により前記暗渠管3を止水すると共に、前記水位調節管10の上端部を前記給水管路15よりも上方に位置させると、前記止水時導入管路8を介して水位測定管部12内の水位が上昇し、給水管路15位置まで達するとこの給水管路15から圃場1内の排水路2側に給水し得るように構成している(図10,図11参照。)。
【0122】
尚、図示したような圃場1とは異なり、田面に対して畦1Aの高さが低く、水位調節管10の伸縮調節範囲内の水位測定管部12位置に給水管路15を設けることができない場合であっても、本実施例では、水位調節管10の伸縮調節範囲外の高い位置に前記給水管路15を設けて対応することができる。
【0123】
即ち、本実施例では、水位調節管10を前記ガイド体21の下面に密着する位置まで伸長させると、ガイド体21の下面に垂設した連結環部21B内面に水位調節管10の上周縁部の外面がパッキン35を介して止水状態で連結し、これによりこの水位調節管10内に導入して上昇する水は、前記ガイド孔21Aを介しガイド体21よりも上方の立上管部5内へと上昇流動して、水位測定管部12内の水位も上昇することになる構成としている。従って、これにより最大長とした水位調節管10の上端部の高さよりも高い位置に突設した前記給水管路15から圃場1内に給水を行うことができる。
【0124】
また、このように給水管路15を水位調節管10の伸縮調節範囲外の水位測定管部12の高い位置に形成した場合、給水管路15からの給水時に誤ってキャップ15Aを外し忘れると、立上管部5内で水位が上昇し続けて蓋体16で閉塞していても上部開口部5Aから水が溢れ出して畦1Aを損傷するおそれがある。
【0125】
このため、本実施例では、水位測定管部12の上端部側面に前記排水路2に向けてオーバーフロー管19を突設し、前記したような万一の場合には、このオーバーフロー管19を介して排水路2へ水が排水されるように構成している(図12参照。)。尚、このオーバーフロー管19は、水位測定管部12と一体成形しても良いし、別部品の管材を水位測定管部12に連結することで設けても良い。
【0126】
また、本実施例では、立上管部5と水位測定管部12とに伸縮調整機構20を設け、この伸縮調整機構20により立上管部5の上部開口部5Aと水位測定管部12の上部開口部12Aの位置を、本装置を設置する畦1A等の高さに合わせて(地中に設置される暗渠管3と畦1A等の上面との間の距離に合わせて)伸縮調整できることで、この高さ合わせの際に、管の切断や接着による作業を減じて施工性を向上させる構成としている。
【0127】
具体的には、図13に示すように、立上管部5,水位測定管部12は、いずれも下側管半体50・120と、この下側管半体50・120より径大でこの下側管半体50・120の外周にスライド自在に被嵌する上側管半体51・121とから成り、下側管半体50・120に対し上側管半体51・121を伸縮スライド調整することで、立上管部5,水位測定管部12の高さ調整が可能となる前記伸縮調整機構20を構成している。図中符号23は漏止用パッキンである。
【0128】
尚、本発明は、実施例1,実施例2に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【0129】
【図1】実施例1の使用状態を示す概略説明図である。
【図2】実施例1の止水栓を開放した状態を示す拡大説明側断面図である。
【図3】実施例1の止水栓を閉塞し、水位調節管を上昇させて水位を上昇させた状態を示す拡大説明側断面図である。
【図4】実施例1の止水構造を示す部分拡大説明図である。
【図5】実施例1の説明平面図である。
【図6】実施例2の使用状態を示す概略説明図である。
【図7】実施例2を示す説明側断面図である。
【図8】実施例2の第一操作部と第二操作部との関係を示す説明斜視図である。
【図9】実施例2の止水栓を閉塞して水位を調節した状態を示す説明側断面図である。
【図10】図9の状態から水位を更に上昇させて給水管部から圃場内の排水路側へ給水した状態を示す説明側断面図である。
【図11】図10の部分拡大図である。
【図12】実施例2の水位が上昇し過ぎてオーバーフロー管から排水が行われる状態を示す説明側断面図である。
【図13】実施例2の伸縮調整機構を示す説明側面図である。
【符号の説明】
【0130】
1 圃場
2 排水路
3 暗渠管
4 分岐管
4A 排水部
5 立上管部
5A 上部開口部
6 止水栓
7 第一操作部
8 止水時導入管路
9 排水管路
10 水位調節管
11 第二操作部
12 水位測定管部
12A 上部開口部
13 フロート
14 長尺測定体
14A 目盛
15 給水管路
24 排水管
25 第一立上管部
25A 上部開口部
26 第二立上管部
26A 上部開口部
36 止水環帯
【出願人】 【識別番号】596083858
【氏名又は名称】宮嶋 正明
【出願日】 平成17年3月30日(2005.3.30)
【代理人】 【識別番号】100091373
【弁理士】
【氏名又は名称】吉井 剛

【識別番号】100097065
【弁理士】
【氏名又は名称】吉井 雅栄

【公開番号】 特開2006−271319(P2006−271319A)
【公開日】 平成18年10月12日(2006.10.12)
【出願番号】 特願2005−98868(P2005−98868)