| 【発明の名称】 |
植栽トレーユニットおよびその設置方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】福原 忠彦 【住所又は居所】大阪府茨木市星見町22−11 株式会社エフワンエヌ内
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| 【要約】 |
【課題】簡単な構造で、手間を掛けることなく建築物の屋上、外壁、屋根等の設置面に固定することができる、植栽トレーユニットおよびその設置方法を提供する。
【解決手段】植栽トレーユニット10は、上側が開放された収容部14を備えたトレー本体12を含む。トレー本体12の底面12A下側には、トレー本体12を支持する支持脚部16が設けられる。トレー本体12の底面12Aには、支持脚部16が載置される設置面100Aとトレー本体12の底面12A下側との間に設けられる隙間部20と、収容部14とに、連通する複数の排水孔22が設けられる。トレー本体12の底面12A下側の一部には、トレー本体12を設置面100Aに固定する連結固定部材16が連結される。連結固定部材16は、設置面100Aと対向する面側に設けられる凹部24aと、凹部24aおよび排水孔22に連通する挿通孔24bとを有する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 上側が開放された収容部を備え、前記収容部に緑化資材が収容されるトレー本体、 前記トレー本体の底面下側に設けられ、前記トレー本体を支持する支持脚部、 前記トレー本体の底面に設けられ、前記支持脚部が載置される設置面と前記トレー本体の底面下側の間に設けられる隙間部と、前記収容部とに、連通する複数の排水孔、および 前記トレー本体の底面下側の一部に連結され、前記トレー本体を前記設置面に固定する 連結固定部材を含み、 前記連結固定部材は、前記設置面と対向する面側に設けられる凹部と、前記凹部および前記排水孔に連通する挿通孔とを有することを特徴とする、植栽トレーユニット。 【請求項2】 建築物の屋上、外壁、屋根等の設置面に前記植栽トレーユニットを設置する設置方法であって、 前記トレー本体と前記連結固定部材とを連結する連結工程、 前記連結工程により連結された植栽トレーユニットを前記設置面の上に載置する載置工程、および 前記連結固定部材の挿通孔と連通した前記トレー本体の排水孔の上から接着剤を注入する注入工程を含むことを特徴とする、植栽トレーユニットの設置方法。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本願発明は、植栽トレーユニットおよびその設置方法に関し、特に、例えば、建築物の屋上、外壁、屋根等に施される緑化工法等に適用される、植栽トレーユニットおよびその設置方法に関する。 【背景技術】 【0002】 本願発明の背景となる従来の先行技術には、例えば、屋上等に敷設する天然芝の植栽用キット及びその植栽方法があった(例えば、特許文献1参照)。この場合、植栽用キットは、合成樹脂材料で形成され、屋上等の設置面上に並べて配置される植栽トレーを含む。植栽トレーは、上面開放の容器状に形成され、底面に設けた脚によって底面下に通気間隔を形成している。また、底部周囲に隣接する植栽トレーとの間に通気路を形成する凹部が設けられ、凹部の下方で植栽トレーの下面に接する位置には、多数の排水兼通気口が設けられている。さらに、植栽トレーの内底部の全面には、通水および通気用の間隔を形成する間隔形成部材が敷設される。間隔形成部材は、基板上に多数の突起を有する凹凸板材の突起上に通水性のシートを接合して、全体として板状に形成されている。間隔形成部材の上には、水の通過は許容するが芝の根の浸入は抑制する防根シートが配置され、防根シートの上には、天然芝を植栽するための育成基材が配置されている。育成基材内には、植栽した芝生上からの荷重を分散させる網状板が敷設されている。 この植栽用キットを屋上等に敷設する場合には、植栽トレーの内底に間隔形成部材が敷設され、さらに、間隔形成部材の上に防根シートを介して育成基材が充填される。高層ビルの屋上のように強風が吹く場所にこの植栽用キットを安定的に設置する場合には、植栽トレーの脚の下面を接着面として、設置面上に接着して固定されるものである。 【0003】 【特許文献1】特開2003−47328号公報(図1〜図3) 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 しかしながら、上述した従来の植栽用キットを屋上等に設置する場合には、植栽トレーの底面に設けた脚の下面を接着面とするため、該脚の下面に接着剤を塗布した後、該脚の下面を設置面上に接着・固定しなければならない。つまり、この従来の植栽用キットでは、植栽トレーを一度裏返しにして脚の下面に接着剤を塗布した後、再度裏返して設置面上に接着・固定する作業が必要なものとなる。そのため、所定の広さを有する屋上等の設置面に多数の植栽トレーを設置する場合、非常に手間がかかり、施工時間の短縮化の妨げになるものであった。 また、通常、このような従来の植栽トレーには、温度や湿度、酸,アルカリ,油,溶剤等に影響されない耐候性に優れた例えばポリプロピレン(PP)で形成されたものが多く用いられている。ところが、ポリプロピレン(PP)は、難接着性の性質のため、ポリプロピレン(PP)製の植栽トレーを接着するためには、特殊な接着剤が必要となり、施工コストが高いものとなる。 【0005】 それゆえに、本願発明の主たる目的は、簡単な構造で、手間を掛けることなく建築物の屋上、外壁、屋根等の設置面に固定することができる、植栽トレーユニットおよびその設置方法を提供することである。 【課題を解決するための手段】 【0006】 請求項1にかかる本願発明は、上側が開放された収容部を備え、収容部に緑化資材が収容されるトレー本体と、トレー本体の底面下側に設けられ、トレー本体を支持する支持脚部と、トレー本体の底面に設けられ、支持脚部が載置される設置面とトレー本体の底面下側の間に設けられる隙間部、および、収容部に連通する複数の排水孔と、トレー本体の底面下側の一部に連結され、トレー本体を設置面に固定する連結固定部材とを含み、連結固定部材は、設置面と対向する面側に設けられる凹部と、凹部および排水孔に連通する挿通孔とを有することを特徴とする、植栽トレーユニットである。 請求項2にかかる本願発明は、建築物の屋上、外壁、屋根等の設置面に、請求項1にかかる植栽トレーユニットを設置する設置方法であって、トレー本体と連結固定部材とを連結する連結工程と、連結工程により連結された植栽トレーユニットを設置面の上に載置する載置工程と、連結固定部材の挿通孔と連通したトレー本体の排水孔の上から接着剤を注入する注入工程とを含むことを特徴とする、植栽トレーユニットの設置方法である。 【0007】 [作用] 請求項1にかかる本願発明では、トレー本体が支持脚部により支持される。トレー本体の収容部は、その中に緑化資材を収納する機能を有する。トレー本体の底面下側の一部には、連結固定部材が連結される。この場合、トレー本体の底面に設けられた排水孔と、連結固定部材の凹部とは、該連結固定部材の挿通孔を介して、連通される。つまり、トレー本体の収容部と、支持脚部が載置される建築物の屋上、壁、屋根等の設置面とは、トレー本体の排水孔、連結固定部材の挿通孔および凹部の一連の空間部で繋がった構成となっている。 請求項2にかかる本願発明では、連結工程によって、トレー本体と連結固定部材とが連結される。連結工程により連結された植栽トレーユニットは、載置工程によって、建築物の屋上、外壁、屋根等の設置面に載置される。植栽トレーユニットは、注入工程によって、該設置面に接着・固定される。この場合、連結工程により、トレー本体の排水孔と連結固定部材の挿通孔とが連通されるので、トレー本体の排水孔の上から接注入された接着剤は、連結固定部材の挿通孔を通って、連結固定部材の凹部に充填される。そのため、植栽トレーユニットは、接着剤の接着力により、設置面に接着・固定される。 本願発明にかかる植栽トレーユニットおよびその設置方法では、請求項1にかかる構造に植栽トレーユニットが形成されているので、該植栽トレーユニットを建築物の屋上等の設置面上に載置した状態で、トレー本体の排水孔の上から接着剤の注入が可能となる。そのため、特許文献1等に示す従来の先行技術のように、植栽トレーを一度裏返しにして脚の下面に接着剤を塗布した後、再度裏返して設置面上に接着・固定するという面倒な作業が不要となる。 また、本願発明にかかる植栽トレーユニットおよびその設置方法では、例えば、トレー本体が、温度や湿度、酸,アルカリ,油,溶剤等に影響されない耐候性に優れたポリプロピレン(PP)等の合成樹脂材料で形成され、連結固定部材が、接着性の良好なポリスチレン(PS)等の合成樹脂材料で形成されることが好ましい。この場合、ポリプロピレン(PP)製の植栽トレーを接着する従来の先行技術に比べて、高価な特殊な接着剤を必要とすることもないので、施工コストの節約も可能となる。 【発明の効果】 【0008】 本願発明によれば、簡単な構造で、手間を掛けることなく建築物の屋上、外壁、屋根等の設置面に固定することができる、植栽トレーユニットおよびその設置方法が得られる。 【0009】 この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明を実施するための最良の形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。 【発明を実施するための最良の形態】 【0010】 図1は、本願発明にかかる植栽トレーユニットの一例を示す平面図解図であり、図2は、 図1の正面図解図であり、図3は、図1のA−A断面図解図である。 植栽トレーユニット10は、トレー本体12を含む。トレー本体12は、上側が開放された矩形箱状の収容部14を備える。トレー本体12は、トレー本体12の底面12Aの下面側に、所定の間隔を隔てて配設される複数の支持脚部16を有する。複数の支持脚部16は、それぞれ、トレー本体12の底面12Aの下端面から下に突出するたとえば断面矩形の突出部18で形成されている。 【0011】 したがって、トレー本体12の底面12Aの下側には、複数の支持脚部16の下面16Aが載置される建築物の屋上等の下地100の設置面100Aと、トレー本体12の底面12Aの下端面との間に、隙間部20が構成されることとなる。この場合、隙間部20は、特に、たとえば図1に示すように、複数の支持脚部16を形成する突出部18により複数に区画されている。 【0012】 また、トレー本体12は、その底面12Aに所定の間隔を隔てて、複数のたとえば円形の排水孔22を有する。複数の排水孔22は、それぞれ、トレー本体12の底面12Aの一方主面から他方主面にかけて貫通する貫通孔である。この場合、複数の排水孔22は、それぞれ、隙間部20と収容部14とに連通する貫通孔である。 上述したトレー本体12および複数の支持脚部16は、温度や湿度、酸,アルカリ,油,溶剤等に影響されない耐候性に優れたポリプロピレン(PP)等の合成樹脂材料で一体的に形成される。なお、トレー本体12と複数の支持脚部16とは、それぞれ、別個に形成されたものが、接着剤、ボルト・ナット等の接続手段により接続されてもよい。 【0013】 植栽トレーユニット10は、さらに、連結固定部材24を含む。連結固定部材24は、トレー本体12の底面12Aの下側の一部に連結され、トレー本体12を設置面に固定するものである。連結固定部材24は、たとえば図1に示すように、トレー本体12の裏面の四隅に位置する隙間部20にそれぞれ配置される。四隅に配置される連結固定部材24は、それぞれ、該隙間部20の形状に応じた形状を有する。この場合、連結固定部材24は、図1に示すように、たとえば平面視五角形板状に形成される。 【0014】 連結固定部材24は、図2に示すように、その一方主面側に、たとえば逆U字形の凹部24aを有する。凹部24aは、図3に示すように、トレー本体12の複数の支持脚部16の下面16Aが載置さ設置面100Aと対向する面側に設けられる。また、連結固定部材24は、間隔を隔てて配置されたたとえば3つの挿通孔24bを有する。3つの挿通孔24bは、それぞれ、連結固定部材24の一方主面から他方主面にかけて貫通する。3つの挿通孔24bは、それぞれ、連結固定部材24の凹部24aと、トレー本体12の排水孔22とに連通可能に設けられている。 【0015】 トレー本体12と連結固定部材24とは、特に、図3に示すように、係止手段26により着脱自在に連結される。係止手段26は、トレー本体12の底面12Aに配設されたスナップ凸形片28と、連結固定部材24に配設された凹形片30とを含む。スナップ凸形片28および凹形片30が係合されることによって、トレー本体12と連結固定部材24とが着脱自在に連結される。この場合、スナップ凸形片28および凹形片30は、それらの有する弾性により、互いに係止されるものである。 係止手段26は、スナップ凸形片28および凹形片30で構成されるもの以外に、例えば、凹凸部の噛み合わせによる係合、突起と穴による係合、みぞ嵌めによる係合、抜差しピンによる係合等種々の係合により構成され得るものである。 なお、連結固定部材24は、接着性の良好なポリスチレン(PS)等の合成樹脂材料で凹形片30と一体的に形成される。また、スナップ凸形片28は、トレー本体12と一体的に形成される。 【0016】 次に、上述した植栽トレーユニット10の設置方法の一例について、図3、図4および図5等を参照しながら説明する。この場合、建築物の屋上、外壁、屋根等の設置面に施される緑化工法に適用され得る植栽トレーユニット10の設置の一例について説明する。 植栽トレーユニット10の設置方法は、トレー本体12と連結固定部材24とを連結する連結工程を含む。すなわち、トレー本体12のスナップ凸形片28と、連結固定部材24の凹形片30とが係合されることにより、トレー本体12と連結固定部材24とが連結される。この場合、トレー本体12の排水孔22と連結固定部材24の挿通孔24bとが連通される。 次に、上述の連結工程により連結された植栽トレーユニット10は、建築物の屋上等の下地100の設置面100Aの上に載置される(載置工程)。 さらに、連結固定部材24の挿通孔24bと連通しているトレー本体12の排水孔22の内の1つの排水孔22の上から、接着剤102が注入される(注入工程)。排水孔22から注入された接着剤102は、連結固定部材24の挿通孔24bを通って凹部24aに達し、凹部24a内に充填される。凹部24a内への接着剤102の充填が完了したか否かは、連結固定部材24の挿通孔24bと連通しているトレー本体12の排水孔22の内の他の排水孔22から接着剤102が溢れ出ることによって、認識することが可能となる。 それから、連結固定部材24の凹部24a内に充填された接着剤102が乾燥すれば、連結固定部材24が設置面100Aに固着され、延いては、連結固定部材24に連結されたトレー本体12が設置面100A上に接着・固定されることとなる。 その後、トレー本体12の収容部14には、特に、図4に示すように、スナゴケ,ハイゴケ等の苔類、天然芝、セダム類等の植物104を保持する保持体106を有する緑化資材108が収容される。 【0017】 上述した実施形態例にかかる植栽トレーユニット10およびその設置方法では、該植栽トレーユニット10を建築物の屋上等の設置面100A上に載置した状態で、トレー本体12の排水孔22の上から接着剤102の注入することができるため、特許文献1等に示す従来の先行技術のように、植栽トレーを一度裏返しにして脚の下面に接着剤を塗布した後、再度裏返して設置面上に接着・固定するという面倒な作業が不要となる。さらに、トレー本体12が、耐候性に優れたポリプロピレン(PP)等の合成樹脂材料で形成され、連結固定部材が、接着性の良好なポリスチレン(PS)等の合成樹脂材料で形成されているため、例えば、ポリプロピレン(PP)製の植栽トレーを接着する従来の先行技術に比べて、高価な特殊な接着剤を必要とすることもないので、施工コストを節約することができる。 【0018】 上述の実施形態例では、連結固定部材24がトレー本体12の裏面の四隅に配置されたが、連結固定部材24の形成位置は、それに限定されるものではなく、トレー本体12の裏面側に区画された隙間部20の適宜な位置に配置され得る。また、該連結固定部材24は、それが配置された隙間部20の形状に応じた形状を有するものとなる。この場合、連結固定部材24の形状は、たとえば図6の二点鎖線であらわした連結固定部材24に示すように、該連結固定部材24が配置される隙間部20の形状によって、平面視十字形、縦長長方形、矩形等に適宜変更可能である。 【図面の簡単な説明】 【0019】 【図1】本願発明にかかる植栽トレーユニットの一例を示す平面図解図である。 【図2】図1の正面図解図である。 【図3】図1のA−A断面図解図である。 【図4】図1、図2および図3に示す植栽トレーユニットを建築物の屋上等の下地設置面に固定した状態を示す要部断面図解図であって、特に、図1のB−B断面で見たときの断面図解図である。 【図5】図1、図2および図3に示す植栽トレーユニットを建築物の屋上等の下地設置面に固定した状態を示す要部平面図解図である。 【図6】本願発明にかかる植栽トレーユニットの実施形態の他の例を説明するための平面図解図である。 【符号の説明】 【0020】 10 植栽トレーユニット 12 トレー本体 14 収容部 16 支持脚部 18 突出部 20 隙間部 22 排水孔 24 連結固定部材 24a 凹部 24b 挿通孔 26 係止手段 28 スナップ凸形片28 30 凹形片 100 下地 100A 設置面 102 接着剤 104 植物 106 保持体 108 緑化資材
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| 【出願人】 |
【識別番号】300044470 【氏名又は名称】株式会社エフワンエヌ 【住所又は居所】大阪府茨木市星見町22−11
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| 【出願日】 |
平成17年1月6日(2005.1.6) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100079577 【弁理士】 【氏名又は名称】岡田 全啓
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| 【公開番号】 |
特開2006−187244(P2006−187244A) |
| 【公開日】 |
平成18年7月20日(2006.7.20) |
| 【出願番号】 |
特願2005−1879(P2005−1879) |
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