| 【発明の名称】 |
緑化基盤材生産システム及び緑化基盤材の生産方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】西田 秀紀 【住所又は居所】東京都港区虎ノ門一丁目20番10号 西松建設株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】簡易な構成により木質チップと副資材とを混合することができる緑化基盤材生産システム及び緑化基盤材の生産方法を提供する。
【解決手段】木質チップを生産する粉砕機11と、木質チップを運搬する第1コンベア14と、木質チップを堆肥化する副資材を貯留するホッパー15と、ホッパー15から副資材を第1コンベア上に供給するフィーダー16と、下端部で第1コンベアから木質チップ及び副資材を受け止め、上方へ運搬して上端部から落下させる第2コンベア18と、第2コンベアの上端より落下した木質チップ及び副資材を下端部で受け止め、上方へ運搬して上端部から落下させる第3コンベア19と、を備えることを特徴とする緑化基盤材生産システム10である。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 抜根や伐採木を粉砕し木質チップを生産する粉砕機と、 前記木質チップを運搬する第1コンベアと、 木質チップを堆肥化する副資材を貯留するホッパーと、前記ホッパーから副資材を前記第1コンベア上に供給するフィーダーと、 前記第1コンベアから前記木質チップ及び副資材を下端部で受け止め、上方へ運搬して上端部から落下させる第2コンベアと、 前記第2コンベアの上端より落下した木質チップ及び副資材を下端部で受け止め、上方へ運搬して上端部から落下させる第3コンベアと、を備えることを特徴とする緑化基盤材生産システム。 【請求項2】 前記フィーダーには粉体ポンプが用いられていることを特徴とする請求項1に記載の緑化基盤材生産システム。 【請求項3】 抜根や伐採木を粉砕機により粉砕して木質チップを生産し、 生産した木質チップを第1コンベアで運搬しながら、ホッパーに貯留した副資材をフィーダーにより第1コンベア上に供給し、 第2コンベアの下端部で第1コンベアから木質チップ及び副資材を受け止め、上方へ運搬して上端部から落下させ、 第3コンベアの下端部で第2コンベアの上端部より落下した木質チップ及び副資材を受け止め、上方へ運搬して上端部から落下させることを特徴とする緑化基盤材の生産方法。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、緑化基盤材生産システム及び緑化基盤材の生産方法に関する。 【背景技術】 【0002】 盛土・切土等の法面は盛土・切土等直後から風化や侵食が始まり、時間経過とともに不安定化する傾向がある。したがって、盛土・切土時点の状態を保存するために、法面の保護が必要である。一般に、法面に人工的に草や木を植える植生工という保護工法が用いられている。この植生工によると、法面の侵食を防止するとともに、法面の緑化を図ることができる。 【0003】 植生工の1つとして、厚層基材を法面に吹き付けることにより、法面にこの厚層基材の層を形成する厚層基材吹付工がある。この厚層基材吹付工は、厚層基材を吹付けノズルから噴射して、法面に吹き付けるものである(例えば、特許文献1参照)。 【0004】 厚層基材は抜根や伐採木を粉砕した木質チップと、粉状の副資材とを混合し堆肥化して緑化基盤材とし、この緑化基盤材に植物の種子、土、肥料、接合剤等を適宜混合して生産する。従来の緑化基盤材の生産方法は、以下の手順からなる。 1.粉砕機によって抜根や伐採木を数インチ大まで粉砕しチップ化する。 2.1.の木質チップを高さ約2m程度の山状に積み上げる。 3.副資材の入ったトンパックをフォークリフトで吊り上げ、2.のチップ山の頂部に散布する。 4.バックホウで3.のチップ山を攪拌し、木質チップと副資材とを混合する。 【特許文献1】特許第3345388号明細書 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 しかし、バックホウで木質チップと副資材とを攪拌する方法では、木質チップと副資材とを均等に混合することができない。このため、熟成中の木質チップに対してバックホウでの混合(切り返し)を最低月1回程度行わなければならなかった。 【0006】 本発明の課題は、簡易な構成により木質チップと副資材とを混合することができる緑化基盤材生産システム及び緑化基盤材の生産方法を提供することである。 【課題を解決するための手段】 【0007】 以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、抜根や伐採木を粉砕し木質チップを生産する粉砕機11と、前記木質チップを運搬する第1コンベア(例えばベルトコンベア14)と、木質チップを堆肥化する副資材を貯留するホッパー15と、前記ホッパー15から副資材を前記第1コンベア上に供給するフィーダー16と、前記第1コンベアから前記木質チップ及び副資材を下端部で受け止め、上方へ運搬して上端部から落下させる第2コンベア(例えばベルトコンベア18)と、前記第2コンベアの上端より落下した木質チップ及び副資材を下端部で受け止め、上方へ運搬して上端部から落下させる第3コンベア(例えばベルトコンベア19)と、を備えることを特徴とする緑化基盤材生産システム10である。 【0008】 請求項1に記載の発明によれば、抜根や伐採木を粉砕機11により粉砕して木質チップを生産し、生産した木質チップを第1コンベアで運搬しながら、ホッパー15に貯留した副資材をフィーダー16により第1コンベア上に供給することで木質チップに副資材を添加する。そして木質チップ及び副資材を第2コンベアの下端部で受け止め、第2コンベアにより上方へ運搬し、上端部から第3コンベアの下端部へ落下させ、さらに第3コンベアの下端部で受け止めた木質チップ及び副資材を第3コンベアにより上方へ運搬し、上端部から落下させることで、木質チップと副資材とを均一に混合することができる。 【0009】 請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の緑化基盤材生産システムにおいて、前記フィーダー16には粉体ポンプが用いられていることを特徴とする。 【0010】 請求項2に記載の発明によれば、フィーダー16に粉体ポンプを用いることで、粉体である副資材を定量的に木質チップに添加することができ、木質チップと副資材とを均一に混合することができる。 【0011】 請求項3に記載の発明は、抜根や伐採木を粉砕機11により粉砕して木質チップを生産し、生産した木質チップを第1コンベアで運搬しながら、ホッパー15に貯留した副資材をフィーダー16により第1コンベア上に供給し、第2コンベアの下端部で第1コンベアから木質チップ及び副資材を受け止め、上方へ運搬して上端部から落下させ、第3コンベアの下端部で第2コンベアの上端部より落下した木質チップ及び副資材を受け止め、上方へ運搬して上端部から落下させることを特徴とする緑化基盤材の生産方法である。 【0012】 請求項3に記載の発明によれば、抜根や伐採木を粉砕機11により粉砕して木質チップを生産し、生産した木質チップを第1コンベアで運搬しながら、ホッパー15に貯留した副資材をフィーダー16により第1コンベア上に供給することで木質チップに副資材を添加する。そして木質チップ及び副資材を第2コンベアの下端部で受け止め、第2コンベアにより上方へ運搬し、上端部から第3コンベアの下端部へ落下させ、さらに第3コンベアの下端部で受け止めた木質チップ及び副資材を第3コンベアにより上方へ運搬し、上端部から落下させることで、木質チップと副資材とを均一に混合することができる。 【発明の効果】 【0013】 本発明によれば、木質チップと副資材とを均一に混合することができるので、フォークリフトやバックホウを用いて木質チップと副資材とを混合する手間が無い。また、切り返しの回数を減らすことができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0014】 以下、図を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明が適用される緑化基盤材生産システム10の概略図である。緑化基盤材生産システム10は、図1に示すように、粉砕機11と、副資材添加装置13と、混合装置17とから構成される。 【0015】 粉砕機11は、抜根や伐採木、廃材等の木質系材料を図示しないカッターで破砕して木質チップを生産する。生産された木質チップは粉砕機11の後部にある搬出コンベア12より副資材添加装置13へ搬出される。 【0016】 副資材添加装置13は、ベルトコンベア14と、ベルトコンベア14の上部に配置されたホッパー15と、フィーダー16とから構成される。ベルトコンベア14の前部は搬出コンベア12の後端部の下方に配置され、搬出コンベア12より木質チップを受け止め、副資材添加装置13よりも後方の混合装置17へ搬送する。 【0017】 ホッパー15は、副資材を収容している。副資材は、発酵材とも言われ、木質チップを発酵させ堆肥化する役割を持つ。副資材は、例えばピートモス、籾殻、米糠等の粉体である。フィーダー16としては、例えば図示しないスクリューポンプ及びエアポンプを備える粉体ポンプを用いることができる。エアポンプによりホッパー15内から副資材を空気とともにスクリューポンプに送り、スクリューポンプにより副資材を空気とともに定量的に搬出し、ベルトコンベア14上に供給することができる。なお、使用する複数の副資材を混合した状態で1つのホッパー15に収容してもよいし、副資材の種類に応じて複数のホッパー15及びフィーダー16を設けてもよい。 【0018】 混合装置17は、ベルトコンベア18と、ベルトコンベア19と、飛散防止筒20とから構成される。ベルトコンベア18及びベルトコンベア19は斜めに配置されている。ベルトコンベア18の下端部はベルトコンベア14の後端部の下方に配置されるとともに、上端部がベルトコンベア19の下端部の上方に配置されている。ベルトコンベア19の上端部は緑化基盤材を貯蔵するストックヤード30の上方に配置されている。 【0019】 ベルトコンベア18は下端部でベルトコンベア14の搬出部より木質チップ及び副資材を受け止め、上端部まで搬送し、上端部からベルトコンベア19の下端部へ落下させる。ベルトコンベア19は下端部でベルトコンベア18の上端部より木質チップ及び副資材を受け止め、上端部まで搬送し、上端部からストックヤード30へ落下させる。 【0020】 飛散防止筒20はベルトコンベア19の下端部の上方に設けられており、上部にベルトコンベア18の上端部から落下する木質チップ及び副資材が投入される上部開口を備えるとともに、下部に木質チップ及び副資材をベルトコンベア19上に排出する下部開口を備えた筒形状をしている。飛散防止筒20はベルトコンベア18の上端部よりベルトコンベア19の下端部に落下する木質チップ及び副資材が飛散することを防止する。 【0021】 以下、この緑化基盤材生産システム10による緑化基盤材の生産方法について説明する。 まず、粉砕機11により、抜根や伐採木、廃材等を破砕して木質チップを生産し、搬出コンベア12より副資材添加装置13に搬出する。 【0022】 次に、副資材添加装置13のベルトコンベア14により木質チップを運搬しながら、粉体ポンプにより副資材をホッパー15内からベルトコンベア14上に定量的に供給する。これにより、木質チップの量に対して適量の副資材を添加することができる。 次いで木質チップ及び副資材を混合装置17へ搬出する。 【0023】 ベルトコンベア14から搬出された木質チップ及び副資材は、ベルトコンベア18により上端部まで搬送され、飛散防止筒20の上部開口へ投下される。投下された木質チップ及び副資材は飛散防止筒20の下部開口から排出される。排出された木質チップ及び副資材はベルトコンベア19により上端部まで搬送され、ストックヤード30上に投下される。 【0024】 木質チップと副資材とは比重も近いため、ベルトコンベア18及びベルトコンベア19による2回の投下により、木質チップと副資材とは均等に混合される。したがって、ストックヤード30には木質チップと副資材とが均等に混合された状態で蓄積されるため、堆肥化中はストックヤード30の木質チップ及び副資材に対してバックホウでの混合を行う必要がない。 【0025】 木質チップが堆肥化したら、植物の種子、土、肥料、接合剤等を適宜混合して厚層基材とし、法面に吹き付けることができる。なお、木質チップの堆肥化中に混合する手間がないため、堆肥化前に法面への吹き付けを行い、法面で堆肥化させてもよい。 【0026】 以上の実施の形態においては、第1コンベア、第2コンベア、第3コンベアとしてベルトコンベアを用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばこれらのいずれかまたは全ての代わりに、スクリューコンベアやスパイラルコンベア等のコンベアを用いてもよい。スクリューコンベアやスパイラルコンベアを用いた場合には、木質チップ及び副資材を搬送しながら攪拌することができる。また、ベルトコンベアよりも勾配を大きくすることができ、設置面積を縮小することができる。 【0027】 また、フィーダー16として粉体ポンプを用いたが、粉体である副資材を定量的にホッパー15より搬出することができるのであれば、その他の任意のフィーダー16を用いてもよい。その他、具体的な細部構造等についても適宜変更可能であることは勿論である。 【図面の簡単な説明】 【0028】 【図1】本発明の緑化基盤材生産システム10を示す概略図である。 【符号の説明】 【0029】 10 緑化基盤材生産システム 11 粉砕機 14 ベルトコンベア(第1コンベア) 15 ホッパー 16 フィーダー 18 ベルトコンベア(第2コンベア) 19 ベルトコンベア(第3コンベア)
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| 【出願人】 |
【識別番号】000195971 【氏名又は名称】西松建設株式会社 【住所又は居所】東京都港区虎ノ門1丁目20番10号
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| 【出願日】 |
平成17年3月8日(2005.3.8) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100090033 【弁理士】 【氏名又は名称】荒船 博司
【識別番号】100093045 【弁理士】 【氏名又は名称】荒船 良男
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| 【公開番号】 |
特開2006−246722(P2006−246722A) |
| 【公開日】 |
平成18年9月21日(2006.9.21) |
| 【出願番号】 |
特願2005−64136(P2005−64136) |
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