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【発明の名称】 立方体および球状に成形された苔類
【発明者】 【氏名】井原 良忠

【要約】 【課題】苔類を環境浄化、生態系回復改善、美観の改善、パブリックアート、心の癒し効果などに利用する苔緑化構造体の提供。

【解決手段】スナゴケ、ハイゴケ、シノブゴケからなる群から選択される苔類およびその種苗を特殊形状からなる構造物に苔類を接着溶液にて処理し成形された立体緑化構造体としての苔類を得る。あるいは、それらの成形された緑化構造体を遮光ネットにより屋内外における栽培方法により容易に栽培、増殖が容易になる。1は、皮膜された苔、2は、素焼き陶器製壺の内部、3は、壺内の水の透水方向、4は、壺の凹凸面である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スナゴケ、ハイゴケ、シノブゴケからなる群から選択された苔類を、素焼き壺を培地に苔の固有の活着力を発揮させ固定化された緑化構造物体を形成する苔類。
【請求項2】
スナゴケ、ハイゴケ、シノブゴケからなる群から選択された苔類の種苗を、素焼き壺を培地に苔の固有の活着力を発揮させて固定化された緑化構造物体。
【請求項3】
スナゴケ、ハイゴケ、シノブゴケからなる群から選択された苔類を、栽培、生育し、苔の仮根が固着しやすい空間と形状を保有し、かつ透水性を保持し又保水性を合わせもつ特殊空間と特殊形状を有する緑化構造物体。
【請求項4】
浸透圧による透水性の陶器、金属、ガラス、合成樹脂などのを基材にした苔を、生育させた癒しの表現物。
【請求項5】
浸透圧による透水性の陶器、金属、ガラス、合成樹脂などを基材に使用し苔を生育させた土木設備品およびそれらの土木設備品に固定化された苔。
【請求項6】
浸透圧による透水性の陶器、金属、ガラス、合成樹脂などの表面に苔が活着しやすいように透水性と保水性をあわせもつ凹凸の形状を保有する表現造形物。
【請求項7】
浸透圧による透水性の陶器、金属、ガラス、合成樹脂などの凹凸形状のある特殊表面に苔および苔の仮根あるいは苔の種苗などが生育し固定化が安定的に持続する為の促進液を構造体に塗布あるいは散布する方法。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、苔類の生育、栽培、利用方法に関する。更に詳しくは、緑化構造体にすることにより、環境改善、美観の改善、芸術文化の表現などに利用する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
苔類は、天然には古木、湿地、岩石などに生育する植物であり、一般に人工的に栽培することが難しいと言われている。このような苔類が容易に建築物の内外における庭園を含む空間に生育できれば断熱効果とか保温効果、さらにはそれらを享受する者の心に潤いと優しさなどを喚起させる心の癒し効果が大きいと近年知られている。例えば園芸雑貨市場における苔玉などのブームは好例であるが、一過性の緑化であり永続的に生育させる試みは未だに成功していない現状である。
【特許文献1】特願2001−176226号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の技術の如く、苔類の固有の生命サイクルとリズムを物理的強制的固定化をすることで苔の細胞を破壊し、又は固有の生育方法の仮根による固着化を阻害する手法ではなく、苔本来の仮根および植物体を生育させて養生、生育、栽培させる工法、手法が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、スナゴケ、ハイゴケ、シノブゴケからなる群から選択された苔類を特殊空間あるいは表面形状と透水性、保水性を保有した陶器、金属、ガラス、合成樹脂に保水性を高める特殊天然溶液を用いて苔類およびその種苗を内包、固定化させて生育栽培させ、苔類の仮根の固着力をもって植物体が固定化された苔および苔緑化構造体を提供する。
【0005】
本発明は、スナゴケ、ハイゴケ、シノブゴケからなる群から選択された苔類をおよびその種苗を透水性のある特殊空間あるいは凹凸の表面形状に固定し生育させる方法を提供する。
【0006】
このような本発明により、上記問題は解決される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明は、スナゴケ、ハイゴケ、シノブゴケからなる群から選択される苔類を、先に出願済みの「シート状に成形された苔類」(特願2001−176226)の手法および工法により実現できる。
【0008】
本発明は、スナゴケ、ハイゴケ、シノブゴケからなる群から選択される苔類を、苔類および種苗を生育させる凹凸表面のある形状に成形された素焼き陶器製壺を生育基盤として固定化させる。
【0009】
本発明は、スナゴケ、ハイゴケ、シノブゴケからなる群から選択される苔類を、上記の素焼き製壺に固着させる事により素焼き製壺の透水性の効果により生育を促進させ増殖を促す機能を保有する。
【0010】
本発明は、スナゴケ、ハイゴケ、シノブゴケからなる群から選択される苔類およびその種苗を、出願済みの「シート状に成形された苔類」(特願2001−176226)に使用されるアルギン酸ナトリウム0.5から2%希釈溶液と混合させ容易に構造体に添付あるいは吹き付け後に塩化カルシウム1から10%希釈溶液に浸ける事により強固なマイクロカプセル層を形成させる事により植物体の安定的な固定化を計る手法および工法を容易に提供する。
【0011】
本発明は、スナゴケ、ハイゴケ、シノブゴケからなる群から選択される苔類およびその種苗を、上記の手法により構造体に苔および、その種苗を固着させた透水性のある特に素焼き製壺などの緑化構造物を遮光ネットを被せて屋外は露地栽培にて短期増殖が可能となる工法を提供する。
【0012】
本発明は、スナゴケ、ハイゴケ、シノブゴケからなる群から選択される苔類およびその種苗を、上記の手法により構造体に苔および、その種苗を固着させた特に透水性のある素焼き製壺などの緑化構造物を遮光ネットを被せて屋内はビニール・ハウスあるいはガラス・ハウス内において多重棚に設置する事により上部棚から下部棚の自然落下に委ねる潅水をしながら養生する短期増殖が可能となる工法を提供する。
【実施例】
【0013】
1平方センチに約2から4点の1センチ高の凹凸の突起部分がある素焼き壺に、ハイゴケ、スナゴケおよびハイゴケ種苗、スナゴケ種苗を固着しビニールハウスない多重棚で1日1回ほどの潅水をし栽培養生すると約1ヶ月で壺に固着され苔の大半部分に緑色の再生芽が発芽した。
【0014】
上記の素焼き壺をビニールハウス内において、2から3段の金属製網状棚に設置し、1日1回の潅水をすると上部棚から下段棚へ、壺内部の水が外部へ浸透し苔の植物体を媒体に棚全体の壺に水分が溢れ滴り、その結果著しく好ましい生育と増殖の結果を得た。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の構造物の断面図である。
【図2】本発明の構造物の投影図である。
【符号の説明】
【0016】
1 皮膜された苔
2 素焼き陶器製壺の内部
3 壺内の水の透水方向
4 壺の凹凸面
【出願人】 【識別番号】501210803
【氏名又は名称】井原 良忠
【出願日】 平成17年2月28日(2005.2.28)
【代理人】
【公開番号】 特開2006−230326(P2006−230326A)
【公開日】 平成18年9月7日(2006.9.7)
【出願番号】 特願2005−52233(P2005−52233)