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【発明の名称】 刈込機
【発明者】 【氏名】岡村 英澄
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工株式会社内

【氏名】中村 雅道
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工株式会社内

【氏名】小田 尚
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工株式会社内

【要約】 【課題】バリカン刃部の掃除の容易化を図ることができる刈込機を提供する。

【解決手段】刈込機本体51のバリカン刃部53を収納する刃ケース2を液体貯留可能に袋状に形成したことにより、液体を貯留した刃ケース2に刈込機本体51のバリカン刃部53を収納することで、バリカン刃部53が液体に浸され、バリカン刃部53に付着した樹液などの付着物を除去することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
側縁にバリカン刃が設けられた一対の重複されたブレードを有するバリカン刃部を備え、前記ブレードのうち少なくとも一方を往復動させる刈込機本体と、
液体貯留可能に袋状に形成され、前記バリカン刃部を収納する刃ケースと、
を備えることを特徴とする刈込機。
【請求項2】
前記刃ケースの底部の幅を、該刃ケースの他の部分の幅よりも広く形成したことを特徴とする請求項1に記載の刈込機。
【請求項3】
前記刃ケースの外側面に、前記バリカン刃部との摺擦により、前記バリカン刃部に付着している付着物を除去する付着物除去部材を設けたことを特徴とする請求項1に記載の刈込機。
【請求項4】
前記刃ケースの外側面に、前記バリカン刃部との摺擦により、前記バリカン刃部に付着している液体を除去する液体除去部材を設けたことを特徴とする請求項1に記載の刈込機。
【請求項5】
前記刃ケースの開口部の内側に、前記バリカン刃部との摺擦により、前記バリカン刃部に付着している液体を除去する液体除去部材を設けたことを特徴とする請求項1に記載の刈込機。
【請求項6】
前記刃ケースに前記バリカン刃部が収納される際に前記刈込機本体の電源スイッチを押して前記刈込機本体の電源を切る突起部を、前記刃ケースに設けたことを特徴とする請求項1に記載の刈込機。

【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、植木や生け垣などの刈り込みを行う刈込機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、植木や生け垣等の刈り込みを行う刈込機として、駆動部を有する本体部と、この本体部から突出して設けられたバリカン刃部とを有し、バリカン刃部の側縁に設けられたバリカン刃を往復動させて枝を切断するものがある(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2001−286223号公報
【特許文献2】実用第2579038号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
このような、刈込機のバリカン刃部には、植木や生け垣等の刈り込みによって、樹液などが付着することがある。このような樹液などの付着物をバリカン刃部から除去するには、ユーザは、濡れタオルなどでバリカン刃部を湿らして付着物を取り易くした後、その付着物をブラシなどを用いて除去する。しかしながら、このような清掃作業は、非常に面倒である。
【0004】
本発明の目的は、バリカン刃部の掃除の容易化を図ることができる刈込機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明の刈込機は、側縁にバリカン刃が設けられた一対の重複されたブレードを有するバリカン刃部を備え、前記ブレードのうち少なくとも一方を往復動させる刈込機本体と、液体貯留可能に袋状に形成され、前記バリカン刃部を収納する刃ケースと、を備えることを特徴とする。
【0006】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の刈込機において、前記刃ケースの底部の幅を、該刃ケースの他の部分の幅よりも広く形成したことを特徴とする。
【0007】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の刈込機において、前記刃ケースの外側面に、前記バリカン刃部との摺擦により、前記バリカン刃部に付着している付着物を除去する付着物除去部材を設けたことを特徴とする。
【0008】
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の刈込機において、前記刃ケースの外側面に、前記バリカン刃部との摺擦により、前記バリカン刃部に付着している液体を除去する液体除去部材を設けたことを特徴とする。
【0009】
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の刈込機において、前記刃ケースの開口部の内側に、前記バリカン刃部との摺擦により、前記バリカン刃部に付着している液体を除去する液体除去部材を設けたことを特徴とする。
【0010】
請求項6に記載の発明は、請求項1に記載の刈込機において、前記刃ケースに前記バリカン刃部が収納される際に前記刈込機本体の電源スイッチを押して前記刈込機本体の電源を切る突起部を、前記刃ケースに設けたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
請求項1に記載の発明によれば、液体を貯留した刃ケースにバリカン刃部を収納することでバリカン刃部が液体に浸され、バリカン刃部に付着した樹液などの付着物を除去することができる。よって、従来に比べてユーザが行う清掃作業が減り、バリカン刃部の掃除が容易化される。
【0012】
請求項2に記載の発明によれば、刃ケースの底部を地面などの支持面に着地させて該刃ケースを支持面に置いた状態における該刃ケースの着地安定性が向上し、該刃ケースの転倒が防止される。
【0013】
請求項3に記載の発明によれば、バリカン刃部に付着している付着物を除去することができる。
【0014】
請求項4記載の発明によれば、バリカン刃部に付着している液体を除去することができる。
【0015】
請求項5記載の発明によれば、刃ケースで液体に浸した刈込機のバリカン刃部を刃ケースから抜き出す際に、バリカン刃部に付着している液体を除去することができる。このように、刃ケースからバリカン刃部を抜き出す際に、液体除去部材によりバリカン刃部に付着している液体を除去することができるので、バリカン刃部の掃除の容易化を図ることができる。
【0016】
請求項6記載の発明によれば、刃ケースに刈込機のバリカン刃部を収納したときには、突起部により刈込機の電源が切られるので、安全性の向上を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態の刈込機を示す平面図、図2は、その側面図、図3は、その縦断側面図、図4は、刈込機を支持面に置いた状態を示す側面図である。
【0018】
図1ないし図4に示す本実施形態の刈込機1は、刈込機本体51と、この刈込機本体のバリカン刃部53を挿脱自在に収納する刃ケース2とを備えている。
【0019】
図5は、刈込機本体51を示す平面図である。図5に示すように、刈込機本体51は、本体部52と、この本体部52から突出して設けられたバリカン刃部53とを有している。この刈込機本体51は、概略的には、本体部52に内蔵するモータ(図示せず)の回転を偏心カム機構等でバリカン刃部53のブレード54,55のうち少なくとも一方の往復動作に変換し、ブレード54,55の側縁に設けたバリカン刃54a(上刃),55a(下刃)により、植木や生け垣の枝等の切断を行うものである。
【0020】
この刈込機本体51は、図1での左側をユーザに近い側(手前側)として、運転スイッチ56が設けられたグリップ57と補助グリップ58とを把持して使用される。また、本体部52の前部(図1での右側の部分)には、保護カバー59が装着されている。さらに、本体部52の前部(図1での右側の部分)には、電源スイッチ64が設けられている。この電源スイッチ64は、本体部52側からバリカン刃部53側へ押されることにより、該刈込機本体51の電源をONにし、バリカン刃部53側から本体部52側へ押されることにより、該刈込機本体51の電源をOFFにするスイッチである。
【0021】
そして、この刈込機本体51には、本体部52から前方に向けて、相互に平行な上押板60及び下押板61が延設されており、これら上押板60および下押板61の間に、一対(二枚)の重設されたブレード54,55が狭持されている。ブレード54,55は、結合部62によって相対的に往復動可能に締結されており、二つのブレード54,55のうち少なくとも一方が長手方向に往復動することで、上側のブレード54の側縁に形成された上刃54aと下側のブレード55の側縁に形成された下刃55aとの間の間隙63に導入された枝等の切断対象物(図示せず)が切断される。
【0022】
図6は、刃ケース2を示す平面図、図7は、その正面図、図8は、その側面図、図9は、その縦断側面図、図10は、刈込機本体51を収納した状態の刃ケース2を示す縦断側面図である。なお、図9は、図6でのA−A断面を示している。
【0023】
図6ないし図10に示すように、刃ケース2の外側面2bには、付着物除去部材であるブラシ3と、液体除去部材であるスポンジ4とが設けられ、刃ケース2の開口部2aには、液体除去部材であるスポンジ5とが設けられている。
【0024】
刃ケース2は、内部に液体貯留可能に袋状に形成されているとともに、内部に収納したバリカン刃部53の全体を覆う大きさに形成されている。このようにバリカン刃部53全体を覆うことにより安全性が確保される。
【0025】
刃ケース2の底部2cの幅aは、該刃ケース2の他の部分の幅bよりも広く形成されている。また、この底部2cには、地面等の支持面71(図4参照)へ着地可能な平面状の着地面2dが形成されている。
【0026】
ブラシ3は、刃ケース2の外側面2bにおいて開口部2a寄りに位置付けられて、一対設けられている。これらのブラシ3は、短冊状に形成されて、その長手方向を刃ケース2の長手方向に沿わせて配置されている。ブラシ3は、バリカン刃部53との摺擦により、バリカン刃部53に付着している付着物を除去する。
【0027】
スポンジ4,5は、バリカン刃部53との摺擦により、バリカン刃部53に付着している液体を除去する。刃ケース2の外側面2bに設けられたスポンジ4は、短冊状に形成されて、その長手方向を刃ケース2の長手方向に沿わせて配置されている。
【0028】
刃ケース2の開口部2aには2つのスポンジ5(5a,5b)が設けられ、これらのスポンジ5(5a,5b)は、刃ケース2の厚さ方向で対向して接触配置されており、スポンジ5(5a,5b)間は、開閉自在となっている。これらのスポンジ5(5a,5b)は、刃ケース2にバリカン刃部53が挿入されていないときには、開口部2aを閉塞している。そして、スポンジ5(5a,5b)間へバリカン刃部53の挿入された場合には、スポンジ5(5a,5b)は、弾性変形して刃ケース2へのバリカン刃部53の内部への挿入を許容する。
【0029】
また、刃ケース2には、開口部2a側の端部から外側へ突出した突起部6が設けられている。この突起部6は、刃ケース2に刈込機本体51のバリカン刃部53が収納される際に、刈込機本体51の電源スイッチ64をバリカン刃部53側から本体部52側へ押して(図2参照)、該刈込機本体51の電源を切る(OFFにする)。
【0030】
このような構成において、バリカン刃部53の清掃手順を説明する。まず、刃ケース2に、流体である水や油や液体洗剤などの洗浄液を貯留する。そして、この刃ケース2に刈込機本体51のバリカン刃部53を収納して、図4に示すように、刃ケース2の着地面2dと刈込機本体51の補助グリップ58とを支持面71に着地させて、刈込機1を支持面71に置く。このとき、刃ケース2が開口部2aを上方に向けて斜め状態となり、バリカン刃部53が洗浄液に浸された状態となる。そして、バリカン刃部53を洗浄液に、例えば、5分間浸す。これにより、バリカン刃部53に付着していた樹液などの付着物が剥がれ落ちて除去される。したがって、バリカン刃部53の清掃において、濡れタオルなどでバリカン刃部53を湿らした後、全ての樹液などの付着物をブラシ3で除去する場合に比べて、ユーザが行う清掃作業が減り、バリカン刃部53の掃除が容易化される。なお、このとき、刃ケース2に刈込機本体51を収納した状態で刈込機1を壁などに立てかけて支持面71に置いてもよい。
【0031】
このようにバリカン刃部53を洗浄液に浸した後、バリカン刃部53を刃ケース2から引き出す。このとき、バリカン刃部53がスポンジ5(5a,5b)と摺擦して、バリカン刃部53に付着している洗浄液がスポンジ5(5a,5b)によって除去される。このように、刃ケース2からバリカン刃部53を抜き出す際に、スポンジ5(5a,5b)によりバリカン刃部53に付着している洗浄液を除去することができるので、バリカン刃部53の掃除の容易化を図ることができる。
【0032】
ここで、バリカン刃部53を洗浄液に浸す時間が足りない場合には、バリカン刃部53に樹液などの付着物の一部が残留してしまうことが考えられる。この場合には、さらに、バリカン刃部53を洗浄液に浸して樹液などの付着物を除去してもよいし、バリカン刃部53をブラシ3に摺擦させて、ブラシ3によって、残留した樹液などの付着物を除去してもよい。この場合、既にバリカン刃部53を洗浄液に浸していたので、残留した樹液などの付着物が剥がれ易くなっている。したがって、ブラシ3により容易に樹液などの付着物を除去することができる。また、このようにブラシ3によって樹液などの付着物を除去する場合でも、バリカン刃部53に付着していた大部分の樹液は、既に、洗浄液にバリカン刃部53を浸すことで除去されているので、バリカン刃部53に付着した樹液などの付着物を全てブラシ3で除去する場合に比べて、ユーザが行う清掃作業が減り、バリカン刃部53の掃除が容易化される。
【0033】
また、本実施形態では、刃ケース2の外側面2bにもスポンジ4が設けられていることにより、バリカン刃部53に付着した洗浄液などの液体を、スポンジ4によって除去することもできる。
【0034】
また、本実施形態では、刃ケース2の底部2cの幅aが、該刃ケース2の他の部分の幅bよりも広く形成されていることにより、刃ケース2の底部2cを支持面71に着地させて刃ケース2を支持面71に置いた状態における刃ケース2の着地安定性が向上し、刃ケース2の転倒が防止される。これにより、液体を貯留した刃ケース2からの液漏れが防止される。
【0035】
また、本実施形態では、刃ケース2に刈込機本体51のバリカン刃部53が収納される際には、突起部6により、刈込機本体51の電源スイッチ64が押されて刈込機本体51の電源が切られるので、刃ケース2に刈込機本体51のバリカン刃部53を収納したときの安全性が向上する。
【0036】
なお、本発明は、本実施形態に限ることなく本発明の要旨を逸脱しない範囲で他の実施形態を各種採用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の一実施形態の刈込機を示す平面図である。
【図2】その側面図である。
【図3】その縦断側面図である。
【図4】刈込機を支持面に置いた状態を示す側面図である。
【図5】刈込機本体を示す平面図である。
【図6】刃ケースを示す平面図である。
【図7】その正面図である。
【図8】その側面図である。
【図9】その縦断側面図である。
【図10】刈込機本体を収納した状態の刃ケースを示す縦断側面図である。
【符号の説明】
【0038】
1 刈込機
2 刃ケース
2a 開口部
2b 外側面
3 ブラシ(付着物除去部材)
4 スポンジ(液体除去部材)
5 スポンジ(液体除去部材)
6 突起部
51 刈込機本体
53 バリカン刃部
64 電源スイッチ
【出願人】 【識別番号】000005832
【氏名又は名称】松下電工株式会社
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1048番地
【出願日】 平成17年3月28日(2005.3.28)
【代理人】 【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和

【識別番号】100108707
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 友之

【識別番号】100095500
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 正和

【公開番号】 特開2006−271230(P2006−271230A)
【公開日】 平成18年10月12日(2006.10.12)
【出願番号】 特願2005−93204(P2005−93204)